みずほ銀行の内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項

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最終更新日:2024年07月26日

前回の解説の通り、三井住友銀行、みずほ銀行ともに、「周囲の人とどのように関係を築くことができるか」という点は重視して採用活動をしているように感じます。学生が伝えたいと思いがちな「個人として努力をして成果をあげた経験」ではなく、周囲との関係性に着目した学生時代の経験が求められていることを理解してからESは書くようにしましょう。
今回は、アパレル店でのアルバイト経験をもとに、周囲とどのように関係を構築したか書いてくれたメガバンク内定者のエントリーシートになります。
他の通過者のエントリーシートも参考にしてみたいと考えている人は、こちらを参考にしてみてください。
みずほフィナンシャルグループのES・選考レポートを紹介しています。
参考:みずほフィナンシャルグループES・選考レポート一覧

一つ目の設問

・当グループを志望したきっかけ(具体的な出来事)<200字以内>
二度の短期留学先での経験や、中小メーカーの社長とお話をした経験から、日本の企業を支える仕事がしたいという思いがあり、中でも様々な業界、規模の企業に関わり、融資をはじめ幅広いサービスで企業を支える銀行を志望しております。無形商品を扱う業界であるため、人を重要視し他社を含め多くの社員の方にお会いしたが、私は貴社の座談会でお話を伺った上野さんに、仕事への思いや誇りの強さを最も感じ、貴社を志望しております。
自分自身の過去の経験と結びつけて、「日本の企業を支える仕事がしたい」と出来ている点は評価できるでしょう。また説明会に参加しており、具体的な人の名前をあげて志望している点を伝えられる点も評価できると思います。
200文字という文字数の中に盛り込むのは難しかったのでしょうが、同時に、「銀行での仕事」に適正があることを、学生時代の経験から語れるとよりよいと感じます。
「留学経験+中小メーカーの社長との対話から日本企業を支えたい」+「アパレル店でのアルバイト経験で培った周囲との信頼関係構築を銀行での顧客との関係構築においても活かしたい」の両方が語れるとよいでしょう。もちろんエントリーシートに全て盛り込む必要はなく、面接で聞かれた際に答えられれば十分です。基本的な志望動機のフレームワークについては事前に整理しておきましょう。
志望業界、企業に関わらず論理的な志望動機を書くためのフレームワークを紹介しています。具体例として人気企業内定者の回答も紹介しているため、フレームワークがどのように活きているか確認してみてください。
参考 【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説

二つ目の設問

選考会エントリーするコースの選択理由 <100字以内>
法人営業として、様々な規模の企業を支えたいため。また、顧客のニーズを末端でくみ取り、それを他部門と共有、連携し最適な提案を作りあげる中で、自身の強みである周囲を巻き込む力を活かしたいと考えたため。
ここで自分の強みに言及できているのはよいと思います。下記のエピソードから実際に強みであることが伝えられている点もよいでしょう。銀行業務の中でどのように活かすのかある程度のイメージが出来ている点も評価できます。

「強みを企業においてどのように活かすか」というのは必ず聞かれることなので、このレベルでよいので、業務内容と結びつけて答えられるようにしておくとよいでしょう。

本選考とインターンの締め切り情報

三つ目〜四つ目の設問

これまでに一番力を入れて取り組んだ出来事(周囲との関わりがある出来事を入力) <30字以内>

服飾店でのアルバイトリーダーとして売上向上に貢献したこと。

1.いつ頃の出来事か、2.得られた成果やそれに至る工夫、3.苦労やそれを克服するための努力等 <300字以内>

大学2年の1月ごろにリーダーを任され、全27店舗中16だった状況から現在5位まで伸ばすことができた。バイトスタッフ全員が本気になれる環境を作るために、まず客単価で一位という目標を明確化し、また、全員が目標や意識を共有できるよう、飲み会なども積極的に企画した。任された当初は、年齢、経験共に上の方からリーダーとして認めてすらもらえなかったが、自分のシフト以外の日も顔を出す、全商品を試着し誰より商品知識を身に付ける、カラーコーディネーターの資格を取るなど、目標に向け、率先して行動を起こした。結果的に信頼を得られたと同時に、周囲のモチベーションも高まり客単価では全店舗で一位の店舗とすることができた。
非常によい経験だと思います。「任された当初は、年齢、経験共に上の方からリーダーとして認めてすらもらえなかった」という状況から、どのように信頼関係を構築してきたのかがよくわかります。銀行の仕事においても、取引先の経営者に信頼されるために、率先して行動する姿が浮かびます。
学生時代の経験でも、同じコミュニティに所属する人でも信頼関係を構築できる人と、そうではない人がいると思います。そういった人たちはなぜ信頼できるのか、なぜ信頼できないのかを考えてみると、組織の中でどういう人が好まれるのかが見えてくるのではないでしょうか。
上記の内定者のように、地道に自分の出来ることを率先して行動する人にはやっぱり人はいい印象を抱き、関係構築も容易になるでしょう。このように信頼関係を構築するための自分なりの手段や考え方を面接では共有できると評価はより高まるでしょう。

最後に

人との関わり方は人それぞれです。信頼関係構築の方法論についても、人それぞれでしょう。こういったことは学生生活ではなかなか意識せず、就職活動になって初めて、自分なりの方法論を意識するようになるのではないでしょうか。

他者から見られる自分について振り返り、仕事ではどのように活かせるのか考えるのが自己PRや学生時代頑張ったことのスタートなのかもしれません。

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