三井住友銀行(SMBC)の内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項

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最終更新日:2024年06月06日

前回の解説の通り、無形の商品を扱う金融機関においては、何よりも「ヒト」の重要性が高い仕事であり、どのように取引先、内部のメンバーと関係性を築ける人なのかが問われます。
今回は、居酒屋でのアルバイト経験をアピールして内定した内定者のエントリーシートを解説したいと思います。
他の通過した学生のエントリーシートを参考にしたい方は、こちらを参考にしてください。
三井住友銀行(SMBC)のES・選考レポートを紹介しています。
参考:三井住友銀行(SMBC)のES・選考レポート一覧

本選考とインターンの締め切り情報

一つ目の設問

あなたが学生時代に打ち込んだことのなかで、より多くの人と関りながら成し遂げた経験について簡潔にお答えください。(50字以内)

大学1年から始め、今も継続している郷土料理を取り扱う飲食店でのアルバイトの経験。 
前回の解説の通り、「より多くの人と関わりながら」という注釈の部分が重要です。無形の商品を扱う上で重要になる取引先と信頼関係を構築できる人材かを見極めたいと思い、このような設問にしています。
就活生の多くは個人で努力した経験を伝えたいと考える傾向にありますが、ここでは周囲とどのように関係を築いていく人なのか焦点を当てて話をするようにしましょう。周囲の人との関係構築を伝えることができるのであれば、エピソード自体は、アルバイトであろうが、ゼミであろうが、サークルであろうがかまいません。

自分自身が企業が求める人材であることを伝えることができるエピソードを選択して話をするようにしましょう。

二つ目の設問

[1]でお答えいただいたことについて、あなたは周囲の人の中でどのような役割を果たしましたか。簡潔にお答えください。(100文字以内)

日々、数多くのお客様を接客することはもちろん、勤続年数や熱意を認められ、営業の起点となるアルバイトリーダーを務めました。

この内定者のように周囲に認められて役職についたといった話があるのであればそれは評価の対象になります。一方で、サークルの部長だからプラス何点、代表だからプラス何点といった話ではなく、一つの判断材料になるのみだというのは忘れずに。

三つ目の設問 

[1]でお答えいただいたことについて、その取組内容と具体的なエピソードについてお答えください。(200字以内)

普段の業務ではホールと厨房をつなぐ役割であるデシャップ係を務め、料理やドリンクを迅速に提供する、裏方の役割を担いました。また、新入アルバイトの教育も一任され、よりよい店づくりのためのマネジメントをしました。接客態度や掛け声など接客業のいろははもちろん、今まで自分が感じた接客業の醍醐味を次代に受け継いでいくように意識し、教えました。
簡潔にどのような役割を果たしてきたのかが書かれています。また「今まで自分が感じた接客業の醍醐味を次代に受け継いでいくように意識」の部分は、どれだけ本気に取り組んできたかが伝わる文言だと感じます。なぜこのように思ったのかは面接で聞きたくなる内容でしょう。

四つ目の設問

[3]でお答えいただいたエピソードについて、もっとも苦労した点は何でしたか?また、克服するためにあなた自身がとった行動について、具体的にお答えください。 (200文字以内)

新入アルバイトに、自分の意志を伝える難しさです。自分が相手の心境や疑問点を見失っているから問題が生じるのだと分析しました。この問題を解決するために2つのことを意識しました。まず1つは相手の疑問点を親身にヒアリングし、把握すること。もう1つは頭ごなしに想うことすべてを伝えるのではなく、段階を踏むようにしたことです。2つの意識を取り入れることで、相互の理解が深まりました。
この点も共感できる人は多いでしょう。仕事においても、新入社員や取引先に対して自分自身の意思を伝えることに苦労するのを経験します。仕事にも繋がる経験は何か考えた上で、エピソードを選ぶことは評価される上で重要です。出来ることならOB訪問などでどの経験が最も評価されるか、聞いた上でエントリーシートは書くようにしましょう。

五つ目の設問

[3]でお答えいただいたエピソードについて、失敗が許されないような状況を経験したことがありますか?もしあれば、その時、どのような心境で、どのように対応を取りましたか?結果も含めてお答えください。(200文字以内)

私がアルバイトリーダーになってまもなく、週末の営業指揮を任されたことです。営業利益を達成するために、回転率をいかに上げるかがポイントでした。そのためには、次起こるであろうことを予測し、あらかじめ対策をとっていくことが重要でした。個々のスタッフに仕事を分担して指示し、スピード化を図りました。責任感と焦燥感を感じながらも他のスタッフの大いなる協力によって無事、営業利益を達成することができました。
この設問の意図としては、前回の解説の通り、プレッシャーへの耐性が問われているものと思われます。
この内定者のように、自分が責任者となり、任された経験を素直に書くようにしましょう。「落としたら留年してしまう」といった個人で完結するエピソードではなく、周囲との関係性がわかるエピソードを選ぶことが大事です。

六つ目の設問

[3]でお答えいただいたエピソードによって得られたことについてお答えください。(200字以内)

「伝える」という行為の本質を知ったことです。頭ごなしに言うことはとても簡単ですが、最善の理解、同意を求めるには、情報の非対称性をなくすことが重要です。それこそが相互で意志疎通するための前提条件です。今後も、様々なフェーズで自分の意志・意図を伝える場面があると思いますが、その際も相手の立場をまず理解することを忘れずにいたいと思っています。
学びについてはもう一歩踏み込んで、「相手の立場を理解するために大事なことは何か」といった部分まで書けるとより説得力のある内容になると思います。「相手の立場を理解する」というのは就職活動でよく見かける言葉ではありますが、実践するのは口でいう以上に難しいと感じています。
仕事によっては相手の立場を理解した上で、こちらの立場を通す必要がある場面も存在します。銀行業務で言えば、融資してもらえないと倒産してしまう企業があったとして、銀行内部の基準ではどうあがいても融資できない企業である場合、相手の立場を理解したとしても、銀行としての立場を通す必要があります。相手の立場を理解した上で、どのような決断をするのかはまた別の話になるのですが、こういった質問が面接でされることがよくあります。自分の考えが綺麗事に収まってないかは常に考え続けてほしいと思います。

七つ目の設問

三井住友銀行を志望する理由についてお答えください。(200字以内)

人間勝負の世界で私の存在意義を明確にし、その影響力を高めたいからです。アルバイトの経験により、「もの(商品)は人から買う」という認識を持ちました。まさに銀行業はそのような側面があります。高度な金融知識とスキルを備え、お客様や社会の役に立ちたいです。また、行員の海外勤務意欲の高さや義理と人情の世界で生きているという言葉に、心震わされ、強い共感を抱き、志望しました。

居酒屋のアルバイトの経験と、銀行業務を、「もの(商品)は人から買う」という認識で抽象化し繋げています。志望動機においては学生時代の経験の抽象化と仕事に結びつけることが必要になります。この内定者の学生時代頑張ったことと、志望動機の関連性は参考にしてほしいと思います。

実際に働くOBの話を聞いて、言葉に共感している点も評価ができます。

八つ目の設問

銀行業務においてあなたが希望している部門は何ですか。希望する理由とともにお答えください。(200字以内)

法人部門を志望します。私の実家は宮城県にあり、東日本大震災により甚大な被害を受けました。多くの水産関連業が被災し、中には廃業する方もいました。その悔しさあふれる状況を目の当たりにした経験こそ、夢や希望を追う人を支えたいと思ったきっかけです。そして法人営業ならば1つの企業を支えることで、その企業を組織する社員や社員の家族まで支えることができます。その波及効果の大きさに魅力を感じ、志望します。
アルバイト経験だけでなく、自分自身の生い立ち・経験から銀行業界および法人営業部門への志望動機を語れている点が評価できます。銀行の仕事の一つは、書いている通り、企業を支え、その社員や家族まで支えることにあるのは事実でしょう。
一方で、六つ目の設問で少し触れた通り、仕事によってはどうしても融資できずに倒産を見守ることになることも長い銀行員生活の中では出てくるでしょう。そういったマイナス面も理解しているのか、それでも銀行を志望するかといったことは最終面接に近くなるほど質問される可能性が高くなるので、一度立ち止まって考えるようにしましょう。
どの業界においても、最終面接に近くなるに従って、志望度を見るために、その業界や企業のマイナス面を伝えて、それでも入社したいかをはかることが多くなります。業界や企業の表面上のいい面に注目していると、こういった質問にうまく答えることができなくなりがちです。常に業界・企業のいい面と悪い面の両面を見るようにしていただければと思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回の内定者の学生時代頑張ったことから志望動機への繋げ方は多くの人に参考にしてほしいと思っています。学生時代の経験から銀行業務で活躍できることを伝えながら、その経験を抽象化し志望動機に繋げるという一連の流れはどの業界の志望動機を書く上でも有効なテクニックです。

学生時代の経験と仕事の共通点を見つけるという作業を早い段階で意識してもらうと、自分に合ったキャリアを考えやすくなると思っています。

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