ドイツ銀行グループ関連のテクニック
2 件
- ドイツ銀行グループのインターン選考(ES・GD・面接)対策 10,036 views ドイツ銀行グループのインターンES一覧はこちらから欧州系の総合金融機関からグローバルな総合金融機関へと成長を遂げてきた"ドイツ銀行グループ"。世界中の主要な国・地域において事業を展開し、幅広い金融サービスを提供しています。本記事では、ドイツ銀行グループのインターン内容から具体的な選考対策までを紹介します。【本記事の構成】●外資系投資銀行とは●ドイツ銀行グループとは●ドイツ銀行グループのインターン内容について●ドイツ銀行グループの求める人材像●ドイツ銀行グループのインターン選考内容●ドイツ銀行グループのインターン選考:ES対策●ドイツ銀行グループのインターン選考:GD対策●ドイツ銀行グループのインターン選考:面接対策●最後に外資系投資銀行とは外資系投資銀行とは法人向けに証券業務を行う銀行のことを指し、日本で言う"証券会社”に当たります。顧客は一般企業や金融機関、そして機関投資家まで多岐に渡ります。主な業務内容に関しては、企業や機関を顧客として資金調達やM&Aのアドバイスを行ったり、機関投資家向けの金融商品の売買などがあります。また、自社のための売買も行っています。続いて、部門ごとの業務内容を紹介します。外資系投資銀行は、部門・部署によって業務内容が大きく異なります。そしてその部門や部署は大きく分類すると、以下の4つに分けることができます。●投資銀行部門(IBD)●マーケット部門●リサーチ部門●アセット・マネジメント部門投資銀行部門の略称であるIBDとは"InvestmentBankingDivision”のことを言い、投資銀行の花形部門と言われています。主に資金調達の提案や企業のM&Aなどを行うため、顧客である大手企業などの財務コンサルタントなどを担う部門になります。マーケット部門は"株式や債券などの金融商品の営業・売買をする"部門になり、部門内でもさらに「トレーディング、セールス、ストラクチャー(マーケティング)」に分かれています。トレーディングは市場での金融商品の売買や取引、セールスは顧客に対する案件取引、ストラクチャーは金融商品の設計などを行います。リサーチ部門は"金融関係の調査や分析を行う"部門であり、金融商品から経済動向まで幅広い調査を行います。そのため財務分析のスキルだけでなく、各業界についての知識や理解が求められる部門になります。また、このリサーチを行う人を「アナリスト」とも呼びます。アセット・マネジメント部門は、"顧客である企業、個人の資産運用を行う"部門です。この部門では他の部門よりも金融についての深い知識が求められ、基本的には顧客の資産を扱って資産運用を行います。部門という名称がついていますが、投資銀行と分かれ、完全な別会社になる場合も多くあります。また、一般的な企業と比較して外資系投資銀行の特徴としては、以下の3つのキーワードで表すことができます。●実力主義●激務●高収入外資系投資銀行は仕事の成果が市場環境に影響されやすく、成果を出せなければ異動や解雇になるリスクも高いと言われています。しかしその一方で、若手のうちから主要な業務を任されることも多く、自主的に動くことができる人ならば成長しやすい環境であるとも言えるため、"実力主義の風潮”はかなりあります。労働環境に関しては、「激務」であることに間違いありません。時代の変遷にあわせて徐々に労働環境は改善しているそうですが、毎月の残業時間が100時間を超えることも稀ではないようです。"過酷な労働環境と引き換えに、圧倒的に高い給与を貰っている”という風に捉えて良いでしょう。外資系投資銀行の給与は、基本的に基本給+年1回のボーナスで支払われます。企業ごとに差はありますが、新卒1年目の給与は基本給+ボーナスで600~700万円ほど、さらに3年ほどで昇給すると1500~2000万円ほどにもなると言われています。ドイツ銀行グループとはドイツ銀行は、1870年にベルリンで創業されました。日本においては、「ドイツ証券株式会社、ドイツ銀行東京支店、ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社、ドイチェ信託株式会社」の主要4法人を通じ、"証券・投資銀行、コーポレート・バンキング、資産運用"など広範なサービスを提供しています。広範なサービスを提供しているドイツ銀行グループですが、日本での業務内容は主に以下の2つに分類することができます。コーポレート&インベストメント・バンキング(CIB)コーポレート&インベストメント・バンキング(CIB)は、以下の3つで構成されています。コーポレート・ファイナンス世界の各地域・産業に特化したカバレッジ・チームにより、企業顧客に対して多岐にわたる金融商品やサービスの提供を可能にしています。エクイティズおよびフィクスト・インカム&カレンシーズ「エクイティ・トレーディング、エクイティ・デリバティブズ、グローバル・インベストメント・ソリューションズ、プライム・ファイナンス」の4つのプロダクトラインから構成されており、「トレーディング業務、オリジネーション業務、ファイナンシング業務、ディストリビューション業務」の基準を打ち立て、株式および株式関連商品の市場をリードするプロバイダとして、機関投資家および企業顧客向けのサービスを世界各地域で提供しています。グローバル・トランザクション・バンキング「キャッシュ・マネジメント、貿易金融、証券発行・管理サービス業務」をグローバルに展開しており、世界の企業および金融機関に対して、フルレンジの商業銀行商品およびサービスを提供しています。【参考】ドイツ銀行グループ企業HP:業務内容アセット・マネジメント(DWS)アセット・マネジメント(DWS)は世界有数の資産運用会社のひとつであり、あらゆる資産クラスをカバーし、個人及び機関投資家のお客様に伝統的資産からオルタナティブに至る幅広い資産運用ソリューションを提供しています。日本においては、「ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社」がアセット・マネジメント(DWS)の運用拠点としてビジネスを担っています。「投資信託ビジネス・機関投資家向け運用ソリューションの提供における長年の経験、ノウハウ及び実績」を有し、個人及び機関投資家のお客様に多様な資産運用商品や運用サービスを提供しています。【参考】ドイツ銀行グループ企業HP:業務内容そして、ドイツ銀行グループの「ビジョン/ブランド」は以下の通りとなっています。私たちのブランドOurbrandドイツ銀行グループの目的は明確です。本業をはじめ幅広い活動を通じて責務を果たすこと。私たちは情熱と精確さをもって、これに取り組みます。こうした姿勢が枠組みにとらわれない発想力を支える自信となり、多様な価値の創造につながるのです。私たちの約束Ourpromise●エクセレンス●最適な解決策の提供●責任私たちのパーソナリティーOurpersonality●Weare:passionate私たちは、情熱を持っています●Weare:precise私たちは、精確さを重視します●Weare:confident私たちは、自信を持って行動します●Weare:agile-minded私たちは、枠組みにとらわれない発想力を持っています【引用】ドイツ銀行グループ企業HP:ビジョン/ブランド日本国内に4つの拠点を持ち、ホールセール(事業法人・機関投資家等)向けの幅広い証券ビジネスを展開している企業が、今回紹介する"ドイツ銀行グループ"になります。ドイツ銀行グループのインターン内容についてここでは、ドイツ銀行グループの21卒向けインターン内容について具体的に紹介します。21卒向けのサマーインターン"SummerExperience"では、「グローバル・マーケッツ」の職種のみの募集となっています。以下、詳細になります。●日程モジュール1:9月12日9:00-19:00(予定)モジュール2:10月9日9:00-19:00(予定)●エントリー締切7月29日08:00●概要プログラムを通じて、「レクチャー、グループワークやデスクローテーション、プレゼンテーション」を通じて日々行われている業務のプロセスを体感できる内容となっています。また若手社員とのランチや懇親会を通じて、ドイツ銀行グループで働く社員の素顔を知ることができます。また、21卒向けサマーインターンは「複数のモジュールから形成される体験型インターン」となっています。プログラムの関係上、二つのモジュールに参加することが必須となっているため、志望している就活生はあらかじめ日程を空けておきましょう。ドイツ銀行グループの求める人材像ここでは、ドイツ銀行グループの求める人材像について紹介します。ドイツ銀行グループは自社として「求める人材像」を明記していません。しかし、"ビジョン/ブランド"として以下のように掲げています。私たちの価値観と信念Ourvaluesandbeliefs●Integrity(誠実さ)●SustainablePerformance(持続的なパフォーマンス)●ClientCentricity(顧客中心主義)●Innovation(革新性)●Discipline(規律)●Partnership(パートナーシップ)さらに、ドイツ銀行グループでは「新卒に対しても積極的にチャンスを与える文化」が根付いているようです。そのため、若手のうちから大きな仕事を任せられる環境の中で、大きな責任を持って目標を達成できる能力が必要であると考えられます。また、外銀社員として「日々変動するマーケットを追い続け、顧客に正確かつ迅速に提供すること」は必須となります。そこで「ドイツ銀行グループのビジョン/ブランド・外銀社員として求められる素養」などを踏まえ、を参考に考えると、以下の3点が"ドイツ銀行グループの求める人材像"に合致するのではないかと考えました。①個人として努力し、成果をあげることができる人材②リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる人材③価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる人材以下に「ドイツ銀行グループの求める人材像」の理解に役立つ記事を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。【参考】ドイツ銀行グループのインターン選考内容ここでは、ドイツ銀行グループの21卒向けサマーインターンの選考内容を紹介します。21卒向けサマーインターン"SummerExperience"「グローバル・マーケッツ職」の選考フローは開示されていなかったため、過去のサマーインターン参加者のデータを参考に紹介します。過去のデータを参考にしたところ、21卒向けサマーインターンは以下のような選考フローが課されると予想されます。選考フローエントリーシート(以下、ESと明記)▼グループディスカッション(以下、GDと明記)▼面接(複数回課される可能性もあり)▼インターン参加選考では「ES・GD・面接」が課される可能性があるということで、それぞれについて詳しく確認していきます。ドイツ銀行グループのインターン選考:ES対策ここではESの対策を紹介します。21卒向けサマーインターン"SummerExperience"「グローバル・マーケッツ職」では、以下の設問が課されます。●ドイツ銀行グループ、グローバル・マーケッツへの志望動機、及び希望する職種がある場合には、その理由についてお教えください。(300文字以下)●あなたの今までの人生、もしくは人柄を一番よく表す一単語/フレーズ(日本語か英語)は何ですか。その理由やエピソードを教えてください。(300文字以下)●親しい友人から見た場合の、貴方の長所と短所は何だと思いますか?表裏一体の内容ではなく、全く異なる2つの要素を使い、そう思う理由も含めて述べてください。(300文字以下)ドイツ銀行グループ、グローバル・マーケッツへの志望動機、及び希望する職種がある場合には、その理由についてお教えください。この設問では、いわゆる「志望動機」を聞かれています。企業が志望動機を質問する目的としては、①自社への志望度を知りたい・②入社の際のモチベーションを知りたいという2つが主に挙げられます。そのため上記2つの目的を網羅する論理的な志望動機を伝え、志望している理由を、選考官に納得してもらう必要があります。また、今回の設問は「インターン参加への志望動機」となります。そのため、"このインターンで何を学びたいのか・このインターンに参加することによってどのような姿になりたいのか"等を書けると、高い評価を得ることができます。志望動機の大まかな構成については以下のフレームワークを参考にしてみてください。以下に「志望動機に関するES作成」に役立つ記事・動画を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。【参考】あなたの今までの人生、もしくは人柄を一番よく表す一単語/フレーズ(日本語か英語)は何ですか。その理由やエピソードを教えてください。この設問では、いわゆる「自己PR」を聞かれています。この設問で気をつけたいことは、"最初に「単語/フレーズ」を決めてしまうのではなく、何をアピール・伝えたいのかという内容を明確にした上で、それに最も適する「単語/フレーズ」を決定する"ということです。最初に「単語/フレーズ」を決めてしまうと、"その単語/フレーズに合わせて「理由やエピソード」を述べてしまい、本当に伝えたいことがブレてしまう"可能性が高くなります。しっかりと「何をアピール・伝えたいのか」という内容を明確化した上で、文章を組み立てるように心掛けましょう。また、「単語/フレーズ」を決める際は、"①具体的かつ一目見て分かるようなもの②他者と被らないような個性あるもの"という点を意識しましょう。親しい友人から見た場合の、貴方の長所と短所は何だと思いますか?表裏一体の内容ではなく、全く異なる2つの要素を使い、そう思う理由も含めて述べてください。この設問では、単純に長所と短所を聞かれているだけでなく、「①親しい友人から見た場合・②全く異なる2つの要素」という条件があります。この条件から考察するに、面接官がこの設問を意図としては以下の2点があると考えられます。①主観的視点だけでなく、客観的視点からもしっかりと自己分析ができているか②長所と短所を述べるだけでなく、その理由と具体例を紐づけて話せているか上記の2点を踏まえ、"長所(短所)の概要→その理由→具体例"という流れで文章を構成できると、面接官から高い評価を得ることができます。以下に「長所・短所」に関する記事を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。【参考】ドイツ銀行グループのインターン選考:GD対策ここではGD対策を紹介します。21卒以降のサマーインターンの選考において同様のテーマが課されるかは不明ですが、20卒向けサマーインターンでは以下のようなテーマ・形式で出題されたようです。テーマ(分かる範囲内で一部抜粋)休日を追加するとしたら、いつどんなコンセプトか。日本のある社会問題を解決するためのアプローチ1つのグループあたりの人数5,6人程度時間ディスカッション25分間→発表5分間GDでは"①議論に臨む基本姿勢・②議論のテーマや流れへの理解力・③自身の意見の主張力・④議論を統率するリーダーシップ”の4点が主な評価ポイントとなります。また、GDでは企業ごとに様々なテーマが課され、それぞれ議論の詳細は変わってくるものの、大まかな議論の進め方は共通しています。具体的には、"①アウトライン作成→②立場・目的の明確化→③全体像の把握→④課題の特定→⑤打ち手の立案"という順序で進めると、スムーズに質の高い議論が展開できます。そして今回のドイツ銀行グループのお題は、「休日を追加するとしたら、いつどんなコンセプトか。」が"正解なし、ポジションを決めて主張する系"のテーマ、「日本のある社会問題を解決するためのアプローチ」が"問題解決系"に該当します。正解なし、ポジションを決めて主張する系のテーマでは、"事前に立場と目的を明確にして、不用意なアイデアの発散を防いだ上で議論を進めていくこと”が重要なポイントとなります。また、こういったテーマは明確な正解がないため、"アウトプットの根拠にどれだけ納得感があるか”が重要と言えるでしょう。問題解決系のテーマでは、"誰の立場で具体的に何を目的に議論するのか"をしっかりと決めておく必要があります。また、自由度が高いテーマのため、”論理立てた仮説をベースにして議論するべきポイントを絞る”ことが重要となります。実際にGDに取り組む際には、「外銀社員に求められる素養・ドイツ銀行グループが求める人材像」を意識した上で取り組みましょう。以下にGDに役立つ記事・動画を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。【参考】ドイツ銀行グループのインターン選考:面接対策最後に面接の対策を紹介します。20卒向けインターンの面接選考参加者によると、以下のような面接形式だったようです。一次面接●面接時間30分程度●面接官と学生の人数2人:2人のグループ面接●その他GD選考が終了したのち、そのままグループ面接へと移る二次面接●面接時間30分程度●面接官と学生の人数2人:2人のグループ面接また、一次面接と二次面接を通じて以下のような質問がされたようです。(一部抜粋)●ESの深掘り●学生時代に力を入れたこと●英語での自己紹介●逆質問それぞれの質問に関しても詳しく紹介していきます。ESの深掘りドイツ銀行グループのインターン面接では、「ESの深掘り」に多くの時間を割くようです。ESの設問項目に関しては先ほど記載したため、ここでは割愛しますが、詳しく深掘りされても答えることができるように準備しておきましょう。例えば、ESで記載した内容に対して"なぜ?・どうして?・どうやって?"などといったように自分で深掘りをすることによって、対策はできるのではないでしょうか。学生時代に力を入れたこと学生時代に力を入れていること、つまり「ガクチカ」を問われています。企業がガクチカを質問する意図としては、"経験自体のレベル・スペックの把握”と"自社に合う・マッチする人材か知るため”という2つが挙げられます。また、その上で評価基準として以下の3つが主に用いられます。①実績自体のインパクトがどれだけあるか②書いてある内容から思考力・考えの深さ・人柄を示すことができているか③企業で活かせる学びを得ているかつまり上記の2つの意図に沿い、その上で3つの評価基準を満たすことが「高く評価されるガクチカ」となります。以下にガクチカに関する記事を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。【参考】英語での自己紹介英語での自己紹介ということで、純粋に"学生の英語力・人柄"を見るという意図があると考えられます。英語での自己紹介に関しては、経験している就活生は少ないのではないかと思います。そのため、あらかじめ準備しておき、実際の場面で滞りなく話すことができるよう対策をしておきましょう。また、自己紹介は基本的に「面接の冒頭」で課される場合が多いです。つまり、"第一印象"に大きく影響する質問内容となるため、「面接官からの見られ方・印象」というものは意識しましょう。逆質問企業が逆質問を行うのは、"①企業への「志望度」・②基礎的な「コミュニケーション力」を知る”ことが目的です。面接の場では、基本的に面接官から学生に対して質問する時間が多く、一方的なコミュニケーションになりがちです。そのため、逆質問という「面接官と学生の双方向のやりとり」を通して、"学生のコミュニケーション力"を見ています。また、逆質問の場における「コミュニケーション力」は、"場の流れを読み、短時間で相手の意図を汲み取る力"があるかで判断されます。その上で逆質問の際に気をつけるべきポイントは、"①その場でその人にしか聞けないことを聞くこと・②ESなどの内容に沿った質問をする"ことの2点です。逆質問の意図をしっかりと把握し、適切な質問をするようにしましょう。以下に「逆質問」に関する記事を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。【参考】こちらの動画では面接の全体像についてわかりやすく紹介しています。最後に今回は、様々な事業展開・幅広い金融サービスを提供している"ドイツ銀行グループ"のインターン内容と選考対策を紹介しました。ドイツ銀行グループは日本国内に4つの主要法人を構え、「証券・投資銀行、コーポレート・バンキング、資産運用」などの広範なサービスを提供しています。そんなドイツ銀行グループのサマーインターンは「体験型インターン」となっており、外銀志望の上位校の就活生を中心に例年人気を集めています。本記事を通してドイツ銀行グループのインターン内容についての理解を深めていただき、「ES・GD・面接」の対策を入念に行った上で選考に臨んでいただければと思います。最後にドイツ銀行グループの企業研究、外資系投資銀行業界の業界研究に役立つunistyleの記事を記載しておきますので、こちらも併せてご覧ください。関連記事ドイツ銀行グループの選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから
- ドイツ銀行のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ 21,098 views ドイツ銀行は高学歴層の学生から特に人気を集めている外資系投資銀行のうちの一つです。業績不振・金利の低下に加え、住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売問題をめぐる罰金72億ドル(約7995億6000万円)の支払いという三重苦の中にいたドイツ銀行ではありますが、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)とレイノルズ・アメリカの大型買収の主幹事を務めるなど、その経営再建の期待が高まっています。一方で、身近な企業であるとは言えないことから、強みのアピールの仕方について戸惑ってしまう学生も多いかと思います。それでは、事業内容・採用HP・ESの3つについて見ていくことで、ドイツ銀行はどのような人材を求めているのかを考えていきたいと思います。事業内容と採用HPから考えるドイツ銀行の求める人材新卒として外貨債券営業部に配属されて以来、外国国債を運用商品として金融機関の方々に推奨する仕事をしています。海外情勢や市場の動きに対して常にアンテナを張り、迅速に情報を顧客に伝える事で投資判断に役立ててもらうのが目的で、新卒1年目から数百億単位の取引をする顧客を任せられ、大きな責任感とともに、毎日着実に成長している事が感じられるとても魅力的な職場です。また外貨債券営業部は東京オフィスの中で最も国際色豊かな職場で、トレーダーのほとんどが外国人。部の朝会は英語で行われ、会社のレポートも英語で書かれているため、自分で日本語に要約してから顧客に送ります。また、海外からアナリストやトレーダーが来日した際にも顧客訪問に同行し、必要があれば同時通訳を行います。入社3年目の2015年6月からは希望が通り、現在ニューヨーク/ウォール街のオフィスで働いています。米国国債や米国株のマザーマーケットなため、肌で生きたマーケットを感じることができるばかりか、世界的なファンドを担当している外国人の同僚と日々情報を交換したりなどとても刺激的な毎日を送っています。外資系企業は転職者が多いイメージですが、ドイツ銀行グループでは新卒に対しても積極的にチャンスを与える文化が根付いていると強く実感しています。参考:社員紹介私は現在、グローバル・マーケッツ統括本部に所属しており、金利スワップという商品のトレーディングを担当しています。日々の仕事は、国内および海外の投資家からのリクエストに対してプライスを提示することでマーケットメイクを行うこと、またそのリスク管理をすることで会社に収益を上げることです。マーケットは全く同じ動きをすることがないため、それに常に対応していくことが、面白くもあり、また一番チャレンジングな部分でもあります。また、ドイツ銀行グループは世界中でビジネスを行っているため、日常生活では関わることのなかったであろう人々と関わることができ、世界とのつながりを感じられるところもこの仕事の醍醐味です。特に、入社1年目に参加する海外研修では、世界中のオフィスから同期が集まり、グローバルなネットワークを作ることができました。そのときに知り合った同期とは、いまだにお互いの見ているマーケットについて情報交換をすることがあるのですが、長期間研修を一緒に受けた仲なので聞きやすく、研修の時に築いたネットワークは仕事をする上で役立っていると日々感じています。参考:社員紹介上記はドイツ銀行採用HPの社員紹介です。それぞれの職場での役割について述べられています。前者の記述の中で、「新卒1年目から数百億単位の取引をする顧客を任せられ、大きな責任感とともに、毎日着実に成長している事が感じられるとても魅力的な職場です」や「外資系企業は転職者が多いイメージですが、ドイツ銀行グループでは新卒に対しても積極的にチャンスを与える文化が根付いていると強く実感しています。」とあり、ドイツ銀行では若手のうちから大きな仕事を任せられる環境であり、大きな責任の中で遂行し、達成できる能力が必要であると考えられます。ですので、強い責任感を持って行動できるリーダーシップが求められていることがわかります。かつ、「海外情勢や市場の動きに対して常にアンテナを張り、迅速に情報を顧客に伝える事で投資判断に役立ててもらうのが目的で、」という記述であったり、後者では「マーケットは全く同じ動きをすることがないため、それに常に対応していくことが、面白くもあり、また一番チャレンジングな部分でもあります。」とあり、日々変動するマーケットを常に追いつづけ、顧客に正確かつ迅速に提供することが必須であり、個人としての日々の努力が成果を挙げるための前提条件であることが読み取れるでしょう。以上からは、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」における「1.個人として努力し、成果をあげることができる」「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」能力が求められていると導けます。また、外資系企業ということもあり、「ドイツ銀行グループは世界中でビジネスを行っているため、日常生活では関わることのなかったであろう人々と関わることができ、世界とのつながりを感じられるところもこの仕事の醍醐味です。」「世界的なファンドを担当している外国人の同僚と日々情報を交換したりなどとても刺激的な毎日を送っています。」「外貨債券営業部は東京オフィスの中で最も国際色豊かな職場で、トレーダーのほとんどが外国人」といった記述からも、様々な人種の同僚や顧客とコミュニケーションをとる必要のある環境であることがわかります。また、そういった様々な人種やバックグラウンドを持った同僚同士でマーケットの情報交換をしながら知識を増やし、それが成果や能力につながっているという記述からも、同僚同士でのコミュニケーションは非常に重要なツールとなっていると考えられます。この点からは、先述の5つの強みにおける「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげる」ことができる人物が求められてると考えられます。ドイツ銀行のES設問(1)あなたの特徴・性格を教えてください。(2)あなたの座右の銘は何ですか。(3)志望部門で成し遂げたいこと。(4)あなたという人間をワンフレーズで表現してください。またその理由やエピソードを教えてください。(5)あなたは残り少ない学生生活を楽しむために、世界一周旅行に出かける事にしましたが、手持ちの資金が足りません。借金をしますか?資金が貯まるまで待ちますか?理由も述べてください。(6)あなたが金融業界にまつわる映画を作成することになりました。その映画のタイトルとあらすじを書いてください。(7)自分がこれだけは人に負けないと思っている事を書いてください。参考:ドイツ銀行グループの企業情報設問(1)「あなたの特徴・性格を教えてください。」・設問(2)「あなたの座右の銘は何ですか。」・設問(4)「あなたという人間をワンフレーズで表現してください。またその理由やエピソードを教えてください。」・設問(7)「自分がこれだけは人に負けないと思っている事を書いてください。」についてこちらの設問は、自己PRに関連した設問です。あなたの強みを具体的なエピソードを持って説明できると良いでしょう。強みに関しては、前項で述べたドイツ銀行の求める人材に該当する強みに該当させて回答すると良いと考えられます。中でもドイツ銀行では「チャレンジできる環境」といった表現があることや、業務ではドイツ銀行のビジネスモデル上、常に大きな責任感の中で個人で判断していく機会が多々あると考えられますので、特にチャレンジ精神・リーダーシップ・個人で努力し続けられる力といった点を重視していると考えられます。ですので、こちらの強みがアピールできる内容であると良いと言えるでしょう。ここでは設問(7)の内定者の回答を見ていきましょう。私は、他者に認められたいという気持ちでは誰にも負けません。これは、中高時代に100人超のサッカー部で、1年生時からレギュラー争いをしたことで培われました。例えば、アメリカの美術館でインターンシップを行った際には、上司と顧客に認められるために、一番に出勤し、清掃をしたり、新たな仕事を覚えました。また、交換留学中も、同世代の現地人に認められるためにスラングの勉強を毎日行い、パーティーには必ず出席しました。参考:【内定】エントリーシートこちらでは、他者に認められたいという気持ちが行動の動機になり、モチベーションの源泉であるということをそれが形成された背景を中高時代の経験から納得できるように回答されています。かつ、そのことがアメリカでのインターシップ経験から個人で努力し続けることができるという能力につながっていることが理解できます。具体的経験を上手く活用し、ドイツ銀行の求める人材像に該当する強みを導き出せている点が評価できます。また、そもそも外資系投資銀行という大金が動く業務を遂行するためには、取引先から「認められる」ことは必須となります。「人には負けないこと」が「外資系投資銀行の求める素質」に繋がる内容としてアピールできている点も評価できると言えるでしょう。設問(3)「志望部門で成し遂げたいこと」についてこちらの設問は志望動機に関する設問です。特に入社後の姿勢について問われています。入社後に成し遂げたいことについては、「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」によると、①成し遂げたいこと⇒②きっかけとなる経験⇒③企業選びのポイント⇒④他に受けている業界とその業界ではダメな理由⇒⑤具体的に取り組みたい仕事⇒⑥業界の中でもその企業の理由といった順序で組み立てられるとされていますので、成し遂げたいことは志望動機の根幹であると理解できます。成し遂げたいことは、ドイツ銀行の価値観やビジネスモデルとズレがないように、かつ、自身の具体的経験によって形成されたものであることが理解できるように記述しましょう。「夢・成し遂げたいこと」を書くことを難しいと感じる学生も多いでしょう。以下の記事では、志望動機に書ける「成し遂げたいこと」に出会うための方法をまとめていますので是非参考にしてみてください。参考:志望動機で書く「夢・成し遂げたいこと」に出会うための方法設問(5)「あなたは残り少ない学生生活を楽しむために、世界一周旅行に出かける事にしましたが、手持ちの資金が足りません。借金をしますか?資金が貯まるまで待ちますか?理由も述べてください。」・設問(6)「あなたが金融業界にまつわる映画を作成することになりました。その映画のタイトルとあらすじを書いてください。」について発想系に分類される質問であり、共に明確な正解がないような設問です。つまり、結論よりもその理由においての洗練度が評価されていると考えられますので、理由についてはしっかりとロジック立てて回答できるようにしましょう。ここでは設問(6)を取り上げ解説を加えていきます。「ThePowerofInfo」人を疑うことを知らない主人公は、詐欺に引っかかってしまい、一億円の借金を背負ってしまう。ある日、悪者を対象にオカネを巻き取る、表の顔は金融マンの裏社会の男に出会う。主人公の人柄に惹かれたこの男は詐欺を行った会社を潰すため、様々な情報を裏社会で流し、インサイダー取引などを行って、主人公を借金から解放しようとする。どん底から一気に逆転をしていく、カタルシスあふれるストーリー。参考:【内定】エントリーシートタイトル「挑戦」。あらすじ、物語の始まりはある南国の島「沖縄」そこで暮らしていた少年がある日決断をする。「東京」に行くという決断だ。東京に出てきた少年は「金融業界」を知る。金融業界に入り「世界」へ飛び立って行く少年。辛い事や自分の思い描いていた事を出来ない事も多い金融業界に最初は挫折や不満感を抱く少年だったが、仕事を通して得られる楽しみを知り金融業界での仕事にのめり込んで行く少年の物語。参考:【内定】エントリーシートこちらでは、金融業界をテーマにしていることと、映画というストーリーが必要であることの2点から、金融業界に対する考え方や思い、あなたの主観を引き出そうとしていると考えます。意図としては、金融業に対する興味や志望度の高さ、モチベーションの高さやあなた自身のセンスといったことをよりあなたの本心から引き出して評価したいという意図があると考えられます。前者の回答では金融業に対してあらかたの知識があることがわかり、かつその表現やストーリー構成そのものからセンスが感じられる回答になっています。後者では、少年に自分自身を投影しているように理解できますし、その少年から金融業界へのめり込み活躍しようとする覚悟や熱意がわかります。内定者の回答例からはセンスと金融業界に対する熱意の2点で評価されていると考えられます。最後に外資系投資銀行は、高学歴体育会系の学生から非常に人気の高い印象があります。中でもドイツ銀行では採用HPから特に人柄を重視しているような印象を受けました。また採用人数は毎年少数ですので、非常に倍率が高く、狭き門となっていますので、準備・対策を欠かさずに行うことが必須になります。unistyleでは無料会員登録でドイツ銀行の他に、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックス、メリルリンチ日本証券といった同業他社の選考情報についても豊富に閲覧できますので、ぜひご活用下さい。photobyMartinThomas