【自己分析とは?】これで攻略間違いなし!自己分析の目的と進め方

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最終更新日:2023年11月02日

就活を始めるに当たり、まず最初に行う自己分析。

やらなければいけないことは分かっているものの、「なぜやらなければならないのか」「どうやってやればいいのか」が分からず悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。

周りには「やる必要性が感じられない」「全くやらなくても内定を獲得できた」という人もいるかも知れませんが、自己分析は納得の行く就職先を見つけるために、行うべきだとunistyleは考えています。

そこで、本記事では就職活動を始めたばかりの人やどうしても自己分析をやる意味が分からないという方に向けて、自己分析の定義や目的、ゴールなどの基本的な部分を丁寧に解説していきます。自己分析

本選考とインターンの締め切り情報

自己分析とは?

自己分析とは?自己分析の定義と目的

自己分析の定義

まずは自己分析という言葉の定義から始めてみましょう。

unistyleでは自己分析の定義を「過去の経験から、今の自分を形成している価値観、強み・弱み、思考を理解すること。またそこから将来のなりたい像を明確にすること。」と定めています。

例えば、進路を選ぶ時に何を基準に選んでいたか、なぜその部活動を選んだのか、なぜその部活を続けられたのか、続けられなかったとしたらそれは何が理由だったのか。感情が揺さぶられ嬉しくなったり悔しくなったりするのはどんな時だったか。

上記の様に自分自身がこれまでにどのような経験をしてきて(スペック)、どのような感情が結びついていたのか(モチベーション、価値観)、を分析することと言えるでしょう。

自己分析を行う目的

自己分析は何のために行うのでしょか。就活を行う目的から考えてみましょう。

自己分析の目的の図解

そもそも就活の最終的な目的は「志望企業から内定を獲得すること」です。志望企業から内定を獲得するためには、エントリーシートや面接での回答の質を上げ各選考フローを突破していかなければなりません。

自己分析を行うことで、自分の強み・弱みや価値観・思考が分かります。それらがわかることで、まず「企業選びの軸」が明確になり、自分に合っている企業や職種を選ぶことが出来るようになります。

また、自分の価値観や性格、強み、弱みを知る過程で、自分の特徴を言語化することができ、自分のことを全く知らない人にも「自分はこんな人間です。」とわかりやすく伝えることができるようになります。

つまり自己分析を行う目的は以下の2点を明確にすることになります。

  • 企業選びの軸を明確にすること(=志望動機)
  • 自分の価値観や性格、強み、弱みを知ることで、自分のことを他人にわかりやすく伝えられるようにすること(=自己PR、ガクチカ)

就活生の中には、自己分析の目的を「やりたい仕事を見つける、自分の人生の軸を見つけるため」と考えてしまい、時間がないにも関わらず終わりのない自己分析を行い、本質である内定を獲得するための自己分析が行えていない就活生もいるようです。

自己分析は必ず就活期に行うものではありません。自分を理解するという作業は人生のどのタイミングでも必要なことであり、完成することはありません。

今回は就職活動の自己分析と割り切り、あくまで内定を獲得するための手段であると考えて行いましょう。

自己分析のゴール

とは言え、結局自己分析で何が分かれば終わっていいの?と思う就活生もいると思います。

先程も述べたように、自己分析の目的は、企業選びの軸を明確にすること(=志望動機)、自分の価値観や性格、強み、弱みを知ることで、自分のことを他人にわかりやすく伝えられるようにすること(=自己PR、ガクチカ)です。

そのため、自己分析を行う目的である上記2点の目的を達成できれば自己分析は完了ということになります。

自己分析を始める時期

自己分析はいつから始めるべきか

結論、早いに越したことはありません。

自己分析をやり始めるタイミングは明確に定められていません。そのため、「このタイミングでやるべき!」というものも特にないと考えています。

しかし、就活の早期化が進んでいる昨今、サマーインターンの選考前に自己分析に取り組んでおくと、今後の就職活動をよりスムーズに進められることは確実でしょう。

インターンの選考でも志望動機・ガクチカ・自己PRを中心に質問されることが多くあります。

サマーインターンの段階からしっかりとした自己分析を行っている就活生は少なく、早期から取り掛かることができればそれだけ周囲の就活生に差をつけることができます。

また、就活を通してインターンに参加し他の就活生と意見を交わしたり、各企業の採用担当者の考え方を知ることで徐々に変わっていくこともあります。

絶対的に正しい自己分析はないので、期間をおいて自分の自己分析を見返していくことでより精度の高い自己分析を行うことが出来るのではないでしょうか。

自己分析を行う手段

自己分析を行う手段

以下では、実際に自己分析を行う手段を「ワークシートを用いて行う方法」と「Web診断を用いて行う方法」の2つに分けて紹介したいと思います。

ワークシートを用いて行う自己分析

書店に行くと就活関連コーナーのところに自己分析の書籍が多く積んである光景を目にするかと思います。

あれらの本は自己分析の意義や方法論が述べられているとともに、実際に自己分析を進めるためのワークシートが付録としてついており、多くの就活生が、このワークシートに取り組むことが具体的な自己分析の作業というイメージを持っているのではないでしょうか。

今回はその中でも取り組んでほしい代表的な3つについて紹介します。

  • 自分史を作成する
  • モチベーショングラフを作成する
  • 他己分析を行う

以下でそれぞれについて解説していきます。

ワークシートを用いて行う自己分析

【自分史を作成する】
 

文字通り自分の歴史について書き出していく作業です。ワークシートにもよりますが、筆者は小学校まで遡って経験を書いていきました。

 

ここで書き連ねたことは、非常に印象に強く残っている経験が多いと考えられますので、「人生で最も頑張ったこと」「嬉しかったこと」「辛かったこと」などが当たると思います。

 

このように過去の自分の大きな経験を書き連ねていくことで自身のスペックを客観視できることはもちろん、自身のどのような想い(動機、モチベーション)がそこに隠れていたのか内省することもできるでしょう。

 


 

【モチベーショングラフを作成する】

 

「モチベーショングラフ」とは、自身の人生の時間軸を横軸、自身のモチベーションを縦軸に取った折れ線グラフのことを言います。

 

これを作成することで、自分が最もモチベーション高く(やりがいをもって)行えた経験を知ることができ、自身のモチベーションの源泉についても理解することができます。

 

また、グラフの折れ角を分析すれば、人生のターニングポイント(最も嬉しかった経験、挫折経験)に関する設問に対応できるようになります。

 

モチベーショングラフの作成方法を詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。


 

【他己分析を行う】

 

自分一人で自己分析を行っているとどうしても主観的な分析結果となり、往々にしてバイアスがかかりやすいと思います。

 

それを防ぐために行うのが他己分析です。他己分析とは、周囲の人(友達や両親、OBOG)に自分についての質問をし、性格や価値観、印象について評価してもらう分析方法です。

 

他己分析を行う場合、知りたいこと・目的に合わせて聞く相手を変える必要があります。例えば、自分の趣味嗜好・性格や価値観など自分自身について知りたい時は、自分のことをよく知っている両親や付き合いの長い友達に聞きましょう。

 

また、自分の第一印象や伝えたいことがきちんと伝わっているのかを確かめたい時は、あまり距離が近くなく、客観的に見てもらえるOB・OGなどにお願いするのが良いでしょう。

 

自分一人では得られなかった客観的な情報を手に入れることができますし、「周囲の人からどんな人といわれるか」といった質問にも対応することができます。

 

他己分析の方法を詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。

 

Web診断を用いて行う自己分析

いくつかの質問にyesかnoかで答えることによって、その診断結果としてその人の性格や強みを出してくれるというものです。

あくまでビッグデータによる傾向を示したものですので、これらの診断結果を鵜呑みにして自己PRで使用することは避けてほしいですが、自分の強みや性格を知り、自己分析を深めていく一つの切り口として使用するとよいでしょう。

今回はその中でも3つをご紹介します。

  • ストレングスファインダーを用いる
  • エニアグラム診断を用いる
  • 16personalitiesを用いる

以下でそれぞれについて解説していきます。

Web診断を用いて行う自己分析

【ストレングスファインダーを用いる】

 

ストレングスファインダーとは、アメリカの世論調査と組織コンサルティングのギャラップ社によって開発された強み分析ツールです。

 

サイト上の177個の質問に答えることで、ギャラップ社によって34種類に分類された資質(才能)のうち上位5個が自身の強みとして表示されます。

 

客観的な目線から自身の強みを知ることができるのに加え、その強みを持つ人の特徴や、適職、行動アイデアなどがインサイトとして示されるため、自己PR構築の手段としてかなり有用であると言えるでしょう。

 

受け方はスマホアプリや公式サイトでアクセスコードを購入するか、書店で「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」という書籍を新品で購入し、付録されているアクセスコードを使うことで受けることが可能です(両方とも2000円程度)。

 


 

【エニアグラム診断を用いる】

 

羅列されている質問にyesかnoかで答えることにより、9つに分類された性格のどれに自分が当てはまるか診断してくれるものです。

 

こちらはストレングスファインダーと違い、無料で受けることもできますが、分類された性格の名称が出るのみですので、あくまでそこから先の深堀は自身で進めていく必要があるでしょう。

 


 

【16personalitiesを用いる】

 

16personalitiesは、12分間で約60問の質問に正直に答えるだけで、16個に分類された性格の中から自分に最も近いものを選んでくれる無料の性格診断テストです。

学術的根拠に基づき、正確な結果が出ることもあり、16personalitiesの公式サイトは38カ国に翻訳され、のべ1億6千万回以上も受験されています。

 

さらに、世界45カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査であるMBTI(Myers-Biggs Type Indiator)を基に作成されており、それぞれの国の文化に合わせた形で作られているので、国籍によらず正確な結果を得ることができます。

 

どんな仕事をしたいのか、自分の強みやPRポイントがあまりイメージできていない方にはオススメのテストです。

 

職業適性テスト(Gテスト)

職業適性テスト(Gテスト)は、簡単な問題に答えることで基礎的な能力を測り、自分の能力や特性に合った職業を探すことができる診断テストです。

厚生労働省のWebサイトである「job tag」(職業情報提供サイト/日本版O-NET)から診断することができます。自己分析の中で診断ツールを使用する際に参考にしてみてください。

 

【参考】職業適性テスト(Gテスト):job tag(職業情報提供サイト/厚生労働省)

最後に

自己分析とはのまとめ

本記事では自己分析の定義から目的、始める時期やゴールについて解説してきました。

就職活動といえば自己分析と言われるほど、就活においての自己分析は自分が納得の行く就職活動を行っていくためにもとても重要なものになります。

本記事で述べてきたポイントを意識しながら、自分なりの自己分析を行ってみてください。

なお、次の記事・動画では自己分析のやり方について、詳しく解説しています。やり方がよくわからないという人も、一度自分でやったけど他の方法も試してみたいという方はぜひ参考にして自己分析を行ってみてください。

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