電通のインターン選考対策(エントリー課題・面談)

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最終更新日:2022年04月20日

電通のインターンシップエントリーシート(ES)一覧はこちらから

博報堂と並び「電博」と称される国内最大の広告代理店である電通。

米国、中国に次ぐ世界第3位の広告市場である日本で長年にわたりナンバーワンのシェアを持つ電通グループは、2017年の収益において世界第5位となっています。

今回はそんな電通のインターン内容から選考突破対策までを紹介します。

本選考とインターンの締め切り情報

広告業界とは

広告業界

広告業界は広告を掲載したい「広告主」、実際に広告を作成する「広告制作会社」広告が掲載される「メディア媒体」そしてプランニングや制作発注などの仲介を行う「広告代理店」の主に4つから構成されています。

そして広告業界の中で就活生からの最も人気が高いのが「広告代理店」です。

広告代理店には以下の3つに分類されます。

広告代理店の3つの分類

【総合広告代理店】
1つのメディアにとらわれずテレビ、新聞、雑誌といったあらゆる媒体を扱う
◎企業例:電通・博報堂・ADK(アサツーディ・ケイ)など

 

【専門広告代理店】
1つのメディアに特化して広告活動を行う
◎企業例:サイバーエージェント(IT系)、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(IT系)、オプト(IT系)、オリコム(鉄道系)など

 

【ハウスエージェンシー】

特定の企業専属の広告代理店を務める

◎企業例:JR東日本企画、東急エージェンシーなど

上記によると電通や博報堂といった人気企業は総合広告代理店に当たります。

総合広告代理店は、「電博」と称される電通博報堂が3位以下を大きく引き離し、市場の寡占化が進んでいるのが現状です。また、電通も2位の博報堂を大きく引き離しており、圧倒的な存在感を誇っています。

参考:広告代理店大手3社の強み・社風・選考の違いとは⁈【電通・博報堂・ADKを比較】
→広告業界大手3社について業績や社風から徹底比較してますので、企業理解のみならず志望動機作成などにも是非役立ててみて下さい。

一方、電通が発表した2019年 日本の広告費によると日本の総広告費は6兆9,381億円で8年連続で前年を上回る結果となりました。特にインターネット広告は6年連続2桁成長で2兆円以上に達し、ついにテレビメディア広告費を超えました。

そのため、電通や博報堂を初めとする様々な広告代理店がインターネット広告を使ったデジタルマーケティングへの注力を進んでおり、業界全体でデジタルトランスフォメーションが進んでいます。

電通とは

電通とは電通は1901年に創業し、従業員数は6,935人(2020年1月1日現在)の規模感となっています。

電通は世界第3位の日本広告市場において、27.7%と圧倒的なリーディングポジションをとっています。また、海外におけるプレゼンスも高く、売上総利益の成長率においては9.5%と、過去3年の実績で競合メガエージェンシー平均2.0%を凌駕しています。

電通はスローガンとして”Good Innovation”と掲げ、Innovationを作り出す3要素として「企業家精神」「アイデア」「技術」を大切にしています。

そんな電通の事業内容は以下になります。

マーケティング

クライアントが直面する今日的な課題に対して、統合的なソリューションを開発、提供しています。

ビジネス・フィールド
●統合マーケティング
●マーケティング・システム・デザイン
●ビジネスデザイン
●PDCAマネジメント
●ブランドコンサルティング/CI・VI

デジタルマーケティング

「コンサルティング」「開発・実装」「運用&実行支援」の3つの機能を提供していくことで、マーケティングのサイロを打破し、統合的なサービスを提供しています。

ビジネス・フィールド
●マーケティングインテリジェンスサービス
●デジタル運用型広告サービス
●ダイレクトマーケティングサービス
●システムソリューションサービス
●データソリューションサービス
●ソーシャルマーケティングサービス

クリエーティブ

「イノベーティブなクリエーティブ」をテーマとしています。既成概念やデジタル/トラディショナルの枠にとらわれず、アイデアを、メディアを、人材を、自由自在に組み合わせて、最適なソリューションを提案します。

プロモーション

投資対効果が明確な具体施策をPDCAと共に提供するプロモーション組織を構成しています。インテリジェント化された店頭コミュニケーションにとどまらず、SNSやWEB動画、スマホなどのデバイスの知見、O2O関連ツールなどデジタルソリューションも最適なかたちで提供します。

ビジネス・フィールド
●体験価値ブランディング
●購買行動データ/モデル
●チャネル・ソリューション
●デジタル・アクティベーション

コンテンツ

誰もがワクワクし感動するスポーツ、映画、音楽などをより多くの人に届け、大きなコミュニケーションを作り出しています。

ビジネス・フィールド
●スポーツビジネス
●エンタテインメント・コンテンツ

PR

PRを広告やクリエーティブ、デジタル、プロモーション、コンテンツなどと掛け合わせて統合的にプランニングし、クライアント視点の文脈を、世の中視点の文脈に戦略的に整合させ、世の中との合意形成を図ることで、クライアントのブランディングに寄与するサービスを提供しています。

ビジネス・フィールド
●戦略PR
●クライシス・コミュニケーション
●デジタルPR
●グローバルPR
●インフルエンサー・マーケティング

ラボ/プロジェクト

様々なプロジェクトを運営しています。

プロジェクト例
●ULTRA PUBLIC PROJECT
●AI MIRAI
●おかんカンパニー
引用:電通HP

電通のインターン内容

【22卒向け】電通のインターン内容本記事では、電通の22卒向けインターン内容を例に取り上げ、紹介していきます。

例年、電通では様々な種類のインターンが用意されています。実施予定のインターンは「電通デザインサマースクール」と「電通ワカモンアイデア実現インターンシップ」です。

今回紹介するのは、総合職を志望する就活生向けのインターンである「電通ワカモンアイデア実現インターンシップ」です。

電通ワカモンアイデア実現インターンシップ

◆日程
9月1日(火)~9月4日(金)、9月7日(月) 
※全日程(5日間)に参加できることが条件となります。
※11月下旬に報告会を予定しています。参加者確定後に、日程調整させていただきます。

◆場所
オンライン
※11月の報告会は、電通汐留本社にて実施予定です。

◆募集人数
20名程度

◆概要

電通ワカモン アイデア実現インターンシップは、あなたの「ほうっておけないこと」の解決を目指しクラウドファンディングを活用して実際にアイデアを形にすることに挑戦する実践型のインターンシップです。


アイデアと、アイデアを実現するアイデアを様々な領域で強みを持つ電通若者研究部(電通ワカモン)の社員が、メンターとして参加しながら一緒に考えていきます。

◆エントリー締切
7月3日(金)12:00

 

引用:電通ワカモンアイデア実現インターンシップ

電通の求める人材像

電通の求める人材像ここでは、電通の求める人材像について考察していきます。

以下は電通HPの内容を抜粋したものです。

山梨県北杜市で推進している「水の山プロジェクト」では、現地の魅力を体験するツアーや、地域の方々と水について考えるフォーラム、映画祭といった展開をしています。私たちが仕事を進める上で、クライアントだけでなく、山梨県北杜市との強いリレーションが当然必要不可欠でした。

また、社内においても、通常のクリエーティブメンバーにとどまらず、デジタル、PR、地域ブランディング、そして営業が職種を超え、領域を超えてひとつのプロジェクトに立ち向かうことで、様々な問題を乗り越えることができました。これからも、ずっと水と生きていけるように。

100年先を考え、人と自然とのグッドリレーションをつくり、未来をつくるブランドへと、サントリー天然水を成長させていく。その力になっていきたい。そう思っています。

引用:電通採用HP

上記の内容からもわかるように、電通では社内・社外共に多くの人々と協力して一つのプロジェクトに挑んでいきます。

社内だけで見ても、例えば営業ならばクライアントから感じ取ったニーズをデザイナー部門と共有してカタチにしていく必要があるでしょう。

このように、プロジェクトへの関わり方や要求の仕方が異なるメンバーと協力して実行していく、すなわちこれをES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?を参考に考えてみると、「価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」という能力が求められていることがわかります。

クライアントと営業の信頼関係は、チームの命綱。強くつながっていながらも伸縮自在な命綱が、クリエーティブを奮い立たせてくれます。プレッシャーも大きい反面、強烈なやりがいに満ちています。

私たちは、クリエーティブも営業も社外スタッフも、全員でアイデアを出します。もっとおもしろくならないか、もっとよくならないかをチームで考え続ける。いい仕事はいいチームをつくり、いいチームがまたいい仕事をする。そういう理想のスパイラルを意識しています。

引用:電通採用HP

これも同様に電通の採用HPから引用しましたが、この引用からも分かるように信頼関係を構築してプロジェクトを進行させていくことでよりよい仕事を行えるようになってくると読み取れます。

このように信頼関係を構築することにより、相手の考えている理想の広告像を引き出していくことができ、相手の課題を解決していくのでしょう。

これをES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?を参考に見てみると「関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」が必要とされるのではないでしょうか。

また、事業内容から考えてもわかるように、CMや広告を作り出していくには、アイデアを生み出すクリエイティブ力とそのアイデアを実現するために周囲の協力が必要です。

そこで、ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?にを参考に考えてみると「今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」という能力が求められているでしょう。

以上の内容をまとめると、以下の3つが電通の求める人物像に当てはまると考えられます。

  • 価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる
  • 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる
  • 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる

電通のインターン選考フロー

【22卒向け】電通のインターン選考フローここでは、電通の22卒向けインターン選考フローについて紹介していきます。

電通ワカモンアイデア実現インターンシップのインターン選考フローは以下の通りとなっております。

電通のインターン選考フローエントリー&エントリー課題提出締め切り
※締切:7月3日(金)12:00 正午

1次選考結果連絡(メール)、2次選考(面談)の案内
※7月中旬

面談(オンライン面談)
※7月中旬〜8月上旬

選考結果連絡(メール)
※8月上旬

電通ワカモン アイデア実現インターンシップ スタート
※9月1日(火)

引用:電通ワカモンアイデア実現インターンシップ

以下では、各選考対策についてそれぞれ紹介していきます。

電通のインターン選考:エントリー課題対策

【22卒向け】電通のインターン選考:エントリー課題対策ここでは、電通の22卒向けインターン選考のエントリー課題対策について紹介していきます。

電通ワカモンアイデア実現インターンシップのエントリー課題では以下の内容となっております。

未来をよりよくするために、あなたがいま日常の中で感じている「ほうっておけないこと」とその解決のためにいま考えていること、または実際に取り組んでいることを具体的に教えてください。

※マイページ上にある提出用紙(A4サイズ、PDF3枚以内、2MB以内)を使って、自由にご記入ください。

上記の設問はいかにも広告代理店らしいクリエイティブな発想が求められる設問であり、エントリー課題の段階から多くの学生を絞り込んでいることが伺えます。

「誰も思いつかないアイデアを生み出す発想力の豊かさ」とされる”アイデア発想力”は勿論として、「日常の中にどれだけ課題感を感じることができるか」という”課題発見力”が評価対象になると考えられます。

以下では、アイデア発想力と課題発見力を身につける方法についてそれぞれ紹介していきます。

アイデア発想力

アイデア発想力は、天才的な独創力を生まれながらに持っている先天的な力だと思われがちですが、努力して身につけられる後天的な力なのです。

アイデア発想力を身につけるためのフレームワークは以下の通りとなっております。


 

 

上記の図にある”スループット”とは、「インプットしたものを自分の脳内で咀嚼し、効果的なアウトプットに繋げるための過程」と定義づけることができます。

よく「アウトプットを前提としたインプットをしなさい」という指摘がありますが、この場合のインプットとはスループットの概念も含むものということが読み取れるでしょう。

スループットをする際に意識すべきは「咀嚼の論点」です。

アイデア発想におけるスループットの重要な論点の一つに「抽象化」があります。

「考え抜くこと」で総合商社を勝ち取った普通の学生体験記 ー思考の抽出化で道を切り開くーに書かれている通り、実体験→抽象化→他への還元といった流れで進むのが就職活動で整理しておくべき思考の流れになります。すなわち、具体→抽象→具体で応用性を高めることが肝心です。 

スループットについて詳しく知りたい方は以下の記事を是非ご覧ください。

参考:インプット・アウトプットの橋渡し。就活で意識すべき "スループット" 論とは

課題発見力

課題発見力を身につけるにはロジカルシンキングが重要です。

ロジカルシンキングとは、日本語訳で「論理的思考」という意味で、コンサル業界を中心によく用いられる言葉です。

そして、ロジカルシンキングを支えるモノとして「フレームワーク」とよばれるものがあります。フレームワークとは、経営戦略や業務改善、問題解決などに役立つ分析ツールや思考の枠組みのことで、ロジカルシンキングを体系的にまとめたものです。

代表的なフレームワークとして以下のものが挙げられます。

【代表的なフレームワーク】
●PDCAサイクル
●SWOT分析
●MECE分析
●ロジックツリー
●ファイブフォース
●3C分析

上記に掲載しているように、ロジカルシンキングのためのフレームワークは数多くありますが、今回は課題を発見するためによく用いられる「ロジックツリー」と呼ばれるフレームワークについて紹介します。

ロジックツリーとはその名の通り、ある問題について階層的に分析していく手法の事を指します。例えるならば、数学の樹系列の様なものを意識していただくとイメージがしやすいかと思われます。

階層立てて問題を把握することでどこがボトルネックなのか、全体構造の中で把握しやすくなっています。本質的な課題を発見する際には、このボトルネックを発見することが重要です。

ロジカルシンキングを支えるフレームワークについて詳しく知りたい方は以下の記事を是非ご覧ください。

参考:就活で使える!ロジカルシンキングを支えるフレームワーク9選

電通のインターン選考:面談(オンライン面談)対策

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最後に

最後に電通のインターンのエントリー課題はいかにも広告代理店らしく、ユニークな物事の捉え方や言葉選びのセンスが求められる内容となっています。

クリエイティブな発想力というと、生まれついた才能のようなものだと思われがちですが、日頃の習慣づけ次第である程度は身につけることができると思われます。

広告代理店の仕事に少しでも興味があるのであれば、「自分には向いてない」と感じてる方も積極的にインターンに応募してみましょう。

unistyleには他にも電通の選考の関するコラムやレポートを用意しております。

よろしければ以下の記事も参考にしてみてください。

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