農林中央金庫のインターン選考攻略|合格者ES付

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最終更新日:2023年09月26日

農林中央金庫のインターンES一覧はこちら

日本最大のヘッジファンドである農林中央金庫。

運用資金はJA(農協)、JF(漁協)、JForest(森組)などからの出資で成り立っており、「金融の円滑化を通じて農林水産業の発展に寄与する」という目的のもと、その資金を第一次産業を中心に貸付を行っています。

80兆円近くの金額を運用を少数で運営しているため、それを魅力に感じる就活生は多くいるようです。

本記事では20卒の農林中央金庫のインターンESを基に、インターンシップ対策を行っていきます。

本選考とインターンの締め切り情報

農林中央金庫とは

農林中央金庫と聞いて、政府系の金融機関だと勘違いしてしまう方もいるかもしれません。農林中央金庫は、かつては特殊法人でしたが、現在では農林中央金庫法に則った民間金融機関です。

”農林”中央金庫という名前からも分かるように、所管は金融庁ではなく、農林水産省となっています。その為、三菱UFJなどの所謂”メガバンク”とは違い、農林水産業の金融の円滑化をターゲットにした企業となっています。

また、近年では海外への投資事業にも力を入れているのも特徴の一つです。農林中央金庫には、米国有名大学のMBAホルダーが300人以上在籍しており、海外での農林中央金庫の知名度は非常に高いです。

農林中央金庫のビジネスモデルはJA、JF、JForestなどから出資された資金を債権購入、株式運用、手形取引などを行ったり、会員、農林水産業者、農林水産業に関わっている会社に出資をしたりして利益を挙げています。
また、農林水産業者に対する事業や生活面での指導を行う「指導事業」というものや農林水産物の販売や生産資材などの購買を行う「経済事業」などもありいわゆる銀行の仕事だけでなく幅広い事業を手がけています。
参考:農林中央金庫の志望動機対策|事業内容の理解なくしてES通過なし

農林中央金庫のインターンシップの内容

ここでは、実際に農林中央金庫のインターンシップに参加した2020年卒の冬インターンの体験談を掲載致します。

インターンの内容について教えてください

1日目はリテールビジネスについて説明とグループワーク、2日目は食農ビジネスについてとグループワーク、3日目は投資ビジネスについての説明とグループワークだった。それぞれ部門の社員の方が来てくれて全体に説明した後グループワークを行うが、グループワークの時にチームに社員の方がつくことはなく、適時見に来てくれてその時に質問できるという形だった。発表は、全員発言するように求められた日もあった。3日目の後には年次の低い社員の方との座談会があり、最近就活をしていた社会人の方から話を聞くことができて、どのように企業を決めたか、就活の軸などためになる話を聞けた。

参加学生の在籍大学や雰囲気について教えてください

国立大学、早慶、マーチなど幅広い学生がいた。院生も少なくなかった。学部の偏りがなかった。農学部や海洋学部など社会貢献性の高い学部に所属している人が他のインターンシップに比べて多いように感じた。穏やかな人が多く話しやすかった。

インターンを通して得たこと、成長した点について教えてください

農林中央金庫のインターンシップを通じて、良い企業研究になったと感じている。メガバンクに比べ、特殊な事業が多くインターネットで調べるのみでは理解できなかっただろうと感じているため、豊富な資料と合わせ各事業の説明を聞くことはとてもためになったと感じている。3日間それぞれ異なる事業のグループワークをする上で学生のそれぞれ異なるバックグラウンドを活かした議論ができたのは私にとってとても興味深かった。新卒の社員の方とお話しすることで就活の軸のようなものが具体化した。

インターン中の社員との交流を教えてください

3日目の年次の低い社員の方との座談会と、その後の懇親会、懇親会では多くの社員の方とお話しすることができたが、部門別に分かれているわけではないので、自分の興味のある部門の社員の方とお話ししたい場合は探すのが難しいかもしれない。
農林中央金庫の仕事を体感できるだけでなく、社員とも積極的に交流することができるインターンシップになっています。参加をすることでフォローアップイベントにも参加できるので、農林中央金庫を志望する学生は積極的に参加をしていくべきでしょう。

農林中央金庫インターンシップ選考フロー

農林中央金庫のインターンシップの選考は次の様になっています。

・ES+Webテスト→集団面接→参加

面接とWebテストを実施後に集団面接を実施しています。Webテストは玉手箱(言語、非言語、適性検査)の3つを受験する必要があります。多くの学生が受験することが予想される為、Webテスト対策をしっかりと行い、高得点を狙っていく必要があります。

玉手箱は自宅受検型のWebテストでトップシェアを誇り、SPIに次いで有名な適性検査であるため、人によっては就活中に何度も受験することになるかもしれません。

本記事では玉手箱の概要や対策方法から、実際に出題される全8形式の例題についいても紹介しています。

参考:【玉手箱の完全対策】言語・計数・英語の例題や最新出題企業を掲載

農林中央金庫のES解説

【ES設問】
・ご自身の強みとそれを表すエピソードを教えてください(400字以内)

農林中央金庫のインターンシップのESは一題だけです。また、設問もシンプルです。だからこそ、農林中央金庫の業務内容を理解し、完成度の高いESを作成する必要があります。

設問の意図

こちらは自己PRの設問となっています。

農林中央金庫のインターンでは、実際の業務内容をもとにしたケーススタディを行っているようです。

業務に近いワークを行うため、インターンで求めている人材≒本選考で求めている人材=採用したい人材という想像は容易いと思います。

以上のことから、この自己PRでは、

①同庫が求める強みを持っているか
②雰囲気が同庫とマッチするか、活躍できるというイメージを持たせることができるか

という2点を主に見られていると考えられます。

意図を踏まえた回答方針

上記のことから、採用HPや事業内容から考えられる農林中央金庫が求める人材を踏まえる必要があります。
農林中央金庫|求める人材と内定者ESによると、

①農家、酪農家の顧客と信頼関係を構築することができる人材
②顧客の資金面だけでなく経営面のニーズや課題を引き出し、主体的に提案を行い、解決まで導くことのできる人材
③行政や地域の系統組織など価値観や立場の異なるメンバーと、担当企業の課題を解決するために協力して成果をあげることができる人材

といった素養をもった人材をもとめているようです。
上記の素養をアピールできるような自己PRをすることができると良いでしょう。

参考:農林中央金庫|求める人材と内定者ES
→農林中央金庫の本選考ESの回答方法について解説した記事です。本選考向けの記事ですが、実際の事業内容の紹介や農林中中央金庫が求める人物像の解説をしているので、参考としてご活用ください。

また次の選考である面接を想定した回答をする必要があるため、エピソードを簡潔にまとめ面接官がイメージしやすい文章を記述しましょう。そのため【例文30選】新卒における自己PRの書き方を5つのフレームワークで解説や以下の動画で説明している

①強み
②強みの原点
③具体的なエピソード
④強みの方法論
⑤強みの活かし方

のフレームワークに沿ってまとめると良いと思います。

参考:【例文30選】新卒における自己PRの書き方を5つのフレームワークで解説
→内定レベルの自己PRを簡単に完成させる方法について解説しています。上記のフレームワークの活用法についても、具体例を交えながら説明していますので、ご活用ください。

合格者の回答

私の強みはどんな逆境もチャンスに変えることができる点です。 

私は4歳の頃から17年間サッカーをやっており、小学生時代には○○、中学生時代には○○、高校では1年生の夏に部員150人の中のトップチームに昇格しました。

しかし、その秋に全治6ヶ月という大怪我を負ってしまいました。そして今まで私が担ってきた役割はどんどん奪われていきました。

ただ、私はここで諦めるのではなく、考え、その時のチームに足りていない部分を見つけることに注力しました。そして前への推進力が必要であると考え、今まで軽視していた筋トレすることで、復帰後に今までになっていた役割とは異なる役割でスタメンを獲得しました。

そして高校3年生の時には、○○という結果を残しました。 

この経験から私は、社会に出て様々な困難に直面してもそれらをチャンスに変え乗り越えていくことができます。

参考:農林中央金庫 合格者インターンシップES

こちらは合格者の回答になっています。先ほどのフレームワークにそって整理してみましょう。

①強み
どんな逆境もチャンスに変えることができる点

②強みの原点
記述なし

③具体的なエピソード
サッカーの経験

④強みの方法論
現状を分析し、チームに足りない部分を補う存在になること

⑤強みの活かし方
社会に出て様々な困難に直面してもそれらをチャンスに変え乗り越えていくこと

こちらのようにフレームワークに沿ってまとめられており、②の課題を解決に導く強みがアピールできています。

ただその他の求める素養をアピールしきれていない点、エピソードがひとつのため根拠として少し弱い点があるでしょう。

そのため面接に向けて、他の素養をアピールできる経験(例:サッカーチームで成果をあげた経験など)や強みを補強できるような別の経験を準備しておくと良いでしょう。

農林中央金庫の面接対策

農林中央金庫の面接は複数の学生と1人の面接官との集団面接となります。40分で3人の学生と面接をする為、一人当たりの面接時間は10分程となります。

インターンシップに参加した時に協調性を重視してグループワークを上手く出来そうな人を選んだとおっしゃっていたので。協調性が重視されていると思う。集団面接で40分ほどなので一人一人が話す時間が短いので、長く話すのは他の学生からも人事の方からも印象が良くないのではないかと感じた。短くても人柄が伝わるようなエピソードを何個か用意しておくと良いのではないかと感じた。人の話をよく聴く姿勢も大事だと思ったので他の学生が話している間も自分の話すことを考えつつ話をよく聞いた。
参考:農林中央金庫インターン体験記

この方の体験談では、面接では協調性が重視されていたと答えられています。周りに他の学生がいて、自分自身をとにかくアピールしたい気持ちは分かりますが、他の学生が話をしている時は話を聞く1人でだらだらと話を続けないなど、当たり前のことを心掛けましょう。

簡潔にまとまった回答をするには、あらかじめ質問を予想し、どのような回答をするのか準備をしておくべきでしょう。インターンシップの段階で、まだ面接慣れしていないからこそ準備をしておくことで他の学生と差をつけることができます。「学生時代に頑張ったこと」「自分の短所・長所」などの質問はどの企業でも聞かれる可能性があります。早めの準備を行うことで、集団面接でも個別面接であっても対応できる力を伸ばしていくことができるでしょう。

ここからは、面接でよく聞かれる質問をまとめていきます。それぞれの質問に対する詳しい説明はリンク先の記事で詳しく解説しています。具体的な答え方が知りたい方はそちらを参考にしてみてください。
参考:【就活の面接で忘れてはいけない!】面接で必ず聞かれる質問33問と回答例

最後に

農林中央金庫は投資銀行、農林水産業に強みを持つ金融機関として人気なだけでなく、ホワイト・高給と言われており、その待遇に魅力を感じ志望する就活生もいるようです。

人気の企業であるため、サマーインターンに参加し企業理解を深めておくことは、本選考でも有利に働くでしょう。

農林中央金庫の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから

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