日本郵船のインターン体験記とES選考攻略|合格者ES付

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最終更新日:2023年09月26日

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日本郵船は海運のみでなく陸運・空運まで事業傘下に収め総合物流事業を世界展開しており、国内首位の売り上げを誇り、そのビジネスモデル上グローバル志向の強い就活生から人気が高い企業です。

そんな日本郵船ですが2日間(1日だけの場合もあり)のインターンシップを開催しており、陸上事務職・陸上技術職・海上職でコースが分かれています。

今回は陸上事務職のインターン選考突破のため、20卒のESをもとに21卒のインターンシップに向けて解説を進めていきます。

本選考とインターンの締め切り情報

日本郵船とは

日本郵船は、連結売上高1位、世界でも最大手の海運会社です。源流は古く、日本初の株式会社であると同時に、三菱重工とならんで三菱グループの源流にあたります。

海運と聞くと物流だけのイメージになってしまいますが、日本郵船は経営の多角化と新規事業の投資に力を入れており、海運を軸とした総合物流企業へと変わっていくと思われます。

日本郵船は総合物流企業と謳い、陸・海・空にまたがる物流網を提供しており、グローバル企業の課題解決を目指して様々な分野に投資を行っています。本社は丸の内の郵船ビルにオフィスを構えています。
参考:海運業界|商船三井と日本郵船の違い

日本郵船インターンシップ体験記

ここからは日本郵船のインターンシップに参加した20卒の学生の体験記を抜粋して掲載します。

参加学生の在籍大学および雰囲気についてお答えください

東大、京大、その他旧帝大、早慶、地方国立大などの学生が多い。ただ全体としての学歴は高かったと思う。インターンシップの雰囲気は緩め。選好されている感はほとんどない。学生の専攻は海洋系は少数派であり、様々なバックグラウンドを持った学生が集まっていた。

インターンの内容について詳細をお答えください

一日目は会社説明の後、実際に港に行き大型外航船の見学をさせていただいた。会社説明では、エンジニアの仕事内容、働き方、一日のスケジュールなどをお話していただいた。午後の見学会では、船内のデッキやエンジンルームの見学をさせていただくなかで、実際に船上で働くイメージを掴むことが出来た。二日目は、午前中はゲーム形式の運行シミュレーションを行った。運要素が強く、特に前提知識は必要なかった。ボードゲーム形式で船会社のビジネスモデルを勉強する。午後は、未来の船について考えるというテーマでグループワークを行った。実現可能性や技術的な側面はあまり求められず、学生目線の斬新なアイデアが求められた。

インターン中の社員との交流についてお答えください

昼食休憩中や、未来の船についてのグループワーク中など、社員さんと触れ合う機会は多い。インターン後のかかわりは特にない。

インターンを通じて得たこと、成長した点についてお答えください

日本郵船がどんな仕事を手掛け、どのようなビジネスモデルを持っているのかについて勉強することが出来た。また乗船の経験を通じて、エンジニアとして働くイメージを強く持つことが出来た。前知識がほとんどなかった船業界への知見を、たった2日間のインターンで広く身に付けることが出来るというのは非常に良かったといえる。自分は結果的に第一志望にはならなかったが、それも本インターンシップに参加したうえで判断することが出来たので、参加の価値は大いにあった。

インターン参加を希望する後輩にアドバイスをお願いします

船業界等への前知識は全く必要ないため、業界の知識をこれから身に付けたと考えている学生にはぜひ参加してほしいです。プログラム自体も、コンテナ船の見学会やボードゲーム型の運行シミュレーションなど、楽しみながら勉強できるスタイルであるため、2日間過ごしてつまらないと感じることはないと思います。エントリーシートのみの提出で参加の合否が決まるため、そこだけは自身の気持ちをしっかりとぶつける必要があると思います。

日本郵船インターンシップ選考フロー

日本郵船のインターンシップの選考フローは次のようになっています。

・ES→結果連絡

日本郵船のインターンシップでは面接が実施されません。そのため、より完成度の高いESを作ることが求められます。

日本郵船の陸上事務職 インターン選考ES設問

◆日本郵船キャリアスクールに参加された場合、日本郵船に何を期待しますか。「○○という学びを得たい」「○○な経験をしたい」など、皆さんの想いを自由に記述下さい。(300文字以下)

日本郵船のESの設問は1つだけです。ここでは20卒の合格者のESをもとに解説を進めていきます。

設問:日本郵船キャリアスクールに参加された場合、日本郵船に何を期待しますか。「○○という学びを得たい」「○○な経験をしたい」など、皆さんの想いを自由に記述下さい。

◆日本郵船キャリアスクールに参加された場合、日本郵船に何を期待しますか。「○○という学びを得たい」「○○な経験をしたい」など、皆さんの想いを自由に記述下さい。(300文字以下)

設問の意図

志望動機に答える設問と考えればいいでしょう。ただし、インターンの志望動機であるためこの段階では「当社への理解度はどの程度であるか」ではなく「過去に行ってきた経験から日本郵船での業務に興味を感じているのか」を重点的に答えるべきでしょう。

意図を踏まえた回答方針

志望動機を問う設問に分類されるため、下記のフレームに沿うことで、300文字で分かりやすい答案を作ることができるでしょう。具体的には、

①成し遂げたいこと
②きっかけとなる経験

③企業選びのポイント
④他に受けている業界とその業界ではダメな理由
⑤具体的に取り組みたい仕事
⑥業界の中でもその企業の理由
参考:【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説

があります。今回はその中でも①②⑤の部分を重点的に説明することが今回は求められています。

また、同社の20卒の本選考において求められる人物像は、

・①顧客の課題や現在起こっている問題に対して主体的に考え、提案・行動し、問題を解決することのできる人材
・②顧客となる企業(荷物を積む企業も受け取る企業も)、自社の船の船長、倉庫会社の社員など立場や考え方の異なる人と協力して成果をあげることのできる人材
・③顧客企業、自社の船の船長、倉庫会社など様々な立場の人をリーダーシップをもってまとめ、成果をあげることのできる人材

となっています。

21卒のインターン選考においても求められる人物像は大きく相違ないものと思われますので、以上3点の行動を②のきっかけとなる経験でアピールし、⑤で具体的に体験してみたいことや学んでみたいことを述べると良いでしょう。

日本郵船の求める人材について詳細に知りたい方は以下の記事を参考にしてみて下さい。

参考:日本郵船|求める人材と解説付き内定者ES
→日本郵船の本選考ESの回答方法についてまとめた記事です。本選考向けの記事ですが、日本郵船の事業内容・求める人材像についても言及しているので参考にご活用ください。

合格者の回答

私が貴社のキャリアスクールに期待することは2つあります。1つ目は、海運業について理解を深めることです。普段接点がない海運業が、縁の下の力持ちとなって私たちの生活を大きく支えていることを実感するとともに、そのスケールの大きさを体感したいと考えています。また、邦船3社の事業統合や海運業の今後の課題である経営の迅速化について考える機会にしたいと考えます。2つ目は、貴社の社風に触れることです。貴社の社員の方々と座談会を通じて、他社にはない貴社の強みや社風を肌で感じたいです。また、貴社の社員の方々の海運業に対する熱意や誇りを伺うことで、海運業に携わることへの具体的なイメージを持ちたいと考えます。
参考:日本郵船 合格者ES

このESでは、学びたいことについてはしっかりと書くことができています。反面、なぜ海運業に興味を持つようになったのかが不明確です。

インターンシップのESの回答として、結論だけが先走ってしまう回答をよく見かけます。「なぜ〇〇を学びたいのか?」「なぜ〇〇を志望するようになったのか」理由をつけて解答することでより完成度の高いESを書くことができるでしょう。

最後に 

このインターンで内定が出るなど本選考に有利に働くといったことはないようですが、実際に船舶に乗り込み実物を見れるなど様々な経験ができ、非常に満足度が高いという声が上がっています。

ES1本としっかり要点を押さえれば通過可能な選考のため、今後の業界研究において自身の視野を広げるためにも、海運業界に興味がない学生も是非参加してみてはいかがでしょうか。

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