旭化成のインターン選考(ES・webテスト・面接)対策

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最終更新日:2022年04月20日

旭化成のインターンシップES一覧はこちらから

日本有数の総合化学メーカーである「旭化成」。

「マテリアル領域・住宅領域・ヘルスケア領域」など、幅広い事業領域で日本と世界の人々の暮らしを支えています。

本記事では、旭化成のインターン内容から具体的な選考対策までを紹介します。

企業研究

本選考とインターンの締め切り情報

素材業界とは

一括りに「素材業界」と言っても、素材業界の取扱商材は様々です。

以下、素材業界の主な分類と代表企業になります。

●鉄鋼
新日鉄住金、JFEスチール、神戸製鋼所
●非鉄金属
JX金属、三菱マテリアル、DOWAホールディングス、住友金属鉱山
●ガラス
AGC、日本板硝子
●セメント
太平洋セメント、宇部三菱セメント
●紙・パルプ
日本製紙、大王製紙
●繊維
東レ、帝人、東洋紡、クラレ、旭化成、三菱ケミカル
●化学
旭化成、三井化学、住友化学、宇部興産、昭和電工

素材業界に属される企業は、「伝統的かつ業績の高い」企業が多い傾向にあります。

また、素材業界の中でも大手企業である"東レ・旭化成"などはその高い技術力を武器に世界の中でも有数の製品を多く生み出しています。

その技術力の高さから、最近では多くの企業がグローバル展開を積極的に進めていることも特徴の一つです。

続いて、各取扱い商材ごとの特徴・トピックを紹介します。

●鉄鋼
鋼板などを、「輸送機器(自動車など)・建築・家電」などの業界に提供していています。鉄鋼メーカーは、「高炉メーカー・電炉メーカー・特殊鋼メーカー」と主に3種類に大別されます。

●非鉄金属
精錬業とも呼ばれ、「海外から鉱石を輸入し、国内の精錬所で生成し、メーカーなどに販売する」のが主な業務になります。

●ガラス
国内のガラスメーカーは、世界的にも高いシェア率を誇っています。板ガラスや液晶用ガラスといった商材を取扱い、最近では新興国市場にも積極的に進出しています。

●セメント
セメント業界は、「上位5社で国内シェアの約9割を占める」など寡占市場となっています。特にここ最近は、「2020年東京オリンピック」の影響で需要が高まっている業界となっています。

●紙・パルプ
国内市場は縮小傾向にあるため、多くの企業が「アジアを中心とした海外」に積極的に事業展開を行っています。今後は、「どのように多角化していくのか」が課題となっています。

●繊維
国内の市場は伸び悩んでいますが、世界の繊維需要は大きく伸びているため、多くの繊維メーカーが海外展開を進めています。繊維の種類としては「化学繊維系・天然繊維系」の2種類に大別されます。

●化学
化学製品は「樹脂・ゴム・合成繊維」などの総称であり、石油や天然ガスなどを主原料としていることから、幅広い製品の用途があります。

一概に「素材業界」と言ってもその商材や製品は多岐に渡るため、「どの企業がどの商材を取り扱っており、どんな事業展開を行っているのか」という部分まで、しっかりと業界研究を行いましょう。

旭化成とは

旭化成グループは1922年に「旭絹織株式会社」として設立し、2022年には設立100周年を迎える企業となります。

旭化成グループの中で、旭化成は総合化学メーカーとして様々な事業を展開していますが、その事業は以下の3つに大きく分類されます。

マテリアル領域
●基盤マテリアル事業
●パフォーマンスプロダクツ事業
●スペシャルティソリューション事業
●エレクトロニクス事業

住宅領域
●住宅事業
●建材事業

ヘルスケア領域
●医薬事業
●医療事業
●クリティカルケア事業

【参考】旭化成企業HP:事業・製品

そして、上記3領域を簡単に説明すると以下の通りとなります。

マテリアル領域

ケミカルをベースとした高度な技術と新たな発想で、環境にやさしく付加価値の高い素材・製品を開発し、未来のくらしをリードします。

住宅領域

戸建住宅「へーベルハウス」と軽量気泡コンクリート「へーベル」を中心に、人と環境にやさしい技術とサービスで、安全・安心で快適な住まい方を提案します。

ヘルスケア領域

専門性のある高度な技術を進化・融合させ、社会が求める医療ニーズに応えることで、患者様のQOL(生活の質)の向上に貢献します。

旭化成はこの3つの領域を基盤とし、「世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献する事業」を展開しています。

そして、旭化成グループは「理念、ビジョン、バリュー、スローガン」として以下のように掲げています。

グループ理念

私たち旭化成グループは、世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献します。

時代環境や社会の求めるものが変わっても、変わることなく、旭化成グループとして永遠に追求し続けるもの。それは世界の人びとを想い続けることに他なりません。

グループビジョン

「健康で快適な生活」と「環境との共生」の実現を通して、社会に新たな価値を提供していきます。

グループバリュー

「誠実」: 誰に対しても誠実であること。
「挑戦」: 果敢に挑戦し、自らも変化し続けること。
「創造」: 結束と融合を通じて、新たな価値を創造すること。

グループスローガン

昨日まで世界になかったものを。

私たち旭化成グループの使命。それは、いつの時代でも世界の人びとが“いのち”を育み、より豊かな“くらし”を実現できるよう、最善を尽くすこと。創業以来変わらぬ人類貢献への想いを胸に、次の時代へ大胆に応えていくために―。私たちは、“昨日まで世界になかったものを”創造し続けます。

日本有数の総合化学メーカーとして様々な事業を展開し、積極的に世の中にイノベーションを起こすことで“昨日まで世界になかったものを”生み出している企業、それが今回紹介する「旭化成」になります。

旭化成のインターン内容について

ここでは、旭化成の21卒向けインターン内容について具体的に紹介します。

21卒向けのサマーインターンに関しては「技術職」のみの募集となっています。

以下、インターンの詳細になります。

実施テーマ
①化学・化学工学系が輝くテーマ
②機械・土木・建築系が輝くテーマ
③電気電子・強電・物理・情報系が輝くテーマ
④バイオ・ライフサイエンス系が輝くテーマ

実施期間
8月26日(月)~9月13日(金)

対象
化学、化学工学、機械、土木、建築、制御、電気、電子、強電、物理、情報、生物、薬学、農学、医学、獣医学などを専攻されている学部・修士・博士課程に在籍中の方

募集人数
25名(予定)

実習場所
本社(東京都)、川崎(神奈川県)、厚木(神奈川県)、大仁(静岡県伊豆)、富士(静岡県)、鈴鹿(三重県)、守山(滋賀県)、水島(岡山県倉敷)、大分(大分県)、延岡(宮崎県)

実施内容
旭化成グループの各事業会社の研究所・製造所で、最先端の研究や現場の課題解決など、実践的な仕事に約3週間取り組み、最終日には実習報告会を行います。

【参考】旭化成企業HP:旭化成インターンシップ2019

 旭化成の21卒向けサマーインターンは、3週間の長期インターンとなっています。

過去の「技術職向けサマーインターン」では以下のような特徴があったそうです。

●3週間と長期ということもあり、社員やインターン生同士の交流機会がかなり多い。
●学生一人につき社員が一人メンターとしてつく。
●インターン参加者全員で集まる機会は「初日と最終日」のみである。

複数のテーマのプログラムが用意されており、企業理解をかなり深めることができるため、興味のある方は積極的に応募してみましょう。

旭化成の求める人材像

ここでは、「旭化成の求める人材像」について紹介します。

旭化成は自社として明確に「求める人材像」を明記していません。しかし、企業HPの「2020年度新卒採用情報サイト」内に、以下のような内容が記載されていました。

旭化成のDNA
私たちが守り、未来に伝えていくのは、
これまでの歴史の中で脈々と受け継がれてきた、
絶えず機会を求めて「挑戦」し、事業を創造していく「精神」と、
人類の幸福と社会の 発展に貢献していく「誠実」な姿勢です。

このDNAが、旭化成30, 000人の社員の中に息づいています。
そして、一人ひとりの挑戦を結集して今までになかった旭化成が生まれ、
世界にまた、新たな価値を提供していくのです。

【引用】旭化成企業HP:2020年度新卒採用情報サイト
想いを、貫く。

自分の想いを持つ。
その想いを磨き、努力を積み重ね合わせる。
想いが持つ熱は、人を惹きつける力となり、
想いの力が、刺激し合えるチームをつくる。

「想いを、貫く。」

想いを貫く人によって
築かれていく旭化成。

多彩な事業展開の一つひとつは、
社員たちの貫いた夢と理想の結実。

あなたが、貫きたい想いは何ですか。

【引用】旭化成企業HP:2020年度新卒採用情報サイト

 上述の内容から、旭化成は"これまで受け継がれてきた企業としてのDNA""社員一人ひとりの想い"を大切にしていると読み取ることができます。

そこで「上述の内容・業界・事業内容」などを踏まえ、ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?を参考に考えると、以下の2点が"旭化成の求める人材像"に合致するのではないかと考えました。 

①関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる人材
②価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる人材

 この2つの求める人材像は、旭化成が「総合化学メーカー・BtoBメーカー」であることに起因しています。

BtoBメーカーという特徴上、同業・他業種の企業が「関係者」に該当するため、しっかりと連携を取りながら"信頼関係を構築する"力は必須となります。

また、メーカーでは「営業・開発・生産管理」など、社内の様々な部門の社員と"協力して成果を挙げていく"スキルは重要です。

以下に「旭化成の求める人材像」の理解に役立つ記事を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。

旭化成のインターン選考内容 

ここでは、旭化成の21卒向けサマーインターンの選考内容を紹介します。

「21卒向けサマーインターン(技術職)」の選考フローは以下の通りとなっています。

選考フロー
エントリーシート(以下、ESと明記)・適性検査(以下、webテストと明記)
※応募締切:6月10日(月)
 ▼
面談(以下、面接と明記)
 ▼
インターン参加

選考フローは「ES・webテスト・面接」ということで、それぞれについて詳しく確認していきます。 

旭化成のインターン選考:ES対策

ここでは「ESの対策」を紹介します。

21卒向けサマーインターンのES設問が不明だったため、ここでは過去のES設問を例にとって紹介します。

以下は、2017年夏に開催された「19卒向けサマーインターン」のES設問になります。

●あなたを自由に表現してください(300字)
●弊社のインターンに参加した後、自分がどう変わっていることを期待するか(300字)

 あなたを自由に表現してください(300字)

この設問では、いわゆる「自己PR」を聞かれています。

就活生が企業にPRすべきことは、「自身が企業にとって”採用しなかったら損をする人材である”ということ」です。

そのため、正しい自己PRをするためにはその企業のビジネスモデルを理解した上で、「その企業がどのような"強み"を求めているか」を明らかにする必要があります。

「求める人材像」の紹介の際にも述べましたが、「旭化成」であれば、①関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる人材・②価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる人材であるという素養を意識して書くことを心掛けましょう。

自己PRの構成については以下のフレームワークを参考にしてみてください。

今回の設問は「あなたを自由に表現してください」という内容であるため、必ずしもこのフレームワークに沿う必要はありませんが、「簡潔かつ論理的な文章」は意識しましょう。

以下に「自己PRに関するES作成」に役立つ記事・動画を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。

以下、19卒向けサマーインターンES通過者のESになります。

あなたを自由に表現してください(300字)

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弊社のインターンに参加した後、自分がどう変わっていることを期待するか(300字)

この設問では、いわゆる「志望動機」を聞かれています。

企業が志望動機を質問する目的としては、①自社への志望度を知りたい・②入社の際のモチベーションを知りたいという2つが主に挙げられます。

そのため上記2つの目的を網羅する論理的な志望動機を伝え、志望している理由を、選考官に納得してもらう必要があります。

また、今回の設問は「インターン参加への志望動機」となります。

そのため、"このインターンで何を学びたいのか・このインターンに参加することによってどのような姿になりたいのか"等を書けると、高い評価を得ることができます。

志望動機の大まかな構成については以下のフレームワークを参考にしてみてください。

以下に「志望動機に関するES作成」に役立つ記事を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。

以下、19卒向けサマーインターンES通過者のESになります。

弊社のインターンに参加した後、自分がどう変わっていることを期待するか(300字)

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旭化成のインターン選考:webテスト対策

ここでは「webテストの対策」を紹介します。

21卒向けサマーインターンのwebテスト形式が不明だったため、ここでは過去のものを例に取って紹介します。

以下は、2017年夏に開催された「19卒向けサマーインターン」のwebテスト形式になります。

●時間:1時間
●形式:玉手箱
●科目:言語・非言語・性格診断

玉手箱とは

玉手箱は日本SHL社が作成している適性検査の一つです。SHL社は他にも「GAB・CAB」という適性検査も利用しており、玉手箱の問題の一部はGABと同じ形式となっています。

受験形式はwebテスト形式となっており、自宅等のPCで受験する形となっています。

科目は「言語・計数・英語・性格検査」で構成されています。

性格検査以外の3科目に関しては、「言語3種類・計数3種類・英語2種類」の計8種類のパターンがあり、以下の通りとなっています。

【言語】
●論理的読解/GAB形式 (32問/15分または52問/25分)
●趣旨判定/IMAGES形式 (32問/10分)
●趣旨把握 (10問/12分)
【計数】
●四則逆算 (50問/9分)
●図表読取 (29問/15分または40問/35分)
●表推測 (20問/20分または35問/35分)
【英語】
●論理的読解/GAB形式 (24問/10分)
●長文読解/IMAGES形式 (24問/10分)

この中から企業ごとに「各科目1形式ずつ」選択され、出題される形式となっています。(英語は課されない場合もあります。)

そのため、各科目ごとに1つの形式の問題が最後まで続いて出題されることになります。

例えば、計数で最初に表推測の問題が出題されたのであれば、最後まで表推測の問題しか出題されないということになります。

また、対策に関して最も重要となることは"素早く正確に解く"ことです。選考前に問題集を1冊買っておき、しっかりと練習をしておきましょう。

旭化成のインターン選考:面接対策

最後に面接の対策を紹介します。

21卒向けサマーインターンの面接では、"ご自身及びご自身の研究について紹介を行っていただく予定です。"と明記されています。

つまり学生時代力を入れていること、「ガクチカ」を問われています。

企業がガクチカを質問する意図としては、"経験自体のレベル・スペックの把握”と"自社に合う・マッチする人材か知るため”という2つが挙げられます。

旭化成のインターン選考では、事前に「研究概要に関する応募用紙」を提出しているため、その応募用紙に沿って質問されることが予想されます。

そのため、提出した「研究概要の内容」をしっかりと理解し、その上で「どんなに深掘りされても答えることができるような」対策は事前にしておきましょう。

ガクチカの構成については以下のフレームワークを参考にしてみてください。

以下に「ガクチカ作成」に役立つ記事を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。

こちらの動画では面接の全体像についてわかりやすく解説しています。

 最後に

今回は、日本有数の総合化学メーカーである「旭化成」のインターン内容と選考対策を紹介しました。

旭化成は様々な領域の事業を展開しており、総合化学メーカーの中ではトップクラスの「売上高・企業規模」を誇っています。

そんな旭化成のサマーインターンは募集人数が「25名(予定)」と少なく、参加に向けては非常に熾烈な選考が待っていることは間違いありません。

本記事を通して旭化成のインターン内容についての理解を深めていただき、ES・webテスト・面接の対策を入念に行った上で選考に臨んでいただければと思います。

最後に旭化成の企業研究、総合化学メーカーの業界研究に役立つunistyleの記事を記載しておきますので、こちらも併せてご覧ください。

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