日本生命の選考フロー別対策|ES・Webテスト・面接(企業解説付き)

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最終更新日:2022年02月04日

日本生命の本選考ES一覧はこちら

生命保険業界のリーディング・カンパニー、日本生命保険相互会社(以下、日本生命)。

上位校生の多くが志望する金融業界のなかでも、メガバンクや東京海上日動などと並び、トップクラスの就職人気を誇ります。

ボリュームのある記事ですので、この記事を読めば、日本生命の選考を突破するために最低限必要な知識・心構え・スケジュール意識を網羅することができます。

日本生命のビジネスモデル

まず、日本生命のビジネスモデルについて、①収益源、②商材・サービス、③商材・サービスの提供方法、以上3つの切り口から簡単に解説します。

日本生命の収益源

保険ビジネスの本質的な価値は、「みんなで一緒にリスクに備える」ことにあります。

すなわち、あらかじめ沢山の人から保険料を集めておき、そのうちリスクが顕在化してしまった人(例:交通事故で死亡した人)に対しては保険金を支払うというカネの動きをつくり出しています。

損害保険が「モノ」に関するリスクに対処するのに対して、生命保険は「ヒト」に関するリスクを引き受けています。

具体的には、死亡リスクに備える保険、病気やケガに備える保険などがイメージしやすいでしょう。

生命保険会社はこのようなカネの動きのなかで、2つの収益源を確立しています。

1つは保険サービスに対する手数料(=俗にいう「保険料」)。

もう1つは、顧客から受け取った資金を有価証券や不動産に投資することで得られる資産運用益です。

2017年3月期の実績では、日本生命の経常収益(「利益」ではないことに注意)は以下のような構造になっています。

実に経常収益の1/4ほどを資産運用益で稼いでおり、日本生命が機関投資家としても大きな収益をあげていることが分かります。

実際、さまざまな上場企業の大株主となっているほか、三菱地所・三井不動産に次ぐ国内3位の規模(延床面積ベース)の賃貸不動産(オフィスビルなど)を所有しています。

日本生命の商材・サービス

あくまでメイン商材は保険商品(死亡保険、ガン保険など)ですが、前述のとおり、プールしている資金を有価証券や不動産に投資して得られる資産運用益の規模も非常に大きくなっています。

日本生命の商材・サービスの提供方法

生命保険ビジネスを単純化すると、①死亡保険などの保険商品を企画・開発し、②個人・団体に向けて営業活動を行い、販売するという2つのステップに分けることができます。

日本生命の求める素養

日本生命は、採用ホームページのなかで3つの「求める人物像」を掲げています。

① 自らの可能性を信じ、努力し、夢を実現しようとしている人
② 生命保険事業の根幹である相互扶助に共感し、世の中に尽くそうという志を持つ人
③ ハートフルな人

出典:日本生命 求める人物像

これらのポイントと、実際のビジネスモデルとを照らし合わせて考察すると、日本生命では以下に挙げる3つの素養が求められていると考えられます。

① 周囲を巻き込んで成果を出すリーダーシップ

日本生命に総合職・営業総合職として入社すると、多くの場合、法人向けの営業や保険商品の企画・開発・提案、個人向け営業チームのマネジメントなどの役割を担うことになります。

こうした業務内容を考えると、周囲の関係者に対して自ら働きかけ、チームとしての成果を最大化するために尽くすリーダーシップが求められていると考えられます。

なお、金融業界のなかでの働き方の違い(=求められる素養の違い)については、以下の記事から理解を深めてください。

参考:金融業界(銀行・証券・生損保)の働き方|採用HPから見える違い

→参考記事では金融業界のなかでの働き方の違い、求められる素養の違いについて提示します。

② 顧客と信頼関係を築くための豊かな情理・対人能力

生命保険サービスを提供する同社は、リスクマネジメントという切り口からクライアントとなる個人・団体をサポートする役割を担っています。

彼ら・彼女らとのあいだに強固な信頼関係を築くことが重要になるでしょう。

学生時代の経験から、信頼関係を構築するために必要となる豊かな情理感覚や対人能力をアピールしましょう。

③ 「相互扶助」への共感と社会貢献の志

ご存知の方も多いでしょうが、日本生命は「株式会社」ではなく「相互会社」を名乗っています。

これは、日本生命が(株主を所有者とする株式会社と異なり)保険加入者ひとりひとりによって所有されている企業であることを意味しており、つまり「保険加入者同士が互いのリスクを引き受けあう」という相互扶助のコンセプトを表現しています。

この点を踏まえると、日本生命の選考で志望動機や自己PRを述べるときには、「保険事業を通じて人々が助け合う場を提供する」という社会貢献的側面を強調すると高評価につながりやすいと考えられます。

日本生命の本選考フロー・採用数

選考フロー

日本生命の新卒採用では4つの職種を募集しています。
まず始めに、各職種について概要を紹介していきます。

◆総合職
◆営業総合職
◆CS総合職
◆法人職域FC(ファイナンシャルコーディネーター)

・総合職
幹部候補の正社員として様々な職務の中核を担う職種です。

・営業総合職
一定期間の実務経験を経た入社6年目以降、全国の支店での営業現場の管理職に昇進する候補としての採用です。

・CS総合職
エリア総合職として関東・関西エリアで、転勤異動をしないという条件のもと総合職とほぼ同一の仕事内容をこなします。

例えば、顧客への商品の販売促進、代理店への営業、個人融資のサポート、海外の新規出資先の調査等が挙げられます。

・法人職域FC
全国の拠点エリアで顧客を訪問し、保険商品の提案をします。
なお、当職種の選考フローは割愛します。

ここでは、総合職の選考フローを見ていきましょう。

【総合職】
ES・Webテスト

リクルーター面接(複数回)

一次面接

最終面接

ES・Webテスト後は、人により回数は前後しますが約5〜7回のリクルーター面接を経て人事との面接にすすみます。

また、面接は全て学生1:面接官1で行われます。
詳しいES対策方法と面接内容については後ほど紹介します。

▼エントリー者による本選考レポート等はこちらから。

参考:日本生命のES・選考レポート一覧

日本生命の本選考ES・レポート、インターンES・レポートを掲載しています。

採用数

日本生命は新卒採用ホームページでここ数年の各職種ごとの採用数を発表しており、まとめると下記の表の通りになっています。

また総合職の男女・職種別採用実績のみ、就職四季報が明らかにしています。


総合職に関しては大部分が大卒の男性を採用し、逆に院卒の女性の採用数は非常に少ないことがわかります。

日本生命の本選考エントリーシート対策

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最後に:日本生命に評価されるために

日本生命の選考フローにおいては、2つのことが重要になります。

1つめに、

① 周囲を巻き込んで成果を出すリーダーシップ
② 顧客と信頼関係を築くための豊かな情理・対人能力
③「相互扶助」への共感と社会貢献の志

これら3つの素養について、自分の経験をもとにアピールすること。

2つめに、日本生命への志望動機のロジックを完成させること。

①なぜ金融業界か
②なぜ生命保険業界か
③なぜ日本生命か

といった問いにクリアに答え、日本生命への入社意思を示すこと。

日本生命から内々定を獲得するには、3~4月のうちに学生時代頑張ったことや志望動機のロジックを固めておくなど、早いうちから準備を重ねる必要があります。

計画的・戦略的に行動しましょう。

参考:日本生命の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから

▼保険業界を志望している方は、以下の記事も参考にしてください。

■ 同業界でも大きく違う!損害保険内定者が生命保険業界を断念した3つの理由
金融業界の中でも働き方は異なります。損害保険内定者が生命保険業界を断念した理由については上記記事を参考にして下さい。

 

【ES例文付】保険業界(生保・損保)の志望動機の書き方を解説|求める人材像も紹介

生命保険業界・損害保険業界内定者の志望動機に関しては上記記事を参考にして下さい。

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