【アクセンチュア】選考フロー別対策|ES・Webテスト・面接まで

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最終更新日:2022年07月07日

世界最大級のコンサルティングファームであるアクセンチュア。

世界55か国200以上の都市に拠点を持ち、「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスを提供しています。

そのため、クライアントの事業戦略の立案から実行までの全てのフェーズを支援できるという強みを持っています。コンサルティング業界を志望する方から、早期に始まる選考で腕試しをしたい方まで、アクセンチュアの選考を受ける予定の方は多いのではないでしょうか。

こちらの記事では、アクセンチュアの①求める人材像の考察、②選考の全体像、③各選考段階で押さえておくべきポイントをお伝えします。

▼過去のアクセンチュアのエントリーシート回答例や本選考レポートはこちらのページからご覧いただけます▼

参考:アクセンチュアのエントリーシート・選考レポート
→アクセンチュアの本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。

【本記事の構成】
・アクセンチュアが求める人材像
・アクセンチュアのビジネスモデル
・アクセンチュアの求める人材像の考察
・アクセンチュアの本選考フロー、採用数
・アクセンチュアのエントリーシート対策
・アクセンチュアのWebテスト対策
・アクセンチュアの面接およびグループディスカッション対策

本選考とインターンの締め切り情報

アクセンチュアが掲げる、求める人材像

採用ホームページでは、アクセンチュアが求める人材像について「アクセンチュアによって自らを進化させ、アクセンチュアに進化をもたらす人材」と述べています。

具体的な求める人材像の要件として、以下の「未来のアクセンチュアに必要なDNA」を挙げています。

【未来のアクセンチュアに必要なDNA】
 

・背伸びをしてでも目標に手を伸ばさずにはいられない
・自分も会社も世の中までも、変えたいと望む
・ここで成長したあとは「次のステージ」も視野に入れている
・チャレンジに、手加減をしない
・タフな状況も、先頭に立ち楽しめる情熱がある
・正しい判断のためには、上司との衝突も辞さない
・信念に基づき、主張し、実際にやりとげる
・チームワークの可能性を信じる
・多様な文化、相違する意見の中にこそ宝石があると知っている
・常に誠実さを失わず、言行一致の気概がある

 

先駆者であり続けるために、進化は宿命であり
予測不可能な未来のアクセンチュアを造れるDNAが必要なのです

 

出典:アクセンチュア 採用理念

以上のDNAをまとめて整理すると、

①困難から逃げずに向き合い、乗り越える力
②異なる立場の相手と正面から向き合うコミュニケーション能力
③現状に満足せずに変化を求め続ける姿勢

以上の3つの要素を兼ね備えた人物を求めていると考えられます。

アクセンチュアのビジネスモデル

アクセンチュアのビジネスモデルについて、①収益源、②扱う商材・サービス、③商材・サービスの提供方法、の3点から紐解いていきます。

アクセンチュアの収益源    

アクセンチュアのビジネスは、以下の2つの柱によって成り立っています。

①コンサルティング(戦略・業務・テクノロジーコンサルティング)
②アウトソーシング(システムの構築、アプリケーションの保守・運用など)

コンサルティング業が主要な収益源と思われがちですが、収益の約半分はコンサルティング以外の業務(システムの構築・アプリケーションの保守・運用など)が占めています。

2017年度の業績においても、アウトソーシング事業が収益の46%を占めています。この事実からも、アクセンチュアがITサービスのベンダーとしての側面を持ち合わせていることが窺えます。

以下のグラフは、2017年度の事業領域別の収益のポートフォリオです。

アクセンチュア内における業界グループは、「公共/ヘルスケア」「資源/エネルギー」「通信」「製造」「金融」の5つの事業領域から成り立っています。

幅広い事業領域を分散的かつバランスよく手がけることで、担当する業界ごとの景気の波に左右されることなく、総合的に安定して収益を伸ばす戦略を取っていることが伺えます。

アクセンチュアの扱う商材・サービス    

アクセンチュアが提供するサービスは大きく以下の2つに分かれます。

①コンサルティング業務(戦略・ビジネス・テクノロジーコンサルタント)
②システム構築・運用(システムの構築、アプリケーションの保守・運用など)

戦略系ファームが企業の戦略の策定に特化しているのに対して、アクセンチュアのような総合系ファームでは戦略・会計・人事といったそれぞれの機能面に応じた総合的なサービスを提供することが可能です。

このような自社のリソースを活用し、クライアントの課題解決の戦略策定から実行まで、一括して行えることがアクセンチュアの強みです。

また、アクセンチュアは他の総合系コンサルティングファームと比べてもITの領域において強みを持っています。

アクセンチュアではシステムの開発・運用に必要なエンジニアを自社内にそろえています。

そのため、近年のニーズが高まっているIT分野のコンサルティングにおいて、戦略の策定から、通常であれば外部のベンダーに委託を行っているシステム開発・運用までを自社のみで担うことができます。

また近年では、アクセンチュアはデジタル領域の強化に力を入れています。

ソーシャルメディア・ビッグデータ・AIの爆発的な発展により、デジタル化は企業のビジネスのみならず、これまでの社会のシステムをも変える存在として注目されています。

これに伴い、多くの企業が新たなビジネスモデルや製品、サービスを生み出すためのデジタル化に取り組んでおり、デジタルマーケティングのニーズが高まっています。

アクセンチュアでもデジタル領域を強化するために、2013年にデジタル事業を統合した“Accenture Digital”を設立しました。また、2016年には日本法人が国内屈指のデジタルマーケティング企業であるIMJを買収しています。

参考: 広告代理店化するコンサル業界はマスコミ志望者を取り込むか 
→参考記事では広告代理店の経営コンサルティングへの進出とコンサルティング会社の広告領域への進出について提示しています。

アクセンチュアの商材・サービスの提供方法    

先述の通り、アクセンチュアは「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの部門から構成されています。

これに加えて、部門ごとに「通信」「製造」「金融」「素材/エネルギー」「公共/医療」の5つの業界別の区分けが行われています。

以上の、部門・業界による区分けの中でそれぞれの社員が専門の領域を持ち、サービスとソリューションを提供しています。新卒採用では以下の4つのポジションを採用しています。

①戦略コンサルタント
(ビジネス戦略、デジタル戦略の策定など)
②ビジネスコンサルタント
(経営コンサルティング、業務プロセスコンサルティングなど)
③デジタルコンサルタント
(アナリティクス、デジタルマーケティング、データサイエンスなど)
④ソリューションエンジニア
(ソリューション設計・開発、モバイルソフトウェアなど)

戦略コンサルタントは原則的に、インターン参加者から採用しているようです。

戦略コンサルタントはストラテジー部門に所属することになります。

ストラテジー部門では業界別の部門に所属するという考えがあまりなく、複数の事業領域を横断して戦略の策定に取り組みます。

また、採用人数の多いビジネスコンサルタント・ソリューションエンジニアは、少なくとも1年間は実質的にテクノロジーコンサルティングの業務を行い、その後でコンサルティング・テクノロジー・オペレーションなどの部門ごとに振り分けられます。

以上3つの事業部門では業界に所属するという考えが強く、所属している事業領域の中で仕事を行います。

コンサルティング部門は、戦略の立案・システム導入・デジタル・PMI(M&A後の業務統合)・PMO(部署横断でのプロジェクトマネジメント)・アウトソーシングといった幅広い業務を担当します。

一方で、ITコンサルティングを専門的に行うテクノロジーコンサルティングではITの専門性が求められます。

デジタルコンサルタントは、デジタル部門に配属されます。

デジタル部門では、コンサルティング部門と同様に幅広い機能を持っており、戦略の立案・テクノロジーの導入などの機能も行っています。

つまりデジタルコンサルタントという肩書ながら、他の部署と同じような業務も行うことも可能です。

アクセンチュアが求める素養

上記のビジネスモデルや働き方を踏まえて、アクセンチュアの求める人材像をより具体化していきます。

①困難から逃げずに向き合い、乗り越える力

アクセンチュアには、”Can Do Attitude”という企業理念があります。

これは、困難に直面した場合に「どうすれば乗り越えることができるか」と常に考え続ける姿勢を指します。

ビジネス環境が加速度的に変化し、新たな企業の難題が出てくる中で、困難に対して逃げ出さずに真摯に取り組み、乗り越えられる人物を求めていると考えられます。

実際に「未来のアクセンチュアに必要なDNA」の10カ条の内容を確認しみても、個人の能力ではなく、仕事に取り組むマインドセットを問うものが大半を占めています。

②異なる立場の相手と正面から向き合うコミュニケーション能力

クライアントの課題解決を行う上では、立場の異なるクライアントと正面から向き合い、相手のニーズや課題の本質を把握する必要があります。

また、クライアントの様々な課題が複雑に絡み合った問題を解決するために、異なる部門・事業領域間の連携が求められることがあります。

こうした背景から、アクセンチュアでは相手の信頼を勝ち取ることのできる高いコミュニケーション能力を持った人材を求めているのだと考えられます。

また、クライアントの多種多様な課題を解決するために多様なバックグラウンドを有する人材を確保する必要があるとの考えから、近年アクセンチュアでは人材の多様性の確保に取り組んでいます。

以下の記事からも、アクセンチュアが性別・国籍・性的指向・障害などの障壁を取り払い、社内のダイバーシティーの促進に取り組んでいることが窺えます。

③現状に満足せずに変化を求め続ける姿勢

採用ページにて求める人材像を「アクセンチュアによって自らを進化させ、アクセンチュアに進化をもたらす人材」と定義していることからも分かるように、アクセンチュアは強い成長意欲を持った人物を求めていると思われます。

クライアントのあらゆる課題解決に対応できるように、アクセンチュアはテクノロジーコンサルティング・デジタルコンサルティングなどのIT分野を中心に事業を拡大しています。

今後の企業の更なる事業の拡大を見据えて、その推進力となる人材を求めているのだと思われます。

そのため、学生に対しても入社後のキャリアビジョンを明確に持つことを求めていると考えられます。

こちらは、アクセンチュアの取締役の方のインタビューでの発言です。

私は以前からキャリアデザインという概念を大切にしていて、「自分のキャリアをデザインしたうえでアクセンチュアを活用してください」と社員に言っています。

仮に自らのキャリアを実現するために必要な要素が社内になかったら、一度外部に出てそれを習得し、またアクセンチュアに戻ってきても構わない。

 

社員のキャリアの中でアクセンチュアが活かされていることが大事なのです。

 

参考:CONSULTANT CAREER アクセンチュア株式会社

アクセンチュアの本選考フロー、採用数

アクセンチュアの本選考フロー

次にアクセンチュアの本選考フローを見ていきましょう。内定者の本選考レポートによると、選考フローは例年

エントリーシート提出
 ▼
Webテスト
 ▼
グループディスカッション
 ▼
個人面接(2回)

となっています。

オーソドックスな選考フローですが、グループディスカッションではチームで結論を出す能力が、個人面接ではケース問題が出題されるため個人で結論を出す能力が求められます。

どちらにも対応できるように事前に準備しておくべきでしょう。

採用数

アクセンチュアは部門別、文理・男女別の採用数を公開していません。2018年版、2019年版の就職四季報によると、2017年は約300名、2018年は約400名採用したということです。

近年業績を伸ばし、拡大を続けていることを考えると、2019年も採用数が大きく減ることはなさそうです。

アクセンチュアの本選考エントリーシート対策

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最後に:アクセンチュアで評価されるために

以上をまとめると、アクセンチュアの選考では以下の3つの素養が求められていると考えられます。

①困難から逃げずに向き合い、乗り越える力
②異なる立場の相手と正面から向き合うコミュニケーション能力
③現状に満足せずに変化を求め続ける姿勢

選考の場においては、各フローを通じて以下の2点を示すことができると良いでしょう。

①上記のアクセンチュアが求める要素を兼ね備えた人柄
②コンサルタントに求められる論理的思考力の高さ

以上、アクセンチュアの選考突破のヒントとして本記事を役立てていただければと思います。

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