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【企業研究のやり方を徹底解説】就活を効率的に進めるための方法とは?
最終更新日:2022年04月25日
◆企業研究完全版
・企業研究の目的とは
・企業研究はいつから始めるべき?
・企業研究のやり方
・企業研究シート・ノート※テンプレート付き
・企業研究に役立つサイトや本
・企業研究に役立つIR情報の見方
・企業研究を志望動機作成に活かす方法
・業界別企業研究記事まとめ1(コンサル・商社・金融等)
・業界別企業研究記事まとめ2(メーカー・サービス・広告・出版等)
・業界別企業研究記事まとめ3(情報・IT・自動車・人材・旅行等)
企業研究は、就活の中でも「最も重要な作業」の一つです。
就活生の中には、「面接練習・ESのブラッシュアップ」などのような"テクニック面"ばかりに力を入れる方も少なくありませんが、「企業研究をしっかりと行ったかどうか」は、"納得のいく就活をすること"に直結します。
また、就活においては、自分を知ることを自己分析・企業を知ることを企業研究という呼ばれ方をすることが一般であり、双方の作業を入念に行うことは非常に重要です。
本記事では、"企業研究の目的とやり方"、そして"メリットや注意点"まで、「企業研究に関わる内容」を網羅的に解説していきます。
そもそも「企業研究」とは?
企業研究とは文字通り、「企業を研究すること」です。
具体的にいうと、「その業界のビジネスや働き方を理解した上で、業界内でのその企業の立ち位置を知ること」とまとめることができます。
前半の「ビジネス(モデル)や働き方を理解すること」は業界研究に該当します。すなわち、企業研究は業界研究を前提に取り組むべきだということがわかるでしょう。
業界研究の目的から、その具体的な方法や注意点までを網羅的に解説した記事です。「業界研究って何?」という方から「自分は業界研究は完璧だ」と思っている方まで、改めて理解を深めることを検討してみてください。
企業研究の目的
企業研究の真の目的とは、同業比較のためです。同業比較とは、同一業界に属する企業を比較すること、たいていは「同業の中でもなぜこの企業(を志望しているの)か」という志望動機の一要素にあたります。
多くの就活生は、企業の情報を集めることこそが企業研究の目的であり、この情報量が内定獲得に結びつくという認識を持っている印象がありますが、そこに企業研究の目的があるわけではありません。
「【就活】エントリーシートの志望動機の書き方6ステップ|ES例文8選付」を参照すると、同業比較は⑥に該当します。この同業比較こそが志望度の高さを示すうえでは最重要だと考える就活生は実際多いのですが、志望動機の中で同業比較の重要度は比較的低いと考えています。
結局、業界研究が出来ていればその業界に属する企業のビジネスや働き方はだいたい理解出来ており、企業研究はその中でどういった特徴があるのかを知るぐらいの存在ではないでしょうか。
「御社しかありえない」という企業固有の志望動機は論理的に破綻してしまう傾向にあると考えており、あくまで立ち位置を知るために企業研究はやるものだと目的を再認識していただければと思います。
参考:無闇に「第一志望」と答えるのは危険!面接で答えづらい質問と回答
この記事では、採用担当者に評価される上でも、自分に合った仕事を選ぶ意味でも役に立つ、「御社じゃなくても良いんです」という論理の志望動機の作り方を紹介します。
企業研究のやり方とそのアプローチ
企業研究を行う場合、正しい自己分析と業界研究ができていることが前提となります。
企業研究をして興味がある企業を探すことを就職活動の出発点としている就活生が多いという印象がありますが、企業研究は業界研究が前提もしくは、その業界研究も自己分析と並行して行われるべきものです。
つまり順序とシては、自己分析→業界研究→企業研究という流れで進めることが最もスムーズだと言えます。(上図)
逆に言えば、自己分析・業界研究が不十分で企業研究だけを取り組もうとしても、志望動機を論理的にまとめられません。
そのため企業研究からではなく、自己分析・業界研究が正しく出来たうえで企業研究が行うと思っておきましょう。
就職活動の鉄板とも言える 「自己分析」 の目的や方法、内定獲得に向けた活用法を紹介した記事です。文章が少し長いですが、就職活動のスタート時にはもちろん、ES・面接など選考対策としても役に立つので、適宜見返してください。
企業研究のやり方について、本記事では以下の3つを紹介します。
- 業界内の特別なポジション・強みを把握する
- 社風・企業理念を理解する
- 企業で働く"人"を知る
業界内の特別なポジション・強みを把握する
同業比較で一番イメージがつきやすいのはこのアプローチかもしれません。
同一業界ではたいていビジネスモデルや事業領域が近しくなるわけですが、その中で得意とする分野は企業によって異なります。
例えば、上位学生に人気のある外資系メーカーから、P&G・ユニリーバ・日本ロレアルの業界内での強みを比較すると、下記のような特徴があると分析することができます。
外資系メーカー3社の特徴P&G:個人向け消費財
ユニリーバ:食品分野
ロレアル:ケア製品
このやり方では、業界内の位置付けを理解するだけで終わらせるのでは意味がないことは認識しておくべきです。業界研究による仕事理解から導かれた、自身が具体的に取組みたい仕事と関連付けて述べることが求められるでしょう。
一方で、「この仕事がやりたい」という想いがあまりに具体化し過ぎていると、「じゃあ入社してもその仕事が出来なくなったらどうするの?」という、やや意地悪とも言える質問への回答に困ってしまうという面もあるかもしれません。
そのため、「御社は〜〜に強みがあるから〜〜の仕事がやりたいんです!」と短絡的に述べるのではなく、配属リスクの可能性等も含め、各企業をフラットに比較することが求められるでしょう。
参考:「やりたいことができなくてもうちの会社に入社したいのか」という意地悪な質問に対する二通りの答え方
「やりたいことが出来なくてもうちの会社に入社したいか」という質問に対する対処方法を解説した記事です。
社風・企業理念を理解する
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企業で働く"人"を知る
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企業研究で用いられるツール・シート・イベント
企業研究は自己分析・業界研究と並んで、何らかのツールと交えてやり方を紹介されることが多くあります。
ここではその代表例5つを紹介します。
- unistyleを活用する
- 企業HP・採用HPを参照する
- 書籍から得られる情報を参考にする
- 合同説明会・企業説明会に参加する
- OB訪問で社員と対話する
以下でそれぞれに付いて解説していきます。
unistyleを活用する
unistyleでは、幅広い業界の各企業についての記事を掲載しています。
「トップ企業研究」では、各企業に関する記事だけでなく、先輩就活生のESや選考レポートまで網羅されています。
適宜活用して企業研究に役立てていただければと思います。
企業HP・採用HPを参照する
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書籍から得られる情報を参考にする
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合同説明会・企業説明会に参加する
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OB訪問で社員と対話する
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企業研究の効果・メリット
本項目では正しく企業研究をすることによって得られる効果を見ていきたいと思います。
企業研究の効果・メリット1:志望度の高さを示すことができる
こちらは再三述べたように、知識量の多さ自体はそこまで高評価に繋がりません(いわゆる「ウチのことをよく調べているな」という見られ方は印象悪いことではないと思いますが)。
ただの知識量ではなく、今後この企業はこうしていくべき・こうすればもっとこの企業は良くなると思うなど、そこから企業に対する意見・提言を持つことで改善意識を伝えられ、志望度の高さを示すに至ると思います。
基本的に企業に合わせにいき過ぎる媚を売るような志望動機は評価が下がるケースが多いと思っていますが、それは企業によるという考え方もあると思っています。
以下のJAL内定者のように、徹底的に企業のことを調べ上げ、学生時代頑張ったことや自己PRにその要素を盛り込みまくることで内定をもらったというケースも存在します。
「「好きだから」では評価されない!?大手企業内定者の志望動機の作り方とは」にも書かれているように、「好きだから」でも「共感した」でも結局はその「好き」「共感」のレベルが問題であり、自身の経験と明確に結びついていることが評価の前提になります。
いずれにせよ、ただの「知っていますよアピール」で終わらせることのないよう、企業情報との向き合い方については今一度正しく認識しておくべきでしょう。
企業研究の効果・メリット2:業界研究へ逆展開できる
先述の通り、企業研究は業界研究を前提になされるものではありますが、企業研究で得たことを業界研究に逆方向的に活かすということもできると思います。
例えば業界研究では働き方から求められる素養を導きますが、その結果の妥当性を企業研究で確かめることで、企業研究から業界研究の内容を補完するという流れもあると思っています。
これは自己分析に関しても近しいことが言え、結局自己分析・業界研究・企業研究は基本の左からの流れがあるなかでも、三者は単体で行われるわけではなく、両軸で噛合いながら進めていくべきだとまとめられるでしょう。
企業研究の効果・メリット3:企業とのミスマッチのリスクを減らすことができる
企業が発信する情報は基本的にはエントリーしてもらうため・レピュテーションを高めるための情報であるため、何でも言われた通りに吸収すればいいというわけではありません。
だからと言って、企業のことを十分に知らないまま入社してしまうのでは、逆選択が生じ就活生・企業双方にとってマイナスに働いてしまうことが考えられるでしょう。
もちろん企業側もそういった誤った認識を持つ学生を選考の段階で見極めようと意識はしているでしょうが、人事もあくまで人である以上それにも限界があると思っています。
特に日系企業の場合は、能力以上に自社に合いそうかという相性の良し悪しが選考基準として重要視されますので、ミスマッチを防ぐという意味では企業のことを知るのも一定の意義があると思われます。
企業研究を行う際の注意点
続いて、業界研究を行う際に具体的に注意しておくべきことについて触れていきます。
企業研究の注意点1:何のための企業研究か、その目的を見失わないこと
「自己分析は自分自身の強み/弱みを探すため」「業界研究は業界への知識を深めるため」というように、自己分析・業界研究はその目的と手段が混同されて捉えられてしまうことが多い印象があります。
企業研究についても同様で、まるで試験勉強のように企業の情報をインプットし知識が増えていく自分が、何となく内定獲得に近づいているような感覚に陥ってしまう就活生をこれまで毎年のように見てきています。「企業研究のための企業研究」では、内定獲得に繋げることはできません。
企業研究の注意点2:企業研究だけに時間をかけすぎないこと
企業研究は同業比較のための手段であり、それをやってもあくまで志望動機の(それほど重要でない)一要素が構築されるに過ぎません。
そのため、やり方の項目で挙げた3つのアプローチに沿って端的に同業比較の理由付けができれば、企業研究についてはそれで十分だと思っています。
場合によっては、「絶対にこの会社でなくてはいけない理由」を捻り出させようと執拗に深掘りをしてくる企業も存在します。しかしその場合でも企業の良さをただただ褒めるのではなく、企業選びの軸・他業界との比較を含め結局は自己分析や業界研究に関する事項も述べていく必要があります。
企業研究の成果こそが志望度の高さを示す最良の手段と考えている就活生は多いのですが、企業研究はそれ単体で志望度のアピールに繋がるというわけではありません。躍起になって企業の情報を探すぐらいなら、それが多少不十分でも選考への参加といった行動に移す方がよっぽど賢い選択だと考えます。
企業研究の注意点3:企業の良い面だけでなく悪い面にも目を向けること
企業研究をしているとどうしても企業の良さを探すことに目がいきがちですが、その企業の悪い面にも是非目を向けていただければと思います。
就職活動中には「将来成し遂げたいこと」のように夢のあるポジティブな話を組み立てていくことが多いとは思いますが、実際に働くうえでは配属リスクや仕事上のストレスなどネガティブな面もしばしば発生します。
企業側からしても、ただただ企業の良さを褒め称える学生よりは、そういったマイナスの面もしっかり認識したうえで志望している学生の方が安心感があると考えられます。
参考:【ミスマッチを防ぐには】第一志望だからこそ語れるべき5つのマイナス面
入社後のミスマッチを減らすために、面接では企業のマイナス面に対する理解が問われることも多いです。unistyleでは、志望企業の悪い部分は最低5つ理解しておくことをおすすめします。
最後に
自己分析→業界研究→企業研究の流れを正しく踏むことができれば、志望動機・学生時代頑張ったこと・自己PRを始めとしたESや面接の主要設問の精度を高め、内定獲得に大きく繋げることができます。
是非その目的を見失うことなく、三者をバランス良く行うことで内定獲得への糧にしていってください。
最後に、以下の動画でも企業研究のやり方や流れを解説していますので、改めて確認したい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
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