リコーのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ

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最終更新日:2020年12月25日

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企業研究

リコーと言えばキャノン・富士ゼロックスと並ぶ複合機事業で有名な企業です。まず、オフィスプリントにどれほど強みを持っているのかグラフを見てみましょう。

オフィスプリンティング、オフィスサービスなど、様々な印刷分野で売上の9割近くを占めています。また、サーマル分野というのも印刷の分野に入ります。ただ、印刷分野だけではなく、カメラ事業も長年手がけておりその分野でも強みを持っています。2011年にはHOYAからPENTAXの事業を買収し、その製品を販売しています。

次に、海外の売上比率を見てみましょう。

リコーの売上比率です。

日本国内の売上だけではなく、海外の売上比率が高いのも特徴だと言えるでしょう。その一因としては積極的な海外企業の買収にあると思われます。リコーはかつてレニエやIBMのプリンター部門を買収したため、海外での販売網にはある程度強みを持っていると考えられます。

ところで、皆さんにとって複合機メーカーがどのようなビジネスモデルで成り立っているのかイメージが出来ますでしょうか?ビジネスモデルでいうと、プリンターを利用してもらう際にコピー一枚あたり何円かをリース代金としてもらいます。

ただ、それはそこまで大きな金額にはなりません。インクが切れるとトナーを交換しますが、そのトナーは利益率が高く消耗品購入が主な利益の源泉となっています。

また、他にもリコーは新たなビジネスとして『RICOH PaaS』を導入しています。クラウド上でリース先企業のプリンター状況を把握して、それに合わせて補充などのサービスを展開しているようです。

では、リコーでは実際どのような人材を求めているのでしょうか。採用HPから考えていきましょう。

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リコーの求める人材


事業内容については先ほど紹介した複合機事業が挙げられます。リコーでは3つの事業分野に分かれており、プリンター、保守サービスなどの画像&ソリューション分野、サーマルメディア、半導体などの産業分野、デジタルカメラ、全天球カメラなどのその他分野に分類されているようです。この3つが事業の大きな柱となっています。

では、採用HPからはどのような人材が求められるか推測していきましょう。

・アピールポイントなど

 

リコーのコアビジネスである複写機・プリンタ(画像&ソリューション分野)に関連する「オフィス事業全体の司令塔/支援機能」を担っています。戦略立案を策定し、生産・開発などのものづくり関連部門や国内外の販売部門と連携・実行することで業績拡大に繋げています。


単純にものづくり関連部門といっても企画・設計・開発・購買・生産の部署があり、販売部門においても「欧州」・「米州」・「アジア・パシフィック・中国」・「日本」があります。その中でも、さらに先進国と新興国に分かれているので、私が関連する部門はとても多いです。

 

また、国毎に文化・習慣による業務特性も異なってきますので、本社がグローバル共通でやることと現地でローカライズしてやることの役割を明確化することも非常に大切になります。日々、お客様起点での行動を基本に仕事に取り組んでいます。

この記事は事業戦略の仕事を担っている方のものです。近年オフィスでの文書がペーパーレス化していることで、その影響を受けているリコーですが、その分新たに事業拡大をはかっていかなければならない状況にあります。そのため、新たな事業戦略を考えていくというのは重要だと言えそうです。

この方は画像&ソリューション分野に関連する事業の戦略立案を行っているようです。ここでは生産開発、ものづくりの関連部門、販売部門での連携を行っているようです。事業戦略を立案していくには様々な関係者と協力していく必要があります。

この方が述べているように、ものづくりの部門といっても様々、販売部門と言っても様々、販売地域も多岐に渡っており、ローカライズした事業について考える際には現場の声、生産側の声に耳を傾けていくというのが重要だと言えそうです。

このように様々な価値観やスキルの異なる人びとと仕事をしていことは重要であるため、『人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み』を踏まえて考えると「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」人が求められていると考えられます。

こんな仕事をしています。

 

コンシューマ事業における新たな領域の拡大として、全天球カメラ「RICOH THETA」の光学系部分の開発から量産移行までを担当しています。また、研究部門として基盤技術の蓄積を目的に、光学に関するプラットフォームの構築を行うテーマも推進しています。

 

私のチャレンジ!
上にも記載していますが、世界初のカメラ「RICOH THETA」の開発に携わり、量産化した事です。世の中に無いコンセプトと未知の技術課題に対し、チーム一丸となって取り組み、製品の仕様を固め、全世界の市場に流通させました。
 

但し未経験な部分も多く、量産化するにあたって仕様変更や部品変更等々で多大なコストを損失してしまう事もありましたが、最終的には自分たちが目指すべきゴールを見据え満足出来る製品を完成させる事が出来ました。

この方は「RICOH THETA」という世界初の360°カメラの量産移行を担当しているようです。
先ほどの記事にもあるようにマーケや生産の人達の声を聞いていかなければならなかったそうです。

また、これ以外にもHPにあるように

これまでリコーはプリンター、MFP(Multi Function Printer=デジタル複合機)領域で強い基盤を築いてきましたが、オフィス領域で進化を遂げる一方、ここ数年間で"モノづくり(製品)+コトづくり(サービス)で、新たな価値を提供する企業"としての挑戦を加速。

 

その中で生み出した新規事業は、いまや売上高の約28%を占めるまでに至りました。

 

また、リコーグループの強みである「光学」「画像処理」「インク」の各分野における高度な技術力と、全世界をサポートできる販売・サービス網を駆使して、2020年には2兆円産業になると言われている「3Dプリンター関連事業」や、今までにない映像体験を提案するコンシューマ向け360度全天球カメラ「RICOH THETA」など、社会課題やお客様ニーズの解決に繋がる新たな事業の展開にも取り組んでいます。

リコーは新たな価値を提供し続ける企業として挑戦を行っているようです。ただ、新規事業を行うにも「RICOH THETA」のように様々な人の協力を得なければ新商品、新事業を生み出すことが出来ないと言えるでしょう。

これを『人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み』をもとに考えると「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」人物も求められていると考えられます。

リコーのES設問

(1)あなたが大学での授業や研究活動を通じて高めてきた、自信を持って語れる”専門性”について教えてください。 ※掲げていた【目標と成果】、取組みにおいて【こだわった(こだわっている)こと】の二点は必ず盛り込んで入力してください。(300字以内)

 

(2)この職種を希望する理由、およびあなたがリコーに入って実現したいことを入力してください。 ホームページでリコーウェイの理念を参照の上、記載すること(300字以内)

 

(3)大学生生活の中で、学業以外に力を入れた課外活動や取組み・インターン経験・アピールポイントなど(200字以内)

 

参考:【内定】エントリーシート(設計開発)

設問(1)「あなたが大学での授業や研究活動を通じて高めてきた、自信を持って語れる”専門性”について教えてください。 」について

この設問ではいわゆる学生時代に頑張ったことについて聞かれている設問であると考えられます。ただ、特徴として専門性を聞かれています。これは『リコーの本選考レポート』によると、研究内容の深掘りをされることが多いようなので、ES時点でもそれを想定して書いておくといいでしょう。

学生時代に頑張ったことは「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」や以下の動画を参考にしてみて下さい。

設問(2)「この職種を希望する理由、およびあなたがリコーに入って実現したいことを入力してください。」について

これは志望動機について聞かれている設問と言えるでしょう。志望動機については『内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク』を参考にするとスムーズに書けると思います。

実際の内定者の回答を見てみましょう。

世界中の人々に喜びや感動を提供できる仕事ができると感じたためです。

 

貴社に入社してからは、テレビ会議・web会議システムやインタラクティブホワイトボードといった製品の設計開発に携わりたいです。昨今、多くの企業でグローバル化が進んでおり、遠隔地とのコミュニケーションがますます重要になってきていると考えられます。

 

そういった中で、これらの製品を通して世界中のオフィスに新しいコミュニケーションを提供することで、オフィスに革新を起こしたいと考えています。また、多くの分野の方々との協力を通じて、RICOH THETAのような今までにない新たな製品の開発にも挑戦したいと考えています。

 

参考:【内定】エントリーシート(設計開発)

この学生は志望動機として、世界中の人々に喜びを与えたいということを挙げています。

また、『リコーウェイ』という点では、新しい価値を生み出し提供し続けるという部分が踏まえられていると思います。ただ、志望動機としては経験に根ざしておらず、あまり共感出来ないことがあともう一歩のポイントではあると言えます。

あなたの志望動機が共感されないのは自分の経験に根ざしていないから?』に書かれているように、志望動機を書く際に基になった経験が書かれていたほうが説得力が増します。

【新卒】3ステップで完成!通過率を上げる志望動機の書き方|ES例文付【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説などでも志望動機の書き方について詳しく解説しているので参考にして見てください。

また、動画を通じて志望動機の書き方を確認したいという方は下記の動画も参考にしてもらえればと思います。志望動機の書き方のポイントが端的にまとめられているので、動画でサッと確認したいと思っている方にオススメです。

設問(3)「大学生生活の中で、学業以外に力を入れた課外活動や取組み・インターン経験・アピールポイントなど」について

これは学生時代に頑張ったことについて聞かれている設問です。

1問目の設問では大学の授業、研究でのことを尋ねられていますが、今回は学生時代の課外活動について聞かれています。これはunistyle中の『内定レベルの学生時代頑張ったことが10分で書ける学生時代頑張ったことのフレームワーク』を参考にすると書きやすいと思います。

しかし、200字と短い制限字数であるゆえ端的に書くことが求められます。

最後に

いかがでしたでしょうか。

複合機メーカーは文書のクラウド化、電子化などの流れを受け斜陽産業になりつつあるのは否めない状況です。実際利益がかなり減少しており、『日経新聞の記事』によると前期比で97%減少したようです。複合機事業が低迷しているため、今後新規事業について考えていく必要があると思われます。

実際、同業他社であるキヤノンでは医療分野への進出をはかるなど、各社低迷している分野からの脱却をはかっています。

しかしながら複写機事業も新興国向け、海外市場で伸びが期待できる分野である思うので、M&A等海外展開に興味がある学生にとって面白い企業と言えるかもしれません。

リコーの選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから

photo by Roger H. Goun

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