【日本生命の志望動機対策】事業内容の理解なくしてES通過なし

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最終更新日:2023年09月19日

日本生命の本選考ES一覧はこちら

日本生命保険相互会社は大手生命保険会社です。

一般的に知られる株式会社とは異なり、相互会社というのは、保険加入者一人一人が会社の保有者になる形態です。株式会社とは違いM&Aや株式市場からの調達は難しくはなりますが、会社の利益は加入者に分配したり、サービスの向上に役立てるための資金に使われたりします。

日本における人口減少・高齢化によって生保業界自体将来が不安視されていますが、現在、インシュアテックと呼ばれる保険とITを組み合わせたものを推進していったり、海外投資をはかったりしているため将来的にも安泰と言えそうです。

では実際、日本生命はどのような志望動機が適しているといえるでしょうか。事業内容から考えていきましょう。

また、unistyleには他にも日本生命に関する記事があります。是非参考にしてみてください。

【参考】
日本生命の求める人材や内定者ES・面接設問についてはunistyle上に記事がありますのでそちらも併せてご覧ください。
日本生命保険WEB適性検査・WEBテストのレビュー
日本生命のESと採用HPから考える日本生命が求める人材
日本生命と第一生命の事業・社風・選考比較【unistyle業界研究】

本選考とインターンの締め切り情報

日本生命のビジネスモデル

日本生命のビジネスモデルとしてあげられるのは、保険に加入してもらい、保険料収入を得るということを基本として行っています。また、保険料収入の資産運用をしたり、投資を行ったりすることで資産を増やしています。

日本生命保険は2017年5月17日、野村総合研究所(NRI)、リクルートホールディングス(HD)と共同で健診や医療のビッグデータを使った健康増進サービスを始めると発表した。企業や団体、健康保険組合に向けて、ITを使って健康改善を支援するサービスを2018年4月に開始。サービスを通じて集めた健診などのデータを分析して、新たな保険商品の開発をはじめとする保険事業の強化を図る。

新サービスの名称は「ニッセイ健康増進コンサルティングサービス」。日本生命が企業や団体との契約締結やサービス提供の窓口となる。具体的なサービスはNRI、リクルートHDのノウハウを使って共同開発する。

提供するサービスは大きく三つ。健保組合や共済組合向けには、健診データに基づいて各組合加入者の健康問題に関する現状把握から改善計画の策定、計画の実行、取り組みの評価を支援する。組合の加入者向けには、ネットやスマートフォンを活用して健康意識の向上や健康改善活動の取り組みを促すサービスを開発する。企業や団体に向けて、従業員のストレスチェックや労働生産性の向上といった健康経営を支援するサービスも提供する。

日本生命は新サービスを通じて、健保組合の加入者や企業の従業員の健康に関するデータを収集。同データを分析・活用するための基盤システムである「ヘルスケアデータプラットフォーム」を構築する。同システムを使って、高度な保険事業や健康寿命を延ばすための新サービスを開発する。例えばより多くの範囲を保障する保険商品を開発したり、健診・医療データを組合などから直接受け取って手続きを簡素にしたりする。

2020年度末までに500万人のデータ収集を目指す。同システムで集めたデータは日本生命グループのシステム会社であるニッセイ情報テクノロジーが管理する。

生保や損保の事業自体をITで変革する取り組みは、保険(インシュアランス)と技術(テクノロジー)を組み合わせて「インシュアテック」とも呼ばれる。富国生命保険が日本IBMの「IBM Watson Explorer」を導入して査定業務の効率や精度を高めるなど、取り組みが広がりつつある。

参考:日経BP

日本生命、野村総合研究所、リクルートホールディングスの3社が共同でサービスを行うようです。

日本生命は検診のデータを利用して健康に関わる支援を行ったり、プラットフォームを構築し保険商品や手続きを簡素化したりする取り組みを行います。

このサービスはデータをもとに相手の抱えている健康問題を解決する、生産性改善やストレスチェックを行うということができ、相手が解決したいと思ってもなかなかどうすればよいか分からない、どう取り組めばよいか分からないといった問題を解決することができます。また、プラットフォーム構築により保障範囲の広い保険商品を開発することができ、幅広く課題を抱えている人を救う事ができます。

また、この各社と言うのはお互いに専門領域の異なった会社といえるでしょう。野村総合研究所の事業内容としては『野村総合研究所の事業・選考・社風・内定者の自己PRと志望動機解説【unistyle企業研究】』を見ても分かるようにITソリューション事業とコンサルティング事業を行っています。

また、リクルートホールディングスは『リクルートホールディングスのESと採用HPから考えるリクルートホールディングスの求める人材』を見ても分かるように、グループ全体の経営方針の策定や経営管理、Web横断組織による新規事業開発・グループ事業価値向上を行っている企業です。

このようにそれぞれ事業内容が異なっている会社同士が同じ目標に向かって行動していけるというのも健康に関する膨大なデータを持っている日本生命ならではと言える事業でしょう。

日本生命保険は、高額な不妊治療の費用を保障する保険を10月から業界で初めて売り出す。晩婚化などで不妊治療を受ける人は増えているが、一部の治療は公的医療保険の対象外で1回数十万円かかることもある。そのため金融庁が4月に不妊治療保険の販売を解禁していた。

日生が販売するのは、がんなど3大疾病の保障と、不妊治療への保障がセットになった保険。卵子を取り出す「採卵」や、受精卵を子宮に戻す「胚(はい)移植」の治療を受けた場合、6回目までは5万円を、7回目から12回目までは10万円を受け取れる。

保険料は月1万円ほどで、16歳から40歳までの女性が契約でき、満50歳まで保障を受けられる。不妊の理由が男性側にある場合も保障される。ただ、契約から2年間は支払いを受けることができないという。子どもが産まれた際は、1人目は10万円、2人目は30万円を受け取れる。ただし、出産が契約から1年以内の場合は受け取れない。

日生の担当者は、「将来、安心して不妊治療ができるよう、保険を活用してほしい」と話す。

参考:朝日新聞デジタル

これは不妊治療を行っている人に対する支援を行う保険を日本生命が発売するという記事です。

不妊治療というのは公的医療保障の対象外となっており高額な医療負担を要します。金融庁が許可を行ったことで今回の保険商品を開発することが出来ましたが、このように高額な金銭負担を新たな仕組み、新たな保険商品を作り出すことで課題を解決することができます。

これらの事業内容から志望動機を考えてみると
 
・相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい。
・新たに事業や仕組みを生みだす仕事がしたい。
・価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい。

 
といった軸が適当だと考えられます。

では、実際の内定者はどのような志望動機を挙げているのでしょうか。見ていきましょう。

 日本生命のES通過者の志望動機解説

これが実際の内定者のESです、見ていきましょう。

ちなみに設問は「日本生命で取組みたい分野・仕事の内容を記入ください」というものでした。これは『内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク』を参考にすると①、②、⑤、⑥を強調して書いていかなければいけないでしょう。

私は貴社のホールセール部門でのRMとして、法人のお客様とのコミュニケーションを大切に二人三脚で課題解決のお手伝いをしたいと考えています。 

 

塾のアルバイトにおいて、チーフ講師として社員や他の講師を巻き込みながら社内交渉を繰り返し、生徒の課題に対して最善の解決策を提案していく仕事にやりがいを感じました。 

 

貴社のホールセール部門でなら、お客様の課題やニーズに合わせて関係各所の優秀な方たちを巻き込んで、幅広いフィールドでお客様が望む最良の提案ができると考えました。そして、法人のお客様のあらゆる課題を高い分析力や実行力で解決することができる、貴社で最も信頼されるRMとして第一線で活躍したいと考えています。

参考:【内定】エントリーシート(総合職)

この方は「法人のお客様とのコミュニケーションを大切に二人三脚で課題解決のお手伝いをしたい」ということを志望動機として挙げられていました。これは相手の企業が抱えている行いたいこと、課題を解決するという点からみると「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」という志望動機と近しいものがあると思います。

そして、経験として挙げられている塾のアルバイトで生徒の課題解決を行いそのやりがいを感じ、そのように課題解決を行っていけるような仕事をやっていきたいというのはかなり説得力があると思います。

ただ、この方は字数が足りなかったのかあまり具体的にどのようなことしたのかを書けていないので面接で聞かれることを想定して準備をしておく必要はあるでしょう。

「異なるスキルを持ったメンバーと切磋琢磨し、人の挑戦を支える」そんな仕事がしたい。中高のバスケ部や大学の和太鼓部において、情熱を持って周りを巻き込み挑戦をするための土台を作り上げてきた経験から、上記の思いを抱くようになった。

インターンシップでの経験や社員の話で引き付けられた「リーディングカンパニーとしての誇りを持って、会社一丸となってお客様に安心を届ける」という気概や社風を持った御社で、保険についての知識、営業部長や営業職員との信頼構築力やマネジメントスキルを身に付けたい。そして最終的には、お客さまの人生を一生涯支える保険を届けられるような支社のマネジメントができるリーダーになりたい。

参考:【内定】エントリーシート(総合職)

この方は「異なるスキルを持ったメンバーと切磋琢磨し、人の挑戦を支える」仕事をしたいと考えているようです。これは相手の挑戦を支える、相手の抱えている不安を解決するという点では「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」ということと近しいと思います。

そして、経験として挙げられている部活の経験によって、志望動機の説得力をもたせる、他社との違いをインターンシップで感じたことを書いている点が評価できます。

ゼミでの活動で商店街の方に依頼する中で、自分自身の行動や提案で信頼関係を構築し、結果を残すことにやりがいを感じた。また、家庭教師のアルバイトを通じて人の人生に深く関わる仕事がしたいと考えた。そこで、信頼関係を築きながらお客様の一生に寄り添える生命保険に興味を持ち、リーディングカンパニーとして圧倒的な顧客基盤と信頼を併せ持っている貴社を志望する。

中でも業務職は、私の強みである「現状に留まらず、チャレンジし続ける姿勢」を活かすことができると感じた。お客様や職員の方々と関わる中で、常によりよい営業サポートやお客様サービスが求められる。この強みをもってチームやお客様のために最大限貢献したい。

参考:【内定】エントリーシート(総合職)

この方の志望動機は、「信頼関係を築きながらお客様の一生に寄り添える生命保険に興味を持ち、リーディングカンパニーとして圧倒的な顧客基盤と信頼を併せ持っている貴社を志望する」でした。これも信頼関係を構築して相手のニーズを引き出し、相手の課題を解決するということだと解釈すれば、「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」ということに近しいと思います。

また、ゼミの活動、家庭教師のアルバイトという経験で得たやりがいを感じたことがきっかけで志望した、という流れで説得力を持たせています。ただ、より具体的に面接では語らないといけないので、その点は準備を怠ってはいけないといえるでしょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回は日本生命について、事業内容から志望動機について考えていきましたが、「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」、「新たに事業や仕組みを生みだす仕事がしたい」、「価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい」といった軸が適していることがわかりました。

本記事を参考にして志望動機を作成し、選考突破を目指してもらえればと思います。

基本的な志望動機の書き方について動画を通じて確認したい方は下記の動画も参考にしてもらえればと思います。志望動機の書き方のポイントが端的にまとめられているので、動画でサッと確認したいと思っている方にオススメです。

また、unistyleには生保業界の他社の記事がありますのでよければ参考にしてみて下さい。

【参考】
日本生命以外にも大手生命保険会社の求める人材や内定者ES・面接設問についてはunistyle上に記事がありますのでそちらも併せてご覧ください。
第一生命のESと採用HPから考える第一生命の求める人材
住友生命のESと採用HPから考える住友生命の求める人材

参考:日本生命の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから

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