ゴールドマン・サックスのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・自己PRへ

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最終更新日:2020年12月25日

志望動機例文集

上位校、上昇志向の強い学生を中心に絶大な人気を誇る外資系投資銀行。

一口に投資銀行といっても、様々な資金調達の手段を用いて顧客企業の財務戦略のアドバイザリー業務を行う投資銀行部門、機関投資家に投資サービスする証券部門、自社の資金調達を行うファイナンス部門を始め様々な業務があります。それぞれの部門の業務を理解し、自分がどこでどんな活躍をしたいのかを明確に理解している必要があるといえるでしょう。

今回は外資系投資銀行を志望する学生からの人気、グローバル・国内における各種リーグテーブルも常に上位に位置するゴールドマン・サックスが求める人材を同社のESと採用HPから考えていきます。

本選考とインターンの締め切り情報

事業内容と採用HPから考えるゴールドマン・サックスの求める人材

当社の投資銀行部門は、資本市場本部とアドバイザリーグループの2つに大きく分かれています。

資本市場本部は、お客様が必要とする資金の調達をお手伝いするチームです。彼らは常にマーケットをモニターし、その時々のお客様のニーズやタイミングに適した資金調達方法を見極める専門家の集まりです。

 

また私の所属しているアドバイザリーグループは、M&Aのアドバイスはもちろん、資本市場本部と協働して資金調達のご提案を行うなど、幅広いアドバイザリー業務を担当しています。お客様とのコミュニケーションの中から、お客様の成長戦略あるいは抱えている課題を汲み取り、様々な提案を行うのはとてもやり甲斐のある仕事です。

 

既存のお客様や潜在的にお客様になりうる方々とのネットワーキングを通じて、より多くのお客様のビジネスをサポートしていきたいと考えています。
 

参考:社員紹介 投資銀行部門

私が所属している外国為替営業部では、機関投資家や事業法人のお客様に対して為替の流動性供給や為替ヘッジの提案などを行っています。(中略)


為替マーケットは世界中の様々な要因で価格形成されており、その動向を追っていくためには様々な金融マーケットの動向やニュースに対して敏感である必要があります。そのため「いくら勉強しても勉強し足りない」と実感しています。


お客様への提案では、お客様の属性によって取引提案内容や取引執行方法が異なるため、それぞれのお客様に対してアプローチの方法を変えています。

 

参考:社員紹介 証券部門

今回は投資銀行部門と証券部門の社員の話を参考にしております。

両部門とも顧客のニーズや課題を正確に把握し様々な方法での解決策を提案する仕事であるが故に、多様な提案をでき得る知識を吸収する気概やコミュニケーションを通して顧客の潜在的で本質的なニーズを汲み取る能力が必要であると言えるでしょう。

とりわけ前者においては「資本市場本部と協働して資金調達のご提案を行うなど、幅広いアドバイザリー業務を担当しています。」とあるように、個人ではなくプロジェクト単位でチームで動く投資銀行業務には高いレベルでのチームワーク、すなわち顧客の利益に向けて個人がどのような役割で貢献できるかを常に考えながら行動することが求められると考えられます。

チームにおける個人の1人1人が主体的に行動する結果としてチームワークが成り立つのであり、周りに依拠するような人が求められているわけではないということです。すなわち、個人として高いレベルでのアウトプットを出しつつ、メンバーや顧客と円滑にコミュニケーションを取りながら仕事を進めることが大切なのではないでしょうか。

以上より「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」内の「1.個人として努力し、成果をあげることができる」かつ「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」人材が求められていると言えます。

また、後者においては「いくら勉強しても勉強し足りない」とあるように、マーケットの波を常にキャッチアップし、情報感度の高い機関投資家や事業会社の顧客相手に対等な立場で提案できる知識を身に着けようとする上昇志向が強く必要とされることがわかります。

少数精鋭で個人の裁量が大きいとされる外資系企業では、常に個の力を磨き続けることが重要なのではないでしょうか。この点からも「1.個人として努力し、成果をあげることができる」能力が重要であると読み取れるでしょう。

ゴールドマン・サックスES設問

(1)応募部門への志望理由をご記入ください(600字以内)

(2)ご自分の長所と短所を述べてください(600字以内)

(3)自己PRなどを述べてください(200字以内)
 

参考:ゴールドマン・サックスのエントリーシート・選考情報

設問(1)「応募部門への志望理由をご記入ください」について

内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」にあるように、企業は志望理由を通して仕事に対するモチベーションをどこに置いているのかや、その会社の志望度を見ようとしています。

スピード感・緊張感溢れる金融業界の中で高いレベルでのアウトプットが求められる為、簡単に揺らぐことのないような強いモチベーションが求められるからです。

ゴールドマン・サックスでやりたいことが自身のどのような経験に基づいているのか、それが同社のビジネスモデルでどう実現できるのか、投資銀行の中でもなぜゴールドマン・サックスなのかを明確に伝えられるようにするのが重要だと言えます。

動画を通じて志望動機の書き方を確認したいという方は下記の動画も参考にしてもらえればと思います。志望動機の書き方のポイントが端的にまとめられているので、動画でサッと確認したいと思っている方にオススメです。

設問(2)「ご自分の長所と短所を述べてください」について

自己PRに関しての質問です。自己PRと学生時代の経験は似ているようですが異なります。「内定レベルの自己PRが簡単に書ける自己PRのフレームワーク」にあるように、PR文をサポートする複数のストーリーを伝え、それらの方法論をわかりやすく論理的に伝えることが重要だと言えるでしょう。

自己PRの書き方やポイントを確認したい方は、下記の動画も参考にしてもらえればと思います。

また、短所に関して言えば、「学生時代の失敗をさらけ出すのが就活成功のモト −− 高学歴/体育会の学生は短所をしっかりと説明するのがGOOD!」に見られるように、単に失敗談を記すだけでなく、その失敗をどう乗り越え、過程の中でどんな気付きを得られたのかを伝えることが何より大切と言えるでしょう。

私の強みは顧客と継続的な関係を作り価値を創造し続ける基礎的な力が有る事だ。個別に問題の本質を見抜き、ひとつずつ粘り強く解決する事がカギだ。

 

例えば訪問診療に特化した病院での集患営業において、紹介者から一度の患者紹介に留まらず、望まれた医師との勉強会を企画開催し、更に患者を紹介して頂いた。他にも家庭教師のアルバイトで、中学受験時に担当し、受験合格で契約終了した生徒から、「勉強に関する問題点を把握し解決することは勿論だが生活習慣や変則的なイベント事まで考慮に入れて勉強のペースを作り、結果にまで結び付けてくれた」と評価頂き、入学後再び指導をお願いされ、今度は更なる学力向上の為の指導を行った事もある。

 
逆に私の弱みは他人の為であれば時として頑張り過ぎて自分をないがしろにしてしまう事がある事だ。

 

先に述べた集患営業において、顧客に呼ばれた時には必ず時間を作って会いに行ったし、細かい確認事項も納得頂けるまで対面でも電話ででもお話しした。結果として自分の時間が殆ど無い状況になった事がある。同じ仕事をしていた人ではないが、働き過ぎて体を壊すような人も見て来た為、効率性には気を付け、体調管理には気を配っている。

 

ただ、若干完璧主義になりがちかもしれない。完璧に仕事をする事や書類を作る事はあまり実用的でないと言う事も知った。結果を出すに当たって元も重要なバランスを実務の中で感覚として身につけていきたい。
 

参考:エントリーシート

この通過者は自身の強みとして「顧客と継続的な関係を作り価値を創造し続けるな力」を挙げています。その強みを実現するうえで大切なこととして、「問題の本質を見抜くこと」を挙げています。その裏付けとなる根拠として集患営業と家庭教師のアドバイトと複数エピソードを示すことで説得力のある内容となっています。

単なる一時的な関係だけでなく、自身の粘り強さから長期的な関係を形成し、評価されるに至るまでには相手からの信頼を得ることが重要になっていきます。さらに、相手が抱える課題について本質を探ることは的確なニーズな引き出しに対応していると考えられる。

このことから、先述の5つの強みのうち「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」人材であることがアピールできており、評価されるESであると言えるでしょう。

設問(3)「自己PRなどを述べてください」について

字数が200字以内と短く、設問(2)において能力面での強みが既に聞かれているため、ここでは自身の人柄や価値観を企業は知りたがっていると考えられます。

新卒においてスキルや知識を求められるケースは少なく、自身の性格や考え方が先述した投資銀行のチームワークを以ってスピード感溢れる仕事にマッチするかどうかが問われていると考えられます。

最後に

「高学歴・高スキルが求められる」 「Up or Out」等、なにかと就職活動の場でも様々な憶測が飛び交う投資銀行。

しかし、採用HPやESを見てわかるように自身がどれだけ目的意識を持ち成長する意志があるのか、チームの中で自分の役割を認識した上で働くことができるかが求められていると言えるのではないでしょうか。

photo by Martin Thomas

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