【三菱重工業の面接過去問20選】就職活動での頻出質問と選考意図とは

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最終更新日:2023年09月27日

三菱重工は川崎重工・IHIと並ぶ国内3大重工メーカーの一角を担う日本を代表する企業です。

その中でも抜き出た売上高や環境事業を始めとした社会貢献性の高い事業にも力を入れていることから、同業の中でも高い志望度をおく就活生は多いという印象があります。

そんな三菱重工の例年の選考フローは「ES→テストセンター→面接(3回程度)」となっているようです。

特徴としては、面接の中で少なくとも1回は集団面接の形式をとっており、最終面接が集団面接だったというケースも報告されています。面接官が何を聞いているか質問の要求を意識しつつ、簡潔に自分の考えを述べる必要があると言えるでしょう。

それでは実際に、三菱重工の面接で問われた質問について見ていきたいと思います。

参考:三菱重工のES・選考情報
→三菱重工の本選考ES・レポート、インターンES・レポートを掲載しています。

本選考とインターンの締め切り情報

学生時代の経験に関する質問

  • 自己紹介をしてください。
  • 学生時代に頑張ったことを教えてください。
  • 今までで一番苦労した経験を述べてください。
  • 学生時代にチームや団体で取り組んだ活動とそこでのあなたの役割を教えてください。

質問の種類はそこまで多くなく、「内定レベルの学生時代頑張ったことが10分で書ける学生時代頑張ったことのフレームワーク」に沿って考えていけばきちんと対応できる内容がほとんどです。

フレームワークでも「③目標と困難」という項目がありますが、その困難についてに焦点が当てられた形で尋ねられることもあるようです。

目標と困難における評価ポイントと内定者の回答例」も参考にしつつ、多くの就活生にありがちな単なるマイナスをゼロにしたという人並みな経験ではなく、高い目標を掲げたうえでしっかりと問題の本質を特定し、自ら主体的に働きかけて乗り越えた経験について述べた方が評価が高いと言えるでしょう。

また、一番下のように「チームや団体で」と指定された形で、あなたが集団の中でどのように貢献できる人材かを見極めているようです。この点では「あなた自身に関する質問」に共通するところがあると思います。

扱う商材の規模が大きく、それだけ製品に対して携わる人数・部門が多い三菱重工では、チームの中で自身の役割を自覚し、組織全体として利益をあげることができるような働きかけができる人材が求められているためと考えられます。

「組織の三菱」という有名な言葉からもその姿勢がうかがわれるでしょう。

あなた自身に関する質問

  • 自己PRをしてください。
  • 最近怒ったことはありますか。
  • 研究で行き詰ったときに何かあなたなりのリフレッシュ方法はありますか。

こちらもそこまで質問の種類は多くありません。

自己PRは「内定レベルの自己PRが簡単に書ける自己PRのフレームワーク」に沿って結論から順に話すことで論理立てて話すことができます。

「最近怒ったことはありますか。」という質問は若干意図かわかりにくいかとは思いますが、あなたの人間そのものを聞くことによって、仕事を通じて感じる「怒り」に近いものを持っているかどうか知りたいという意図が込められていると考えられます。

面接官が一人の人間として共感できる内容であるか、あなたの一貫した価値観に根付いている回答になっているかという点が評価項目になると考えられるでしょう。

参考:面接で必ず聞かれる12の質問とその意図【自己PR編】
→自己PRにおいて聞かれる質問集になります。エントリーシート記入や面接前にざっと読んで対策していただければと思います。

志望動機に関する質問

  • あなたが弊社を志望するようになった経緯について述べてください。
  • 希望部門について教えてください。その部門で実際にどんなことをやりたいとお考えですか。
  • 第一志望部門は◯◯ということですが、他の部門についてはどう考えていますか。
  • 志望と違う部門への配属となってもしっかりと頑張ることができますか。
  • 扱ってみたい商材は何ですか。その商材は今後どのような展開をしていくと予測していますか。
  • 事務系としてどのような役割を果たしていくことができますか。
  • 他社の選考状況について述べてください。
  • 弊社が第一志望ですか。
  • 弊社の強みと弱みを述べてください。
  • 弊社は今後どのような海外展開をすべきだとお考えですか。
  • 真の「グローバル化」とは何だとお考えですか。また、弊社が真のグローバル企業になるにはどうあるべきだと思いますか。

こちらは「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」の項目を直接聞くという質問は少ないようです。一番上の質問のように「志望動機を述べてください」と直接尋ねるのではなく、その経緯について深掘りをされるという質問があるようです。

この手の質問を答える場合は③企業選びの軸→④業界比較→⑥同業比較の流れを論理立てて話すことが重要であり、その内容は自らの経験に根付いたものではないと説得力のないものとなってしまいます。

企業選びの軸に沿って幅広い業界を視野に入れることで、「なぜ他の業界ではダメなのか」という質問にまで対応できるよう、重工メーカーを志望した理由、その先の三菱重工を志望した理由といった形でその経緯を論理立てて説明できるよう準備しておく必要があります。

また、志望動機については全体として仕事理解が求められているという印象があります。

「入社後取り組んでみたい仕事」についてはフレームワークでも⑤に該当し当然考えておくべき内容ではありますが、三菱重工の場合は「扱ってみたい商材は何か」「希望した部門では何がやりたいか」というように、より働くイメージについて具体性が持てているかという点が重要になってきます。

さらに、「どのような役割を果たしたいか」というやや聞き方を変えた質問が投げかけられることもあるようです。「会社・事業部・職種それぞれについて志望理由を述べてください」と同時に志望動機が尋ねられるということもあるようですので、事業理解・仕事理解を共に深めていく中で、自身のどのような経験から導かれた思いなのか、自己分析を通して考察を加えておきましょう。

下3つのように、企業理解だけでなく、企業に対して鋭い洞察ができるかにまで焦点が当てられた質問がなされることもあるようです。企業の強みについては同業比較の際に深く調べるケースが多いでしょうが、弱みにまで向き合っている就活生は少ないという印象があります。

海外展開について質問は、海外売上比率が半数以上となっている三菱重工らしい質問であると言えるでしょう。以下の記事も参考に「グローバル」とは何なのかという点をはっきりさせたうえで答える必要があると言えます。

参考:内定する志望動機は業界比較をしっかりしている
→他業界ではなく、志望企業の理由を語る上では、志望業界に対する憧れを羅列するだけでなく、「他業界ではダメな理由」も語れる必要があります。

参考:就活生が話しがちな志望動機「グローバルに働きたい」の3つの分類
→実際の企業の仕事内容から、「グローバルな働き方」の3つの分類についてご紹介します。

その他の質問

  • 気になるニュースはありますか。理由と共に教えてください。
  • 3万円を1日で使い切るよう言われたらどうしますか。

気になるニュースについては他企業でも時おり尋ねられる内容ではありますが、、関心のあるトピックから受検者の価値観や考え方を見たいという意図が込められていると考えられます。

一般には無理して業界に関連したニュースを取り上げる必要は無いのですが、三菱重工の場合は分野を指定して取り上げさせられたというケースも報告されています。

面接用に自分の得意なトピックを用意しておくという付き焼き場の準備では不十分であり、日頃から新聞を読むなどしてニュースにアンテナを貼っておく必要があると言えるでしょう。

一番下のような質問は一見ユニークな回答をしなけらばならないと思われがちですが、ただ単に学生の反応を見たいという場合や、「なぜ」そのように考えたかという点に関して問うことで思考力を見たいという意図が基本的に込められています。

この質問の場合、「1日」とは果たしてどのような1日を指すか(例えば大学の授業がある日と無い日では使い方が異なるでしょう)を明らかにして述べるということが必要になってくると思われます。

旅行でも飲食費でも常識の範囲内であれば回答自体は何でも構いませんので、それがベストな選択と考えた理由についてしっかりと答える必要がある質問であると言えます。

参考:「気になるニュースを教えてください」という設問に対する内定者の回答事例集
→気になるニュースについては、ESに加えて、面接でもいきなり訊かれることもあるため注意が必要です。

最後に

全体として、そこまで回答に困るような質問ばかりというわけではありませんが、時おりイレギュラーな質問を投げかけその場で考えさせようという質問を混ぜているという形になりました。

特に仕事理解について深く掘りさげることで、本当に三菱重工に対して熱意を持った人材であるかを厳しく見ているという印象があります。

企業への志望への経緯を振り返っておくことは、志望動機に関するあらゆる質問に対応できることに繋がり、他の企業の場合でも応用効くものだと思います。

今回の質問内容を、他社の選考を想定して当はめてみるのもよい練習になることでしょう。是非本記事を多くの企業を受ける際に役立てていただければと思います。

こちらの動画では面接の全体像についてわかりやすく解説しています。ぜひご覧ください。

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