【キリンの面接過去問27選】就職活動での頻出質問と選考意図とは

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最終更新日:2023年09月22日

「午後の紅茶」や「一番搾り」などの大ヒット商品で知られるキリンは、清涼飲料からビール、ワイン事業などを幅広く展開し、上位校の学生からも抜群の人気を誇っています。

そんな同社の選考は、グループディスカッションと3回の面接で行われており、基本的にはオーソドックスな質問が投げかけられているようです。

本記事では、採用人数の少なさゆえに狭き門として知られるキリンの選考において、過去にされた質問内容をまとめ、同社の面接対策を考えていきます。

参考:キリンのエントリーシート・選考情報
→キリンの本選考ES・レポート、インターンES・レポートを掲載しています。

本選考とインターンの締め切り情報

学生時代の経験に関する質問

  • 学生時代頑張ったことを教えてください。
  • その部活に入部した理由を教えてください。
  • その中での自分の役割は何ですか。
  • 困難はありましたか。
  • それをどう乗り越えましたか。どんな工夫をしましたか。
  • なぜ乗り越えようと思ったのですか。
  • サッカー以外で頑張ったことを教えてください。
  • 学生時代に学んだことを仕事で生かすとしたらどうしますか。

こちらは「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」を参照して対策を練るといいでしょう。どの企業でも質問される鉄板の内容ですので、じっくりと時間をかけることをお勧めします。

「なぜ入部したのか」や「どうして頑張ったのか」という質問は、就活生のモチベーションの源泉を探るためのものです。そのため自己分析をする際は、「過去の経験の中で、どんな価値観の基で、熱意を持って物事に取り組んできたのか」を把握できるまで掘り下げるように意識しましょう。

参考:「なぜ取り組んだのか」という質問の意図と対策方法
→学生時代頑張ったことの「動機」部分について詳しく説明したいと思います。

また、「学生時代に学んだことを仕事で生かすとしたらどうしますか。」という、いわゆる「方法論」に関する回答も求められています。

この質問を通じて企業側は、「学生がどのような学び・価値観の基、仕事に取り組んでくれるのか」を見極めようとしていますので、自己分析をする際は、「Aという経験から何を学び、どう仕事に応用できるのか」を話すことができるようになるまで、徹底して自己分析をしましょう。

参考:あなたの自己PRが嘘っぽく見えないために「方法論」を語るべき
→企業がもとめる「リーダーシップ」の語り方を説明します。

さらに、キリンの選考を受けた学生には、「学生時代頑張ったことを複数質問された」という方が数多くいるため、同社の選考を受ける際には自分が注力してきた経験を、ゼミやアルバイト、留学や部活・サークルなどの中から幅広く2〜3個は洗い出しておくとよいでしょう。

あなた自身に関する質問

  • あなたはリーダーですか、フォロワーですか。 
  • 社会人になり大事にしたいことを教えてください。
  • なぜ勉強を頑張っていたのですか。
  • 今までの就活の変遷を教えてください。
  • 高校時代の友達からどう思われていますか。

周囲からの印象に関する問いかけがなされていますが、これは「自分が認識している自分」と「他人があなたに対して抱いている印象」にズレがないかを確認するための質問です。

OB・OG訪問の最後に、社員の方に自身の印象を尋ねてみることで、「客観的に見た自分」を認識することができ、面接官に自分がどう見られているかを事前に把握することに役立ちます。

またその際に、言葉遣いや仕草などに失礼な点がなかったかどうかも併せて確認することで、本番の面接で意識すべきポイントを事前に認識することができるはずです。

参考:【自己PR】面接で必ず聞かれる9の質問と回答ポイントを解説
→面接で問われる「自己PR」の意図を説明します。

社会人でも大事にしたいことは、先述した自身の「方法論」や「モチベーションの源泉」に根差した回答を述べるようにすると、わかりやすく相手に伝えることができるでしょう。

志望動機に関する質問

  • 就職活動の軸を教えてください。
  • なぜキリンなのか教えてください。 
  • キリンの強みと弱みを教えてください。 
  • ビールの営業の仕事で何をするかわかっていますか。 
  • 酒類と清涼飲料水、どちらに携わりたいですか。 
  • キリンでどのようなことがしたいですか(営業、開発…など)、その理由も教えてください。
  • 内定先含め他社の選考状況を教えてください。  
  • キリンから内定が出たら、就活を辞めますか。 

就職活動の軸やキリンの理由、営業か開発かなどの質問例がありますので、ここでは大きく

ポイント

(1)飲料メーカー業界を志望する理由
(2)キリンを志望する理由
(3)会社に入ってやりたいこと

に関して考えていきます。

最初に(1)と(2)はそれぞれ「【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説」の中の、「業界比較」並びに「同業比較」に該当します。

最初に(1)の業界比較に関して考えてみましょう。多くの就活生は「一番搾りが好きだから」、「好きな商品の販売や開発に携わりたい」といった個人の趣向や憧れで飲料業界やキリンを志望しているのではないでしょうか。

ですが実際に内定する就活生の多くは、他業界との比較を通じて、客観的な視点から業界志望度の高さをアピールしています。

「なぜうちの業界?」|業界研究の重要性」で紹介している通り、「自分がどういった基準で企業選びをしているのか(=軸)」、そして「飲料業界のメリットとデメリットは何か」まで突き詰めることで、憧れだけでなく、確固たる意思を持って就職活動に励んでいる学生であることをアピールすることができるでしょう。

次に(2)の同業比較に関しては、「なぜサントリーやサッポロではないのか」を常に考えるようにしましょう。

【例文付】なぜその会社なの?志望動機の伝え方・企業選びの軸の定め方を解説」でも紹介していますが、「業界内の特別なポジション・強みから語る」、「社風・企業理念から語る」、「企業で働く「人」から語る」、の3つが、この質問に対する有効な対策になるでしょう。

その際、キリンの強みだけでなく課題にまで目を向けた企業研究をすることで、「キリンの強みと弱みを教えてください。」といった質問にも鋭い切り返しを見せることができるはずです。

最後に(3)の「キャリア」に関する質問についても対策方法を考えてみましょう。

社会に出て働いたことのない就活生にとって、この類の質問に回答するのは少々難しいことのように感じられます。ですが考えてわからないものは、先人に知恵を借りることで補完することが可能ですので、以下の記事でも紹介している通り、積極的に社員や内定者の方にお会いし、その働きがいや夢に貪欲に触れてみることをお勧めします。

そうすることで、「ビールの営業の仕事で何をするかわかっていますか。」といった質問に対しても鋭い回答ができ、業務内容の理解度の高さを示すことができるでしょう。

参考:【夢がない人必見】就活での将来の夢・成し遂げたいことの答え方|良い例・悪い例付
→綺麗ごとだと思われがちかもしれませんが、モチベーション高く頑張っている社会人の中には、「実現したいこと」を大切にしている人も多くいるものです。

またunistyleでは、過去の就活生のESを多数公開しているため、それらに目を通すことで、自身のキャリアを掴むきっかけにしてみるのも良いでしょう。

学業に関する質問

  • 卒論内容を小学生にもわかるように説明してください。
  • なぜその内容を選んだのですか。
  • 休学理由を教えてください。

この質問では、「どれだけわかりやすく研究テーマを伝えられるか」が重視されています。自分ではよくわかっていても、他人からしたら専門性が高くてよくわからない、といった事態は多々起こり得ます。

簡潔にわかりやすく説明することで、地頭のよさをアピールすることにも繋がりますので、実際の面接に臨む前に社員の方や家族に研究テーマを話し、他者の理解に困る点がないか、をしっかりと確認するようにしましょう。

参考:【ES例文22選付】学業で力を入れたことの書き方(ゼミ・研究・留学・資格など)
→学業への取り組みへの内定者回答集を提示します。

また休学や留年をしている場合は答えるのが億劫になるかもしれませんが、くれぐれも嘘はつかないようにしましょう。むしろ「その期間を通じてこんな経験をして、こんな学びを得た」と述べることで、ポジティブなアピールに変えることも十分に可能です。

その他に関する質問

  • なぜグループディスカッション(GD)に通過したと思いますか。
  • (アルバイトが接客や小売だった学生に対し)店舗経営に必要なものや問題点を教えてください。 
  • 伝え忘れたことで、どうしても伝えたいことがあれば教えてください。

キリンでは、「なぜGDに通過したと思いますか。」という少しイレギュラーな質問がされることもあるようです。そのため同社の選考に限らず、各選考の良かった点や反省点をその都度ノートにまとめるよう、習慣づけるといいのではないでしょうか。

最後に

キリンの面接ではオーソドックスな質問が多いようですが、GDに通過した理由や店舗経営に必要な要素など、変化球的な質問に遭遇することも少なからずあるようです。そうした質問を通じて企業側は、学生がどれだけしっかりと自分の意見を述べる力があるのかを見極めようとしているように感じられます。

自己分析やOB・OG訪問はもちろんのこと、実際に企業の面接を受けたり、過去の選考体験記を見たりすることも、重要な選考対策になることでしょう。

こちらの動画では面接の全体像についてわかりやすく解説しています。ぜひご覧ください。 

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