【KDDIの面接過去問26選】就職活動での頻出質問と選考意図とは

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最終更新日:2022年02月16日

KDDIはソフトバンク・NTTドコモといった通信キャリア大手3社を担う有名企業です。

スマートフォンを始めとし、扱っている商材が身近なものが多いということもあり、文理問わず就活生の間でも人気の企業となっています。

例年の選考フローは「ES・Webテスト→面接(3回)」とオーソドックスなものになっているようです。それでは、そんなKDDIの面接で出題された質問について見ていきましょう。

参考:KDDIのES・選考情報
→KDDIの本選考ES・レポート、インターンES・レポートを掲載しています。

本選考とインターンの締め切り情報

学生時代の経験に関する質問

  • 学生時代に力を入れたことについて教えてください。
  • なぜそれに力を入れたのですか。
  • (サークルでの経験について話した学生に対して)なぜそのサークルに所属しようと思ったのですか。
  • (留学経験について話した学生に対して)なぜその国を選んだのですか。
  • 高校時代に力を入れたことについて教えてください。
  • ESに記載された一番大きい失敗についてあなたの言葉でもう一度述べてください。
  • 2分で自己紹介してください。
  • チーム力を発揮した経験はありますか。

ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」を参照すると、上記の1つ目と2つ目の質問は「(1)結論・(2)動機」にそれぞれ該当します。

特に後者の「なぜ取り組んだか」については他の企業でも必須の当然考えていくべき内容ではありますが、KDDIの場合はその「なぜ」の捉え方が若干異なるようです。

例えば、テニスサークルにおけるエピソードを話した場合は、「なぜ取り組んだか」以前の「なぜそのサークルに所属したのか」といった根本の面から問われたり、留学先におけるエピソードを話した場合は、「なぜ留学したのか」に加えて「なぜその国を留学先に選んだのか」というやや視点が変えられた尋ねられ方がなされることが多いようです。

ESに記載した学生時代頑張ったことについて、あらゆる観点から自分なりに解釈を加えておくことが高い水準で求められているといえるでしょう。

大学以前の経験についても尋ねられるようですので、自分史を作成するなどして自分自身の価値観についてしっかりと振り返っておく必要があります。チーム力をテーマにした経験について尋ねられることもあるようです。

KDDIのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・自己PR・ガクチカへ」に記載されているように、「皆で一丸になって考える」ことが求められるKDDIらしい質問であると言えます。

自己PRで伝える強みについても、個人としての強みだけでなく組織の中で発揮する強みについておく方が有効であると考えられます。

自己PRに関する質問

  • あなたの強みをどうKDDIで活かすことができますか。
  • 長所・短所を教えてください。
  • 短所をどう克服しようと考えていますか。
  • 先輩・後輩それぞれからどのような人だと言われますか。
  • 今の大学を選んだ理由は何ですか。
  • あなたにとってのリーダーシップとは何ですか。
  • 人を巻き込む上で大切なことは何ですか。

1つ目~4つ目の質問は「【自己PR】面接で必ず聞かれる9の質問と回答ポイントを解説」が参考になる典型的な質問です。

特に一番上の「強みをどう活かすか」については「【例文30選】新卒における自己PRの書き方を5つのフレームワークで解説」の「(6)強みの活かし方」にあたる自己PRの核となる部分なので、自分が企業の利益に貢献できる人材であることをしっかりと伝える必要があります。

また、一番下の質問に代表されるように自らの強みを発揮するうえで必要なことは何かという質問がなされることもあるようです。この手の質問は先ほどの「【例文30選】新卒における自己PRの書き方を5つのフレームワークで解説」では「(4)方法論」に該当します。

あなたの自己PRが嘘っぽく見えないために「方法論」を語るべき」にもあるように、自己PRにおいて方法論について述べることは論理性・説得力を増すうえで重要な要素になってきます。面接の場ではあなたが本当にその強みを発揮することができる人材かこのような形で問われることが想定されますので、以下の記事も参考に方法論についての理解を深めておきましょう。

「あなたにとってのリーダーシップとは何ですか」という一つ上の質問でも、「リーダーシップを発揮するうえで大切なことは」何かという方法論を聞きたいという意図もあると考えられます。

参考:【ES例文15選】「仕事をする上で大切なこと」の見つけ方・書き方・注意点を徹底解説!
→方法論を論理的に答えている内定者の回答事例を提示します。

志望動機に関する質問

  • あなたが将来成し遂げたいことを教えてください。
  • なぜ通信業界に身を置きたいのですか。
  • 弊社に入社された場合、具体的に何がしたいか教えてください。
  • 他社と比較してなぜKDDIを志望するのか教えてください。
  • 海外転勤となる可能性も大いにありますが問題ないですか。
  • あなたのキャリアプランについて教えてください。具体的に何を何年間やり、どのように成長し、どう事業を推進していきたいかにまで触れてください。
  • 配属が希望通りでなかった場合どう対処しますか。
  • 弊社のCMを見たことはありますか。それに対して何か意見はありますか。
  • 弊社の改善点を教えてください。
  • 弊社が取り組むミャンマーへの拡販ではどのような販売戦略を取るべきですか。どうすれば利益を上げることができるとお考えですか。
  • 逆質問

1つ目から4つ目の質問は「【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説」では「(1)成し遂げたいこと・(4)業界比較・(5)取り組みたい仕事・(6)同業比較」に該当します。

当然、成し遂げたいことを語るうえではその「(2)きっかけ」について述べる必要があり、業界比較をするうえでは「(3)企業選びの軸」を明確に設定しておく必要があります。

ESの段階からフレームワークに沿った形で整理しておくことで、こういった質問に対しても対応することができるでしょう。

同業比較については、同業のソフトバンクでは「【ソフトバンクの面接過去問23選】就職活動での頻出質問と選考意図とは」にもあるようにかなり厳しく問われるようですが、KDDIの場合は面接官にとって大きく異なるようです。下記の選考体験者の話にもあるように、この傾向は他の質問でも同様のようです。

そのため、どのような切り口で志望動機について尋ねられても対応できるよう幅広い想定をした準備が求められると言えるでしょう。

また、企業のプロモーションや事業戦略についての意見を求められる質問もいくつかあるようです。

この手の質問は事業に対する理解が進んでいるか、鋭い洞察ができるか知りたいという意図が込められています。答えの内容自体もそうですが、なぜその結論を出したのかについての思考力が問われているという見方もできます。しっかりとした企業分析がその前提となります。

文系であり、専門的な知識がまったく無いため、深いことは聞かれない。聞かれたことに元気よく答えられるかが必要であると思う。自社のサービスや他社との比較も聞かれなかった。

参考:本選考情報

 印象に残った質問は特にはなかったが、やはり競合他社との比較が一番大事であると思った。相手側も一番気にする(興味のある)質問なので、ネットや人に聞いたような情報だけではなく、しっかり自分で考えて答えることが大事。

参考:本選考情報(総合職)

基本的にはESに書いてある内容の深堀とKDDIで何がしたいか、将来の夢を聞かれた。取り立てて難しい質問はなかったが、面接官によって聞くことが全然違うと後から聞いた。

参考:本選考情報(総合職) 

参考:キャリアプランの書き方をエントリーシート(ES)例文付きで解説
→面接でも聞かれる頻度の多い質問の一つのキャリアビジョンについての内定者回答を掲載します。

最後に

本選考情報を見る限り、KDDIでは学業に関する質問やその他発想系などの質問は見受けられないという結果になりました。

就職活動において最も問われる志望動機・学生時代頑張ったこと・自己PRについてどこまで自分の中で深掘りができているかがポイントになるようです。

「なぜ」の掘り下げについては他の企業においても重要であり、様々な切り口でそれを問いてくるKDDIの選考についての情報は他社の選考でも応用できると思います。

志望度の有無に関わらず、皆さんの就職活動に本記事を役立てていただければ幸いです。

こちらの動画では面接の全体像についてわかりやすく解説しています。ぜひご覧ください。 

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