バンク・オブ・アメリカ(メリルリンチ)のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ

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最終更新日:2021年06月16日

メリルリンチ日本証券はモルガンスタンレー、ゴールドマン・サックスに続き、就職のハードルが非常に高い企業といった印象があります。

日本を拠点する外資系投資銀行でもメインプレイヤーであり、バンクオブアメリカ・メリルリンチの強力なブランドの下で投資銀行・資本市場・金融市場、その他アドバイザリー・サービスを提供しています。その事業は企業の重大な決断に携わったり、日本経済に与える影響は非常に大きいものです。

一方で業務は睡眠時間がないほどの激務であるというエピソードもよく聞きます。そのため体育会系の学生が集まるような印象もありますが、実際にはどのような人材が求められているのか考えていきましょう。

本選考とインターンの締め切り情報

事業内容と採用HPから考えるメリルリンチの求める人材

株式資本市場部に在籍していた時は、企業のIPO(新規株式公開)や資金調達のお手伝いに関わる仕事をしていました。現在は、企業の合併等のサポートをしています。どれも企業にとっては運命を左右する重要な決断であり、人によっては一生に一度経験するかしないかというような出来事です。

 

このような経験を社会人2年目でいくつもすることができるというのは、投資銀行部門/資本市場部門ならではだと思います。私の仕事は主に資料の作成やデータ分析のお手伝いではありますが、自分の作成・分析したものが少なからず顧客企業の運命に影響を与えるというのは、1つ1つの仕事において重い責任があると同時に、大きなやりがいがあると感じています。


参考:Meet our people(投資銀行部門)

1点目は、金融機関として顧客に提供できるサービスの種類が多岐にわたっているため、顧客の様々なニーズや悩みに対して解決策の提案が可能であることです。

 

グローバルな金融機関に求められるものが「複雑な金融商品」ではなく「複合的な金融サービス」となっている昨今、当社のようなワンストップ総合金融機関の果たすべき役割は大きいと考えています。


参考:Meet our people(金融市場部門)

上記は前者が投資銀行部門、後者が金融市場部門に所属する社員の話を参照しています。

前者の内容の中で「どれも企業にとっては運命を左右する重要な決断であり、人によっては一生に一度経験するかしないかというような出来事です」・「自分の作成・分析したものが少なからず顧客企業の運命に影響を与えるというのは、1つ1つの仕事において重い責任があると同時に、大きなやりがいがあると感じています。」とあるように、顧客にとって非常に重大な決断に携わることになり、自身の仕事が企業の運命に影響します。

そのため、まず関係者との絶対的な信頼関係がなければ成立しません。また、信頼関係を築く上で、1企業の運命かつメリルリンチの信頼性を背負う責任感の中でバリューをだしつづけるためのストレス耐性やそのような環境の中でも結果をだすために個人で努力しづつけることができる能力が非常に求められているといえます。

また後者では、「グローバルな金融機関に求められるものが「複雑な金融商品」ではなく「複合的な金融サービス」となっている」から理解できるように、金融市場部門では特に顧客のニーズに対してこちらからアプローチしていくことが求められます。

つまり、顧客のニーズを正確に引き出す力とニーズに対して解決まで導くことが仕事の一環となります。また顧客のニーズを正確に引き出すためには顧客や関係者との信頼関係を築く必要がありますので、そういった信頼関係を構築できる人材が求められます。

以上より「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」のうち、「1.個人として努力し、成果をあげることができる」かつ「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」素質を持った人材をメリルリンチは求めていると結論付けられます。

メリルリンチのES設問

(1)バンクオブアメリカ・メリルリンチおよび第1志望部門への応募理由をご記入ください。(500文字以下)

(2)バンクオブアメリカ・メリルリンチおよび第2志望部門への応募理由をご記入ください。(500 文字以内)

(3)学業、ゼミやクラブ活動など学生生活での経験に基づいて得たものなどのセールスポイントをお書きください。(600文字以内)

(4)あなたが今までに、個人またはチームによって何かを成し遂げたと自負している経験についてお書きください。(500 文字以内)
 

参考:メリルリンチ日本証券のエントリーシート・選考情報

設問(1)「バンクオブアメリカ・メリルリンチおよび第1志望部門への応募理由をご記入ください。」について
設問(2)「バンクオブアメリカ・メリルリンチおよび第2志望部門への応募理由をご記入ください。」について

志望動機についての設問です。

志望動機の精度によって志望度の高さを見ているといえます。その理由としては上記で述べたようにメリルリンチの業務内容は非常に重い責任の中で遂行されることや、それに伴って長時間働かなければならないことは常にあります。

また、「企業が求めている人材を知る」にもあるように基本的に企業は自社に貢献できる能力がある・その能力を100%引き出すやる気(モチベーション)があるということを根底に求めていますので、志望度が高くなければ職務はこなせない、適性がないと判断される可能性があります。

志望動機の精度をあげるためには「成し遂げたいことが自らの経験に根付いたものか」かつ「成し遂げたいことがメリルリンチのビジネスモデルで達成できるか」ロジカルに構成していく必要があります。

【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説」や以下の動画でも解説をしているので、参考に深く掘り下げることをおすすめします。

設問(3)「学業、ゼミやクラブ活動など学生生活での経験に基づいて得たものなどのセールスポイントをお書きください。」について
設問(4)「あなたが今までに、個人またはチームによって何かを成し遂げたと自負している経験についてお書きください。」について


学生時代の経験についての設問です。

こちらも「得たもの」・「セールスポイント」が学生時代の経験に裏付けされたものであること、さらに「得たもの」・「セールスポイント」が上記で結論づけたメリルリンチの求める人材像に当てはまるということを論理的に回答することが求められます。

メリルリンチが求める人材像とは前述したように「1.個人として努力し、成果をあげることができる」または「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」素質をもった人なので、これらの強みをうまくアピールしましょう。「[[[techinques:103]]]」をや以下の動画を参考に、回答がロジック立っているか確認したり、またフレームワークを使用して回答を作ることをおすすめ致します。



設問(4)では成果をあげた経験について問われており、設問(3)と同様に成果をあげた経験で培われた、あるいは発揮された強みがメリルリンチの求める人材に該当する「ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?」のうち、「1.個人として努力し、成果をあげることができる」または「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」ことが裏付けされるエピソードであるとよいでしょう。

こちらも上記であげた「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」に落とし込むと論理的に回答できますので、こちらを参考にされることをおすすめします。

私のセールスポイントは私が「日本一の負けず嫌い」である事です。私の大学野球生活は激しい走り込みと、雑用の日々から始まりました。推薦入学でない選手として篩にかけられていたのです。

 

一般入学同期は27人去り、6人になりましたが、負けてたまるかという思いで、始発電車で足を引きずって通いました。最下層の4軍からスタートした大学野球でしたが、少ないチャンスを掴むため練習時間は無論、早朝は6時半から夜間は20時から一人、ピッチングマシンを相手に手の皮がボロボロになるまでボールを打ち続けました。

 

毎日が勝負の世界でしたが、負けず嫌いで結果を残し、3年の秋に一般入学組としては唯一人、一軍に昇格することができました。


参考:エントリーシート(10)

上記の回答を参照すると、大学時代に野球部での経験を元に「負けず嫌い」であることをアピールポイントとしています。「早朝は6時半から夜間は20時から一人、ピッチングマシンを相手に手の皮がボロボロになるまでボールを打ち続けました。毎日が勝負の世界でしたが、負けず嫌いで結果を残し、3年の秋に一般入学組としては唯一人、一軍に昇格することができました。」では、負けず嫌いという性格から個人で努力をし続け、成果をあげたというエピソードにつながっています。

これはメリルリンチが求める人材として結論付けた「ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?」のうち、「1.個人として努力し、成果をあげることができる」に該当します。つまり負けず嫌いというセールスポイントが「1.個人として努力し、成果をあげることができる」につながるということが説明できています。

こちらの回答ではセールスポイントが経験に裏付けされていること、そのセールスポイントが企業の求める人材に該当していることが示されています。

最後に

外資系投資銀行というと上位学生に圧倒的人気であり、ハードルが高いと感じる学生も多いでしょう。

しかし、学歴や学生時代の経験というスペックは中身がなければ評価されません。実際に学歴などのスペックがなくても人気企業に内定した例は数多くありますので、逆に中身が詰まっていれば内定をもらうことが可能といえます。

以下の記事に企業が学歴が低い学生を採用する優先度を下げる理由が示唆されているので、その理由として示唆されている事項を克服できれば内定につながるはずです。

また、外資系投資銀行の選考に参加することは選考レベルの高さや周囲の学生の優秀さから自身の成長にもつながりますのでそういった観点からもチャレンジすることは非常に価値があるでしょう。

学歴差別の実態や理由、対応についてわかりやすくまとめた記事ですので是非参考にしてみてください。

参考:企業が学歴差別をする理由

photo by fto mizno

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