三越伊勢丹のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機へ

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最終更新日:2023年09月25日

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三越伊勢丹で総合職として働く人々はどのような仕事をしているのでしょうか。売り場にいる店員をイメージする学生が多いかと思いますが、実際のところはどうなのでしょうか。

三越伊勢丹における仕事内容を実際に働く社員インタビューから明らかにした上で三越伊勢丹の求める人材について考えていきましょう。

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三越伊勢丹の求める人材

三越伊勢丹のキャリアには、セールスマネジャーとバイヤーというお買場(売場)を動かす両輪となる職務があり、入社後はセールスマネジャー、バイヤーを目指して経験を積むことになります。

 

セールスマネジャーのミッションは、お客さまに感動していただける環境・販売サービスを考え、実行すること。商品の並べ方や装飾、スタイリスト(三越伊勢丹では販売員をスタイリストと呼びます)の育成及びマネジメント、販売プロモーションの企画・運営やお客さまへのアプローチ策まで、お買場で起こるすべてのことがセールスマネジャーの権限で行われます。

 

そのパートナーとなるバイヤーのミッションは、お客さまの想像を超える、独自性や新しさのある商品を、国内外問わず探し求めること。世界中の様々な国から仕入れてくることもあれば、デザイナーや職人の方などの作り手と協働して物づくりをすることも多々あります。

 

三越伊勢丹の特徴の一つが「無いものはゼロから作る」。常に世の中で起こっていることに目を配り、商品を通じてお客さまに『上質なライフスタイル』をご提案する役割を担います。

 

三越伊勢丹では、セールスマネジャーとバイヤーが共に同じ目標に向かってお買場を創っています。それは、職務の異なる二人がそれぞれの立場で協働することで生まれる発想やアイデアこそが、魅力的なお買場を創り出すと考えているから。

 

役割は違えど、お客さまにとってなくてはならない存在=マイストアになることを目指す点ではどちらも同じ仕事なのです。

 

引用:仕事と人

セールスマネージャーとは、売場ごとのチームで顧客の求める商品配置・企画・プロモーションなどを考え、実行する際の責任者のことです。

売場では、個々のセールス担当で意見を組み合わせながら売場を満足度の高いものへと日々進化させていく必要があります。一方、バイヤーは商品を様々な国から仕入れることはもちろん、自分の担当となった部門の商品開発のために世界各地から生地・素材を仕入れ、デザイナーと協力しながら製品を作っていくという仕事を行います。

したがって、製品が完成して、売場で顧客の手元に到着するまでには、「お客様のため」という一つの目標のもとに多様な人間の意見・価値観が詰まっているわけです。

また、こうした仕事の中では商品開発はバイヤーに、売場のアレンジはセールスに任されることが多いです。以下の社員インタビューからも個々人が裁量権を持って仕事に取り組み、新たな挑戦に積極的な会社の様子がうかがえます。

私は「モノ作りができて、モノが語れるバイヤーになりたい」という思いを抱いていました。

 

その思いを実現できる場が地域店舗の商品開発部門にあります。入社7年目にバイヤーに昇格し、ミセス向けの婦人服を担当することに。折しも世の中はデフレで、地域店も低価格を志向していた時代。

 

私はそんな状況に疑問を感じていました。百貨店にいらっしゃるお客さまというのは、価格だけで商品を選ぶわけではない。価値に見合っていれば、多少高くても手に取ってくれるはず。そんな仮説を立て、イタリアの有名紡績メーカーのカリアッジ社と組んで、オリジナルのカシミアセーターを開発したいと考えたのです。


三越伊勢丹ではバイヤーの裁量は大きく、やりたいと思ったことはすぐに実行に移せる環境です。さっそく海外の展示会に出向いてカリアッジ社と接触し、商売としてボリュームがあること、そして日本全国で販売するのでブランドアップにつながることを訴え、カシミアの高級糸を廉価で調達することに成功。

 

そして、高額な商品のため、如何にコストを抑えるかをニット製品に定評のある国内メーカーと連携して試行錯誤し、商品を形にしました。かなり高い価格帯だったものの、モノの価値に対してむしろ割安とお客さまに感じていただき、たいへん好評をいただき、瞬く間に完売。

 

この事例は全社に波及し、それからさまざまな商品が「上質化」の方向へ向かいました。百貨店のあるべき姿を提示できたのではないかと、私自身、大きな手応えを感じた仕事でした。

 

引用:仕事と人

この社員の方も、自分で契約を新たに取るために海外の展示会まで足を運び、それを国内メーカーの下へと繋いで商品開発にこぎつけています。

ここでは「自分の想いを形にしたい」という当事者意識を持ちながら、リーダーシップを発揮し、海外紡績メーカーと日本洋服メーカーを巻き込んだ結果、新しい価値を生むという成功体験を得ることができた経験が語られています。

セールスの担当であっても、今度はバイヤーと顧客の間に立って双方の想いを繋げることが求められるという点では、二職種で求められる能力は似ているのかもしれません。

以上のように、三越伊勢丹の仕事で求められるスキルを「自己PRに複数のエピソード・強みを用意すべき?理由から対処法まで徹底解説」に照らし合わせて考えると、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」、「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」の能力が重要になってくるのではないでしょうか。

世界各地に散る既存の製品を組み合わせて、新たな価値を生むという点では総合商社のビジネスと似ている部分もあるのではないでしょうか。

三越伊勢丹の質問

①ご自身でどのような仕事に就きたいとお考えですか?就職先に対してのご自身の軸などを弊社に限らずお答えください。(全角300文字以内)

 

②ご応募いただく三越伊勢丹グループ百貨店事業会社に入社してやりたい仕事や、成し遂げたいと思うことは何ですか?(全角300文字以内)

 

③ ②の理由をお答えください。(全角300文字以内)

参考:三越伊勢丹【内定】 エントリーシート(3)
→三越伊勢丹内定者エントリーシートを提示します。

設問(1)「ご自身でどのような仕事に就きたいとお考えですか?就職先に対してのご自身の軸などを弊社に限らずお答えください。」について

この質問では、志望動機について聞いています。

自分の経験に基づいた夢や目標を基軸として、それらが三越伊勢丹のような百貨店に勤務することで達成できるのか、更にはどの職種で達成できるのかということを考えることができれば良いはずです。

【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説」や下記動画を参考にしつつ、自分の思考を整理してみて下さい。その中で、企業を選ぶポイントなども盛り込めると評価されるのではないでしょうか。

設問(2)「ご応募いただく三越伊勢丹グループ百貨店事業会社に入社してやりたい仕事や、成し遂げたいと思うことは何ですか?」について

一つ目の質問で聞かれた、志望動機の深掘りです。自分が会社の中で取り組んでみたい具体的な仕事と、それに対する想いを考えてみましょう。

仕事内容に関しては、OB訪問や説明会・座談会に積極的に足を運び、自分で咀嚼してみることが大事です。それに加えて、三越伊勢丹は消費者に近い企業なので、社員が働く様子も見えやすいです。職場にも足を運んでみてはいかがでしょうか。

設問(3)「②の理由をお答えください。」について

二つ目の質問で、自分が取り組んでみたい仕事について回答したはずなので、ここでは興味を持ったきっかけや、自分のルーツと取り組んでみたい仕事の相関性などについて語れると良いのではないでしょうか。

また、「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」に記載されている通り、なぜ他業界・他社ではなく三越伊勢丹でやってみたいのか、の部分まで言及できるとより良いです。

最後に

三越伊勢丹というと、百貨店での販売業務というイメージが強いと思いますが、実際の仕事はセールスのみに留まりません。「海外で仕事したい」、「日本の良さを海外に伝え、日本でも再発見して欲しい」という想いを持つ学生は、三越伊勢丹の業務内容もチェックしてみるといいかもしれません。

三越伊勢丹の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから

photo by Martin Thomas

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