【石油業界研究】石油開発大手「INPEX・JAPEX(石油資源開発)」を比較-特徴・強み・ランキングなど-

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最終更新日:2024年01月19日

資源に乏しい日本にとって必要不可欠なエネルギーである石油を扱う石油業界。本記事では石油業界の中でも石油開発会社である「INPEX」「JAPEX」について、特徴や強み、社風の比較、平均年収ランキングなどを解説します。また記事の後半では石油業界の今後や将来性についても解説します。

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石油業界(石油開発会社)の事業内容とビジネスモデル

石油業界(石油開発会社)のビジネスモデル

大手石油開発会社の比較を解説する前に、まずここでは石油開発会社の事業内容、ビジネスモデルについて解説します。

石油業界といっても会社によってビジネス領域が異なり、主に石油の開発・生産を行う上流、輸送などを行う中流、日本国内での精製と販売を行う下流に分かれています。

本記事で解説する石油開発会社は上流過程を担っており、海外の石油権益を購入し、そこから生産された石油・天然ガスを販売して利益を得るのがメインのビジネスモデルです。

具体的には、事前調査を行い鉱区と呼ばれる原油や天然ガスの存在が見込まれる地域に対して投資を行います。

その後投資した地域を掘削して生産施設を建設する「探鉱」、原油・天然ガスが発掘された場合は埋蔵量の「評価」、輸送に必要なパイプラインなどを建設する「開発」、掘り出した石油・天然ガスを精製する「生産」を経て販売に至ります。

なお、石油開発業界を志望する就活生には就職エージェントneoの利用がオススメです。

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石油業界(石油開発)大手「INPEX・JAPEX(石油資源開発)」の特徴・強み比較

石油業界(石油開発会社)「INPEX・JAPEX」の特徴・強み

上記で石油業界の構造や石油開発会社のビジネスモデルが理解できたのではないでしょうか。

ここからは大手石油開発会社であるINPEXとJAPEXを比較します。まず初めに両社の特徴と強みを解説します。

INPEXの企業研究ページはこちら
JAPEX(石油資源開発)の企業研究ページはこちら

INPEXの特徴・強み

初めに大手石油開発会社としてINPEXの特徴と強みを解説します。

INPEXは1941年に半官半民の国策会社として設立された帝国石油と、1966年に設立された国際石油開発が2006年に合併し設立され、2021年の社名変更で現在のINPEXとなりました。現在も日本政府が筆頭株主となっています。

そんなINPEXの強みの1つとして「企業規模の大きさ」が挙げられます。INPEXは石油の埋蔵量が65.1億バレル、1日の生産量は約57.3万バレルに上り埋蔵量、生産量ともに国内トップとなっています。(2020年12月末時点)

また1500kmに及ぶ国内ガスパイプラインを保有し、天然ガスの長期的な安定供給に挑戦しています。

更にINPEXのもう1つの強みとして「世界に広がる事業ポートフォリオ」が考えられます。INPEXはコアエリアを中心に世界約20か国でプロジェクトを手掛けており、世界に安定的なエネルギー供給をしています。

2021年12月期の地域別年間売上高の割合は以下のようになっており、中東・アフリカが多いものの、世界各地で事業展開していることが分かるのではないでしょうか。

INPEXのセグメント別売上高構成比

JAPEX(石油資源開発)の特徴・強み

次に大手石油開発会社としてJAPEXの特徴と強みを解説します。

JAPEXは1955年に創立され、INPEXと同様に日本政府が筆頭株主となっています。

そんなJAPEXの強みは「国内への充実したエネルギー供給ネットワークがあること」と考えられます。

JAPEXは国内に10か所の油ガス田で石油や天然ガスを生産しており、生産した天然ガスは800kmを超えるガスパイプライン網で、北海道や秋田、新潟、仙台など各地に供給しています。

また新潟のガス田では国産天然ガスの地下貯蔵を実施しており、需要の変動や緊急時の安定的なエネルギー供給を行うなど強靭なインフラ基盤も特徴の1つとして押さえておきましょう。

石油業界(石油開発)大手「INPEX・JAPEX(石油資源開発)」の売上高比較

石油業界(石油開発)「INPEX・JAPEX」の売上高比較

次に大手石油開発会社であるINPEXとJAPEXの営業利益率や売上高を比較します。

営業利益率や売上高を比較することで各社の特徴や強みが見えてくると思うので、こちらも参考にしてみてください。

まず営業利益率を比較します。INPEX、JAPEXの営業利益率の推移は以下になります。

INPEXとJAPEXの営業利益率の推移

上記を見てみると、INPEXが非常に高い営業利益率を維持していることが分かります。

経済産業省の企業活動基本調査によると、日本の主要産業における営業利益率は3.3%程となっているためJAPEXの営業利益率が低いわけではなく、INPEXの営業利益率が高すぎると表現した方が正確だと思われます。

次にINPEXとJAPEXの売上高を比較します。両社の売上高の推移は以下の通りです。

INPEXとJAPEXの売上高の推移

売上高もINPEXの方が高くなっており、強みである規模間の大きさを裏付ける数値になっていると考えらえます。

一方でJAPEXはコロナウイルスの影響を受けたと見られる2020年において、売上高の減少額がINPEXより小さくなっており、災害時の安定供給などを実現するインフラ基盤の強さが伺えるのではないでしょうか。

営業利益率や売上高は企業の規模感や事業実績を表す1つの指標に過ぎませんが、就職先を決める際の参考にしてみてください。

石油業界(石油開発)大手「INPEX・JAPEX(石油資源開発)」の各種ランキング

石油業界(石油開発)「INPEX・JAPEX」の各種ランキング

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石油業界(石油開発)大手「INPEX・JAPEX(石油資源開発)」の社風比較

石油業界(石油開発)大手「INPEX・JAPEX」の社風比較

上記では大手石油開発会社であるINPEXとJAPEXの平均年収ランキングなどを紹介しました。

ここではINPEX、JAPEXの社風を比較します。社風を理解することで両者の差別化を図るだけでなく、自分が働きたい環境があるか明確にすることができるため参考にしてみてください。

以下ではまずINPEXの社風について解説します。

INPEXの社風

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JAPEX(石油資源開発)の社風

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石油業界(石油開発)大手「INPEX・JAPEX(石油資源開発)」の選考フロー比較

石油業界(石油開発)大手「INPEX・JAPEX」の選考フロー

ここまでで石油業界の中でも大手石油開発会社であるINPEXとJAPEXの特徴や強み、平均年収ランキング、社風など解説してきました。

ここではINPEX、JAPEXの選考フローを比較します。unistyleに投稿されている本選考レポートのみの紹介にはなりますが、両社の選考フローを理解し対策を行ったうえで選考に臨みましょう。

INPEXの選考フロー

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JAPEX(石油資源開発)の選考フロー

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新エネルギー開発が必須?石油業界の今後の動向・将来性を解説

石油業界(石油開発会社)の今後の動向、将来性

ここまでで大手石油開発会社であるINPEX、JAPEXの特徴や強み、各種ランキング、社風や選考フローの比較など解説してきました。

両社の差別化など整理できたかと思いますが、石油業界を志望する就活生にとっては業界全体の今後の動向や将来性も気になるのではないでしょうか。

そこでここでは、最後に石油業界、石油開発会社の今後の動向、将来性について解説します。

世界情勢の影響による原油価格の乱れで収益が大幅に変動

石油業界では近年、世界情勢に左右され原油価格の乱れが生じています。

2020年には新型コロナウイルスが流行したことで自動車の通行量の減少、飛行機の減便などが相次ぎ同年3月には1バレル50ドル前後で取引されていた原油価格が、4月以降は20ドル前後まで急落しました。

2021年以降は新型コロナウイルスによって落ち込んだ需要が回復してきましたが、2022年にはロシアのウクライナ侵攻の影響で原油価格が高騰しました。

財務省の貿易統計によると、2021年から2022年2月頃までの原油価格は1klあたり6万円前後を推移していましたが、2022年6月には9万円前後まで高騰しています。

原油価格の高騰は石油開発会社にとっては利益を増大させる要因となりましたが、今後も原油価格が高騰し続けるとは限りません。

原油価格が変動しやすい現在、石油だけでは長期的に安定した収益を得ることが難しいと考えられるため新たな事業やビジネスモデルの確立など、今までとは違った形の収益基盤の構築が求められるのではないでしょうか。

新エネルギーの開発が求められる?

ここまで原油価格の乱れや、それに伴う収益基盤の強化の必要性を解説しましたが、ここでは具体的に新たな事業の一例として考えられる新エネルギーの開発について解説します。

まず、現在日本では石油製品の需要が減少傾向にあると考えられます。

経済産業省によると2022年から2026年にかけて代表的な石油製品であるガソリンの需要は10%程低下すると見られています。

石油製品の需要が減少傾向である理由としては、脱炭素化の動きやプラスチック問題などが考えられるでしょう。

上記の石油製品の需要減少も踏まえ、各石油開発会社は石油開発以外の事業も必要と考え、新エネルギの開発を推進し始めていると考えられます。

具体的に大手石油開発会社であるINPEXとJAPEXでは以下のような事業を行っています。

●INPEX→インドネシアでの地熱発電事業に参画したり、オランダにおける洋上風力発電プロジェクトに参画しています。また国内では新潟県でメガソーラーによる電力発電を行うなど積極的に低炭素化事業を進めています。

●JAPEX→工場や火力発電などから発生する二酸化炭素を、大気へ放散する前に地層に圧入して長期間貯蓄する技術である「CSS」の技術開発に貢献しています。

上記は石油開発会社が行っている脱炭素化に向けた事業の一例であり、今後の石油業界では脱炭素化などによる石油需要減少へのさらなる対策が求められるのではないでしょうか。

最後に

石油業界 まとめ

本記事では石油業界の中でも大手石油開発会社としてINPEXとJAPEXの特徴、強み、社風や平均年収ランキングなど比較しました。

両社の違いや石油業界の今後の動向、将来性などを押さえられたのではないでしょうか。

私たちの暮らしと密接に関わっている石油業界で働くことは非常にやりがいを感じられると思います。

本記事を参考にINPEX・JAPEXの違いを押さえ選考突破を目指してみてください。

unistyleでは以下にも選考突破に役立つ記事を掲載しています。こちらも参考に今後の就職活動にお役立てください。

INPEXの企業研究ページはこちら
JAPEX(石油資源開発)の企業研究ページはこちら
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