ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のインターン選考対策(ES・ ケース・面接)

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最終更新日:2023年09月28日

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は世界50カ国、90の支社に18,500人(2020年1月時点)のスタッフを擁する外資系戦略コンサルティングファームです。

エクスペリエンス・カーブ(経験曲線)やプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントなどを考案したファームであり、数々の経営者や大学教授なども輩出しています。

外資系コンサルティングファームを目指す就活生が多く受けますが、高難易度・高倍率なため、厳しい戦いが予想されます。

また、多くの外資系コンサルティングファームの本選考ではジョブ型と言われるインターン選考が導入されており、そのインターンに参加するための選考も本選考同様に高難易度・高倍率です。

そこで本記事では、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のインターンの概要から選考突破方法まで細かく解説していきたいと思います。

本選考・インターン締め切り情報

コンサルティング業界とは

コンサルティングとはコンサルティングとは、「企業や各種団体が経営上抱える様々な課題に対して解決策を提示し、その実現を支援する業務」です。

コンサルティングファームはクライアントの様々な情報を分析し、社内システムから経営方向、今後の展開や人事戦略など、多角的な視点に基づき解決策を提示します。

コンサルティングは、企業の課題解決を担うという性格から、病気を診察し、投薬や治療を行う医者に似ていると言われることがあります。しかし、コンサルティングの業務は、企業の課題解決に留まりません。

例えば、新規事業の立ち上げを成功させるなど、企業が目指す姿を共に実現する役割があります。

ユーロモニター、IDC Japan、電通、日本交通公社の調査結果によると、2020年現在、国内のコンサルティング業界の市場規模は約1800億円から3000億円であり、一方アメリカのコンサルティング業界の市場規模は約6兆円から10兆円といわれます。(アビームコンサルティングHP参照)

国内のコンサルティング業界は現在発展を続けており、今後大きな成長が期待される業界といえます。

コンサルティングの対象はサービスにより分類され、業界は以下の5つに大別されます。

コンサルティング業界の分類
■総合系コンサルティングファーム
→デロイト・トーマツ・コンサルティング、KPMGコンサルティング、など
■戦略系コンサルティングファーム
→マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)、ベイン・アンド・カンパニーなど
■ITコンサルティングファーム
→アクセンチュア、IBM、など
■シンクタンク系コンサルティングファーム
→野村総合研究所、三菱総合研究所、など
■業界・業務特化型コンサルティングファーム
→マーサー・ジャパン、リンクアンドモチベーション、など

【参考】【業界研究|コンサルティング】コンサルティング業界とは何かから選考対策までを解説

中でも戦略系コンサルティングファームに属するのが、今回ご紹介するボストン・コンサルティング・グループ(BCG)です。

戦略系コンサルティングファームとは大企業の経営戦略や成長戦略を考案します。「どのような企業になればいいだろうか。」や「どの事業を中核事業として行えばよいか。」など、クライアントの経営のトップレベルに関わることが出来ると言えるでしょう。

また、時には実行支援まで携わることもあります。そのため案件の金額も大きくなることが多く、トップオブトップが集まります。

「Up or Out(昇進か退職か)」や激務と言われる環境であるため、転職が多いことでも有名です。「Up or Out」は以前よりはましになりましたが、それでも厳しい世界だと言えます。

コンサルの詳しい分類や働き方については、以下の記事も参考にしてみてください。

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)とは

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)とはボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は、1963年にブルース・ヘンダーソンやジェイムズ・アベグレンらによって設立され、現在では世界50ヶ国90拠点以上にオフィスを展開し、18,500名(2020年1月時点)のスタッフを擁する、グローバルな戦略系コンサルティングファームとして知られています。

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は外資系コンサルティングファームで世界初の日本で拠点を置いたことでも有名です。

1966年に2番目の拠点として日本支社を東京に開設し、日本でまだ知られていなかったコンサル業の先駆けとして、多くのトップ企業を支援してきました。日系戦略ファームであるドリームインキュベータ(DI)やコーポレイトディレクション(CDI)等はいずれもボストン・コンサルティング・グループ(BCG)からスピンアウトして出来ており、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が日本のコンサル業界に大きな影響を与えていることが分かります。

世界50ヶ国90拠点以上にオフィスを展開し、18,500名(2020年1月時点)のスタッフを擁する、グローバルな戦略系コンサルティングファームとして知られています。

世界的企業上位500社の3分の2がボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のクライアントとなっており、マッキンゼー・アンド・カンパニーと双璧をなしています。

企業ニュース

世界の電動車(xEV)シェアは2030年に51%へ。日本では2030年に55%、ハイブリッド車が引き続きシェアを維持~ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)調査
【ニュース記事はこちらから】

また、プロジェクトメンバーとして海外のオフィスで仕事をする機会や、グローバルのプログラムを利用して長期間にわたって海外オフィスに勤務するなど、海外での仕事の機会が数多くあります。オフィスは50ヵ国の90都市以上にあり、勤務地の選択肢も豊富です。

また、出張の頻度や個人の希望の反映度など詳しく知りたい方は、以下にBCGに寄せられたQ&Aが記載されているので参考にしてみてください。
参考:ボストンコンサルティングファーム(BCG)|Q&A

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のインターン内容

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のインターン内容ここでは、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の22卒向けインターン内容について具体的に紹介します。

今回は21卒向けサマーインターンの内容を紹介します。

日程
8月上旬(3日間)

実施場所
東京オフィス(東京都中央区日本橋室町)
 

参加学生数
14名
 

参加学生の属性
大半が東大と海外大。残り数名が京大。

 

社員数

5名ほど

内容
「課題解決型グループワーク」

1日目:会社説明やオリエンテーション
2日目:課題ワーク
3日目:発表、個別FB

その他
・交通費支給
・5万円の参加報酬

また、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のサマーインターンで、は優秀な学生はインターン後に個別面談に呼ばれ、内定が出ることもあるようです。

ちなみに同社のインターンは春、夏、冬に分けて開催されていますが、基本的な内容に大きな違いはないようです。

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の求める人材

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の求める人材ここでは、BCGのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへの記事を参考にボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の求める人材について紹介していきます。

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の求める人材では以下の3つの力が必要とされています。
【インテレクチュアル】

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が取り組む課題は、クライアントが長年考えてきたにもかかわらず、解が見出せなかったものばかりです。その課題に解を見出すためには、しつこく考え、大胆に発想し、本質を深く洞察する力が必要です。単なる表面的な知識に留まらない骨太の思考力が求められます。

【インターパーソナル】

どんなに良い提言であっても、クライアントに実行していただかなければ無価値であると考えます。提言を実行に移していただくためには、クライアントの悩みを真に理解し、ロジックと熱意でクライアントを説得し、信頼を得て、クライアントと苦楽を共にできるヒューマンスキルを兼ね備える必要があります。

【成長力】

「インテレクチュアル」、「インターパーソナル」の資質を最初からすべて兼ね備えた人などいません。ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)には入社後に自分に不足する資質を学ぶ機会にあふれています。そこで一番重要になるのが、自分の課題を素直に受け入れ、難しい課題にも自ら怯まず挑戦を続け、着実に成長していく力なのです。

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)HPより一部引用)

【インテレクチュアル】

一つ目のインテレクチュアルがいわゆるケース問題ではかりたいと考えている思考力の部分であると考えられます。

もちろん過去の学生時代の経験において、組織の課題や問題をどのように解決したのかという部分を見てもはかっていると思われます。

【インターパーソナル】

二つ目のインターパーソナルの部分を軽視しないで欲しいというのが、コンサルティング会社からのメッセージとして考えられます。
コンサルの志望者の多くはケース面接やコンサルという仕事の知的さに憧れて志望するのですが、上記の引用にも書いてある通り、クライアントと苦楽を共にする人間性の部分が重要になります。
元マッキンゼーの採用担当者の伊賀氏の著作においても、ケース面接ばかりが注目されているのを危惧している様子が書かれています。マッキンゼーの解説記事でも書いた通り、マッキンゼーにおいてはリーダーシップが重視されていることが書かれています。


採用基準

顧客と信頼関係を築くことができ、さらに顧客を課題の解決に駆り立て、共に考え、実行することが求められます。このプロセスは上記の戦略を考えたり、思考力が問われるというよりは人間力、パーソナリティの部分が大きいでしょう。

【成長力】

三つ目の成長力については何も、新卒学生だけが求められているわけではなく、中途採用の人間にも求められている部分です。事業会社からコンサルティング会社へ転職することも多いのですが、求められる資質というのはやはり微妙に異なります。

特にインテレクチュアルの部分については、事業会社で実際に事業を動かしていくのと、戦略を考えて提言する部分の差は大きいように思います。

新卒にも中途にも、過度に自信を持ちすぎず、かといって卑屈になりすぎず真摯に自分の足りない部分を見つめ成長することができる人材は新卒・中途問わず求められているということでしょう。

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のインターン選考スケジュール

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のインターン選考スケジュールここでは、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のインターンの選考スケジュールを紹介します。

BCGのインターン選考スケジュール

【実施日程】
第1回 2020年8月4日(火)~8月6日(木)
第2回 2020年8月18日(火)~8月20日(木)
 

【選考フロー】(以下、日本時刻での提示)
 

(1)エントリーシート(ES)提出

提出締切:2020年6月2日(火)午前9:00 
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(2)オンラインテスト(デザイン思考テスト)
<開始時刻・終了時刻>
テスト(ターム1):テスト申込み    5月27日(水)9:00
創造セッション:5月27日(水)9:00〜5月27日(水)9:40
評価セッション:5月27日(水)9:55〜5月27日(水)10:30
 

テスト(ターム2):テスト申込み   5月29日(金)13:00
創造セッション:5月29日(金)13:00〜5月29日(金)13:40
評価セッション:5月29日(金)13:55〜5月29日(金)14:30
 

テスト(ターム3):テスト申込み   6月1日(月)17:00
創造セッション:6月1日(月)22:00〜6月1日(月)22:40
評価セッション:6月1日(月)22:55〜6月1日(月)23:30
 

テスト(ターム4):テスト申込み    6月2日(火)15:30
創造セッション:6月2日(火)15:30〜6月2日(火)16:10
評価セッション:6月2日(火)16:25〜6月2日(火)17:00
※選考結果発表:2020年6月12日(金)

⬇︎

(以降の選考フローは21卒のサマーインターン選考を参考)
(3)一次選考:筆記テスト+集団面接
⬇︎
(4)二次選考
⬇︎

(5)インターン参加

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)はWebテストで絞り込むためESの倍率は高くないと言われています。しかし、通過後の面接で使用される可能性が高いため、深掘りされることを想定して書くことが望ましいでしょう。

同社のWebテストでは例年テストセンターで受験する「SPI」で、合格ラインは約9割と言われていました。しかし、今回はSPIではなく、オンラインによる「デザイン思考テスト」が行われる様です。

デザイン思考テストは、イノベーション創発に必要とされるデザイン思考プロセス(共感・問題定義・アイデア創造・プロトタイプ・テスト)を自ら高速で回し、事業を創造していく力を測定するためのテストです。

 SPIやG-MAT等の従来のWebテストとは違い、情報が少なく対策が出来ないため、ほとんどの就活生が対策なしで臨む形になるかと考えられます。

デザイン思考テストを一度受けて対策を立ててからインターン選考に臨みたい方はこちらから

また次のフローとして、ケース筆記テストとグループ面接が課されるようです。

10分間のGD (場合によっては集団面接)と30分の論述試験が行われます。この段階においては簡単な自己紹介とディスカッションだけで終わるようです。次のケース筆記テストの結果が重視されると考えられます。

その後、2回にわたって個人面接が行われます。面接の内容はケース問題が出題されるようです。

ケース面接に関して詳しくは後述しますが、三菱商事などの日系大手企業でも課される場面が増えてきているため、同社のインターン面接で経験しておくことは、その後の選考を進める上で貴重な経験であると考えられます。

近年、総合商社の面接やグループディスカッションでもケース面接にお題が出される事が増えているためケース面接対策はコンサル志望者以外にも必要となっています。詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
 

参考:総合商社・日系大手企業志望でもケース面接対策は必須になってきている

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のインターン選考:ES対策

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のインターン選考:ES対策ここでは同社インターンのESの項目を確認していきましょう。

22卒のサマーインターン選考のESでは以下の項目が出題されます。

エントリーシート設問(1)ゼミ・研究室の研究内容、貴方の卒論テーマ等をご記入下さい。  ※ゼミ・研究室所属が未定な方は予定しているテーマをご記入下さい。 50文字以下
(2)学業以外に力を入れていたことについてご記入下さい。(趣味、スポーツ、サークル活動等) 100文字以下
(3)今までの人生の中で成し遂げたことで、人に話したいことは何ですか? 200文字以下
(4)一生のうちに必ず成し遂げたい夢は何ですか? 200文字以下

各設問の対策について、インターン選考通過者のESを参考にしながら解説していきます。

(1)ゼミ・研究室の研究内容、貴方の卒論テーマ等をご記入下さい。 ※ゼミ・研究室所属が未定な方は予定しているテーマをご記入下さい。 50文字以下

この設問では、ゼミ・研究室の研究内容や卒論テーマについて述べましょう。

ポイントは難しい専門用語を使いすぎないことです。専門性が高いとされるゼミや研究室の研究内容では専門用語が多く使われますが、ESに書く際は誰にでも理解できるような文章を書くことで「わかりやすさ」という評価されるポイントに繋がります。

ESでのゼミ・研究室の研究内容の書き方について詳しく知りたい方は以下の記事を併せてご覧ください。
参考:【文字数別例文9選】研究内容のエントリーシートの書き方を解説
参考:【ES例文4選】ゼミ活動のエントリーシート(ES)の書き方を徹底解説-先輩からのアドバイス付き-  

また、インターン通過者のESでは以下の様に答えられています。

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(2)学業以外に力を入れていたことについてご記入下さい。(趣味、スポーツ、サークル活動等) 100文字以下

この設問では、学業以外に注力していたことを述べましょう。

ジャンルは問いませんが、コンサルタント業界が、多種多様な立場にあるクライアントの経営課題に対して、彼らに寄り添い、適切な解決策を提供する業種であることを考えると、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」に照らし合わせた際、

  • 個人として努力し、成果をあげることができる
  • 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる
  • リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる
  • 価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる
  • 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる

上記の5つのような素質を学んだ、もしくは発揮した例を挙げると、面接時に自身の強みをアピールすることができるのではないでしょうか。

また、インターン通過者のESでは以下の様に答えられています。

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(3)今までの人生の中で成し遂げたことで、人に話したいことは何ですか? 200文字以下

これも正解はありませんが、「人に話したい」=「成し遂げたことに自信を持っている」と考えられるため、設問(1)以上に、実績・成果をあげたことや自身の強みが生きたエピソードを具体的に記述できるといいのではないでしょうか。

また、unistyleの別の記事で紹介されている「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」を用いてシンプルに回答したうえで、そのエピソードで語られるあなたの強み・学びが「企業の求める人物像」に合致していることを確認しましょう。そういった強みを発揮するための方法論まで盛り込むことが出来ると、なお説得力が増します。

この設問を聞かれる意図としては「経験自体のレベル・スペックの把握」「自社に合う・マッチする人材か知るため」の2つがあります。

今までの人生の中で成し遂げたことを書く際は、「実績自体のインパクトがどれだけあるか」「書いてある内容から思考力・考えの深さ・人柄を示すことができているか」に注意して書くようにしましょう。詳しい書き方は以下のフレームワークや動画を参考にしてください。

書く際にはもちろん、コンサルタントにとって重要な要素である"分析力や論理的思考力"、求める人物像で掲げられている"リーダーシップ"を盛り込むことは忘れないようにしましょう。

また、インターン通過者のESでは以下の様に答えられています。

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(4)一生のうちに必ず成し遂げたい夢は何ですか? 200文字以下

最後の設問では、自信のキャリアに関する質問がなされています。

これは、あなたが掲げる夢や成し遂げたいことと、会社があなたに期待する仕事にズレがないかを確認するための質問です。あなたのキャリアビジョンとボストン・コンサルティング・グループ(BCG)で働くことが、将来的に一致することをしっかりと示せるようにしましょう。

志望動機系の質問で聞かれることは決まりきっているので、質問の意図を確認し、ズレの内容に回答することが肝要です。以下の記事で志望動機系の質問とその意図をまとめてありますので参考にしてみてください。

参考:志望動機の面接頻出質問14選!各質問の出題意図を踏まえた回答対策

また、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が外資系企業であることを考慮すると、日系企業に比べて「転職」に対する考え方が柔軟な社員の方が多いと考えられます。

そのため、「ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)にいる間に夢を叶える」という視点に固執するのではなく、「ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)で学んだことを活かして夢を叶えたい。そのためにボストン・コンサルティング・グループ(BCG)に入社したい」という考えを持つことも尊重されるでしょう。

また、インターン通過者のESでは以下の様に答えられています。

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ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のインターン選考:ケース筆記テスト対策

ケース筆記テストとは、ケースで出されたお題の回答を紙面にまとめる試験のことです。制限時間は30分程度で、フェルミ推定やケース問題が出題されます。回答用紙に思考に至った過程や具体的な計算結果を記入していきます。

ケース面接と異なり、コミュニケーションを通じて新たな情報を聞き出すことができません。また、回答用紙に記載した内容のみで面接官に論理的思考能力をアピールすることが求められます。わかりやすい回答作りのために次のことに留意しましょう。

  • 定義づけした内容を明確に記載する
  • 仮定や結論を最初に記載することで、全体像を意識する
  • 具体的な数値は根拠を記載する
  • フェルミ推定での結果がどうケースで活用できるのか意識する

基本的に思考プロセスはケース面接対策と変わりませんが、制限時間を設けて紙にまとめる練習をすると良いでしょう。

以下の記事では、上記のケース筆記テスト対策に有用だと思われる参考書を紹介したものです。同社のインターン選考に参加する前に、是非参考にしてみてください。

参考:【コンサル志望者必見】ケース面接対策に読むべき本6冊を紹介!

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のインターン選考:フェルミ&ケース面接対策

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のインターン選考:フェルミ&ケース面接対策ここではWebテスト通過後に受験するフェルミ&ケース面接に関して、その対策方法を考えていきます。

一次選考は集団面接ですが、二次選考は個人面接であるため、面接官と対話しながらフェルミorケース面接を行うスタイルとなっており、これが同社のインターン選考の特徴でしょう。

二次選考は30分ほどで、面接官からお題が2つ与えられるようです。過去の出題内容としては、フェルミ推定の問題では「アイスの市場規模を求めてください」、「テニスラケットの本数はいくつですか」、「日本のサッカー人口を推定してみてください」などがあったようです。

またケースの問題としては、「メキシコ出身のアメリカ移民の数は多いですが、近年減少傾向にあります。なぜ減少傾向にあるのでしょうか、要因を3つ以上挙げて下さい。また今後この減少傾向は続くでしょうか。理由も付けて考えなさい。」といったものがありました。

ここからはBCG(ボストン コンサルティング グループ)のケース面接過去問まとめの記事を参考に、過去ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のケース面接で出題された「日本の年間結婚件数を推定せよ」をフェルミ推定を使って求めていきたいと思います。

前提確認

まず初めに、今回推定する結婚件数の定義を以下のように決めます。

結婚件数:日本国内における再婚も含めた1年間の結婚件数

また、日本の人口を1億2千万人、平均寿命を80年、男女別年齢別共に人口は同じものとして推定をしていきます。

アプローチ設定

計算を簡略化するために、結婚するならば20歳〜60歳の間に結婚式を挙げるものと仮定します。その上で、人口ベースで、20〜60歳までの40年間で結婚する人口の割合及び、離婚して再婚する人の割合から総結婚件数を求め、40年間で割ることで、年間の結婚件数を求めます。

モデル化

アプローチ設定で決めたように、結婚件数は年間の新規結婚件数再婚件数の和で表すことにする。

年間の結婚件数 = (A)新規年間結婚件数 + (B)年間再婚件数

そして、(A)新規年間結婚件数と(B)の年間再婚件数は以下のような計算で推定できる。 

(A)新規年間結婚件数 = 国内結婚対象者数 ÷ 2(結婚は男女でするため) × 結婚する割合 ÷ 40(年)

(B)年間再婚件数 = 国内結婚対象者数 ÷ 2(結婚は男女でするため) × 結婚する割合 × 離婚する割合 ÷ 40(年)

数値計算

アプローチ方法、モデル化を経て精密な式を作り、各要素の具体的な数値を決めた後は数値計算に移るだけです。

この問題では、20〜60歳(40年間)で結婚する割合を90%、そのうち10%が離婚を経験し、60歳までに再婚するとして計算する。

(A)新規年間結婚件数 = (1,2000万人 × 40/80) ÷ 2 × 0.9 ÷ 40(年) = 67.5万件

(B)年間再婚件数 = (1,2000万人 × 40/80) ÷ 2 × 0.9 × 0.1 ÷ 40(年) = 6.75万件

年間の結婚件数 = (A)新規年間結婚件数 + (B)年間再婚件数 = 74.25万件

評価

厚生労働省の平成30年人口動態統計の年間推計によると、日本の年間結婚件数は59万件(平成30年時推定)となり、フェルミ推定の値が少し大きい印象です。

近年では、男性の未婚率が上昇しており、これが結婚件数の減少に影響していることが考えられます。上記では、生涯未婚率(一生のうちに一度も結婚しない人の割合)を10%と仮定しましたが、直近では男性では20%、女性は10%で、全体として15%程度にまで未婚率が上昇しているようです。

こういったケース面接におけるフェルミ推定の問題では各種パラメーターについて実績値を取れる場合が多いため、自分でフェルミ推定の計算式を作ったときには必ず各パラメーターのデータを探すようにしておきましょう。

過去の出題例に関しては、以前からunistyleでも紹介しておりますので、参考にしてください。
 

参考:【ケース】メキシコからアメリカへの移民数の減少要因【BCG14卒論述試験過去問】

参考:【ケース】BCGインターン参加者によるケース問題面接実況中継

面接は社員の方と対話しながら進むため、矢継ぎ早に質問が投げかけられるようです。

その際、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)がコンサルティング業界であることを踏まえた上で、各質問に対して「結論ファースト」で「簡潔に」、かつ「論理的に」話すことを強く意識しましょう。

と同時に、問題を解くことだけでなく、面接官との対話を楽しむことも大切です。人と会話を楽しむ力を示すことで、面接官に「この学生はコミュニケーション能力があり、人と信頼関係を築いていく力がありそうだ。実際にクライアントと仕事をするときも、いい働きが期待できそうだな」という印象を与えることができるでしょう。

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 └デロイト トーマツ コンサルティングのケース面接過去問まとめ 
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最後に

最後に今回はマッキンゼーと並び、外資系コンサルティングファームとして高い人気を誇るボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のインターン情報を紹介させていただきました。

コンサルティング業界に興味がある就活生はもちろんのこと、日系企業の選考前にケース面接対策、テストセンター対策をしたいという方にも、大変有用なインターンであると思われます。積極的に選考に参加してみるといいのではないでしょうか。

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