【就活生必読】志望動機が特になくても書けるフレームワークとは?

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最終更新日:2022年02月03日

unistyleでは志望動機のフレームワークに基づき、志望動機を書くことを勧めてきました。

志望動機のフレームワークでは、①成し遂げたいこと→②きっかけとなる経験→③企業を選ぶ上で重視している点→④他業界ではだめな理由→⑤具体的に取り組みたい仕事→⑥業界の中でもなぜ当社かという流れで、「成し遂げたいこと」や「やりたいこと」がある前提で志望動機を構築させようとしていました。

以下記事で、以上のフレームワークについてより深く解説しているので、志望動機を組み立てる前に参考にしてみて下さい。


参考:内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク

一方でフレームワークの出発点が「仕事で成し遂げたいこと」というハードルの高いものであり、なかなか考えきれずに、無理やり企業に媚を売るような内容をひねり出してしまう学生も少なくありませんでした。

多くの企業は、説明も出来ないのに第一志望だと答える学生を評価しません。やみくもに「第一志望です」と取りあえず答えるよりもしっかりとその企業の働き方のメリット・デメリットを冷静に比較しておくことが重要になるでしょう。参考記事では面接でも聞かれる頻度の多い質問の一つのキャリアビジョンについての内定者回答を提示しますので参考にしてみて下さい。


参考:媚を売るのは辞めよう!「御社じゃなくてもいいんです」というのが最高の志望動機

そこで今回は、「自分に向いてること(適正)」に基づく志望動機のフレームワークを紹介したいと思います。このフレームワークでは、「人生で成し遂げたいこと」や「キャリアのゴール」といった目線の高い言葉は使わずに、自分自身が向いていることは何かをベースに話を構成しています。

もちろん人生で成し遂げたいことややりたいことが明確な人にとってもためになる内容になっていますので参考にしていただければと思います。

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「適正」に基づく志望動機のフレームワーク

「適正」に基づく志望動機の具体例

具体的に「適正」に基づいた志望動機を見ていきたいと思います。

総合商社内定者の志望動機実例

「価値観やスキルの異なるメンバーと一つのことを成し遂げたい」という軸に経験上適正がある方の受けるべき業界をまとめた記事ですので是非ご覧になって下さい。

参考:「価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい」という軸の学生が絶対に受けるべき業界

①自分自身が向いていること
組織の潤滑油として様々な立場の人と協力して目標達成できるという強みを活かして仕事がしたいと思い、貴社を志望している。

 

②向いてることの具体的な経験
父が転勤族だったため、幼少期から様々な人と短い期間で打ち解ける必要があったこと、また高校までのサッカー、大学の研究室における企業合同での研究など常に組織の中で潤滑油として様々な立場の人と協力してきた。

 

③向いてることを活かして志望業界で取り組みたい仕事
総合商社においてはプロジェクトリーダーとして政府関係者、メーカー、国籍を超えた人々の間の潤滑油として全員の目標達成を後押しする黒子として活躍したい。

 

大学の研究室が機械関係だったため機械関係の部門に興味があるが、プロジェクトリーダーとして仕事に関わることができればと考えているためどのような部門に配属されても全力で取り組みたい。

 

④他に受けている業界と他業界ではダメな理由
立場の異なる人と協力関係を結ぶ仕事として、不動産ディベロッパーや広告代理店といった自社として確固とした技術はないもののまとめ役として他社の間に入る業界を受けてる。またプロジェクトマネージャーとしてエンジニア、デザイナー、マーケターと協力してサービス開発ができるインターネットサービス業界も受けている。

 

その中でも自社内だけでなく幅広い業界や企業だけでなく政府、国籍を超えた連携などが求められる総合商社が最も潤滑油としての強みを鍛えられるのではないかと考え貴社を志望している。

 

⑤業界の中でもなぜ当社か
説明会およびOB訪問を通して、この思いに共感していただけたこと、実際に貴社で働く方からどのように組織のメンバーをまとめていくのかアドバイスを頂いたことから一緒に働きたいと思い貴社を志望している。

銀行内定者の志望動機実例

受験やスポーツなどの経験を通じて個人として努力し、成果をあげることを得意としている人は多いかもしれません。そういった人にとっては下記のような志望動機は比較的本音に近いものとして話すことができるのではないでしょうか。

こちらも下記の業界比較が参考になるでしょう。

個人競技経験者などは「個人に成果が強く紐付く仕事」という軸に適正があるかも知れません。以下記事では、このような軸を持つ方が受けるべき業界をまとめていますので是非ご覧になって下さい。

参考:「個人に成果が強く紐付く仕事がしたい」という軸の学生が絶対に受けるべき三つの業界

①自分自身が向いてること
明確な実績が求められる環境下で常に考え結果を残すことができるという自身の強みを活かしたいと考え貴行を志望している。

 

②向いてることの具体的な経験
大学受験では部活動と両立しながらも、効率的な勉強法を考えて陸上の市の大会で上位入選を果たしながらも第一志望の大学に合格することができた。

 

また大学時代も陸上サークルにおけるレギュラーメンバーとして常にメンバーを引っ張る高い目標を自らに課して達成してきた。

 

③向いていることを活かして志望業界で取り組みたい仕事
貴行ではストイックに目標を求める姿勢を活かして、金融知識の習得につとめながら法人営業として常に高い目標を達成し続けたい。

 

OB訪問や会社説明会の話を伺った限りでは、中小企業向けの法人営業として金融のプロとしてサポートすることに魅力を感じるが部署問わずに常にストイックに業務に取り組みたい。

 

④他に受けている業界と他業界ではだめな理由
個人として目標達成が求められる環境に身をおけるという観点から、証券会社、MR、ベンチャー系の営業企画職など幅広く志望している。

 

銀行であれば、幅広い金融商品を揃えており、融資だけでなく様々な手法であらゆる企業を幅広くサポート出来る点が魅力だとOB訪問で伺ったため、銀行業界を第一志望として考えている。

 

⑤業界の中でもなぜ当社か
OB訪問および会社説明会を通じて、銀行の中でも最も個人に対する目標達成に対する執念を感じたため第一志望として考えている。

「適正」に基づく志望動機のフレームワーク解説

それでは「適正」に基づく志望動機のフレームワークに則り、それぞれの項目について簡単に見ていきましょう。

①自分自身が向いてること

まずはあなた自身が向いていること、自信を持っていることについて伝えましょう。これはもちろん仕事でも応用可能で、各企業が求めている強みである必要があります。

もし各企業がどのような強みをどんな理由で求めているのかわからない場合は下記を参考にしてください。

人気企業に内定する学生がエントリーシートに書いていることには一定の共通項があります。参考記事では、人気企業内定者が共通してアピールしていた企業が求めている「強み」を5つ、学生時代の経験も合わせて紹介したいと思いますのでご覧になってみて下さい。

参考:人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み

結局、電通がほしい人材はトヨタも三菱商事もほしい傾向にあります。その為、各人気企業の内定者の自己PR内容は意外と似通っていたりします。

そのことも踏まえて自分が自信を持って伝えられる強みをまず最初に伝えます。

②向いてることの具体的な経験

もちろん強みや向いていることを証明するために具体的な経験は必要になります。ここは自己PRでも話す内容になるかと思いますので、自己PRの流れを踏まえた上で話しができるとスムーズかと思います。もし、自己PRや学生時代の経験で伝えられなかったエピソードがある場合には簡単に振れてもよいかもしれません。

もちろんあくまで志望動機なので経験を話しすぎないように注意してください。

③向いていることを活かして志望業界で取り組みたい仕事

これは、ある程度業界研究を進めている場合は話をしやすいかと思います。自分自身の強み、向いていることを活かして、どのように志望企業に貢献するのか具体的に書いてあげましょう。

上記で内定者の志望動機を紹介しましたが、あくまで適正にフォーカスしているため、部門などの具体的な志望をしない形のものを紹介していますが、別に企業選びの軸などが存在する場合は、そちらに基づき具体的に部門などを絞った形で、話せるようにしておいてもよいでしょう。

④他に受けている業界と他業界ではだめな理由

これも適正に基づき、当てはまる業界を列挙しましょう。

ここは志望動機のフレームワークにある業界比較と同様なので、そこも参考にしてください。この業界比較部分を適切に語れる学生は少ないので、これが語れることは差別化につながります。

上記の内定者の志望動機例も参考に考えてみてください。

以下記事では、業界比較をした志望動機の重要性について紹介しています。業界ごとのメリット・デメリットも紹介していますので自身の業界比較に活かしてみて下さい。

参考:内定する志望動機は業界比較をしっかりしている

⑤志望業界の中でもなぜうちの会社か

これも志望動機のフレームワークと同一です。

志望業界の中でもなぜうちの会社かという部分を語れるように、企業に媚びを売るための情報収集に躍起になってしまう学生が例年後をたたないのですが、基本的に業界の中でも、なぜうちの会社かということに対して答えるアプローチは3つだけだといえます。

①業界内のポジション、②社風・企業理念、③働く人、これら3つのどのアプローチで語るのかを考えるだけなので、下記を参考に、あまり悩みすぎずに書いてもらえればと思います。

同業他社の中でもなぜうちなのか?という質問はどの業界でも必ずと行っていいほど聞かれ答えに窮する学生も多いですが以下記事で紹介する3つのアプローチを覚えさえすれば簡単に答えることが出来ますので必ず参考にして下さい。

参考:「同業の中でもなぜうちの会社か?」という質問に驚くほど簡単に答える三つのアプローチ

最後に

今回紹介した「適正」に基づく志望動機のフレームワークについても、少々ハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。

結局、就職活動のこの時期には自分自身と深く向き合う必要があり、自分がやりたいこと、もしくは自分が向いていることのどちらかについて考えを深める必要があるのではないでしょうか。

もちろん自分の中だけで考えて、いい考えに結びつくことはないので、世の中にはどんな仕事があるのか、情報や実際に会って話をする中で、考えを深めてほしいと思います。

photo by gianstep

▼志望動機の攻略記事はこちらをご覧ください。

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