国際協力銀行(JBIC)のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機へ

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最終更新日:2021年01月05日

国際協力銀行の本選考ES一覧はこちら

みなさんは"国際協力銀行(JBIC:ジェイビック)"という銀行を聞いたことがありますか?

国際協力銀行は一般的なメガバンクなどとは異なり、日本政府が100%出資している「特殊銀行」という区分に属しています。国際協力銀行(以下JBIC)は、独立行政法人である国際協力機構(JICA)や日本貿易振興機構(JETRO)と並んで"3J(スリージェイ)"とも呼ばれ、グローバルマインドの強い就活生には特に人気のある政府系機関です。

そんなJBICの任務を一言で述べるとすれば「日本と国際経済社会の発展を金融面から支えること」です。

扱う投資案件は大規模かつ世界中に広がっており、さらに職員に対する海外駐在・海外留学の機会も多く用意されているようです。まさに国際的な仕事がしたいと思っている就活生の皆さんや金融業に関心のある方にはぴったりの環境なのではないでしょうか。

そのためJBICは総合商社やメガバンクなどの人気業界と併願する就活生も多く、毎年ハイレベルな学生が集まる本選考となっているようです。新卒採用HPによれば、昨年度の総合職採用人数は11名(組織全体でも在籍職員は500名程度)と圧倒的に少なく、少数精鋭の組織であることがよくわかります。

政府系機関であるJBICではビジョンや業務内容も一般企業とはかなり異なっていますので、まずは同機構に対するしっかりとした理解が必要だといえるでしょう。採用ホームページから読み取れる同機構の風土や求める人材像などをよく意識したうえで、いかに自身がそれにマッチしているかをエントリーシートや面接でアピールできれば良いのではないでしょうか。

本コラムではJBICの採用ホームページの情報を利用して、同機構の求める人材像について考えていきたいと思いますので、エントリーシートの作成や面接対策にぜひお役立ていただければと思います。

参考:国際協力機構(JICA)のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・自己PR・ガクチカへ 
→国際協力機構(JICA)の求める人材をESと採用HPから提示します。

本選考とインターンの締め切り情報

採用HPから知るJBICでの働き方とJBICが求める人材

まずはJBIC新卒採用HPで、JBICが担う業務について理解しておきましょう。

【4つのミッション】

JBICは、日本及び国際経済社会の発展に寄与するため、以下の分野の業務を行っています。

Mission 01: 日本にとって重要な資源の海外における開発及び取得の促進
Mission 02: 日本の産業の国際競争力の維持及び向上
Mission 03: 地球温暖化の防止等の地球環境の保全を目的とする海外における事業の促進
Mission 04: 国際金融秩序の混乱の防止またはその被害への対処

 

引用:「4つのミッション」2016年度新卒採用情報サイト 国際協力銀行(JBIC)

冒頭で述べたように、JBICの任務は「日本と国際経済社会の発展を金融面から支えること」ですので、4つのミッションも全て「日本の国益に貢献するか」「国際社会の発展に寄与するか」の基準で行われています。

①日本にとって重要な資源の海外における開発及び取得の促進
→ 日本企業の海外での資源開発に対する投資

②日本の産業の国際競争力の維持及び向上
→ 日本企業の機械設備や船舶等の輸出に対する金融面での支援、および海外でのインフラ事業参画への支援

③地球温暖化の防止等の地球環境の保全を目的とする海外における事業の促進
→ 海外における再生可能エネルギー発電所・省エネ設備の導入などの"高い地球環境保全効果"を有する案件に対する出資

④国際金融秩序の混乱の防止またはその被害への対処
→ 開発途上国向けの輸出案件などを支援

以上がJBICにおける主な業務です。
次にJBICの新卒採用ホームページ上では、「求める人材像」として以下のような記述があります。

【求める人材 人事課長からのメッセージ】

 

皆さんは、国際協力銀行(JBIC)と聞いてどの様なイメージを持たれますか。「国際」という言葉が示す、世界と深い接点のあるグローバルな仕事でしょうか。「協力」と言う言葉から、世の中に対する貢献・公益を目的とする組織が思い浮かびますか。

 

それとも、「銀行」と言うからには融資業務を通じた金融活動を行っている機関でしょうか。
「日本の力を、世界のために」。この壮大なコーポレートスローガンの下、僅か500名あまりの職員が、日本及び国際経済社会の健全な発展を求めて活動する政策金融機関がJBICです。

 

そんな私たちが若い皆さんに期待していることは、日本と世界のために働きたいとの熱い思い、複雑かつ変化の激しい時代に対応する柔軟な思考力、困難な課題でもそれに向かって突き進む行動力です。


海外からの長期安定的な資源の確保、諸外国の膨大なインフラ需要を取り込むことによる日本の産業の国際競争力の向上。わが国経済の直面するこうした課題に対処するため、問題をグローバルな文脈で捉え、政策とビジネスの双方を深く理解したうえで、柔軟な発想で解決を図っていくことが、職員一人ひとりに求められています。

 

引用:「求める人材 人事課長からのメッセージ」2016年度新卒採用情報サイト 国際協力銀行(JBIC) 

・日本と世界のために働きたいとの熱い思い
政府系機関という立場である以上、JBICで働くにあたっては「パブリックマインド」が非常に重要になってきます。「日本と世界の経済発展のために」何をすべきかという基準で物事を考え、行動できる人材を求めているという事ではないでしょうか。

・複雑かつ変化の激しい時代に対応する柔軟な思考力
JBICで働く上では、活躍の場が世界中に広がっています。日本を含む世界各地が現在おかれている状況を正確に把握し、それぞれの状況に応じて臨機応変に行動できる必要があるということだと思います。時には自ら新たなアイデアを出し、それを実行に移すということもあるかもしれません。ここで求められている資質は、Unistyle関連コラム「ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?」で紹介している「今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」という強みにもよく関連しているのではないでしょうか。

・困難な課題でもそれに向かって突き進む行動力
これはどの企業で働くにあたっても重要なことですが、困難なミッションであっても長期的な視野で物事を考え、目標に向けて常に努力し続けられる人材が求められているということではないでしょうか。こちらの資質は、先ほどの関連コラムでいえば「個人として努力し、成果をあげることができる」あるいは「リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」と言った強みに合致しているように思います。

参考: ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?
→企業に伝えるべき5つの強みを提示します。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はJICA・JETROに続いて、JBICの求める人材について考えました。

どの企業も独自の企業文化や想いを持っていますので、まずはこうした情報になるべく多く触れ、志望企業を「知る」ことが大切です。

特に独立行政法人を始めとする政府系機関は「パブリックマインド」「日本を支える」といったことが重要なキーワードとなりますので、意識して対策を進めていただければと思います。

国際協力銀行の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから

photo by Martin Thomas

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