JETRO(ジェトロ)|求める人物像と解説付き内定者ES

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最終更新日:2021年01月05日

日本貿易振興機構の本選考ES一覧はこちら

今回ご紹介するのは、日本貿易振興機構(JETRO:以下ジェトロ)という独立行政法人のひとつですが、就職活動を始めたばかりの方にとってはあまりなじみのない名前かもしれません。

本記事をお読みいただければ納得していただけると思いますが、「日本のプレゼンスを高める」ことや「海外と関わりながらグローバルに働く」ことを就活の軸にしている方にとっては、うってつけの環境だと思います。

今日はそのジェトロについて、採用HPの情報や、ES例題を通じて、理解を深めていこうと思います。

本選考とインターンの締め切り情報

ジェトロってどんな企業?

そもそも独立行政法人とは、日本の行政機関である省庁から独立した法人組織のことを指し、規模の大小を区別しなければ現在100近い数が存在しています。いわゆる「半官半民」という言葉で形容されるように、省庁でも民間の企業でも扱えないけれど重要な業務や責任を担っています。

よく知られているものとしては、発展途上国支援を行う「国際協力機構(JICA)」や宇宙の研究開発を行う「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」などといったところでしょうか。


そして、同じく独立行政法人のジェトロの任務を一言で述べれば、「貿易を通して世界における日本のプレゼンスを高め、日本経済を豊かにすること」です。

業務としては、貿易に関わる様々な業務を取り扱い、主として海外企業の誘致や手助けや日系企業の海外進出をサポートする業務を行います。また総合職の全職員に必ず海外駐在の機会があるそうです。


そのためジェトロは総合商社や海運などの人気業界と併願する就活生も多く、ハイレベルな学生が集まる本選考となっているようです。就職四季報によれば、昨年度の新卒採用人数は37名で内定者の出身校も東大・早慶などの上位校が目立っています。

ジェトロのエントリーシートは設問数(昨年は3問)・制限字数(各300字)ともに平均的な分量で、どちらかといえば就活生自身の経験や資質がどのようにジェトロの業務で活かせるのかを問う設問が目立ちます。

採用ホームページから読み取れる同機構の風土や求める人材像などをよく理解した上で、いかに自身がそれにマッチしているかをエントリーシートや面接でアピールできれば良いのではないでしょうか。

参考:国際協力機構(JICA)のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・自己PR・ガクチカへ
→ 国際協力機構(JICA)の求める人材を採用HPから考察します。

採用HPから知るジェトロが求める人材

ジェトロの新卒採用ホームページ上では、「求める人材像」として以下のような記述があります。

JETROは、日本の経済発展のための通商政策実施機関として、常に時代の要請に応える事業を実施していくことが求められます。それを踏まえ、次の通り「求める人材像」として設定しています。

 

<求める人物像>
■総合職
①日本政府関係機関で働く者として、志を高く持ち、お客様に最善最適のサービス・情報を提供できる人材
②外部志向を持ち、組織内外と連携し、展開力のある人材
③自身の強みを創り上げ、その分野におけるプロを目指す人材

 

引用: 「よくある質問」新卒採用プレサイト 日本貿易振興機構(JETRO) 

①日本政府関係機関で働く者として、志を高く持ち、お客様に最善最適のサービス・情報を提供できる人材
独立行政法人という立場である以上、ジェトロで働くにあたっては「パブリックマインド」が非常に重要になってきます。先にも述べましたが、ジェトロでの業務の中には民間企業では実行できないようなものも含まれます。

例えば、ジェトロは震災後の福島の特産品を世界に売り出し復興促進をサポートする業務を行いましたが、こうした事業は利益を求めて行うものというよりも、日本企業と日本経済をより元気にしたいという想いのもとに行われたものです。このように同機構では「日本を支える仕事をする者」としての意識のある人が求められているのです。

②外部志向を持ち、組織内外と連携し、展開力のある人材
貿易に関する業務を取り扱うジェトロでは、必然的に海外の人々と関わる機会が多くあります。

そのため、海外の人々と円滑にコミュニケーションをとることができ、文化や言葉の違いにも積極的に馴染む努力のできる人材が求められているようです。

また、こうした貿易振興のサポート業務は一人でできるものではなく、組織内の協働者やクライアント企業との密な意思疎通によって満足いく結果の得られるものだと思います。

「日本のプレゼンスを高める」ために、周囲と協力しながら成功を収められることが大切です。これは、Unistyleの関連記事「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」で紹介されている「価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」「関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」という強みによく関連しています。

③自身の強みを創り上げ、その分野におけるプロを目指す人材
「貿易振興をサポート」と一口にいっても法律知識、現地交渉、現地調査(進出地域の文化的嗜好など)、など様々な側面からのサポート方法があります。

ジェトロでは、若手のうちにジョブローテーションを通じて自身の適性について考え、最終的に自身の強みが最大限に活かせるような部署で働いていくというキャリアの積み方があるようです。

若手のうちに業務を通して自身の強みを知り、その分野での第一人者になる気概で働ける人材を求めているということではないでしょうか。こちらは、先の関連コラムにおける「個人として努力し、成果をあげることができる」という強みに関連しているように思います。

日本貿易振興機構(JETRO)の設問

・ジェトロのどのような業務に携わりたいですか。それは何故ですか。(300文字以内)
・ジェトロで活かせるあなたの強み、適性を、自身の経験を踏まえて教えてください。(300文字以内)
・10年後、どのような社会人になりたいですか。(300文字以内)

一つ目の設問

ジェトロのどのような業務に携わりたいですか。それは何故ですか。(300文字以内)

ここでは、必ずしも”具体的な業務”を書かなくてはならないわけではないと思います。

書くべきことは、ジェトロの根幹にある「日本を貿易によって支える」というビジョンへの共感とその理由、そうした想いを持つあなたはジェトロでどのような仕事をしたいのか(ある程度概念的なものでも)だと思います。

例えば「海外留学を通じて日本人としての誇りや意識を強め、日本のプレゼンスを高める仕事がしたいと思った → ジェトロでは、日系企業が海外進出しやすい環境を整える仕事に携わりたい」などのように書くこともできるでしょう(エピソードの肉付けは必須ですが)。これはジェトロへの思いや志望度の強さを見る設問でもあると思います。

内定者の回答

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二つ目の設問

ジェトロで活かせるあなたの強み、適性を、自身の経験を踏まえて教えてください。(300文字以内)

先に紹介した「求める人材像」を意識した上で書くと良いのではないでしょうか。「価値観の異なる人との協働経験」や「周囲を巻き込んでひとつのことを達成した経験」、また「個人として努力し成果を上げた経験」など、学生時代のエピソードをもとに、それがジェトロでどのように活かせるのかを具体的に述べられるとベストです。

自己PRと捉えて書いてしまっても問題ないと思いますが、PRしている点がジェトロで求められている資質にマッチしているかどうかは常に意識しておく必要があると思います。

以下の動画で、自己PRの書き方のポイントやフレームワークを解説しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。

内定者の回答

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三つ目の設問

10年後、どのような社会人になりたいですか。(300文字以内)

この設問もただ闇雲に回答すればいいというわけではなく、ジェトロの求める人材に照らして記述できると良いでしょう。

決まった書き方はないと思いますので、ジェトロのビジョンを意識した上で10年後にジェトロで成し遂げたいことを書くのもひとつですし、ジェトロで働くことに関わらず、一社会人として10年後にはどのように日本社会へ貢献していきたいのかを語っても良いと思います。外してはいけないポイントは「ジェトロのビジョンに沿っているか」「誰が読んでも納得出来る論理構成で書かれているか」です。

内定者の回答

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最後に

いかがでしたでしょうか。今回は省庁とも民間企業とも異なる独立行政法人のジェトロの求める人材について考えました。

どの企業も独自の企業文化や想いを持っていますので、まずはこうした情報になるべく多く触れ、志望企業を「知る」ことが必要です。選考が進むにつれて、より明確で具体的な志望理由やキャリアビジョンを求められる可能性があるため、早い段階から自分はジェトロの何に共感し、ジェトロではどのような働き方がしたいのかについてしっかりと考えておく必要があります。

エントリーシートには「企業への想い」と「論理性」が必要だと思っています。「あなたがその企業のどこにマッチするのか」「誰でもわかる明確な論理立て」で書くことが大切なのではないでしょうか。

日本貿易振興機構の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから

photo by Martin Thomas

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