OB訪問の活用法とは

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最終更新日:2023年09月28日

業界に興味を持ったり、理解を深めたりするためには実際に働いている人にその仕事について話を聞くのが最も手っ取り早い方法になります。

その上、OB訪問は「複数業界に興味を持つ」だけでなく、「評価される自己PR・志望動機を作る」や「アウトプット能力を高める」という点にも繋がる非常に効率のよい情報収集方法です。是非とも積極的に活用するようにしましょう。

まずはOB訪問のアポ取りをしよう


OB訪問についてはとにかくやってみるということが重要です。勇気を出して、一歩踏み出す事が重要になります。

筆者も初めてのOB訪問は大学のキャリアセンターから名簿を借りて電話をかけました。本当に緊張したことを今でも覚えていますが、数をこなすうちにどんどん慣れていきました。

OBの連絡先の入手方法についてはいくつか方法があります。代表的なところでは下記のような方法があります。

  • ゼミ・部活などの所属していた組織のOBを訪問する
  • 大学のキャリアセンターの卒業生名簿をチェックする
  • 人事部に電話して紹介してもらう
  • 友人の先輩に一緒にOB訪問させてもらう

また、近年ではtwitterやfacebookなどのSNSツールを使用したOB訪問も可能性はあるでしょう。自分の志望業界でtwitterやfacebookを使って検索すると結構簡単にたくさん人が見つかります。

筆者自身もtwitter経由でSkypeでのOB訪問をしたことがあります。もちろん迷惑にならない程度にお願いすることが大前提です。個人的な感覚としては一度もネット上で話したことのない学生からの訪問依頼などは少し身構えてしまいます。

またメールの文面が丁寧であったり、情熱が伝わるものであったりするとどうしても人間ですから、動かされるものはあります。

本選考とインターンの締め切り情報

OB訪問の事前準備をしよう


せっかく勇気を出して社会人に会うのですから最大限の効果を得られるように事前にOB訪問する目的をはっきりさせておきましょう。そして目的に応じてしっかり準備した上で、訪問するようにしましょう。また意外と意識しない就活生が多いのですが、誰に何を聞くのかは非常に重要です。

入社10年目の人に最近の選考方法を聞いても的確には答えられないでしょうし、入社1年目に仕事の醍醐味を聞いても引き出したい話は出てこない可能性が高いです。適切な人に適切な質問をするということも事前準備の重要な要素の一つです。

もちろん【1】と【3】のように複数の目的でOB訪問するのもよいでしょう。重要なのは目的意識を持って事前に準備をして、訪問することです。以下は目的別の準備事項をまとめたものになります。

【1】就職活動に関する情報収集

当り前ですが、今社会人として働く人も就職活動を経験して入社しています。なので就職活動のアドバイスを求めれば快く答えてくれるでしょう。この目的で訪問するなら入社三年目まで。それ以上の年齢になると選考フローが大幅に変更されていたりと参考にならないことが増えてきてしまいます。

質問としては、当時の選考フローを教えてください、選考の中での一番のポイントを教えてください、当時の就職活動の反省点と今の私たちへのアドバイスを教えてください、就職活動で特に意味のあったことと逆に意味の無かったことを教えてくださいなど、就職活動全般に関わる質問をどんどんしていきましょう。

【2】業界研究及び複数業界に興味を持つ

一つの仕事には様々なプレーヤーが関わっています。実際にどんな取引先がいてどんな関係でどんな仕事をしているのか、実際に働いている人にわかりやすく解説してもらうことは一番の業界研究になります。

また取引先のビジネスにも興味が持てれば、複数業界にエントリーするきっかけになります。自社の仕事だけでなく、取引先についても積極的に聞くようにしましょう。

この目的で訪問するのであれば、4年目以上、できれば10年目以上などある程度仕事を任され、俯瞰した立場からビジネスに関わっている人がよいでしょう。

質問事項としては、どんな仕事をしているのか教えてください、主な取引先とどのような取引をしているのか教えてください、仕事のやりがいについて教えてくださいなど。仕事に関わることは全て質問するようにしましょう。

【3】評価される志望動機・自己PRを知る

上記【1】でも説明した通り、今働いている社会人はみんな就職活動を経験し、今働いている企業の選考を突破してきました。彼らの志望動機や自己PRというのは企業に評価された自己PRであると言えます。彼らの志望動機・自己PRのどの点が評価されたのか注意しながら聞いてみるようにしましょう。

これも直近の選考を経験している三年目ぐらいの人が適切です。バブル期など選考が今とはがらりと異なる時代の人にアドバイスを求めると、「志望動機なんて適当でいいんだ」といった何にもならない話をされてしまう可能性が高いです。

もちろん、評価された志望動機と自己PRだからといって、自分自身がどう見ても文化系なのに体育会系の人の自己PRは参考にならないように、この目的で訪問する場合は自分と境遇が近いOBを訪問することが重要です。(もちろん自分と境遇の近い人の話をそのまま話しても採用されるわけではありません。話を聞いた上で、自分なりにアレンジすることが重要です。)

質問内容はストレートに、どんな自己PRと志望動機を話しましたかであったり、同期の人にはどんな思いや志望動機で入社する方が多いですかなど実際に自分の志望動機・自己PRの参考になるような質問をするようにしましょう。

【4】アウトプット能力を高める

最後に最も重要なのがエントリーシートや面接を突破するためのアウトプット能力を高めるためのOB訪問です。実際の面接では人事の人だけでなく実際にOB訪問してきたような営業の社員も面接官として採用試験に駆り出されます。

つまりはOB訪問で評価された志望動機と自己PRであれば、面接でも評価される可能性が非常に高いです。この目的で訪問する場合は実際にエントリーシートや履歴書を持参して見てもらうようにしましょう。

この場合は全ての年代で問題ありませんが、10年以上、できれば課長や部長などの実際に部下を持ち、採用でも権限のある人に訪問するのがベストです。

うまく気に入ってもらえれば、人事部に口を利いてもらえるなんてこともよくあります。ここでは質問するというより、実際に自分自身を見てもらい評価してもらうという気持ちで訪問しましょう。

OB訪問が終わったら何をする?


当り前のことなのに就活生が中々できないのが、終わってから御礼のメールを送るということです。御礼のメールが届いて嬉しくないOBはいません、絶対に送りましょう。

御礼のメールを送る理由としては、人として御礼を言うのは当然のことであるという道徳的な理由もありますが、しっかりと御礼のメールとともに新たなOBを紹介してもらえないかお願いすることで人脈をどんどん広げるようにするためです。基本的には多くのOBが快く引き受けてくれるはずです。(もちろんあなたのOB訪問の態度に問題ない事が大前提。)

一度OB訪問したら、その人の紹介ですぐに次の人を紹介してもらいアポを取り付けるといった形で芋づる式に、常にOB訪問の予定を絶やさないようにしましょう。OB訪問は10人、20人として初めて効果の出てくるものです。

最初の訪問がうまくいかなかったからといって諦めるようなことはせずに、積極的にOB訪問をするようにしましょう。

今回のまとめ

  • OB訪問は最も効率的に内定数に直結するので、積極的に行うべし
  • OB訪問はその目的によって事前準備やターゲットが変わる、予め訪問の目的をはっきりさせるべし
  • OB訪問が終わったら御礼のメールを忘れずに、ちゃっかりOBを紹介してもらうことも忘れずに

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