農林中央金庫の内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項

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最終更新日:2021年01月05日

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本選考とインターンの締め切り情報

農林中央金庫の基本的な求める人材についてはメガバンクや他の金融機関と大きく変わらないと言えます。

金融機関の志望動機においては、「自分の行動やアイディアが成果に大きく影響する仕事がしたい」という考えを伝える人が多く、今回の内定者も学生時代のアルバイト経験から「ヒトで勝負できる仕事」に対する興味を持ったという形で話をしてくれています。

内定者がどのような思いで志望したのかを知ることは間接的に働き方を知ることにもなるので、出来るだけ多くの内定者のエントリーシートや考えに触れることは、選考を突破する上でも自分に合った働き方を考える上でも有効だと思っています。

今回はこちらの内定者のエントリーシートをもとにしています。
農林中央金庫に関心をもたれた理由と入庫後に取り組みたいことをお聞かせ下さい。 

「ヒト」が勝負の世界で自分の能力を高め、多くの企業に必要とされる人材となりたいと考え、金融業界を志望している。学生時代に注力した新聞営業アルバイトの経験から商品の良さ以上に売るヒトの力が重要であることを学んできた。銀行であれば、融資に限らず、幅広い金融商品を有しているため、どのような提案を行うかは担当者のスキルにかかるところが大きく、正に人間勝負の世界であると伺ったため志望している。中でも貴金庫を志望するのは農林水産業の発展に貢献できるからだ。私の父の実家が江戸時代から続くお茶屋を営んでおり、幼少期から現在まで、そこで畑仕事や店番を手伝っている。この経験から、自らが社会に出て働く際には日本の農業に何らかのかたちで貢献したいと考えてきた。また、入庫後には農林水産関係への融資だけでなく、法人営業や株式投資など幅広い経験を積み、農林水産業の発展に貢献したいと考えている。 

学生時代に最も力を注がれた事について、その動機、過程などを含めて教えて下さい。 
新聞訪問営業のアルバイトだ。アルバイトを始めた当初は1日50件回っても契約は3件程度しか取れず、お客様に怒鳴られる事もあった。この現状を打破するため、普段の友人との会話と営業との違いを考えた。友人との会話は、お互いに会話を楽しもうという前提があったから盛り上がっていたのであり、営業ではその前提は通用しないのだと気づいた。そこでお客様がメリットを得られるような工夫を行った。まずは、気分の良い営業員と思っていただけるように、明るい挨拶や気遣い、礼儀作法を徹底した。例えば同僚が動きやすいジャージやTシャツで営業を行う中、私はなるべくYシャツを着用した。また、実際にお客様とお話する際になるべくお客様に会話を楽しんでいただくように努めた。この一軒一軒が挑戦の場になる経験を通して、失敗した理由を考える一方、失敗を過度に恐れないようになり、チャレンジする姿勢を身につけられた。

引用:本選考レポート H.Hさん
農林中央金庫の本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。
参考:農林中央金庫エントリーシート一覧

一つ目の設問

農林中央金庫に関心をもたれた理由と入庫後に取り組みたいことをお聞かせ下さい。

「ヒト」が勝負の世界で自分の能力を高め、多くの企業に必要とされる人材となりたいと考え、金融業界を志望している。学生時代に注力した新聞営業アルバイトの経験から商品の良さ以上に売るヒトの力が重要であることを学んできた。銀行であれば、融資に限らず、幅広い金融商品を有しているため、どのような提案を行うかは担当者のスキルにかかるところが大きく、正に人間勝負の世界であると伺ったため志望している。中でも貴金庫を志望するのは農林水産業の発展に貢献できるからだ。私の父の実家が江戸時代から続くお茶屋を営んでおり、幼少期から現在まで、そこで畑仕事や店番を手伝っている。この経験から、自らが社会に出て働く際には日本の農業に何らかのかたちで貢献したいと考えてきた。また、入庫後には農林水産関係への融資だけでなく、法人営業や株式投資など幅広い経験を積み、農林水産業の発展に貢献したいと考えている。
アルバイト経験というとどのように志望動機に結びつけていいのかわからない人も多いと思いますが、上記のように「新聞営業アルバイトの経験から商品の良さ以上に売るヒトの力が重要であることを学んできた」といった気づきがあればいくらでも結びつけることができるでしょう。

下記の三井住友銀行の内定者のエントリーシートも居酒屋のアルバイトにおいて、「ものは人から買う」と学び、ヒトが勝負の世界で仕事がしたいと語ってくれています。
三井住友銀行の内定者の本選考レポートです。内定までの流れや選考でのポイントなど述べられています。
参考:三井住友銀行内定者インタビュー
多くの採用HPを見ても金融機関の人はかなり、「ヒトで勝負」という話をしており、上記の内定者のように新聞という差別化の難しい商品を販売した経験は、実際に金融機関で働く人の共感を得やすいのだと思います。

このように考えるとどんな経験を学生時代頑張ったことで話せばよいのかイメージしやすいと思いますので参考にしてみてください。

二つ目の設問

学生時代に最も力を注がれた事について、その動機、過程などを含めて教えて下さい。

新聞訪問営業のアルバイトだ。アルバイトを始めた当初は1日50件回っても契約は3件程度しか取れず、お客様に怒鳴られる事もあった。この現状を打破するため、普段の友人との会話と営業との違いを考えた。友人との会話は、お互いに会話を楽しもうという前提があったから盛り上がっていたのであり、営業ではその前提は通用しないのだと気づいた。そこでお客様がメリットを得られるような工夫を行った。まずは、気分の良い営業員と思っていただけるように、明るい挨拶や気遣い、礼儀作法を徹底した。例えば同僚が動きやすいジャージやTシャツで営業を行う中、私はなるべくYシャツを着用した。また、実際にお客様とお話する際になるべくお客様に会話を楽しんでいただくように努めた。この一軒一軒が挑戦の場になる経験を通して、失敗した理由を考える一方、失敗を過度に恐れないようになり、チャレンジする姿勢を身につけられた
これは志望動機とも繋がる新聞営業のアルバイト経験を伝えています。

どちらかというと個人で努力をして成果をあげた経験だと言えますが、上記の通り志望動機と結びついているため、共感してもらえる可能性が高いように感じます。

面接官によっては、個人で努力した経験を好む面接官と、周囲の人と協力した経験を好む面接官がいますので、どちらの場合でも対応できるように準備しておくことが必要になるでしょう。

下記の体育会の総合商社内定者のコラムでは、「努力をして結果を出したというエピソードは誰もが語れるために差別化が難しい⇒大会運営など連盟活動の話を中心に話した」と書いてくれています。
他の体育会学生と体育会での経験をどう差別化するかについて述べられている記事です。体育会学生だけでなく一般学生にもおすすめです。
参考:総合商社に内定した体育会系学生が就職活動で実践した三つの差別化方法

最後に

面接での評価は、「面接官があなたの話に共感するかどうか」というのが最も重要です。

面接官の経験に近いことを話すことができたり、面接官が考えていることに近いことを話すことができると共感してもらえる可能性が高まると言えます。

面接官が考えていることに近いことを話すためには、上記のアルバイト経験から商品はヒトから買うと感じたなど、学生時代の経験の「学び」のレベルが重要になります。

ぜひ就職活動を通して、働く人がどのようなことを感じているのか、考えているのかに多く触れ、どのような話が共感されやすいのか、またそれはなぜなのか考えるクセをつけると仕事をしてからも役に立つでしょう。
農林中央金庫の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから

photo by Martin Thomas

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