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企業が欲しい人材

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    企業が欲しい人材

    掲載開始日:2014年06月13日
    最終更新日:2018年03月28日

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    ここまで就職活動の心構えと就職活動を取り巻く現状として、主に学生側からの視点で就職活動をみてきました。ここからは企業側の視点から就職活動をみることで、普段学生があまり意識しないポイントから就職活動を見ていきたいと思います。ここでは企業の欲しい人材という観点から就職活動を詳しく説明しています。

    1.企業が欲しい人材は「企業に利益(価値)を提供できる人材」

    企業は営利活動を行う団体であり、その企業が求める人材とは当然ながらかけるコスト以上に企業に対して利益をもたらしてくれる人材です。コストは、賃金だけでなく教育研修費、健康保険料、年金の積み立て、交通費などです。もちろん採用にも莫大なコストがかかっており、有名なナビサイトに登録するだけで数百万円単位でお金がかかりますし、企業説明会も同じく百万円単位の費用がかかります。
    これら採用にかかるコスト+将来的にかかるコスト以上に企業に対して利益をもたらしてくれそうな人材だと企業が判断して初めて内定を出そうという気に企業はなります。

    2.企業にとって新卒採用は3億円の投資

    2億6千6百万円。これは大卒の男性一般労働者の平均生涯賃金です。(ユースフル労働統計2011参照)女性一般労働者の平均生涯賃金でも2億1百万円とかなりの額になります。実際には賃金にプラスして退職金、研修費用、交通費など諸々の諸経費を合わせれば3億円ないし4億円程度の大型投資になります。特に正社員の解雇規制の厳しい日本においては、一度正社員として採用してしまうとクビにするのが非常に難しく、一度雇った社員の人件費は固定費として重く経営にのしかかります。

    3.投資に見合わないのであれば採用しないというのが基本スタンス

    リクルートの「就職白書2008」によれば、採用計画を満たせなかった企業、つまり計画よりも人を採用できなかった企業は64%にも及びます。一方で採用計画を満たせなかった場合の採用スタンスについては「採用基準を緩めない」が70.6%で、半数以上の企業が厳選採用を実施しているという結果になりました。
    バブルの頃は厳選採用ではなく、大量採用でした。経済が成長していたため、大量に採用して使えない人材がでてきたとしても成長分で十二分にカバーできていたからです。しかし経済の成長が止まると、当時大量採用していた人材の人件費が大きな経営上の課題となりました。当時の反省を踏まえてバブル崩壊以降は企業の採用基準を満たせる人材のみを採用する厳選採用に切り替えました。
    結果として、内定格差が生じています。企業の採用基準を満たしている人材には様々な企業からの内定が集中し、企業の採用基準を満たせない人材には一社もオファーが来ないという状況です。


     

    4.学生と企業の就職活動に対する認識のギャップ

    リクルートの「就職白書2007」によれば、業界研究に対する学生の自己評価は「十分」と「どちらかと言えば十分」を合わせて40%を超えるが、企業側の評価では「十分」と「どちらかと言えば十分」を合わせるとわずか20%弱と学生の自己評価の半分程度の数字でしかありません。
    その他自己分析及び企業研究に関しても数値を出していますが、同じような数値が並び、企業としては学生の就職活動に対する動きに満足していないことが伺えます。このことはしっかりとやるべきことをやり、企業が求めている水準に学生が達しさえすれば、多くの企業と学生双方が救われるということを意味しています。

    5.企業の求める水準まで能力を引き上げることがマスト

    以上見てきた通り、新卒採用とは企業にとっては大きな投資であり、企業に3億円以上の価値をもたらしてくれる人材だと認められなければ内定を得ることはできません。「就職白書2007」によればまだまだ学生側が努力できるはずと企業は感じており、そのギャップを埋めることが7人に1人が就職留年するといわれる現代において、一人でも多くの学生を救うことになると我々は信じています。学生としては、企業が欲しい人材とそのコストについて理解した上で企業側に求められる人材になる努力が重要だということを理解しましょう。

    今回のまとめ

    ・企業が欲しい人材とは企業に利益をもたらしてくれる人材
    ・新卒採用は企業にとって大型投資、その額は3億円近い
    ・投資に見合わなそうであれば採用しないというのが近年の企業の基本スタンス

    photo by allispossible.org.uk

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