【銀行は今後なくなる⁉】銀行業界の現状と今後の動向、将来性を解説

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最終更新日:2023年04月11日

銀行業界の現状、そして将来性はどうなっているのでしょうか。本記事では各行のニュースなどを踏まえ、そんな銀行業界の現状・課題・今後の動向、そして銀行業界に将来性はあるのかを考察していきます。

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銀行業界の現状

銀行業界の現状

銀行業界の将来性を考える前にまず現状について紹介します。

銀行業界では社会情勢に合わせた施策が数多く行われているとは思いますが、ここでは以下の2点を紹介します。

  • マイナス金利政策による市場環境の変化
  • 海外事業の推進

銀行業界の現状(1)マイナス金利政策による市場環境の変化

銀行業界では現在、業界全体の環境が変わりつつあります。

その要因の1つとして「マイナス金利政策」が挙げられるでしょう。

マイナス金利政策とは民間の企業が中央銀行に預金する際の金利をマイナスにすることです。金利がマイナスになるため、預金をする民間企業側が金利を支払わなければならなくなります。

マイナス金利政策の狙いとして経済を活発化させ景気を向上させることが挙げられます。

金利をマイナスにすることで、銀行がこれまで日本銀行に預けていたお金を企業や個人に融資するようになります。積極的に融資することで市場にお金が出回り、経済活動が活発化することを狙いとしているのです。

しかし民間銀行はマイナス金利政策により、主力収入源であった貸出金利息が大幅に減少したため収益構造の変化を強いられています。収益やビジネスモデルの変化については本記事で紹介しているので参考にしてみてください。

銀行業界の現状(2)海外事業の推進

銀行業界では海外事業の推進が行われています。

各行は海外事業を推進することで収益力の向上を目指しているのでしょう。

例えば三菱UFJ銀行は既にタイやインドネシアの銀行を傘下に持っており、三井住友銀行はベトナムやフィリピンへの出資を発表しています。また静岡銀行も海外に6つの拠点を設けるなど、地方銀行でも海外への進出が行われています。

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銀行業界の課題

銀行業界の現状を踏まえたうえで、ここでは銀行業界の課題を紹介します。

本記事では銀行業界の課題について以下の2点を紹介します。

  • 収益性が低い
  • ビジネスモデルの変化が必要

銀行業界の課題(1)収益性が低い

銀行業界の課題の1つ目は収益性が低いことです。

収益性が低い理由の1つとして金利が低いことが挙げられます。日本の金利はバブル経済が崩壊したことをきっかけに低下し始め、現在も低金利の状態が続いています。

低金利の環境ではお金を貸し出しても高額な利益を受け取ることができず収益が減少してしまいます。

さらに最近では新型コロナウイルスの影響を受け「マイナス金利政策」が行われたため、銀行業界の収益性は厳しい状態が続いています。

銀行業界の課題(2)ビジネスモデルの変化が必要

銀行業界の2つめの課題は「ビジネスモデルの変化が必要」なことです。

上述したように日本の銀行業界は低金利が続き、厳しい収益環境にある状態です。そのため既にメガバンクや一部の地方銀行では収益性を高めるために海外事業を推進するなど、ビジネスの幅を広げています。

三井住友銀行やみずほ銀行では紙の通帳を有料化し、三菱UFJ銀行では新規口座を開設する際に紙の通帳が発行されなくなるなど、預金業務以外のコストカットや収益化を進めています。

また、ゆうちょ銀行では窓口、ATMでの硬貨の取り扱いに手数料を設け、三井住友銀行と三菱UFJ銀行は共同ATMの提供を開始するなどの施策もビジネスモデルの変化と言えるでしょう。

銀行業界の今後の動向

銀行業界の今後の動向

銀行業界の現状や課題を踏まえたうえで、ここでは銀行業界の今後の動向について解説します。

銀行業界では今後多くの展開が予測されるとは思いますが、本記事では今後の動向について3つ紹介します。

  • 地銀再編
  • FinTechの普及
  • ネット銀行の発展

銀行業界の今後の動向(1)地銀再編

銀行業界の今後の動向1つ目は地方銀行の再編が進められる「地銀再編」です。

地銀再編の目的は低迷している地方銀行の収益力悪化を止めるためといえます。

地方銀行の再編は銀行の規模に関わらず、収益力向上を目指す比較的大手の地方銀行でも行われてきました。

実際に2016年4月には横浜銀行と東日本銀行が再編しコンコルディア・フィナンシャルグループが設立され、2017年4月にはふくおかフィナンシャルグループと十八銀行が経営統合を発表するなど、銀行の規模にかかわらず再編は進んできました。

しかし地銀再編には「効果がない」といった声も上がっています。地銀再編を行ったとしても銀行業界の低金利に変わりはないため、預貸業務の高度な収益向上は見込めないためでしょう。

そのため、今後は再編を行うだけでなく、新事業創出や地方創生への注力など地方銀行の存在意義を示す必要があるでしょう。

銀行業界の今後の動向(2)FinTechの普及

銀行業界の今後の動向2つ目は「FinTech」です。

FinTechは金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語です。金融サービスと情報技術を組み合わせた革新的なサービスのことを意味し、身近な例だとキャッシュレス決済や仮想通貨もFinTechにあたります。

FinTechが普及している背景としてICT技術の進歩に伴う銀行業界全体の変化が挙げられます。

現代では公共料金の支払いなど多くの決済をコンビニやスマートフォンで行うことができます。またネット銀行などの登場により銀行でしかできなかったことが、銀行がなくてもできるようになりました。

これによりメガバンクをはじめとする各行は規模の維持が困難となり、FinTech導入による人員削減を進めることでコストを減少させているのです。

さらに三菱UFJ銀行とNTTドコモが共同で金融サービスの展開を発表するなど、今後は収益性の向上のため生活の中に金融を組み込む動きも活発になるでしょう。

銀行業界の今後の動向(3)ネット銀行の発展

最後はネット銀行の発展です。

ネット銀行は実店舗を持たずほとんどの取引をネット上で完結できる銀行で、2000年に日本初のネット銀行となる「ジャパンネット銀行」が誕生しました。

ネット銀行のメリットとして、実店舗を持たないため手数料が安く金利が高い点が挙げられます。

近年では住信SBIネット銀行が「NEOBANK」を掲げ、ほとんどの銀行取引をスマホで完結できるサービスの提供を開始しました。NEOBANKは個人のみではなく法人にも提供されているため、法人のネット銀行利用も増加しているといえるのではないでしょうか。

銀行業界に将来性はある?

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終わりに

終わりに

本記事では銀行業界の現状と課題、今後の動向や将来性について解説しました。

金利や収益力の低さなど不安な点はあるものの、銀行業界は現在変革の途中と言えるのではないでしょうか。

銀行業界の将来性についても本記事を参考に理解を深めていただければと思います。

unistyleでは以下の記事でも銀行業界について解説しております。こちらも参考にし今後の就職活動にお役立てください。

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