三菱UFJ銀行の内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項

25,289 views

最終更新日:2023年09月28日

前回の解説の通り、金融機関三行で求める人材はほぼほぼ同じです。三菱東京UFJ銀行のエントリーシートでは「あなたらしさ」が聞かれていますが、素直に自分らしさを書くよりも、どのような人材が求められており、そこに合致する自分らしさとは何かと考えてから書く方が効率がよいでしょう。

今回は、フットサルサークルの運営経験をもとに、どのように周囲と協力できるかを伝えているメガバンク内定者のエントリーシートになります。

他の方のエントリーシートも参考に見たいと思う方は以下を参考にしてください。

三菱UFJ銀行の本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを数多く掲載しています。
参考:三菱UFJ銀行のES・選考レポート一覧

本選考とインターンの締め切り情報

一つ目の設問

一番「あなたらしい」と思う取り組みを一つ選び、その状況を良く思い出して、行動事実を具体的に詳しく記載してください。(あなたが、いつ、どこで、何を、どうしたのか。その結果、何が起こったか等)800字以内

初のフットサル早慶戦の発案・開催

両校共に体育会が無い中で、今年の冬にサークル同士の選抜という形で初のフットサル早慶戦を開催しました。学生フットサルにはリーグこそあるものの、⑴選手が目指すべき、チャレンジできる舞台が少ない事、⑵体育会組織が少なくサークルが点在しているために学校を代表するという意識が希薄な事が発展を遅らせていると考えていました。その中で規模が大きい慶應と早稲田が果たす役割は大きく、皆がその重要性を感じているものの、企画やコーディネートの煩雑さから誰も動かないという状況でした。そこで私は慶應唯一の競技チームの学生責任者として、それまで培った他チームや関係者とのネットワークやリーグ運営の経験を生かして、約一年前から今冬の開催に向け取り組んできました。私はプロジェクトのリーダーとして試合の開催をき企画する他、チーム慶應のコーディネートに従事しました。最大の問題はサークル同士故の「早慶戦に対する温度差をどう埋めるか」でした。当初は自分たちの価値観で一方的に要望を押し付け、なかなか協力を得ることができませんでした。そこで私は大きく2つの工夫をしました。⑴各サークルの選手をサッカーなど他の部の早慶戦に誘い各部員が早慶戦に賭ける想いや熱量を感じてもらう事、⑵様々な考えがある事を認め、何回もMTGを重ねる事で同じ視点でアイデアをすりあわせる事です。それらを意識出来たからこそ、自分たちの本気の思いを汲み取ってもらうことができ、開催までこぎ着けられたと考えています。早慶戦だけではなく、「学校を代表して戦う」というコンセプトに他大学の協力も得ることができ、9校を巻き込んだ学校対抗戦の開催に成功しました。特別な才能や器用さがない私だからこそ、泥臭いタスクや皆がやりたがらない作業も厭わず行うことで、周囲を巻き込み大きな事を成し遂げる事が出来たと考えています。
非常によい経験をしていると思います。最後の段落の、「特別な才能や器用さがない私だからこそ、泥臭いタスクや皆がやりたがらない作業も厭わず行うことで、周囲を巻き込み大きな事を成し遂げる事が出来た」の方法論の部分が特に評価できると思います。
面接で伝える強みが入社後も発揮できると面接官が思うかどうかが面接突破の鍵です。方法論を伝えることで、自己PRは説得力を持ちます。
参考 あなたの自己PRが嘘っぽく見えないために「方法論」を語るべき
結局、仕事においても信頼関係や周囲と関係を構築していく上では、特別な才能や器用さ、知識以上に、組織のことを考えて率先して行動できる人材かどうかが最も重要です。前回の解説においても、下記のような行員の方の話がありました。
お客さまのことをよく知らない自分に恥ずかしくなりました。情報は足で稼ぐ必要があることに気付かされ、商品が貯蔵されている工場へ何度も通いました。
知識や戦略以上に、地道に行動して成果を積み重ねることの大切さを語ってくれているように思います。
上記の内定者の学生時代頑張ったこと自体の内容も、「ゼロから大会を企画し運営する」、「課題の解決のために提案し、実行する」、「周囲の協力を得るための方法論を抽出できている」の三点があり、銀行でも同様に行動してくれる人材だと感じさせます。

二つ目の設問

あなたの知り合いで魅力を感じる方について、その理由を述べてください。(最大3人まで・実名は不可)800字以内

【サークルの先輩】
引退した先輩で、ゲームキャプテンをしていた先輩です。魅力を感じる理由は、普段はおちゃらけているのにも関わらず、練習や試合になると別人のように頼りになる事です。1つ1つのプレーにこだわりを持ち、試合中は誰よりも走る。ここまで行動で示すリーダーシップは経験した事が無かったので、私にとっては衝撃であり、尊敬する先輩の一人です。

【元サッカー部の同期①】
中学から9年来の親友です。彼は中高とサッカー部に所属していたものの、引っ込み思案な性格故なかなか活躍が出来ず、歯がゆい思いをしていました。そんな彼は大学では誰も知り合いのいない体育会に入り、今では主将を務めています。高校生までの彼には想像も出来なかった事です。私も高校時代大きな組織で自分が動かなくても組織が動いていく虚無感を感じたため、完成された体育会ではなく、マイナースポーツの競技サークルという道を選びました。従って彼のチャレンジには本当に共感できますし、お互いの挑戦に刺激を受けています。

【元サッカー部の同期②】
彼も高校では悔しい思いをしたであろうという一人です。大学に入ってもどっちつかずな生活を送っている中で、一念発起してバックパッカーとしてスポンサーを付けてもらい、長い間考えていた世界一周に挑戦したのです。その挑戦には影ならぬ苦労があったはずですが、世界一周について話す彼は本当に楽しそうに話しをしていて、私自身を早慶戦というビッグチャレンジに駆り立ててくれました。
魅力を感じる人から、その人がどのような価値観を持っているのかが見えてきます。例えばこの内定者が魅力に感じるのは、「行動で示すリーダーシップ」、「完成されたものではなく自ら生み出す主体性」、「行動力とチャレンジ精神」の三つに重きを置いているのを感じました。
フットサル、サッカー関係とコミュニティの狭さを感じなくもないですが、本当に魅力を感じるほど近くにいる人というのは真剣に長い時間を費やした人だということも言えます。

最後に

前回の解説で書いた通り、人との信頼関係の構築方法は人それぞれです。今回の内定者のように、人とどのように関係を築くのかという「方法論」の部分が大事になります。

学生時代頑張ったことの学びにおいても、「チームワークの大切さを知った」といったレベルではなく、「チームワークを発揮する上では、まずは自ら率先して誰もがやりたがらないことをやることが重要」など方法論のレベルに昇華させるようにしましょう。

この方法論に共感してもらえれば、評価は十分に高くなるでしょう。

こちらの動画では、三菱UFJ銀行の選考対策を5分間で解説しています。エントリーシート(ES)や面接対策に、ぜひ役立ててください。

おすすめの就活テクニック

現在ES掲載数

77,482

すべて見れる

上に戻る

会員登録・ログインして全てのコンテンツを見る

無料会員登録