テレビ業界とは?ビジネスモデルからやりがいまで徹底解説!

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最終更新日:2022年02月14日

【テレビ業界完全版】
1.【テレビ業界研究完全版】ビジネスモデルやランキング、キー局4社の違い等を解説
2.テレビ業界とは?ビジネスモデルからやりがいまで徹底解説!
3. 【テレビ業界の職種と仕事内容とは】働く人の声をもとに解説
4.テレビ業界の今後はどうなる?最新動向、ニュースや課題を踏まえて解説
5.「テレビ業界各社の自己PRで一番多い強みは何か?」内定者の回答を徹底分析
6.テレビ業界年収ランキング|キー局・準キー局・衛星放送局など
7.2021年最新版!テレビ業界の売上高ランキング【各局の解説付き】
8.【厳選6選】テレビ業界志望者におすすめの本・サイト
9.テレビ業界民放キー局4社の強み・業績・特徴を比較|フジテレビ・日本テレビ・TBS・テレビ朝日の違いとは

テレビ業界は日頃から馴染み深く、知名度の高い企業が多いことから、例年多くの就活生が志望し、花形業界としても知られています。

そんなテレビ業界の選考倍率は高く、具体的且つ正確な情報を持って正しい対策をすることが内定に近付く方法として重要になります。

そこで本記事では、テレビ業界とは何かということについて紹介します。まずはテレビ業界の全貌を理解し、就活を始める第一歩を踏み出しましょう。

本選考とインターンの締め切り情報

テレビ業界とは

テレビ局とは

テレビ業界とは、テレビ放送に携わる産業のことを指します。

テレビ番組の制作や放送から、放送技術にまつわる技術スタッフ、各番組の構成を行う構成スタッフもすべてテレビ業界の仕事に含まれます。

さらに、テレビ放送だけではなく事業収入や不動産収入など、それに伴う周辺事業も取り扱っているのがテレビ業界です。

以下では、そんなテレビ業界の具体的な事業内容とビジネスモデルを紹介していきます。

テレビ業界の事業内容・ビジネスモデル

テレビ業界の事業内容

ここからはテレビ業界の事業内容を紹介していきたいと思います。

本記事ではフジテレビの決算資料を参照して解説していますので、収入タイプ別にテレビ局のビジネスモデルを掴んでいきましょう。

テレビ業界の事業内容【1】放送

テレビ局 広告収入

テレビ局各社がCMを流す代わりに依頼主から得る広告収入が、この放送収入の大部分を占めています。

さらに詳しく言うと、この放送収入は「タイム」と「スポット」に分けられます。

タイム収入とはタイムCMによってもたらされ、これは放送されている番組の視聴者層を狙ったCMのことです。タイム広告にはネットタイムとローカルタイムがあります。

ネットタイムとは、その番組が流れる系列局全てに流れます。一方でローカルタイムは、その局の地域のみに流れます。地方に根付くローカル局の放送エリアはその地域によって異なります。

スポット収入とはスポットCMによる収入であり、番組内容とは無関係に決まった時間に放映されます。スポットCMはどれくらいのCM量を流すかを決めて買う方法です。

私たちフジテレビ for Businessは、初めてテレビCMに取り組まれる企業様をサポートするため、万全の体制を整えています。

フジテレビ営業局のCMプロデューサーが指揮を取り、制作会社のチームと共にCM映像の制作をバックアップ。制作料金は、貴社のご予算やマーケティング目標に合わせて、50万、100万、500万など、複数のプランをご提案いたします。

さらにテレビ局ならではの豊富なノウハウを元に、CMのプランニングから素材考査、オンエア確認にいたるまで、CM出稿に関するあらゆるお悩みにも対応。安心のサポート体制で貴社のプロモーションを成功に導きます。

【引用】フジテレビ for Business

このように、各局はスポンサーのニーズに合わせたCM枠販売を行っています。

テレビ業界の事業内容【2】番組販売

テレビ局は全国に多数ありますが、多くの局が「系列」というネットワークに属しています。
フジテレビの番組を中心に放送している局はフジテレビ系列局です。
他にも日本テレビ系列やTBS系列など各局が中心にしている番組によって分かれています。

【引用】フジクリエイティブコーポレーション

番組は全国に供給されているわけではなく、ローカル局が番組を購入することにより初めて各テレビ局でテレビ番組を見ることができます。

各都道府県に大手民放系列のテレビ局があり、そこへ番組を販売することで、その地域の視聴者が全国放送の番組を楽しむことができるということです。

テレビ業界の事業内容【3】事業

フジテレビを例に取れば、営業収入の1割強を占めるのがこの「事業」収入です。これは映画や通販、有料放送やイベントなどのビジネスを指しています。

メディア・コンテンツ事業

地上波テレビ放送を中核に、衛星(BS・CS)放送、ラジオ放送、配信、多様なコンテンツ制作、ゲーム、音楽、広告、出版、通販など幅広い事業を展開しています。

【引用】フジ・メディア・ホールディングス「事業内容」

美術展などの企画も行われ、お昼の情報番組内でよくCM(コマーシャル)が挟まれるように、テレビ局が主催での通販もあります。

こうした映画やイベント事業もテレビ局の収入源となっています。

テレビ業界の事業内容【4】不動産賃貸

オフィスビルの開発・賃貸・管理、商業施設や飲食店の運営、マンションの販売・賃貸などの事業を展開しています。また、ホテルや海洋レジャー施設の運営など観光リゾート事業も行っています。

【引用】フジ・メディア・ホールディングス「事業内容」

また、少額ながら、不動産賃貸による収入もテレビ局のビジネスモデルの1つに数えられます。

最近では不動産の賃貸やビルマネジメントにも手を伸ばしており、こうした事業からも収入を得ています。

テレビ業界の業務内容

テレビ業界の業務内容

ここでは、テレビ業界の業務内容を、日本テレビの採用サイトを参考に紹介していきたいと思います。

テレビ業界の業務内容【1】情報・制作

テレビは視聴率1%につき100万人が見ているといわれる、ものすごいメディアです。そのマスに対して私たちが発信しているのは、アートではなくサービス商品です。だからテレビ番組を作る人間は、普通の感覚を養うことがとても大切です。マスは何を求めているか、何をおもしろがってくれるか、そういうことを直感的にわかる能力が必要なんです。それは決して特殊な能力ではありません。数百万人を相手に考えるのは意外と難しいですが、家族や友人の顔を思い浮かべ、彼らがどう思うかを考えてみるとよいでしょう。

【引用】日本テレビ採用サイト

情報、制作部は一般的に「バラエティー」「ドラマ」「情報番組」「スポーツ局」「報道局」に分かれており、それぞれの特色を持つテレビ番組を制作しています。

それぞれの部署が取り扱う内容に特化した制作システムが構成されており、独自性とクオリティの高い番組を作るために絶えず制作を続けています。

テレビ業界の業務内容【2】技術

編集を行うときは、記者やディレクターが方向性を指示します。そのとき私が心がけているのは、自分の意見があればかならず相手に伝えるということです。自分が視聴者だったらどういう映像を見たいのか。いつもそれを考えて素材と向き合い、記者やディレクターと一緒に考えながらVTRを作ることが大事だと思っています。打ち合わせの場できちんと意見が言えるように、日々の情報収集は欠かせません。

【引用】日本テレビ採用サイト

一口に技術職といっても、テレビ局の運営に用いられる技術は数多くあります。

番組制作に関わる技術や「回線」「マスター(送出)」など、番組を電波に乗せて家庭に届けるための放送技術や、様々な分野の最新技術を番組や新サービス等に活かすための「研究開発」が行われています。

テレビ業界の業務内容【3】アナウンサー

ニュースキャスターの一番の魅力は、「時の人に会える」、「時の場所に行ける」ということに尽きると思います。総理大臣に質問をしたり、オリンピックで金メダルが決まる瞬間に立ち会えたり、ノーベル賞を受賞した山中伸弥さんにインタビューをしたり…その時もっとも注目されている人に自分が直接会って話を聞くことができる。「今という瞬間、時代を全身で感じられる」というのはキャスター冥利に尽きますね。それと報道はニュースからスポーツ、エンターテインメントまであらゆる分野がフィールドなので、枠にとらわれない幅の広さも大きな魅力だと思います。なんでもやってみたいという好奇心旺盛な人にはぴったりですね。

【引用】日本テレビ採用サイト

アナウンサーは報道番組やスポーツ番組等での報道やスポーツのニュース読み、ナレーション録りなどを行います。

また、近年では単にニュース読みだけでなく、バラエティやその他番組での司会や番組出演なども行います。

テレビ業界の業務内容【4】営業(CM営業、広告営業、広告企画)

CMには大きく分けて、番組を提供してCMを流す「タイムCM」とそれ以外(番組と番組の間に流れるCMなど)の「スポットCM」があります。私の所属するスポット営業部は、多種多様な企業にスポットCMの放送枠を売る部署です。入社3年目に「渉外」と呼ばれるスポンサー担当となって、音楽会社、化粧品会社、アパレル系企業などを中心に約100社のスポンサーを担当するようになりました。もともと、様々な業界の方々と接することができる職種に就職したいと考えていたので、とてもやりがいのある仕事でした。昨年出産し、現在は社内で「デスク」として働いています。部内に8名いる「渉外」たちからスポンサーの要望を聞いた上で、番組とのタイアップなど的確な企画を提案し、各部署との調整を行う仕事です。出産前に、私自身が「渉外」として経験したことを生かしながら、日々の仕事に取り組んでいます。

【引用】日本テレビ採用サイト

営業部は、主にスポンサーへのCM枠のセールスを担当する部署で、テレビの"広告媒体"としての側面を担っています。

CMの販売を通じてスポンサーの商品やサービスを流通・拡大させることで、スポンサーの社名を視聴者に認知させたり、キャンペーンを成功させるなど、スポンサーとテレビ局の利益の両方を生み出すことが求められます。

また、CMとタイアップした企画を立案するなど、テレビ局の営業ならではのクリエイティブなセンスも発揮できます。

テレビ業界の業務内容【5】人事

会社全体の"ヒト"にかかわる業務を行う部署です。採用や人事異動の他にも、社員育成研修や人材評価、スタッフ表彰など様々な人材戦略業務を行っています。

社員の給与や社会保険、年金に関する業務、診療所や保養所、社員食堂の運営なども人事局の業務と言われています。

テレビ業界の業務内容【6】総務

社員や会社の安全を守り、会社全体の"モノ"を管理する部署です。職場環境の整備を通して、業務が円滑に行われるようにサポートしています。

例えば、改装や改築などの社屋の管理、テナントの誘致、株主総会や大規模な社内行事の運営などが挙げられます。さらに、新スタジオ棟建設を含む番町再開発事業など、その業務は多岐にわたります。

テレビ業界の業務内容【7】経理財務

入社以来、動画配信事業の再編や、IT関連子会社の会社分割、インターネット関連企業のM&Aファイナンススキームの策定など、様々な全社的課題に挑戦させてもらえたことは、私にとって大きなモチベーションになりました。監査法人と違って、自分自身でスキームを考え、それを経営層に提案し、業績の向上に繋げていくことが可能ですし、それが将来の日テレグループの成長に繋がれば最高です。日テレの経理部門は、一般的な会社よりも、社内で強い役割を担う部署でもあり、その分、様々な意見を発信することが可能だと思います。

【引用】日本テレビ採用サイト

会社全体の"お金"を管理する部署です。取引先との支払いのやり取りや設備、不動産、資金の管理・運用を行います。

さらに、ビジネスで利益を上げるための改善点を考えるのも仕事です。会社の経営状況を把握し、予算作成と収支管理などを行います。

テレビ業界の業務内容【8】その他

日テレであればグローバルビジネス局、ICT戦略本部など、時代に合わせた対外施策で未来のテレビ局の発展に向けて貢献しています。

テレビ業界のやりがい

テレビ業界のやりがい

ここまでテレビ業界の全貌について紹介しました。興味のある業務内容は見つかったでしょうか?

ここからはテレビ業界全体を通し、どのようなやりがいがあるのかを紹介していきます。

テレビ業界のやりがい(1):自分の夢や情熱を形にすることができる

Q.どんな人材を求めていますか?

A.自分がテレビ朝日でやりたい夢を明確に持っていて、自分の言葉で話せる人でしょうか。派手な経歴は一切必要ありません。どのジャンルを志望していても、情熱を持って夢を語ることができる人と一緒に働きたいと思っています。 また、テレビ局の仕事はすべてチームプレーです。他者を尊重しながら自分の意見を言えることも大事なのではないでしょうか。

【引用】テレビ朝日採用サイト

テレビ業界、特に制作部では、密度の濃い内容を視聴者に分かりやすく伝えるため、過密なスケジュールをこなす必要があります。そのため、私生活よりも仕事を優先しなければならないことも多く、どれだけ仕事に対するモチベーションがあるかが重要になってきます。

つまり、情熱をもって仕事に打ち込みたいという方にはおすすめの業界だということができるでしょう。

テレビ業界のやりがい(2):テレビでしかできないことを実現できる

私はスポーツ局での仕事を長年おこなってきました。オリンピックにもサッカーワールドカップにも行きましたし、その他数々の歴史的瞬間を目の当たりにしてきました。

「数字(視聴率)が上がる音が聞こえる」経験ってわかりますか?スポーツの生中継で、日中の何千万人の視聴者が固唾を飲んでテレビ画面に釘付けになる瞬間があります。そんな時、決してするはずがない「数字が上がる音」が脳裏に聞こえる、気がするのです。こんな経験は、テレビでしかできません。そして日本中の注目が集まる中、最高の映像をお茶の間に届ける、この快感を、皆さんにもぜひ体験してほしいです。

テレビ局でしかできないこと、テレビ局だからやれること。めちゃくちゃいっぱいあります。一緒にやりましょう。皆さんと共に仕事ができる時を心待ちにしています。

【引用】テレビ朝日採用サイト

スマホが普及し、メディアとしての役割が衰退しているとはいえ、やはりテレビが重要なメディアであることには変わりありません。

そのため、多くの視聴者の心を動かすためにはどのようなことをすればいいかを考え、マスメディアでしかできないことに挑戦したい就活生にはオススメの業界です。

まとめ

テレビ業界とはまとめ

本記事では、テレビ業界とはどういう業界であるかについて紹介しました。

ビジネスモデルや業務内容を理解することで、テレビ業界についてのイメージを具体的にすることができるようになったと思います。

テレビ業界の就活を開始する第一歩に、本記事を役立てていただければいいと思います。

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