広告代理店の仕事内容や職種ごとの役割を徹底解説

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最終更新日:2022年03月29日

テレビCMや屋外広告、web広告など、私達の日常生活に深く根付いている広告の企画に携わることができる広告代理店。

就職活動においても、「人に感動を与えること」、「自分が携わったものが世の中に広まること」に魅力を感じた就活生を中心に各広告代理店は非常に高い人気を誇ります。

しかし、実際の業務内容は表面的なイメージと異なる点も多く、正確なビジネスモデルの理解無くイメージ先行で選考に進んでしまうことは非常に危険と言えるでしょう。

そこで本記事では、広告代理店の職種ごとの仕事内容や激務かどうかについて、解説していきたいと思います。

本選考とインターンの締め切り情報

広告代理店の役割

広告代理店とは、「クライアント企業の広告活動」、つまりマーケティングを「代理的に行う」企業のことを指します。クライアントが抱える課題をヒアリングし、メディアを使ったプロモーションを提案し、商品やサービスの売上につながるようサポートします。

その際、以下の3者間で調整を行っていくことになります。

広告代理店のステークホルダー

(1)広告枠を提供する企業(テレビ局、新聞社など) 
(2)広告代理店 
(3)クライアント企業(=商品やサービスを持ち、その商品やサービスを宣伝したいと考えている企業のこと)

したがって、広告代理店は「広告を出したい企業」と「広告を掲載するメディア」を繋ぐ「仲介」の役割を担っています。

広告代理店の職種一覧

前述の通り、広告代理店の中には様々な職種があり、それぞれの役割を担うことで広告代理店はその機能を果たしています。

プロジェクトによって必要とされる職種や業務は様々なパターンがありますが、業務の流れと各フェーズで業務を担う職種を簡単にまとめると上記の図のような形になります。

営業:クライアントから要望を受け、その要望をもとに他の職種の案件に適した社員を招集し、案件の情報を共有する。※これ以降の案件の進捗管理も行う。

マーケティング:
市場調査などを基にクライアントの要望を叶えるための戦略を立案し、企画の大まかな方向性を決める。

クリエイティブ:マーケティング職が立案した戦略をベースに、伝えたいメッセージをコピーやデザイン、映像などで表現する。

プロモーション:マーケティング職が立案した戦略や、クリエイティブ職が考えた表現をもとに、世の中に拡散させ、商品の購買といった人々の行動を喚起させる施策を考える。

メディア:ここまでの戦略を踏まえて、どのようなメディアでの出稿するかのプランニングを行う。また、メディア媒体の買い付けを行う。

今回は、上記の流れに則って、「営業」「マーケティング」「クリエイティブ」「プロモーション」「メディア」について解説していきます。

「広告代理店でCMを作りたい」といった想いから、広告代理店を志望する就活生は多いと思います。しかし、この段階では浅い志望動機となってしまいます。

広告代理店の中でも「どんな職種、すなわちどんな役割を担いたいか」までをきちんと考えておくことが重要となります。

営業の仕事内容・役割

営業とは、一言で表すとクライアント(広告主)との窓口を担い、プロジェクトの進捗の管理などを行います。

クライアントの要望を基に、社内の他の職種の社員を集めチームを編成しその案件の予算やスケジュール、進捗管理まで担当します。

また、案件によっては、クライアントが代理店たちに企画案を出させ、良い企画を出している広告代理店と契約をするという、コンペ形式での契約が行われる場合もあります。

この場合も、数ある代理店の中から自分たちの企画をクライアントに採用してもらえるように、営業職が企画案の指揮をとります。

「AP職の職域は一言でいうと“最初から最後まで”、です。時には商品開発に携わることもありますが、商品が生まれる瞬間から生活者の手元に届く瞬間まで、すべての過程に携わります。こうしてすべてを見ることができるのは、クライアントとわれわれ AP 職ぐらい。だからこそ、誰よりもその製品に愛を持って、誰よりも深く考え続ける必要があります」

※AP職=アカウントプロデュース職、博報堂における営業職のこと。

引用:博報堂 新卒採用ページ CROSS TALK「はじまりを作るエネルギー×チームを率いる決断力」

そのため、広告代理店のなかでの営業は「プロジェクトをまとめる監督」のような役割と考えることができるでしょう。

以上の仕事内容を踏まえて、営業にはクライアントとの信頼関係を築く力やチームをまとめるリーダーシップ、プロジェクトの実行まで導く責任感などが求められると考えられます。

また、電通では2018年に営業局からビジネスプロデュース局に、博報堂では2019年に営業局からビジネスデザイン局というように名称が変更されています。

この名称変更は広告代理店の営業職に対して求められるものが変化していることを反映したものです。

これまでの広告代理店は「クライアントが作った商品や既存のブランドをどのように世の中に周知、アピールするか」に特化していました。

しかし、今後はこれまでの領域に留まらず、クライアントの商品開発や経営戦略にも関わっていく、すなわちより上流の部分にも関与していくように変化しています。

以上のような「クライアントへ広告営業を行う」役割から「クライアントとともにビジネスを作り上げる」役割への変化が、電通や博報堂の部署の名称変更にも表れているのです。

マーケティングの仕事内容・役割

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クリエイティブの仕事内容・役割

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プロモーションの仕事内容・役割

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メディア担当の仕事内容・役割

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広告代理店は本当に激務なのか

過去に電通の若手社員の自殺が労災認定されたことなどを受けて、広告代理店の仕事には激務というイメージがなんとなくある就活生も中にはいるかと思います。

ここでは、広告代理店の仕事に対して世間や就活生が持ちがちな「激務」という印象に対し、「本当に激務なのか?」「激務な場合、なぜそうなってしまうのか」といったことについて解説を行いこの噂の真実を解明していきます。

なぜ激務と言われてしまうのか

広告代理店での仕事が激務と言われてしまう理由として、以下の要素が挙げられます。

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現在の状況・働き方改革など

前述のような要因によって、広告代理店での仕事には業務時間が増えてしまう場合や精神的な負担が増えてしまう場合があります。

このような状況を受け、広告代理店各社ではどのような取り組みがなされているのか、広告業界の大手4社の福利厚生や労働環境改革について以下でまとめていますので参考にしてみてください。

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最後に

本記事では広告代理店の仕事内容について、職種別の仕事内容や激務という噂の真相について紹介しました。

毎年就活生に人気のある電通や博報堂に加えて、近年ではサイバーエージェントなどのインターネット専門広告会社も成長してきています。

変動の多い業界であるため、様々な情報を取りいれて、自分が広告代理店で働いているイメージを思い浮かべて見てください。

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博報堂・博報堂DYメディアパートナーズの企業研究ページ(内定者ES・選考レポート・選考対策記事)はこちら
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また、こちらの動画では広告業界の業界研究を解説しています。ぜひご覧ください。

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