自己PRの締め方はどうするべき?書く際のポイントからES例文までを紹介

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最終更新日:2024年04月19日

「自己PRの締め方がよく分からない…」

「自己PRの締めの文章ってどんな内容を書けばいいの?」

志望動機やガクチカ(学生時代頑張ったこと)と並び、エントリーシート(ES)における頻出質問の一つである"自己PR"ですが、上記のような悩みを抱いている方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、自己PRの書き方の中でもこの「締め」を取り上げ、締めの重要性・書く際のポイントからES例文までを解説していきます。

自己PR

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ズバリ!自己PRにおける良い締めとはなにか?

まずは、自己PRについてどのような締めがよいのか、端的に二つにまとめました。

  • 活躍している未来の姿を相手に想像させること
  • ありきたりな言葉で締めない

この二点を頭に入れて以下記事を読み進めていただければと思います。

活躍している未来の姿を相手に想像させること

締めの部分では、自己PRの中盤で具体的なエピソードを基に主張してきた自分の強みを将来どのように仕事に生かしていくのか詳しく伝えましょう。仕事に対する意欲も加えることで、採用担当者は実際にあなたが働いている場面を想像でき、選考を突破できる可能性も大幅にあがるでしょう。

ありきたりな言葉で締めない

採用担当者は短い期間に多数の就活生のエントリーシートに目を通しているため、一人ひとり覚えることは難しいでしょう。そのため、自己PRの締めをありきたりな言葉で締めてしまうのは自分の良さを担当者に印象づけることができずもったいないです。他者と差別化でき、自分らしさが伝わるような締めにしましょう。

企業が自己PRを聞く意図とは

企業が自己PRを聞く意図

それでは、「そもそもなぜ企業は就活生に自己PRを聞くのか」について紹介していきます。

企業が就活生に対して自己PRを聞く理由は以下の2点に大別されます。

  • 自社の求める長所・能力があるかを知るため
  • 人柄を判断するため

この2点について以下で詳しく説明します。

自社の求める長所・能力があるかを知るため

営利企業である以上、当然ながら企業は利益を生み出す必要があります。そしてそのためには、働く社員が企業に利益をもたらす必要があります。

つまり新卒採用においても、"あなた自身が入社した際、その企業にプラスの利益をもたらすことができる人物かどうか"を企業は見ています。言い換えると、「その就活生が入社後に活躍してくれる人材かどうか」を見極めているということです。

そのため、自分の長所をアピールする際はありのままに長所を伝えるのではなく、企業が求めている素養を意識してアピールすることが重要になります。

人柄を判断するため

企業は能力だけでなく、人柄も含めて採用を行っています。

そのため自己PR等の質問を通じ、その就活生の長所だけでなくその長所を培った経験を聞きます。そこで述べた経験から、企業は「この人は〇〇な性質を持っている」などとその就活生の人柄を導き出します。

つまり、自己PRから"その人の物事へ取り組む姿勢”を見ることができるということです。そしてその導き出された人柄と自社の社風等がマッチしているかを判断し、採用するか否かを判断します。

ここまでの説明で、自己PRがどんなものかについては理解できたかと思います。

これらを踏まえ、続いては自己PRにおける締めの重要性を解説していきます。

なぜ自己PRにおいて締めは重要なのか?

自己PRにおける締めの重要性

企業が自己PRを聞く意図は「就活生の能力(長所)・人柄を把握するため」というのは理解していただけたでしょう。

ではなぜ、自己PRの中でも締めの部分が重要になるのでしょうか?

結論からお伝えすると、"自己PR全体を論理的な文章にするため"というのが回答になります。

自己PRの締めは基本的に以下の2パターンに分類されるため、パターンごとにその理由を紹介していきます。

  • 冒頭で述べた結論(強み)を再度述べる
  • 企業での活かし方を述べる

冒頭で述べた結論(強み)を再度述べる

1つ目は「冒頭で述べた結論(強み)を再度述べる」パターンです。

「結論→理由→具体例→結論」という論理的な文章構成のフレームワークを聞いたことがある就活生もいるかと思いますが、「結論(1つ目)・理由・具体例」は全て締めの文章に紐付いてきます。

つまり、この最後の締めの文章次第でまとまりのある文章にもまとまりのない文章にもなり得るため、自己PR全体を構成する上で締めの文章は重要であると言えます。

企業での活かし方を述べる

2つ目は「企業での活かし方を述べる」パターンです。

企業での活かし方は、上記で紹介した「企業が自己PRを聞く意図」の一つでもある"自身が企業に貢献できる人材であることのアピール"に直結するため、自己PRの一つの要素として重要になります。

また、その前の具体例などは「企業での活かし方」を根拠付ける材料にもなるため、文章全体に一貫性を持たせるという観点においても重要な要素であることを理解していただけるでしょう。

指定文字数にも左右されるため、必ずしも盛り込むべき内容ではありませんが、自身が「その企業に貢献できる人材であること」を伝えるためにも強み(長所)の活かし方で文章を締め、自身の強み(長所)を最大限アピールしてもらえればと思います。

自己PRの締めを書く際に押さえておくべきポイント

自己PRの締めを書く際に押さえておくべきポイント

締めの重要性は理解していただけたと思いますので、続いては実際に自己PRの締めを書く際に押さえておくべきポイントを紹介していきます。

自己PRの締めを書く際に押さえておくべきポイントは以下の2点に大別されます。ここからは具体例を用いて各ポイントを解説していきます。

  • 企業の求める人材像を踏まえた上でアピールする
  • 強み(長所)の活かし方を具体的に述べる

企業の求める人材像を踏まえた上でアピールする

自己PRの締めは、企業の求める人材像を踏まえた上で書くことが望ましいとされています。

『企業が自己PRを聞く意図とは』でも解説していますが、企業は自己PRを通じて"その就活生が入社後に活躍できる人材であるかどうか"を見極めているためです。

そのため、就活生は業界研究や企業研究を通じて得た情報をもとに、自身の志望する業界・企業・職種で求められる素養を見極め、それに沿った上で自身の強み(長所)を述べることが求められます。

もちろん、嘘をついてまで自身の強み(長所)を企業の求める人材像に合わせる必要はありませんが、上記の観点はぜひ意識してもらえればと思います。

強み(長所)の活かし方を具体的に述べる

『なぜ自己PRにおいて締めは重要なのか?』でも解説していますが、自己PRの締めでは"強み(長所)をどのように企業で活かすか"という要素を書く就活生が多いかと思います。

企業側は「その強み(長所)を通じて、具体的にどのように貢献してくれるのか?」を見極めようとしていますので、強み(長所)の活かし方で締める際は具体的に述べるようにしましょう。

具体的に述べることの重要性を示す例として、同様の強み・エピソードを書いているAさんとBさんの自己PRを下記に掲載しています。

AさんとBさんの自己PR

【Aさん】
(本文)→相手に寄り添うことができるという強みを御社でも活かしたいと考えています。

【Bさん】
(本文)→御社の営業職でもこの相手に寄り添うことができるという強みを活かし、親身な対応による顧客からの信頼獲得を実現したいと考えています。

AさんとBさんの自己PRを比較し、皆さんはどちらの自己PRが分かりやすいと感じたでしょうか?

おそらく多くの就活生がBさんの例を選ぶのではないかと思います。

今回はやや極端な例を取り上げましたが、上記の例からも分かるように自己PRの締めで強み(長所)の活かし方を述べる際は、企業にどのように貢献できるのかを具体的に述べる必要があります。

「抽象的な文章で自己PRを締めていたな…」と感じた就活生は、上記例を参考にした上で自身の自己PRを改善してもらえればと思います。

エントリーシート(ES)における自己PRの基本的な書き方

エントリーシート(ES)における自己PRの書き方

ここまで締めの重要性・書く際のポイントについて紹介してきましたが、ここでは自己PR全体の書き方についておさらいしていきます。

自己PRを書く際は、基本的に以下のフレームワークに沿って書くことで論理的な自己PRにすることができます。

上記の図に記載してあるように、まず最初に"結論(書き出し)"を簡潔に述べ、その結論の根拠となるエピソードを伝えます。

エピソードを述べる際には「どのような努力や工夫をし、どんな結果を出すことができたか」という選考官が最も知りたい部分まで書くようにしましょう。

そして最後には、自分の強み(長所)を通して企業にどう貢献できるのかをアピールします。このような流れで自己PRを書き終わったら、必ず添削をするようにしましょう。

文章だけでなく、動画を通じても自己PRの書き方を理解したい就活生は、以下のYou Tube動画もあわせてご覧ください。

大手企業内定者の自己PRの締めに関するES例文5選

自己PRのエントリーシート(ES)例文一覧

締めを含めた自己PRの基本的な書き方は理解していただけたかと思いますので、続いては自己PRのES例文を紹介します。以下では、大手企業内定者のESを強み(長所)別に5つ紹介します。

 自己PR締めのES例文(1):相手に寄り添い解決する(24卒 東日本旅客鉄道(JR東日本))

あなたは当社でどのようなことに挑戦したいですか。具体的な内容とそれを実現するためのあなたならではの強みを、今までの経験を踏まえて教えてください。

「人々に笑顔と、感動を与えたい」という夢を実現したい。
その為に、「相手に寄り添い共に課題を解決する」という私の強みを活かしお客様の声から、更なる鉄道利用の推進に取り組みたい。
私は高等学校で弓道部に所属していた。弓道は精神を統一しなければいけないスポーツで、少しでも集中を切らすと的に矢は当たらない。その為スランプになる部員も多く私もそうだった。
技術面で指導するだけではなく、精神面でもサポートするために、部員に声掛けし、息抜きに遊びに行ったり、ご飯を食べたりなど、1人1人に合った方法で相談に乗るようにした。その結果、本番で皆が力を発揮することができ、団体で近畿大会出場を果たすことができた。
現在、鉄道による移動ニーズは減少している。このニーズを増加させる為には、鉄道や駅を移動手段ととらえず、目的にしてもらうことが大切だと考える。
「びゅうトラベル」の企画や、スマートホテルで地方創生への貢献、「東京感動線」での東京の魅力の発掘など首都圏、地方両方の魅力の発信、旅行事業を創出するサービスに強みを持つ御社だからこそ、お客様に鉄道や駅を楽しむ場所にすることができると思い、志望する。
私は御社の鉄道や駅の改革事業に携わり、お客様に楽しんでもらうと共に、また私の強みを活かしてお客様に寄り添い、お客様の声を実現するために必要なことは何か考え、共に解決していきたい。

内定者本選考ES:24卒 東日本旅客鉄道(JR東日本)(エリア職)
東日本旅客鉄道(JR東日本)の企業研究ページ(内定者ES・選考レポート・選考対策記事)はこちら

自己PR締めのES例文(2):不屈の精神力(24卒 積水化学工業) 

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 自己PR締めのES例文(3):実行力(24卒 TOPPAN)

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自己PR締めのES例文(4):課題解決力(24卒 西日本電信電話(NTT西日本))

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自己PR締めのES例文(5):適応力(24卒 大同生命保険)

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まとめ

本記事では、自己PRにおける締めについて解説してきました。

締めは自己PR全体を論理的な文章にする重要な要素であり、自身の強み(長所)をアピールできる最後の要素でもあります。

締めの重要性やポイントを理解した上で自己PRを作成し、志望企業の選考突破を目指していただければと思います。

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