東京海上の内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項

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最終更新日:2023年09月28日

企業研究

東京海上日動火災保険の本選考ES一覧はこちら
東京海上については、いわゆる一般的な「学生時代頑張ったこと」が聞かれており、明確にどういった人材を求めているのかエントリーシートではわかりづらい例になります。

しかし、丁寧に採用HPを読み解くと、どういった仕事内容であり、どういった人材が求められているのかはひもとくことが出来ます。

東京海上日動のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ」に基づくと、

①問題点や現状を変えるための提案ができる人材
②チームに対して自分の意志を伝え協力してもらうことができる人材
③価値観や立場が異なる人とも考えを共有し、協力できる人材
④自分が決めたことを最後までやり遂げる意思の強さを持った人材

の4つの要素の複数を満たす人材だということを示せると評価が高くなると考えられます。
今回はこちらの内定者のエントリシートの添削になります。上記①〜④のどの人材に当てはまっているのか考えながら読んでいただければ幸いです。

本選考とインターンの締め切り情報

一つ目〜二つ目の設問

(1)大学時代に力を入れて取り組んだことを3つ挙げてください。 (150文字以内)         

運動音痴で部活動未経験にも関わらずアメフト部に入部し、ムードメーカーとしてチームを盛り上げました。

アメフト部の新入生勧誘責任者として、金銭面と引継面で勧誘制度の確立・伝承をしました。

IAEAへの海外インターンシップに挑戦し、部署間を超えて専門家集団の協力を勝ち取り研究を進展させました。
(2)上記(1)でお答えいただきました3つの取り組みのうち、最も力を入れた取り組み1つを下記より選択ください。    

体育会活動

海外インターンシップもインパクトの強いよい経験だと思います。体育会経験についても、部活動未経験ながら厳しい体育会のアメフト部に入部したこと、新入生勧誘制度の確立の話などは上記の求める人材に当てはまるところがあるのではないでしょうか。

三つ目〜四つ目の設問

(3)上記(2)でお選びいただきました取り組みに関して、活動期間、役割、人数等具体的なイメージができるように内容を教えてください。 (250文字以内)

学部4年次の春、アメフト部の新入生勧誘責任者として、部員70名をまとめ、費用100万円を用いて、期間1ヶ月間の中で15回を超えるイベントを企画・実行を指揮しました。アメフトは試合中に選手を誰でも、何度でも交代可能という性質から、部員の数は部の強さへと直結します。また元々認知度が低く、大学から始める人が多いスポーツなので、アメフト部は数ある体育会の中でも一番勧誘に力を入れています。特に新入生が入学してからの2週間は、毎日休みなく勧誘イベントを催しており、勧誘責任者はその全てを取り仕切っています。
(4)その取り組みの中で感じた課題や問題、および感じたきっかけ・背景について教えてください。また、その後どのような行動を取ったのかについても教えてください。 (500文字以内)

今まで着手される事のなかった勧誘制度の確立・伝承を行いました。 例年責任者は連日行われる勧誘行事の企画・準備・実行に追われ、部に確立した勧誘制度がありませんでした。私は毎年の勧誘を通してその現状に強い危機感を抱きました。そこで金銭面と引継面の2つの観点から以下のような制度改革を行いました。 「賃貸会社の協賛を得て部のビラ配りと同時に120万円のアルバイト収入を得る」 「勧誘期間前にやるべきことを時系列化、期間中のイベント毎の参加者数等を記録して傾向を評価する」 勧誘中の困難は部員のモチベーション維持でした。イメージアップ・データ収集のため勧誘期間を延長したことで、練習時間が削られ部員の不満が増しました。ここは上級生が行動で示すしかないと考え、ビラ配りは4年生だけで行おうと考えました。4年生こそ練習すべきと反発を受けましたが、チームにとっての勧誘の重要性を一人一人に説得し30名全員の許可を得ました。この取組みで後輩の練習時間を確保し、部の勧誘のモチベーションを保ちました。 今回の経験を通して、新しい仕組みを構築しそのノウハウを蓄積していく醍醐味を学びました。
(3)にて、新入生勧誘の重要度を、「アメフトは試合中に選手を誰でも、何度でも交代可能という性質から、部員の数は部の強さへと直結します。

また元々認知度が低く、大学から始める人が多いスポーツなので、アメフト部は数ある体育会の中でも一番勧誘に力を入れています。」のようにわかりやすく説明できている点は非常に評価できると思います。
このような説明が一言あるかないかで、相手が理解できるかどうか大きく変わることがあります。
内容としても、「自ら現状を打破するための解決策を提案する」⇒「周囲の反発があったものの、重要性を説き、協力を得る」⇒「仕組みを構築して、ノウハウを蓄積する醍醐味を学ぶ」といった形で、東京海上日動のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへで紹介した働き方につながるものを感じられるでしょうか。

このような形で自分自身の経験と、仕事内容・働き方がどのようにリンクするのか考え実行することが重要です。ぜひ自分に当てはめて考えてみてください。

五つ目の設問

(5)当社の志望理由をお聞かせください(興味を持ったきっかけではありません)。 (150文字以内)

貴社で新しい仕組みの確立・伝承に挑戦したいです。 アメフト部の勧誘制度とIAEAへの海外インターンシップ制度を確立・伝承し、その醍醐味を学びました。貴社は取引先との新しいビジネスの形を常に創造しており、私は持ち前のチャレンジ精神を活かし新しいビジネスモデルを確立・伝承したいと考え貴社を志望しています。
東京海上日動のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ」で書いた通り、仕事内容と過去の経験を結びつけることが大事です。ここでもアメフト部の勧誘制度の経験を、保険会社での新しいビジネスの形を創造するという点と結びつけて語っています。

正直なところ、結びつける内容自体は少し漠然としており、保険会社の仕事内容を理解しているかどうかは若干疑問が湧くところですが、このレベルでも自己PRがよければ十分に内定可能ということでしょう。
下記のような形で結びつけて考えられると、仕事内容に対する理解ももう少し深いレベルで示せるでしょう。
(志望動機参考例)

貴社で新しい仕組みの確立・伝承に挑戦したいです。 アメフト部の勧誘制度とIAEAへの海外インターンシップ制度を確立・伝承し、その醍醐味を学びました。貴社の仕事では、特に自動車ディーラーへの営業や企業向けの営業にて、それぞれの企業のためになる保険の仕組みを提案し、後世に受け継がれるものとしたいです。

もちろん、さらに踏み込んで、自動車ディーラーの保険販売の確立については、○○さんの話を聞いて興味を持った、企業向けの営業においては○○さんの話を聞いて興味を持ったなど、具体例にさらに踏み込めると万全だと言えます。

六つ目の設問

OB・OG訪問をされましたか。   

していない 
素直にOB訪問をしていないと答えても内定を出してくれる会社はあります。

しかしながら本当に志望度が高いのであれば、しっかりとOB訪問をしておくべきでしょう。
このあたりは自分自身の時間の使い方も含めて、優先順位をたてて行動するようにしましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。
仕事と学生時代の経験の結びつきについて理解を深めることはできたでしょうか。

働き方と学生時代の経験を抽象化し結びつけることができれば、内定するために必要な自己PRと学生時代頑張ったことは十分完成します。そして、働き方と学生時代の経験を結びつけることができれば志望動機も非常に簡単に書けるでしょう。

この結びつきを理解するためにも様々な内定者のエントリーシートを読んで活かしていただければと思います。
参考:東京海上日動火災保険の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから

photo by Johann Schwarz

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