東京海上日動のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ

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最終更新日:2022年07月07日

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東京海上は東早慶などの上位校学生が志望する企業ランキングで11位、マイナビの人気企業ランキングでも9位と毎年安定して上位に位置する企業です。

一方で、総合商社や銀行などに比べて、仕事のイメージが持ちづらい業界といえ、ステータスだけで志望してしまう学生も多いような業界であるように感じています。
今回も東京海上の採用HPから一部、引用させてもらい、仕事・働き方に基づいて求められる人材の説明をしたいと思います。

志望動機例文集

東京海上日動の求める人材

損害保険の中で最も大きなシェアを占める自動車保険。その自動車保険の代理店として、自動車販売会社(カーディーラー)は、重要な販売チャネルであり、ほぼすべての自動車販売会社が自動車保険を扱っています。こうした自動車販売会社を専門に担当しているのがディーラー営業部門です。

(中略)

入社3年目に参加した年間数千台の販売実績を持つ大手自動車販売会社の経営会議の時のことは今でもよく覚えています。会議の中で、「お客様への自動車保険の提案」に対する姿勢が従業員の方によって違いがあることに気がつきました。

(中略)

自動車販売会社の経営陣に「事業理念を全社レベルで再徹底する必要がある」と申し入れ、従業員が同じレベルで、車の販売と同時に必要な保険商品の提案ができる仕組み作りを提案したのです。その仕組みとは、保険だけなく車検や定期点検も含めて、お客様にカーライフに関わるすべての安心と安全を提供することで、アドバイザーとしての信頼度を上げ、熱烈なファンをより増やそうというもの。そのために商品知識や営業手法の研修などを数多く企画・実施しました。その結果、従業員の方々の意識も徐々に改善され、事業理念の実現に近づき、その上、車の販売収益も大幅にアップし、結果的に経営の安定化にも大きく貢献することができたのです。

(東京海上採用HPより引用)
東京海上の保険料収入に占める自動車保険の割合は非常に大きく、カーディーラーを担当するディーラー営業部門への配属は多くの新入社員が配属されます。保険会社の仕事というとイメージしにくいものだと思いますが、上記のケースが最もイメージしやすいのではないでしょうか。
担当する自動車販売会社に対して、自社の自動車保険を販売するための仕組みを提案し、保険の売上をあげることがメインの仕事になります。
自動車販売会社の経営陣に信頼してもらった上で、その会社の従業員の人たちに向けて新しい企画や仕組みを提案する必要があります。販売会社の経営陣と信頼関係を構築するだけでなく、実際に現場で保険を販売する従業員とまで信頼関係を構築する必要がある仕事であるといえます。

東京海上日動の設問

(1)大学時代に力を入れて取り組んだことを3つ挙げてください。 (150文字以内)         

(2)上記(1)でお答えいただきました3つの取り組みのうち、最も力を入れた取り組み1つを下記より選択ください。         

(3)上記(2)でお選びいただきました取り組みに関して、活動期間、役割、人数等具体的なイメージができるように内容を教えてください。 (250文字以内)     

(4)その取り組みの中で感じた課題や問題、および感じたきっかけ・背景について教えてください。また、その後どのような行動を取ったのかについても教えてください。 (500文字以内)         

(5)当社の志望理由をお聞かせください(興味を持ったきっかけではありません)。 (150文字以内)             

(6)OB・OG訪問をされましたか。  

一つ目〜二つ目の設問

(1)大学時代に力を入れて取り組んだことを3つ挙げてください。 (150文字以内)

(2)上記(1)でお答えいただきました3つの取り組みのうち、最も力を入れた取り組み1つを下記より選択ください。
一つ目の設問は大学時代に頑張ったことを三つ書かせるものです。ここでも上記のような働き方をイメージして、自分自身のアピールすべきエピソードをある程度考えた上で三つ書くべきでしょう。

部活の経験を三つ書いてもよいかなどの質問を受けますが、同じ経験を三つ書くことで相手にどのようなイメージを与えるかは考えておきましょう。

同じ経験を三つ書くことで、そのコミュニティに対するコミットや一つのことに取り組む姿勢を伝えられる一方で、一つのコミュニティでしか活躍できない人材なのではないかという懸念を抱かれる可能性もあります。メリット・デメリット踏まえて選択するようにしましょう。

三つ目〜四つ目の設問

(3)上記(2)でお選びいただきました取り組みに関して、活動期間、役割、人数等具体的なイメージができるように内容を教えてください。 (250文字以内)

(4)その取り組みの中で感じた課題や問題、および感じたきっかけ・背景について教えてください。また、その後どのような行動を取ったのかについても教えてください。 (500文字以内)
ここはいわゆる学生時代頑張ったことの詳細になります。

東京海上の内定者に話を聞くと、面接においては、学生時代頑張ったことに対する深堀がひたすら続くとのことです。
一つの取り組みの中で、問題点やきっかけをどのようにとらえ、組織の中でどのように行動できる人材なのかが問われているように感じます。
上記の働き方の例の通り、自動車会社の経営陣から従業員までに信頼してもらい、新たな企画や提案を最後まで実現することが求められる仕事です。
「その取り組みの中で感じた課題や問題、および感じたきっかけ・背景について教えてください。」というのが、上記の働き方の「会議の中で、「お客様への自動車保険の提案」に対する姿勢が従業員の方によって違いがあることに気がつきました」という部分に当てはまるでしょう。
問題点に気づき、自主的に行動して、周囲の人に自分の提案を受け入れてもらい、協力して成果をあげる人材が求められていると言えます。
学生時代の経験で言えば、例えばサークルなどにおいて、新入部員の勧誘制度について提案し、変更したことなどが挙げられます。現状の勧誘制度の問題点は何だったのか、その問題点に気づいた背景は何だったのか、その上でどのような行動をとったのかについて整理すると上記のエントリーシートは十分埋まるでしょう。
その上で、なぜそれを問題点だと感じたのか、周囲に提案して受け入れてもらう上で重要なことは何か(仕事でもそれはいかせる考え方なのか)、物事を最後までやり遂げる上で重要なことは何かといった点を整理しておき、社会人にも共感してもらえるようにすれば面接は何の問題もないでしょう。

基本的な学生時代頑張ったことの書き方については下記の動画を参考にしてください。書き方のポイントが端的にまとめられています。

五つ目の設問

(5)当社の志望理由をお聞かせください(興味を持ったきっかけではありません)。 (150文字以内)          
志望動機は、その会社の憧れやいいと思う点を挙げるのではなく、その企業の仕事内容に適正があることを過去の経験から説明することです。学生時代の経験をある程度抽象化して、企業の働き方に繋げる必要があります。

上記で紹介した東京海上の採用HPでは下記のように学生時代の経験と結びつけています。
学生時代に積極性を養おうと思い、“自ら動いて提案するサークル”を友人と設立しました。活動の一環で携帯電話のカスタマイズジャケットの大学オリジナルバージョンを企画・販売したことがあります。携帯電話会社と大学の販売部に働きかけ、大学生1,000人のアンケートを実施してニーズを数値化したりしながら何とか発売にこぎつけました。この時、“人の心を動かす”ことの楽しさを知ったことが、「営業」という仕事を選んだきっかけです。

今の仕事は、まさに「自ら考え、行動し、人の心を動かす仕事」。学生時代との違いは、動かす人数もさることながら、影響力の大きさが全く違います。

時代のカスタマイズジャケットの企画・販売という経験が、上記で紹介した仕事内容に繋がっているのはここまで読んだ方であればわかるのではないでしょうか。志望動機もこのように過去の経験から志望している企業の仕事内容に踏み込むものです。書き方については下記のコラムについても参考にしてください。
志望動機を書く際のフレームワークを紹介しています。こちらの考えにそって書くことで、端的かつ論理的に述べることが出来ると思います。

参考 【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説

動画を通じて志望動機の書き方を確認したいという方は下記の動画も参考にしてもらえればと思います。志望動機の書き方のポイントが端的にまとめられているので、動画でサッと確認したいと思っている方にオススメです。

六つ目の設問

(6)OB・OG訪問をされましたか。   
東京海上ではOB訪問の有無が面接においてもかなり聞かれるようです。理由としては、OB訪問するほどの志望度があるかどうかの確認、わかりにくい仕事内容について社員からしっかり説明を受けた上で志望しているのか本気度の確認といった部分が大きいように感じます。
あまり興味がわかない状況でも一人の社員に会うことでガラっと変わることがあります。面接などの本選考がまだ先の段階から少しずつ色々な企業の人に会ってみることをお勧めします。

最後に

いかがでしたか。ここまで複数の企業の求める人材を紹介してきましたが、求められる人材にはある程度の共通項があることがよくわかっていただけたかと思います。

その共通項とは、①問題点や現状を変えるための提案ができる人材、②チームに対して自分の意志を伝え協力してもらうことができる人材、③価値観や立場が異なる人とも考えを共有し、協力できる人材、④自分が決めたことを最後までやり遂げる意思の強さを持った人材の4点が考えられます。

ぜひ、他業界ではどのような働き方だからこそ、こういった人材が求められるというのを学ぶのは志望企業の自己PRや志望動機を考える上でもプラスになります。

【参考】東京海上内定者の回答(学生時代に力を入れたこと3つ)「1. 大学時代に力を入れて取り組んだことを3つ挙げてください。(150文字以内)」

体育会バスケット部における、関東リーグ戦優勝を目指したチーム力強化
大学院での、「太陽黒点数と景気変動の因果性分析」をテーマにした論文執筆
大学院時代の、中学・高校での非常勤教員として知識と勉強への取り組み方の指導

【参考】東京海上内定者の回答(最も力を入れたもの)「2. 上記1でお答えいただきました3つの取り組みのうち、最も力を入れた取り組み1つを下記より選択ください。」

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【参考】東京海上内定者の回答(上記の具体的な内容)「3.上記2でお選びいただきました取り組みに関して、活動期間、役割、人数等具体的なイメージができるように内容を教えてください。(250文字以内)」

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【参考】東京海上内定者の回答(背景、課題など)「4. その取り組みの中で感じた課題や問題、および感じたきっかけ・背景について教えてください。また、その後どのような行動を取ったのかについても教えてください。(500文字以内)」

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参考:東京海上日動火災保険の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから

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