マッキンゼーの内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項

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最終更新日:2018年07月12日

本選考とインターンの締め切り情報
マッキンゼーの採用したい人材については、「マッキンゼーのES(内定者例文有り)|志望動機・強み等各設問を解説!」でも書いたとおり、「リーダーシップ」に重きが置かれています。マッキンゼーの元採用担当者の方が書いた「採用基準」は外資系コンサルだけでなく、日系トップ企業への就職を考えている人にも有益な内容となっていますのでぜひ読んでください。


採用基準

なお、今回のエントリーシートはこちらの内定者のものです。

一つ目の設問

♦ 1. 大学・大学院在学中に、クラブ活動、ボランティア、NPOやNGO、イベント企画などの経験のある方は、活動種類を選択し、優先順位の高いものから2つまでご記入ください。(中学、高校時代の活動については記載しないでください。) 
上記の職歴の中で、特にリーダーシップを発揮した経験と、その際のあなたの役割をご記入ください。
【経験】 αALPHA LEADERSインターンシップ

【役職】 関西のチームリーダー
【内容】 メンバーのモチベーション管理とチームとしてアウトプットを最大化すること。
♦ 2. 上記の活動の中で、特にリーダーシップを発揮した経験と、その際のあなたの役割をご記入ください。
【経験】教師グループのチームリーダー

【役割】議論のファシリテーター
一つ目の設問はリーダーシップ経験です。

この通過者は役職としてもリーダー経験を書いていますが、特に役職が部長や委員長などの役職である必要はありません。
組織の中において主要な役割を果たし、貢献した経験であれば評価されると考えてください。もちろんどのような活動をしてきたのか、活動内容がすごい内容であれば注目される可能性は高いでしょう。
文字数が短いので、面接で細かいところは話すとして、自分自身がどのように考えて組織に貢献しているのか、組織に貢献する上で、リーダーシップを発揮する上で重要なことは何かといった点については聞かれたらしっかりと答えられるようにしましょう。

二つ目〜五つ目の設問

♦ 3. マッキンゼーに入社後5年間のキャリア目標についてご記入ください。
【1年目】死ぬほど聞き考え動き話します。

【2・3年目】米国を中心とした教育機関とNPO、行政機関とのプロジェクトに参画。

【4・5年目】日本の教育を外部(NPO・起業)もしくは内部(文科省・教育機関)から改革。
♦ 4. 長期のキャリア目標(10年程度先の将来において達成したいこと)についてご記入ください。
子どもの可能性を見出し広げられる活動をすることです。アメリカをモデルとした新しい教育モデルの確立に注力するか、小中高生が同じ教室で「考え抜く/議論する/カタチにする」ことのできる場を作ります。
♦ 5. コンサルタントになりたいと思う理由についてご記入ください。
将来子どもの可能性を最大限活かせる事業を展開するためのファーストキャリアとして最適だからです。この職種であれば、この夢の実現に必要な「発信・影響力」と「幅広い知識・人脈」が得られると考えています。
♦ 6. マッキンゼーに入りたいと思う理由についてご記入ください。
2つあります。1.貴社を通じて教育NPOへの支援がしたいからです。日本を変えるには教育だと思っています。2.尊敬する内定者の方から薦められ、貴社なら目標のキャリアを築くことができると感じたからです。
ここは「マッキンゼーのES(内定者例文有り)|志望動機・強み等各設問を解説!」で書いた通り、大きな枠組みから整理するとよいでしょう。

この通過者は、①新しい教育モデルの確立⇒②NPO、行政機関とのプロジェクトに参加⇒③コンサルタントとして働くといった形で落とし込んでいます。大枠から整理するのは志望動機の基本中の基本で、将来的にどんなことがしたい、どんな人になりたいという考え方から逆算して、中期、短期的なキャリアパスを考えるようにしましょう。

志望動機の書き方については下記の記事を参考にしてください。
志望動機を書く際のフレームワークを紹介しています。こちらの考えにそって書くことで、端的かつ論理的に述べることが出来ると思います。
参考:【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説
外資系コンサルは10年以内に大多数の人が離職する職場でもあり、長期のビジョンが必ずしもマッキンゼーでのキャリアである必要はありません。

この通過者のように素直に将来的なプランを話せばよいでしょう。

六つ目の設問 

ご自身の強みについてご記入ください。 

人に変わるきっかけを与えたり、人と人を繋げるために自分を犠牲にしてでも尽力できることです。そのためにロジカルとパッションをバランスよく取り入れて人のモチベーションを管理したり、カリスマ的存在になれます。
強みについては、どのような人柄かわかるとよりよいでしょう。

「カリスマ的存在になれます」は突っ込まれる可能性が高い記述ですが、どんなカリスマ経験があるのか、どのように慕われたのかいった形で話題が広がる可能性があるので悪くないと思います。

短い文章の中で目を引く内容を書いておき、そこの話題をふってもらうというのは他業界のESでも使えるテクニックでしょう。

一方で、「粘り強い納豆人間」、「何でも吸収するスポンジ人間」など陳腐になってしまった表現でこれを狙うと、うまくいかないことが多いので一応注意しておきます。

最後に

外資系コンサルというと、ケース面接が重要であり、ケース面接の出来不出来が大きく影響すると思われがちです。

一方で、前述の「採用基準」や【ケース】BCGインターン参加者によるケース問題面接実況中継を見ても、ケースの出来不出来は大きな問題ではないようです。

「採用基準」にも書かれている通り、将来のリーダーとして適切な人物か、過去にリーダーシップ経験をしっかりと積んでいるかどうかが問われていると言えるでしょう。


採用基準

photo by Ian Sane

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