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資生堂の内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項

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    資生堂の内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項

    最終更新日:2018年07月09日

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    資生堂のエントリーシートについては、「資生堂のES解体新書|設問から求める人物像を考察してみた」でも書いた通り、他社とは毛色の異なる内容になっており、就活生にとっては書くのが大変なエントリーシートであると言えます。

    今回は、実際の資生堂のマーケティング部門内定者の回答に沿って、どの部分が評価されているのか、社会人の視点から解説したいと思います。

    なお、今回のエントリーシートはこちらの内定者のものになっております。資生堂のエントリーシートをご覧いただくには会員登録が必要になります。

    資生堂の本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。
    参考:資生堂の本選考ES・レポート

    一つ目の設問

    あなたがここ2〜3年で最後まであきらめずに取組み、成果を挙げたことと、その成果を挙げるためにとった行動についてお聞かせください(ニつまで、一つでも可)。場面例:学業、ゼミ、部活、サークル、アルバイト、留学、ボランティア活動等々

    ★(1)①成果は何でしたか。(50文字以内)


    コンサルティングのインターンで赤字続きの定食屋のコンサルを任され営業利益を黒字にすることができた。

    ★ ②成果を出すための具体的行動を教えてください。※改行せずにご記入ください。 (200文字以内)

    まず徹底的に商圏特性分析を行いその商圏に存在する顧客のニーズを分析した。その結果その商圏はオフィス街でカフェのニーズが高いことが判明した。またその定食屋も外装は洒落たデザインで作られていたため、従来営業していなかったカフェタイムの新設を行う等業務改善を行った。それに伴いメニューの変更や価格感度分析による価格設定、回転率型店舗から滞在型店舗への変更などを行った結果、定食屋カフェが生まれ話題を呼んだ。

    ★ ③自分なりに工夫したことは何ですか。 (50文字以内)

    指示を出すだけでなく自ら現地で商圏分析を行い、ホールスタッフとして店舗で働いて問題点を分析した。

    ★(1)①成果は何でしたか。(50文字以内)

    ゼミで企業に商品のターゲット選定とプロモーション提案を行った結果私の案が実施されることになった。

    ★②成果を出すための具体的行動を教えてください。※改行せずにご記入ください。(200文字以内)

    まずその商品を知るために実際に商品を使いその特徴や機能的制約、市場の動向等を調査した。その結果見えてきた商品の強みを活かし、弱みを強みと捉えることの出来るターゲットを見つけ、それまで企業が想定していなかった層に商品を展開することを提案した。その裏づけを取るために数日間街中でアンケート調査を行う等もした。また予算制約の中でその層に対する効果的訴求ができるプロモーション案を時間軸ごとに複数考案した。

     ★③自分なりに工夫したことは何ですか。(50文字以内)

    SWOT分析から判明した商品の弱みを強みとして捉えることの出来る新規市場を開拓するという逆転発想をしたこと。
    一つ目の設問は、いわゆる「学生時代頑張ったこと」であり、ここは書きやすいのではないでしょうか。
    この資生堂の内定者はマーケティング分野で内定していることから、一つ目のインターン経験も二つ目のゼミ経験においても、自ら仮説をたて証明するために自ら動き、相手を説得したという経験になっています。
    仕事においても、正解のない中で、自分で仮説を立て検証し、相手に納得してもらうために行動する必要があり、この一連の行動が評価されたものと思われます。
    エントリーシートの中では書かれていませんが、これらの経験を通して、「自らの提案や考えを周囲の人に受け入れてもらう上で重要なことは何か?」、「仮説をたて行動する上で心がけていることは何か」といった学びをしているかどうかは面接の質問で聞かれるものと思います。エントリーシートを書く段階で整理しておくべきでしょう。
    「学生時代に頑張ったこと」の設問では、その経験から何を学んだかが重要です。本記事ではその「学び」がどのように評価されているのかを解説します。

    参考:【ES例文付】他の就活生と差がつく!ガクチカから学んだことの書き方

    二つ目の設問

    所属するサークルで学園祭に出店することになりました。
    あなたは競合が少ない焼きそば屋がいいと主張しましたが、学園祭の人気メニューがクレープであることから、クレープ屋に決まってしまいました。あなたは販売促進係を割り振られ、いくつかの案を提案しましたが、競合も多かったため思うように売れませんでした。反省会で言いたいことを思いつくまま言ってください。※改行せずにご記入ください。(50文字以内)


    皆を説得できなかったのは自分だし、自分も納得して決めたことだからクレープ屋になったこと自体に対しては何の不満も無い。クレープ屋でも必ず売れる方法はありその方法を見つけられなかったことが反省点。サービスや味、価格や売り込み方等の点において他と差別化をすることができなかったのが要因として考えられる。

    来年、成功に導くために、どういう取り組みをしていきますか。※改行せずにご記入ください。(150文字以内)

    今年やきそば屋をやった店があれば、どれくらい売れたかを聞いて明らかに自分たちより良い収益を上げているのであればそちらにシフトすべきであるし、データがあれば皆を納得させることも容易。ただし競合の多寡のみが売れ行きに影響する訳ではないので、何屋になっても客を呼び込むための仕掛けを作ることが最も重要。

    非常によい回答だと感じます。

    「だから言ったのに」と言いたくなる気持ちをこらえて、反省点についてしっかりと考えることができています。
    来年、成功に導くためにもどうすべきかという設問においても、データを持って何を売るべきか説得しようとしているとともに、何を売るべきかだけで売上は決まらないという本質的な部分も理解できています。
    仕事においても、しっかりと施策の反省と次にどう活かすかが考えられそうな人材であることを伝えられるでしょう。

    三つ目の設問

    あなたは衣料品店で販売員のアルバイトをしています。スタッフ全員懸命にがんばっているものの、ここ数ヶ月、店全体の売り上げは低迷しています。そんな折、店長から「スタッフ全員で活動見直しのためのミーティングをしたい。事前に考えをまとめてきてほしい。」と指示がありました。あなたならどう考えますか?※改行せずにご記入ください。 (150文字以内)

    やみくもに頑張るだけでは意味が無く時間の無駄である。まず売り上げが低迷している根本的理由を突き止め、その改善に対し皆で懸命に取り組むべき。例えば接客サービスが悪いと思われているなら接客練習・指導を行い、陳列が悪いのであればどのようにすれば良く見えるか顧客の意見を聞きつつ試行錯誤する等の対策を考える。
    これも非常によい内容であると思います。かなり冷静でロジカルな人物であることが二つ目の設問と本設問からも伝わります。
    仕事においても、頑張っているのに売上が伸びないという状況に対して、「頑張りが足りないからだ!」となってさらに頑張るが成果が出ないという悪循環に陥りがちです。こういった時に、売上があがらない根本的な原因を突き止め、そこを解決するために試行錯誤するというのは非常に重要です。
    この根本原因を探るのがなかなか大変で、時間のかかる作業だったりするのですが、正解のない中で試行錯誤することができるかどうかは仕事の優秀さに直結するものであると言えます。

    四つ目の設問

    あなたはバスケットボールサークルに所属しています。この度サークルの代表を務めることになりました。毎年夏に合宿を行います。例年合宿地をめぐりメンバーの意見がまとまらず、スムーズに決まりません。サークルの代表としてあなたはあらかじめどのような対応を考えますか?※改行せずにご記入ください。(150文字以内)

    重要視するポイントの優先順位を明確にし皆で共有しておく。金銭面、施設の設備、移動時間、観光施設の有無等の要素の優先順位を決めておくことで、皆が同じ視点で議論ができるようになる。それでもまとまらなければ話し合いで決めるのではなく合宿ごとに行き先を変え、それを毎年固定化するという方法にする。
    合宿地を決めるだけでなく、サークルやゼミなど、一つに決めなくてはいけない中で、意見がなかなかまとまらないというのは多くの学生が経験していることではないでしょうか。
    仕事においても一つに方針を決定しなくてはいけない中で意見が真っ向から対立してしまうというのはよくあることです。
    さて様々な意見が乱立する中で、一つの意見にまとめる上では、この内定者が回答してくれている通り、「重要視するポイント」と「その優先順位」を決めることは非常に大事なことです。
    金銭面であればA>B>Cの順、施設の設備であればC>B>A、移動時間ならB>C>Aなど、条件によって有利不利が決まる中で、どの項目を最も優先すべきかというのを話し合うのが大事なことです。
    仕事でもプライベートでも、本当の意味での話し合いではなく、個々人の主張を垂れ流すだけの意見の押し付け合いになることはよくあることなので、このように論点を定めるというのは非常に重要なことでしょう。
    一方で、「それでもまとまらなければ話し合いで決めるのではなく合宿ごとに行き先を変え、それを毎年固定化するという方法にする。」の部分については理解ができませんでした。

    五つ目の設問

    あなたにとって、「社会人になる」とはどういうことですか。※改行せずにご記入ください。(150文字以内)

    自分のために、人のためになることをすることである。学生は自分のために、自分のためになることをする。例えば自分が資格を取りたいから自分が勉強をする等。しかし社会人になるということは、社会に直接影響を与え恩恵を受けるということであり、自分が生きるために人のためになることをすることである。
    これは十人十色で、正解があるわけではないのですが、面白い考え方であると思います。
    仕事は人のためになることをして、初めて対価がもらえるものであり、自分のために何かをしても誰も何もくれません。
    大学生までは、自分のために勉強して自分の中に知識を蓄えることが大事ですが、仕事ではインプットは価値をなさずに、知識や経験などこれまでのインプットをもとにどれだけお客さんに価値を提供できたかが重要になります。
    もちろん、自分のためにも人のためにもなることをする人生は楽しいと思うので、働きながら自分はどういったことに向いており、どういったことであれば楽しく人のためになることができるのかを考えるというのが目指すべき方向性だと考えています。

    最後に

    いかがでしたでしょうか。

    少し珍しい設問も考えるアプローチというものが存在しています。

    内定者や通過者の回答を参考にした上で自分ならどう考えるのかというプロセスが大事です。
    このプロセスがないままにコピーアンドペーストしただけだと、エントリーシートは通過しても面接で見破られてしまうでしょう。
    特に設問2〜4というのは自分の性格が回答にも反映されるものだと思います。
    この内定者はかなり冷静でロジカルだという印象なので、熱意で押すタイプの人だとまた別のアプローチになると思います。
    この資生堂のエントリーシートは個人の性格が反映されるものだと思いますので、ぜひ上記の通り、この解説をもとに自分なりに考えてみて欲しいと思います。

    photo by Samoft

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