unistyle

MENU

更新情報2018/07/12(木)内容を更新しました!

P&Gの内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項(その2)

16291 views

    P&Gの内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項(その2)

    最終更新日:2018年07月12日

    • このエントリーをはてなブックマークに追加
    今回もP&G内定者・通過者のエントリーシートから、それぞれの設問におけるポイントについて解説します。

    学生時代の経験を問われている質問については、P&G以外の企業でも参考になるものだと思いますので、他業界志望の方も参考にしてください。

    前回の解説は下記をご参照ください。
    本記事ではP&Gの内定者のESを解説しています。なぜそのESが評価されたのか、どうすればもっと良くなるか解説しています。

    参考:P&Gの内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項
    なお、今回のエントリーシートはこちらの通過者のエントリーシートです。

    1.一つ目の設問

    第一志望職種へ志望理由〈200字以内〉

    理由は三つある。①成果の評価基準が明確であること②自身のアイデアや経験が大いに活かせること③最前線に立って顧客と協力関係を構築していく必要があることである。WEB広告の法人営業を2年間行う中でこれらのやりがいを実感した。また、多くの業界の販促をサポートする中で将来は事業サポートの側でなく、主体となって事業をリードする側の営業として最大限の成果を生み出したいという思いが強くなり貴社の営業を志望する。
    こちらの志望動機も、前回添削したP&G内定者のエントリーシート同様に、P&Gという会社やその企業理念に対する共感というよりは、「営業」という仕事に対する志望動機になっています。
    三つの基準を明確に打ち出していること、およびその基準を自分自身の主体的な経験から示せているため、相手にも説得力を持って伝えることができているように思います。
    この志望動機においても、前回の内定者のエントリーシート同様に、「なぜ他業界の営業ではなく、生活消費財の営業なのか、その中でもなぜP&Gなのか」は問われるでしょう。
    例えば、生活消費財の営業と、鉄などの素材業界の営業は何が違うのか、モノを持たない総合商社や銀行の営業とは何が違うのか、「営業の質」に着目して語ることができるとより説得力のある志望動機になるでしょう。
    業界比較がしっかり出来ている学生はあまり多くないように感じます。そのため業界比較がしっかりできているとアドバンテージになるでしょう。

    参考:「なぜうちの業界?」|業界研究の重要性

    2.二つ目の設問

    あなたが、解決したい課題や問題について、重要な関連性のある情報(データや事実など)を見出し、その課題や問題の根源をつきとめ、解決策を提案した結果、望ましい成果を挙げた経験について述べてください。(全角半角問わず500字から700字程度)
    【ゼミ研究の実証性を示すために海外フィールドワークを実施した】
    ≪背景≫
    政治思想学のゼミに所属し、そこでグローバルと政治思想の視点から新自由主義における教育市場化の是非についての研究を行っている。論文作成の必須フローとして、①テーマの基本理論を徹底理解する②そのテーマと政治思想学の関係性を示す③自分自身の見解をファクトから仮説を立て提示することが求められる。特に③が最も難しく、論文の質を大きく左右する。教授とゼミ生全員で自身の論文草稿を添削してもらった際にも③の部分で説得力がないと痛烈に指摘された。
    ≪自分が行った課題解決方法≫
    説得力に欠ける原因は、資本主義国家側のデータに偏り、旧社会主義国家体制の教育理論や教育改革についてのファクトとその見解が抜けていることにあった。そこで、欠けていたデータの収集を行ったが、肝となる旧社会主義国家の代表として挙げられる現代ロシア国民の教育システムに対するニーズの本質は、書籍やWEBだけでは得ることが出来なかった。そこで、実際にロシアで現地調査を行い、生の声を聞くことで論文の質が高まると考えた。あらかじめロシア語に翻訳したコミュニケーションカードとアンケート用紙を作成し、現地に赴き同世代を中心に300人以上のアンケートデータを採取することに成功した。
    ≪結果≫
    アンケートから得たファクトに基づいて自身の見解を論理的に示すことができ、ゼミ内投票では16人中2番目の評価を得ることに成功した。この研究を通じて、周囲に自分の意見を理解してもらうためには、既存のデータだけに頼るだけでなく、自ら行動し情報を更新していくことが大切であると学んだ。
    非常によい経験をしていると思います。5つのエピソードの中に一つは学業に関わるものを入れることで、文武両道のバランスを取っている点は高く評価できます。
    また「学業」というと、単純にテストでいい点をとってA評価をもらうといった座学に焦点がいきがちですが、ここで書かれている通り、実際に現地に赴き、自らたてた仮説を立証するために行動し続けるというのは仕事に繋がる経験であると言えます。
    仕事では、テストのように、正解の決まった課題が与えられてそれを解いて評価されるというよりは、正解のない中で、自ら仮説を設定し、その仮説を立証するためのデータや事実を、行動しながら集め、物事を前に進めることが求められます。
    上記のような経験をしている学生であれば、例えば「自社のシェアが他地域に比べて極端に低い店舗」に対して、「なぜそうなっているのか」という問題を行動しながら突き止め、解決するパワーを読み手に感じさせます。
    unistyleではいつもアドバイスしている通り、常に自分自身の経験が、志望する業界ではどのように活かせるのかについて考えた上で、エントリーシートや面接で話す内容を考えるようにしましょう。
     
    P&Gの求める人材をESの設問から導いていきます。まず求める人材を理解してから、ESを書く必要があります。是非参考にしてください。
    参考:P&GのES徹底解説|求める人物像と内定者の回答解説
    参考記事では、企業がどのような人材を求めているのかという点からスタートして、「学生時代頑張ったこと」や「自己PR」がどのように評価されているのか詳しく説明することで、一人でも多くの学生が勘違いから抜け出して欲しいと思っています。
    参考:【内定者例文有り!自己PR・学生時代頑張ったこと】その企業で活躍する人=欲しい人材像
    ただ闇雲に自己PRするのは効果的ではありません。企業が求める人材を把握し、自分が求める人材であることをアピールしましょう。
    参考:闇雲な自己PRはNG 〜自己PRするなら企業が求める能力を理解してから〜

    3.三つ目の設問

    あなたがグループの中でリーダシップをとって、方向性を示し、グループメンバーから協力を得て優れた結果を出した経験について説明してください。(全角半角問わず500字から700字)

    【1500人規模の大型ライブ共同開催に向けた6つの団体間のグループ化を提案】

    ≪背景≫
    ゼロから団体を立ち上げ、当初は音楽・ダンス中心の、300人規模の学生ライブイベントを運営していた。パフォーマーに最高の舞台を提供すること・収益性を高めて多様な団体運営を可能にすること・団体拡大に向けたブランディングという三つの目的を達成するため、1500人規模の大型ライブを企画した。

    ≪自分の果たした役割≫
    単独で大規模のライブ運営を行うリスクと負担を考慮し、他団体との共同開催を提案した。だが、その実現には金銭的リスク、集客の負担、ライブのビジョンを団体間で共有するために団体間の信頼関係が必須であった。そこで、一度限りの共同開催ではなく「団体のグループ化」を行うことを提案した。どの団体も常に資金面や集客における運営課題を抱えていたので、その課題を解決できるような仕組みをグループ化に組み込むことで他団体の同意を得た。具体的には、チケット価格の統一化・集客プロモーションの提携・ライブ会場統一による運営費用の大幅削減という3点である。これらのメリットを示し、団体ごとの状況に合わせて個別に提案を行った。

    ≪結果≫
    6つの団体間のグループ化をまとめ、1500人規模のライブの共同開催に成功した。その後、各団体が単独でライブを行う際にグループ化による仕組みを有効活用することで大型ライブ以外でも収益性の高いライブ運営が可能になった。このように、様々な利害関係を調整して客観的な視点から相手のニーズを捉えた戦略を立案し、その有益性を示すことで周囲との信頼関係を築いた。その結果、多くの人を巻き込むプロジェクトを成功させることが出来た。
    非常によい経験をしていると思います。行っていることの規模も大きく、関わった人も多い新たな取り組みを行っている点は評価できます。
    少し踏み込んだ質問をするとしたら、「様々な利害関係を調整して客観的な視点から相手のニーズを捉えた戦略を立案し、その有益性を示すこと」とあるが、これを行うためにどんなことを心がければよいのかということが加わるとよりよい内容になると感じています。

    4.四つ目の設問

    あなたが、これまでに著しい結果(学校、コミュニティー、仕事などを含む)を出したときのことを教えてください。(全角半角問わず500字から700字程度)

    ​​​​​​​【WEB広告のベンチャー企業で営業を担当し、売上という明確な成果で新規部署の存続と拡大に貢献】

    ≪背景≫
    私が所属する部署は当初、年間売上3200万円を達成しなければ撤退が決まっていたが、売上目標の未達が続いた。企画やサポート業務を担当する中、部署の立ち上げメンバーの一人として部署の存続により具体的に貢献したいと強く思い、自ら営業マンとなり目標未達分の売上を生み出すことを決意した。

    ≪自分が果たした役割≫
    土日を含めて毎日出勤し、担当するサポート業務を行うだけでなく、知識のブラッシュアップ・営業研修を通常の時間外で行った。その熱意と行動力を事業責任者に認めてもらい、新規開拓の営業を任される。だが、初めは契約が取れず苦戦した。その原因は一方的な商品説明にあると考え、売り込み型の提案から相手のニーズを的確に捉えてそれに対応するためのストーリー型提案を実践した。具体的には①事前調査を徹底し企業ごとの戦略を立てる②代替プランを複数用意する③提案内容に他社商材を組み込むことの三点である。中でも③の実現は他の営業マンの売上増加にも繋がると考え、その必要性と具体的な方法を部署全体に共有することで社員の協力を得て、他社との利害関係の調整に注力し、代理販売契約・新規顧客獲得に向けた情報提携を行うアライアンスを組むことに成功した。

    ≪結果≫
    クライアントのニーズに幅広く対応する効果的な営業を実践することが可能となり、受注件数が大幅に増え、年間個人売上860万円を達成した。このように、立場に関係なく当事者意識を強く持ち、自ら考え主体的に行動し周囲と協力関係を築くことで明確な成果を残し、部署の存続と拡大に貢献した。
    これも非常によい経験をしていると思います。

    多くの学生の経験が、社会人と関わらない学生同士で完結するエピソードを語りがちですが、ここでは社会人と同じ目線で働くことのできる機会で、実際に成果を上げているという点が非常に高く評価できると感じます。
    面接で聞かれることになると思いますが、「上記の経験をP&Gの営業でどう活かすか」という点については一言エントリーシートの中でもコメントできているとよりよい内容になると感じました。
    上記のインターンの営業とP&Gの営業には多くの共通点が見られると思いますので、その共通点を的確に指摘し、P&Gという職場でも、同様に「自ら考え主体的に行動し周囲と協力関係を築くこと」に注力したいといった形で話ができると受け手もすんなりと、話している人の優秀さを認識できるでしょう。

    5.五つ目の設問

    あなたの周りで起こった変化によって、いつもより柔軟になる事が必要になった時のことを述べてください。その時の状況を説明し、あなたがどのように対処したのか教えてください。(全角半角問わず500字から700字程度)

    【中高一貫校のサッカー部の活動で主力メンバーが抜けてチーム状況が変化する中、後任の主将を任され組織改革を行った経験】
    ≪背景≫
    中学で都大会準優勝を果たすが、附属の高校では主将などチームの主力4人がサッカー名門校に引き抜かれ、戦力が大幅ダウンした。結果、チームは上位リーグから下位リーグに降格した。(東京都では季節別の大会以外に長期リーグ戦が年代・レベル別で行われている)更に、自分たちの代だけで50人以上いた部員数が秋の新人戦までの間で28人になってしまう。

    ≪自分が果たした役割≫
    後任の学年別主将を託されていた私は、チーム状況の大きな変化により、自身のスキルアップ以上に、組織全体を立て直す必要に迫られた。残されたメンバーで最大限の成果を残すために本来は個人技が強みであったチームに組織力を加えることが欠かせないと考えた。そこで、①個人重視のため消極的だった声だしにチーム全体で取り組む②レギュラーと控え別々で行われていたミーティングを統一する③走り・朝練・筋トレなどの皆が嫌がる個別トレーニングを全部員で行うことの三点を実践した。特に③では、能力や相性を考えてグループ分けをし、トレーニングのチーム対抗戦を定期的に行うことで仲間意識とライバル意識を高めた。チーム全体に改革の意識が徐々に浸透し、組織力のあるチームへと変化した。

    ≪結果≫
    雰囲気・成績ともに壊滅的だったチーム状況に組織力を加えることで、その改善に成功した。結果、上位リーグへの復帰と東京都ベスト8の成績を収める。この経験から、元ある形や常識に捕らわれることなく、状況に応じて変化を与えることの必要性と醍醐味を実感した。
    前回のエントリーシート同様に、5つも設問で書く必要がある場合は、高校時代の経験を書くのも全く問題ありません。

    むしろ幼少期〜小学校〜中学・高校〜大学まで、どのような人生を歩んできたのか、どのような変化が起きたのかを踏まえて、学生時代頑張ったことを話すことができると相手の印象にも残りやすいように感じます。
    ここでも主体的に、周囲に変化を促せる人材であることがエピソードから伺えるため、評価も高くなるでしょう。

    このエピソードでも、P&Gでどのようにこの経験や学びを活かすことができるかということが書ければさらに評価されるものと思われます。

    6.六つ目の設問

    あなたが、異なる背景、経歴又は考えを持っている人々と、建設的な関係を築き上げ、よりよい結果を得た例をあげてください。(全角半角問わず500字から700字程度)

    ​​​​​​​【組織全体にプラスの影響を与えることで学生という立場を乗り越え、部署の社員全員と信頼・協力関係を築き上げた】

    ≪背景≫
    WEB広告のベンチャー企業で新規事業部署の営業を担当した。私は、より効果的な営業を行うために営業マン同士の横の繋がりを有効活用し、情報共有や商材の組み合わせ販売をしたいと考えた。だが、学生であるが故に初めは社員から戦力として考えてもらえず、協力関係を築くことが困難であった。部署全体をみても、個人単位で営業成果を追っていることもあり、上下の連携は強いが横の協力関係は弱かった。

    ≪自分が果たした役割≫
    関係構築のためには、学生が営業を行うことへの不信感を取り除くこと・社員同士の繋がりを深めることのメリットを具体的に示すことが大切だと考えた。そこで①誰よりも朝早く出勤してやる気を示す②社内SNS上で、有効なデータ・l競合分析を適宜更新して全営業マンに共有する③他社やグループ会社に対しアライアンスの獲得に向けて積極的に行動することの3点を行った。これによって、部署全体に貢献できる人材であることを示した。また、社外にいることが多い営業とエンジニアの連携が特に不足していると考え、10分ミーティングを部署の責任者に毎晩開いてもらうように頼んだ。

    ≪結果≫
    この結果、自分だけでなく社員同士の意見交換などの連携が深まり、部署全体としての協力関係構築にも貢献した。こうした中で、各自の営業戦略がブラッシュアップされ、売上増加という結果に繋がった。この経験から、異なる背景や立場の人々と建設的な関係を築くためには、熱意だけでなく自身が貢献できる部分を具体的な行動で明確に示すことが大切であると学んだ。
    これも非常によい経験をしていると思います。

    学生だけのコミュニティにおける経験では、自分が上の立場から物事を変えていくという比較的やりやすい立場で、話をするケースが多いのですが、実際に仕事をすると、会社ヒエラルキーの中では末端の一番下の立場から周囲と関係を築く必要があります。
    上の立場の人に対しても臆することなく、自分自身の考えを共有し、上の立場の人のためになる行動をしてきたという経験は非常に高く評価されるでしょう。
    学びとしても、「熱意だけでなく自身が貢献できる部分を具体的な行動で明確に示すことが大切」という仕事においても非常に重要な考え方をしているように感じます。
    なお、四つ目の設問とコミュニティはかぶっていますが、内容や切り口を変化させているため、特に違和感を感じることはありません。もちろん全ての設問が同じ経験からだと、さすがに「他に何もしてこなかったのか」ということになると思いますが。。。

    最後に

    いかがでしたでしょうか。

    今回のケースに置いては特に六つ目の設問において、自分が下の立場からでも、上の立場の人と協力関係・信頼関係を築けることを示すことができている点が高い評価に繋がると感じています。

    多くの学生が自分がリーダーや上級生の立場から下級生に提案してきたという、上の立場からの経験をアピールしがちですが、自分が下の立場からの経験の方が実際に仕事をする上では必要になることが多いでしょう。
    こういった観点も踏まえて、もう一度自分自身のエピソードがどうすればより魅力的になるか考えてみてください。

    credit: quinn.anya via FindCC

     

    unistyle編集部では、就活生に納得のいく就職活動をしてもらうための情報発信を行っています。
    ・公式Twitterアカウント
    ・公式Facebookアカウント

    unistyle
    新規会員登録
    unistyle
    unistyle
    61,216枚以上の企業ES・選考情報が見放題
    unistyleに無料会員登録