P&GのES徹底解説|求める人物像と内定者の回答解説

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最終更新日:2023年09月27日

外資メーカー志望者を中心に、毎年多くの学生の人気を集めるP&G。
P&Gは経営理念の中で、「私たちは、世界中で最も優秀な人材を引きつけ、採用します。」とうたっているだけあり、内定直結インターン「CEOチャレンジ」の開催など、その選考プロセスはよく練られています。
今回は、そんなP&GのESの回答方法について、P&Gの求める人材像を踏まえながら解説していきます。

【本記事のコンテンツ】
P&G ES設問
設問1
設問2
設問3
設問4
【参考】P&G内定者の回答
最後に

本選考とインターンの締め切り情報

P&G ES設問

 

◆第一志望職種(営業統括)への志望理由(200字以内)
◆あるグループに参加し、全体を率いて、必要なサポートを獲得し、卓越した結果を実現した実例を説明してください(500~700字程度)
◆あなたがプロジェクトの方向を変え、その結果、時間やコストが削減された例を説明してください。(500~700字程度)
​◆他者とともに仕事をする上で、見解の相違があっても生産的な関係を作り、保つことができたときについて説明してください。(500~700字程度)

設問1:第一志望職種への志望理由(200字以内)

志望動機に関わる設問です。
「志望動機を書くのが大変だ」と多くの学生が感じているようですが、志望動機は学生時代の経験と志望業界の仕事内容を結びつけてあげればそこまで難しいものではありません。

下記の説問に則って考えると、P&Gの仕事とは

 

①方向性を示して、リーダーシップをとり解決していく仕事
②変化に対して柔軟に対応する仕事
③異なる背景の人と協力しながら成果を求める仕事
の5つであり、これらの経験を学生時代の経験と結びつけて語ればよいということになります。
③異なる背景の人と協力しながら成果を求める仕事を例にとると、志望動機としては、
異なる背景の人と協力しながら成果を求める仕事がしたいと考えてP&Gを志望している
⇒学生時代は〜〜という経験をしてきており、こういった仕事に向いていると考えている
⇒P&Gの仕事は○○という仕事だと理解している
という流れで話ができるでしょう。こういった観点から語って内定する人も多いのでぜひ参考にしてください。基本的な志望動機の考え方については「企業はあなたの志望動機のどこを見ているのか?│履歴書に役立つ志望動機の評価軸を例文付きで解説」も参考にしていただければと思います
①成し遂げたいこと
②きっかけとなる経験
③企業選びのポイント
④他に受けている業界とその業界ではダメな理由
⑤具体的に取り組みたい仕事
⑥業界の中でもその企業の理由
といったポイントを含むように書くのも志望動機を書く際のコツです。
加えて、「企業」だけでなく「業種」という点に対しても、自身の選択の妥当性を伝える必要があります。
これら全てを200字で書くのは難しいので、自身のエピソードや元々書こうと思っていた内容を基にある程度の取捨選択は必要ですが、なるべく多くのポイントを含めて、説得力ある志望動機としたいところです。

設問2:あるグループに参加し、全体を率いて、必要なサポートを獲得し、卓越した結果を実現した実例を説明してください

近年の新卒採用においては、「リーダーシップ」の重要性がさらに高まってきているようです。アルファブロガーのちきりんさんのこのコラムが最も端的にリーダーシップの重要性を語っているように感じます。
日本においては、「船頭多くして船山に登る」ということわざがあるように、リーダーが多いことはよくないこととして受け取る人が多いです。
一方、リーダーとはそもそも組織の成果を第一に考えて行動できる人だと考えると、リーダーが多い組織の方が好ましいことは上記のコラムの通りです。
少し前に話題になったGoogleの採用基準という話においても、リーダーシップの重要性は話題になっています。
従来のリーダーシップとは異なる、新しい形のリーダーシップです。従来のリーダーシップを問う際には、よくこんな質問がされていました。
チェスクラブの部長でしたか? 営業部の副部長でしたか? その地位を得るのに、どれだけ時間がかかりましたか? そういった質問は重要ではありません。
重要なのは、チーム内で問題が生じたときに、適切なタイミングで、率先してチームを引っ張ったかどうか、という点です。
逆に言えば、そういった状況において一歩引き下がっていたか、ただ他の人が問題を対処してくれるのを待っていたか、という点も問います。
こうした状況下で、もっとも価値の高いリーダーシップを発揮するには、権力を進んで放棄することが求められるからです。

参考:Googleが採用で重視すること、しないこと|「lifehacker」

本設問では直接言葉としては出てきていませんが、やはりP&Gの仕事に当てはめてもリーダーシップは非常に重要な要素であると言えます。
例えばP&Gの営業であれば、取引先店舗の店長とアルバイト、社内のマーケティング部署、経理など様々な人々と協力して、営業成績をアップさせる必要があります。
マーケティング部署であれば、営業部署や商品開発部門からのヒアリングを含めて、マーケティング戦略を考える必要があります。
様々な人が集まる組織の中で、方向性を示して、組織として成果をあげるために行動をとれる人かどうかが問われています。
学生時代の経験に当てはめて考えると、 部長やゼミ長などリーダーとしての実績がある人は実績そのものをアピールするのではなく、自分はどのようなタイプのリーダーで、組織の目標を達成するためにどのように行動できるのかを語る必要があります。
またリーダーとしての実績がない人も、実績がないからエントリーできないとふさぎ込むのではなく、自分はどのように組織に貢献することが多いのか、過去にはどういった行動で組織に貢献してきたのか語る必要があります。
多くの内定者・通過者のエントリーシートを見ても、リーダーという役職経験そのものをアピールするというよりは、組織の目標に対してどのように行動してきたのかが書かれています。

設問3:あなたがプロジェクトの方向を変え、その結果、時間やコストが削減された例を説明してください。

P&Gの仕事に限らず、仕事というのは常に問題が発生し、それに対処する必要があります。
一定のルーティンをこなしておけばよい仕事というのは総合職においてはほとんどありません。常に発生する問題に対して、前例のない中、自ら考えて対処していく必要があります。
営業でもマーケティングでも、自社の製品のシェアが低下してしまうという事態は、競争の激しい生活消費財分野においては常に発生するものです。
同業他社が、新しいコンセプトの商品を市場に投下した、販売店に対してキャンペーンを展開し、シェアを伸ばしているなど、めまぐるしく変化する情勢に対して、今までの施策から変更を迫られることも多くあるでしょう。
急な変化に対して、柔軟に考え、主体的に対処することができる人材かどうかがこの設問において問われています。
内定者や通過者のエントリーシートを見ても、サークルや部活の参加率の低下やインターンシップ先の受け容れ体制の変化など、学生生活において、環境の変化に対して、どのように考え、対処してきたのかを語る人が多いと言えます。

設問4:他者とともに仕事をする上で、見解の相違があっても生産的な関係を作り、保つことができたときについて説明してください。

人は立場が変われば、意見や考え方が異なるものであり、共通の目標を目指していても、考え方の違いから対立したり、うまくいかないことがよく発生します。
P&Gの営業においても、営業するP&Gの社員と、取引先である顧客店舗の店長では考えていることがまったく違うでしょう。
P&Gの営業であれば自社の売上がのびることが大事ですが、取引先である店舗の店長であれば、店舗全体の売上がのびればどの会社の商品が売れようと関係ありません。
このように考え方の異なる人と建設的な関係を築き上げ、両者にとっていい成果をあげることのできる人材はどの企業でも求められています。
一つ注意点としては、こういった設問を初めて目にした学生の多くが、「異なる背景 = 異文化・外国人との交流」という短絡的な考え方をしてしまいがちです。
しかし設問で聞かれている内容とは、必ずしも異文化との交流ではありません。
内定者・通過者のエントリーシートを見てもサークルの初心者・経験者における価値観の違いなど、国際的な経験ではないものをアピールしている人もいます。もちろん国際的な経験から伝えることを否定するものではありません。

【参考】P&G内定者の回答

あるグループに参加し、全体を率いて、必要なサポートを獲得し、卓越した結果を実現した実例について説明してください。(500~700字程度)

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他者とともに仕事をする上で見解の相違があっても生産的な関係を作り、保つことができた経験について説明してください。(500~700字程度)

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プロジェクトの方向を変え、その結果時間やコストが削減された例について説明してください。(500~700字程度)

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最後に

いかがでしたか。

P&GのESは設問数も比較的多く、分量も多いですが、内定者の回答例のように学生時代の経験を実際の仕事に絡めて書くことで内定に近づくでしょう。

本記事で挙げたポイントを参考に本選考に臨んでいただけたら幸いです。

参考:P&Gのエントリーシート一覧
→過去の内定者の通過ESが載せられています。unistyleに無料会員登録することで、お読みいただけます。

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