【新卒】就活の志望動機とは?書く時の注意点やテンプレも紹介-例文5選付-

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最終更新日:2022年07月21日

ESや面接で聞かれる志望動機ですが、「どう書けば良いのかよく分からない」や「自分の想いを上手く伝えられない」といった悩みをよく目にします。

そこで本記事では「そもそも志望動機のことをよく理解していない」という就活生に向け、志望動機とは一体何なのか、そして企業はなぜ志望動機を聞くのかなど、志望動機に関する基本的な情報をお伝えしていきます。

本記事を参考に志望動機の基礎を理解し、実際に志望動機を作成してみましょう。

志望動機例文集

本選考とインターンの締め切り情報

新卒の就活における志望動機とは

新卒の就活における志望動機とは

就活において必ずと言っていいほど問われる志望動機ですが、そもそも志望動機にはどのような意味合いがあるのでしょうか。

志望動機とは言い換えると"なぜその企業を志望しているのか"、その理由を指します。そのため応募した企業でなぜ働きたいのかを具体的に伝える必要がある質問と言えるでしょう。

また企業の人事は就活生の志望動機を確認することで、自社への理解度や入社意欲の高さを見極めていると考えられます。

人事が「是非この就活生と一緒に働きたい!」と思うような志望動機を伝えられるよう、入念な準備をしましょう。

企業が就活生に志望動機を聞く意図とは

企業が志望動機を聞く意図

就活において志望動機は重要な質問の一つと言えますが、なぜ企業は新卒の就活生に志望動機を聞くのでしょうか。

企業が新卒の就活生に志望動機を聞く理由はいくつかあると思いますが、本記事では『志望動機とは』の箇所でも軽く触れた以下の2つを詳しく解説します。

企業が新卒の就活生に志望動機を聞く意図(1)志望度の高さを知りたいから

企業が新卒の就活生に志望動機を聞く1つ目の理由は、就活生の志望度の高さを把握するためです。

仮にどんなに優秀な人材であったとしても、実際に入社してくれなければ企業としては意味がありません。また企業側が採用活動にかけた時間と労力も無駄になってしまいます。

そこで企業は就活生が「内定を出したら本当に入社してくれるのか」を知るために志望動機を聞きます。

時には「この企業でなければならない理由」を確認するために他業界や他社との比較、さらには「キャリアに対するミスマッチがないか」を確認するため、入社後にやってみたい仕事について聞くこともあります。

実際に全く同じスキルを持つ就活生が2人いた場合、面接官は熱意や意欲のある就活生に対して「一緒に働きたい」と感じるでしょう。

また熱意や意欲のある人材であれば、「入社後も仕事に前向きに取り組んでくれそう、長く働いてくれそう」という印象を与えることが出来ると考えられます。

選考を通過するためには企業に対して志望度や熱意の伝わる志望動機を作成することが重要でしょう。

企業が新卒の就活生に志望動機を聞く意図(2)社風やビジョンとマッチするか知りたいから

企業が新卒の就活生に志望動機を聞く2つ目の理由は、自社の業務に対する就活生の適性を知るためです。

就活生の志望度がいくら高くても、会社が目指すビジョンと就活生が目指すところが異なっていると入社後にミスマッチを感じてしまい、早期退職に繋がる可能性が高くなります。

そういったリスクを防ぐため企業の人事は「企業に興味を持つきっかけとなった経験」「志望動機の背景にある企業選びの軸が自社の働き方に合ったものであるのか」を確認します。

そうすることで、その就活生が"会社で長く働いてくれるか、入社後に活躍することができるのか"を見極めていると考えられます。

一例にはなりますが、「個人成績が明確に出るスポーツの世界で切磋琢磨してきたため、個人に成果が紐づく働き方をしたい」という志望動機からは、個人として成果を挙げることが強く求められる証券会社の営業職への適性が感じられるといった具合です。

自身の経験や背景を踏まえ説得力のある志望動機の作成を心がけましょう。

新卒の就活生が志望動機で企業にアピールすべきポイントとは

志望動機で伝えるべきポイント

ここでは新卒の就活生が志望動機で企業にアピールすべきポイントを解説していきます。解説していくにあたり就活生の皆さんに理解していただきたいのが、ここからの解説は"企業選びの軸があって成り立つ"ということです。

企業選びの軸について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

unistyleが提唱している就活の流れとして、”自己分析を行い企業選びの軸を見つけた後に選考を受ける業界・企業を選んでいく”というものがあります。

そして理想の志望動機は、「価値観や考え方が企業と合っていること」「将来のビジョンが企業のビジョンに合致している」という要素を内包しています。

上記を踏まえた上で、志望動機を伝える際に企業にアピールすべきポイントは以下の4つに集約されます。

新卒の就活生が志望動機で企業にアピールすべきポイント(1)将来の目標

志望動機では就活生自身の将来の目標をアピールすると良いでしょう。

企業が志望動機を聞く意図とは』にて、「企業は志望動機を通じて社風やビジョンとマッチするかを知りたい」と説明しましたが、社風に限らず企業のビジョンと就活生の目指す将来像が一致していることも働いていく上で大切な要素になります。

将来の目標を伝えることで、企業側は「この就活生は長く頑張ってくれそうだな」という印象を持つはずです。

さらに目標達成に向けたキャリアプランを伝えることができれば、計画性があり根拠を持った上で考えを述べられる就活生だと評価される可能性もあります。

自身で設計した目標が会社のビジョンや方針とマッチしているとより良いでしょう。

新卒の就活生が志望動機で企業にアピールすべきポイント(2)なぜその業界なのか

志望動機を作成する際は、まず始めに"なぜその業界を選んだのか"をアピールすることが重要になります。「数多くの業界の中からなぜこの業界を選んだのか」、そして「なぜこの業界でなければならないのか」を伝えましょう。

「なぜこの業界か」を述べる際には、将来の目標から逆算した理由や過去の経験から繋がる理由を述べるのが望ましいとされています。

しかし面接等では「その理由は他の業界でも当てはまるんじゃない?」と聞かれる場合もあります。

実際にこのような質問を聞かれ回答に詰まってしまった経験がある就活生もいるのではないでしょうか。また自身の志望動機が他の業界にも当てはまるのでは、と考えている就活生もいるかと思います。

その業界でなければいけない理由を明確に述べるに越したことはありませんが、志望動機がほかの業界にも当てはまってしまうことは仕方がないと考えられます。

企業選びの軸を決めているとはいえ、その軸に当てはまる企業が1つの業界にしか存在しないことはまずないでしょう。そして人事側も上記のようなケースが発生することは理解していると考えられます。

そのため「その志望動機はほかの業界でも当てはまるのでは?」という質問を聞かれた場合には変に取り繕ったりせず、企業選びの軸に沿って選んでいる旨をしっかりと伝えましょう。

しかし「その業界でなければいけない理由」を完璧に言えるに越したことはないため、徹底した"業界研究"を行っておきましょう。

新卒の就活生が志望動機で企業にアピールすべきポイント(3)業界内でもなぜその企業なのか

新卒の就活における志望動機では、その業界を志望している理由に加え"業界内でもなぜその企業を志望するのか"も伝える必要があります。

より具体的に説明すると、「同業界内に数多くの企業がある中、なぜ他の企業ではなくその企業を志望するのか。他の企業ではなぜダメなのか。」を伝える必要があるということです。

同業界の企業であれば、仕事内容が類似している場合は多くあります。そのため、企業間の差別化ができていなければ、「その志望理由であれば他の企業でも良いのでは?」と人事から思われてしまうこともあるでしょう。

"志望企業への入社意欲"が明確に伝わるよう、その企業ならではの特徴や強みを踏まえて志望動機を伝えましょう。

その際には、企業が大切にしている理念や社風が記載されている企業HPや採用サイト、求人情報などを見るのがオススメです。

新卒の就活生が志望動機で企業にアピールすべきポイント(4)どのように企業に貢献できるのか

業界への志望理由、そして業界の中でもその企業を志望している理由を明確に伝えることができれば説得力は増しますが、それだけでは志望動機としては不十分の可能性があります。

成長を続ける、事業を発展させることを目指している企業側の意図を考慮すると、入社後に"企業に貢献する働きができるかどうか"も評価の大事なポイントになるでしょう。

そのため志望動機では入社後に企業で活躍できる人材か、企業に貢献できる人材かをアピールすることも重要となります。

自分にはどのような素養や能力があり、それを仕事でどのように活かすことが出来るのかを具体的に述べ「自分は企業に必要な人間である」ということをアピールしましょう。

もちろん、エントリーシート(ES)の文字数や面接の時間によっては「どのように企業に貢献できるのか」という内容を伝えることはできない可能性はありますが、余裕があるのならば上記ポイントを参考にアピールしましょう。

新卒就活の志望動機を書く時の注意点・疑問点を解説

新卒就活の志望動機を書く時の注意点・疑問点

ここからは就活生が志望動機を書く時の注意点や疑問点を解説します。

志望動機に限らず、エントリーシート(ES)を書く際に共通して意識すべきことを紹介していますので参考にしてみてください。

エントリーシート(ES)や履歴書に志望動機を書く際は「御社」ではなく「貴社」と書く

エントリーシート(ES)や履歴書などに志望動機を書く際は言葉遣いにも注意しましょう。

特に就活生の中には「御社」と「貴社」が混ざってしまう方も多いのではないでしょうか。

「御社」と「貴社」はともに企業に対する尊敬語で意味合いは同じですが、話し言葉では「御社」、書き言葉では「貴社」を用います。

そのため、WEB上でエントリーシート(ES)を提出する場合も基本的には「貴社」という表現を用いるようにしましょう。

「社風とマッチしているから」を志望動機にするのは良い?

志望動機を「社風や企業理念に共感したから」としている就活生もいるのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、社風を志望動機にすることはNGではありませんが注意が必要になります。

志望動機を書く際にただ「企業理念に共感したから」だけを述べると明確な根拠がなくなるため、アバウトな志望動機になってしまいます。

また入社後のビジョンが見えなかったり他の就活生との差別化ができない可能性もあるため、共感した社風の中でどのように何がしたいのかも述べるようにしましょう。

またOB訪問などを通じて社風や企業理念への共感を抱いた場合には志望度の高さを示せるため、OB訪問をした旨も伝えると効果的でしょう。

新卒就活における志望動機のテンプレとは

志望動機 テンプレ

企業が新卒の就活において志望動機を聞く意図やポイントを解説した上で、ここでは志望動機のテンプレを紹介していきます。

志望動機の基本的な点は理解したけど実際には書き始められない、という就活生は下記のテンプレを参考の上、魅力的な志望動機を作成してみてください。

新卒就活における志望動機のテンプレ

エントリーシート(ES)の指定文字数、面接で話す時間によって多少は異なりますが、志望動機の一般的なテンプレは下記のようになります。

上述したように、志望動機ではまず最初に"将来の目標(夢・成し遂げたいこと)"を伝えます。その上で"きっかけとなった経験"を述べ、先に伝えた将来の目標を根拠づけましょう。

きっかけとなった経験の後は"企業選び(就職活動)の軸"を伝え、なぜその業界なのかという"業界比較"を述べます。

業界比較の箇所では業界研究と自己分析が重要となりますので、下記の記事も参考に明確な理由を伝えられるように準備しておきましょう。

そして最後に"入社後にやりたいこと""同業比較(=業界内でもなぜその企業なのか)"を述べます。ここではstep1~4で伝えた内容を踏まえ、一貫性のある志望動機になるよう心掛けましょう。

以上が志望動機のテンプレになりますが、これらに加え、上述した「どのように企業に貢献できるのか」といった内容もアピールできるとなお良いでしょう。

テンプレに含まれている全ての要素を伝える必要はあるのか?

上記のテンプレに掲載した要素は全て"志望動機を構成する要素として重要なもの"ですので、全ての要素を過不足なく伝えるに越したことはありません。

しかし、エントリーシート(ES)の指定文字数が少ない、面接で志望動機を話す際に時間を指定されるなど場合によっては全ての要素を盛り込めないこともあるでしょう。

そういった場合は無理に全ての要素を盛り込む必要はありません。全ての要素を無理やり盛り込もうとした結果、志望動機の論理が破綻してしまったり自身の意図と異なる形で企業側に伝わってしまっては本末転倒です。

文字数や時間の制約がある際は自分自身が「どうしてもこれだけは伝えたい!」という要素を抽出してアピールするのが望ましいでしょう。

こちらに関しては下記の記事で詳しく解説していますので、本記事と併せてご確認ください。

テンプレ通りの順番でなければいけないのか?

上記のテンプレでは志望動機を構成する要素を6つのstepに分けて紹介しましたが、「テンプレの順番だと何だかしっくり来ないんだよな…。」であったり、「新たな要素を追加したいんだよな…。」などと思っている就活生もいるかと思います。

当然ですが、テンプレはあくまでもテンプレに過ぎませんので、全ての志望動機を上記6stepに当てはめて作成する必要はありません。

志望動機の目的は"志望度の高さをアピールすること・社風やビジョンとマッチしていることを示すこと"に集約されますので、その目的にさえ沿っていれば問題ないと言えるでしょう。

志望動機を書き始められない就活生や、イメージがわかない就活生は上記のテンプレを参考に魅力的な志望動機を作成してみてください。

【業界別】新卒就活における志望動機のエントリーシート(ES)例文

【業界別】志望動機のエントリーシート(ES)例文

ここまで企業が新卒の就活生に対して志望動機を聞く意図や、志望動機を書く際のテンプレなど紹介してきましたが、ここからは実際に志望動機の例文を紹介します。

業界別に大手企業選考通過者の志望動機例文を紹介するため是非参考にしてみてください。

本記事では「金融業界・食品メーカー・IT業界・広告業界・不動産業界」の志望動機を紹介します。
あの業界あの業種の志望動機が見つかる

志望動機のエントリーシート(ES)例文:【金融業界】三菱UFJ銀行

当行を志望した理由を、200字以内で記載してください。

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志望動機のエントリーシート(ES)例文:【食品メーカー】ヤクルト本社

貴社への志望動機と商品開発職で将来どのように活躍したいかを具体的に教えてください。(300文字以下)

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志望動機のエントリーシート(ES)例文:【IT業界】伊藤忠テクノソリューションズ

CTCを志望する理由を教えてください。

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志望動機のエントリーシート(ES)例文:【広告業界】東急エージェンシー

応募コースの選択理由と入社後のキャリアプラン 「職種選択」で選択をした選択した応募コースで、あなたはどのように活躍したいと思いますか。具体的に記述してください。(400文字以内)

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志望動機のエントリーシート(ES)例文:【不動産業界】三井不動産

あなたが三井不動産を志望する理由についてお書きください。

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最後に

最後に

本記事では企業が志望動機を聞く意図や志望動機のテンプレ、エントリーシート(ES)の例文などをまとめました。

新卒の就活において志望動機を企業が聞く意図そしてアピールすべきポイントを知るだけでも、どんな志望動機を作成すべきかイメージが湧いたのではないでしょうか?

以下の記事や動画では、本記事で解説した内容を踏まえた上で"志望動機の書き方・面接での伝え方"等を紹介しています。

志望動機を適切にアピールし、選考突破を目指しましょう。

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