三菱ケミカルのインターン選考(ES・面接)対策

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最終更新日:2022年04月28日

三菱ケミカルのインターンESはこちら

日系化学品メーカーの最大手であり、2017年4月に三菱化学・三菱樹脂・三菱レイヨンが統合することで創設された三菱ケミカル。

今回は三菱ケミカルのインターン内容から具体的な選考対策までを紹介します。

本選考とインターンの締め切り情報

素材業界とは

一括りに「素材業界」と言っても、素材業界の取扱商材は様々です。

以下、素材業界の主な分類と代表企業になります。

●鉄鋼
新日鉄住金、JFEスチール、神戸製鋼所
●非鉄金属
JX金属、三菱マテリアル、DOWAホールディングス、住友金属鉱山
●ガラス
AGC、日本板硝子
●セメント
太平洋セメント、宇部三菱セメント
●紙・パルプ
日本製紙、大王製紙
●繊維
東レ、帝人、東洋紡、クラレ、旭化成、三菱ケミカル
●化学
旭化成、三井化学、住友化学、宇部興産、昭和電工

素材業界に属される企業は、「伝統的かつ業績の高い」企業が多い傾向にあります。

また、素材業界の中でも大手企業である"東レ・旭化成"などはその高い技術力を武器に世界の中でも有数の製品を多く生み出しています。

その技術力の高さから、最近では多くの企業がグローバル展開を積極的に進めていることも特徴の一つです。

続いて、各取扱い商材ごとの特徴・トピックを紹介します。

●鉄鋼
鋼板などを、「輸送機器(自動車など)・建築・家電」などの業界に提供していています。鉄鋼メーカーは、「高炉メーカー・電炉メーカー・特殊鋼メーカー」と主に3種類に大別されます。


●非鉄金属
精錬業とも呼ばれ、「海外から鉱石を輸入し、国内の精錬所で生成し、メーカーなどに販売する」のが主な業務になります。

 

●ガラス
国内のガラスメーカーは、世界的にも高いシェア率を誇っています。板ガラスや液晶用ガラスといった商材を取扱い、最近では新興国市場にも積極的に進出しています。

 

●セメント
セメント業界は、「上位5社で国内シェアの約9割を占める」など寡占市場となっています。特にここ最近は、「2020年東京オリンピック」の影響で需要で高まっている業界となっています。

 

●紙・パルプ
国内市場は縮小傾向にあるため、多くの企業が「アジアを中心とした海外」に積極的に事業展開を行っています。今後は、「どのように多角化していくのか」が課題となっています。

 

●繊維
国内の市場は伸び悩んでいますが、世界の繊維需要は大きく伸びているため、多くの繊維メーカーが海外展開を進めています。繊維の種類としては「化学繊維系・天然繊維系」の2種類に大別されます。

 

●化学
化学製品は「樹脂・ゴム・合成繊維」などの総称であり、石油や天然ガスなどを主原料としていることから、幅広い製品の用途があります。

一概に「素材業界」と言ってもその商材や製品は多岐に渡るため、「どの企業がどの商材を取り扱っており、どんな事業展開を行っているのか」という部分まで、しっかりと業界研究を行いましょう。

三菱ケミカルとは

三菱ケミカルホールディングスは1933年に創業され、その関連会社である三菱ケミカルは2017年に発足されました。従業員数はグループ全体で40,507名でグループ会社は351社になります。

「人、社会、地球の心地よさがずっと続いていくことをめざし、Sustainability、Health、Comfortを価値基準として、グローバルにイノベーション力を結集し、ソリューションを提供していきます。」という企業理念のもと、事業を通して社会課題に向き合い、新しい価値を創造してお客様へソリューションを提供しています。

そんな三菱ケミカルの事業内容は以下になります。

自動車・航空機

軽量化による燃費向上や環境問題などに貢献しています。

主要事業部門
●高機能ポリマー
●高機能化学
●高機能成形材料

IT・エレクトロニクス・ディスプレイ

スマート社会に対応し、生活の快適性向上に貢献しています。

主要事業部門
●情電・ディスプレイ
●高機能成形材料

メディカル・フード・バイオ

健康維持、身体への負担軽減、診断・医療の高度化や効率化に貢献しています。

主要事業部門
●高機能ポリマー
●高機能化学
●高機能フィルム
●高機能成形材料
●環境・生活ソリューション

環境・エネルギー

農水畜産業の生産・効率性向上、水資源の有効利用及び省資源・省エネルギーに貢献しています。

主要事業部門
●環境・生活ソリューション
●新エネルギー

パッケージング・ラベル・フィルム

食品・医療品の製品寿命や賞味期限の長期化及び機能・素材の多様化に対応しています。

主要事業部門
●高機能ポリマー
●高機能フィルム

三菱ケミカルのインターン内容

三菱ケミカルのインターンは3つのコースに分かれています。以下でそれぞれのコースごとに紹介します。

課題解決型コース

期間:8月16日(月)~9月13日(金)
内容
一人ひとりにテーマが与えられ、指導員のフォローの下限られた期間の中で取り組むインターンシップです。実習終了後には受入部署から取り組みに対するフィードバックもあります。

事業所見学コース

期間:2019年6月時点ではまだ情報が開示されていませんでした。
内容
1.会社紹介
2.事業所紹介
3.事業所内見学
4.若手社員との座談会

職場受入型コース

期間:2019年度下期実施予定(5日間)
内容
若手社員に同行し、化学メーカーの事務系社員がどのように活躍しているのかを体感、業務体験して頂くプログラムです。終了後には受入部署から取り組みに対するフィードバックもあります。

「課題解決型コース・事業所見学コース」は技術系、「職場受入型コース」は事務系対象となっています。 

三菱ケミカルの求める人材像

三菱ケミカルの求める人材像に関しては、HPに以下のように記載されていました。

多様な価値観を理解し

世界を舞台に活躍するために、国内の現状だけにとらわれることなく、グローバルな視点を持つ。
国や文化の違い、個々人の考え方を理解し、尊重し合う。
自ら課題を見つけ

激しい環境変化の中で、既存の概念にとらわれず「こうしてみたい」、「こうありたい」というやわらかな発想を持つ。社会のニーズを的確に捉え、本質的な課題を自ら見出す。
周囲を巻き込みながら
 

決して1人では完遂できない課題だからこそ、周囲の協力を得るために、積極的にコミュニケーションを図る。そして、異なるアイデアを持つ人、異なる立場の人にも働きかけ、同じ目標に向かってチームワークを発揮する。

挑戦し続ける人

転んでもただでは起きないしぶとさをもって、妥協せずしっかりと考えながら成果を生み出す。誇りと使命感を持ち、次のステージに向かって新たな挑戦を続ける。

 三菱ケミカルのインターン選考フロー

現在募集されているコースが技術系課題解決型コースのみのため、技術系課題解決型コースの21卒対象の選考フローを紹介します。

ES▶面接
※ES締切: 2019年6月17日 23:59

三菱ケミカルのインターン選考ES対策

以下は20卒対象の内容になります。質問ごとに対策を紹介します。

当社のインターンシップへの応募動機及び、その中で学びたいことを記述してください。(500文字以内)

上記の設問は志望動機について聞かれています。

企業が志望動機を聞く理由としては、「自社への志望度を知りたい」「入社の際のモチベーションを知りたい」の2つがあります。

ですので、上記2つの理由を網羅する論理的な志望動機を伝え、選考官に「だからこの人は弊社の選考を希望しているのか」と思ってもらう必要があります。

また、志望動機に関しては、ただ単純に「参加したい理由」を述べるだけではなく、「そのインターンで何を学びたいのか?何を経験したいのか?」という内容を述べ、その上で「参加したい理由」を伝えるようにしましょう。

具体的には、「インターンだからこそ経験できること」「社員の方の思いを実際に自分の肌で感じたい」などを書くと良いでしょう。

志望動機を考える際は以下のフレームワークを参考にしてみてください。

上記を踏まえた回答例は次のようになります。

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自己PR(300文字)

上記の設問に関しては自己PRについて聞かれています。

就活生が企業にPRすべきことは、自身が企業にとって”採用しなかったら損をする人材である”ということです。正しい自己PRをするためには、その企業のビジネスモデルを理解した上で、その企業がどんな「強み」を求めているかを明らかにする必要があります。

例えば三菱ケミカルであったら先程も述べましたが、多様な価値観を理解し、社会のニーズを的確に捉え、積極的に周囲とコミュニケーションを図り、挑戦し続けられる人材を求めています。

自己PRの構成については以下のフレームワークや記事・動画を参考にしてみてください。

また、自己PRに関しては文字数が300文字と限られているため、上記のフレームワークの「強み」「強みの原点」「具体的エピソード」「強みの活かし方」について簡潔に書くようにしましょう。

上記を踏まえた回答例は次のようになります。

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三菱ケミカルのインターン選考面接対策

以下は20卒対象の内容になります。

形式:スカイプ面接
時間:20分
人数:面接官2人、学生1人
質問内容:
●どんな研究をしていますか 

●簡単に自己PRをしてください 
●三菱ケミカルのインターンシップを志望及び、インターンシップを通じて学びたいことを教えてください。

どんな研究をしていますか 

この質問はガクチカについて聞かれています。

ガクチカを聞かれる意図としては「経験自体のレベル・スペックの把握」「自社に合う・マッチする人材か知るため」の2つがあります。

ガクチカを書く際は、「実績自体のインパクトがどれだけあるか」「書いてある内容から思考力・考えの深さ・人柄を示すことができているか」に注意して書くようにしましょう。また、その際は三菱ケミカルの求める人材像を意識して書くと良いと思います。

詳しい書き方は以下のフレームワークを参考にしてください。

●簡単に自己紹介をしてください
●三菱ケミカルのインターンシップを志望及び、インターンシップを通じて学びたいことを教えてください。

上記の質問は自己PRと志望動機について聞かれています。この2つに関しては先程紹介したフレームワークを意識して答えられるようにしましょう。もちろんESとは異なり、面接では面接官とのコミュニケーションが重要になるため、面接官の意図に沿って回答することを意識してください。

三菱ケミカルの面接は基本的にESの深掘りを中心に行われるため、面接前に改めて自分のESを読み、深掘られても大丈夫なように対策しておきましょう。

最後に

今回は日系化学品メーカーの最大手である三菱ケミカルについて紹介しました。

三菱ケミカルは学生にとって理系職のイメージが強いと思います。

しかし、実際は海外との取り組み・新たな取り組みに関わる機会も多いようなので、理系の学生でなくてもグローバル志向の学生・新規事業に興味のある学生は選考を受けてみても良いと思います。

その際は今回の記事を参考にして対策を行ってみてください。

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