ベイン・アンド・カンパニーのインターン選考対策(ES・Webテスト・面接)

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最終更新日:2022年04月21日

ベイン・アンド・カンパニーのインターンES一覧はこちら

トップ大学生の間で高い人気を誇るコンサルティング業界。その中でもMBBと称され、マッキンゼーやボストンコンサルティンググループと肩を並べるのが、今回紹介するベイン・アンド・カンパニーです。

CEOを始めとし、企業の未来を握るトップ層のクライアントに対して、戦略系コンサルティングファームの立場から、ユニークな戦略を武器にサービスを提供しています。

本記事では、ベイン・アンド・カンパニーのインターン内容から、具体的な選考対策までを解説していきます。

※本年度は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、企業の採用・選考活動に大きな影響が出ております。そのため、今後の状況が新型コロナウイルス感染拡大の状況次第で変更する可能性があることを念頭に置かれますようお願い致します。

本選考とインターンの締め切り情報

コンサルティング業界とは

コンサルティング業界とは?

コンサルティングとは、「企業や各種団体が経営上抱える様々な課題に対して解決策を提示し、その実現を支援する業務」です。

コンサルティングファームはクライアントの様々な情報を分析し、社内システムから経営方向、今後の展開や人事戦略など、多角的な視点に基づき解決策を提示します。

コンサルティングは、企業の課題解決を担うという性格から、病気を診察し、投薬や治療を行う医者に似ていると言われることがあります。しかし、コンサルティングの業務は、企業の課題解決に留まりません。

例えば、新規事業の立ち上げを成功させるなど、企業が目指す姿を共に実現する役割があります。

ユーロモニター、IDC Japan、電通、日本交通公社の調査結果によると、2020年現在、国内のコンサルティング業界の市場規模は約1800億円から3000億円であり、一方アメリカのコンサルティング業界の市場規模は約6兆円から10兆円といわれます。(アビームコンサルティングHP参照)

国内のコンサルティング業界は現在発展を続けており、今後大きな成長が期待される業界といえます。

コンサルティングの対象はサービスにより分類され、業界は以下の5つに大別されます。

コンサルティング業界の分類
■総合系コンサルティングファーム
→デロイト・トーマツ・コンサルティング、KPMGコンサルティング、など
■戦略系コンサルティングファーム
→マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン コンサルティンググループ(BCG)、ベイン・アンド・カンパニーなど
■ITコンサルティングファーム
→アクセンチュア、IBM、など
■シンクタンク系コンサルティングファーム
→野村総合研究所、三菱総合研究所、など
■業界・業務特化型コンサルティングファーム
→マーサー・ジャパン、リンクアンドモチベーション、など

参考:【業界研究|コンサルティング】コンサルティングとは?から選考対策までを解説

中でも戦略系コンサルティングファームに属するのが、今回ご紹介するベイン・アンド・カンパニーです。

戦略系コンサルティングファームとは大、企業の経営戦略や成長戦略を考案します。「どのような企業になればいいだろうか。」や「どの事業を中核事業として行えばよいか。」など、クライアントの経営のトップレベルに関わることが出来ると言えるでしょう。

また、時には実行支援まで携わることもあります。そのため案件の金額も大きくなることが多く、トップオブトップが集まります。

「Up or Out(昇進か退職か)」や激務と言われる環境であるため、転職が多いことでも有名です。「Up or Out」は以前よりはましになりましたが、それでも厳しい世界だと言えます。

ベイン・アンド・カンパニーとは

ベイン・アンド・カンパニーとは

5つの分類の中でも戦略系コンサルティングファームに当たるのが、今回ご紹介するベイン・アンド・カンパニーです。

ボストンに本社をおき、世界各国57拠点で約1万名弱のコンサルタントが在籍しています。

ベイン・アンド・カンパニーは「True North(真の北をめざす)」というシンボルを掲げています。「True North」とは"お客様に真っ向から向き合い、真に正しい方向を示すという企業理念"です。

そしてその理念を実現するために以下の4つの精神を掲げています。

  • パッションとコミットメント
    「結果」を求める熱意、それはクライアントの成功のために全力でクライアントに寄り添うことです。 ベインは最高のクオリティ、プロフェッショナリズム、そして倫理規範の順守をもって揺るぎないコミットメントを確約します。
  • オープンで誠実
    誠実に、現状をありのままに伝えることを大切にしています。現在信じていることに対して、1%でも誤っている可能性があれば、それを正直に伝えます。

  • 実践的
    実践的で「自ら動く」アプローチをもって、業務遂行を重視し、判断をアクションに転換します。

  • One Team
    「ワン・チーム(1つのチーム)」の考え方で信頼しあい、敬意を表してお互いをサポートする。常にこの考え方を大切にしています。この行動規範のもと業務を遂行することで、クライアントの成功を実現します。

ベイン・アンド・カンパニーでは、消費財やサービス、小売り、自動車、ヘルスケア、航空宇宙や公共セクターなど幅広い業界(業界別プラクティス)に対して、戦略やM&A、組織やコーポレートファイナンスなどの面(機能別プラクティス)からサポートしています。

また、ベイン・アンド・カンパニーの顧客の株価は、平均市場に対して約4倍のパフォーマンスであることを特徴としています。

戦略系コンサルティングファームの仕事の特徴として、CEOを始めとするトップ層がお客様になることが多くあります。そのため、会社全体に大きな変革を起こすような仕事を手がけることが非常に多いとされています。

ベイン・アンド・カンパニーのインターン内容

ベイン・アンド・カンパニーのインターン内容

ベイン・アンド・カンパニーのインターンには、サマーインターンウィンターインターンの2つがあります。

以下は22卒向けサマーインターンの概要です。

2020年度サマーインターン詳細
『開催日程』
2020年7月3日(金)~7月5日(日)3日間
『応募期間』
5月25日(月)13:00迄
『勤務地名』
ベインアンドカンパニー東京オフィス
『人数』
20名程度
『形式』
1) コンサルティングを行う上で不可欠なアプローチ手法のご紹介
2) その手法を用いた実際の分析トレーニングとプレゼンテーションの実践
3) コンサルティングスタッフによるキャリアカウンセリング
4) コンサルティングスタッフとの食事会、等
『参加条件』
2021年4月~2022年8月の間に国内の大学、又は大学院(修士、博士)をご卒業予定で、2022年4月または9月に入社可能な方
『待遇』
交通費支給

参考:2022年新卒インターンシッププログラム募集要項

ベイン・アンド・カンパニーで内定を得るためにはインターンの参加が必須条件です。サマーインターンでは5~10名ほどの内定者が出ると言われています。

次に過去のインターンレポートに基づいたインターン内容詳細です。

内容詳細
■期間:3日間
■人数:15~20名程度(5人1チームで2人メンターがつきます。)
■内容:
・会社説明(会社制度を中心に)、パートナー公演
・基本的な分析のフレームワークやロジカルシンキングの座学
・その手法を用いた実際の分析のトレーニングとプレゼンテーションの実践
(お題)
「複合商業施設の利益を向上させるための施策提言」
「ファミリーマートの利益最大化のための中長期戦略を提案する」
・社員によるキャリアカウンセリング
・社員との食事会

参考:ベイン・アンド・カンパニー インターンレポート

つまり、このインターン中でも評価は行われていることになります。では、どのようなポイントが評価されているかを、ベイン・アンド・カンパニーの求める人物像から考察してみましょう。

ベイン・アンド・カンパニーが求める人物像

ベイン・アンド・カンパニーが求める人物像

ベイン・アンド・カンパニーは求める人物像のポイントをセミナーや採用ページを通して下記のように述べています。

統合型思考
企業の戦略について、お客様と一緒に解決策を出していくのが、コンサルティングファームの仕事です。戦略だけでなく、これを提案したときに、どこにどのような影響があるのかを、先を見据え多角的に捉える力、広い視野を持って予測できる力が重要です。

IQとEQ
論理的に考えられるかはコンサルティングの仕事を行う上でもちろん重要スキルです。とはいえ、愛想のない対応をして、仕事ができなくなっては元も子もありません。この言い方の方が共感を得られるのではないか、この言い方のほうが良いのではないか、というとことまで汲み取って、コミュニケーションができるかどうかも見ているポイントになります。単に論理的で賢いアドバイスだけではクライアントは動きません。時に、クライアントに耳の痛い提言も行い、難しい課題を実現するためには、クライアントの状況や感情を深く理解し、共感を引き出すことに繋げるEQが必要です。

チーム力
「統合型思考」、「IQとEQ」を持った個が、チームとしてクライアントへの価値最大化を発揮することが重要です。プロジェクトチーム内で相互に密に連携することはもちろんですが、グローバルチームやベインが協働しているパートナー企業など、すべての社内外パートナーを最大活用し、クライアントへの価値最大化を追求し続ける姿勢が求められます。

ベイン・アンド・カンパニーの求める素養

上記に挙げた「求める人物像(統合型思考・IQとEQ・チーム力)」を踏まえた上で、unistyleのES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?に当てはめると以下の3つになります。

■関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のために提案から実行まで行うことができる。
■リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる。
■今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる。

参考:ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-

ベイン・アンド・カンパニーのインターン選考フロー

ベイン・アンド・カンパニーの選考フロー

選考フロー

下記は22卒向けサマーインターンの選考フローです。

書類審査

適性検査・オンライン面接(録画式)

2次面接 2020年6月13(土)または 6月14日(日)

3次・4次面接 2020年6月20(土)~6月23日(火)の間

インターン

本採用面接

内定

参考:ベイン・アンド・カンパニー 国内新卒採用ページ

ベイン・アンド・カンパニーのインターン選考エントリーシート対策

ベイン・アンド・カンパニーのインターン選考エントリーシート(ES)対策

ベイン・アンド・カンパニーでは、ここ数年のインターン選考で毎年同じ設問が用意されています。2020年度サマーインターンのES設問も例年通り以下の2問です。

設問内容

設問1(200字)
あなたが目標として思い描く5年後のご自身の姿、およびそれを実現する過程で、戦略コンサルティングに興味をもった理由を教えてください。

設問2(200字)
あなたがご自身の強みを生かして問題を解決し、成長を出された経験を説明してください。

求められる素養を踏まえたエントリーシート解答方針考察

設問1(200字)
あなたが目標として思い描く5年後のご自身の姿、およびそれを実現する過程で、戦略コンサルティングに興味をもった理由を教えてください。

設問の意図
設問1で、企業は志望動機と将来のビジョンから逆算したキャリア感を見ています。それを書く際に結論ファーストなど論理的に書けるかどうかも見られています。

そのため、5年後の姿を実現するために、なぜコンサルティングの仕事でなければならないのか。という内容はもちろんのこと、200字と限られた字数の中で、結論と理由を論理的に書く必要があります。

具体的な書き方としては、下記のフレームワークや記事・動画をご参照ください。
​​

上述しているように、今回は200字と制限されているため、①②まで書けると良いでしょう。

上記を踏まえると次のような回答になります。

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設問2(200字)
あなたがご自身の強みを生かして問題を解決し、成長を出された経験を説明してください。

設問の意図
設問2では、会社に貢献できる能力があるのかを見ています。またその上で、先ほども述べた求められる素養に沿って自身の能力を伝えることは必須であるでしょう。

どんな課題に対して、自分のどのような能力を使い、どういった施策を打ったのかを論理的に述べる必要があります。

自己PRは、次のフレームワークに沿って書くと良いでしょう。

また、以下の記事や動画では、自己PRの書き方を解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

上記を踏まえた実際の回答がこちらになります。

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他の解答も見てみたい方はunistyleにあるのでぜひ参考にしてください。

ベイン・アンド・カンパニーのインターン選考Webテスト対策

ベイン・アンド・カンパニーのインターン選考Webテスト

書類審査の次に、Web適性検査・オンライン面接(録画式)が実施されるようです。

ベイン・アンド・カンパニーでは、例年GMAT形式の筆記試験が課されていますが、今年度に関してはWeb上での適性検査とされているため、現時点(2020年5月22日時点)で適性検査の形式については把握できません。

ここでは、例年出題されている、ベイン・アンド・カンパニーの独自筆記試験の対策について解説します。

詳細
■内容:独自試験(判断推理、GMAT(クリティカルリーズニング)ベン図を使った問題も出題されます。)
■形式:マークシート
■時間:30分
■ボーダーライン:9割程度
■合格通知:数日後から1週間以内にメールで通知
■合格率:5~10%

ベイン・アンド・カンパニーの筆記試験は、問題の難易度自体は高くありませんが、合格のボーダーラインが高いことが特徴です。解答時間も30分と短いため、スピードを意識して取り組むことが重要となるでしょう。

■クリティカルリーズニング
12分で10問解きます。問題自体はそれほど長くありません。GMATの過去問が日本語訳されて出題されると言われているので、対策をすれば満点を狙うことは可能です。

■判断推理
11分で11問ときます。

11問うち4問が問題文と条件文a、bが与えられA~Eの選択肢を選択する問題です。
A:「aだけで判断できるが、bだけでは判断できない」
B:「bだけで判断できるが、aだけでは判断できない」
C:「a、b両方があると判断できるが、aだけでは判断できない」
D:「a、bの両方があってもわからない」
E:「aだけでもbだけでも判断できる」

ここで躓いてしまうと、他の問題に移ることができなくなるので練習してから挑みましょう。

ベイン・アンド・カンパニーのインターン選考面接対策

ベイン・アンド・カンパニーのインターン選考面接対策

今年の夏のインターンでは、2次面接が6月13日または 6月14日、3次・4次面接が6月20日~6月23日の間で行われるようです。

例年、ベイン・アンド・カンパニーの面接では複数回に渡るフェルミ推定やケース面接が選考の中心となるようです。一日に複数回の面接が行われることもあるので複数のケース面接に対する心構えをしておきましょう。

詳細
■形式:1人×1~4回のケース面接(同日)
■時間:各15~30分
■内容:フェルミ推定、フェルミ推定及びケース面接
・1回目:オーソドックスなフェルミ推定
・2回目:フェルミ推定からのケース面接

参考:ベイン・アンド・カンパニー インターンレポート

再三お伝えしていますが、面接の場でも論理的思考力だけでなく、コミュニケーション能力も評価基準となります。

また、面接の最後にフィードバックを貰えることが多くあります。次の面接時に、前回のフィードバックを活かせているのかを見られていることもあるので、しっかりと対策して次の面接に挑みましょう。

▶︎フェルミ推定とは
実際に調査することが難しい数量や規模をいくつかの手がかりをもとにしながら、最低限の知識で論理的に概算すること。

▶︎ケース面接とは
抽象的なお題や実際のビジネスの問題に対して具体的な打ち手を考案すること。フェルミ推定を行い、それをもとにケース面接を行うこともある。

ベイン・アンド・カンパニーの過去問が気になる方はこちらをご覧ください。
【ケース】アイフォンケースの売上はいくらか?【ベイン面接過去問】

最後に

ベイン・アンド・カンパニーのインターン選考

トップ大学生の間で高い人気を誇るコンサルティング業界。その中でもMBBと称され、マッキンゼーやボストンコンサルティングと肩を並べる、ベイン・アンド・カンパニーのインターンについて今回はご紹介しました。

ベイン・アンド・カンパニーのインターンの選考では、フェルミ推定やケース面接があるため、普通の面接対策とは異なる対策が必要です。インターンへの参加が内定への第一歩となるため、東大・京大・早慶といった高学歴層も集まり、インターンへの参加は非常に狭き門となるでしょう。

本記事で選考内容を理解し、それと併せてES・面接対策に役立つ記事を確認していただき、インターン選考突破を目指していただければと思います。

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