日本放送協会(NHK)関連のテクニック
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- NHKのインターン内容とES突破方法|合格者ES付 35,488 views NHKのインターンシップES一覧はこちらからNHK(日本放送協会)は、民間放送とは異なる「公共放送」としてのメディアです。営利を目的とせず、政府から干渉を受けることなく自主性を保障されており、国営放送とも異なります。公共の福祉のために、質の高い放送番組を全国に届けることが使命として放送法で定められています。非営利への追求は徹底されており、最近では「すしざんまい」を展開する「喜代村」の木村清社長が「ニュースウォッチ9」に出演し、ネット上で話題となりました。(「すしざんまい」社長、NHKで「おすしといえば?」→次の瞬間、別画面)今回はそのNHKのインターンシップを受けようと考えている21卒の学生向けに、過去のエントリーシートで出題された設問の解説をしていきたいと思います。なお、ES設問は20卒向けインターンシップを始め、過去に出題された設問を用いています。参考:本記事のコンテンツ・NHKとは・インターンシップ内容・インターンシップ選考フロー・インターンシップES設問┗設問1┗設問2┗設問3┗設問4┗設問5・最後にNHKとはNHKは、1950年に放送法にもとづいて誕生した「公共放送」であり、民間放送や国営放送とは異なります。真の公共放送として営利を目的とせず、政府から干渉を受けない自主性が保障されています。いわゆる特殊法人とされていますが、政府の業務を代行しているわけではありません。そして、その自主性を保っていくために財政の自立を必要としていますが、受信料制度がそれを実現しています。収入の96%が国民の受信料で成り立っており、スポンサーの意向や視聴率のためだけにとらわれず、社会的に意義のある番組制作を行うことができるのが特徴です。また、地域放送局が多いこともNHKの特徴の一つとして挙げられます。多くの新採用者が、入局後数年間は地域放送局へ配属されます。まずは東京よりは規模の小さい地方局でキャリアをスタートし、そこで結果を出した職員から本社に配属され、全国放送の番組を手がけることができるようになる、というのが一般的なようです。参考:3分でわかるNHK|NHKRECRUITINGSITENHKのインターンシップ内容アナウンサーニュース原稿やリポートなどアナウンス業務を体験する12時〜20時。インターンシップにしては夜型である。途中休憩は適宜取る形であり、一斉休憩は一切ない。(夜ご飯などもない。)原稿読み、実況練習、企画立案の3つの課題を班ごとにローテーションして行っていく。実際にNHKアナウンサーになった気持ちになれる。最後にグループワークは発表する。参考:NHKインターンレポート記者報道現場での業務、模擬記者会見や原稿作成など、取材から放送までのニュース現場を体験する初日は座学がメイン。元ニュースウオッチ9の大越健介さんの講演を聞くことができる。そのあと、ニュースが作られていたり、撮影されている現場を見学することができる。2日目は省庁見学がメイン。それぞれ何人かでグループを組んで、省庁の記者クラブでお話を聞かせてもらう。それを基に文章を書く時間もある。3日目は実技がメイン。記事執筆体験やレポーター体験などがある。実際の仕事をイメージすることができるがかなり緊張する。参考:NHKインターンレポートディレクター番組の提案から番組が出来上がるまで、NHKの番組制作現場の仕事を体験する4日間(基本は9:00-17:00だが、日によって異なる。3日目は番組見学で昼集合夜解散、最終日は振り返りメインで午前中のみ)全体での参加人数は40人ほどで、2日目の番組企画立案は5〜6人のチーム、3日目の収録見学は別メンバーで3人ほどのチームに分けられた。いずれのコンテンツにもディレクターの方が付き、アドバイスなどをしてくれる。参考:NHKインターンレポート技術スタジオでの番組制作、放送技術研究所の見学など、技術の仕事を体験する映像ジャーナリスト(映像取材・映像制作)模擬撮影や映像編集、放送までのニュース現場を体験する放送事業のマネジメント放送局をマネジメントしていくために必要な編成・イベント・総務・財務・営業企画などの仕事について、業務体験・ワークショップなどを通して体感する映像デザイナーあらゆるジャンルの番組ビジュアルを受け持つ「映像デザイナー」のしごとについて、ワークショップや実習などを通して体感する参考:NHKインターンシップNHKのインターンシップ選考フローエントリーシート提出→面接(数回、ない場合も)→合格NHKインターンシップES設問◆NHKインターンシップを志望した理由を具体的に述べてください。(300文字以内)◆最近関心を持った社会的な出来事や疑問に思うことをあげて、あなたの考えを述べてください。(300文字以内)◆今打ち込んでいることや、これまで熱心に取り組んできたことを述べてください。(300文字以内)◆今よりも自分を成長させるためには、何が必要だと思いますか?その理由とあわせて述べてください。(300文字以内)◆自由記述欄(300文字以内)ある合格者の面接では、所々にマーカーが引かれていたほどエントリーシートは読み込まれていました。公共放送として情報をわかりやすく正確に発信する使命のあるNHKでは、伝えたいことを「自分の言葉で」表現する力が求められます。『個人的な話を書いてほしいですね。「NHKは公共放送で視聴率を気にしないので人のための番組が作れます」、みたいな事は誰でも言えますよね。それよりは、自分はこういう番組を見てどう感じた…、という、手触り感のあるエピソードが聞きたいのです。』(引用:「ストーリー」を作らないで【人事に聞きたい!】NHK採用担当橋爪さん・宮本さん)設問1◆NHKインターンシップを志望した理由を具体的に述べてください。(300文字以内)インターンシップへの志望理由では一般に「企業とあなたを結びつけるポイント」を知りたいという意図があります。インターンシップでやりたいこと・学びたいことは何か、そしてなぜNHKなのかを自身の経験をもとに回答できると良いでしょう。参加の目的はさまざまですが、いずれにせよその内容がNHKのインターンシップの内容と大きくかけ離れていないことが前提となります。また、募集職種がさまざまであるため、「なぜその職種に関心を持ったのか」といった部分は明確にしておきましょう。①放送業界に関心を持った理由(自身の経験に基づいていると説得力が増します)②選んだ職種に関心を持った理由③NHKに関心を持った理由④インターンシップで学びたい・経験したいこと⑤インターンシップを経てどうなりたいか全てではなくても上記の項目について書ければ良いと思われます。参考:NHKインターン:合格者の回答公共放送を担う貴社だからこその番組作りを学び、自分が働くイメージを具体的なものにしたいからだ。「豊富な予算によって、長いスパンでドキュメンタリーの取材ができる」、「ドラマ作りでは多い時だと5回もリハーサルを行う」といったお話を伺い、【貴社であれば民放他局では成しえない、クオリティー重視の番組作りができる】のではないかと感じている。今回のインターンシップは、実際に現場で働いていらっしゃるプロデューサーの方のお話を伺う機会がある。貴社においての【番組作りについてイメージを膨らませる】と共に、【他局との相違点】についてさらに理解を深めたい。また、若手職員の方とのお話を通じ、どのような仕事がしたくて入社したのか、実際に働いてみてどう感じているか、どういう人が向いていると思うかなど【自分のイメージとのギャップを埋め】、貴社で働くとはどのようなことなのか理解したい。参考:NHKインターンエントリーシート【】を利用した読み手に対する配慮や、NHKという企業への理解が伺える回答となっています。「働くイメージを具体的なものにしたい」ということですが、そもそも放送業界で働きたい理由は何か。また、他の職種ではなく「プロデューサー」を選んだ理由についても、記述はしないとしても考えておく必要があるでしょう。設問2◆最近関心を持った社会的な出来事や疑問に思うことをあげて、あなたの考えを述べてください。(300文字以内)これから社会人となる学生の社会への関心度と、どんな考え方・価値観を持っているのかを知りたいために聞いている設問だと言えます。特にNHKの場合、将来的にニュースを生み出す立場になるため、ふさわしい切り口や思考の深さを示すことが重要となります。何故そのニュースに関心を持ったのか、自己にどのような教訓を教示したのかになどについて意見を述べられると良いでしょう。参考:NHKインターン:合格者の回答私は、長野県教育委員会が昨年設置したLINEを通じたいじめ相談窓口について、良い面だけでなく予想される弊害についても目を向けるべきだと考えています。電話よりも相談への心理的ハードルが低いことから相談件数は増加したそうですが、懸念すべき点が主に二点あると私は考えています。一点目は相談において重要な共感の提示が困難になることです。電話では言葉以外に相槌や声色の調整によって共感を示すことができますが、LINEでは文字でのやり取りに限られるため、それが困難になります。二点目の懸念は相談者が十分な対応を受けられないことです。LINE活用で一度に複数人の相談対応が可能になった分、返信に時間がかかるなど一人当たりの対応の質が低下する可能性があります。これらの懸念点に対し、LINE上での相談の途中から電話に切り替える、相談員を増員するといった対策を検討することが必要だと私は考えています。参考:NHKインターンエントリーシート新しい制度やサービスに対して良い面だけに目を向けがちな社会の風潮がある中で、少し批判的な切り口で意見を述べています。「懸念すべき点」を2つに分けて説明しているところが読みやすさにつながっているのでしょう。面接では、相談においてなぜ共感が重要だと考えているのか、文字でのやり取りで感じた障壁などについて自身の経験から説明する必要があります。設問3◆今打ち込んでいることや、これまで熱心に取り組んできたことを述べてください。(300文字以内)「学生時代頑張ったこと」についての設問です。その経験の中であなたがどのような役割を果たしたのかについて知りたいという意図があります。「」で解説した通り、NHKの仕事には非常に多くの人材が関わっており、「個人プレー」よりかは「組織プレー、チームワーク」が求められます。取り組んできたことを通して、組織の中で自らがどのように貢献できる人材なのか述べる必要があります。以下の記事では、「組織プレー、チームワーク」をESで書いた例が記載されているので、是非参考にしてみてください。参考:NHKインターン:合格者の回答所属する学術団体の活動です。これは、国際関係を学ぶ学生が10大学から集まり、3か月間共同で論文を執筆するという団体です。私はその中でセクションの代表として、20人のメンバーをまとめていました。様々な価値観や背景を持った学生が一体となって論文を書き上げるのは非常に難しく、人間関係の摩擦が生まれてしまいました。私は明るく、楽観的な性格であり、まさか自分が代表を務める組織で問題が起こるとは想像していませんでした。私自身が、メンバーと信頼関係を築けていなかったと痛感しました。この時の悔しさから、組織において円滑な人間関係作りがいかに重要か身に染みて感じました。そこで私は、運営委員として来年で45年目となるこの団体をまたゼロから作り直す仕事を今年の9月から始めました。私は、その中で参加者同士が交流しやすい環境作りのための企画を考え、運営委員のコンセンサスを取り、実行に移すという仕事をしています。参考:NHKインターンエントリーシート数字をうまく用いていることにより、読み手が状況をイメージしやすい回答となっており、組織の中で「代表やリーダー」として活躍する姿がイメージできます。「メンバーと信頼関係を築けていなかった」ことで起きた「問題」に対して、具体的にどのような行動をとったのか。また、その際に自身の性格や強みがどのように発揮されたのかについて記述できるとさらに良かったでしょう。設問4◆今よりも自分を成長させるためには、何が必要だと思いますか?その理由とあわせて述べてください。(300文字以内)成長の定義は人それぞれであり、絶対的な答えはないといえる問いです。自身が最も成長を感じた瞬間やエピソードを思い出し、その中で共通する考え方や行動の仕方、環境などを記述できると良いのではないのでしょうか。この設問を通じて、インターンシップや仕事で自身が活躍する姿を、読み手にイメージさせることができると評価が高いかもしれません。参考:NHKインターン:合格者の回答実践を行うことだと思う。私はビジネスエコノミクスの研究をしている。理論上では経営の意思決定を導くことができるが、実データを扱い実際の問題を解くという実務経験が足りないことが課題と感じている。現在は「消費者の共創活動のデザインに関するゲーム理論的分析」という内容で松林教授のもと卒業研究を行っている。私は企業がどのような共創デザインの戦略を取るかについて研究した。結果として企業ポジションが近い場合には消費者意見反映型の共創を行うことで製品差別化を図れ、有利になるという示唆を得た。これにより経営工学学会に出席することができ、賞を得た。しかしより発展させるために実務経験が必要であると思う。参考:NHKインターンエントリーシート結論を初めに述べた読みやすい回答です。しかし、「成長に必要なもの」という問いに対して、研究内容の説明がメインになっている様に感じ取れます。なぜ「実践を行うこと」が必要なのか。理論を学ぶだけでなく、実践することで得られるものとはどのようなものなのかをもう少し具体的に、自身の経験に沿って説明できると良かったかもしれません。設問5◆自由記述欄(300文字以内)上記の設問ではアピールしきれなかった自身の強みや経験をこちらで示しましょう。NHKの求める人材である「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」を発揮したエピソードが他にあれば書けると良いです。以下の記事で、自己PRの書き方のポイントやフレームワークを解説しているので、参考にしてみてください。参考:NHKインターン:合格者の回答私のモットーは何事も食わず嫌いをしないことです。そのように決めた理由は2つあります。まず1つ目に自分の可能性を自ら制限してしまうことはもったいないからです。自分の可能性を把握している人は少数、もしくはいないと考えています。可能性は挑戦しないと発見できないもので、それを見つけるためにも初めからできないと決めつけずに何事にも挑戦しようと志しました。そして2つ目に後悔をしない生き方をしたいからです。今までを思い返すと躊躇してできなかったことがいくつかあります。生徒会会長をやりたかったのに周囲の目を気にして立候補しなかったことなど今でもしっかりと覚えています。そして挑戦できるチャンスはいつでもあるわけではなく、運命的ともいえるタイミングでしかやってこないことも実感しました。だからこそ何事もチャンスをつかめそうになったら食わず嫌いをせずに果敢に挑戦したいと思っています。参考:NHKインターンエントリーシート「何事も食わず嫌いをしない」という自身の考え方や性格をアピールした回答です。そして、その理由を2つに分けて記述しているので読み手にも理解しやすいものとなっています。2つ目の理由のところでは具体的なエピソードを交えて説明していますが、1つ目のところでは自身の考え方が中心となっています。「自分の可能性を自ら制限してしまうことはもったいない」という考え方に至ったエピソードが何かある場合、それも記述できると説得力が増すでしょう。また、「食わず嫌い」をインターンシップや働く上で、どのように活かすことができるのかも考えておくと良いです。最後に職種にもよりますが、実際にNHKでは本選考において、インターンシップ参加者限定の選考ルートが存在するようです。放送業界に興味がある学生には、NHKインターンシップへの挑戦をおすすめ致します。参考:NHKの選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから【テレビ業界完全版】1.2.3.4.5.6.7.8.9.
- 【NHKの志望動機対策】事業内容の理解なくしてES通過なし 20,573 views NHKの本選考レポートはこちらからNHKといえば日本の民放各局とは異なる公共放送です。国民的に人気がある紅白歌合戦から子ども番組、更には語学や勉強など民放各局とは異なった様々な番組を作っています。今回はそのようなNHKの志望動機について、NHKの事業内容を掘り下げた上で考えていきたいと思います。NHKに関してはunistyle内に他にも記事がありますので、是非参考にして下さい。参考:NHKのESと採用HPから考えるNHKの求める人材→NHKのビジネスモデルからES設問で書くべき内容を解説しています。NHKのビジネスモデルNHKは日本の放送局の中でも公共放送故に視聴率や制作費にとらわれない番組作りを行ってきました。その番組の中には日本の伝統文化を伝えるドキュメンタリーも含まれその点において日本のプレゼンスを高めているといえるでしょう。また、NHKはラジオから放送を始めテレビの出現、発展に合わせ最先端の技術を導入し、活用してきました。その点から新たに事業や仕組みを生みだす仕事をしていると言え、番組の制作は相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事をしているといえるでしょう。「目に優しい」新しい蛍光体を用いた白色LED照明器具を開発(平成26年4月25日)NHKは、「目に優しい」クルムス(Cl_MS)蛍光体を用いた白色LED照明器具を株式会社小糸製作所と共同で開発しました。現在、省エネルギー光源としてテレビ番組の制作現場における白色LED照明器具の導入を進めていますが、一部の出演者からは「光源が視界に入るとまぶしく感じる」という声がありました。クルムス蛍光体を用いた白色LEDは、従来の白色LEDと比べてフラットな分光スペクトル特性に特徴があり、また発光面積を大きく設計できるため、出演者が光源を直視した際のまぶしさを低減することが可能です。今回、スタジオでキャスターを照らす「キャスターライト」と、ロケや中継で使用する「ソフトライト」の2種類の照明器具を試作して、従来型の白色LED照明器具との比較評価を実施しました。その結果、約9割の方から「試作品はまぶしくない」との回答を得ました。また、演色性にも優れており、5月25日(日)放送予定のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』(第21話・官兵衛幽閉シーン)の収録でも使用しました。今後、さらに番組での試用などを重ね、番組制作用照明器具としての最適化を図っていく予定です。参考:NHKプレスリリース「目に優しい」新しい蛍光体を用いた白色LED照明器具を開発上記の記事では白色LED照明器具の開発を他社と共同で開発したプロジェクトが紹介されています。今回の開発は視聴者からの「光源が視界に入るとまぶしく感じる」という声に対して行われました。照明器具はテレビ番組において無くてはならない機材です。視聴者に好印象を与えるような内容にだけ力を注ぐのではなく、映像の見え方にまで視聴者のニーズに答えることがより良い番組づくりに繋がると考えています。そして、自社だけでは対応できない技術的な面に関しては他の業界と協力することによって目標を実現してゆく能力が要求されます。このことは番組作りにおいても様々な自治体と協力しなければならない点からも分かることです。以上のことを踏まえNHKの志望動機を考えると、・日本のプレゼンスを高める仕事がしたい・相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい・新たに事業や仕組みを生みだす仕事がしたい・価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したいといった志望動機が適当と言えるでしょう。NHKのES通過者の志望動機解説以下では、実際にNHKのエントリーシート選考を通過した人の志望動機について見ていきましょう。〈世の中の「他人事」と視聴者を繋ぎたいと考えるから〉世の「他人事」を実感したのは、前回の神戸市長選でのことだった。私は選挙ビラの配布を手伝った。選挙と聞くと足早に過ぎて行く人々が沢山いた。最も身近な政治の場での選挙なのに、多くの有権者にとって政治が「他人事」になっている現状を実感した。政治に限らず、事件や事故に対する心無い反応も同じだと感じている。こうした「他人事」と視聴者を繋ぐ仕事をしたい。その結果、視聴者に主体的に考える機会を与えられればと思い、私は記者を志す。なかでもNHKを志望する理由は、「他人事」へのアクセスのし易さだ。TVがある限り、日本全国どこでもNHKのニュースは伝わる。活字メディアと異なり、肩肘張らずにニュースに触れることができる。ネットのニュースサイトと異なり、受け手が関心のないニュースも伝え易い。NHKを「他人事」の削減に最適なメディアと考え、強く志望している。参考:【内定】エントリーシート(記者職)このESでは「他人事」というキーワードを用いてニュースを視聴者に主体的に考えさせることを志望動機として挙げています。視聴者のニーズを把握し、それを記事に盛り込み視聴者に主体的に考えさせたいという提案をしています。この点が先に紹介した「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」という志望動機にあたります。NHKは公共放送だから広く日本の人の目に触れ、活字やネットの様なメディアとは異なり、自分がなぜそのようなメディアではなくNHKに志望するのかが明確になっています。また、実体験に基づいてこの考えに至っているので説得力もあり、良い志望動機といえるでしょう。更にもう一つ、志望動機を見てみましょう。学生時代に人々のニーズをとらえ自分の企画が具現化し、喜びに繋がった事を経験し、人と人とを繋ぐ営業の需要さを感じました。また新聞営業のアルバイトではお客様との信頼関係の構築、懐にはいっていくような技術等、非常に奥の深いやりがいのある仕事であると感じました。そこで革新的なアイディアで人を喜ばせるというやりがい」を感じながら貢献ができると考えました。貴社に入社した際には、持ち前の企画力や粘り強さで様々な場所に飛び込み、営業で培った知識を提供することで、貴社にとっても、社会にとっても貢献したいと感じます。参考:【内定】エントリーシート(地域総合職大阪)この志望動機は営業企画を志望した理由です。この志望動機は「学生時代に人々のニーズをとらえ自分の企画が具現化し、喜びに繋がった事を経験し、人と人とを繋ぐ営業の需要さを感じました。」とあり先述の「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」という志望動機の軸に合致します。また、アルバイトの経験から人間関係を構築することの大切さについても言及しており説得力が増しています。最後にいかがでしたでしょうか。今回はNHKの志望動機について考えてきました。NHKでは「日本のプレゼンスを高める仕事がしたい」「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」「新たに事業や仕組みを生みだす仕事がしたい」「価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい」という軸で志望動機を書けばよいということがわかりました。志望動機は様々で今回述べた意外にもたくさんあると思いますが、何を求められているのか、自分の経験に結びつけることが出来るかが重要です。丁寧な自己分析を心がけ選考に臨みましょう。unistyleが掲載しているNHKのES・選考レポートはこちらから最後になりますが、基本的な志望動機の書き方について学びたい方は下記動画もご覧いただければと思います。【テレビ業界完全版】1.2.3.4.5.6.7.8.9.
- NHKの採用大学・文理・男女別採用人数|合格者ES付き 27,990 views NHKの選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらからNHK(日本放送協会)は、民間放送とは異なる「公共放送」としてのメディアです。営利を目的とせず、政府から干渉を受けることなく自主性を保障されており、国営放送とも異なります。公共の福祉のために、質の高い放送番組を全国に届けることが使命として放送法で定められています。本記事では、NHKの内定者実績を採用大学・男女別・文理別の3つの観点でまとめていきます。本記事の構成NHKの採用大学内訳NHKの男女別採用人数NHKの文理別の採用人数NHKの選考レポートNHKの本選考合格者ES最後にNHKの採用大学内訳東洋経済新報社「就活四季報」2020年版より、NHKの採用実績大学は以下のようになっています。文系・理系早稲田大学、慶應義塾大学、東京大学、明治大学、京都大学、法政大学、東京工業大学、中央大学、一橋大学、筑波大学、同志社大学、大阪大学、立教大学、神戸大学、東京外国語大学、名古屋大学、お茶の水女子大学、九州大学、上智大学、東北大学、立命館大学、横浜国立大学、芝浦工業大学、青山学院大学、横浜市立大学、広島大学、千葉大学、津田塾大学、東京芸術大学、東京理科大学、他参考:東洋経済新報社「就活四季報」2020年版NHKの男女別採用人数ここでは、NHKの男女別採用人数を紹介します。2019年度の情報は本記事執筆時点(2019年9月)では公開されていなかったため、記載していません。ご了承ください。参考:就職四季報2020年度NHKの文理別の採用人数ここではNHKの文理別の採用人数を紹介しています。2019年度の情報は本記事執筆時点(2019年9月)では公開されていなかったため、記載していません。ご了承ください。参考:就職四季報2020年度NHKの選考レポートこちらではNHKの18卒の選考体験記を一部抜粋して紹介します。NHKの本選考レポートはこちらから選考時期をお答えください。3月中旬~6月下旬本選考のためにした準備についてお答えください。(200文字以上)NHKのHPを見て各職種のイメージをつかみ、説明会に参加して実際に各職種の方の話を聞くことでそのイメージをより明確にしょうとした。エントリシートが分量のあるものだったので各質問に対しては記入を始める前から何を書くかをおおまかに考えていた。筆記テストに関しては新聞やニュースを見ることによって対策した。また報道メディアとして自分達から情報を発信していく立場となるので幅広い事象に対して自分の意見を持って考えることを意識した。本選考のフローについて結果連絡を含めてお答えください。ES(1ヶ月以内に連絡)一次面接(1週間以内に電話で連絡)二次面接(1週間以内に電話で連絡)三次面接(1週間以内に電話で連絡)最終面接(三日以内に電話で連絡)筆記試験の形式、難易度、試験時間についてお答えください。筆記試験がない場合は「なし」とご記入ください。【SPI】一次との総合評価で【独自の筆記試験】2次の後に開催。選考は2次との総合評価【時事問題と論文(800字)】論文はあるワードについて自由に記述するもの時事問題はかなり細を穿った問題がでるので対策が必要かもしれない合計1時間半程度それぞれの面接およびGDについて、社員の人数および役職、面接を受ける学生の人数、面接会場、面接時間、質問内容、面接の雰囲気、面接の感想についてご記入ください。面接がない場合は「なし」とお答えください。1次面接大阪志望職種の方と1:1で20分×2内容自己紹介、志望動機、大学での専攻、頑張ったこと、辛かったこと、好きな番組、NHKに求められている報道姿勢雰囲気は和やか自分の思っていることを素直に話し、それを面接官の方がうけとめてくれる、そんな印象だった。面接というよりも雑談というほうが近いかもしれない。2次面接東京現職種の方と1:120分質問内容自己紹介、志望動機、学生時代頑張ったこと、ESの内容からいくつか質問、NHKでやりたい仕事、辛かったこととそこから何が得られたか1次と同じく和やか自然な会話を学生側も楽しめた三次面接東京人事?の方と3:120分質問内容自己紹介、志望動機、就活状況応募した職種に対してどのような資質が求められていると考えているか、NHKとしての報道の在り方、所属してきた組織での役割、逆質問雰囲気は一転重苦しくなったこの職種でやっていけるかどうかを1次、2次とは異なる視点で計ろうとしている印象を受けた最終面接東京理事の方3名と人事の方1名15分質問内容自己紹介、志望動機、現在の就活状況、なぜ他業界とNHKを受けたか、この職種で大丈夫か?雰囲気は流石に重苦しかった少し距離があったので声を出すように意識した質問の内容自体は返答に窮するようなものではなかった本選考において評価されたと感じたポイントや選考において重視されていたと思う点についてお答えください。(100文字以上)・自分が応募する職種に対してどの程度の理解を持っているか・具体的な志望動機を持っているか・公共放送(国営放送ではない)としてのNHKの役割を理解し、それを果たしたいと考えているか・日頃からニュースなどを見て様々な事象に興味関心を抱いているかNHKの本選考合格者ESこちらではNHKの本選考合格者ESを3つ紹介します。NHKの本選考ESはこちらから20卒(総合職)20卒(記者職)19卒(アナウンス職)NHK合格者ES:20卒(総合職)この合格者ESはこちらから・NHKを志望した理由とNHKでやってみたい仕事(300文字以内)日本の良さを隅々まで伝える番組を制作したいです。私は大学でサーフィンを行っており、全国各地を回って活動してきました。サーフィンを行うと同時に、訪れた土地で出会う個性的な人、美味しい食事などの体験を映像にまとめて発信していました。Youtubeで多くの反響を得ることができ、改めて映像が持つ力と日本の良さを実感しました。生まれてから現在まで神奈川県で人生を過ごしてきた私にとって、日本の良さを全く知らなかったという事実を突きつけられると同時に、もっと多くの人に伝えたいと思うようになりました。今後はNHKの強大な発信力をお借りして、さらに日本の良さを伝えていきたいと思い、NHKを志望しています。・最近関心を持った社会的な出来事(300文字以内)ディズニーが「Disney+」という映像配信サービスを開始することです。ディズニー、ピクサー映画だけでなく、最近買収したフォックスの映画も含まれるので、私は数年後にはNetflixを超えるのではないかと考えています。映画を観る場所だったNetflixは、今ではニッチな番組を楽しむ場所になり、ブランド力ではなく多様性に頼ったサービスを行っています。一方で、ディズニーは確立されたブランドの上にコンテンツを載せるので、視聴者にとって選択が容易なためです。日本でも浸透しつつある映像配信サービスだが、ディズニーが加わることでどのような変化があるのか非常に興味深いため、これからも注目していきたいです。・自由記述欄(300文字以内)私の強みは「行動力」です。私は「自分が一番楽しむ」というモットーのもとで行動を起こしています。自分が楽しいと思っていないと周りも絶対に楽しくなく、よい影響を与えられないという考えが私にはあります。これは社会人になっても貫こうと決めています。番組作りにおいても、自分で愛着の持てないものを作ってもそれは電波を通して視聴者に伝わると考えています。こうした信念のもと、貴社のディレクターとしてドラマや番組を通して視聴者の心に深く届くモノを作り上げていきたいと思っています。若手の頃からしっかり足と頭を使って、強みである行動力を生かして活躍してみせます。NHK合格者ES:20卒(記者職)この合格者ESはこちらから・あなたが働く場としてNHKを志望した理由と、NHKでやってみたい仕事(第1希望)を具体的に述べてください。(300文字以内)小学校四年生の時、読書感想文で全国入賞を果たしました。それ以降も、高校二年生の時に読書感想文で校内最優秀賞を受賞し、大学では所属団体の広報を務めるなど、人に伝えることは私の人生において重要な役割をしています。学生団体の広報では、主催する政策立案コンテストの参加者募集や、メディアへのPR活動を行いました。そこで、自分の文章を読んで動いた人が、人生の分岐点となる学びを得たと語る等、文章が人生の新しい扉を開くきっかけになることを実感しました。また、広報活動で社会課題を発信することが、社会課題を解決するきっかけになることに気がつきました。公共放送だからこそできる、中立な発信で他者に学びを提供したいです。・第2・3希望まで職種を選択した場合、その業務を選んだ理由とやってみたい仕事を具体的に述べてください。(250文字以内)学生団体での経験や知的好奇心旺盛な性格を活かし、社会課題を掘り下げて幅広い層に伝えたいという根幹から考えたとき、ディレクターという立場もまたその目的が達せられると考えたからです。また、皆で協力してコンテストを作り上げた経験や、幅広く興味が持てるという私の特徴はディレクターにも活かせると考えます。知られていない社会課題を掘り下げたり、目が向きにくいものに自然に目を向けることができるような番組を作りたいです。・学生時代に取り組んだことについて述べてください。(300字以内)サークルのイベントで企画を成功させたことです。私は、ワークショップのクイズブースの責任者でした。最初、クイズをひとり15個作って提出するというノルマを課しましてしたが、期限が過ぎても誰も提出しませんでした。個人的に事情を聞いた結果、学業で忙しいうえに締め切りを重視いなかったことが分かりました。私は、ノルマを減らすかわりに締め切りの日付には意味があることを伝えて納得させたうえで、いつまでに出すかを相手と協議したうえで決めさせました。また、自らもリスクヘッジのためやや多めに作問することで、万が一の事態に備えました。このことで私は、相手の事情に合わせつつもノルマを達成する方法を学びました。・最近関心を持った社会的な出来事や疑問に思うことをあげて、あなたの考えを述べてください。(300文字以内)学習指導要領の改訂において、高校国語に新しく「論理国語」が選択科目として導入されたというニュースです。日本人は一般的に欧米に比べ伝える力が弱いとされていますが、それを克服する可能性があると思うからです。アメリカでは、大学を挙げて伝える力を育てており、その効果は圧倒的なプレゼンテーション能力を持つジョブズ氏を擁するアップルなどのGAFAの成功により証明されています。日本の優れた技術を広めるためにも、論理的かつ情熱的に伝える力を学校で身につけることは日本の発展に寄与すると思います。一方で、グローバル社会だからこそ自国を知るために子供が文学に触れる機会をなくさないことも大切だと思います。・自由記述欄(300文字以内)アルバイトの家庭教師では生徒に寄り添い、生徒の性格に合わせた計画を立て、実行させた結果、半年で偏差値を15上げることに成功しました。この経験から、性格の違う他者に寄り添い、その人のよさを導き出す能力には自信があります。また、月に15冊本を読む読書家であり、その過程で知らないことへの好奇心と謙虚さを育みました。学生団体では、読書感想文コンクール全国入賞の強みを生かし、広報担当としてSNSで文章を書き、コンテストの集客に貢献しました。このような知的好奇心の旺盛さや他者の良さを引き出す力、文章で人に何かを伝える力は、NHKで働くにあたり必ず活かされると思います。NHK合格者ES:19卒(アナウンス職)この合格者ESはこちらから・第一業務希望であなたが働く場としてNHKを志望した理由と、NHKでやってみたい仕事を具体的に(400字)ローカルからグローバルまで、幅広いテーマをとことん掘り下げた取材・発信ができるからです。○○(出身市)市のりんご農家から○○市の高校へ、東京の大学へ、ロンドンでの短期留学へ、フィリピンでの実習へ、新しい環境に行くたびに世界が広がり、関心事も増えていきました。社会人になっても、日本の地方から世界まで広く目を向けて多様な人やものに興味を持ち続けたいのでNHKを志望しています。今特に私が伝えたいのは、農業です。後継者不足や有機農業の難しさを身近で感じてきたので、農業に対する「当事者意識」を強める取材を行ないたいです。農家の生活を私も体で感じながら、その魅力や難しさ、課題を発信したいです。農業はもっと考えられるべきだと思います。・「NHKのニュースあるいは番組」について考えていることを具体的に(番組の感想・批評でも結構)(300字)歴史を重んじていると感じます。歴史を取り上げた番組・ドラマが多く、大河ドラマ、「歴史秘話ヒストリア」、「英雄たちの選択」、放送は終了していますが、「その時歴史が動いた」はよく見ていました。特に大河ドラマの「篤姫」には大きく影響されて比較歴史学コースに進みました。彼女の生まれながらの人となり、成長していく姿の両方に惹かれ、生き様や芯の強さは、私の理想の女性像です。歴史上の人物の心の動きや行動を細かに映し出すことで、視聴者の考え方を豊かにしているように思います。新しい流行を伝えることも大切ですが、過去の偉人や出来事から学ぶことも多いです。他の放送局とNHKの大きな違いのように感じます。・学生時代に取り組んだことや、あなた自身について(400字)バレーボール部でのセッター業に注力し、コミュニケーションの生む「連携」を学びました。大学でポジション転向しセッターの果たすべき役割は、チームの結び目になることだと思い至りました。最も意識したのが、練習中に全てのレシーブに声をかけることです。人を叱ることが苦手な私にとって、かなり難しい行動でしたが、客観的に部員のプレーを見ることができるセッターとして心を鬼に、少しうるさいくらいを意識してコメントしました。その結果、部員が常に自分の弱点を意識したり、いいプレーを自覚したりできるようになり、さらに私以外の部員も互いに指導しあう関係が築けました。試合になると、言葉にしなくても通じ合う連携プレーができるようになり、関東リーグの順位も9位から3位にまで上がりました。馴れ合いでない声の掛け合いがチームプレーの向上を生んだと感じました。時には自分にも仲間にも厳しく、客観的に評価する必要があると思いました。・最近関心を持った社会的な出来事や疑問に思うことをあげて、あなたの考えを述べてください(500文字以内)こども食堂が本当に日本の子供の貧困の解決策になるのかという疑問です。大学の授業で日本の子供の貧困について考えてから、相対的貧困に苦しむ子供の数の多さや見えにくさに驚きました。孤食や満足に食事を摂れない子供たちを支援するための「こども食堂」ですが、ボランティア活動として行うことの限界や、誰でも利用可能とすることで、支援を必要としない親子が利用し本当に利用すべき子供たちが行くのをためらうのではないかと懸念していました。実際に安定的に食事を提供できなくなった食堂もありました。しかし、最近フードバンクや自治体が支援していることを伝える記事を読んだり、運営者の「地域がつながること、少しでも相談しやすい逃げ場を残しておくことがこども食堂の意義」という言葉を聞いたりして、こども食堂の有効性を強く感じるようになりました。広く協力を得られるようになることが何よりも大切なので、発信していかなければならないと思います。・「私はこうして”壁”を乗り越えた」をテーマに、あなたの体験に即して述べてください(500文字以内)ロンドン大学へ短期留学をした際に、英語力不足からはじめの一週間クラスで一人ぼっちになりました。その中で、自分のありのままをさらけ出すと意識を変えることで壁を乗り越えました。授業で「ちほ、シャイになっているよ。」と何度も先生に言われ、日本ではシャイだと言われたことのなかった私は驚き、落ち込みました。話の流れが理解できているか自信が持てず、授業の話し合いになかなか参加できずにいました。しかし、とにかく何か話さないとクラスにいる意味がないと思い、「分からない・知らないことを積極的に言う」と意識を変えました。「今の単語は初めて聞いた」「その出来事について詳しく教えて」とまずは発言ではなく質問をたくさんしました。すると、先生やクラスメイトが、私が話の流れについてきているか気遣ってくれるようになりました。授業に関係ある話もない話もたくさんするようになり、休日に一緒に観光に行くほど仲良くなれました。自分の弱い自信のない分野でも、主体的に積極的な姿勢で取り組むことの大切さを強く感じました。・自由記述欄好奇心旺盛で様々なことにチャレンジしてきました。大学での主専攻は歴史学ですが、副専攻として国際協力・英語圏文化の分野にも力を入れ、フィリピンでの国際協力実習には副専攻としてはただ一人参加しました。事前・事後学習含め1年間にわたって取り組み、8日間現地の都市スラム、農村、漁村を訪れ、住民やNGOスタッフの話を聞いたり生活を視察したりしました。最も印象的だったのが、実習最終日に全体を通しての答えとして、フィリピンの不平等や貧困の原因は「システム」だと言われたことです。政治体制や仕事不足と合わせて悪循環に陥っていて、あまりに大きな答えの存在に自分達の無力さ、ちっぽけさを感じました。新興国の生活向上には人対人の支援だけでは間に合わないと、考え方が変わりました。大きな組織で取り組む必要があります。最後に本記事ではNHKの採用実績を複数の切り口でまとめました。unistyleでは何度もお伝えしていますが、採用実績はあくまでも参考程度に留めておきましょう。「」でも述べていますが、学歴は複数ある評価基準のうちの1つの基準でしかありません。自らが志望する企業であれば、採用実績の有無に関わらず選考にぜひ挑戦してみてください。NHKの選考対策記事は以下の関連記事からお読み頂けます。十分な対策をして選考に臨みましょう。【関連記事】【テレビ業界完全版】1.2.3.4.5.6.7.8.9.
- NHKの採用大学と人気企業ランキング【2015年卒】 21,827 views 放送法に基づく特殊法人であり、公共放送としての規模はBCCと並ぶNHK。「クローズアップ現代」などの社会派番組から「サラリーマンNEO」(現在は終了)といったバラエティ番組まで、幅広く放送しています。今回はNHK内定者の学歴と企業人気についてまとめています。男女・文理別採用実績直近では各年200名以上を採用しているようです。また、2013年は総合職採用が176名、技術職採用が53名だったとのことです。大卒・修士男大卒・修士女文系理系文系理系20121283347152013129414712(2015年版就職四季報より抜粋)内定者の学歴三菱地所や三井物産といった企業に比べると、学歴の間口は広いようです。東早慶一工+旧帝大以外からも45.5%を採用しており、GMARCH+関関同立未満とされる私立大学からもそれなりに採用しています。◆東早慶一工・旧帝大東大京大一橋東工大早稲田1174249慶應北大名古屋大阪大神戸大261442◆その他国立大・上智理科大外語大筑波横国大首都大5324電通広島上智理科大◆GMARCH・関関同立明治青学立教中央法政87537関西関学同志社立命館12410◆その他私大日本大専修大成蹊成城6211津田塾日本女子フェリス同志社女子1232(偏差値ランキング図書館より抜粋※2011年の実績です)就活生からの人気NHK含むTV業界は総じて学生からの人気が高いようです。放送番組の人気もこうしたランキングに反映されているのかもしれません。NHKは50位という結果でした。順位企業名45テレビ朝日48日本テレビ50NHK60フジテレビジョン118TBSテレビ133テレビ東京195関西テレビ(2015年度卒新卒就職人気企業ランキング|みんなの就職活動日記より抜粋)社会人からの人気こちらではフジテレビの人気が特に高いようです。NHKは業界内で2番目の105位にランクインしています。順位企業名34フジテレビジョン105NHK157日本テレビ173テレビ東京192TBSテレビ258テレビ朝日(DODA転職人気ランキング2014より抜粋)最後にテレビ局は華やかなイメージの業界であり、広告などとの併願も見られます。また、エントリーシートの内容も学生を悩ませるクリエイティブでコピー&ペーストのきかないものが散見されます。そうしたものにも王道のアプローチはあるので、下記博報堂のコラムなど参考に選考に望んでいただければと思います。参考:博報堂のエントリーシートから考える博報堂が求める人材→博報堂の求める人材像を内定者エントリーシートから考察します。photobyAmandaSlater
- NHKのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ 29,474 views NHKの本選考ES一覧はこちらからNHK(日本放送協会)は民放放送とは異なる公共放送のメディアで、年末の紅白歌合戦を始めとしてこれまでに数多くの代表番組を生み出してきた企業です。また、『プロフェッショナル仕事の流儀』や、『NHKスペシャル』等の個性的なドキュメンタリー番組等も作成しており、民放とは嗜好が異なる番組を軸としている点が特徴的です。天災・テロといった緊急時の報道には視聴率が高まるというデータもあり、他局と比べて信頼を置いているという方も多い印象があります。我々視聴者にとって、NHKで働いている人としてまずイメージされるのは画面に登場するキャスターやアナウンサーが挙げられると思いますが、他にはどのような働き方があるのでしょうか。求める人材と共に考察していきましょう。同業他社の求める人材と比較することで、よりその企業の求める人材がイメージできますので、以下の記事も参考にしてください。参考:TBSのESと採用HPから考えるTBSの求める人材事業内容と採用HPから考えるNHKの求める人材2012年の紅白は、舞台監督を担当します。舞台監督とは、総合演出のもとで番組を成功に導くよう、事前準備からリハーサル、本番の進行を司る、全体の進行役みたいな仕事です。もちろん、やりたいからやれるという仕事ではありません。「紅白」ともなると、制作スタッフだけで100人程度。技術や美術、出演関係者などすべてのスタッフを含めると、3000人にも及びます。それだけの人数が、あの番組には必要なのです。こうした大きな番組では、総合演出が脳だとすると、僕はいわば脊髄とでも言いましょうか…脳から出た指示を体全体に伝え、たくさんの組織や細胞を適切に動かさねばならないんですね。つまり、プランが実現するように一緒に仕事をしているたくさんのスタッフの知恵、力を結集し、番組が成功するための道筋を作るのが仕事なのです。参考:先輩たちの仕事(ディレクター)こちらの引用は紅白歌合戦の舞台監督を務めた方のエピソードになります。国民の半数近くが視聴することになる代表番組、紅白を創り上げ、当日トラブルなく放送するうえでは、「100人」・「3000人」という具体的な数値で示されていることからもわかるように、かなりの人数が一つの番組に携わっていることが伝わっており、責任感も大きい仕事であると考えられます。この方は「脊髄」というメディアを扱う仕事らしいユニークな表現で自らの責任について示していますが、これはまさに的確な表現であると考えます。舞台監督の仕事では、デザイナーや撮影といった現場担当に対して、番組のコンセプトやそれに伴う実務などについて的確に伝達していかなければなりません。それに携わる多くの関係者をまとめあげる中で、いかに監督側のビジョンをしっかりと共有できるかが、大規模な番組の円滑な作成・放送では重要になってくると考えられます。以上より、このことから「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」に落とし込むと「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」ということが求められています。なお、ここで言うリーダーシップとは、「責任感から自分の考えやビジョンを発信し、周りと共有する力」とまとめることができます。テクニカルディレクターはカメラ・照明・音声・ビデオエンジニアなどの技術スタッフのまとめ役で、ディレクターに一番近い技術者です。ディレクターの“こういう番組にしたい!”という意図をくみ取って、カメラを何台使うか、スタッフは何人必要かというところから準備を始めます。そしてスケジュールの調整や具体的なカット割りを打ち合わせるなかで、「こういう効果を期待するのであればこんな技術もありますよ」と提案します。また技術のまとめ役として技術スタッフの相談に乗ったり、意見の集約や調整をしたりします。本番でカメラを切り替えるスイッチャーは、ミスが許されない非常に緊張感のある仕事です。ボタン一つ押すタイミングも、ディレクターはもちろん、カメラ、照明、音声との連携が重要になります。(中略)放送局で働く魅力は、いろいろな職種の人と一緒に仕事ができることです。組むメンバーによってできあがるものも変わってくるし、自分一人では絶対に思いつかないようなアイデアが生まれます。みんなの意見を一つの方向にまとめていくのは苦労も多く大変ですが、オーケストラのようにチームとして作品を作り上げていく面白さや形になったときの達成感は、得難いものです。参考:先輩たちの声(放送技術)この引用の「放送局で働く魅力は、いろいろな職種の人と一緒に仕事ができることです。組むメンバーによってできあがるものも変わってくるし、自分一人では絶対に思いつかないようなアイデアが生まれます。みんなの意見を一つの方向にまとめていくのは苦労も多く大変ですが、オーケストラのようにチームとして作品を作り上げていく面白さや形になったときの達成感は、得難いものです。」からわかるように放送局ではディレクターや照明・音声・ビデオエンジニアなどの立場、役割の異なった人々と協力して成果を上げていかなければなりません。そして協力して一つの良い番組を作っていくのです。なので、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強みを」を参考に考えてみると「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」ということを求められていることがわかります。また、事業内容からもわかるように番組作成をするには様々な人から取材をする必要があります。その取材対象者と言うのはやはり価値観、立場も記者の人たちとは異なってきますし、また記者やディレクターとプロデューサーの考え方も異なってはくるでしょう。なので事業内容からも「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」ということが重要です。以上のように他の人々との協力が重要となってくるNHKですが、ESからどのような人材を求めているのかを読み取っていきましょう。NHKのES設問(1)あなたが働く場としてNHKを志望した理由と、NHKでやってみたい仕事を述べてください。(400文字以内)(2)NHKのニュースあるいは番組」について考えていることを具体的に述べてください。(番組の批評・感想でも結構です)(300文字以内)(3)学生時代に取り組んだことや、あなた自身について述べてください。(400文字以内)(4)私はこうして”壁”を乗り越えた」をテーマに、あなたの体験に即して述べてください。(500文字以内)参考:NHKの企業情報設問(1)「あなたが働く場としてNHKを志望した理由と、NHKでやってみたい仕事を述べてください。」について志望動機についての質問です。中でも「やってみたい仕事」、すなわち「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」の項目では⑤取り組みたい仕事を重点的に問われています。以下の動画でも、志望動機の書き方のポイントやフレームワークを解説しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。ここでは内定者の回答を参考に解説していきましょう。〈世の中の「他人事」と視聴者を繋ぎたいと考えるから〉世の「他人事」を実感したのは、前回の神戸市長選でのことだった。私は選挙ビラの配布を手伝った。選挙と聞くと足早に過ぎて行く人々が沢山いた。最も身近な政治の場での選挙なのに、多くの有権者にとって政治が「他人事」になっている現状を実感した。政治に限らず、事件や事故に対する心無い反応も同じだと感じている。こうした「他人事」と視聴者を繋ぐ仕事をしたい。その結果、視聴者に主体的に考える機会を与えられればと思い、私は記者を志す。なかでもNHKを志望する理由は、「他人事」へのアクセスのし易さだ。TVがある限り、日本全国どこでもNHKのニュースは伝わる。活字メディアと異なり、肩肘張らずにニュースに触れることができる。ネットのニュースサイトと異なり、受け手が関心のないニュースも伝え易い。NHKを「他人事」の削減に最適なメディアと考え、強く志望している。参考:【内定】エントリーシート(記者職)この内定者はフレームワークの内容を全て網羅した形で志望動機述べられていることから、読んでいてとても説得力があり、読み手にとっても伝わりやすい論理的な内容に仕上がっています。「選挙ビラの配布の経験から「他人事」と視聴者を繋ぎたいという部分」が①成し遂げたいこと・②きっかけに該当します。そういった社会の現状を解決できる仕事というのが③企業選びの軸にあたります。そこから、記者職という⑤取り組みたい仕事で活躍していく中で、活字やインターネットというメディア業界との④業界比較、及びテレビ局の中でも全国に伝えることのできるという⑥同業比較といった形で、400字という字数の中で表現できているレベルの高いESであると言えます。設問(2)「NHKのニュースあるいは番組」について考えていることを具体的に述べてください。」についてどのようなニュースや出来事に関心を持っているかを見る中であなたがどんな考え方、価値観を持っているのか知りたいために聞いている設問だと言えます。また、「野村證券のESと採用HPから考える野村證券の求める人材」でも書いた通り、最近気になるニュースは就職活動で頻出の質問です。読売新聞のESにも同様の質問が書かれていました。しかし、NHKの場合では将来的にニュースを生み出す立場になるため、ふさわしい切り口や考えの深さを示すことができるかどうかが問われている質問だと言えます。自分の経験に基づいて意見を述べられると、ありきたりな一般論よりも深みが出て共感を得やすいと言えます。読売新聞のES設問やその意図は以下記事で紹介していますので参考にしてみてください。参考:読売新聞のESと採用HPから考える読売新聞の求める人材毎日ニュースを確認する習慣があまりないため、この手の質問に苦手意識を持つ就活生も多いと思われます。以下記事では、回答方法に加え実際の回答例も紹介していますので是非参考にしてみて下さい。参考:「気になるニュースを教えてください」という設問に対する内定者の回答事例集設問(3)「学生時代に取り組んだことや、あなた自身について述べてください。」について学生時代頑張ったことについての質問です。「あなた自身について述べてください」という指示から、その経験の中であなたがどのような役割を果たしたのかについて知りたいという意図が考えられます。先述の通り、テレビ番組という媒体を通して視聴者の前に出るNHKの仕事には、非常に多くの人材が関わっています。目的意識を持ちつつ、自らがどのように組織に貢献できる人材なのか、NHKの求める人材を意識しつつ述べるよう心がけましょう。以下の動画で、ガクチカの書き方のポイントやフレームワークを解説しているので、参考にして書いてみてください。設問(4)「私はこうして”壁”を乗り越えた」をテーマに、あなたの体験に即して述べてください。」についてNHKの求める人物像を意識しながら考えていくといいと思います。受験勉強や資格勉強など個人として目標を持ち頑張った経験などを書くこともいいと思いますが、メディア業界の業務形態上チーム単位でプロジェクトを進めていくので何かチームで協力し合い達成したことなどを書くとより求める人物像の「組織プレー、チームワークが可能である」という面をアピールできるのではないでしょうか。先述のNHKの求める人材である「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」のうち、まだ示せていないものがあればこちらでアピールできるといいでしょう。以下記事では挫折経験に関する各企業の内定者の回答事例を求めてありますので回答作成前に是非一読ください。参考:「これまで直面した中で最大の困難・挫折について教えてください」という設問に対する内定者の回答事例集最後にいかがだったでしょうか。NHKは難関ではありますが公共放送という点から民放とは少し違ったタッチの番組作ることが出来ます。また、公共放送であるために事件事故、災害報道など人々が知りたいと思っている幅広い番組制作が可能です。ESに関して言えば、メディア業界らしいそこまで気を食らったような設問は見受けられませんでした。ESを書く際には、NHKが多くの立場の異なった人々とともに番組制作をしていくという点を意識して書けるといいでしょう。メディアの「提供者」となり、情報を発信する側の人材になるうえで本記事を参考にしていただければ幸いです。unistyleが掲載しているNHKのES・選考レポート一覧はこちらからphotobyKarenFoto