東レ関連のテクニック
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- 【東レのES対策】求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ 60,916 views 東レの本選考ES一覧はこちら東レが属する素材メーカーは学生の認知度はそこまで高くないものの、海外売上高比率の高いグローバル企業として一部の高学歴層に人気の業界です。多くの製品のもととなる素材だからこそ、様々な業界と関わることが可能で、また素材そのものの品質だけでなく、事務系の企画力と営業力が重要になるため、文系学生にも一定の人気があるものと思われます。今回も東レのESと採用HPから、求める人材やESの設問を内定者の回答と共に解説したいと思います。【本記事のコンテンツ】・東レが求める人材・東レのES設問└一つ目の設問└二つ目の設問・最後に東レが求める人材スポーツアパレルメーカー向けに、素材の企画、開発、販売を行っています。ポリエステル、ナイロンなどの東レの原糸を使い、糸加工、編み方、染め方、後加工などを考え、ニッター(編み手)や加工場の協力を得て高機能素材を世の中に出すべく励んでいます。取り扱った素材は、ジャージ、シャツ、コンプレッションアンダー、水着など幅広いアイテムになって世の中に流通しています。また、最近ではそれらの高機能素材をビジネスウェアやカジュアルウェア用途にも広げるべく開発、企画を始めています。ちなみに今、私が着用している服装は、すべて私が企画して作った素材のビジネスウェアです。スポーツテキスタイルは日々進化しています。あるシーズンに良い素材を作り、お客様に評価、採用いただいたとしてもまた次のシーズンではさらに進化した素材が他社から出てくることはよくあります。そのため、油断や慢心をすることなく、他社が出来ない革新的な素材を作り、販売し続けることが大事になります。(東レ採用HPより一部引用)東レなどの素材メーカーの営業の仕事は、上記のように自社で開発した製品をアパレルメーカーなどの各種メーカーに販売することです。また営業する中で得た情報をもとに、さらにメーカーに売れる素材を開発するために、素材製品の開発を研究開発部隊と一緒になり行うことが生活消費財メーカーなどとの違いと言えます。このような仕事の中では下記のような人材が求められていると考えられます。①営業先のメーカー、研究開発の橋渡し役として価値観や立場の異なるメンバーと協力関係を築き、新規製品の開発に繋げることのできる人材②営業先メーカーと一対一の信頼関係を構築し、その企業の課題や問題点を引き出し、自社の製品を持って解決ができることを提案し、成果に繋げることのできる人材③営業先メーカー、研究開発など様々な関係者をまとめてよりよい製品作りを主体的にリードできるリーダーシップのある人材多くの関係者の調整役として、間に入りながらよりよい製品づくりをめざし、形にすることのできる人材が求められていると言えます。東レのES設問1.あなたが自覚している自分自身の強みに近いものを以下から2つ選択し、それぞれについて学生時代の取り組みや経験から説明してください。(各350文字以内)キーワード:『バイタリティ』『粘り強さ』『チャレンジ精神』『リーダーシップ』『チームワーク』『極限追求』『イノベーション』2.あなたが当社で挑戦したいこと、実現したいことを教えてください。(300文字以内)一つ目の設問1.あなたが自覚している自分自身の強みに近いものを以下から2つ選択し、それぞれについて学生時代の取り組みや経験から説明してください。(各350文字以内)キーワード:『バイタリティ』『粘り強さ』『チャレンジ精神』『リーダーシップ』『チームワーク』『極限追求』『イノベーション』いわゆる「学生時代頑張ったこと」です。ES・面接と形態を問わず他社の選考でも頻出の設問ですが、今回の設問ではキーワードが設定されていることが大きな特徴でしょう。しかし、セオリーは変わらず、求める人材を読み取り、そこを軸に自身をエピソードとともにアピールしていくと良いでしょう。今回で言えば、上記にあるような素材メーカーが求める人材であることを伝えることのできるエピソードがよいと思います。また、指定されているキーワードも特異なものではないため、上記キーワードに合致するエピソードを選ぶことも難しくないと思いますので、そこまで強く本説問の差異性を意識しなくとも大丈夫です。改めて、素材メーカーでは上記の通り、食品や化粧品などの生活消費財メーカーに比べて、営業力・提案力の問われる仕事と言えます。多くの人と関わりながら主体的に、提案して問題を解決したり、変化を生み出した経験が求められていると言えます。そこで、「どうすれば周囲の人が協力してくれるか」、「価値観の違うメンバーをまとめる上で重要なことは何か」といった「方法論」は重要になります。「方法論」のない自己PRや学生時代頑張ったことというのは仕事につながる経験として評価されることが少ないように思います。ですので、上記に挙げた求める人材に対して、特にキーワードも含まれるエピソードが選択できたら、ただその過程や実績を書くのではなく、方法論にまで一般化させることが本設問においては重要な点だと考えます。方法論に関しては、下記の記事も参考にしてみてください。自分の強みを伝える際のポイントや構成の作り方について書かれています。過去の内定者のESも多く扱いながら解説しています。参考:【参考】東レ内定者の回答「あなたが自覚している自分自身の強みに近いものを以下から2つ選択し、それぞれについて学生時代の取り組みや経験から説明してください。」(各全角350字以内)→キーワード:『バイタリティ』『粘り強さ』『チャレンジ精神』『リーダーシップ』『チームワーク』『極限追求』極限追求私は体育会女子○○部で、部員の意識改革を行い、チームをリーグ○○に導いた。我が部は厳しい練習を積むも公式戦で勝てない日々が続き、リーグ降格寸前であった。私は、チームが勝てない原因を一人一人の残留に対する想い・チームメイトへの思いやりがバラバラである事に見出した。そして私がこのチームをもっと根本から良くしたいという想いが生まれた。そこで私は部員全員と積極的に1対1の対話を重ね、先輩の想いを後輩に、後輩の想いを先輩に、さらに自身のチームへの熱い想いを各部員にぶつけた。自身の言葉に重みが生まれるように、部内で1番多く自主練習を行う事で信頼獲得を目指した。私が信念をもって部員と部員を繋ぎ、調整役を果たした事でチームの○○への想いは一つにまとまり、リーグ○○を果たすことが出来た。【解説】一つ目は「極限追求」を選択しています。個人・集団と人によって方向性が分かれるところですが、ここでは個人としての努力で集団を動かすという、両方を兼ねた回答がされています。現状に対して課題を発見し、そこに向けて改善に取り組む姿が書かれています。特に、自身の行った取り組みとその成果が書かれているため、書き手の人柄が伝わってくる文章になっています。また、取り組みの内容も、1対1のコミュニケーションで終わるのではなく、個人として努力を重ねることで信頼を勝ち取ったことが書かれているため、納得感のある内容になっています。複数の人たちと協力関係を築くことや、1対1での信頼関係の構築は、上記した求める人材の①や②もあたり、上手にアピールした回答になっていると思います。ただ、本エピソードのどの点において極限を追求したのかが今ひとつ伝わらない点が、エピソードが良いだけに残念です。限られた時間や資材、人間と言ったリソースで、前例に無い成果や実績を挙げるないし近づければ、極限を追求したことになると思いますが、この回答のどういった中に限界点が設けられ、そこに向けた追求がなされたのかが、この回答からはあまり伝わってきません。「お互い納得するまでとことん話し合った」「部活動にあてられる時間の限界まで練習をし、結果チームの誰よりも練習した」と言った書き方にすると、もっと極限を追求したエピソードになると思います。リーダーシップ高校○○部部長として、学校の部活動制度の変革に挑み、チームを史上初の都3回戦進出に導いた。勉学優先風土のある母校は練習量が週2回に規制されていたため、十分な練習量を確保できず、1回戦敗退が当たり前であった。コーチに結果で恩返しがしたいという想いから、勝つために練習量を高める必要があると考え、学校側に訴えるために部員全体の成績向上を目論んだ。そこで、毎朝1時間の勉強会を開いて学習の遅れた部員のフォローをしあったり、学習アプリで部員の勉強時間や履歴を共有し競い合う制度を導入した。私が情熱をもって勝利という着地点に向かって部員を巻き込んだことで、部員全体の模試偏差値が上昇して学校側の信頼を得る事ができ、練習量を週4回に増やすことが認められた。最終的に都大会で初めて3回戦に進出する事が出来た。【解説】二つ目には「リーダーシップ」を選択しています。上記の通り、③営業先メーカー、研究開発など様々な関係者をまとめてよりよい製品作りを主体的にリードできるリーダーシップのある人材が東レでは求められていますので、リーダーシップは正に合致したキーワードの選択と言えます。こちらの回答では、現状抱える問題を分析し、その改善に向けてどう動いていくべきかを考え、実行し、実績を遂げるという流れで書かれており、ストーリー性を持って書かれているため、ポイントを見やすく読みやすい回答になっていると思います。また、具体的な改善に向けた取り組みにしっかり字数が割かれているため、リーダーシップを発揮したことを読み手に伝えられていると思います。こちらの方は問題ありませんが、ストーリー性を意識しすぎて本来アピールしたいキーワード部分が希薄になってしまってはいけません。自身にとっては大きなエピソードであっても、ここはあくまで自己PRの場なので、エピソードを十全に語ることよりもキーワードに対する意識を優先したいところです。リーダーシップに関する設問に対する取り組み方と、総合商社や大手企業内定者の回答を掲載していますので参考:→リーダーシップに関する設問に対する取り組み方と、総合商社や大手企業内定者の回答と解説を掲載しています。併せてご参考ください。二つ目の設問2.あなたが当社で挑戦したいこと、実現したいことを教えてください。(300文字以内)いわゆる志望動機です。志望動機は「○○業界にいきたい」という形ではなく、「○○のような仕事がしたい」という「動詞」に置くことが大事です。「素材メーカーに入りたい」ではなく、「価値観や立場の違う人と協力して新しいものを生み出すことがしたい」など素材メーカーに繋がる「動詞」で志望動機を語るようにしましょう。イベントを企画したりすることにやりがいを感じる人は、「自分の考えで企画・提案できる仕事」という動詞に焦点を当てて様々な業界を考えるようにすると、もっと素直に志望動機と学生時代の経験を繋げることができるでしょう。特に今回は「未来」に対して重きを置いた設問ですので、通常の志望動機よりもその点に留意した回答を書く必要があります。【参考】東レ内定者の回答「あなたが当社で挑戦したいこと、実現したいことを教えてください。(300文字以内)」私は将来影の立役者として社会に貢献できる仕事がしたい。部活動でスコア上では分からない部員の意識を改革した事で成果を得た経験に喜びを感じたからである。素材は意識しないと気づかないが、日常生活で使用する多くの製品の元となる必要不可欠な存在である。素材が良くなれば製品も良くなるように、素材は幅広い影響を与える事が出来る社会の影の立役者だと思っている。そんな素材の素晴らしい技術をもつ御社で、調査・開発・生産・販売のすべてに関わることの出来る素材営業として、顧客や社内技術者といった多くの関係者の想いを1つのベクトルに合わせ、新たな価値を生み出したい。それにより、「素材が社会を変える」ことの一手を担う存在になりたい。【解説】自身が広く「仕事」としてやりたいことを前置きし、それがどこから生まれ、何故その実現の場が東レなのか、という順で書かれています。東レが扱う商材や、事業形態に関して深い理解があることが伝わり、何故東レを選んだのか、そこで何を為したいのかが非常に納得感をもって伝わる回答だと思います。最後に素材メーカーは目立たない業界ではあるものの、海外売上高比率が高いグローバルな企業が多い業界です。仕事内容としても、単純な完成品を売るわけではなく、自社の素材をもとにどのような製品が可能かを営業先のメーカーとやり取りしながら開発するため、提案の幅が広く、営業の提案が大きい業界でもあります。様々な業界に焦点を当てて、幅広く就職活動をすることで、内定を得られないリスクを軽減できるとともに、上記で話した自分が本当に向いている「動詞」に向き合うチャンスになると思います。また、下記参考記事では、ESを含む東レの選考全体について書かれていますので、併せてご一読いただければ、選考の全体像が見えると思います。参考:東レの選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから
- 東レのエントリーシート解説!通過率を上げるESの書き方とは? 25,872 views 東レの本選考ES一覧はこちら素材メーカーは目立たない業界ながら、海外売上高比率の高い優良企業の多い業界でもあります。一方で、食品メーカーなどの生活消費財メーカーと比べると、製品が全面に出てこないため、働き方の実感を得にくい業界とも言えるでしょう。今回は実際の素材メーカーの内定者のエントリーシートから、どのような点が評価されるのか、どの点が素材メーカーと繋がっているのか説明したいと思います。なお、今回のエントリーシートはこちらの通過者のエントリーシートになります。1.学生時代に、あなたが目標としてきたこと(していること)と、その取り組み結果(状況)を述べてください(全角400字以内)サッカーサークル主将として、学内大会優勝を目標にチームを率い、一年間週二回の練習を計画し実行した。60人の内、参加者は平均30人しかおらず、一部のメンバーだけ強化する事も考えたが、全体で目標に向かう事の方が大事だと思った。そこで優勝を目標にしつつ、練習に40人集める事を目指した。入念に計画する一方、現場での検証・改善を欠かさなかった。一つの練習にパターンを三つ用意し、出来具合や状況に合わせて柔軟に対応して、練習の質を高めた。チーム強化と、初心者や楽しさ第一の仲間を集める事の両立に苦労した。そこで、楽しさを上達が実感できる事と定義した。できるできないの基準を数値化し、真面目に取り組めば上達を数値で実感できるようにした事で、初心者を中心に45人近くまで増えた。以上から、リーダーは①目標とやり方を、選択肢を比較検討した上で決断しなければならない事、②決断のデメリットも含めて責任を取る義務があるという事を学んだ。2.今まで、一番困難と感じた状況(出来事)と、それを如何に乗り越えたか述べてください(全角400字以内)高校二年時にサッカーで膝を大怪我し、手術と半年間のリハビリを経て、復帰した経験だ。大変落ち込んだが、現状の把握と分析をし、以下二点を課題とした。①リハビリ計画と実行:専門雑誌や医師の助言から、復帰までの計画を立てた。その後は辛くても、計画通り着実にリハビリすることを心掛けた。やるべきことをやることで、自然と開き直ることができ、前向きに取り組めた。怪我しているのは私一人ではなかったので、リハビリ仲間と励まし合いながら進めていった。②チームへの貢献:中心選手だったので、懸命にリハビリする姿で、チームの士気を上げようとした。また、監督目線で練習や試合を俯瞰し、課題を見つけては仲間に助言した。毎日練習後にその課題を共有するミーティングが自然と開かれるようになった。最悪の状況でも、現状を把握して計画的に状況に対処する事。どのようにしたらチームに貢献できるかを考え、実行に移す事の大切さを学んだ。3.あなたが東レというフィールドで成し遂げたいことを述べてください。(全角400字以内)①モノづくりに関わりながら、なくてはならない仲介役として幅広く世界の役に立ちたいと考えている。②高校・大学でのサッカー部主将経験、寮における読書会の企画、個人塾の立ち上げに関わった経験から、人と人をつなぎ新たな価値や学びがあることにやりがいを感じた。また、共に暮らした曾祖父母が長い間使っていたモノに触れた経験が、モノづくりに関わりたいという思いの源泉だ。③入社後は、貴社製品に新たな価値を加え最終商品につなげる、提案型営業がしたいと考えている。お客様との対話から隠れたニーズを見つけ出し、技術と協力・調整しながら、質の高い製品作りに関わりたい。④多様な製品に様変わりする素材を扱っている貴社では、幅広い業界に関わることができ、環境問題や資源エネルギー問題に関わる、なくてはならない製品をチームで作り出せる。⑤そこでは、学生時代に培った「自ら動き、チームを巻き込む」という強みを活かして、最高の製品を生みだしたい。引用:エントリーシート東レの本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。参考:東レES・選考レポート一覧一つ目の設問1.学生時代に、あなたが目標としてきたこと(していること)と、その取り組み結果(状況)を述べてください(全角400字以内)サッカーサークル主将として、学内大会優勝を目標にチームを率い、一年間週二回の練習を計画し実行した。60人の内、参加者は平均30人しかおらず、一部のメンバーだけ強化する事も考えたが、全体で目標に向かう事の方が大事だと思った。そこで優勝を目標にしつつ、練習に40人集める事を目指した。入念に計画する一方、現場での検証・改善を欠かさなかった。一つの練習にパターンを三つ用意し、出来具合や状況に合わせて柔軟に対応して、練習の質を高めた。チーム強化と、初心者や楽しさ第一の仲間を集める事の両立に苦労した。そこで、楽しさを上達が実感できる事と定義した。できるできないの基準を数値化し、真面目に取り組めば上達を数値で実感できるようにした事で、初心者を中心に45人近くまで増えた。以上から、リーダーは①目標とやり方を、選択肢を比較検討した上で決断しなければならない事、②決断のデメリットも含めて責任を取る義務があるという事を学んだ。「」で説明した求められる人材の一つの「リーダーシップ」に焦点を当てて書かれている内容です。素材メーカーにおいては、営業職が営業先の企業、研究開発部門の橋渡し役となりながら、新規にどのような素材製品を開発し、営業先の企業の製品に活かすか提案していくことが求められます。上記の通り、リーダーとしての覚悟を①、②という形で示せている点は評価できます。面接ではさらに突っ込んでなぜリーダーに選ばれたのか、サッカーサークル以外でもリーダーになることが多いのかなど派生して質問したい内容になっています。二つ目の設問2.今まで、一番困難と感じた状況(出来事)と、それを如何に乗り越えたか述べてください(全角400字以内)高校二年時にサッカーで膝を大怪我し、手術と半年間のリハビリを経て、復帰した経験だ。大変落ち込んだが、現状の把握と分析をし、以下二点を課題とした。①リハビリ計画と実行:専門雑誌や医師の助言から、復帰までの計画を立てた。その後は辛くても、計画通り着実にリハビリすることを心掛けた。やるべきことをやることで、自然と開き直ることができ、前向きに取り組めた。怪我しているのは私一人ではなかったので、リハビリ仲間と励まし合いながら進めていった。②チームへの貢献:中心選手だったので、懸命にリハビリする姿で、チームの士気を上げようとした。また、監督目線で練習や試合を俯瞰し、課題を見つけては仲間に助言した。毎日練習後にその課題を共有するミーティングが自然と開かれるようになった。最悪の状況でも、現状を把握して計画的に状況に対処する事。どのようにしたらチームに貢献できるかを考え、実行に移す事の大切さを学んだ。こちらも上記の通り、たとえリーダーではなくても組織に対する貢献ができるリーダーシップマインドの持ち主であることを伝える内容になっています。「」で話した通り、一つ目の設問でリーダーシップを伝えたのであれば、二つ目の設問ではリーダーになぜ選ばれるのか、個人としてどれだけ努力したりできるのかに焦点を当てても違う側面が伝えられます。もちろん上記のように、リーダーシップをサッカーサークルおよびサッカーでの部活経験の両面から伝えるというのは複数の経験から一つの強みをアピールすることに繋がり、こちらも評価される可能性が高いでしょう。部活などで怪我をした経験のある人は多いでしょう。その際にどのように考え、今の行動に繋がっているのか伝えることが大事です。上記の通過者のようにリハビリ中にもチームのことを考えられた人は少なく、中には腐ってしまった人もいるでしょう。その腐ってしまった経験が今にどのように影響しているのか伝えるとストーリー性が出てきて面接官にも共感してもらいやすくなるでしょう。下記の三菱商事内定者のエントリーシートはいじめの経験や挫折経験と絡めて非常にストーリー性が高く共感できる内容になっています。三菱商事のエントリーシートを内定者の回答をもとに解説しています。回答のレベルが高く参考になる部分は多くあるでしょう。参考:三つ目の設問3.あなたが東レというフィールドで成し遂げたいことを述べてください。(全角400字以内)①モノづくりに関わりながら、なくてはならない仲介役として幅広く世界の役に立ちたいと考えている。②高校・大学でのサッカー部主将経験、寮における読書会の企画、個人塾の立ち上げに関わった経験から、人と人をつなぎ新たな価値や学びがあることにやりがいを感じた。また、共に暮らした曾祖父母が長い間使っていたモノに触れた経験が、モノづくりに関わりたいという思いの源泉だ。③入社後は、貴社製品に新たな価値を加え最終商品につなげる、提案型営業がしたいと考えている。お客様との対話から隠れたニーズを見つけ出し、技術と協力・調整しながら、質の高い製品作りに関わりたい。④多様な製品に様変わりする素材を扱っている貴社では、幅広い業界に関わることができ、環境問題や資源エネルギー問題に関わる、なくてはならない製品をチームで作り出せる。⑤そこでは、学生時代に培った「自ら動き、チームを巻き込む」という強みを活かして、最高の製品を生みだしたい。「人と人をつなぎ新たな価値や学びがあることにやりがいを感じる」という形で「動詞」に注目して志望動機を語れている点が評価できます。実際に過去の3つの経験から語れている点も評価に値します。志望動機には書かれていませんが、他業界と比べてなぜ素材メーカーなのかという点については面接で聞かれるでしょう。その際に、「人と人をつなぎ新たな価値や学びがあることにやりがいを感じる」という動詞に基づいて各業界を比較できるかどうかが大きく問われているように感じます。消去法というアプローチから志望動機の書き方を考えていきます。こちらを参考にすれば納得感のある回答になると思います。参考:志望動機の書き方攻略!正しいアプローチは消去法?【例文有】業界比較がしっかり出来ている学生はあまり多くないように感じます。そのため業界比較がしっかりできているとアドバンテージになるでしょう。参考:内定する志望動機は業界比較をしっかりしている最後に素材メーカーの志望動機というと、製品的にもわかりにくく書きづらい印象を持つかもしれませんが、上記の素材メーカー内定者のようにサッカーサークルの経験からも十分に書くことが出来るものです。企業別選考対策では常に書いている通り、企業での働き方と学生時代の経験を抽象化して、「動詞」で結びつけることが志望動機の第一歩と言えます。ぜひ素材メーカーだけでなくその他企業の志望動機などを読みながら、自分自身に合った「動詞」を見つけて仕事内容に結びつけてもらえれば幸いです。東レの選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらからcredit:GloryCyclesviaFindCC
- 東レの採用情報から考えるES・テスト・面接対策 25,212 views 東レの本選考ES一覧はこちら素材メーカーは企業としての知名度はそこまで高くない一方、単純な数で見れば19卒就職四季報記載の事務系総合職の採用倍率は160倍と高い値になっています(これでも19卒は大きく倍率を下げました)。さらに、「」にあるように志望者の学歴層も高く、採用人数に対する学生の量・質ともに内定獲得にいたるまでの難易度は高い企業であると言えるでしょう。今回扱う東レはユニクロと組んで開発した「ヒートテック」を始めとした代表製品の存在もあってか、同業の中では比較的知名度が高いと思われます。「日本のプレゼンスを高めたい」といったグローバル軸を始め、総合商社や海運・空運志望者の併願先としても高い人気を誇っています。東レは大手素材メーカーの中でも海外売上比率が高いため、この傾向はより強いと考えられるでしょう。本記事では、このような少数精鋭企業と言える東レの本選考の対策方針を説明していきます。unistyleでは同社の関連記事や70枚以上の本選考エントリーシートを掲載していますので、こちらも合わせて活用しプランを明確にしていただければと思います。参考:東レの企業研究→東レの関連記事・本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。【本記事の構成】・東レが求める人材像・化学メーカーが扱う「コモディティ」と「スペシャリティ」・東レのビジネスモデルに基づく求める人材像の考察・東レの本選考フロー、採用数、倍率・東レのエントリーシート対策・東レのWebテスト・筆記試験対策・東レの面接対策東レが掲げる、求める人物像まずは採用HPを参照して求める人物像を抽出します。東レはモノづくりの会社です。研究・技術・生産・販売が一体となって、社会の問題解決を果たす新素材を開発し、新商流を開拓することにより新たな価値の創造に取り組んでいます。そして、人を大切に思い、全ての社員が働きがいを感じながらそれぞれの持ち味、能力を発揮し、困難な課題に果敢にチャレンジし克服していく、明るく活力に溢れた企業風土の構築に取り組んできました。出典:採用スタッフメッセージ私たち東レにできること。それは、素材メーカーとして地球規模の問題に取り組むこと。素材の力で解決策を生み出し、イノベーションを起こしていくこと。しかし、新しい素材はそう簡単には生まれません。イノベーションは一朝一夕では起こりません。それでも私たちは、愚直に、粘り強く研究開発に取り組み、世の中で求められている付加価値の高い新素材を、数多く送り出してきました。出典:東レのイノベーション上記2つの文について考えると、という形で素養が導けるでしょう。続いて、なぜこれらの素養が重要視されるのかについてビジネスモデルから理由付けをしていきます。東レのビジネスモデル素材メーカーは消費者が直接製品を手に取るわけはないぶん、企業間の関わり方を考慮しつつ事業内容を理解していく必要があります。東レの収入源、扱う商材「素材メーカー」である東レが扱う商材は非常に多岐にわたります。塩ビ・ナイロン・半導体など、「素材」という言葉には広い意味が込められています。中でも東レは炭素繊維を筆頭とした繊維事業に強みを持っており、高い営業利益率を誇っています。この営業利益率に関して、東レを始めとした化学メーカーでは「コモディティ」と「スペシャリティ」という概念を用いて商材が分類されることがあります。企業によって両者の位置付けは異なりますが、一般的に以下のような特徴を持つことが多いと言われています。基本的にコモディティには基礎化学製品、スペシャリティには高付加価値製品がそれぞれ分類されます。コモディティ分野は製造技術としては成熟した伝統的な製品が多く、大量の原料消費から大量のアウトプットをしていきます。メーカー間で品質の差が出にくいかつ利益率が低いため、価格競争に陥るケースが多くなっています。規模の経済性が働きやすい分野である一方、近年では製造コストが低い新興国のメーカーが台頭してきているのが現状です。一方、スペシャリティ分野は比較的新しい技術から作られる製品群を指します。少ない原料調達から付加価値の高いアウトプットをしていくため、利益率が高く、技術力や品質の高さが競争の鍵を握ります。繊維事業自体は分類としてはコモディティ寄りと言えるでしょうが、東レの技術から「アルミより軽く鉄より強い」と言われる付加価値を生み出した好例と言えるでしょう。東レの商材・サービスの提供方法東レが提供する様々な「素材」を生み出すには当然その原料が必要になります。普段材料系に触れる機会のない方はイメージしにくいところかと思いますが、例えばポリ塩化ビニル(塩ビ)の原料は塩素・エチレン、セメントの原料は石灰石・けい石などといった形になります。よって基本的にクライアントは取引先のメーカーであり、典型的なBtoBビジネスを展開していると言えるでしょう。東レが求める素養以上のビジネスモデルを踏まえ、採用HPに掲載されていた求められる素養について具体化していきたいと思います。①多岐にわたる関係者と協力体制を取り、一体となって問題解決に貢献できる人材一つの製品について複数の役回りから携わっていくメーカー一般に言える話ではありますが、東レの場合は特に重要な素養です。社内では、原料の調達から提案をする営業まで、専門知識や考え方の異なる関係者がうまく連携していくことが事業プロセスにおいて重要になっていきます。業界内でも海外売上比率が高い東レでは、海外の関係者とまで協力体制を取る機会も多いと言えるでしょう。また「一体となって」とはこの「社内一丸となって」だけでなく、取引先のメーカーに利益をもたらすような提案を共に考察していくという意味が含まれていると考えられます。②新たな価値の創造に向けて、困難にも果敢に挑んでいける人材最終製品のクオリティに影響を与える素材は、まさに根源から価値を創造する可能性を秘めた商材だと言えます。炭素繊維にしても消費者からすれば、「東レが開発した炭素繊維」ではなく「ユニクロが発売したヒートテック」という見方をすることの方が多いため、「直接」ではなく「根源」からの価値提供という認識が妥当かと思います。価値創造と言われると研究開発のイメージを抱きやすいかと思いますが、商材が取引先メーカーにとって原料となる以上、営業職の場合でも提案次第で取引先のアウトプットの価値に間接的ながらも貢献することになります。一方、取引先の数自体は広がりにくい点も特徴であり、一つの案件で動く金額も大きいことから、相手方との信頼関係を崩さず良好な関係を維持できるかが焦点になります。よってこの場合、どんな無理難題にでもリスクを負って挑んでいくという意味ではなく、困難が発生した場合でもそれを投げ出すことなく関係構築に努めていくという意味が、採用メッセージには込められているのではないでしょうか。③素材からイノベーションを起こすために、愚直に粘り強く研究を重ねる人材特にコモディティ分野は技術の成熟化が指摘されている以上、研究成果を出すためには長期間に渡る努力が求められます。例えば今では主要な収益基盤となっている炭素繊維の場合でも、開発から黒字化までには約40年間を要したと言われています。「グローバル視点で見れば繊維産業は必ず成長する」、苦難の時代にあっても私たちはそう信じて、成長が見込める海外生産はもちろん、日本での生産や技術開発もやめませんでした。参考:繊維事業のイノベーションとは言え研究職の場合でもひたすら研究機関に閉じこもって思考を巡らすというわけではなく、施策段階での製造部門への協力依頼など他者との連携は不可欠になっていきます。そのため、個人としての粘り強さに加え、①で述べた素養も同時に求められるとまとめることができます。東レの本選考フロー、採用数、倍率次に東レの採用基本情報についておさえておきましょう。本選考フローまずは本選考フローを確認します。東レの選考フローは事務系・技術系で大きく異なります。年度によりフローは変化しますが、概ね以下のようなフローで選考が行われています。事務系の選考フローエントリーシート▼社員面談(2〜3回)▼一次面接+クレペリン検査▼最終面接社員面談の内容によって面談回数に多少変化があるようです。技術系の選考フローエントリーシート・Webテスト▼通過者の説明会+GD▼一次面接+クレペリン検査▼最終面接+技術面接技術面接ではパワーポイントの資料を作って社員の前で研究内容をプレゼンします。どちらの選考でも言えることですが、インターン等の結果により選考が早まったり短縮したりすることはまずないようです。採用数・倍率◆採用数2019年度の就職四季報によると、東レは事務系と技術系に分けて採用しています。職種別の採用実績は下記の図のようになっています。2016・17年に比べ、2018年は大きく採用数を増やしました。こちらは男女・文理別の採用実績になります。※こちらの表の文系は事務系職種・理系は技術系職種の数値になっています。※どちらの表も大卒のみの数値になっています。当然ではありますが、技術職の採用人数が多いため院生理系が大きなウェイトを占めています。◆倍率就職四季報によると倍率は下記のようになっています。知名度自体はあまり高くない企業ですが、就活生からは人気は高いと言えるでしょう。東レの本選考エントリーシート対策理系職のイメージが強い東レですが、エントリーシートの設問も事務系・技術系で全く異なる内容になっています。ここでは最新の18卒のエントリーシートについて解説していきます。東レのエントリーシート設問事務系の設問(1)あなたが自覚している自分自身の強みに近いものを以下から2つ選択してくださいキーワード:『バイタリティ』『粘り強さ』『チャレンジ精神』『リーダーシップ』『チームワーク』『極限追求』『イノベーション』(2)選択したキーワードについて、学生時代の取り組みや経験から説明してください。(全角350字以内)(3)あなたが当社で挑戦したいこと、実現したいことを教えてください。(全角300字以内)技術系の設問(1)研究内容のタイトル(50字以内)(2)研究テーマ概要(300字以内)(3)あなたなりのオリジナリティを発揮した点,画期的な点などを3つ挙げてください(それぞれ40字以内)(4)学生時代に最も力を入れて取り組んだことを教えてください(400字以内)(5)あなたが東レというフィールドで成し遂げたいことを教えてください(400字以内)求められる素養を踏まえたエントリーシート回答方針考察◆設問の全体感事務系については、(1)自己PR(2)学生時代頑張ったこと(正確には自己PRの一部)(3)志望動機にそれぞれ分類される設問であり、大枠としては頻出のテーマが並んでいると言えます。一方、(1)では強みを指定された項目から選択するということで、エントリーシートから求める素養をより明確に示している点が特徴だと言えます。技術系については、(4)学生時代頑張ったこと(5)志望動機に加え、研究内容に関する設問が前半で問われている点が大きな違いになります。◆求められる素養と結びつけた回答方針先述した3つの素養については、それ単体だけでなく、複数の素養が絡み合って発揮されるケースが多いと考えます。例えば、②新たな価値の創造においては、①多岐にわたる関係者との協力が必要になることがほとんどだと思われます。実際、事務系の(1)では強みを2つ選ぶよう指定されています。そのため、複合的に強みを伝えていけるよう(2)で述べる経験を選定していく必要があるでしょう。素養ごとに選択肢を分類するとだいたい以下のようになると思われます。①多岐にわたる関係者と協力体制を取り、一体となって問題解決に貢献できる人材・『リーダーシップ』・『チームワーク』②新たな価値の創造に向けて、困難にも果敢に挑んでいける人材・『バイタリティ』・『チャレンジ精神』③素材からイノベーションを起こすために、愚直に粘り強く研究を重ねる人材・『イノベーション』・『粘り強さ』・『極限追及』技術系では面接でも研究内容に問われることが多いぶん、エントリーシートから採用側が関心を抱くような頭出しをしておくと、その後の面接もうまくいきやすくなります。「あなたなりのオリジナリティ」とわざわざ指定されていることから、一般論や単なる研究項目の事実列挙ではなく、自分だからこそ出来た考え方や工夫について示す必要があるでしょう。すなわち、研究者として試行錯誤をしていく中で、将来的な技術革新・価値創造に貢献できる素養があるかが見られていると言えるでしょう。東レの本選考Webテスト・筆記試験形式東レでは事務系はクレペリン検査のみ、技術系はWebテストとクレペリン検査が課されます。Webテスト東レの技術系の採用ではエントリーシート提出と同時にWebテストが課されます。自宅で受ける形式のSPI(=Webテスティングサービス)です。unistyle上の本選考レポートによると難易度はそこまで高くないようです。ですが、テストで落ちてしまうのはもったいないのでしっかり対策しましょう。対策に関してはこちらの「」を参考にしてください。筆記試験こちらは事務系・技術系どちらの採用でも課されます。あまり馴染みのない内田クレペリン検査という試験を行います。この検査の概要は下記のようになっています。・内田クレペリンこの検査では主に、処理能力の程度と性格・行動面の特徴が見られています。出題形式としては、簡単な一桁の足し算を1分毎に行を変えながら、前半と後半各15分間ずつ合計30分間行います。参考:このように単純な計算をするだけですが、全くの初見と一度でも解いたことがあるのでは差が出る形式とも考えています。Web上で練習問題のテンプレートも出回っていますので、最低1回は経験しておく方が無難と言えるでしょう。東レの本選考面接対策書類選考を通過した後は面接です。過去に問われた質問から傾向と対策を紹介します。社員面談過去問◆過去の経験についての質問・なぜ力を入れたのか◆あなた自身に関する質問・自己紹介◆志望動機に関する質問・就職活動の軸について・就職活動の状況について社員面談の回数は志望者によって多少前後するようですが、ほとんどの場合は穏やかな雰囲気で進められるという声が多い印象がありました。どの企業でも問われるような基本的な質問について考えられているか、最低限の受け答えができるか、ビジネスパーソンとしての基本的な素質を示せるよう意識を向けることが前提だと思われます。また、社員面談から他社の選考状況について問われることもあるようです。企業選びの軸→受けている業界の比較の流れについて説明できるよう、「なぜその会社も受けているのか」も含め納得感のある回答が求められます。1次面接過去問◆過去の経験についての質問・留学先で学んだことは何か・これまでに辛いと感じた経験◆あなた自身に関する質問・長所と短所→それは短所とは言えないのでは?◆志望動機に関する質問・興味がある事業部はどこか・営業に必要な素質は何か・海外志向はあるか1次面接では、社員面談と比較して深掘りの精度が高まり、回答に困るような質問も増えてくる傾向にあります。「それは短所とは言えないのでは?」のように、自身が準備していた回答が想定外の評価を受けるということもあるでしょう。こういった深掘りに対しても真摯に向き合い納得感のある回答ができるかが、先述した試行錯誤の姿勢を示すうえでも評価の分かれ目になると思われます。志望動機についても、他社の選考も含めたフラットな視点から一転、「なぜ東レなのか」について志望度をはかる質問も増えてくる傾向にあるようです。海外志向については、「海外志向はない」と答えると「じゃあなぜわざわざ弊社を受けに来たのか」を厳しく追及されたという話も報告されています。興味ある事業部であれ海外志向であれ、志望動機では「東レでできること」を活かした回答が期待されているのではないでしょうか。最終面接過去問◆過去の経験についての質問・学生時代頑張ったことについて◆あなた自身に関する質問・どのような性格か◆志望動機に関する質問・同業他社と比べた東レの雰囲気の違い・東レの志望度はどれぐらいか・海外で働く機会が得られなくてもモチベーションが下がらないか志望動機で挙げた質問は意識確認の意味で問われることもあるようですが、受験者によっては最終面接の深掘りが最も厳しかったという声もあるため、単なる意識確認の場とは考えない方が無難でしょう。「第一志望といい切れば内定」ではなく、配属リスクなども含め東レで働くうえでの覚悟が試されている面接と言えるのではないでしょうか。また、一般的な面接対策に関してはこちらの動画でわかりやすく解説していますので、本記事と併せてぜひご覧ください。最後に伝えるべき強みを企業側から示すケースは珍しく、東レは採用倍率の割には比較的対策方針が立てやすい企業だと思っています。『リーダーシップ』を始め、選択肢の強みは多くの企業で応用がきくものです。東レに限らず、他社の選考を受ける際のヒントとしても繰り返しご活用ください。東レの選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから
- 東レの採用大学・文理・男女別採用人数|合格者ES付き 72,832 views 東レの選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから東レを代表とする素材メーカーは学生の認知度はそこまで高くないものの、海外売上高比率の高いグローバル企業として一部の高学歴層に人気の業界です。多くの製品のもととなる素材だからこそ、様々な業界と関わることが可能で、また素材そのものの品質だけでなく、事務系の企画力と営業力が重要になるため、文系学生にも一定の人気があるものと思われます。本記事では、東レの採用大学・文理別・男女別の3つの観点からまとめていきます。本記事の構成東レの採用大学一覧東レの男女別採用実績東レの文理別採用実績東レの選考レポート東レの本選考合格者ESさいごに東レの採用大学一覧こちらでは東レの採用大学実績を紹介しています。各大学の詳細な採用人数は各大学のホームページを参照ください。・採用実績校一覧(文系大学院)上智大学・文系東京大学、一橋大学、早稲田大学、慶應義塾大学、東京外国語大学、ICU、東京理科大学、明治大学、中央大学、法政大学、上智大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、関西学院大学、同志社大学・理系大学院北海道大学、東北大学、千葉大学、東京大学、東京農工大学、お茶の水女子大学、学習院大学、早稲田大学、慶應義塾大学、東京理科大学、中央大学、上智大学、横浜国立大学、新潟大学、金沢大学、信州大学、豊橋技術化学大学、名古屋大学、名古屋工業大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、京都工業繊維大学、大阪府立大学、立命館大学、岐阜大学、三重大学、岡山大学、愛媛大学、徳島大学、九州大学、九州工業大学、熊本大学・理系大学千葉大学、早稲田大学、東京理科大学、立命館大学参考:就職四季報2020東レの男女別採用実績こちらでは東レの男女別採用実績を紹介しています。参考:就職四季報2020年度東レの文理別採用実績こちらでは東レの文理別の採用実績を紹介しています(※大卒および修士のみ)。参考:就職四季報2020年度東レの選考レポートこちらでは東レの事務系総合職に内定した20卒の学生の体験記を一部抜粋して紹介します。東レの本選考レポートはこちらから。本選考のためにした準備についてお答えください企業研究、OB訪問。社員訪問会という名のリクルーター面談が3回あり、そのすべてが逆質問形式。ゆえに企業文化からそれぞれの事業ごとの特色など、聞いておきたいことをすべて聞いておき、二回の面接でどんな質問が来ても堪えられるように準備していった。あとは人物的なマッチングも非常に大切であると感じたため、すべての選考ではきはきと笑顔で話すことを心がけた。実際にそういった点は評価していただいたと思います。本選考のフローについて結果連絡を含めてお答えくださいES、WEBテスト(3月下旬〆、1週間で結果連絡)社員座談会(選考関係なし)SPI(4月上旬、1週間以内に連絡)社員訪問会①(4月下旬、2週間以内に連絡)クレペリン検査(4月下旬)社員訪問会②(5月中旬、1週間以内に連絡)社員訪問会③(5月下旬)課長面接(6月1日、1週間以内に連絡)部長面接(6月2週目、1週間以内に連絡)それぞれの面接およびGDについて、社員の人数および役職、面接を受ける学生の人数、面接会場、面接時間、質問内容、面接の雰囲気、面接の感想についてご記入ください。面接がない場合は「なし」とお答えください【課長面接】東京本社、学生1:課長2人事課長と営業課長。10分くらいで終わった。笑顔はなく、厳かな雰囲気であった。以下、質問内容。・選考状況・志望動機・なぜ東レを選んだのか・(ずっとスポーツをしてきたため)体力には自信あるか・逆質問1つ【部長面接(最終)】東京本社、学生1:部長2人事部長と営業部長。課長面接の時より柔らかい雰囲気。ESではなく、課長面接の際に提出した履歴書に沿って質問された。以下、質問内容。・選考状況・志望動機・なぜ東レか・大学ではどんなことをやっていたの?・浪人での経験は仕事にどう生かせる?・失敗経験は?本選考において評価されたと感じたポイントや選考において重視されていたと思う点についてお答えください元気の良さ、人柄でもっぱら評価していただけたと思います。最終面接もほかの会社と違い、かなりの倍率を誇るため、最後まできちんと準備していかなければいけない。最終面接では、人柄を出そうとしすぎるあまり論理性に欠けてしまっていたかなと感じました。雰囲気と頭の回転と、両方のバランスが非常に大切だと思いました。面接・GDなど各選考フローにおいて心がけていたことをお答えください相手の目を見て話す。きちんと相手の話を聞いて話を広げていくなど、当たり前のことを当たり前にやるように心がけました。印象の良さは非常に重要だと考えたので身だしなみ、ネクタイの色選びにも気を使いました。元気の良さはほぼすべての社員さんに評価していただけた。東レの本選考合格者ESこちらでは東レの本選考に合格したESを3つ紹介します。東レの本選考合格者ESはこちらから20卒東レ(事務系総合職)20卒東レ(技術職)20卒東レ(営業)20卒東レ(事務系総合職)この合格者ESはこちらから・あなたが自覚している自分自身の強みに近いものを以下から2つ選択し、それぞれについて学生時代の取り組みや経験から説明してください。(各全角350字以内)キーワード:『バイタリティ』『粘り強さ』『チャレンジ精神』『リーダーシップ』『チームワーク』『極限追求』『イノベーション』キーワード選択(1)『リーダーシップ』大学3年次、ゼミ紹介を中心としたイベントを開催する○○委員会で広報班リーダーを務めました。初めは会議に出席する班員が14人中半分ほどでした。私は全員の意見を取り入れて活動をすることで広報活動が活発になり、より多くの学生にイベントに参加してもらうことができると考えました。全員が広報活動を円滑に進めるために班を2つに分け、希望を聞いた上で仕事を割り振ったり定期的に進捗確認して相談に乗ったりしました。また、班員が満足して活動ができるように匿名アンケートを行って意見を取り入れました。その結果、活動開始から2ヶ月経った辺りから班員全員が参加するようになり、イベント参加者も昨年の110人から168人と約1.5倍になりました。このような、チーム全体を見て臨機応変な行動をするリーダーシップが私の強みです。・選択したキーワードについて、学生時代の取り組みや経験から説明してください。(全角350字以内)キーワード選択(2)『チャレンジ精神』大学2年次、フラッシュモブサークルの学園祭企画でダンスを0から考え、企画参加者の40人に教えました。ダンス未経験で不安もありましたが、企画構成の裏側に携わりたいという思いから、挑戦しました。動画を見て様々なジャンルのダンスを研究し、初心者でも踊りやすく楽しくなるダンスを考えた後、ダンス経験者からアドバイスをもらうことで改善していきました。振りを教える際にはポイントを説明した動画も作成し、参加者がいつでも振りを確認できるようにしました。また、毎回の練習に目標を設定し、提示することで全員が同じ意識で練習できるようにしました。本番では無事、全員がミス無く楽しんで踊ることができました。このように私は、チャレンジ精神によって、未経験のダンスを人に教えるほど出来ることに変えることができました。あなたが当社で挑戦したいこと、実現したいことを教えてください。(全角300字以内)私は、貴社で営業に挑戦し、素材によってイノベーション起こしたいと考えています。貴社のヒートテックや自動車向け樹脂の開発に続く、世界の当たり前を変える仕事に関わりたいです。そのために、私の強みである「リーダーシップ」や「チャレンジ精神」を活かすことで、マーケティングから販売まで、お客様や技術者など多くの方々を巻き込みながら、「モノづくりのプロデューサー」として新たな価値を生み出していくことができると考えます。このような貴社に根付くモノづくり精神や高い技術力による新たな価値を自らより一層海外展開させる仕事に挑戦することで、各地のより良い社会や暮らしの実現に寄与したいと考えています。20卒東レ(技術職)この合格者ESはこちらから・研究テーマ概要(300文字)私は細胞内で遺伝子発現を調節する○○タンパク質の機能解析手法を開発しています。○○は生体内で多様な化学修飾を受けて遺伝子発現制御を行いますが、既存の手法では注目する修飾のみを有する○○を作製出来ないために、その機能解析は進んでいませんでした。そこで私はタンパク質を有機化学的に合成する方法を利用し、特定の修飾を持つ○○を合成して新たな生理学的知見の獲得や疾患の原因究明に向けた機能解析を行っています。現在、機能性修飾を持つ○○の化学合成が完了し、遺伝子発現制御の分子レベルでの評価を可能にする、○○と○○の相互作用を可視化する系の確立に成功しています。・学生時代に、あなたが最も力を入れて取り組んだことを述べて下さい。(全角400字以内)数百人規模の○○サークルの幹部として、四年間全力で活動に打ち込みました。当初私たちのサークルは人数のわりに内向的で視野が狭く、対外的な認知度や大会での実績が乏しいという問題がありました。○○を知らない外部の方にも演奏を観ていただくことを目標に掲げ、私は他大学のサークルと交流を始め、自分たちとの違いを探しました。その結果、元来おとなしいサークル員が自発的に対外志向を持つことへのハードルを下げる必要があると考え、外部に目を向けるきっかけづくりを行いました。具体的には他大学との合同ライブの企画や、自サークルの広報活動を率先して行いました。これによりサークル全体への対外志向の浸透に成功し、感化された仲間と共に活動により一層励むことで、昨年国内上位10グループに選ばれて念願の全国大会出場を達成しました。この経験から、物事の本質を見極めた上で適切にアプローチすることの大切さを学びました。・あなたが東レというフィールドで成し遂げたいことを述べてください。(全角400字以内)確かな技術の下、分野横断的な研究を通して社会に貢献できる先端材料を開発したいと思います。私には化学の力で新たな価値を創造し、絶えず変化する社会を豊かにするという夢があります。それには多様な視点から課題を総合的に検討し、適切にアプローチする必要があると考えます。多角的な事業を展開し、それらを横断して能動的に新たな価値を生み出し続ける貴社に大きな魅力を感じ、私もその中で豊かな社会の実現に貢献したいと思いました。具体的には、高齢化が進行する今後の社会でより一層要求されると考えられる「上質な健康」の実現のため、人工臓器等の医療材料や疾病の早期診断に向けたバイオツールの開発に携わりたいです。私が研究生活を通して獲得した有機化学と分子生物学についての横断的な知見を、長年にわたり蓄積された貴社独自のコア技術と組み合わせることでより有用な製品を開発し、今後の社会を支える一翼を担いたいと思います。20卒東レ(営業)この合格者ESはこちらから・あなたが自覚している自分自身の強みに近いものを以下から2つ選択し、それぞれについて学生時代の取り組みや経験から説明してください。(各全角350字以内)キーワード:『バイタリティ』『粘り強さ』『チャレンジ精神』『リーダーシップ』『チームワーク』『極限追求』『イノベーション』1つ目「チームワーク」大学のベトナム海外研修プロジェクトに参加し、「私なりのリーダーシップ」で初対面の現地学生と良好な信頼関係を築きました。内容はベトナム学生と現地企業を訪問し、課題解決案をプレゼンするものでした。しかしプレゼン作成時、不慣れな英語での話合い、現地企業への知識量の差から議論が難航しました。そこで私はベトナム学生リーダーと話し合い、班員全員で市街地に行くことを提案しました。相手を知ろうとする姿勢が信頼関係を築く鍵だと考え、相手の文化やパーソナルな部分へのアプローチを意識しました。これを機に互いの文化や価値観を理解でき、個人間での情報交換や考えの共有が活発になり、プレゼン大会では1位の評価を頂きました。これからも私は「私なりのリーダーシップ」で、周囲を巻き込んでチームとして成果を上げたいと考えます。・あなたが自覚している自分自身の強みに近いものを以下から2つ選択し、それぞれについて学生時代の取り組みや経験から説明してください。(各全角350字以内)キーワード:『バイタリティ』『粘り強さ』『チャレンジ精神』『リーダーシップ』『チームワーク』『極限追求』『イノベーション』2つ目「イノベーション」組織改善の想いからサークルに新たな人材育成の仕組みを設けました。私がサークルの会長を務めていた当時、代交代後に運営の勝手が分からないという問題があり、実際に私も要領を得るのに時間を要しました。この問題の原因は、企画運営を一部の上回生だけが担うことで、後輩が主体的に活動する機会がないためだと考えました。そこで、私がした経験を繰り返さないよう、早いうちから後輩に企画運営を任せる機会を設けました。また、企画経験のある上回生をパートナーとして配置し、世代を超えて協力できるような仕組みを作りました。仕事を任せることに不安もありましたが、どのような意図かを丹念に説明することで彼らも理解を示し、主体的に企画運営の役割を果たしてくれました。社会に出ても現状に満足せず、日々の改善活動を繰り返したいと考えます。・あなたが当社で挑戦したいこと、実現したいことを教えてください。(全角300字以内)私は、期待以上の提案ができる営業マンになりたいです。そこで私が重視したいことは二つです。1つ目は「お客様」です。私の強みである傾聴力を生かし、お客様の要望に耳だけでなく心を傾けることで潜在ニーズの把握に努めます。的確なニーズ把握のため、泥臭く何度もお客様の元へ足を運びたいです。2つ目は「現場」です。私はゼミの活動で三現主義の重要性を学びました。現場に足を運ぶことで現状を把握するともに、現場の方との信頼関係の構築を目指します。私は貴社の高い技術力を生かし、現場と一体となりお客様に向き合ってこそ最高の提案ができると考えます。その結果、社会にとっても期待以上の提案となる製品の創出を実現したいです。さいごに特に文系学生にとって素材メーカーは見落としがちな業界ではありますが、高い海外売上を誇るグローバルな企業が多い業界です。扱うものも既製品ではないため、自社の素材を基にどんな商品が開発可能かを模索していく面白さがあるのではないでしょうか。本記事を参考の上、東レへの理解と対策を深めていっていただけたらと思います。東レの選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから【参考記事】・・・