【エアライン業界採用全国トップクラス】官・民問わず個々の進路希望に寄り添った学生サポートが魅力!北九州市立大学キャリアセンター

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最終更新日:2025年01月15日

【エアライン業界採用全国トップクラス】官・民問わず個々の進路希望に寄り添った学生サポートが魅力!北九州市立大学キャリアセンター
本記事は北九州市立大学キャリアセンターの紹介記事になります。

北九州市立大学キャリアセンターの職員の方に就職支援の取り組み内容についてお話を伺いました。

こんな方にオススメ

・北九州市立大学に通っていてキャリアセンターの実績や取り組みを知りたい学生

・受験する大学を探している高校生

北九州市立大学キャリアセンターとは

取材した方のプロフィール

佐藤さん 
就職係長と地元就職担当係長(北九州市内就職)を兼務しています。

北九州市立大学とはどんな大学?

公立大学3番目の学生数で5学部・1学群、4研究科を擁する文理総合大学です。一学年約1,500人の学生が在籍しています。

北方キャンパス(小倉南区)には文系学部、ひびきのキャンパス(若松区)には理系学部があります。また2026年に80周年を迎えるにあたり、2027年には「情報イノベーション学部(仮称)」も小倉北区の都心部に開設します。

キャリアセンターとは?

2006年からスタートしました。

北方キャンパス本館1階学生プラザ内に位置し、学生にとって、とても利用しやすい場所にあります。ガラス張りになっており、中の様子が見えるようになっているのも特徴です。

また、北九州市内企業との繋がりも大事にしていますが、北九州市外・県外での就職にも力を入れて支援しているため、全国各地の就職に強いのが特徴です。

キャリアセンターが目指す姿とは

学生本人が望む進路へと導く

  キャリアセンターはどのようなことを目的としている部署ですか。

佐藤さん:社会で求められる力を養成し、きめ細かい就職活動支援をして、社会で活躍できる人材へのステップアップを目的とした部署です。就活時の支援だけでなく、卒業後のキャリア形成を含めて学生をサポートしていくことを意識しています。

  学生と接する際に心がけていることはありますか。

​​佐藤さん:学生の数だけ希望する進路があると思っています。正社員への就職以外にも、留学や起業を希望する学生もいるので、その想いに沿ってサポートしていきたいです。

中には妥協して進路を選んでしまう学生もいるので、そういった部分に早期に気づいて相談に乗りたいです。進路選択に対して、もやもやしている学生がいたら丁寧な支援をしていきたいと思っています。

CA内定率全国トップクラス!きめ細やかな支援が結んだ高実績!


就職実績
北九州市立大学キャリアセンターHPより引用)

地域創生学群は創設以来、就職率100%をキープ!

  就職実績についてお聞かせいただけますか。

佐藤さん:昨年度の就職率は99.4%でした。また、地域創生学群は創設以降ずっと就職率100%です。

  ずっと100%!すごいです。また、北九州市立大学といえばエアライン系の就職に強いイメージがありますね。

佐藤さん:はい!朝日新聞出版社さんの大学ランキング2025では国公立大学で1位をいただきました。今年度のエアライン業界への内定者数は、私たちキャリアセンターが把握している人数だけでも2桁を達成しています!
(参考文献:朝日新聞出版『大学ランキング2025』P.129 キャビンアテンダント採用ランキング

高い就職実績を残している北九州市立大学。どのようにしてこのような実績を実現しているのか、詳しく話を伺いました。

様々な進路選択を可能にする就職支援取り組みと実際に利用した学生の声

特徴的な就職支援取り組みの詳細

実際にどのような取り組みを実施しているのか伺いました。

 JOB×HUNTER


1.実施時期 
 毎年5月~11月の7か月間活動し、11月に開催
2.対象学年  
 1~3年生、大学院1年生
3.概要
 地元企業を始め、様々な業界から60社(団体)の人事担当者を招き直接話を聞くことができる北九州市立大学の就職支援事業の一大イベント。参加企業・団体の選定から出展交渉、パンフレット作成、事前イベントの開催、当日の会場運営からイベントの実施まですべて学生主体で実施。
4.おすすめポイント
・学生主体で開催する企業研究会なので学生目線のイベントになる。
・スタッフとして企業とやり取りをするのでビジネスマナーが身につく。
・スタッフは人事の方に自分を知ってもらえる。就活情報が多く手に入る。

 エアライン特別講座


1.実施時期 
 毎年11月~1月の間に全10回開催
2.対象学年  
 3年生(全学年対象でインターンシップ、業界・企業説明会、採用選考対策講座等も開催)
3.概要
 現役の客室乗務員等から航空業界の現状や業務紹介のほか、プロフェッショナルの仕事・キャリアプランについて学ぶことができる。また、訓練用機材での機内サービス体験など、本講座だけの貴重なプログラムも提供している。
4.おすすめポイント
・入社前からエアラインの知識や業務内容を学ぶことができる。
・ESの書き方や面接対策も学び、エアライン業界に特化した就活サポートを受けることができる。

 公務員研究室


1.実施時期
 随時
2.対象学年
 全学年(学年によって内容に違いあり)
3.概要
・公務員専門学校講師が公務員を目指す学生を全面バックアップ。
4.おすすめポイント
 「なんでも相談会」を毎月開催し、1・2年生は「公務研究ゼミ」で業界・職種・自己理解等を深め、4年生は応募書類や面接カードの添削、面談や面接対策等を何度も行うため、毎年多くの公務員合格者を輩出。

今年度から開始されたおすすめの取り組み

  今年度から開始された新規の取り組みがあれば教えてください。

佐藤さん企業研究講座 in TOKYOという取り組みが開始されました。1泊2日で東京へ行き、東京に本社がある企業に実際に足を運びます。今年は3年生が15名参加しました。

関東で就職することを視野に入れている学生の中にも、東京へ行ったことがない学生はいるので、参加することでイメージが沸くような取り組みとなっています。

  確かに実際にその土地に来ないとわからない雰囲気や特徴があったりしますよね!具体的にどのようなプログラムになっているのですか?

佐藤さん:1日目は、東京の企業のオフィス内で、他大学生とグループディスカッションや座談会をします。夜は、現在東京で働いている北九州市立大学の卒業生と食事会という形で交流会をします。

  楽しそう!!実際に東京で働いている先輩から話を聞けるのはとても心強いですね。

佐藤さん:生の声をきけるのでイメージが沸きやすいと思います!2日目は、社会見学を兼ねてもう一社東京の企業のオフィスを訪問し、最後は合同説明会に参加しました。福岡の合同説明会には参加していない企業も多くあり、学生の満足度が高かったです。

これだけは絶対に利用すべきという取り組みを選ぶとしたら・・?

  ひとつおすすめの取り組みを選ぶとしたらどれか教えてください!

佐藤さん:JOB×HUNTERです!普通の就活イベントは、企業側から参加の依頼があったり、主催者が企業に声をかけたりして参加企業を集める場合が多いと思うのですが、このイベントは学生自ら企業へ飛び込み営業をして参加依頼をします。そのため、学生目線で出展企業を選ぶことができるという特徴があります。

  学生自身が望む企業を呼ぶことができるのは、とても嬉しいポイントですね!

佐藤さん:キャリアセンターとしても、学生が求めている企業がわかったり今まで採用実績がない新規企業にご縁ができたりするのでありがたいです。

実際に就職支援取り組みに参加した学生の声

実際に就職支援の取り組みに参加した学生から寄せられた声を紹介します。

エアライン特別講座
飛行機を間近で見せていただくことができ、貨物室の中や、実際にペットがどのように貨物の中で固定されているのか、また、プッシュバックの車両に乗せてもらうなどの貴重な経験ができた。

公務員研究室【門司税関見学】
プログラムの内容がどれも興味をそそるものばかりであり、質疑応答も有意義であった。また、職員さんや税関という職場の生の雰囲気を味わうことが出来た。

企業研究講座 in TOKYO
2日間、充実した時間を過ごせた。このイベントに参加した同大学の学生と仲を深め、どの学生も就活についてしっかりと自分の考えを持っていて、今後の就活にいかしていきたいと思った。また、卒業生から直接話を聞けて、当時の就活や今の職場や仕事の内容も分かってよかった。

公式LINE登録でドリンクが無料でもらえる?!

今後の予定と中長期的な就職支援

  今後の取り組み予定を教えてください。

佐藤さん:11月20日から3月末までの間、年末年始を除き、個別企業説明会を平日毎日実施します。2月中旬からはZoomで行う予定です。

  毎日!!それだけ回数があれば学生も興味のある企業説明会に参加できそうですね。中長期的な就職支援内容で行っていることがあれば教えていただきたいです。

佐藤さん:低学年から基盤教育センターで「キャリア教育」の正課授業があります。その際、実際にキャリアセンターの職員が出向いてキャリアカウンセラーとともに登壇するものもあります。そこでキャリアセンターを認知し、積極的に利用してもらうことを目指しています。

また、キャリアセンターには公式LINEがあるので、全学生に登録してもらっています。公式LINEを登録するとキャリアセンター内にあるドリンクサーバーで毎日一杯ドリンクを無料でもらうことができます。

雑誌や新聞もあるので、キャリアセンターに行くことに抵抗がある学生も、これをきっかけにキャリアセンターは怖くない場所だと気軽に利用してもらえたらうれしいです。

キャリアセンターの職員は学生の強い味方!!

北九州市立大学の学生に向けて最後に一言

  最後に、北九州市立大学の学生に向けて一言お願いします。

佐藤さん:キャリアセンターの職員は学生の皆さんの一番の味方です!いろいろな就職のサービスや情報があると思いますが、学生生活や就職活動で悩むことがあったら、一人で悩まず何でも相談に来てほしいです。

  身近な大人の味方がいるって学生にとって心強いですよね。

佐藤さん:はい。そして本日お話しした取り組みは北九大生ならすべて無料です!!利用しないと本当にもったいないです。学校限定求人や学校推薦などお得な情報もたくさんあります。とにかく一度、是非キャリアセンターに足を運んでほしいです!

高校生に知ってほしい北九州市立大学の魅力

入学してから進路希望を決めることができる!

  これから受験大学を選ぶ高校生に向けてずばり、北九州市立大学に通う魅力とは何だと思いますか?

佐藤さん:文理総合大学で学部が多いこと、就職先業界の幅が広いことです。高校生の時点で将来何をしたいか決まっていない方も多いと思います。

本学の地域共生教育センター(通称:421Lab.)には全学生に対していろいろなプロジェクトが用意してあり大学生活で様々な経験ができます。

まずは、今自分が何を学びたいのかという気持ちを大切に、興味のある学部へ進学してください。そして、大学生活を送る中で卒業後のキャリアプランや夢が出てきたら、将来についてキャリアセンターで話をしましょう。

  エアライン、公務員、会社員等いろいろな選択肢を持たせてくれる就職支援の取り組み内容ですよね。

佐藤さん:元々エアライン業界を目指して本学にきてくれる方もいますし、学生に寄り添った手厚い就職支援は本学の魅力です。各学部担当の職員やキャリアコンサルタント(国家資格)による相談も随時受け付けています。

先ほどお話ししたJOB×HUNTERでも自身が興味ある企業に営業をかけることができるので、入学してから行きたい業界を目指せるところや早い段階で人事の方とお話ができるところが本当におすすめです。

また、JOB×HUNTERは当日高校生や保護者の方の見学が可能です!受験校に悩んでいる高校生で本学のオープンキャンパスに都合が合わず参加できなかった方は、ぜひJOB×HUNTERで北九大生の就活や運営スタッフの先輩を見ていただき、学生生活を体験してみてください!

取材後記

北九州市立大学のキャリアセンターでは、就職支援の取り組みが充実しており、入学後幅広い業界から進路先を選択することができるところが魅力です。キャリアセンターの職員の方々は、学生の皆さんの満足のいく就職のために日々サポートをしています。

もし、自分には無理だと諦めている学生の方がいたら、まずはキャリアセンターを頼ってみてはいかがでしょうか。心強い味方である職員の方と一緒に、自分の未来図をカタチにする一歩を踏み出してみましょう。

北九州市立大学のキャリアセンターについての詳細は以下のリンクからご確認ください。

 他大学の就職支援についての取材記事は以下のリンクからご確認ください。

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外資系投資銀行内定者が思う外資系企業と日系企業の面接の違い 外資系投資銀行内定者が思う外資系企業と日系企業の面接の違い 15卒の外資系投資銀行内定者の方による寄稿です。外資系で重点的に聞かれたこと、日系企業で重視して聞かれたこと、なぜこのような違いが起きるのか、などなど寄稿者自身が考えるところを書いてくれています。▼目次クリックで展開本記事のコンテンツ・面接の違い・日系企業の面接・外資系企業の面接・日系と外資系、それぞれで大事なこと面接の違い私が思う外資系企業と日系企業の面接における一番の違いは、会社側が学生に割く時間です。外資系の企業は基本的に経団連のルールに縛られないので、始める時期も自由ですし、じっくりと採用活動を行って学生の青田買いをします。一方で、日系企業は経団連のルールに則って、一斉に面接をしなければならないので、他の企業と面接が被ってしまうリスクは外資系より高いですし、受験しにくる学生の数も外資系とは桁が違います。よって日系企業の方が社員の数は多くても、それ以上に受けに来る学生が多いので、学生に割く時間はどうしても減るので面接回数や面接時間は外資系と比べると少なくなるのです。聞かれることも外資系の方が多様性、つまり変化球が多くあるように感じます。というのも、外資系の多く(特に人数の少ない部門)は部門で働いている半分以上の方とお会いします。学生を採用する際に日系より多くの人に会うため、聞かれる質問が増えるのも当然ですし、面接官が多いために、別に自分は自由に聞きたいことを聞いてもいいだろうという風潮があるのかもしれません。日系でお会いする面接官は外資と違って、学生によって全く異なります。そのため差を作り過ぎないようにするために、マニュアルに何を最低限聞くかというのが序盤は決まっているかもしれません。そう思うほど大枠の質問は学生によってブレが少ないと感じました。またこれも推測ですが、外資系の方が、変化球が多い理由として、面接官が複数人いるかどうかが関係しているかもしれません。外資系では1:1の面接が多いです。そのため、面接官も他に聞いている人もいないし、自由に質問してみようという気持ちが働くのかもしれません。逆に日系では、1(学生):2(面接官)や1:3の面接が多いです、他に社員の方もいるので、変な質問をするなと周りに思われたくないのでオーソドックスな質問に収束するのかもしれません。ここまでは、つらつらと私が思う外資系企業と日系企業の面接の違いについて述べてきましたが、ここからは学生である皆さんが最も気になる実際に聞かれたことの違いを書きたいと思います。日系企業の面接日系企業では、以下の6つの質問が非常に多かったように感じました。もちろんここから深堀りされるのですが。①自己紹介②学生時代頑張った事③経験した挫折④強みと弱み⑤志望理由⑥最後に何かアピールしておきたいことは特に②、③、④に面接時間の多くが割かれました。このことから分かるように、日系企業の多くは、学生時代にどんな経験をしてきたのかということを非常に重視しています。例えば学生時代頑張ったことの一つをとってみても、かなり掘り下げられます。私の経験を言いますと、頑張ったこととしてスポーツサークルでの経験を話していましたが、この質問一つをとっても以下の質問が立て続けに来ました。・なぜその役職についたのか・どうやって最終的な結果を導いたのか・活動中に最も心掛けていたことは何だったか・どんな問題が発生したか・その問題が発生した時にどんな対処をしたか・その対処でもダメだった場合はどうしていたか・サポートしてくれる人はどんなサポートをしてくれたか・今その団体はどうなっているか・この経験で一番得たものは・この経験の何がビジネスに生きるかではこの質問を乗り切るためには何が一番大事なのでしょうか。個人的な意見ですが、ESを書く時だと考えています。ESを基に面接官の方々は質問をされていることが多かったので、このESを書いている時にいかにこうした質問がくることを考えて書けているか、そこが大事だと思います。起こった事実の通り話せばいいから、これなら対策をあまりする必要はないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし私はそうは思いません。同じことを伝えようとしているのに、しゃべり方・話す順番、そして使う語句を少し変えるだけで、相手への印象はガラリと変わるものです。何が一番相手の胸に響く確率が高いのかを色々な社会人の方や友達を利用して模索していくことが大事だと私は考えています。各々によって面接のやり方は変わるものだと思うので、あまりアドバイスはするべきではないと思っている人間なのですが、意外と出来ない人が多くて、私が周りと差別化できるポイントだなと思う3つのことを言わせて下さい。(1)BからAになったという話よりもAからAプラスになったという話をするべきこれは何も事実を歪曲して話せと言っている訳ではありません。ただ、同じような話をしているのに受け取られ方で損をしないためにも私はなるべく話しをする際にこのことに気を遣っていました。同じような話でも話し方一つで印象が変わるという経験は誰しもが持っていると思います。これで損をしている学生が非常に多いなと感じました。話しを綺麗に見せるために、落差を感じさせることは大事ですが、基礎能力が高いというのを見せるために、最初から基本は出来ていたけど、もっとこんなことが出来るようになりましたという話の構成で私は作っていました。自分では気づきにくいものなので、多くの周りの人に話を聞いてもらって、どんどん直す努力をしていきましょう。(2)本音で話すこれは最も大事なことだと思います。よく、面接だから良い子ぶらなければならないと思って、思ってもないことを言う人がいます。これは結構聞いている側は分かります。意外と自分の考えていることを自分の言葉にして伝えてみる方が、良い子ちゃんの言いそうな言葉より響くものです。人間の本音というのは原体験に基づいて形成されます。例えば、新興国に行ったことがない人が新興国を救いたいから御社に入りたいと言っても、新興国で1年間インターンシップを行っていた人には敵いません。原体験を思い出してみて、その時あなたが何を考えていたかを振り返ると本音が出てくるかもしれません。ちなみに、私は何も考えずに行動しているタイプの人間だったので、すぐには自分が昔何を考えていたか思い出せませんでした。でも、実際に起こった事を線で繋いでいき、「これ実際なんでこうなったんだっけ?」と考える作業を繰り返していると、「あー多分自分はこう考えていたからこういう行動をとっていたのだろうな」と見えてくるようになりました。(3)素直に元気よく笑顔で特に日系の会社でこれは大事だと思いました。短い時間に自分をアピールしなければならない面接では、自分が相手にポジティブな印象を与えられる人だと売り込まなければなりません。相手の話を聞きながら頷いたり、笑顔で聞いたりするというのは聞いている側が思っている以上に話し手側からはありがたいものです。一緒に働きたいなと思わせやすくするためにも、素直に元気よく笑顔でハキハキと面接に臨むべきだと思います。外資系企業の面接では、外資系の面接は日系の会社と比べて違う点は何があるのでしょう。上に述べたような質問は外資系の面接でも非常に聞かれますが、それ以外に以下のことが多く聞かれた覚えがあります。①将来のビジョン②仕事環境に求めるもの③具体的にどんなことをしたいか④どうしてうちがあなたを取らなければならないか特に、③の具体的にどんなことがしたいかは志望理由と合わせてかなり深くまで聞かれました。例えば、投資銀行のマーケットサイドのセールスとして働きたいなら、それはどうしてか、扱いたいプロダクトは株・債券・為替どれなのか、なぜそのプロダクトに興味を持ったのかなどが聞かれます。また、投資銀行部門の場合は興味を持ったM&Aの案件や、上場した企業の案件を聞かれます。日系の会社では聞かれたとしても、自分の意見を言えばあまり深堀りはされませんでしたが外資系はとにかくこの部分をずっと聞いてくる方がいました。多分この理由としては、学生の興味をみているのだと思います。外資系を選考が早いからという理由で受けている学生も多くいます。入社したいと本気で思っている学生は、入りたいなら興味を持って調べるはずだと会社側は考えています。そういった学生はインターネットでは分からない部分は説明会などで社員さんに聞いていて当然だと社員の方々は考えているのです。そのために、外資系の説明会は日系の説明会と違って、少人数で質問できるセッションを設けていることが多いです。もし本気で入りたいのであれば、たくさん社員の方々から話を伺って、実際の業務とイメージのギャップを埋めるようにしましょう。もちろん、夏のインターンの時期などは全然分かっていなくても許されますので、本選考までに色々な社員のお話を伺いましょう。実際私も、投資銀行と商業銀行の違いも全く知りませんでしたし、部門間の違いも全く分かっていませんでした。念のため、私が聞かれたことのある投資銀行特有の質問を挙げておきます。(1)マーケットサイド・アベノミクスをどう個人的に評価しているか。・円/ドルは今いくらで、来年いくらになっていると思うか。・日系平均株価は今いくらで、来年いくらになっていると思うか。・商業銀行と投資銀行の違い(2)投資銀行部門サイド・アベノミクスをどう個人的に評価しているか。・興味を持ったM&Aの案件・興味を持ったIPOの案件(この単語は、私は直前まで知らなかったので、今知らなくても大丈夫です。)・マーケットサイドとの違いこれらの質問に答えはありませんが、自分の意見を言えるようにしておくことは大切です。繰り返しになりますが、社員の方々は興味があるのかを見ているのです。日系と外資系、それぞれで大事なこと最後に私が思う日系と外資系の面接においてそれぞれ最も大事だと思うことを書きたいと思います。日系:ESを書く時に面接官が聞いてくる質問を予想しながら書くこと。外資系:説明会や面接での逆質問の時に面接で聞かれた質問をそのまま聞いてみること。上にも書きましたが、日系の面接では経験談を聞かれることが多いです。面接官の方はESを基に聞いてくることが多いので、ESを書く際に自分の言いたいことをうまく相手が聞いてきやすいようにすることが大切です。自分で書いたものを先輩や友達や社会人の方に見てもらい、予想される質問をどんどん出してもらいましょう。またそれに対する自分の答えも見てもらいましょう。何度も繰り返せば、全ての質問に答えられるようになりますし、答えの質も上がっていきます。準備をどれだけしたかが4月以降の自信に直結しますので、是非色々な方に自分のESを見てもらって、めんどうくさがらずに直しを加えていってください。外資系では、日系で聞かれることに加えて変化球や業務内容をしっかり理解しているかなどが問われます。正直、いくら説明会などに出ていても現場で働いたことのない学生レベルでは相手を納得させる答えを自分で考えるのが難しいこともあります。そんな時は素直に社員の方だったらどうするかを事前に聞いておきましょう。面接では、答えに詰まる質問が必ず出てくると思います。例えば私は、「お客さんが電話に全く出てくれない時、君ならどんな対応をする。」って質問をされた時に「相手の方のオフィスのロビーで待ち伏せします。」と言った時にあまり響いていないなと感じたので、この質問を何人もの社員さんに聞いたりしていました。どんなに意地悪な質問をしたと思っても、ビックリするぐらいカッコイイ答えを仰ってくださる方がいらっしゃったので、その方が仰っていた言葉をそのまま拝借していたこともありました(笑)日系と外資系の違いにフォーカスを当てましたが、本質的な面接でアピールする部分は変わりません。つまり自分という人材が相手の業界が求めている人材像とマッチしていることをアピールすることが大事になります。ESも社員の方々に事前にお話を伺っておくことも筆記試験も面接も全てもちろん重要ですが、力のいれどころが日系と外資系で少し違うのかなと就職活動を通して思いました。この記事が少しでも、日系と外資系の両方の選考を受ける方の参考になれば幸いです。読んでくださってありがとうございました。photobybenjaminescalvenzi 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