ISIDは自身の想いを発信し、それを具現化できる会社である-新人教育から見えたその根源にあるものとは-

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最終更新日:2024年04月09日

ISIDは自身の想いを発信し、それを具現化できる会社である-新人教育から見えたその根源にあるものとは-
本記事は電通国際情報サービスのPR記事になります。

※2024年1月1日より電通総研に社名変更しています。2023年12月31日迄に掲載した記事では電通国際情報サービス(ISID)表記となっております。

就職活動をするにあたり、誰しもが一度は考えるであろう自分にとっての理想の会社

給与が高い、若手の裁量がある…など、理想の会社の定義は就活生によって異なるはずだが、それゆえに入社後に理想と現実のギャップを感じるケースも少なくない。

では、自分自身の理想や想いを実現できる会社であればどうだろうか?

もちろん全就活生の理想や想いを実現できる会社というものはあるはずがないが、実現しやすい会社というものには一定の解があり、その要素の一つに「個人の想いを発信しやすい」というものがあるのではないだろうか。

そんな中、「社内の教育体制をより良くしたい」という個人の想いが発端となり、毎年アップデートを繰り返しながら万全な教育体制や研修プログラムを設けることで、社員一人ひとりの理想を実現する環境を設けている企業が存在する。

その企業とは株式会社電通国際情報サービス(以下、ISIDと表記)、大手システムインテグレーター(SIer)として成長を続ける企業である。

今回は、なぜISIDは社員一人ひとりの理想や想いを実現できるのかという解を探るべく、その一端を担う新人教育プログラム「POSITIVE アカデミー」に迫ってみた。

「社内の教育体制をより良くしたい」という想いから自ら上記プログラムを立ち上げた入社6年目の小菅さん、そして入社2年目ながら本プログラムに中核メンバーとして携わっている梅本さん・西川さんの3名に対し、POSITIVE アカデミーの特徴やISIDの魅力、そして今後のキャリアについてまでインタビューしていきたいと思う。

こんな就活生にオススメ

・自分自身の理想や想いを実現できる会社で働きたいと考えている就活生
・「人の良さ」を就職活動の軸としている就活生

・配属後の新入社員研修の実情に興味のある就活生
・IT業界やSIer業界に興味のある就活生

今回取材をした3名の社員のプロフィール

小菅 優太(こすげ ゆうた)さん

2017年4月にISIDに新卒入社。新入社員研修を経てHCM事業部に配属され、大手企業向け統合HCMソリューション「POSITIVE」の開発に従事。2019年に社会保険労務士試験に合格し、その後社会保険労務士として登録。その知識を活かして、法令とシステム仕様のすり合わせやユーザ向けセミナーでの講演なども行う。また社内の人材育成にも取り組み、事業部内教育プログラム「POSITIVE アカデミー」を創設。近年ではテレワークにおける組織のあるべき姿について探求している。「ユーザに寄り添うシステムづくりと人材育成を通して、製品とヒトの2軸で業界トップを目指したい」という野望を持っている。

梅本 千咲(うめもと ちさき)さん

2021年4月にISIDに新卒入社。入社後研修を経てHCM事業部に配属され、大手企業向け統合HCMソリューション「POSITIVE」の法制度改正対応に従事。給与管理システムの開発を主に担当している。また、事業部内教育プログラム「POSITIVE アカデミー」にて社内の人材育成を行っている。「良好な関係性をベースに、お客様も一体となって、関わるすべての人たちの役に立つ取り組みを推進していきたい」という思いで日々業務に取り組んでいる。

西川 捺美(にしかわ なつみ)さん

2021年4月にISIDに新卒入社。入社後研修を経てHCM事業部に配属され、大手企業向け統合HCMソリューション「POSITIVE」の法制度改正対応に従事。給与管理システムの開発を主に担当している。また、事業部内教育プログラム「POSITIVE アカデミー」にて社内の人材育成を行っている。「心のゆとりや余裕を作る仕組みづくりに携わり、関わる人たちや社会に心の豊かさを提供し続けていきたい」という就活時からの想いを持ち続けながら、業務に取り組んでいる。

知識やスキルの醸成だけでなく、有機的なつながりをつくるプログラム。「POSITIVE アカデミー」の正体とは

__POSITIVE アカデミーはHCM事業部内での新人教育プログラムとのことですが、HCM事業部とはどのような事業部なのでしょうか?

小菅さん:HCM事業部は人事・給与管理システム「POSITIVE」という製品を扱っている事業部です。事業部内には製品開発・営業・コンサルの3部署があります。

「POSITIVE」という製品は約20年の歴史があるのですが、社内で唯一、単一の製品を扱う事業部であり、特殊な事業部だと思います。

「POSITIVE」は現在、国内の大手企業を中心に幅広い業種のクライアントに導入していただいています。今後は【ヒトを信じ、日本の「はたらく」を変える】というパーパスのもと、製品の魅力をより多くの企業に伝えていけるよう、さらなる事業展開をしていく予定です。

__ではそんなHCM事業部で実施しているPOSITIVE アカデミーについて詳しく教えてください。

小菅さん:POSITIVE アカデミーという名称になったのは2021年のことなのですが、実際は2019年頃に開始されたプログラムになります。

私がHCM事業部に配属された2017年以前は、全体での新入社員研修を終えHCM事業部に配属された新入社員は皆すぐにそれぞれの部署やプロジェクトに配属されていました。

ただそういった形ですと、プロジェクト次第で新入社員の身に着くスキルに差が出てしまうなど、教育にムラが生じてしまうという課題がありました。

そこで当時の教育責任者が「HCM事業部に配属された新入社員は全員一律で製品開発部署に配属しよう」と声を上げ、私の代からそういった取り組みが開始されました。

ただ当時、取り組み自体はあったものの具体的なカリキュラムがなく、私自身も「もっと体系的な教育体制があれば良かったな」という思いは感じていたので、2019年に自ら手を上げ本格的に体系的な仕組み作りを開始しました。

主な活動内容としては、事業部や製品理解の勉強会に始まり、その後は若手先輩社員から実務を教わりながら実践的な製品開発のプロジェクトにアサインするといった、プログラムを実施していました。

「基礎知識の習得」と「各部署とインタラクティブなつながりを形成すること」がPOSITIVE アカデミーの目的

__ではPOSITIVE アカデミーの意図・目的としてはどのようなものがあるのでしょうか?

小菅さん:最も大きな目的としては新入社員に製品や法律などの基礎的な知識を習得させることです。

とは言え、実際には「製品開発ではなく、営業やコンサルに最初から携わりたい」という新入社員もいるはずです。

ただ、新入社員が描く業務に対してのイメージと現実とでは少なからずギャップがあると感じています。そういった人に対して「製品のことを深く理解しているからこそ営業やコンサルという仕事を自信を持ってできるんだよ」ということを伝えたいというのが背景としてあります。

そしてもう一つ大きな目的でいうと、各部署とインタラクティブなつながりを形成させることです。

今までは製品開発・営業・コンサルという各部署間でのつながりが少ないという実情がありました。配属部署が異なるがゆえに必然的に横のつながりができにくくなってしまっていたのです。

しかし、POSITIVE アカデミーとして、HCM事業部に配属された新入社員全員が製品開発部に配属される体制を整えたことで、各部署に配属された後にも連携しやすく、有機的なつながりが生まれるようになりました。

それによって「製品開発・営業・コンサル」という3つの部署が一体となり、より一層製品の普及に取り組むことができるようになったと感じています。

2年目社員の実体験を反映させる「POSITIVE アカデミー」の活動

__お二人は1年目の時に教育される側としてプログラムを受講し、2年目の現在は教育する側として新入社員を教育しているかと思います。1年目の経験から、実体験をもとにアップデートした活動はどんなものがあるのでしょうか?

西川さん:1年目の時に受けたプログラムの一つに、定期的に開催されていた勉強会があります。

その勉強会では他部署、つまり「営業の部署では…、コンサルの部署では…」といった形で、製品開発部では知り得ないことを知ることができたことが印象に残っています。

しかし、勉強会で出会った社員の方とは個別に色々とお話を伺える機会はあったものの、その人の経験やキャリアについて、一歩踏み込んだコミュニケーションが取りにくいというもどかしさも感じていました。

そのもどかしさを踏まえ、2年目になって教育する側として取り組んでいるのが「キャリア相談室」というプログラムです。

「キャリア相談室」では、新入社員全員が部署や経歴も異なる様々な先輩社員と定期的に交流できる機会を設けるようにしており、このプログラムの中で、新入社員がPOSITIVE アカデミー卒業後の自身のキャリアを考えるきっかけを作っています。

毎年プログラム内容をアップデートし、最良の教育内容を提供する。

__梅本さんも西川さんも2年目ながら教育する側の立場として活動されていますが、教育する側の社員はそういった若手の方が中心なのでしょうか?

小菅さん:必ず若手社員が教えるといったことはなく、私のような中堅社員が教育することもあります。

あとは社員によって得意分野が異なるため、教育プログラムに応じてその分野に知見のある方に教育してもらうという場合もあります。一例ですが、私は若手社員に比べてプログラミングの経験があるので、プログラミングに関しては2,3年目の若手社員ではなく私が教育を担当するといったイメージですね。

とは言え、若手社員だからこそ新入社員に向けて教育できることもあると思いますし、教育される側で感じたもどかしさをすぐに活かせるのは若手社員の特権だと思いますので、そういった意識で毎年教育内容をアップデートできるように努めています。

裁量権の大きさとサポートの手厚さを両立する環境-POSITIVE アカデミーで印象に残っているエピソード-

__POSITIVE アカデミーの中で印象に残っているエピソードは何かありますか?

梅本さん:コード勉強会が印象に残っています。

私はコードを読んだり書いたりするのが苦手だったのですが、それでも「勉強したいです!」と小菅さん含めた先輩社員の方に伝えたところ、すぐに勉強会を開催してくださいました。

この経験から、必要だと思ったことはすぐに実現できる環境があるのはISIDの魅力だと感じました。

また、「HCM事業部メンバー全員が一同に集まる場で発表の機会をいただけたこと」も印象に残っています。

その場ではPOSITIVE アカデミーではこういった活動をしているということを事業部全体に発表し、この活動に協力していただくようお願いしました。

発表後はプログラムが認知されたことで、以前に比べてより多くの人に協力してもらえるになり、「私ももっと新入社員と関わりたい」という声も多くいただけました。

それが本当に嬉しく、私たちだけでなく事業部全体で取り組んでいる活動なんだなということを身をもって感じることができた良い経験になりました。

西川さん:現在進行形のエピソードにはなりますが、現在2年目ながらも1年目の新入社員の教育全般を任せていただけるこの環境自体がまさに印象的です。

今までは基本的に3年目以降の社員が教育全般を担当していたのですが、小菅さんに「新人教育をやりたいです!」とお伝えしたところ、嫌な顔一つせず任せてもらえました。

とは言え、私もまだ入社2年目なので至らない点も多々あります。そのため、小菅さん含めた先輩社員の皆さんはただ任せるだけでなく、困っている時にはサポートしてくださったり、時には協力してくれたりと本当に周りの方の温かさに恵まれていると感じます。

そういった心理的安全性を先輩方が醸成してくださっていたので、私たちもその良さを引き継ぎ、新入社員に対して、安心感を与えられるようにサポートしています。

やりたいと言ったことをすぐに実現できる環境があるのはもちろんのこと、それを後押ししてくれる社員が周りに沢山いることもISIDの魅力ではないかなと思います。

教育する側になるからこそより成長できる。若手社員に責任あるポジションを任せる意図

__これまでのお話を聞く中で、ISIDの社員は新入社員研修や教育に積極的に参加しているイメージがありますが、それはなぜなのでしょうか?

小菅さん:大前提、新卒・中途含めて入社する社員が皆コミュニケーションスキルが高いというのは感じています。

他人の面倒を見たり後輩思いの社員が多いため、こういった新入社員教育にも積極的に関わってくれるのではないかなと思っています。それが会社全体に波及して好循環に繋がっているのではないでしょうか。

__先輩社員が積極的に協力してくれるとのことですが、そういった状況下でも2,3年目の若手社員にあえて教育する側を任せる意味合いは何かありますか?

小菅さん:私自身がPOSITIVE アカデミーというプログラムを2,3年目の時に立ち上げた経験から、若手のうちから教育する側になることで得られるものが多いことを体感していました。

それと同じ経験を後輩たちにもしてほしいというのが根底にあります。

あとは新入社員からしてみても、自分たちと比較的年齢の近い社員が親身に考えて教育してくれる方がコミュニケーション等を取りやすい側面があると思っていますので、そういった意味でも2,3年目の若手社員を責任あるポジションに配置しています。

梅本さん:私もまだまだ先輩方に教わることが多々あるのですが、そういった場でも受け身で学ぶのではなく、今後教える立場になった際に後輩にしっかりと伝えていけるよう、何事にも主体的に取り組む姿勢が身に着きました。

教育する立場として、より一層勉強をしたり製品について理解していなければならないため、自身の成長速度は格段に上がっていると感じます。

POSITIVE アカデミーを事業部や部署を越えて波及させたい。今後の展望と挑戦したいことに迫る

__これまでPOSITIVE アカデミーの過去と現在についてお聞きしてきましたが、未来についても教えていただきたいです。今後の展望や挑戦したいことは何かありますか?

小菅さん:POSITIVE アカデミーを卒業した後も何かしらの形で教育を継続し、一過性のものにしない体制を作りたいです。

POSITIVE アカデミーでの約2年間で製品に関する基本的な知識は身に付けることができるのですが、卒業した後の営業・コンサルの知識は異なりますし、こういった知識は異動先の先輩社員に教育してもらっているというのが現状です。

そういった状況に手を打ち、「POSITIVE アカデミーを卒業してからこういったキャリアステップを歩めますよ」というのをHCM事業部全体としてもっと明確にしていきたいです。

また、ISID全体に波及させるようなコンテンツや、事業部間のシナジーを生み出す教育プログラムにも取り組んでいきたいです。

梅本さん:私もHCM事業部だけでなく、全社的にこういった教育プログラムをやりたいという想いはあります。

一例ですが、新入社員が入社後に受講する新入社員研修とコラボすることに今後チャレンジしたいです。

新入社員研修の充実度はISIDの強みだと思いますし、HCM事業部内だけではなく、全社として事業部間を横断しながら取り組んでいければと考えています。

西川さん:私はこういった体系的な教育プログラムは今後も継続してほしいと思っていますし、私自身もそこに関わり続けていきたいと考えています。

現在の教育プログラムが必ずしも正解とは限らないため、現状で良いものは継続した上で、変えられる部分はアップデートしていき、新たな施策にも積極的に取り組んでいきたいです。

そのうえで、今後入社してくれる新入社員の方にはPOSITIVE アカデミーを通じて自分たちのやりたいことに向かって挑戦してくれると嬉しいなと思います。

「人間魅力が溢れる環境で自分の理想を実現できる会社」、3名それぞれが語るISIDの魅力とは

__ではこれまでのお話を踏まえ、お三方それぞれが考えるISIDの魅力は何だと思いますか?

ISIDは自分の理想を実現できる会社だからこそ、そんな想いを持った人に入社してほしい。

小菅さん:理想の会社というものは千差万別だと思いますが、ISIDは自分の理想を実現できる会社であると思っています。

理想の会社だと思って入社した場合は、何かのきっかけでそれが崩れた瞬間にマイナスな感情を抱いたりする可能性もありますが、理想を実現できる会社だと思えば「現状はこういった課題があるからこういう風に変えればもっと良くなるはず!」と、未来志向で+αのことをやりたいという心持ちになれると考えています。

そのため、自分自身の理想を実現したいという想いのある就活生の方に是非入社していただけると嬉しいです。

就活生の時に感じた印象は間違っていなかった。ISIDでは素敵な仲間と素敵な環境で働くことができる

梅本さん:社員の人の良さ、人間魅力というのはISIDの魅力だと思いますし、日々実感しています。

私は「素敵な人や仲間と素敵な環境でやりがいのある仕事ができる」と思いISIDに入社を決めましたが、入社して2年ほど経った現在でもそれは間違っていなかったと感じています。

私は同期が60人ほどいるのですが、同期を見渡しても本当に個性的で様々な人がいますし、だからこそ学びになるという側面もあります。

様々な人から学びを得ながら挑戦してみたいという志のある人は絶対にISIDに向いていると思いますし、そんな方に是非入社していただきたいです。

人間魅力溢れる社員が多いからこそ、自分の想いを気兼ねなく発信できる。

西川さん:私は人間魅力がISIDの一番の魅力だと思います。実際に私の入社理由も「人間魅力のある社員が多くいる会社だと思ったから」というものでした。

実際に入社してからも何かやりたいと思ったらその想いを気兼ねなく発信できる環境があるというのは感じますし、それを発信すると必ず周りの方が助けてくれたり協力してくれます。

これこそが「人間魅力溢れるISID」の特徴、会社の根源ではないかと思います。

そんな人間魅力溢れる社員と共に働きたい、そしてもっとより良い会社にしていきたいという想いのある方に是非入社していただきたいです。

今後のキャリアプランは?-キャリアステップに制限がないからこそ、自分の描きたいキャリアを歩める-

__最後になりますが、お三方それぞれの今後のキャリアプランを教えてください。

小菅さん:私は仕事を通じてお客様に感謝されたいという想いが根底にあるため、今後も製品の企画・開発にずっと携わっていきたいと思っています。

やはり自分自身で製品を作るからこそ感謝される実感をより身近に感じることができると思っていますし、自分の開発した製品に対してお客様から「この機能良かったよ!使いやすくなったよ!」という声をいただけると嬉しく感じますので、そこをもっと突き詰めていきたいです。

「POSITIVE」は人事・給与領域の製品であるがゆえ、法改正などによって対応せざるを得ない側面があるのですが、その中でも出来る限りお客様の要望を反映させ、もっと多くの方々に感謝される製品を世の中に生み出していきたいと思っています。

梅本さん:私は将来、コンサルタントとして「POSITIVE」の導入側に携わりたいと考えています。

理由は2点あるのですが、1点目は、人が好きなので様々な人や考えに触れて自分を成長させていきたいと思っているからです。そして2点目は、POSITIVE アカデミーで学んだ製品知識を活かし、お客様と一緒に対話をしながらより良い製品を作っていきたいと思っているからです。

加えてプライベートと両立しながら格好良いキャリアウーマンにもなりたいと思っています。

西川さん:私は入社当初から体制・仕組みづくりをやりたいという想いをずっと持っていましたので、今後は社内外を含めた教育の分野に携わり、教育の標準化をしたいと思っています。

社内にはPOSITIVE アカデミーという体制がありますが、社外においてもパートナーや代理店の方に対する教育を標準化させ、製品理解のレベルなどを一定に保つことで、「POSITIVE」の価値をより一層高めていきたいと思っています。

取材後記

先進的な情報技術をベースに、アイディアとクリエーティビティを掛け合わせたユニークなITプロフェッショナル集団として成長を続けてきた株式会社電通国際情報サービス(ISID)

今回はそんなISID内のHCM事業部で行っている新人教育プログラム「POSITIVE アカデミー」に密着し、2017年入社の小菅さん、2021年入社の梅本さんと西川さんの計3名の社員の方にお話を伺いました。

「社内の教育体制をより良くしたい」という小菅さんの想いが発端となり始まったPOSITIVE アカデミーですが、当事者である小菅さん、そして入社2年目ながらプログラムを中核メンバーとして支える梅本さん・西川さんのお話を聞き、ISIDは自身の想いを発信し、それを具現化できる会社であることが伝わったのではないでしょうか?

なお、本記事では新人教育についてHCM事業部の3名の社員に語っていただきましたが、ISIDの各社員に密着した記事は他にもあります。

各社員がそれぞれどのような理想や想いを抱き、それをどのように実現してくかという内容にも触れていますので、興味を持った方は下記から是非ご覧ください。

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そして最後に、就活生に向けてメッセージをいただきました。

自身の想いを発信して行動に移せる上で、その行動を周りの社員が協力しながら後押ししてくれる環境が用意されていますので、そんな環境で働きたいという就活生の方は是非ISIDにエントリーしてもらえると嬉しいです。

そんなISIDは現在24卒向けのエントリー募集を開始しています。

本記事を通じて同社に興味を持った就活生は、下記の応募フォームから是非エントリーしてみてください。

選考への応募はこちらから

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部内は敵だらけ!就活最強と言われる体育会の部内で繰り広げられる骨肉の争い 部内は敵だらけ!就活最強と言われる体育会の部内で繰り広げられる骨肉の争い 16卒の早慶体育会男子です。体育会だからこその辛さを語ります。よく友達と就活の話をしていて「体育会だから余裕でしょう!」と言われることが多いですが、全くそのようなことはないです。逆に体育会ならではの厳しさもあります。例えば、部内の同期との戦いが挙げられます。試合では味方、就活では敵志望企業・業界、エピソードが丸かぶり将来やりたい夢や具体的にしたいことを考えている人は少なく、企業ブランド・給料を重視。全員ミーハーです。特に総合商社・広告志望が圧倒的に多いです。しかも学生時代に頑張ったことも当然同じ部活動になるため、選考においても比較対象になっていると思います。どの先輩をOB訪問したかの情報は互いに隠蔽同期の間でも誰にOB訪問したかなどの情報を共有することはあまりありません。「先週はA君がOB訪問きたよ」というように、OBの方から同期のOB訪問事情を知ることがよくあります。基本、就活情報を自ら発信する人はいません。体育会同期同士の争いの実例電通OBとの面談を経て2人が最終まで残ったのですが、内定を貰ったのは1人でした。2人は元々仲が良かったのですが、選考後は少しぎくしゃくしていた印象を受けました。電通エントリーシート一覧サントリーサントリーに2人が最終まで進みましたが、先に面接を受けた方が先に内定がでました。枠は1つなので後に受けた方には連絡が来ていません。しかし先に貰った方は、サントリーを第一志望としておらず別の企業から内定を貰いサントリーを断りました。内定をを貰って2週間後だったので、結局後に受けた方には連絡が来ないままでした。結果、サントリーは誰も入社せずじまいでした。サントリーエントリーシート一覧東京海上日動火災保険東京海上日動火災保険の体育会ルート希望者募集の連絡がきたとき、同期は誰も興味を持っていない様子でした。しかし、蓋をあけてみると5人も志望していました。「俺は東京海上は全く興味ない」と言ってた者も志望していた。結局、内定を貰ったのは1人でした。【参考】東京海上日動火災保険関連コンテンツ部内で発生する就活における優劣練習を休んだもの勝ち?幹部をはじめ役職を持っている人はほとんど練習を休めないです。逆に役職がなかったり、試合に出ていない人は就活に全てを注ぎ、就活モンスターへと変貌しました。練習を休みまくる。結果、部活で活躍している人の多くは留年。就活モンスターは内定をゲットします。スポーツのポジションも関係?企業のOBに気に入られると、推薦してもらったり、偉い人を紹介してもらえることが多いです。同じポジションの先輩やコーチが志望企業にいると気に入られやすいです。自分のポジションまでもが、内定に関わってきます。最後に部活をやりながら就活することで、練習時間の減少だけでなく、人間関係にも影響が出てくると感じました。▼その他体育会系関連の記事はこちら総合商社に内定した体育会系学生が就職活動で意識した三つの差別化方法学生タイプ別学生時代頑張ったこと(体育会編)photobyPaulKitchener 40,429 views
unistyle編集長が22卒のガクチカを添削! フィードバックをリアルタイムで掲載 unistyle編集長が22卒のガクチカを添削! フィードバックをリアルタイムで掲載 みなさんこんにちは。unistyle編集長の郡山隼人(@unistylehyt)です。いつもunistyleのご活用並びにTwitterを見て頂きありがとうございます。突然ですが、先日Twitterにて以下のようなガクチカ添削企画を実施いたしました。【ガクチカを添削します!】人事経験を活かして僕が皆さんのガクチカを添削し、フィードバックを記事で共有します。添削を受けて自分のESの質を高められるのはもちろん、他者のESからも多く学べると思います。詳細は以下の画像をご覧ください。pic.twitter.com/mNvI7n7Ws3—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)September4,2020おかげさまで、こちらの想定よりも早く締め切りを迎えることができました。ご協力いただいた方々、ありがとうございました。本記事では企画通り、頂いたガクチカを添削していき、フィードバックを順次公開していきます。個人へのフィードバックだけでなく、そこから得られる教訓も掲載していますので多くの方にとって学びの多いコンテンツになるはずです。たくさんのフィードバックに触れて”人事の視点”を養い、ご自身のESを見直す上でぜひ参考にしてください。添削内容を公開するにあたり、改めて私の経歴を軽くお伝えします。2014年に株式会社ネオキャリアに新卒で入社し、採用部新卒採用グループで新卒採用業務を行っていました。新卒採用業務全般を経験後、採用マーケティングの責任者となりました。実績としては、インターンランキング6位のインターンを企画したり、年間3万人以上のエントリーを集め、4年間で合計1000人の採用をしてきました。2018年からは新卒採用担当時代に就活そのものに課題意識を持ち、解決すべくunistyleに社内異動。異動後は新卒紹介事業を立ち上げ、現在はunistyleの編集長を務めています。このように一貫して就活市場に身を置いており、unistyle編集長かつ採用担当目線でのES添削・アドバイスができると思っています。とは言え、前提として各企業・各採用担当によって様々な評価基準があります。本記事での添削内容はあくまで郡山という一人の元人事経験者からのアドバイスであり、就活には絶対的な評価基準などは存在しないものとしてご認識ください。また、今回は少し踏み込んだフィードバックも掲載しているため、細かい部分へのアドバイスも含まれます。そもそものガクチカの書き方から学ばれたい方はまずこちらの記事や動画をご覧ください。その上で本記事をお読みいただくと理解がより深まるかと思います。関連記事:それでは、以下より添削内容を公開していきます。本記事のコンテンツ添削①:取り組みは「心がけ」レベルではなく再現性ある行動をアピールしよう添削②:取り組みに関する曖昧さを排除しよう添削③:取り組みと成果の因果関係に納得感を持たせよう添削④:読み手は自分の経験に関する前提知識がゼロであることを意識しよう添削⑤:成果が曖昧になってしまう場合は”ビフォーアフター”を強調しよう添削⑥:「取り組みの動機」は意気込みよりも行動理由や課題意識を書こう添削⑦:「誰もが一発で理解できる文章」にこだわろう添削⑧:組織に変革をもたらした系のエピソードは面接での深堀りに備えよう添削⑨:「分析」や「リサーチ」などのフレーズは「how」まで落とし込もう添削⑩:ESはビジネス文書であることを意識しよう添削⑪:学びを書く際は”そのエピソードならでは”の要素を強調しよう添削⑫:取り組み内容にマッチした結論部分にしよう添削⑬:組織に働きかけたエピソードは変化の過程を示して説得力を高めよう添削⑭:抽象的な言葉は”自分の言葉で”説明できるようにしておこうガクチカ完全攻略記事一覧添削①:取り組みは心がけレベルではなく再現性ある行動をアピールしよう①飲食店でのアルバイトである。②この経験を通じて、仕事の段取りの大切さと相手の立場になって物事を考える力を磨いてきた。③主な仕事は注文を取る事や料理の配膳などである。④ホールの仕事は、自分が担当する席や個室が決まっていた。⑤団体のお客様を担当する事が多く、始めの頃は効率ばかりを求めて形式的な対応になりがちであった。⑥そんな中で、先輩がお客様と仲良くなり、名刺を交換している姿を見て、お客様に寄り添い満足してもらうサービスを提供したいと思う様になった。⑦それ以降、客層、年齢層、国籍、などそれぞれ異なるお客様に応じたサービスができるよう、お客様の様子をよく観察する癖づけをした。⑧すると、個々の食べるペースや雰囲気などに合わせた柔軟な対応が自然に出来る様になった。⑨そのおかげで余裕が出来、お料理の説明に加えて、たわいもない話を挟んだりし、短い時間でお客様との関係を築き、名刺を貰うことが出来る様になった。(400字以内)フィードバック①:「~のホールスタッフとして顧客との信頼関係を築いたことです。」などのように成果まで示した方が、その後の取り組みが何を目的になされたものなのか読み手はイメージしやすいです。また、「飲食店」よりも「日本料理屋」、「居酒屋」、などと表記する方がどんな接客だったのかが分かりやすいでしょう。①~⑥:背景や状況説明に200字以上充てるのはもったいないです。確かに動機や背景も重要ですが、ここはできるだけ最低限にまとめて具体的な取り組み内容に字数をさきましょう。ここでは②の情報は不要かと思いますし、③の情報も飲食店のホールとして一般的な仕事内容のため説明は要らないと思います。⑤⑥も、「当初は効率を求めて形式的な接客になりがちだったが、ホスピタリティ溢れる接客で顧客と名刺を交換する先輩を見て依頼、」などのように削れると思います。⑦~⑧:一文にまとめられると思います。そして、「個々の食べるペースや雰囲気などに合わせた柔軟な対応」がどのような対応なのか分かりません。「例えば、」「具体的には、」といった形で詳細に書きましょう。また、それだけでは単なる接客中の心がけレベルの話なので、先述の先輩の観察、直接ヒアリング、商品知識のインプット、それを踏まえての自分なりの工夫、等々の取り組みもできれば欲しいです。接客や塾講師のガクチカは「~を意識した」「~するよう努めた」という心がけレベルで留まっている人は多いので要注意です。接客や塾講師の業務を通してたどり着いた「こうすればうまくいく!」という自分なりの方法論を示せば再現性はグッと高まります。(あくまでunistyleが推奨する伝え方であり、これが正解というわけではありません。)⑨:「接客に余裕が出来、雑談も挟めるようになって関係を築けた」というのはビジネス現場での応用を考えると物足りない成果だと思います。顧客に合わせた対応の分析や雑談を含む一連の流れを方法論として抽象化し、「○○→○○→○○という接客のパターンを確立し、結果○ヶ月で○枚の名刺を貰えるほどに信頼関係を構築できるようになった。」などのような伝え方が必要でしょう。(例えばこんな伝え方があるという話なので、くれぐれもこの書き方にとらわれないでください。)最後に「自身の接客スタイルを変えた話」では正直弱いです。「接客を通して自分なりの信頼関係構築ノウハウを編み出した話」として伝え方を工夫してみてください。このように、「具体的な体験から、考え方や方法論を抽象化して他に応用すること」は思考力をアピールする上で大変有効です。【参考】以下は「具体と抽象」を駆使した思考法で総合商社から内定を獲得した学生の記事です。添削②:取り組みに関する曖昧さを排除しよう①結婚式のアルバイトで売上と顧客の満足度を高めたことだ。②当時、料理と演出の売上の減少が特に問題だった。③上司への聞き取りからサービスに特別感がなく、より良質なプランの魅力が伝わっていないことが原因だと判断した。④まず、先輩と協議した上でお客様の潜在的なニーズに対応するために、招待客の反応や演出による会場の雰囲気の変化についても加えて説明した。⑤また、話し方や距離のつめ方を個々に変えることで、質問しやすくしてお客様が抱えている不安や要望を引き出した。⑥次に顧客の観察を行い喜ばれたプランや料理説明、実際に行われた演出の特徴を系統化した一覧表を作成し、事前にスタッフと共有することで意識を高めた。⑦不慣れなスタッフには主体的な声掛けをして全体のサービスの向上にも努めた。⑧結果、前年より2ヶ月早い売上目標の達成とお客様に寄り添った提案ができた。⑨自ら問題解決に向けて主体的に行動しつつ、周囲と協働することを学んだ。(400字以内)フィードバック①:今回、売上という定量的な成果を示せているので、証明のしようのない満足度向上は省いていいかもしれません。(アンケート等をとっているなら別ですが。)③:一瞬、「上司に説明→決行」というよくあるパターンかと思ってしまいました。「魅力が顧客に伝わっていないことが」とした方がいいでしょう。読み手はあなたの業務内容について知りません。④:少し細かいですが「顧客への説明事項に入れた」とした方が「とりあえずやってみた感」が減り、仕組み作りが行えているのが伝わります。⑤:意識する程度では中々できないことだと思うので、具体的にどんな顧客に対してどう対応を変えたのか気になります。できれば、「○○な方には○○、○○な方には○○するなど、顧客によって話し方や距離のつめ方を変えることによって不安や要望を引き出しやすくした。」などのようにさらっとでも具体例を書きたいです。今回はこれがメインの取り組み内容ではないので無理して字数をさく必要はないかもしれませんが、面接ではこの「不安や要望を引き出す」ための方法論についてかなり深堀りされると思います。【参考】方法論の重要性や伝え方に関しては以下の記事が参考になります。⑥:取り組み自体は良いと思います。しかし「一覧表を作成しスタッフと共有すること」の目的としては「意識を高める」ためというよりも少し後に出てくる「サービス全体の向上」のためという方がしっくりきます。⑦:「主体的な声掛け」ではとても抽象的です。制限字数の都合で具体的に書けない場合は、削除して他の取り組み内容を具体的に書いた方がいいかもしれません。自分の取り組み内容の書き方が抽象的かどうか判断する場合は、「読み手があなたの取り組みを脳内で映像化できるか」「読み手が成果に対して納得できるか」という基準で考えてみるといいと思います。先日ツイートした以下のツイートのように、「主体的に勉強しました→結果合格しました」では「どんな風に勉強したの?」「本当にそれで合格する?」と思ってしまいますよね。ガクチカにおける”成果への納得感”を就活生にも分かりやすくするために、ガクチカの内容を受験勉強に置き換えて作ってみました。どちらも大体同じ字数だけど、「なるほど、そりゃ受かるよね」って納得できるのはどちらだろうか?pic.twitter.com/KebM6HLehS—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)August27,2020⑧:一文目同様、成果は売り上げ目標の件のみでいいと思います。最後に取り組み内容自体は良いので、後は限られた字数でいかにそれを具体的に伝えられるかどうかだと思います。添削③:取り組みと成果の因果関係に納得感を持たせよう①カフェのアルバイトで新製品のインスタントコーヒーを457個販売しました。②売上促進を担当し、ひと月450個の目標を掲げ、店舗の課題としてスタッフのモチベーションの低さ・親しみにくさの二点を分析しました。③感染症により在宅時間が増える中で、お客様に美味しいコーヒーを家でも手軽に楽しんで頂きたいとの思いから次の2点を実施しました。④1「20人のアルバイトのモチベーションをUP」メッセンジャー共有と毎日販売数分シールを貼り、成果を可視化することでモチベーション向上を図りました。⑤2「素早いテイスティングでお客様と繋がる」多くのお客様で混み合う店舗で、一人一人とのコミュニケーションが不足していたため、素早く試飲を行い実際に口にして頂き、親近感を感じて頂きました。⑥その結果目標を達成することができたと共に、お客様と私たちスタッフが繋がる瞬間を感じられました。⑦そしてチーム全体として大きな達成感を得ました。(400字以内)フィードバック①:OKです。②:面接ではなぜこの目標を置いたのかを問われる可能性が高いです。また、さらっと「昨月比〇%である450個を~」と書ければこの目標がこの店舗にとってどれぐらいチャレンジングなものなのか分かりやすいです。③:不要だと思います。「そこで、以下の二点に取り組みました。」とする方が先述で挙げた課題に対する取り組みとしてスムーズです。④:一瞬、「」内が取り組み内容のタイトルだと分かりませんでした。【】を使うなど工夫してみてください。⑤:【テイスティングを導入】などとした方が掴みとしてあなたが何をしたのかが分かりやすいです。繰り返されておられる「素早く」の意図はさらなる混雑を避けるためであるかと思いますが、コーヒーを飲む側の顧客にはその意思はないと思います。その中で、「いかにしてこの素早さを生み出したのか」という部分にあなたの工夫が表れると思います。また、試飲したくなるための工夫や、試飲から購買へつなげるための工夫、あるいはリピーター獲得に繋げるための工夫などはなかったでしょうか。それを個人ではなく店舗内で仕組み化できているとさらに良いです。アルバイト先の売り上げupや販売数upネタは、顧客との関係構築だけでなくそこから「購買や集客までの工夫」を書かないと「それだけで売り上げに影響する?」と思われてしまいます。⑦:不要かと思います。学びや得たものを書く場合は、表面的なものではなくビジネスや社会で活かせる、かつこの経験を通してこそ言えるもの、でなければ響きにくいです。【参考】「学んだこと」を伝える際にもunistyleが再三お伝えしている「方法論を示すべし」というアプローチが役に立ちます。詳しくは以下の記事をお読みください。最後に取り組み内容が本当に売り上げ目標達成の原因だったのか少し納得感に欠けました。序盤と終盤で削った文字数分を使って取り組み内容をもう少し詳細に記述してみましょう。【参考】以下の記事でも「施策と結果の間の因果関係が弱い」パターンが紹介されています。参考にしてみてください。└例①:エピソードが自己完結している└例②:手段が目的化している└例③:施策と結果の間の因果関係が弱い└例④:問題解決のための施策として相応しくない添削④:読み手は自分の経験に関する前提知識がゼロであることを意識しよう①国際協力とスポーツを掛け合わせた新規イベントを立ち上げ千食の給食を発展途上国に届けた。②私の団体では活動内容のマンネリ化、毎年行われる認知度調査の結果が横ばいであることが課題であった。③私は他団体との差別化を図るような新規イベントの必要性を説き企画を提案。④引退するまでの半年間で実施するにあたって、下記の二点に注力した。⑤1.似たイベントに何度も参加し、それを参考に実施に必要な仕事をリストアップ。⑥団員に好きな、又は得意な仕事を尋ね、それに基づき仕事を割り振ることで、仕事の効率化を図った。⑦2.仲間と話し合い、計画を開催から逆算して構築。⑧団員が既存の活動と並行して仕事に集中できるよう、一週間単位で進行の確認、計画の調整を行った。⑨その後も他のイベントに参加、開始前に時間を少し頂き企画の話をさせてもらうことで参加者の増加を図った。⑩結果、半年でイベントを実施、目標食数千食を達成し、学内認知度調査も3%上昇した。(400字以内)フィードバック①:OKです。インパクトも中々です。③~⑥:取り組み内容はとてもよく伝わりました。ただ企画の中身が分からないため、何を実現させたくて取り組んだのかイメージし辛いです。おそらく今回アピールしたいことは企画の内容ではなく企画実現のために頑張ったことなのでしょうが、最低限の状況説明として企画の内容に触れましょう。この場合チームが上手く回ったことへの納得感はありますが、「給食が千食届けられたこと」への納得感は得られません。ユニークな経験は、それ自体が武器になりつつも普通のアルバイトやサークル経験より取り組み内容が読み手にイメージされ辛いということを意識しましょう。【参考】以下は、自信満々に自分の経験を語ったものの面接官から「何のことだかよくわからない」という評価を食らった学生の記事です。この学生はその後「例え」を使って自分なりに伝え方を工夫し、手ごたえを掴んだようです。⑦~⑨:OKです。一つ一つの取り組みに意図や目的があるのが伝わります。行動力も感じます。ここで「~した。そして、~した。結果、~」というふうに事実を羅列するだけの人は多いので要注意です。「~した。そして、~した。」などのように、取組み内容を羅列するだけのガクチカはとても多い。・”○○の必要性を感じたため”、~した。・”持ち前の○○さを活かして”、~した。・”分析の結果、○○ということが分かった。”それを踏まえ、~した。一言入れるだけでグッとあなたらしさが出る。—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)July17,2020最後に実績・取り組み内容共にレベルは高いので、後はさらっとでも企画内容について説明できれば言うことないと思います。面接では、企画内容と共に「開催から逆算した計画」の中身も詳しく説明できるようにしておきましょう。添削⑤:成果が曖昧になってしまう場合は”ビフォーアフター”を強調しよう①大学の野球部で練習改革によりリーグ昇格に注力しました。②大学2年次、部員の練習参加率が6割にとどまっており、練習内容に制限がされ3部リーグに甘んじていました。③不参加の部員に理由を伺うと、打撃練習において打てる回数が少ないということが理由であると分かりました。④そこで以下2点のことを実行しました。⑤1点目は練習道具の不備改善です。⑥入部当初から練習球が少なく、ボール回収に多くの時間を取られていました。⑦この理由から打撃練習の時間が減少していると考え、練習球を倍増しました。⑧2点目は練習方法の改善です。⑨まず練習方法の効率性に問題があると考え、部員から練習案を集めました。⑩その案の中から現在の練習設備を考慮し、最善の練習方法を同学年内の話し合いで決定し、主将にその案を提示し、許可を頂き実行しました。⑪結果、選手全員が毎回の練習に参加するようになり、昇格はできなかったもののリーグ2位になれました。(400字以内)フィードバック①:OKです。②:「練習参加率」が低いから「練習内容が制限」されたということでしょうか。→「〜6割にとどまっているために練習内容が制限され、3部リーグに〜」などとした方が分かりやすいでしょう。③:「伺う」←部員に対して謙譲語は不自然です。⑥:小手先かもしれませんが、以前から練習球が少なかったことは伏せて、「打撃練習において打てる回数が少ないということが理由であると判明→練習球を倍増してボール回収の効率化を図る→打てる回数を増やした」という伝え方の方が良いと思います。今のままでは「練習効率化のために練習球を増やした」のではなく「練習球が少なかったから増やした」という単純すぎるロジックとして解釈されてしまいます。⑩:話し合いの中であなたがどう立ち回ったのかを書きたいところです。練習案を募集するだけなら誰でもできますが、それをまとめ→1つの案に取り決め→実行、まで持っていくのにあなたならではの工夫があるはずです。【参考】以下の記事にて「話し合い」や「意見交換」における工夫の伝え方について解説しています。⑩:一文に「、」が多く少し読みにくいです。今回主将への掲示等はあなたの売り込みとは関係ないので省略してもいいのではないでしょうか。(一筋縄ではいかない主将をあなたの工夫により説得したのであれば別です。)⑪:「毎回の練習に参加するようになり、」よりも「6割だった練習参加率が100%まで向上し、」の方がポジティブな印象です。また、例年の成績なども示しながら、「リーグ2位」があなたのチームにとってどれほどの躍進かも示したいところです。目標が達成できなかった場合や、目標が定量的に示せない場合は「ビフォーアフター」を強調して成果を伝えるのがおすすめです。「(とにかく)頑張りました」「(とにかく)良くなりました」ではなく、「こんな状態だったのに、こんなことまでできるようになりました。」というビフォーアフターを用いて数字には表れない成長を読み手にイメージさせましょう。最後に取り組み内容と成果の伝え方によって大きく印象が変わるエピソードだと思います。また、面接では「練習方法の効率性の問題」と「最善の練習方法」の詳細について深堀りされる可能性が高いです。添削⑥:「取り組みの動機」は意気込みよりも行動理由や課題意識を書こう①60名の登山サークル会長として新入生の退会者を80%減少させた経験です。②幣団体は創設より登山の「安全面」を大切にし、新入生と登山経験者のセットで登山を行う制度がありました。③しかし新入生の増加により経験者の割合が減少したため「登山機会の減少」を招きました。④その結果、当制度は「多くの登山を望む新入生の退会要因」となっていました。⑤私はこの課題の解決によりサークルの発展に寄与したいと考え「安全面と登山機会を両立する制度の構築」に取り組みました。⑥その一例がOBを巻き込む事で経験者の増加を狙った「先輩増員企画」です。⑦具体的にOBへの「縦と横の」アプローチや新入生の心理的ハードルのケアを行いました。⑧これによりサークル員とOBのマッチングの仕組みを作り、「多くの登山機会と安全面を両立させる事」ができました。⑨この結果、創設より46年間続く「無事故」を継続しつつ新入生退会者を20%に抑える事に成功しました。(400字以内)フィードバック①:細かいですが、「新入生の退会者を減少」よりも「新入生の定着率向上」という伝え方のほうが聞こえがいいと思います。③:後半にも「この結果、」を使用するので重複表現を避けるために「ゆえに」等順接の接続詞を使用しましょう。⑤:「私はこの課題の解決によりサークルの発展に寄与したいと考え」は「そこで、解決手段として」「私はこの課題を解決すべく、」で十分かと思います。この「サークルの発展に寄与したい」はサークルの課題を解決しようとしている立場として当然の意気込みなので、特に書く必要はありません。削って取り組み内容を少しでも具体的に記する方が得策です。「取り組みの動機やきっかけ」の部分は「当然の意気込み」を書いてもあまり意味はありません。書いてはダメというわけではありませんが、せっかくなら行動の「理由」や「課題意識」を書いた方が得策です。(例)〇「この課題を解決すべく、~に取り組んだ。」〇「他店舗との差別化を目指し、~に組んだ。」〇「~が原因と考えたので、~に取り組んだ。」〇「この都心と地方の格差を解消したいと考え、~に取り組んだ。」△「この課題を解決してもっとお客様に喜んでいただきたいと思い、~に取り組んだ。」△「もっとスタッフと一員としてお客様の力になりたいと考え、~に取り組んだ。」【参考】面接でも「なぜそれに取り組んだか?」という質問がよくなされます。ESに詳細に書く必要はありませんが、面接に向けて自身の行動源泉についてしっかり語れるようにしておきましょう。⑦:「具体的に」→「具体的には、」⑦:具体例にしては抽象的過ぎると思います。前文で、OBとの繋がりを言及しているので、そのOBたちに対して何を行ったのか端的に説明しましょう。その際、「熱意を込めて説得した」などの精神論ではなく何か工夫が欲しいです。(OBにもメリットを掲示する、など。説得なのであれば、その中でどんな工夫があったのかなど。)また、「心理的ハードルのケア」のために何を行ったのでしょうか?前項同様、やや抽象的です。ここもよくある「積極的な声掛け」などではなく何か工夫を示したいところです。最後に他者を巻き込んだ上で組織の仕組み作りが行えているので、その経緯をしっかり説明しましょう。いかにOBを巻き込んだのか、いかに新入生の心理的ハードルをケアしたか、ここにあなたの思考力や工夫が表れます。添削⑦:「誰もが一発で理解できる文章」にこだわろう①大道芸の舞台を創った事だ。②大道芸は難しい技を披露する芸能であるが、所属する大道芸サークルの共通認識として、近年の大道芸の観客との対話を偏重する在り方に疑問があった。③私は「高難度技を重視した大道芸」且つ「収益確保可能な舞台」を大勢の方に見てもらいたいと思い、売上観点から集客目標を「来場者数350人・一般客割合40%以上」としてサークルの仲間と舞台を創った。④集客目標の達成には、まず大道芸に興味を持つ人を増やすべきだと考え、子供だけでなく保護者層を狙って、小学校で大道芸体験会による告知活動を行った。⑤更に高難度技の多数導入には、技への集中が観客とのコミュニケーションを減らし、結果観客が飽きる懸念があったので、演劇要素を導入し観客満足度の向上に努めた。⑥導入には知人のサーカス団体や演劇経験者に協力を依頼し、講習会を行った。⑦結果、売上・集客目標を達成しつつ、アンケートで90%以上の方に満足したと回答して頂けた。(400字以内)フィードバック①:冒頭の結論と文末の結果が噛み合っていません。「大道芸の舞台を作り、~を達成したことだ。」と成果まで示した方が、その後の取り組みが何を目的になされたものなのか読み手はイメージしやすいです。②:「大道芸は難しい技を披露する芸能であるが、」は一般常識なので不要でしょう。また、「偏重する」はネガティヴなイメージが強いので「重視し過ぎる」くらいが丁度良いと思います。③:面接(特にコンサル)では「来場者数350人・一般客割合40%以上」という数字を置いたロジックが問われる可能性が高いです。また、少し細かいですが「「高難度技を重視した大道芸」且つ「収益確保可能な舞台」の両立を目指し、」とした方が、「自分達のこだわりを妥協せずに収益化を目指した」という文脈をより伝えられる気がします。④:「、」が多いので「興味を持つ人を増やすべきだと考えた。そこで、」などのように分けることをおすすめします。⑤:「~導入には、技への集中が観客とのコミュニケーションを減らし、結果観客が飽きる懸念があったので、」の部分は少し日本語が分かりにくいです。「~を導入した場合、演者が技に集中することで観客との接触機会を減らしひいては彼らが飽きてしまう懸念があったので、」などの表現がいいでしょう。④,⑤共に取り組み内容自体は良いと思います。⑦:結果をもう少し具体的に書きましょう。置いた目標の達成率等はどうだったんでしょうか?最後に周りを巻き込んだ良い取り組みが行えていると思いうので、要所で文章の分かりにくさを感じるのがもったいないと感じました。採用担当は何百枚というESをさばいており、正直疲労困憊の中で読んでいます。「少しでも読みやすく」という努力は就活生の想像以上に重要です。また、ES通過後に待っている面接でのコミュニケーションは書き言葉ではなく話し言葉となります。理解度はESよりもぐんと下がるので、あらかじめ「一発で理解できる」文章にこだわっておいて損はありません。添削⑧:組織に変革をもたらした系のエピソードは面接での深堀りに備えよう①大学時代に力を入れたことは「毎回初戦敗退の弱小フットサル部を四国屈指の強豪チームに変貌させたこと」である。②最高学年時の新チーム発足当初、怪我で長期離脱したことをきっかけにチームのサポートに徹した。③そこで、怪我をした自分の立場からチーム全体を客観視すると、選手は試合で必要以上に緊張し、本来のプレーが出来ていないことに気づいた。④私は「経験こそ自信の源である」と考え、部員の経験値を高める為に四国大学リーグに参入することをチームに提案し、公式戦数を従来の2倍に増やした。⑤すると、どんな相手でも臆することなくプレーする選手が増えた。⑥加えて、前もって対戦相手の映像を録画し、自ら分析した結果を試合前のミーティングで選手に伝えた。⑦これらが功を奏し、最後の大会で「四国大会準優勝」になった。⑧この経験から固定観念にとらわれず、違う視点からアプローチすることで課題解決につながることを学んだ。(400字以内)フィードバック①:OKです。②:「怪我による長期離脱を機に」で字数削減できるでしょう。④~⑤:文と文の因果関係が曖昧です。「公式戦数を従来の2倍に増やした。すると、どんな相手でも臆することなくプレーする選手が増えた。」試合増加→臆せずプレーする選手増加、では論理が飛躍しています。あくまでも一例ですが、「試合を増やしたことで選手達が試合慣れし、臆することがなくなった」だと伝わりやすいかと思います。また、面接では「経験こそ自信の源である」と考えた根拠について過去の経験等に関連付けて語れるようにしておきましょう。⑥:「加えて、前もって対戦相手の映像を録画し、自ら分析した結果を試合前のミーティングで選手に伝えた。」字数制限が許せば、この結果選手のプレーや戦い方にどんな変化が起きたかも書きたいです。⑧:「固定観念」に当たる内容が曖昧です。おそらく「プレイヤー視点(固定観念)では見えてえなかった視点がサポートに徹することで見えてきた」という意味かと思うので、「潜在的な課題を発見する上での客観的・俯瞰的目線の重要性を~」等々の表現が分かりやすいと思います。最後に面接では、「リーグ参入や公式戦2倍という提案に反対する者はいなかったか」「いたらならば、どうやって乗り越えたか」「反対はしなくとも、全員にそれだけのモチベーションがあったのか」などが聞かれそうです。組織に大きな変革をもたらした系のエピソードでは、その際にメンバーをまとめあげる自分なりの方法論を語れるようにしておきましょう。ESはともかく、面接ではかなり深堀りされる可能性が高いです。第三者から見れば、それまで停滞していた集団が一個人の提案だけで大きく良い方向へ動き出すとは考えられないからです。【参考】以下の記事では周囲と協力して成し遂げた経験をアピールする際のポイントを解説しています。添削⑨:「分析」や「リサーチ」などのフレーズは「how」まで落とし込もう①お土産屋の接客アルバイトにおいて「所属するお土産街で売上5位以内」を目標に売上向上に尽力しました。②当初売上は20店舗中10位と、店頭販売は初めての試みで会社名、商品名共に知名度が低く商品の陳列だけでは顧客集客力が不充分でした。③そこで、お客様に初見の商品について認知が必要だと考え、2点の施策を行いました。④1.同僚スタッフと共に他店舗における人気商品のリサーチを行い自社商品の強みを徹底的に分析し商品の良さを伝えられるように言語化したこと。⑤2.商品に対する興味・関心を最大限に引き出すために、人気商品だけに固執せず、性別・年齢層に応じて嗜好が異なることから試食を通して最適な商品の提供を行いました。⑥結果、お客様自身が求めているお土産を示され、それに素早く対応し魅力を伝えることで2か月後20店舗中3位の売上を達成しました。⑦この経験より常にお客様の課題を探り、ニーズに応えることが身に付きました。(400字以内)フィードバック①:OKです。③:「お客様に初見の商品について認知が必要だと考え」は、「お客様に初見の商品について認知して頂く必要性があると考え」などとした方が分かりやすいでしょう。④:あなたの取組みを実行するにあたり同僚スタッフの方との協力や意識共有が必要だったと思います。同僚スタッフの方とどんなやりとりがあったかかも軽く述べられれば、あなたの人柄や強みも伝えられます。また、リサーチの仕方についても工夫があれば示しておきたいところです。「緻密な分析」や「徹底的なリサーチ」などのワードはガクチカで頻繁に使われがちですが、そのやり方は人それぞれかと思います。直接出向いたのか、SNSを使ったのか、アナリティクスを使ったのか、、、etc自分では語るまでもないと思っていても読み手にはどんな分析だったのか分からないため、ESはともかく面接では必ず語れるようにしておきましょう。⑤:試食実施の目的が「商品に対する興味・関心を最大限に引き出すため」なのか、それとも「最適な商品の提供」のためなのか、少し曖昧です。最後の学びの部分でニーズへの対応を述べている点を考慮すると、「性別・年齢層に応じて嗜好が異なるため、試食を導入して最適な商品の提供を心がけました」などのように簡潔に書き換えても良いかもしれません。⑥:読み手によっては「購入客は課題を抱えているのだろうか」などのように、「課題」という単語に若干の違和感を覚える可能性があります。それよりも主体的にニーズの探究に取り組んだという点に注目し、「ただ単に商品の魅力を伝えるだけでなく顧客ニーズを探り続け、応えることの重要性を~」などの表現の方がエピソードとの親和性が高いと思います。最後に構成は問題ないと思いますので、細かい書き方の部分中心にアドバイスさせていただきました。面接ではリサーチや分析の手法、同僚スタッフといかに協力したかについて聞かれそうです。【参考】今回の「ニーズを探る」とは少しズレるかもしれませんが、ガクチカや自己PRにおいて頻出するワードが「相手の立場に立つ」です。・「相手の立場に立てばそんなに上手くいく?」・「相手の立ち場に立とうと思って立てたら苦労しなくない?」などなど、突っ込まれる余地の多いワードですので、本記事で一度深堀っておいてください。添削⑩:ESはビジネス文書であることを意識しよう①私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、アルバイト先の飲食店で早朝の欠員の問題解決です。②私が勤める飲食店は、開店後2時間以内に来店されるお客様が40%を占めているため、早朝の開店準備の重要性がかなり高い状況です。③その中で、以前は早朝の欠員によりお客様へのサービスに不足が生じてしまう問題がありました。④早朝に欠員となる理由として、1.開店準備の業務内容が共有されておらず、早朝担当間でしか協力できないこと、2.寝坊する従業員が多いことが理由として挙げられました。⑤1.の対策として、マニュアルを作成することを店長に提案し、自らマニュアルを作成しました。⑥マニュアルを作成し共有することで欠員が出た日に従業員全員に対し協力を仰ぐことが可能になりました。⑦2.の対策として、前日に当店でアルバイトをする場合、20時までの出勤とするルールを作りました。⑧マニュアルの共有と出勤に関するルールの策定によって、無理なスケジュールの中早朝出勤しようとする従業員が減り、結果的に寝坊による欠員を防ぐことに繋がりました。⑨私はこの経験から、課題を発見した際に具体的な解決策を提案し、自ら率先して動くことの大切さを学びました。(500字以内)フィードバック①:やや冗長なので「アルバイト先の飲食店での早朝の欠員解消に尽力したことです。」で問題ないと思います。②:前文であなたが飲食店で働いていることが分かっているので「アルバイト先では」等に変更し少しでも字数を節約しましょう。また、「開店後2時間以内の来客が~」・「早朝の開店準備が最重要事項です。」などなど字数削減のための余地はまだあります。③~⑦:「その中で」→重要にも関わらずそれが達成できないことを示すので「その中で」よりも逆接表現を用いる方が良いかと思います。「しかし」などに変えてみましょう。また、時系列に沿って説明しているので「以前は」の記述は不要でしょう。「早朝の欠員によりお客様へのサービスに不足が生じてしまう問題がありました」→冗長かつ重複表現を避けるために「早朝の欠員によるサービス不行き届きが問題になりました。欠員理由として~」などに変えましょう。⑥仕組み作りが行えているのは良いので、「マニュアル」がどういったものか端的に付け加えるといいでしょう。⑧:取り組み内容にあまり妥当性が感じられません。正直、遅刻を繰り返している人物の退勤時間を数時間早めたところでその人の時間意識に変化があるとは思えません。「夜遅くまで遊んでいた」「ただの怠惰」等の理由ではないのであれば、「早朝遅刻者の特徴として、前日夜遅くまで勤務するなど無理なシフトスケジュールを組んでいた。」→「前日は20:00までを制度化」という遅刻理由の説明が必要でしょう。ただ、それでも正直「寝坊による遅刻を減らした」というのは「マイナス状態からゼロ状態にした」に過ぎない成果とも思えます(遅刻の当事者ではないにせよ)。取り組み内容をマニュアル作成に絞って深堀るか、もしあれば他の取り組み内容を選んだ方がいいかもしれません。【参考】以下の記事にもある通り、企業が求めているのは、「既存のあるものを更にいいものに変える、もしくはまったく新しいモノを生み出していくことのできる可能性を持った人材」です。⑨:やや表面的かと思います。今回は取り組み内容にあまり字数を割けていないので、そこに字数を充てるために学びは省略してもいいでしょう。最後に全体的に一つ一つの表現が冗長です。熟語を用いるとスッキリまとまるので意識してみましょう。そこで削った分をマニュアル作成の詳細に充てれば具体性が増すと思います。特にマニュアルの中身についての工夫、共有する上での工夫などがあればぜひとも書きたいところです。採用担当者はビジネスパーソンであり、普段から「簡潔さ・パッと見の分かりやすさ」に特化したビジネス文書を読んで仕事をしています。ESもこのビジネス文書を意識し、無駄や重複はできる限り省きましょう。添削⑪:学びを書く際は”そのエピソードならでは”の要素を強調しよう①アパレル販売のアルバイトで売上改善の為に主に二つの事に注力しました。②私が勤めていた店舗では大型の競合他社が近接し、店舗自体の認知度が低かったことからも目標売上の未達が続いていました。③さらにその現状を受け入れている店員も多く店舗全体の活気もなくなっており、楽しく働ける状況ではないと感じた私は、周囲の協力を得ながら主に二つの事に取り組みました。④一つ目は店舗目標の再検討です。⑤普段の勤務時に店員間で売上獲得を目的とした接客と競合他社との差別化が課題と考えたことから、店員自らが自店の特徴の分析と理解を行い、目標を持った上で接客を行うために取り組み、結果として再来店しやすい店舗を目指すこととしました。⑥二つ目は接客スタイルの変革です。⑦店舗目標の定着の為に新たに押し売りを行わないなど距離感を意識した接客に変え、再来店の機会を促すことで再来店しやすい新たなイメージの浸透を目指しました。⑧結果、目標設定後に前年度売上比130%を達成させることができ、この経験から共通意識を持って方向性を合わせる重要性を学び、個人として課題解決のために周りを巻き込み協働させる力を得たと考えています。(550字以内)フィードバック①:「二つの事」という文言が後述でも繰り返し登場しているので、ここでは「売上改善に注力しました」で問題ないと思います。また、余裕があれば定量的な情報を冒頭で簡単に述べてもいいかもしれません。(例)「アパレル販売のアルバイトにて売上改善に注力し、前年度売上比130%を達成しました。」②:店舗の環境と現状についてよく伝わってきました。少し細かいですが「楽しく働ける状況ではない」について、読み手によっては「利己的である」という印象を受ける方もいるかもしれません。「そのような状況に問題意識を持った」あるいは「やるせなさを覚えた」などの表現に書き換えた方が良いかもしれません。④~⑦:1つ目と2つ目の双方に再来店しやすい店舗づくりの内容が述べられており、内容が混在しているという印象を持たれる可能性があります。1つ目を「店員の意識改革」、2つ目を(再来店していただくための)「接客スタイルの変革」というように、分けてもいいでしょう。また、ESに必ずしも書く必要はありませんが、面接に向けてなぜ再来店の機会増加に着目したのか、自身の中で整理できていると尚良いと思われます。「店舗目標の再検討」について、再検討よりもむしろ店員全員で目標を共有した点に意義があるような印象を受けましたので、「再検討」の文言は言い換えても良いのではないでしょうか。また、自然に「店員自らが自店の特徴の分析と理解を行う」とはなかなか思えませんので、一人一人がそのような意識を持つまでにどんな工夫をあなたが施したか端的にでも述べるべきでしょう。加えて、接客スタイルの変革をよりわかりやすく伝えるためにも変革前のスタイルについて簡単に述べてもいいかもしれません。⑧:一文が長くなってしまっているため、「結果、〇〇できました。この経験より、」のように二文に分けましょう。また「個人として課題解決のために周りを巻き込み協働させる」では、オリジナリティに欠けます。このエピソードでは共通意識を持って方向性を合わせていくという学びにより重点を置いた方がいいでしょう。(例)「周りを巻き込んだ課題解決に取り組む際には、やみくもに施策を施すのではなく共通意識を持つことによって方向性を合わせることが重要と学んだ。」(※あくまでも一例です。)「学び」を書く際は、あなたしか知らない“その経験の成功の秘訣”を、ビジネスでの応用が効く要素に抽象化することで「あなたならでは」かつ「企業で活かせる」方法論になります。【参考】以下の記事にて有名企業内定者の方法論を掲載しているので、参考にしてください。添削⑫:取り組み内容にマッチした結論部分にしよう①私が学生時代に力を入れたことは、開校当初3人だった学習塾の生徒数を50人超にする目標を達成したことです。②私は塾講師としてだけでなく開校当初からの運営メンバーとして裁量権を与えて頂き、社長や塾長と共に「通いたい・通い続けたい塾」を目指し工夫を重ねてきました。③実行策の一つとして、生徒の成績とモチベーションが低く宿題の提出率が低いという課題に対して、塾長と授業内容を抜本的に見直し「宿題テスト」のシステムを導入しました。④この取り組みは、生徒が学習習慣を身につけ勉強への耐性をつけることを目的に、授業序盤に前回の宿題に沿った独自のミニテストを毎回作成・実施するというものです。⑤導入後は宿題提出率が100%になるだけでなく生徒の成績向上にも繋がり、その後の塾のスタンダードとなりました。⑥また、この施策に加えた私の担当クラス独自の取り組みとして「満点ポイントカード」を導入しました。⑦これは宿題テストで満点をとれた生徒にはその都度ポイントに連動したシールを与え、一定以上のシールを集めることで文房具と交換できるシステムです。⑧子どもの収集欲を刺激するだけでなく、カードや景品を塾外での話題に繋げ潜在的な新規生徒へのアピールを目的にしました。⑨この方法により生徒や親のクチコミが広がり、担当する小学生クラスの生徒数が1年で7人増加しました。⑩以上の取り組みの結果、開校当初の目標だった生徒数50人の達成に貢献できました。(600字以内)フィードバック①:「既存生徒の成績向上→2つの目の施策で口コミが広がる→生徒数50人以上達成」というロジックかと思いますが、冒頭の結論部分から「集客に力を入れたのかな」と読み手は推測してしまいます。よって、直後に既存生徒の成績向上活動についての記述が始まることに少し違和感を感じてしまいます。結論部分「生徒数を50人超にする目標を達成」にフォーカスするのであれば「また、この施策に加えた〜」以降を中心に構成していくか、「新たな塾生獲得にはまず既存生徒の士気を上げて教室内の空気を変える必要があると考えた。(orため、)」などのような前置きが必要かと思います。あるいは、冒頭の結論部分を「学習塾の活性化に注力した」→締めの結論部分を「宿題の提出率100%にし、かつ担当クラスを7人増加させた。」としてもいいでしょう。結論部分で示す成果は、取り組み内容に沿ったものにしましょう。間接的に繋がっていても、冒頭から読んでいる読み手には違和感が感じられます。よくあるのが、二つの取り組み内容に対して結論部分が片方にしかマッチしていないパターンです。③:少し一文が長く感じます。「一つは、生徒の成績と宿題の提出率低下を解決するために塾長と考案した「宿題テスト」の導入です。」で十分通じるかと思います。④~⑤:OKです。ただ、読み手によっては「宿題提出率が低かった小学生達にテストを課したところで全員がモチベーションを上げる?」と思うかもしれません。ただテストを導入するだけでなく、導入の仕方に工夫があった、もしくはテストの中身に工夫があったのであれば書いておきたいところです。面接では、導入時の生徒達の反応や意識の変化について詳しく語れるようにしておきましょう。⑥~⑧:OKです。⑨:塾生3人→50人以上という成果にはインパクトがありますが、あなたの担当クラスの7人増加がどれぐらい凄いことなのかあまりピンときません。「〇人だった私の担当クラスの人数が~」というふうに、さらっとでもアピールするといいでしょう。最後に字数制限が600字以内ということで比較的余裕を持って取り組み内容が書けたと思います。これが300字以内や400字以内となった場合、塾講師経験としてはやや特殊な背景(開校当初からの運営メンバー)を説明しつつの構成になるので難易度は上がります。自分の中で伝えたいことの優先順位はつけておきましょう。【参考】以下は文字数ごとに大手企業内定者のガクチカを集めた記事です。解説も掲載しいますので、参考にしてください。添削⑬:組織に働きかけたエピソードは変化の過程を示して説得力を高めよう①300名所属する〇〇〇〇部の代表として長年成し遂げられていなかった学内戦の優勝と関東大会ベスト4に導いた経験である。②私が代表に就任するまでは試合に出られない部員がチームに貢献できる場が少なく、それにより部員間のモチベーションが異なる状態だった。③目標達成のために組織力の向上が不可欠だと考え2つの取り組みを行った。④第1に、自チームと同様の課題を抱えている他大学のチーム10団体を巻き込み、普段試合に出場できていない選手の試合機会確保を目的とした大会を企画し、活躍の場を設けた。⑤第2に、部員と1対1のコミュニケーションの機会を増やし、良い意見は必ず実行、改善点は次の練習までに必ず修正する、出た意見を全員に共有する。⑥これを日々積み重ねることで部員との信頼関係の構築に努めた。⑦これら2つの施策によりチームに一体感が生まれ、各部員に主体性や責任感が芽生え、その結果、チーム目標を達成することができた。(400字以内)フィードバック①:OKです。③:「組織力」という言葉では抽象的なので、もっと具体的に「目標達成のためには○○することとが不可欠だと考え~」とした方が、あなたの着眼点をアピールできます。また、ここで浅すぎる分析を書く人も多いです。(例)「サークルの赤字の原因は、支出が収入を上回っているからだと考え、~」ガクチカにおいて、課題への分析内容や議論の結果が浅すぎるものが多い。例:「早期退塾の原因は、塾への満足度が低いからだと分かった。」ここであなたならではの思考や着眼点をアピールしたいところ。内定者のESから一部抜粋したので参考にしてみてほしい。pic.twitter.com/EsqamU5Sao—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)August25,2020④:どう巻き込んだのかあなたなりの工夫を端的にでも書くとさらにいいでしょう。SNSで声をかけたのでしょうか、集まる機会を設けたのでしょうか。⑤:本来ならここをもう少し具体的に書きたいところですが、今回他の取り組みや字数を考えると仕方ない気がします。よって、面接では「良い意見の実行」と「改善点の修正」の具体的なエピソード、「どんな意見を共有すればチームにどんな変化があったか」を詳細に語れるようにしておきましょう。組織に対して働きかけたエピソードを語る際、「こんなことをした→結果~」というロジックだと「そんな簡単に集団って変わる?」と思われてしまいます。「こんなことをした→メンバーの変化→結果~」と説明することで、説得力が高まります。⑦:「一体感」というワードよりも「これらの施策により課題であったチーム内の温度差が解消され、各部員に主体性が生まれた。結果~」などの表現の方が冒頭とより噛み合うと思います。最後にいくつか指摘しましたが、現状でもよく書けていると思います。面接でいかに二つ目の取り組みについて分かりやすく語るか、という練習に励んでおきましょう。【参考】以下に面接にけるガクチカの深堀り対策記事を貼っておきますので、参考にしてください。添削⑭:抽象的な言葉は”自分の言葉で”説明できるようにしておこう①「○○○○」に参加したことです。②このイベントでは、大学での教育をより良くするための方法を話し合うもので、大学2年生の時に参加しました。③私はここで、人の話をよく聞き、場の雰囲気を円滑にするという強みを発揮しました。④イベントには、教員、職員、他学部他学年の生徒達200人以上が集まりました。⑤チームで話し合う場では、意見が次々に出たために話が上手く纏まりませんでしたが、私は自分が発言をする前に他人の意見をよく聞いてから発言をしました。⑥その結果、チームの意見が纏まりやすくなり、教員や職員の方々に伝わりやすくなりました。⑦このように、良いチームづくりに貢献しました。(300字以内)フィードバック①:「○○に参加して△△したこと」というふうに、成果まで示した方が望ましいです。②:「より良く」では、このイベントがどういったものなのかピンとこないので、もう少し具体的な目的を書いた方がいいでしょう。③~⑤:抽象的で、議論の飛躍が見られます。・まずは抽象的な表現を変えてみましょう。「大学での教育をより良く」「良いチームづくり」これらについて、あなたの考える「良い」を具体的に定義すると良いかと思います。抽象的な言葉は使わない方が無難ですが、もし使う際は面接に向けて「その言葉が自分にとって何を意味するか」を考えておきましょう(例)「私は、『協調性』とは『異論を受け入れつつも自らの主体性を損なわないこと』だと考えています。私が所属するサークルでは~~のようなことがあり、このような考えにいたりました。」就活において抽象的な言葉を使う際は、「自分にとっての○○とは」をしっかり説明できるようにしておきたい。・リーダーシップ・グローバル・協調性・コミュニケーション力・成長・やりがい・チームワークetc...—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)July10,2020・次に論理の飛躍を解消しましょう。「他人の意見をよく聞いてから発言」しただけで勝手に200人以上の「意見が纏まりやすく」なることはないはずです。大人数の意見をまとめるための自分なりの方法論を示した方がいいでしょう。また、取り組み内容が「人の話をよくきく」では正直弱いので、「議論形式を変えて意見の交換をスムーズにした。具体的には、~」といったレベルで伝える必要があります。本記事の「添削①」でお伝えした「心がけレベルではなく再現性ある行動を」というアドバイスが今回も当てはまるので、そちらも参考にしてください。⑥~⑦:取り組み内容の具体化と同様、成果部分も「団体の議論効率化に成功し、教員や職員の方々から○○のような声をいただいた」といった具体化が必要です。最後に・「心がけ」ではなく「仕組み化」or「方法論」を示すこと。・抽象的な言葉は読み手が脳内で映像化できるくらい具体化。この二つを意識して、見直してみてください。【参考】本記事では二回目の登場となりますが、意見交換においての工夫を伝える際は以下の記事が参考になります。ガクチカ完全攻略記事一覧「学生時代頑張ったこと」は就活において最重要設問と言えるほど頻出です。よってガクチカを武器にできればあらゆる企業の選考で有利に戦うことができます。unistyleのコンテンツを駆使し、さらなるブラッシュアップに励みましょう。以下にガクチカに関する記事を一覧にしてまとめましたので、参考にしてください。ガクチカ完全攻略記事一覧1.そもそもガクチカって何?2.ガクチカがない人の対処法3.ガクチカの書き方を徹底解説4.ガクチカの例文を紹介(1)ガクチカでゼミ活動をアピールするには(2)ガクチカでサークル活動をアピールするには(3)ガクチカで留学経験をアピールするには(4)ガクチカで長期インターンシップをアピールするには(5)ガクチカでボランティアをアピールするには(6)ガクチカで研究(研究室)をアピールするには【理系学生向け】(7)ガクチカで体育会系部活動をアピールするには(8)ガクチカで資格・TOEICをアピールするには(9)ガクチカで趣味をアピールするには(10)ガクチカでアルバイトをアピールするには5.面接でのガクチカ対策と頻出質問10選 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就活とは学生と企業の化かし合い?自己PRはどこまで盛っていいのか? 就活とは学生と企業の化かし合い?自己PRはどこまで盛っていいのか? 「就活とは企業と学生の化かし合いである」という言葉を耳にしたことのある方はいらっしゃるでしょうか?インターンと採用活動の関係性を否定しながらも、選考解禁前から水面下での採用活動を実施する企業。「御社が第一志望です」と最終面接で伝えておきながら、内定獲得後も就職活動を続ける学生。こうした現実を踏まえると、「化かし合い」とは実に言い得て妙な表現だなと思えます。もしかすると、読者の中にも自己PRで"話を盛った"経験のある方がいらっしゃるかもしれません。正直になところ、面接官は学生の「盛った話」にどこまで気がついているのでしょうか?そもそも、自己PRで話を盛る行為はどこまで許されるのでしょうか?この記事では、自己PRの場で話を盛ることの是非について考察していきます。【本記事のアウトライン】▶就職活動で嘘をつく学生たち▶"自己PRを盛る"3つの方法▶企業は学生の嘘に気づかないのか?▶結局、自己PRは盛って良いのか?▶それでも自分に自信が持てない学生へ▶最後に:企業だって"自己PRを盛っている"就職活動で嘘をつく学生たち自己PRに限らず、就職活動において話を盛ったり、嘘をついたりする学生は意外と少なくないようです。少し情報が古いですが、就活支援サイト「キャリタス」を運営するディスコが2017卒の学生を対象としたモニター調査によると、就職活動で「嘘」をついた経験のある学生は回答者全体の74.1%を占めています。最も多かった嘘は「第一志望ではないのに『第一志望です』と言ったこと」であり、全体の7割を超える学生が経験があると答えていました。自己PRなどの学生時代のエピソードに嘘を混ぜたことのある学生も、全体の3割ほど存在していました。参考:【2017年度就活生モニター調査】2016年10月調査学生が自己PRに嘘を混ぜる背景には、多くの学生の話を聞くことになる面接官に自分がどれだけ優秀な人材であるかをアピールするために、少しでも優れた実績を語りたいという思いがあると考えられます。第一志望ではない企業の面接で『第一志望です』と偽ることは、少しでも選考通過率を上げるため、受けてない企業・落ちた企業の選考状況を偽るのも面接で優遇される可能性があるためです。とにかく学生は必死です。その気持は非常に理解できます。"自己PRを盛る"3つの方法自己PRにおける学生の話の盛り方は、大きく以下の3つの方法に分けられます。【1】「数字」を盛る【2】「役職・肩書き」を盛る【3】「経験」を盛る【1】「数字」を盛る1つ目は具体的な「数字」を持ることで、自分の実績を現実以上に大きく見せる方法です。その中には、企画したイベントの参加者数といった「人数」を盛る方法や、アルバイトに取り組んだ期間といった「期間」を盛る方法、部活動での実績といった「成果」を盛る方法などがあります。【自己PRの例】・「大学では100名規模の学生団体を運営していました」(会員数は100名だが、実際に活動に参加している会員は10名しかいなかった)・「1年生の秋から長期インターンシップに取り組みました」(実際に長期インターンシップを始めたのは大学3年生の秋からだった)・「アメフト部ではキャプテンとしてチームをリーグ優勝に導きました」(リーグ優勝は先輩が運営代の実績であり、当時はキャプテンではなかった)【2】「役職・肩書き」を盛る2つ目の方法は、自分が所属している組織内における「役職・肩書き」を盛る方法です。特に「就活の時期になるとサークルの幹事長、副幹事長が大量発生する」と言われるくらい、リーダーシップ経験をアピールするために役職を盛る学生は多いです。もっとも、リーダーシップを伝える上で大切なものは肩書きではなく、集団においてどのように考え、どのように行動したかといった経験の中身であると思われます。【自己PRの例】・「ゼミでは副幹事長として、幹事長とメンバーの架け橋を務めていました」(実際のゼミには副幹事長の役職は存在していなかった)・「サークルで企画係として、メンバーが打ち解けやすい環境作りに努めていました」(実際にはサークル内の飲み会で幹事を担当することが多かっただけだった)【3】「経験」を盛る3つ目の方法は、自らの「経験」を盛る方法です。実際に経験を盛る方法は、経験の中に新たなストーリーを付け加える方法から、学生時代に経験した出来事そのものを作り上げる方法まで様々です。【自己PRの例】・「サークルの改革に取り組んだ当初は、他のメンバーからの強い反対を受けました」(実際には他のメンバーからの反対は無く、改革はスムーズに進んだ)・「留学中ではインターンとして現地のNGOで働いていました」(1日だけ見学に行っただけであり、実際には働いていなかった)企業は学生の嘘に気づかないのか?実際に企業は学生のこうした嘘に気が付かないものなのでしょうか?巷では全く嘘の自己PRで大手企業から内定を勝ち取ったという学生の武勇伝を聞くこともありますが、結論から言うと、面接官は就活生の自己PRの嘘に気づくことも多いようです。企業側が学生の嘘を見抜く際には、大きく以下の3つの手段を用います。【1】経験に対する深掘り【2】仕草や表情の確認【3】適正検査の結果とのギャップ【1】経験に対する深掘り企業が学生の嘘を見抜く最も一般的な手段は、質問による深掘りです。一般的な自己PRでは学生時代に頑張った経験を伝えると、「なんでそれをやったの?」「その中でどんな工夫をしたの?」といった風に、面接官から学生の人間性を図るための質問が様々な角度から飛んできます。【深掘り質問の例】学生の回答:「大学では野球サークルのキャプテンとして学生の意識改革に取り組みました。その結果、チームをリーグ3位に導くことができました。」面接官の質問例:「普段の練習はどんな場所で行ってるの?」「練習は週に何回くらい行ってるの?」「リーグにはどのくらいのチームが所属しているの?」「学生の間にはどんな意識の差があったの?「その差はどうして生まれてしまったと思う?」「意識改革では具体的にどんなことに取り組んだの?」「意識改革をする中で、何か困難なことはあった?」「そもそもなぜ野球サークルに入ろうと思ったの?」「キャプテンになったきっかけは?」「リーダーに必要なものって何だと思う?」「野球サークルの活動を通じてどんなことを学んだの?「それはうちの仕事でどんな風に活かせる?」深掘り質問は面接で普段から行われているものですが、嘘をついている学生は頭の中で考えながら回答しなければなりません。一つ嘘をついたら、それを誤魔化すために更に嘘を重ねなければなりません。そのため、たとえどんなに聞かれそうな詳細な事実を徹底的に練り上げていたとしても、話の中に矛盾が生じてしまう場合が多いようです。【2】仕草や表情の確認普段とは違う学生の仕草や表情から、学生の嘘がバレることもあります。嘘を隠すことが苦手な学生の中には、以下のような仕草や表情を無意識で見せてしまい、面接官から怪しまれてしまう者も多いようです。【嘘をつく仕草の例】・瞬きが多い・視線が泳いでいる・目や鼻をよく触る・不自然なほど強調する・声が普段より小さいなど他にも多数。【3】適正検査の結果とのギャップ場合によっては、WEBテストにおける性格検査の結果と自己PRの内容のギャップから学生の嘘がバレることもあるようです。例えば、性格検査によって内向的と診断された学生が「サークルの代表として周囲に積極的に働きかけた」といった趣旨のエピソードを話したとします。その場合、適正検査から分かる学生の性格と自己PRから推し量れる学生の性格の間のギャップが大きすぎるために、面接官に疑われる可能性が高いです。このような矛盾を生じさせずに企業を騙し通すためには、性格検査の段階から性格を一貫させなければなりません。結局、自己PRは盛って良いのか?以上のような方法で企業は学生の自己PRの嘘を見抜こうとしています。それでは結局、学生が自己PRを盛ることは許されるのでしょうか?unistyleでは主に以下の3つの理由から、自己PRを盛ることを基本的にはおすすめしていません。【1】嘘をつき続けるには相応の覚悟が必要【2】自己PRを盛るメリットはあまりない【3】内定獲得後に苦労するかもしれない【1】嘘をつき続けるには相応の覚悟が必要事前にエピソードを徹底的に練り上げていても面接官を誤魔化せない方から、何も準備せずとも上手に嘘を話して面接を問題なく通過できる方まで様々だとは思いますが、嘘を突き通すにはそれなりの覚悟と準備が求められます。性格検査から面接の段階まで一貫性のある回答ができるように、自分自身のエピソードの詳細を作り込む必要があります。また、面接官から想定外の質問が飛んできた場合にも、矛盾を生じさせないように臨機応変に対応しなければなりません。また、面接官に嘘がバレてしまった場合には、素直さや誠実さに欠ける人物と思われ、選考に不利に働くかもしれないリスクも考えなければなりません。(ひょっとしたら、企業によっては自信を持って嘘を話す度胸が認められることもあるかもしれませんが可能性としては皆無に等しいでしょう。)【2】実は自己PRを盛るメリットはあまりない実は学生が思っているほど自己PRを盛るメリットはありません。多くの学生は、面接の場で自分がどれだけ優秀であるかを伝えることが合否につながると考え、少しでも輝かしい実績をアピールしようとしています。就活支援サイト「リクナビ」を運営するリクルートが発行した「就活白書2018」によると、企業は「人柄」「企業への熱意」「今後の可能性」を採用の際に重視しているようです。参考:就職白書2018-採用活動・就職活動編-面接の場面で「人柄」や「熱意」を伝える際には、実績の大きさがあまり重要ではありません。自分自身の人間性を面接官に伝えるためには、何をやったかよりも、なぜ取り組んだのかを説明する方が大切だと思われます。以下の記事は、どちらもアルバイト経験のみで大手企業からの内定を獲得した学生のコラムです。これらの記事を読んでいただけば、特別な実績がなくても人気企業からの内定獲得が十分可能であることがお分かりいただけると思います。参考:【3】内定獲得後に苦労するかもしれないもしも嘘の自己PRで志望企業から内定を獲得することができたとしても、その企業へ入社した後に苦労するかもしれません。エントリーシートなどの採用活動の際に利用された資料は入社後も企業に保管され、配属や異動を決める際の参考資料に用いられます。例えば、あなたが面接で「フランスへ留学していました。フランス語の日常会話も余裕です」と嘘をついて内定を獲得した場合には、入社早々にフランスへの出張を命じられて困ることになるかもしれません。また、社員間の距離が近い企業の場合はあなたが面接で話した内容が社員間で既に共有されている可能性もあります。例えば、あなたが運動が苦手なのに身体的なタフさをアピールするために「学生時代にテニス部で部長をやっていました」といった嘘をついて内定を獲得した場合には、会社のテニス部への勧誘をしつこく受けることになってしまうかもしれません。そもそも本人の性格と会社のカルチャーがフィットしていない可能性も考えられます。例えば、部活動の経験からチームで働くことが好きな学生が、個人の成果が重視される企業で働いたとしても居心地の悪さを感じて、社内でも活躍できない可能性があると思われます。参考:それでも自分に自信が持てない学生へここまでの記事を読んで、自己PRを盛ることがあまり得策ではないことがお分かりいただけたでしょうか?とはいえ、企業が学生時代に取り組んだ経験の「結果」もある程度は評価に組み込んでおり、結果が伴った学生の方が人気企業の内定を勝ち取る可能性が高いことも事実ではあります。ここでは「面接は、ありのままを話した方が良いことは分かったけど、今の自分のエピソードに自信が持てない」といった学生に向けて、今からでもできることを紹介しておきます。(もっとも一握りの特別な学生を除いた残りの多くは横並びの状態なので、それほど気にする必要はないと思います。)【1】今からでも「経験」を作りに行こう【2】「経験」自体は盛らずに、少しだけ「数字」を盛ろう【1】今からでも「経験」を作りに行こう一番のおすすめは、自己PRとして胸を張って語ることのできる経験をこれから作りに行くことです。自己PRというと、サークル・ゼミ・アルバイトなどでの長期間・継続的に取り組んだ経験をアピールする学生が多いですし、そうでなければならないと思っている学生が多いように思います。しかし、就職活動では何も「すごい」経験ばかりで固める必要はありません。それよりも、一つの物事に対してどれだけ本気で向かい合ったかのかを伝えることの方が大切です。短期インターン・短期留学・ボランティア・イベント企画など、アピールする内容自体はなんでもいいので、今からでも何かに本気で取り組んだ経験を作りに行きましょう。参考:【2】「経験」自体は盛らずに、少しだけ「数字」を盛ろう面接まで時間が残されておらず、今から新しいエピソードを作ることが難しい方は仕方がありません。少しだけ結果の「数字」を盛りましょう。運営する団体の会員数・大会での成績といった数字を少し盛るだけであれば、経験の内容自体が大きく変化する訳ではないので、ごまかしが効きやすいと思います。ただし、これは学生に自己PRの内容に対する自信を持たせるため行為であって、面接官の評価はあまり変わらないであろうことには注意してください。先述の通り、企業は学生の「生み出した成果」よりも「物事に対する取り組み方」を重視しています。エピソードに新しいストーリー付け加える・エピソード自体をでっちあげるといった「経験」を盛ることだけは絶対にやめましょう。これは、企業が学生を評価する際に重要視している「物事に対する取り組み方」をでっち上げることになります。上手く語れず、嘘がバレる可能性が高い上に、もしも内定を獲得できたとしても入社後に苦労するでしょう。最後に:企業だって"自己PRを盛っている"繰り返しになりますが、面接は「自分がいかに優秀な人物であるか」を伝える場ではなく「学生と企業の相性を確かめる場」です。どれほど輝かしい実績を持っていたとしても、どれほど面接の受け答えに自信があったとしても、落ちるときは落ちます。綺麗事のようでもありますが、学生の皆さんには実績の大きさばかりに気を取られないで欲しいと思っています。また余談にはなりますが、企業も学生と同様に自己PRを盛っていることに注意する必要があります。企業説明会では、会社の本当に悪い部分を聞けることはまずない上、座談会に参加する社員は選ばれた一部のエースだけです。こちらの最近の傾向としては、とにかくグローバルを強調をする企業が多いように感じられます。企業選びの際には会社の説明を真に受けるのではなく、OB訪問などの自分なりの情報収集を踏まえた上で判断するようにしていただければと思います。自己PR完全攻略記事一覧1.自己PRの基本知識(意味・強みの種類・自己紹介やガクチカとの違い)2.自己PRが見つからない人の対処法3.自己PRの書き方・書く際のポイントを解説4.自己PRの書き方を文字数別に解説5.自己PRの書き出しを解説6.自己PRの締めを解説7.自己PRのES例文集(強み別)8.自己PRのES例文集(業界別)9.面接での自己PRの伝え方10.面接での自己PRにまつわる頻出質問集 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【内定者が語るキーエンス】入社後の実情と選考の全容とは 【内定者が語るキーエンス】入社後の実情と選考の全容とは 本記事では謎に包まれたキーエンスの選考や、選考を通じて感じた同社の雰囲気を明らかにしていきます。お読みいただければ、同社の事業内容、選考、また社風や雰囲気が理解できると思います。企業理解にお役立てください。本記事のコンテンツ・キーエンスとは?・キーエンスの選考の全容・キーエンスの雰囲気・内情・内定者から見たキーエンスの課題・キーエンスの扱う商材に興味を持てるか・最後に└内定者が体験した実際の選考フロー(営業職)└面接でされた質問(生産技術職)└選考で重視されていたと感じた点(コンサルティングエンジニア職)キーエンスとは?大阪に本社を置く精密機械メーカー。社員は2,121名(※2017年時点)。センサー等を扱うBtoBの企業であるため、世間一般からの認知度は決して高くありません。筆者も就職活動に本格的に着手するまでは、その存在を知りませんでした。一般的なサラリーマン(平均年収)の2倍以上、年収は36歳で1861万(※2017年時点)という驚異の数字で、就活生からの人気も高いです。「今が好調なだけで、そんな年収の会社いつ潰れるかわからないでしょ?」とツッコミを入れたくなる学生も多いかもしれませんが、キーエンスは超健全経営で無借金、営業利益が50%という驚異の数字を叩き出しています。この数字がどれだけ凄いかというと、17年間企業の収入がゼロでも継続できるというレベルです。そして、「人件費は経費にあらず」というモットーのもと、その利益の多くを社員に還元しています。キーエンスは、メーカーでありながら工場を持たない「ファブレス経営」、各社員が特定の地域を任され営業を行う「テリトリー制」、商品を決して値下げしない「コンサルティング営業」という独自のスタイルを持っていて、これによって付加価値の高い商品を世に送り出し、莫大な利益を上げています。さらに詳しいキーエンスの説明は、企業サイトを参照してください。今回は企業紹介が本題ではないので割愛させていただきます。今回は就活生目線で、人気企業キーエンスの選考や雰囲気について書いていきます。(営業職志望で選考を受けたので、技術職の選考については不明です)キーエンスの選考の全容1次面接:20秒自己PR一般的な企業とは異なり、キーエンスの選考ではエントリーシートは課されず、面接を兼ねた説明会に参加することで選考がスタートします。そのため、4年制大学卒業見込みであれば、誰でも選考に参加できます。説明会は会社ではなくホテルの大広間で行われ、1回の説明会で100人以上参加していた印象を受けました。その説明会が複数、東京・大阪で行われます。採用人数、説明会回数から考えて、この1回の説明会の中から1名が採用されるといったイメージです。説明会終了後、性格検査、そして人事の前で20秒間自己PRが行われます。私は当時流行していたキャッチコピーをモジって、自己紹介。ほぼ流れ作業で、驚くほど速く終了。しっかりと目を見て話せるかどうかなどをチェックしている気がしました。数日後、通過者には電話連絡がきます。2次面接:説得面接キーエンスは選考に進むごとに面接とは別日で、さらに詳しい説明会に参加しなければならなりません。そのため、二次面接前にその説明会に参加することになります。まだ学生は相当数残っていました。面接ではキーエンス独特の「説得面接」が行われます。学生3対面接官1で、その面接官に「私は○○のことが嫌いです。私が○○好きになるように説得してください」と一人一人問われます。私の時は、○○が「ミーティング」でした。論理性、臨機応変な対応力、瞬発力を見ている気がしました。翌日、通過者のみに電話連絡がきます。3次面接:カメラ面接またも別日に説明会に参加しました。多少絞られてはいましたが、まだイメージより多くの学生が残っていました。そこでは性格・言語・非言語の筆記試験も行われます。内容としては他社に比べ簡単なので、そこまで心配する必要はないでしょう。面接前には、軽いエントリーシートのようなものを書きます。面接では学生1人に対して面接官2人で、その2人の間にビデオカメラが置かれています。面接の様子などはすべてこのカメラに撮影されます。面接自体は比較的オーソドックスなものですが、「あなたが経営者になったらどんな社訓をつくる?3つ言って」など変わった質問もありました。2次面接同様、論理性、臨機応変な対応力、瞬発力などの「営業としてのセンス」を見られている気がしました。翌日、通過者のみに電話連絡。ここが鬼門で、多くの学生がここで連絡が途絶えるようです。4次面接:人事面談こちらが最終面接となります。人事と1対1での面接です。他社の選考状況と3次選考の際の性格について、そして「選社の軸」を深堀りされます。選考自体が終盤の時期の場合は、その場で内定を出すこともあるそうです。数日後、内定者には人事から直接電話がかかってきます。キーエンスの雰囲気・内情なんとなく私はキーエンスに対して「拝金主義で社員は冷たく、仕事で疲れ果てている」という勝手なイメージを抱いていました。インターネット上や就活生の噂でも、あまりいい話を聞かなかったためでしょう。しかし実際、説明会・選考等に参加すると、社員の方々は明るく人当りがよく、残っている学生も非常に優秀でした。他社を何社も受けましたが、キーエンスの社員の方々の雰囲気・印象の良さは群を抜いていました。やはり、営業力を企業の強みとしているだけあると感じました。「激務で家に帰れないのではないか・・・」など心配する就活生も多いのかもしれませんが、社員は10時前には全員退勤しなければならず、帰宅できないといったことはないそうです。土日は取引先も休みのため、出社することはないとのこと。さらに長期休暇も取得でき、その際に給料とは別途手当が出ます。また、「分刻みの仕事で、社員は会社に監視される」との噂もありますが、営業に行く際の出社や帰社の時間を記録するだけで、監視されるわけではないそうです。毎日サボることを考えている人には向かないかもしれませんが、効率的良く仕事がしたいタイプや向上心のある人にとっては良い環境であるかもしれません。その点を考えると、外資系金融、商社、マスコミに比べ、激務とは言えず、給料も同水準です。インターネットや就活生の間で評判が低いのは、高い年収に対する嫉妬や選考に落ちた事への憂さ晴らしから、ネガティブな情報が発信されるという側面もあるのかもしれません。内定者から見たキーエンスの課題ここまで読んで「キーエンス最高!」と思った学生もいるかもしれません。では、キーエンスの課題や問題点は何でしょうか?私が受けた印象としては、人材の多様性、特に男女比率です。大半が男性社員であり、女性は働きにくい状況のようです。この点は改善を試みているようですが、女子学生自体がキーエンスへの就職を避ける傾向があるため、なかなか改善は難しいようです。しかし、この点は逆に「男性と同じく、バリバリ仕事をして、同じかそれ以上稼ぎたい」というキャリアウーマンを目指す女性にとっては、同性のライバルが少ないためチャンスであると思います。キーエンス側としても積極的に女性を採用したいとのことなので、選考を受けてみてはいかがでしょうか。また、一部転職サイトの情報では、ポストが不足しており、ある程度昇進するとキャリアステップが止まってしまうという記述がありましたが、これは大手企業であればどこも抱えている問題であり、キーエンスに固有の問題とは言い切れないと思います。キーエンスの扱う商材に興味が持てるか就活を体験した学生の目線からすると、キーエンスの扱う「精密機械」やその領域に興味が持てるかどうかが、キーエンスに向いているかどうかを考える上で大きい要素だと感じました。センサー等の精密機械は自動化が進められるこれからの時代に、多くの業界と関わるチャンスがあるかもしれません。しかし、深く一つの特定の分野に関わることは難しいと思います。ビール会社では自動車は扱えないし、IT企業では石油は扱えないように、キーエンスでも扱えない領域が勿論あります。つまり、これからやりたいことが鮮明な人(精密機械がそれに該当しない場合)には、キーエンスをおすすめできません。逆に、やりたいことが決まっておらず、就職活動を通してそれを決めていきたい人、20代で外車に乗りたい人にはおすすめです。最後にここまで読んで皆さんのキーエンスのイメージはどのように変わりましたか?「百聞は一見にしかず」というように、世間のイメージなどで決めず、ぜひ実際の選考を受けてみてください。キーエンスという企業では、高い営業力と専門的な商材を扱うことへの理解が必要なことは本記事から感じていただけたと思います。そのためにもユニークな選考が行われており、内定者や社員の皆さんは大変魅力的な方が多く、決して年収だけが魅力の企業ではありません。また、キーエンスの営業は中途では入社できません。キーエンス流の質の高い営業スキルを若いうちに叩き込むためです。つまり、新卒のみにチャンスが与えられるのです。受けてみて損はないと思います。また以下では、キーエンス内定者による本選考レポートを紹介いたします。筆者とは別角度でキーエンスの選考をレポートしていますので、更にキーエンスの選考を知りたい方は続けてお読みください。キーエンス内定者が体験した実際の選考フロー(営業職)・それぞれの面接およびGDについて、社員の数および年代、面接を受ける学生の数、面接会場、面接時間、質問内容、面接の雰囲気、面接の感想についてご記入ください。面接がない場合は「なし」とお答えください。[1次選考]20秒PR+性格検査@八重洲の貸会場20秒で自己PRをするという非常に特殊な選考だが、社員の方の元気が非常に良く、ものすごい速さで選考が行われていった。[2次選考]4-1のグループ面接@東京本社面接官はベテラン社員。順番に同じ質問をしていく形式。オーソドックスなものからはじまる、最後は説得面接(〇〇が好きじゃないんだけど、好きになるように説得してくれる?)。〇〇の部分が人によって変わる。[3次選考]1-2の個人面接@東京本社中堅社員が相手。ひたすら頭の回転を見るような質問をされる。具体的には、〇〇に必要な3要素ってなんだと思う?のように、事前準備が不可能なものばかり。[最終選考]1-1の個人面接@東京本社人事部採用担当が相手。3次選考の際に行った性格検査のフィードバックや、選考状況など。3次選考の時点でほぼ決まっていたような印象を受けた。その場で内々定を告げられた。内定者による本選考レポート(営業職)をすべて見るキーエンス内定者が面接でされた質問(生産技術職)・それぞれの面接およびGDについて、社員の人数および役職、面接を受ける学生の人数、面接会場、面接時間、質問内容、面接の雰囲気、面接の感想についてご記入ください。面接がない場合は「なし」とお答えください。【一次面接】学生3人対社員1人@新大阪本社フェスイシート(自己PRと自分を表す3つの言葉)について質問事前に解いた問題について質問と回答【ニ次面接】学生1人対社員3人@新大阪本社世間話仕事選びの軸なぜ生産技術か課題に対してどう取り組んだの?失敗した経験は?次にやったらできる?ちょっと違うこととかだと?他人からどう思われているか?モチベーションを上げるのに必要な要素3つその理由年功序列じゃなくなるのはどうか最後に自分に点数つけるなら何点か、理由は?【三次面接】学生1人対社員2人@新大阪本社簡単なアイスブレイクなぜ今の学部にしたかからのその考え方がいまどう生きてるか企業選びの軸成長ってどうなったら成長?電気系、ソフトウェアは大丈夫?人前に出るのは得意なの?性格かわった?欠点は?それで仕事大丈夫?自分の担当工場で製品作れなくなったけど、どうする?内定だしたら就活やめる?【最終面接】学生1人対社員1人@新大阪本社企業選びの軸志望している会社一つ一つについてかなり深くつっこまれた。内定者による本選考レポート(生産技術)をすべて見るキーエンス内定者が、選考において重視されていたと感じた点(コンサルティングエンジニア職)・本選考において評価されたと感じたポイントや選考において重視されていたと思う点について教えてください。(100文字以上)論理的思考力や頭の回転の速さを重要視していると感じた。特に2次面接の質問内容は良くできない質問や考え込むような質問が多かった。そのような質問をされた際に、瞬時に頭の中で情報を整理し、相手に伝わるように簡潔に回答することが重要だと思った。ただ、回答に詰まったら即ダメというわけではないようではある。実際、私も回答に詰まったこともあったが、しっかりと考えをまとめたうえで答えた結果通過できた。内定者による本選考レポート(コンサルティングエンジニア)をすべて見る 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