不動産2トップ、三井不動産と三菱地所の牙城を崩したのはあの企業。その背景には綿密な経営戦略が!?

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最終更新日:2023年10月17日

不動産2トップ、三井不動産と三菱地所の牙城を崩したのはあの企業。その背景には綿密な経営戦略が!?

1月の今日この頃、就活生は業界研究・企業研究に勤しんでいるかと思います。

そこで、今回は就活生からの人気の高い不動産業界の大手企業6社を、各社が発表した2020年3月期第二四半期決算を基に分析してみました。

IR情報・第二四半期決算などと聞くと、「IR情報で企業研究って難しそう」と思う就活生も多いかと思います。

本記事では、IR情報の基本知識と各社のセグメント別の営業成績を、IR情報に馴染みのない就活生にもわかりやすく分析・解説しているので、業界研究・企業研究・他社比較に役立てていただけると幸いです。

◆「IR情報」とは
IR情報とは、英語でInvestor Relations、日本語では「投資家向け広報」と呼ばれるもので、企業が投資家向けに経営状況や財務状況、業績動向に関して発信している情報のことを指します。

就活生がIR情報を分析するメリットとしては、定量的な数字で企業研究をすることができ、今後の注力する事業領域などを垣間見ることができます。

◆年度の数え方
IR情報での年度表記は、その年度の通期決算をする時期で表記します。例えば、「2020年3月期」という期間は2019年4月1日から2020年3月31日を指します。

◆「第二四半期」とは
一年間(12か月)を4つに分割した3か月の期間を四半期と呼びます。その年度の4月から6月末までが第一四半期、7月から9月末までが第二四半期、10月から12月末までが第三四半期、1月から3月末までが第四四半期となります。

そのため、「2020年3月期第二四半期」という期間は2019年4月1日から2019年9月30日までを指します。

第二四半期決算では、その年度の第二四半期(4月から9月末)までの決算報告となるため、上半期の経営状況の指標として用いられます。

また、Quater(四半期)の頭文字「Q」を使って、2020年3月期第二四半期を2020/3-2Qと表記する場合もあります。

◆「営業利益」とは
売上高から、原価と営業活動に要した費用(販売原価や人件費)を差し引いた利益のことを指します。

◆「営業利益率」とは
売上高に占める営業利益額の割合です。営業利益率が高いほど効率的な営業活動をしていると言えます。

過去4年間の営業利益の推移

昨年度(2019年3月期通期決算)も含めた過去4年間分の営業利益の推移を示すグラフは以下の通りです。

【期間の見方】
2016年3月期:2015年4月1日~2016年3月31日
2017年3月期:2016年4月1日~2017年3月31日
2018年3月期:2017年4月1日~2018年3月31日
2019年3月期:2018年4月1日~2019年3月31日

上記グラフを見ると、三井不動産・三菱地所・住友不動産の営業利益が過去4年間で順調に推移していることがわかります。

不動産業界のトップランナーは変わらず三井不動産。2017年3月期通期決算から三菱地所が次いで二番手。その2社を追いかけるのが住友不動産という構図です。

昨年度の不動産業界4位は、過去4年間を通して毎年度微増している東急不動産でした。

それに対し、野村不動産・森ビルの営業利益は過去4年間でほぼ横ばいの状況です。

【2020年3月期第二四半期決算】不動産6社の営業利益比較

【2020年3月期第二四半期決算】は以下の通りです。また、過去4年間分を合わせたグラフを作成しています。

【期間の見方】
2017年3月期第二四半期:2016年4月1日~2016年9月30日
2018年3月期第二四半期:2017年4月1日~2017年9月30日
2019年3月期第二四半期:2018年4月1日~2018年9月30日
2020年3月期第二四半期:2019年4月1日~2019年9月30日

【2020年3月期第二四半期決算】を、前年同期比で対比させてみると以下のようになります。

  • 住友不動産:1,375億7300万円(前年同期比9.8%の増益)
  • 三井不動産:1,186億400万円(前年同期比5.8%の増益)
  • 三菱地所:922億7600万円(前年同期比13.7%の減益)
  • 東急不動産:316億8200万円(前年同期比1.5%の減益)
  • 森ビル:305億円(前年同期比15.0%の減益)
  • 野村不動産:216億8400万円(前年同期比16.7%の減益)

このグラフから読み取れることとして、最も大きなポイントが、住友不動産が【2018年3月期第ニ四半期決算】から3年連続で首位に立っていることです。

住友不動産・三井不動産が前年度同期比で増益、東急不動産が微増、三菱地所・野村不動産・森ビルが減益という結果になりました。

また、不動産業界全体に影響を及ぼすようなトレンドは以下のようなものが挙げられます。

  • 「2019年上半期、首都圏の新築マンション供給戸数減少も、平均価格は上昇」

    首都圏における2019年上半期の新築マンションの新規供給戸数は、前年同期(2018年上半期)の1万5,504戸から2,068戸(13.3%)減少の1万3,436戸で、上期としては3年ぶりの減少となり、「1992年(1万959戸)以来の低水準」となった。2019年下半期の供給戸数は2万3,500戸を見込んでおり、2018年下半期と比べ8.7%増加すると見ている。

    2019年上半期の1戸当たりの平均価格は6,137万円(同2.9%上昇)で、上半期としては2013年以降7年連続で上昇した。㎡単価は平均90.7万円(同3.7%上昇)で、平均価格と同様、7年連続で上昇した。

    【引用】「首都圏マンション市場動向」(不動産経済研究所)
     
  • 「2020年 東京オリンピック後の不動産マーケットはどうなる?」

    2020年の東京オリンピック開催が決定したのが、2013(平成26年)年9月ですが、確かに、その位の時期から不動産マーケットは上昇傾向となりました。その時期から地価公示価格の地価変動率推移が一都三県を中心として上昇に転じています。
    (中略)
    東京オリンピック後に、リーマンショック級の世界的な経済危機といった不可抗力な事態の発生を除けば、不動産マーケット全体が暴落に転ずることは考えにくく、緩やかな後退をするエリア・分野や、極地的な上昇をするエリア・分野、底堅く平行線をたどるエリア・分野など、かつてないほど多極化した不動産マーケットの状況を迎えるかもしれません。

    【引用】2020年 東京オリンピック後の不動産マーケットはどうなる?(三井不動産リアルティ)

ここからは、各社ごとの営業利益の増減要因や今年度の通期予想などについて、【2020年3月期第2四半期決算】を基に分析していきます。

【住友不動産】マンション供給の「量」×「質」で、第二四半期決算3年連続首位!

住友不動産:2020年度第二四半期決算分析

住友不動産の2020年3月期第二四半期決算は1376億円の営業利益となり、前年同期の1252億円から9.8%の増益となりました。この結果、第二四半期での営業利益額は三井不動産・三菱地所を抑え"3年連続首位"に立ちました。

今期決算分析

前年同期比9.8%増益、第二四半期決算では不動産業界首位に立った住友不動産

その要因として考えられるのは、"販売事業の上半期集中"と"賃貸事業の好調"です。

住友不動産の過去4年間の第二四半期決算を見てみると、販売事業の通期予想に対する第二四半期までの進捗率に変化があることがわかります。

【販売事業の対通期予想進捗率】
2016年3月期第二四半期:49%
2017年3月期第二四半期:67%
2018年3月期第二四半期:77%
2019年3月期第二四半期:95%
2020年3月期第二四半期:99%

このように、2017年度3月期第二四半期から通期予想に対する進捗が上半期に集中していることが分かります。

これは、後述する中期経営計画の「量を追わず利益重視で販売ペースをコントロールしていく」「競争激化の用地取得環境が続く中、『好球必打』で着実に確保する方針は継続する」という方針が関わっていると思われます。

不動産業界全体として賃貸・販売の需要が集中しやすい第四四半期を待たずに「好球必打」で確実な利益を確保する戦略のため、通期予想の進捗が上半期集中になっているものと思われます。その結果、マンション供給戸数では不動産業界5年連続首位に立っています。

また、供給戸数という「量」で首位であることに加え、今後は量よりも利益重視の方針により甘い値付けや値引きをしないで「質」を追い求めていくようです。

そのため、三井不動産(分譲事業:347億円)、三菱地所(住宅事業:47億円)に対して、住友不動産の販売事業は464億円の営業利益を第二四半期で記録し、業界首位に立っています。

※分譲住宅マンションの販売を行っている事業が、三井不動産では分譲事業、三菱地所では住宅事業、住友不動産では販売事業にあたります。

マンション販売事業が住友不動産の一つの強みではありますが、セグメント別営業利益を見てもわかる通り、住友不動産の主力事業はやはり賃貸事業です。

住友不動産は、三井不動産や三菱地所などのように所有物件の売却を繰り返し数百億円の利益を得るようなビジネスをせず、物件を所有し続け賃貸事業や販売事業に回しています。

第七次中期経営計画(2017年3月期~2019年3月期)での東京都心への賃貸ビル投資という方針で開発した既存ビルが、昨今の東京都心でのオフィスビルの需要・空室率の低下・賃料の上昇という好調な市場環境の下で功を奏したことが好調の要因です。

そのために、賃貸事業では既存物件の賃貸収益だけで、前年同期比61億円の増益、新規物件を合わせて賃貸事業では前年同期比65億円の増益の837億円の営業利益39%という高い営業利益率を叩き出しています。

住友不動産は、第二四半期決算発表後の通期予想営業利益を2,340億円と見込んでおり、これは三菱地所の通期予想の2,300億円を追い抜き、2,800億円を見込んでいる三井不動産に次ぐ業界二位に躍り出る可能性があります。

下半期の住友不動産と三菱地所の動向により、不動産業界の情勢に変化が起こる年になりそうです。

経営計画

住友不動産は2019年5月に第八期中期経営計画(2020年3月期~2022年3月期)を発表し、今年度はその初年度にあたります。

経営計画の概要は以下の通りです。

第八次中期経営計画(2020年3月期~2022年3月期)

✔業績目標
→中計最高営業成績連続更新、営業利益三か年累計7,400億円の達成(第七次中計+1,268億円、+21%)
 

✔賃貸設備投資計画
→収益基盤強化のため、東京都心における賃貸ビル投資を継続推進
 

✔部門別業績目標
東京のオフィスビル賃貸を成長の柱に

<事業戦略>
①不動産賃貸
→好調な市場環境に支えられた七次を上回る利益成長を目指す

②不動産販売
→七次で実現した高水準の利益規模を維持する

③完成工事
→リフォーム(新築そっくりさん)は、六次までの停滞から脱した七次の成長路線を継続する

④不動産流通
→グループの連携を一層強化し、九次以降の成長基盤を構築する

住友不動産は、第八次中期経営計画において賃貸事業継続的に成長させ、三か年累計の目標営業利益は第七次比+1,145億円の5,300億円としています。

第七次中期経営計画(2017年3月期~2019年3月期)で投資した東京都心のビルが2020年3月期第二四半期では既存ビルとして大きな収益源となったことを踏襲し、継続的に東京都心の賃貸ビルへの投資を行うことでさらに収益力を強化させることで実現させる計画です。

また、販売事業においては用地取得が激化している環境を踏まえ、量を追わず利益重視で販売ペースをコントロールし、「好球必打」で着実に確保する方針は継続することで、七次の利益規模を維持する方針です。

【三井不動産】賃貸・分譲・マネジメントとバランスよく増益。海外事業のさらなる拡大を目指す。

三井不動産:2020年度第二四半期決算分析

三井不動産の2020年3月期第二四半期決算は1186億円の営業利益となり、前年同期の1121億円から5.8%の増益となりました。

全社消去とは
→各セグメントのどこにも分類できない営業利益・営業経費を加算したもの。

今期決算分析

前年同期比5.8%の増益の要因としては、賃貸事業・マネジメント事業の好調が挙げられます。

賃貸事業では、日本橋・八重洲を中心としたオフィスビルLaLaportやMITSUI OUTLET PARKなどの商業施設といった事業が、賃料改定と空室率の低下により、増益しました。(当期:782億円・前年同期比9.2%の増益/前年同期:716億円)

三井のリパークやマンション管理などを手掛けるマネジメント事業も好調で、受託物件の増加により安定した収益に成長しました。(当期:288億円・全同期比19.5%の増益/前年同期:236億円)

三井不動産は第二四半期決算発表後に、2020年3月期通期決算での営業利益予想を当初の予想よりも130億円上乗せの2800億円に上方修正しました。

機関投資家向けの収益不動産の開発・売却を行う投資家向け分譲事業の営業状況が順調で、通期での分譲事業での営業利益を1240億円と見込んでいることが、通期予想の上方修正の要因となっています。

住友不動産は第二四半期決算発表後に通期予想2340億円と見込んでいるのに対し、三井不動産は2800億円を見込んでいることから、三井不動産は通期での首位奪還を見込んでいます。

経営計画

三井不動産が2018年5月に策定した中期経営計画「VISION2025」では以下の3点を重視して取り組んでいくと明言しています。

主要な取り組み方針

✔街づくりの一層の進化
✔リアルエステートテック活用によるビジネスモデルの革新
海外事業の飛躍的成長

リアルエステートテック(不動産テック)とは
→IoT機器やAIなどのテクノロジーを、不動産販売・賃貸・管理の仕組みに取り組むこと。

上記の3点の取り組みの中から、三井不動産の強みである海外事業について取り上げます。

2019年3月期通期決算での海外事業営業利益は554億円で他社と比較しても高く(三菱地所海外事業:269億円/2019年3月期)、三井不動産の2019年度連結営業利益のうち19.8%を占めています。

2019年3月期における、ハドソンヤード(ニューヨーク)・テレビジョンセンター(ロンドン)の賃貸事業(オフィスビル)や、三井アウトレットパーク台中港(台湾台中市)などの賃貸事業(商業施設)などの竣工が海外事業の成長の一因と考えられます。

三井不動産はVISION2025の中で、2025年までに連結営業利益に占める海外事業の営業利益を30%程度まで成長させる目標を打ち立てていることから、賃貸を中心とした海外事業がますます展開されていくと思われます。

【三菱地所】キャピタルゲインの計上時期が下半期にずれ込むも、通期予想では順調。依然丸の内ビル事業が牽引。

三菱地所:2020年度第二四半期決算分析

三菱地所の2020年3月期第二四半期決算は923億円の営業利益となり、前年同期の1069億円から13.7%の減益となりました。

今期決算分析

前年同期比13.7%の減益の要因は、キャピタルゲインの計上時期・国内分譲マンションの引渡時期の差異が考えられています。

【キャピタルゲインとは】
保有している資産を売却することで得られる売買差益のこと。キャピタルゲインに対し、資産を保有することで得られる収益(利息や配当)をインカムゲインといいます。

三菱地所が保有していた不動産を売却したにも関わらず、その収益を第二四半期決算に計上できなかったために、前年同期よりも減益したと考えられています。キャピタルゲインを下半期に計上した際の取引状況は順調のようです。また国内分譲マンションの営業利益計上も下半期に偏重していることも減益の要因となっています。

キャピタルゲインの上半期計上額は前年同期から90億円減益の120億円にとどまりましたが、下半期での計上にずれ込んだことで、下半期は前年同期から120億円増益の390億円、通期では前年度から30億円増益の510億円を予想しています。

第二四半期決算だけを見ると三菱地所は不調かと思うかもしれませんが、しっかりと通期予想と併せてIR情報を分析しなければいけないことがわかります。

セグメント別に見ていくと、三菱地所の主力事業はビル事業であることは一目瞭然です。連結営業利益の65.9%をビル事業が担っています。

昨今の強いオフィス需要による追い風により、丸の内を中心としたビル事業では昨年度から53億円増益1530億円の営業利益という通期予想になっています。

その要因の一つである既存ビルの賃料の改定により、賃料収益の増益が2020年3月期第二四半期で22億円、通期予想で38億円に到達する見込みで、過去5年間で200億円超の増益を実現しました。

丸の内のみならず、2019年8月には新宿駅直結ビルリンクスクエア新宿が竣工し、竣工時満室にて稼働しており、ビル事業は順調なようです。

また、主力のビル事業のみならず生活産業不動産事業では、御殿場など6サイトのアウトレットで上半期収益で過去最高を更新し、前年同期から24億円の増益となりました。

海外事業も好調で、アメリカのビルをリニューアルし2019年12月に全体竣工、リーシング内定率は95%となっています。イギリスでも保有物件を売却し、新規物件の建築工事にも着手しています。

【リーシングとは】
商業用不動産の賃貸を支援する業務のことで、物件に対するテナント付けや物件の収益性を高めるための一連の業務も含まれます。

海外事業においても賃貸収益・キャピタルゲインの増加に伴い、前年同期より100億円増益の370億円という通期予想となっています。

前述した通り、アウトレットを手掛ける生活産業不動産事業や海外事業が成長していることは間違いありませんが、連結営業利益の65.9%を占めるビル事業が依然として三菱地所の屋台骨を支えています。

三菱地所は第二四半期決算発表後に通期予想2,300億円の営業利益を見込んでいます。

これは、通期予想2,800億円を見込んでいる三井不動産、2,340億円を見込んでいる住友不動産に次ぐ三番手となっています。今年度の三菱地所は昨年度の2位から一つ後退し、住友不動産に抜かれる可能性があります。

経営計画

2020年3月期は三菱地所の中期経営計画の最終年度に該当し、第二四半期決算発表ではその目標に対する予想営業利益も提示しています。

今回の中期経営計画は以下の通りです。

三菱地所グループ中期経営計画(2018年3月期~2020年3月期)

丸の内エリアを中心とする大型プロジェクトの竣工・稼働寄与
→開発・運営ノウハウ、ブランド力を最大限に発揮し、確実な収益を獲得
 

✔ 海外事業の拡大・進化
→三菱地所グループの競争力を発揮できる事業スタイルに注力し、利益成長を実現
 

✔「回転型投資」のバリューチェーン活性化
→優良物件の供給を通じ、売却益を獲得するとともに、多様なフィービジネスを展開

三菱地所の中期経営計画(2018年3月期~2020年3月期の3年間)に対して、各指標が無事に着地する見通しであると決算発表会で述べています。

生活産業不動産事業で目標比-20億円、投資マネジメント事業で目標比-40億円と当初の目標に到達しないと予想しています。

しかし、中期経営計画において注力すると明言していたビル事業では目標比+150億円、海外事業では+80億円、キャピタルゲインは目標比+130億円と予想しています。

そのため、連結営業利益では目標比+100億円の2,300億円に到達すると予想しており、今回の中期経営計画は無事目標に到達する見込みです。

【東急不動産】投資家向け不動産販売が不調も、住宅事業は好調。広域渋谷圏構想による渋谷再開発も順調に進行中。

東急不動産:2020年度第二四半期決算分析

東急不動産の2020年3月期第二四半期決算は316億円の営業利益となり、前年同期の322億円から1.5%の減益となりました。

今期決算分析

前年同期比1.5%の減益となりました。この要因の一つとされているのが、前年同期比-24億円となってしまった都市事業の不調です。投資家向けビル等売却収益が減益したため、都市事業の減益に影響したようです。

この都市事業では、東急電鉄沿線エリア、特に渋谷を中心に都市開発を進めてきました。今期は渋谷ソラスタ渋谷フクラスが竣工、渋谷駅桜丘口地区再開発も10月に着工し、開発ペースは順調の様子です、

減益した都市事業とは違い、住宅事業では前年同期比+24億円と好調で、さらに分譲マンションの引渡時期や物件売却が第四四半期に集中する傾向にあるため、第二四半期時点では通期の計画に対して順調に進捗しているそうです。

第二四半期決算発表後の通期予想は、当初の予想よりも100億円上乗せの820億円を見込んでいます。通期予想800億円を見込む野村不動産や、620億円を見込む森ビルなどと比べると、東急不動産が一歩抜きんでるかもしれません

経営計画

今年度は東急不動産の中期経営計画「Value Frontier」(2017年3月期~2020年3月期)の最終年度に当たり、近年の東急不動産の経営計画がどのように決算に影響していたか考察していきます。

Value Frontier

✔関与アセット拡大

✔新たな需要創出

 

3つの成長戦略

(1)ライフスタイル提案型の街づくり
【広域渋谷圏構想】
 

(2)循環型投資事業の領域拡大

→インフラ・インダストリー・ホテル・リゾート・学生レジデンス
 

(3)ストックの活用強化

東急不動産が強みとしている渋谷において【広域渋谷圏構想】を打ち出し、東急グループ全体での渋谷再開発を進め、個別プロジェクトの開発からエリアマネジメントや管理・運営までを含めたグループの独自性を打ち出す街づくりを進め、関与アセットの価値を高めます。

また、太陽光発電事業、風力発電事業などの再生可能エネルギーへの投資も積極的に行っています。

この中期経営計画では、2021年度3月期通期決算までに950億円の連結営業利益を目標としていますが、今期の通期予想が820億円に留まっているため、目標達成に向けてさらなる追い上げが必要になりそうです。

【森ビル】投資家向け不動産販売を抑えたことで、分譲事業が前年同期比-82億円と大きく減益。虎ノ門・麻布台プロジェクトに着工。

森ビル:2020年度第二四半期決算分析

森ビルの2020年3月期第二四半期決算は305億円の営業利益となり、前年同期の359億円から15%の減益となりました。

今期決算分析

今期決算全体では、前年同期比-54億円・15.0%減益の305億円となりました。この大きな要因が分譲事業での前年同期比-82億円の大きな減益が挙げられます。

その中でも特に、投資家向け不動産販売事業が前年同期比-181億円の減益となっています。森ビルは通期予想でも分譲事業で前年度比-66億円と見込んでいます。

森ビルは2019年8月に虎ノ門・麻布台プロジェクトに着工しました。他にもグローバルビジネスセンターの形成を予定しています。

ここから、森ビルが所有している物件を新規プロジェクトに回すために、投資家向け不動産販売事業を抑えたことが要因かと推測できます。

他の不動産が用地を取得してから再開発するのに対して、森ビルは六本木ヒルズや虎ノ門、麻布など高稼働・高単価の物件を港区に多数所有しており、その土地を再開発しているために用地取得コストがかからず事業効率が良くなっています。

実際に、主力事業の賃貸事業では高単価の賃料99%のオフィス稼働率(2019年3月期)があいまって、前年同期比+12億円の194億円の営業利益を出しています。この賃貸事業での営業利益利益率は25.2%と高いです。

主要プロジェクト:「虎ノ門・麻布台プロジェクト」

「ヒルズの未来形」「総事業費は六本木ヒルズの2倍の5800億円」

メインタワー付近には、約700人の生徒が学べるインターナショナルスクールを誘致した。「ヒト・モノ・カネを呼び込むには、外国人が働き、住み、学べることが重要だ」(森ビルの辻慎吾社長)。虎ノ門や六本木エリアには外資系企業が集積し、今回のヒルズのオフィステナントも半数が外資系企業になる予定だという。働くだけでなく、子どもも育てられる機能を付加することで、海外の企業や外国人が集まる拠点にしていきたい構えだ。

【引用】森ビル、虎ノ門「第2ヒルズ」に勝算はあるか(東洋経済ONLINE)

森ビルが構想から30年を経て着手した虎ノ門・麻布台プロジェクト。その総事業費用は六本木ヒルズの2倍である5,800億円を投じる計画です。

東京をさらなるグローバルな都市にするために、虎ノ門を「ヒト・モノ・カネ」が集まる街とすることが目的のようです。

オフィス面積・居住可能人数ともに六本木ヒルズよりも規模の大きい開発を予定しているため、竣工予定の2023年以降にさらなる賃貸事業・分譲事業で増益が見込めますが、このプロジェクトの成否によって大きく左右されると思われます。

【野村不動産】住宅事業の第四四半期ずれ込みにより大幅減益も、主力の都市開発事業は順調に推移。

野村不動産:2020年度第二四半期決算分析

野村不動産の2020年3月期第二四半期決算は217億円の営業利益となり、前年同期の260億円から16.7%の減益となりました。

CREとは
→Corporate Real Estate の略で、日本語では「企業不動産」という。企業が事業のために保有している事務所、店舗、工場、福利厚生施設などのすべての不動産を指す。

今期決算分析

前年同期比16.7%の減益となり、今回取り上げている6社の中で最も大きい減益率となりました。その大きな要因となっているのが、野村プラウドなどのブランドが有名な住宅事業での減益です。

マンションと一戸建てを併せた今年度の予定計上戸数が5,100戸であるのに対して第二四半期までには997戸で、一見すると低調な進捗に思われます。

しかし、今年度計上予定物件の多くが第四四半期に完成予定であり、通期の計上予定物件に対する第二四半期までの契約進捗率は81.8%と順調です。つまり、契約は取れているが、その物件の引き渡し時期が第四四半期に集中するため、第二四半期では大きく減益してしまったと読み取ることができます。

野村不動産の主力事業は、オフィスビル賃貸や商業施設賃貸を行う都市開発事業です。2020年3月期の通期予想での連結営業利益に対する都市開発事業の営業利益は48.1%と野村不動産の利益の約半分を担っています。

その都市開発事業の今期の営業利益は188億円・前年同期比+11.4%と好調に推移しました。これは、主に物件売却収入の増加が要因になっています。

しかし、都市開発事業のオフィスビルや商業施設での第二四半期空室率は4.3%(前年同期比+0.4%)となっています。空室率の上昇は、オフィスビルや商業施設で空きテナントの割合が増加してしまい、その分の賃料収益が減少することを意味しています。

ちなみに、三井不動産賃貸事業のオフィスビルや商業施設での第二四半期空室率は2.0%ですので、野村不動産のほうが2倍高いことが分かります。野村不動産は空室率の改善が今後の課題となりそうです。

経営計画

野村不動産は2020年3月期~2028年3月期までの9年間にわたる中長期経営改革「New Value,Real Value」を策定し、今年度はその初年度にあたります。

経営計画の概要は以下の通りです。

New Value,Real Value

✔連結営業利益:850億円(2022年3月期)

(都市開発事業:330億円/住宅事業:330億円)
 

✔分譲・売却事業
国内・海外を問わず、分譲住宅事業及び収益不動産開発事業を積極的に展開し、開発利益の拡大を実現。

 

✔保有・賃貸事業
優良な賃貸資産の開発と戦略的な物件入替により、競争力の高い賃貸資産ポートフォリオを構築し、安定した賃貸利益を実現。

 

✔海外事業
国内で培ったノウハウを活かして事業を展開し、フェーズ3(2026年3月期~20228年3月期)における海外事業の利益比率を15~20%まで拡大。

第二四半期で収益用不動産の売却収入が好調だったことで、都市開発事業での営業利益が全同期比+19億円の188億円となっています。

今後も国内外を問わずに収益用不動産開発事業を拡大させることで、営業利益を330億円までに成長させる計画です。

また、中長期経営計画では、海外事業の展開を示唆しています。

すでに進出しているタイ・ベトナム・フィリピンなどの東南アジアでさらに事業を拡大させていくだけでなく、新たな国にも拡大し、2028年3月期までに連結営業利益に占める海外事業の割合を15~20%までに成長させていく姿勢です。

デベロッパー業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介

unistyleでは業界別のLINEオープンチャットを運営しており、数多くの就活生が匿名で就活に関する情報交換をしています。

実際にデベロッパー業界志望者向けのグループでも、各社の選考に関するトークが活発に交わされています。

下記の画像をクリックすることで参加用ページに飛び、ニックネームとプロフィール画像を登録するだけで参加することができますので、興味のある方はぜひご参加ください。

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まとめ

今回は、不動産6社のIR情報を第二四半期決算を基にまとめました。

第二四半期では、過去3年間住友不動産が首位となっていますが、その理由を紐解いていくと、住友不動産の中期経営計画に基づく賃貸事業での営業方針が要因の一つとして考えられます。

このように各社の経営状況をIR情報を基に分析してみることで、企業ごとの経営方針や各事業部での好不調が見えてきます。

さらに中期経営計画と併せて分析してみると、各社が今後注力していきたい事業領域も明白になってきます。

第二四半期決算は短期的な実績に過ぎないため、あくまで現時点での各社の経営状況ということに留意した上で、企業研究・業界研究・他社比較に本記事を役立ててもらえればと思います。

決算・IR情報に関する記事はこちら

不動産6社に関する記事はこちら

下記の動画では不動産業界の全体像を紹介していますので、参考にしてみてください。

おすすめコラム 4 件

ロレアル日本法人採用責任者に聞く「外資系メーカーの営業として新卒で入社するってどうなんですか?」 ロレアル日本法人採用責任者に聞く「外資系メーカーの営業として新卒で入社するってどうなんですか?」 本記事は日本ロレアルのPR記事になります。こちらの記事は、日本ロレアル新卒採用責任者の岩﨑麻由氏に、日本ロレアルで営業担当者として働くことについて伺う内容です。ロレアルという企業について、また、外資系企業や消費財メーカーで働くということについて学びのある内容になっていると嬉しく思います。【日本ロレアル企業概要】世界を日本へ。日本を世界へ。世界150ヵ国で34のブランドを展開する世界No.1のロレアルグループ。100年以上に渡り人々が日常的に使用する化粧品を通し、老若男女問わず「美」を届けることをミッションとしてきました。多様に存在する「美」のニーズに応えるべく、化粧品が流通するすべての販売経路(ドラッグストア、百貨店、サロン、皮膚科・調剤薬局、eコマース等)に事業を展開していることも強みの一つです。移り変わりの早い化粧品市場で、常に新しい価値が提供できるようイノベーションを追い求めています。▶︎2020年卒向けの日本ロレアル採用エントリーはこちらから※セールス職締め切り:2018年12月25日(火)15:00※サプライチェーン職・R&I(研究開発)職・マニュファクチュアリング職締め切り:2019年2月募集予定———本日はよろしくお願いいたします。岩﨑:よろしくお願いいたします。この記事をunistyleさんに掲載するにあたって社内の営業担当者複数名にインタビューをし、私自身改めて営業という仕事の奥深さを感じました。それをこの記事を読んでいる就職活動生の皆さんにもお伝えできればと思います。日系同業他社のベテラン社員と渡り合う———ロレアルは学生から見て「外資系」という括りになると思いますが、現場社員の働き方でわかりやすく日系と異なる部分ではどういったことが挙げられますか?岩﨑:「任される」ことのスピード感だと考えています。実際、2年目で某国内トップクラスのドラッグストアチェーンを担当することになったロレアル社員がいるのですが、そのお取引先に出入りしている日系メーカー担当者は軒並み20年目くらいのベテランだったと聞いています。———大手のクライアントを担当するとなると、普通は経験豊富なベテランを当てて切られるリスクを減らすでしょうね。岩﨑:私は日系企業で働いたことはありませんが、そうだと思います。ロレアルも当然「切られてもいい」と考えているわけではなく、この社員ならいけると踏んで任せますし、社内でサポートも行います。若手に任せる、チャレンジさせる文化があるのは確かですね。同じ消費財メーカーなので働き方が大きく変わるとは思いませんが、任されるタイミングは全体的に早めかなと。また、少し話は変わりますが、新たな取り組みへの賭け方が大胆な会社だと働いていて感じます。たとえば近年めまぐるしい成長をみせているeコマースビジネスに、ロレアルはいち早く参入しました。オンラインで製品を買う消費者のニーズに合わせ、我々も多くのブランドのeコマースの立ち上げに注力し、今ではグループの売上高の7%を占めるまでになりました。大企業でありながらベンチャースピリットをもって新たな取り組みに挑戦する点が働いていて面白いと感じています。自由と責任はセット、途中式に縛られず最終成果に責任を持つことにやりがいがある———他にも外資系というとフレックスなどの「自由な働き方」がフィーチャーされることが多いように感じますが、ロレアルではその辺りはどうでしょうか?岩﨑:自分の責任をしっかり全うしていれば、働き方は自由に任される特徴があります。制度としてもフレックス勤務や、年次有給休暇に加え夏期休暇などがあります。また、最近ニュースで話題にもなっているプレミアムフライデーが始まる前から、ロレアルでは「ハッピーフライデー」という夏期期間中、月に一度15時に退社することを推奨する制度等を積極的に取り入れています。営業職の社員からは直行直帰で働けるところも自由度があって良い、という声を耳にします。ただ一方で、当然自由と責任はセットになっています。営業であれば目標予算という責任がセットで、成果を上げるための施策も自由度高く営業担当者個々人に任されています。———ロレアル含め大手企業というと、成果を上げるための仕組みや方程式がある程度確立されていて、その中で仕事をするイメージがありますが。岩﨑:ロレアルでは特にマニュアルはなく、担当者が成果を出すために最も良い方法を自ら見出すことを社員に期待しています。例えば、取引先のニーズを汲み取り、その担当企業専用のプロモーションや、販促物を提供できるよう社内の関係部署と連携、実行に移す等が良い例かもしれません。自らの提案力でお取引様の売上を最大化できるよう我々の営業は尽力し、社内の同意を得られれば実現することができます。それが結果的にその人の成果にもつながるわけです。ただ、ここで勘違いをしていただきたくないのが、成功方程式が有るか、無いかで会社の良し悪しが決まるわけではないということです。人によっては、方程式がある方が成果を出せる、モチベーションが上がるという人もいれば、自らその方程式をつくっていくことにやりがいを感じる人もいるわけです。自分がどっちなのかを見極めることをおすすめします。———確かに、「自由度高く働きたい」と話す就活生は結構いますが、実際仕組みという制限がある中の方がやりやすいという人も多い気がしますね。岩﨑:そうかもしれません。ロレアルで活躍いただける方は自由を楽しめる方で、そこをしっかり考えた上で入社していただきたいと考えています。ただ、新卒で入社した方をそのまま放り出すということはもちろんなく、ロレアルでは一人ひとりテイラーメイド型の入社後研修である「ペピニエ研修」という制度を用意しています。我々は新卒者を全員「幹部候補生」として採用しています。将来会社の経営に携わることを期待して採用していますので、それぞれに合わせた内容で研修をデザインしています。また、職種別採用を行っていますので、最終的に配属される職種に対して必要とされる経験、知識、ネットワーキングが得られるよう工夫をしているのも特徴です。———なるほど、いきなり放り出してやってこいではなく、企業としても成果を出せるような状態になっておいてもらわないと困りますからね。他部門との交流も活発、唯一顧客との接点を持つ重要部門———外資系メーカーというと、営業部門の社内プレゼンスが相対的に低いといった話もたまに聞かれますが、その辺りを伺ってもよいでしょうか?岩﨑:そういう話もあるようですが、社として営業部門のプレゼンスが低いということはありません。マーケティング戦略を立てる際にも現場の顧客からの声は非常に重要であり、それを吸い上げるのは営業部門です。社内で唯一営業だけが顧客と直接相対するため、そこで得られる知見は上流の戦略立案に必ず必要になります。私自身人事の前にマーケティング部門に在籍していましたが、常に現場の意見を聞くようにしていました。新製品や施策に対する取引先の期待値や反応はどうなのか、もっとこの企業にはこういった取り組みの方がいいのではないか等、現場でしか得られない情報は非常に貴重な情報源でした。———ありがとうございます。現場の知見を用いない戦略は上滑りしてしまうでしょうし、そのお話には納得感があります。商材の消費者であることと提供者であることは全く別、ビジネスセンスやコミュニケーションの巧拙によって営業適性は決まる———ここからはもう少し「営業」自体にフォーカスを当てた話ができればと思います。ロレアルのような化粧品メーカーの営業は、男性から敬遠されやすいように思いますがその辺りはいかがでしょうか?岩﨑:その通りで、「化粧品」という商材の消費者ではない男性の中には、ロレアルを縁遠いと感じてしまっている方もいるように感じます。商材の消費者かどうかは営業の適性に関係はないと考えていて、商材を見て反射的に受けないと決めてしまうのはもったいないように思います。———ユーザー自身よりも深くユーザーのことを理解できる人が提供者たり得る、といったことでしょうか。岩﨑:はい。変な話かもしれませんが、例えば女性用下着の営業において素晴らしい成果を上げている男性もいると思うんです。自分がユーザーではないからこそ、消費者自身が気づけていない客観的視点をもって商材を扱うことができると考えます。営業の適性はあくまでお取引様のニーズをいかに汲み取り、信頼されるコミュニケーションを取ることができるかであり、そこに性別などのバックグラウンドは関係ないと考えています。———おっしゃる通りだと思います。消費者というと「御社の製品が好きだから受けました」という方も例年一定数いると思いますが、その辺りはいかがでしょうか?岩﨑:いらっしゃいますね。好きであること自体はありがたいのですが、先ほど話した通り、消費者であることとよき提供者の適性があることは別の話だと考えているので、「好き」それ自体はプラスにもマイナスにもなりません。なので、「好き」であることに加えて、+αの何かが必要です。これはロレアルに限らずどこのメーカーにも言えることだと思います。営業のよさは自分がやったことの「明確さ」———ロレアルの営業担当の皆さんは、営業のどんなところが好きだと話していましたか?岩﨑:色々話は上がりましたが、よく聞かれたのは、「この仕事は自分がやった」というのが明確にわかるのがよい、という話でした。営業のように、相対する顧客から信頼を得て、それが自分の数字として明確にわかることにやりがいを感じられる方はご活躍いただけると思います。あと、これはある営業社員に言われた言葉なのですが、非常に興味深かったので共有させてください。「“愛されること”と“信頼されること”という、似て非なるものが両立できる“社内外に敵がいない状態”が営業において最強」という言葉です。———なるほど。愛されるのは人柄、信頼されるのは成果によるものでしょうか。岩﨑:そういうことになると思います。この話をしていた社員はかなりのハイパフォーマーで、彼くらいの状態になると仕事が楽しくて仕方ないようでした!最後に———ここまでありがとうございました。多くの就活生にこの記事を読んでもらって、説明会でのイマイチな逆質問を事前に防げるといいなと思っています笑岩﨑:笑、でも、色々興味を持っていただけるのはありがたいと思っていますよ!———最後に本選考の告知もいっておきましょう!岩﨑:そうですね!2月28日(水)15:00に本エントリーを締め切り予定です。本記事を読み少しでもロレアルの営業職に興味をもっていただけたのであれば幸いです!———この記事にあった通り、男性でも適性ある方はウェルカムとのことなので、ぜひチャレンジしてみてください。岩﨑:我々の選考はフィードバックを通し、皆様にとっても学びのある場になるよう心掛けています。ご自身をより深く知るきっかけになれば幸いです。皆様のご応募お待ちしております!【日本ロレアル2019卒本採用選考概要】・本エントリー締切:2018年2月28日(水)15:00まで・注意事項:エントリーシート提出後、ウェブテストを受験いただき本エントリー完了となりますのでご注意ください。・募集職種:セールス職、サプライチェーン職、R&I(研究開発)職、マニュファクチュアリング職▶︎マイページ登録はこちらから 26,929 views
総合商社志望者であれば銀行、メーカー、専門商社を見ておくべき 総合商社志望者であれば銀行、メーカー、専門商社を見ておくべき こんにちは。16卒の総合商社内定者です。17卒においては6月1日から面接が解禁されることが正式に決まりました。総合商社の面接は6月1日から始まりますが、もうすでにインターンの応募が始まっています。総合商社志望者は今からでも遅くないのでインターンのエントリーシートを書き始めましょう。さて今回は総合商社を志望する学生であれば早い段階から銀行、メーカーおよび専門商社を見ておくべきだということを伝えたいと思います。総合商社のビジネスは多岐に渡りますし、内定後にある程度の希望は出せるものの、どこの部署に配属されるかはわかりません。また総合商社のビジネスモデルとして「トレーディング」と「事業投資」が挙げられますが、入社してからどちらの業務に従事するかはわかりません。人によってはローテーションでどちらにも従事する人もいますが。以上のように考えた私は総合商社を理解する上で実際に銀行、メーカー、専門商社に関しては本選考も受けていましたし、インターンも行っていました。専門商社では長期インターンでもお世話になっていました。それでは、それぞれの業界ごとに総合商社志望者が受けるべき理由を書いていきたいと思います。銀行を受けるべき理由・銀行の融資と総合商社の事業投資の違いを学ぶ総合商社のビジネスモデルには「事業投資」があると述べましたが、これはいわゆる投資ファンドのようなものというよりかは経営に参画してその事業そのものを活性化させていくというスタンスをとっています。例えば出向先の関連会社の役員に本社の社員を送り、経営に参画させます。経営を通じてその事業自体を活性化させて今後の取引をよくしたり、本社として活性化したその事業に再び投資をしていくという良い循環が生まれます。銀行ではそのような形で経営に参画することは少なく、融資をすることで企業を成長させ、その利ざやを抜いて利益を得ていきます。融資をする企業は総合商社と比べて幅広く、一人の担当者が100社以上の中小企業の担当を持つことはざらにあります。総合商社が自社の事業に関係のある会社に対して投資を行うのに対して、銀行はありとあらゆる業界、企業に対して融資を行うといえるでしょう。私自身銀行の面接で、商社は自分達の利益を最優先に考え事業投資を行っているが、銀行は公共性も考え融資を行っているがそれについてはどう思っているかの意見を求められたことがあります。このような違いがあることを理解しておくことは重要です。・財務的な面で企業を支援することを学ぶ日本の企業が海外に進出したいという時に商社は物流をはじめとして様々な情報やノウハウを駆使してプランを組みますが、銀行はあくまで財務的な支援がメインです。上記では簡単に記述しましたが、実際に企業説明会やOB訪問など社員から直接話を聞くことが重要です。商社の面接でもなぜ銀行ではなく商社を志望しているのかを訊かれます。その際に実際に銀行を見ていると商社との違いが話せて良いでしょう。メーカーを受けるべき理由・商社の一番の得意先であるためメーカーは総合商社の一番の得意先です。トヨタ自動車や新日鐵住金のような日本を代表する企業であっても世界で戦っていくには商社の力を借りる必要があります。また総合商社に入社した場合、メーカーと関わる機会は非常に多いです。そういう意味でもメーカーに説明会やOB訪問を通じて商社との関わり方に関して知っておくことは他の就活生と一線を画すのに良いでしょう。またメーカーの選考は比較的早く始まるので5月中に内々定を出す企業も出てくると思います。メーカーは自社の製品をこよなく愛し、情熱に溢れている人が多いように感じました。特に私が選考を受けたメーカーでは社員が非常によく話を聞いてくれて、良い印象を受けました。専門商社を受けるべき理由・トレーディングが収益の大半を占める専門商社は総合商社と比べると手を出している事業領域が狭く、事業投資に手を出せない会社が多いです。つまり専門商社のメインビジネスは「トレーディング」です。商社の「トレーディング」を理解する上で専門商社を見ておくことは良い経験となるでしょう。・その商材を扱っている社員の雰囲気を掴める専門商社の場合、扱っている商材が総合商社でいうと一つの事業本部もしくは部署のような規模であることが多いと思います。総合商社はよく社内でも部署によってまるで違うカルチャーが存在するといわれますが、このカルチャーは取引先に依存するものが大きいです。専門商社の社員と関わることでその商材を扱っている総合商社の部署に近い雰囲気を掴むことができるでしょう。私自身がインターンを行っていた専門商社と同じような商材を扱っている総合商社の社員にOB訪問した際も同じような雰囲気を感じました。内々定をたくさんもらっておくこと6月1日の総合商社の面接が始まる頃にはメーカーや専門商社の内々定を数社もらっておくことが商社の面接を優位に進めていく上では大事です。またメガバンクは早いと6月1日に内々定を出すので、そこでメガバンク三行のいずれかから内々定をもらっておくことが重要でしょう。また内々定をたくさんもらっておくことは今後の選考においても自信につながります。内々定をもらうことで業界の比較を行うことができるだけでなく、面接での立ち振る舞いにも磨きをかけることができます。最後に他の業界を見ずに総合商社が第一志望であるという言葉には矛盾を感じます。なぜなら総合商社では様々な商材を扱っており、志望した部署に配属されるかどうかはわからないからです。また商社はメーカーのように自社で製品を持っていなければ、保険会社のように商品パッケージがありません。私自身は人生を通して一つの製品にこだわっていく生き方をイメージすることができなかったので、様々な可能性のある総合商社をファーストキャリアとして選びました。そして様々なタイプの専門商社の面接を受けることで業界の知識をつけることができ、総合商社の面接により優位な状況で挑むことができるでしょう。私自身、専門商社でインターンしていたことや銀行から内定を頂いていたことを総合商社の面接では話し、その上で総合商社を志望しているという話をしていました。この方が面接官に対する説得力が増します。総合商社を志望する学生はぜひ視野を狭く持たずに、銀行やメーカー、専門商社のインターンや本選考にチャレンジして下さい。photobyGeorgiePauwels 26,368 views
「相手の立場に立って考える」だけで終わらない塾講師の受かる自己PR 「相手の立場に立って考える」だけで終わらない塾講師の受かる自己PR こんにちは、某大手金融業内定者です。予備校でのチューター経験を元にした自己PRをし、複数社から内定をいただいた私とともに、「塾講師・予備校のアルバイト」において、「」をどのように伝えていけばいいのか、確認してみましょう。本記事のコンテンツ・塾講師・予備校のよくある自己PR・1.個人として努力し、成果を挙げることができる・2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる・3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる・4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる・5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる・最後に塾講師・予備校のよくある自己PR塾講師・予備校のアルバイトは、序文でも述べたように多くの方がやっています。生徒に教える立場であることや課題の解決をするという性質のために、自己PRで使われることも多いです。しかしながら、就職活動をしていると、その自己PRも人によって洗練されているかどうかは異なっているように感じました。よくある自己PRとして多いのが、「私は予備校の売り上げ低迷をリーダーとして立て直しました。生徒の在籍が減っていた原因を、生徒の立場に立てていないことだと感じ、生徒一人一人とコミュニケーションをとることで解決しました。結果として校舎の売り上げを伸ばしました。」というようなイメージです。特に就職活動を始めたばかりの方だと、このような自己PRになっている方が多いのではないでしょうか?この自己PRだと・生徒の在籍が減少することに対して、生徒の立場に立てていないという見通しの甘さ・生徒の立場に立てていないとしても、生徒一人一人とのコミュニケーションだけでその解決はできるのかという疑問。・そもそもこの自己PRを通して自分の強みの何を推したいのかわからない。などなど、突っ込みどころが満載となります。社会人にもなっていない私からしても突っ込みどころ満載なので、面接官からしたら聞くに堪えない自己PRになっていると思います。とは言っても、塾講師・予備校経験から自分自身の強みを的確に表現し、仕事と結びつけ内定を得ている学生も多くいました。参考:「相手の立場で考える」という言葉は自己PRとして使えるのでしょうか。この記事では実体験をもとに解説しています。1.個人として努力し、成果を挙げることができる個人として努力し成果を挙げることができることは、ある意味大前提としての力であると思います。この力は塾講師・予備校経験から説明することはそこまで難しくはないでしょう。多くの場合は「生徒の成績を伸ばすために努力した」という話をするように思います。生徒の成績アップのために、教材の予習復習はもちろん、自分でプリントを作る人もいるでしょう。また、授業の質をあげるために、プレゼンテーションの練習をする学生もいるでしょう。私自身も面談でより効果的に生徒のニーズを引き出すために、本やスキルアップセミナーに行ったり、時には夜遅くまでロールプレイングをしていたこともあったように覚えています。また、これは私自身の見解ですが、こういった類の「成績をあげる」というアピールは割とありきたりなため、大層な工夫をしていない限りは差別化が難しいような気もしています。2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができるこれに関してもアピールしやすいように思っています。例えばですが、塾講師・予備校勤務者がよく経験するのは「生徒のモチベーション管理」であると思います。生徒と信頼関係を築き、学習していない原因を追求し、その原因に対して解決策を提示していく、ということが多くの場合の予備校勤務者の仕事だと思います。また一歩踏み込むと、保護者の方のニーズを組みとって提案していく、という場合もあるかと思います。結局、生徒が主役と言ってもお金を出しているのは保護者です。保護者がお金を出して気持ち良く生徒を通わせてくれるには何が重要なのかを考えることが大切です。例として「勉強する姿勢」や、「実際の成績が伸びていること」などが挙げられます。そういったことを汲み取り、課題提案していくことを伝えられると、さらにレベルの高い自己PRができると思います。3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる上記2つに関しては一般的な就職活動生でも行っている自己PRであるかと思いますが、これ以降は自分なりに考える必要があると思います。塾講師・予備校スタッフの多くの方は、校舎の営業成績や生徒の学習量低下について、全員で問題解決をした人も多くいると思います。また一人の生徒の成績を伸ばすために、様々な講師の方と協力して成績を伸ばすという経験をした人もいると思います。そういった中で重要なのは「コミュニケーションを重視した」というような浅い自己PRに終始してしまってはいけないということです。私自身の体験で考えても、コミュニケーションを重視しただけでは上記の問題は解決できません。実際に自分自身がどのようなリーダーシップ体験をしてきたのかということを言及すると良いかと思います。自分は周りを引っ張っていくタイプのリーダーなのか、支えるタイプのリーダーなのか、アイデアマンなのか、実行役として活躍したのか、様々なタイプがいると思います。リーダーシップというと一番最初の引っ張っていくタイプになろうとしている方が多いように感じていますが、実際の自分自身のキャラクターを明確にし、PRすることが差別化になると思います。以下はNTTコミュニケーションズ内定者の回答となっています。ぜひ参考にしてください。5年間の個別指導塾での、中学受験の講師のアルバイトを通じた経験だ。私は算数を担当していたが、講師が各生徒の他教科の授業や状況が分からない事を課題に感じた。授業の合間に「この生徒の授業、最近どう?」と聞くこと、聞かれることがあったからだ。他教科を指導している講師と、生徒の各教科の状況を共有する必要があると考えた。そこで私は担当した生徒に連絡帳を毎回持参させ、他教科の講師に、各授業の際に講評を書いてもらい、生徒の各教科の状況を共有した。当初、面倒だと他の講師に敬遠されたが、自分は毎回怠らずに実施した。またアルバイトのシフトが被っておらず、面識の薄い国語と社会の講師を巻き込む為、彼らと深い関わりのある理科の講師に協力を頼んだ。その際に「他の講師の手間が軽くなるように、文章ではなく、各項目に〇☓△で講評を書いてもらう事」「協力すれば効率的に授業が出来る事」を伝えてもらった。この取り組みにより「生徒の各教科毎の目標点が明確になった」「時間配分が下手、問題文の読み間違えが多いなどの、生徒の長所と短所を共有できた」という理由で、生徒の成績が向上し、結果、日本一難しいと言われる筑駒中に合格した。相手にとってのメリットを明確にすること、煩わしい事に対してまず自分が実行すること、そして自分一人ではアプローチ出来ない相手に対しては他人を利用する事で、周囲を巻き込むことが出来た。参考:NTTコミュニケーションズ内定者エントリーシート4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」の部分でも言及しましたが、基本的にはスタッフ、保護者、生徒の3人のステークホルダーがいると思っています。この3者の価値観についてはスタッフ:生徒の成績を上げることで保護者の満足度を満たし、売上を最大化したい。また生徒に大量に合格させることで合格実績を挙げたい。保護者:自分自身の子供の成績を、必要最低限の費用で上げることで志望校を合格させたい。生徒:必要最低限の学習で終えたい。楽に成績を伸ばしたい。となるかと思います。私自身は、3者は「第一志望合格」という共通の認識を持っていることは確かである、という前提条件を明確にした上で自己PRを作り上げていました。これも先にも言った通り、「コミュニケーションをとる」という浅いPRに終始しないようにしていただければと思います。5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができるこれも塾講師・予備校業務で行った人はいるような気がしています。例えば生徒同士を競わせるシステムや、特別授業など、スタッフ主体で行ったイベントが多くあると思います。基本的には①生徒・保護者・スタッフの問題点の洗い出し②その問題点の原因③解決策となる施策④その中で発揮した人間性というような流れで話していくのではないかと思います。これはただし、非常に伝えにくい自己PRになるとも思っています。自分自身の体験の整理が追いついていないと、ただただイベントを行った事実のみが残り、その中でどんな工夫をしたのか、つまり受験者が仕事でどんな人間性を発揮してくれるのかが見えなくなってしまうのです。下記のエントリーシートを参考に書いていただけるといいと思います。予備校での受験アドバイザーとして「年間営業成績で全国1位」を目指し取り組んだ。非常に困難な状況だと感じたが、この状況をポジティブに捉え取り組んだ。当初、口頭で生徒を説得するアドバイザーが大半だったが、それより自然とテストや授業を受ける量を増やせる「仕組み」が必要だと考え、生徒のニーズが勉強環境の改善であることを活かし、後述の仕組みを提案した。授業やテストを受けた回数に応じて生徒にポイントを付与し、そのポイントにより予備校の座席を指定席として利用できる、授業を優先的に予約できるようにし、授業やテストを利用する事で生徒の不満点を改善できる仕組みである。自分の思いつきだけで一方的に物事を進めないようメンバーの意見を多く反映させることや、自分のアイデアを共有・改善することを意識して会議を行い実行した。その結果、校舎の営業成績は年間ではないが開校以来初の全校1位を獲得することができた。参考:三井住友信託銀行内定者エントリーシート最後にいかがでしたでしょうか。今回は1つ1つについて説明していきましたが、実際に合格するためには「1.個人として努力し、成果を挙げることができる」ということを前提として、複数の強みをアピールすることになると思います。ここで重要なのが、何度も書いていますが「上っ面の自己PR」にならないようにすることが最も重要でしょう。「生徒の立場に立って密なコミュニケーションを取る。」このようなワードを私自身も耳が痛くなるほど聞いてきました。そういった自己PRをされている方とは、その次の面接でお会いすることはなかったと思います。内定者のESやunistyleの記事を参考に、自分自身の経験やそこで培った力をしっかりとした言語化するよう努めていただければと思います。参考:こちらの記事で内定者の回答を読み、ご自身の自己PRの参考にしてみてください。なお、自己PRに不安があるという就活生には就職エージェントneoがおすすめです。アドバイザーからは、自分の就活の軸に合った企業選びを手伝ってもらえるだけでなく、その企業のエントリーシート・面接といった選考対策のサポートを受けることができます。少しでも興味のあるという方は、下記の画像をクリックしてサービスを利用してみてください。また、基本的な自己PRの書き方を一から確認したいという方は、下記の動画も参考にしてもらえればと思います。 105,168 views
お金とモノという2つの側面からお客様へ価値を提供する。十人十色の活躍フィールドが用意されている「NECキャピタルソリューション」とは お金とモノという2つの側面からお客様へ価値を提供する。十人十色の活躍フィールドが用意されている「NECキャピタルソリューション」とは 本記事はNECキャピタルソリューションのPR記事になります。就活生であれば誰もが一度考えるであろう「志望業界」。自身の憧れ、親や周りの友人の影響など、その業界を志すきっかけは千差万別であると思うが、そんな中でその業界を志すきっかけとして多いのが自身の学んできたことと関連性があるかどうかである。語学を学んできたから将来は海外で働くことのできる業界に進みたい、情報について学んできたから将来はIT・通信業界で働きたいなど、自身の在籍学科に関連する業界や会社に進む就活生は例年多く存在する。「自身の学んできたことを将来も活かしたい!」と思うのは当然だとは思うが、一方で「私の学んできたこととは関係がないからこの業界・会社は無理だな…。」と、最初から諦めてしまう就活生も少なくない。しかし、本当にそうだろうか?どんな業界・会社だったとしても、自身の学んできたことを活かすフィールドはあるのではないだろうか?そこでunistyle編集部はこの度、福祉学科と数学科を卒業し、とあるリース会社に入社をした4年目の社員2名にインタビューを敢行した。そのとあるリース会社の名はNECキャピタルソリューション株式会社。NECを親会社に持ち、幅広いファイナンスサービスを通して様々な社会課題に取り組む、メーカー系リース会社である。一見すると学生時代学んできたこととは全く異なる業種の会社に入社した二人が、自身の学んできたことをリース会社でどのように活かしているのか。NECキャピタルソリューションにはどういった活躍のフィールドがあるのか。お二人へのインタビューを通じて深掘っていきたいと思う。こんな就活生にオススメ◆金融業界やリース会社に興味を持っている就活生◆学生時代に学んできた分野とは異なる業界・会社に就職したいと考えている就活生◆一定の規模感と安心感が担保された環境で、新たな取り組みに挑戦していきたいと考えている就活生目次今回取材をした2名の社員のプロフィール福祉学科からリース会社へ。お金とモノで人の役に立ちたいという想いが入社の決め手誰にでも活躍できるフィールドがある。その中でモノの価値に関する仕事をしたい2人が語る、「入社への不安は一切なかった」という言葉の背景にあるものとは入社1年目から新たな分野の事業に従事。今まで携わってきた仕事の変遷に迫る少数精鋭がゆえの裁量の大きさと経験値。働いてきた中で感じる自社の魅力とは学生時代の学びが活きた瞬間は?どの分野でも活躍できるフィールドが用意されている「変革に挑戦できる人材」を自身が体現していきたい。二人が考える今後のビジョン規模感と挑戦環境を両立した場でスキルを上げたい。そんな想いの人に入社してほしい取材後記今回取材をした2名の社員のプロフィール鐘尾(かねお)さん福祉学科を卒業し、2019年4月にNECキャピタルソリューションに新卒で入社。PFI・PPP推進部に配属され、入社1,2年目は営業、入社3年目から現在に至るまでは管理業務に従事。各自治体や民間企業と連携し、自身の携わるプロジェクトを通じてお客様の役に立てることをやりがいとし、日々業務に取り組んでいる。野路(のじ)さん数学科を卒業し、2019年4月にNECキャピタルソリューションに新卒で入社。ソリューション開発部に配属され、入社1年目から現在に至るまで一貫して不動産ファイナンス業務に従事。不動産という人によって評価の分かれるモノの価値を計算し、お客様に最適なご提案ができるように日々努めている。福祉学科からリース会社へ。お金とモノで人の役に立ちたいという想いが入社の決め手__まずは鐘尾さんからお聞きします。NECキャピタルソリューションへの入社を決断するまでの経緯など、就活生時代のお話を教えてください。鐘尾さん:私は三歳年上の兄が金融業界で働いており、学生時代から金融業界が身近だったため、就活を始めた当初から金融業界を志望していました。その中でリース会社に興味を持った理由としては、主にお金を取り扱う金融業界の中では珍しく、お金とモノという2つの側面から携われるという点です。結果的にいくつかの会社から内定をいただいたのですが、その中で最終的にNECキャピタルソリューションに決めた理由は2点あります。1点目は、NECキャピタルソリューションを表すキーワードでもあるCSV経営です。私は大学時代に福祉学科で4年間学んできたのですが、福祉学科というものはそもそも「高齢化や人口減少など、世の中にある社会課題に対し、人がより良く生きていくためには社会はどうあるべきか」を研究する学問です。そのため、「社会課題の解決を通じて利益を創出する」というCSVに興味を持ち、この会社でなら社会的意義のある仕事ができると思いました。【参考】CSV経営とは(NECキャピタルソリューション会社HP)そして2点目は、選考中の雰囲気や人の温かさです。私は面接などで緊張しやすい性格なのですが、NECキャピタルソリューションの面接は「学生を評価するというよりもその人の良さや個性を引き出そう」とする姿勢を非常に感じました。そのため、今まで受けた数々の面接の中で最も話しやすく、ありのままの自分を見ていただいたという印象があります。また、面接と面接の合間に選考とは関係なく面談の機会を設けていただくなど、一人ひとりに対して丁寧に対応してくれたことも決め手の一つです。実際にこの面談を通じ、金融業界に関連がない学部に在籍していた私でもNECキャピタルソリューションで活躍していけるイメージが湧き、志望度が高まりました。__金融業界を志望し、最終的にリース会社に絞って就活を進めたとのことですが、金融業界には保険や証券など、他にも様々な業種があるかと思います。そのような中でなぜリース会社に興味を持たれたのかをもう少し詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか?鐘尾さん:先ほどお話した「お金とモノという2つの側面から携われる」という特徴にも紐づくのですが、リース会社は非常に柔らか・穏やかな雰囲気を感じ、それが自分に合っていると思ったからです。別にどちらが良いといった形で優劣をつける話ではありませんが、お金を扱う仕事柄、選考においても金融業界は全体的にお堅い雰囲気を感じました。ただ一方でリース会社は、モノも取り扱うという特徴があることが起因しているのか、そういった雰囲気を一切感じず、リラックスして自分本来の力を発揮することができる実感がありました。また、業界全体としても、今まで同じようなことをしていても急激に成長することは難しい分野である中、お金とモノに限らずこれから更に幅広く事業領域を展開していこうという前向きさを感じ、そういった点から興味を持ったというのが大きな要因になります。誰にでも活躍できるフィールドがある。その中でモノの価値に関する仕事をしたい____続いて野路さんにも同様の質問をお聞きするのですが、NECキャピタルソリューションへの入社を決断するまでの経緯など、就活生時代のお話を教えてください。野路さん:私は数学科で学んでいたため、周りの人は研究職や数学の教師、もしくはSIerの技術職に進むというのが一般的でした。また、金融系に進むにしてもアクチュアリーやクオンツといった大学時代の学びを活かせるような職種に進む人が大半でした。そのような中で私がリース会社を志望した理由としては、お金を扱いながらビジネスをする金融業界でありながら、モノにもフォーカスしている点に興味を持ったためです。私は現在「不動産ファイナンス」という領域に携わっているため、その領域を例に挙げて説明しますと、不動産というモノの価値を見極めてビジネスをするにあたり、そういった絶対解のない価値をどのように定義して評価するのかという点に興味を持ちました。また、リース会社の中でも最終的にNECキャピタルソリューションへの入社の決め手となったのは面接を担当してくださった方の熱意です。数学科で学んでいながら、全く異なる領域とも言えるリース会社を志望した私に対し、その個性を認めた上で私にも活躍できるフィールドがあることをお伝えいただいたことは今でも強く印象に残っています。____モノにもフォーカスしている点に興味を持ったというお話がありましたが、その点をもう少し具体的にお伺いしてもよろしいでしょうか?野路さん:先ほども少し触れましたが、私が現在携わっている「不動産ファイナンス」という領域を例に挙げて説明します。就活生の皆さんも一人暮らしをする際など不動産価格を調べた経験があるかと思いますが、不動産の評価というものは人によって大きく変わります。例えば、NECキャピタルソリューションの本社にしても、現在の不動産価格が妥当だとおっしゃる方もいる一方で、「品川駅に比較的近く、アクセスが良いから不動産価格はもっと高いでしょ。」とおっしゃる方もいるといった具合です。また、もう少し分かりやすい例を挙げるのであれば、私たちが会社で普段使用しているパソコンなどもリースの商品です。NECキャピタルソリューションは多くの会社にパソコンをリースしている、つまりお客様に貸しているのですが、その際に残価を算定する必要があります。一般的な新品と中古品の原理と同様、ある程度の年数を使用したらそのモノ(パソコン)の価値が当初よりも下がるのは当然だと思いますが、お客様が一定期間使用されたのちにそのパソコンが戻ってきて、再度別のお客様にそのパソコンをリースする際、どの程度の金額で貸せばいいのだろうかといったことを計算したりします。こういった計算をどういったロジックに基づいて行うのかといった点に興味を持ち、モノの価値にフォーカスした仕事がしたいと思ったのが入社理由の一つになります。2人が語る、「入社への不安は一切なかった」という言葉の背景にあるものとは__鐘尾さんは福祉学科、野路さんは数学科をご卒業され、それぞれ様々な理由で最終的にリース会社に行き着いたかと思います。とは言え、全く異なる分野の業種に進むことに不安などはなかったのですか?鐘尾さん:全くなかったです。学生時代に学んできた分野とは異なるにせよ、仕事をしながら入社後に学んでいけば問題ないという話を選考中に社員の方から伺っていましたし、実際に私と同じような境遇の先輩社員の方もいたため、特段不安を感じることはありませんでした。また、就活中のエントリーシートや面接の中でも福祉学科の話を出しており、面接官の方からも「福祉学科出身でなぜ当社を受けたの?」といった質問をされることもあったのですが、それを踏まえた上で採用していただけたということは学んできた内容というよりも私自身の個性を評価して期待していただいているのだと思いました。そのため、不安よりも「自分がこれまで学んできたことが、リース会社での仕事の中でどのように活かせるのか?」という前向きな事柄を考える時間の方が多かったですね。野路さん:私も特に不安はなかったです。選考中にも面接官の方が「何を学んできたかももちろん大事だが、それよりも何をやりたいかの方が大事。」という話をしてくださり、私自身もそういった想いを持っていました。結果論にはなるかもしれませんが、現在は自分のやりたい仕事をできており、且つ仕事に対する意義や価値も日々感じていますので、NECキャピタルソリューションを選んで本当に良かったと思っています。入社1年目から新たな分野の事業に従事。今まで携わってきた仕事の変遷に迫る__それではお二人の入社後の経歴や現在の仕事内容を教えてください。鐘尾さん:私は現在入社4年目であり、入社してから一貫してPFI・PPP推進部という部署に所属をしています。PFIやPPPはあまり聞き馴染みのない言葉だと思いますが、簡単に説明すると、官民連携の事業であり公共事業の一種と認識いただければと思います。一例ですが、とある自治体が新たな施設を作ろうと思った際、今までであればその自治体が主導となり事業を進めるのが一般的だったのですが、こういった自治体主導での取り組みにNECキャピタルソリューションのような民間企業が介入し、民間企業ならではのノウハウや独創性を基に自治体と連携して事業を推進していくというのがPFI事業になります。その中での私の役割としては、このPFI事業を進める中で必要な資金の調達や契約の締結、事業用に設立した会社の管理を担当しています。要約すると、お金や契約周りのサポートをするといったイメージですね。入社から一貫してPFI事業に携わっていますが、1年目と2年目は営業案件の獲得を主に行っていました。3年以降は実際に獲得した案件の管理、その事業が計画通りに進むようなサポートといったことに携わっています。【参考】PPP/PFIとは(内閣府HP)野路さん:私は不動産ファイナンスと呼ばれる事業に携わっており、簡単に言い換えると不動産投資という分野になります。鐘尾さんと同様に私も入社1年目から一貫して同じ部署に所属しています。仕事内容としては、お客様から案件をいただいたのち、「その案件は投資や融資をするに値するのか」というものを自分なりに分析します。その後、分析したものを社内の審査部門と相談しながら意思判断を仰ぎつつ、最終的に投資や融資が決まったらお客様への手続きまで担当するという形になります。少数精鋭がゆえの裁量の大きさと経験値。働いてきた中で感じる自社の魅力とは__では、お二人がこれまで働いてきた中で感じた御社の魅力や面白さ、仕事のやりがいなどがあれば教えてください。鐘尾さん:少数精鋭がゆえの裁量の大きさが魅力だと思います。同業他社と比較した際、NECキャピタルソリューションは会社の規模感の割に社員数がそれほど多くありません。そのため、一人あたりの裁量が大きく、それゆえに責任を持って働くことができるのは魅力です。責任と聞くと重たく聞こえるかもしれませんが、決してマイナスな意味ではなく、そういった自分に任されているという期待感が仕事へのモチベーションに繋がっていますので、非常にありがたい環境だと実感しています。また、やりがいとしては多くの人の役に立てることです。私の携わっているPFI事業の特徴でもあるのですが、複数の専門企業が一つのチームとなって事業を進めていくのが一般的です。そのため、例えばとある自治体に新たな施設を作るというプロジェクトであれば、建物を作る部分は建設会社に依頼し、その一方で各所への連携や契約・お金周りの事柄はNECキャピタルソリューションが担当するといった形で、それぞれの得意分野を活かしながらプロジェクトを進めていきます。「鐘尾さんに契約に関する資料をもらったり、リースに関する情報を教えてもらったおかげで、スムーズに社内稟議を通すことができて本当に感謝しています!」など、実際にお客様から感謝のお言葉をいただけるのは本当に嬉しい瞬間です。時にはミスをしてしまうこともあるのですが、まだまだ未熟ながらもお客様の役に立てることは大きなやりがいに繋がります。とは言え、1,2年目の頃よりは知識も増えたことでより多くの場面でお客様のお役に立てていると感じていますので、自身の影響範囲をより広げていくために今後も精進していきたいと思います。野路さん:私も鐘尾さんと同様、少数精鋭がゆえに様々な経験ができることが魅力です。私は1年目から不動産ファイナンス業務に携わっていますが、同業他社だとある程度経験を積まれた30代以降の社員が担うことの多い業務になります。難易度の高い業務であるがゆえ、配属当初は正直苦労することも多々あったのですが、その何倍もの貴重な経験を積むことができました。また、実際にお客様としてお会いする方も30代以上の方が多く、同世代の方とはほとんどお会いしたことがありません。そういった意味でも「自分たちは貴重な環境で仕事をさせてもらえていること」を実感しますし、こういった環境はNECキャピタルソリューションの大きな魅力だと思います。学生時代の学びが活きた瞬間は?どの分野でも活躍できるフィールドが用意されている__鐘尾さんが福祉学科、野路さんが数学科を卒業されたとのことですが、学生時代に学んできたことが仕事において活きた場面などはありましたか?鐘尾さん:まず大前提、福祉学科では多岐に渡る学問を学びます。児童福祉から私たちのような働く世代、そして高齢者まで幅広い世代に関する事柄を学んできました。そういった各世代が直面する課題や事象に対し、その状況を分析して解決策を考えていくといったのが福祉学科で学ぶ大まかな内容になります。仕事においてもそういった考え方の基礎となるものは同一であると思っており、例えば資金調達であれば、様々なやり方がある中で最適なやり方を見つけ出し、お互いにとって最も合理的且つ最善のやり方で物事を進めていくといった部分は、福祉学科での学びに通ずると考えています。そのため、直接的に仕事に活きたというよりかは、基礎や根底にある部分は変わらないという意味に近いですかね。野路さん:私は数学科で学んだ論理的思考力が現在の仕事に活きていると感じます。皆さんもご存知の通り、数学というものは計算式や証明を基に絶対解を導き出す学習になります。仕事においては絶対解がある場面は多くないのですが、最終的なゴールから逆算して分析をしたり検証をしたりする場面は往々にしてありますので、そういった場面で学生時代の学びは活きています。例えば、「この契約を通すためには何が必要か」といった要素をカテゴリ分けし、仮説検証を繰り返しながら最適解を導き出してゴールに繋げていくといった考え方は、数学と変わらないと思っています。ですので私も鐘尾さんと同様、学生時代の学びが直接仕事に活きたというよりかは、考え方の根底となる部分が共通しているがゆえに仕事にも役立っているという意味合いが強いと言えます。「変革に挑戦できる人材」を自身が体現していきたい。二人が考える今後のビジョン__お二人は入社してから一貫して同じ部署で働かれてきたかと思いますが、今後のビジョンがあれば教えてください。鐘尾さん:正直明確なビジョンというものはまだないのですが、新たなことに挑戦していきたいという気持ちは漠然ながらに持っています。私が現在所属しているPFI・PPP推進部は社内でも新しい分野の事業に属されるのですが、せっかくこういった新たな分野からキャリアをスタートできたのであれば、そういった道を今後も辿っていきたいと考えています。リースという会社の本流となる事業とは離れてしまうかもしれませんが、やはり新しい分野というのは世の中のトレンドや潮流とも密接に関連しており、社会課題の解決にも直結する事業になります。例えば、PFI事業以外であれば再生エネルギーの分野などにも興味があるのですが、いわゆる世の中の最新トレンドに触れることができる仕事をしていきたいと考えています。新卒採用サイトの求める人物像にも『強い意志を持ち、変革に挑戦できる人材』と掲載されていますが、自分自身がそれを体現し、様々なことに挑戦していきたいです。【参考】NECキャピタルソリューション新卒採用サイト求める人物像野路さん:入社理由と正反対のことになってしまうのですが、私は今後、学生時代に学んできた数学の知識を活かしていきたいと考えています。具体的には、NECキャピタルソリューションが投資・融資した案件のリスクを計算したり、それを基に今後の経営方針を提言したり、施策を考える上の資料を作ったりといった形で、数学の知識を活かしていきたいと思います。入社時には、あえて数学に関係ない仕事という観点でNECキャピタルソリューションを選んだ経緯がありましたが、実際に働いてみて感じたのがリースという分野は数学の知識を活かせる場面は多くあるのに、業界全体としてそれを活かしきれていないという点です。そのため、業界・会社として新たな取り組みをしていきたいという観点から、もう一度数学の知識を活かしていきたいと考えています。__お二人は比較的、新たなことに挑戦していきたいという気持ちを抱いているように感じたのですが、会社全体としてもそういった雰囲気はあるのでしょうか?鐘尾さん:NECキャピタルソリューションは一定の歴史と規模感を誇る会社ではあるため、そういった意味では安心感のようなものはありますし、就活生もそういった印象を持っている方が多いと思います。ただ一方で私たちのような「周りと同じことをやるよりも、新たなことに挑戦してみたい!」という想いを持っている方も多くいます。そういった意味ではバラエティーに富んだ人材が集まっている会社だと思いますし、だからこそどんな素養を持った人でも活躍できるフィールドがあるのではないかと思っています。野路さん:私も鐘尾さんと同様の印象を持っており、新たなことに挑戦したいという気概を持っている人は歓迎される会社だと感じています。業界全体としても、リースを基盤とした既存事業をずっと続けていくだけではこれから先生き残ることはできず、どんどん新たな取り組みをしていかなければならないという危機感は感じています。実際にNECキャピタルソリューションとしても新たな取り組みを推し進めていますし、だからこそ私たちのように入社1年目から新たな分野の事業に携わる環境があるのだと思っています。そのため、これから入社される方も是非「自分はこういったことに挑戦していきたい!」という想いを持って入社していただけると幸いです。規模感と挑戦環境を両立した場でスキルを上げたい。そんな想いの人に入社してほしい__では最後になりますが、リース会社で働くからこそ身に着くスキル、その中で御社だからこそできる経験などがあれば教えてください。鐘尾さん:私は仕事柄、様々なステークホルダーの方と共に仕事をする機会が多いのですが、それゆえに多くの経験ができたり様々な価値観に触れることができたりするのが、NECキャピタルソリューションの良さだと感じています。PFI事業は、各自治体と民間企業がタッグを組んで共同でプロジェクトを推進する事業になるのですが、特に大手ゼネコンの右腕といった立場で携わることが多くあります。共に事業を推進する企業によってプロジェクトの色が異なるため、様々な企業と共に事業を推進してきたからこそ、どの企業とタッグを組んだとしても柔軟に仕事ができるようになりました。また、具体的な仕事内容に関しても、資料作成といった基礎業務から突発的なイベントの対応等、本当に様々な業務に携わってきました。そのため、多くの経験を通じて知見やスキルの幅を広げることができるのはPFI事業、ひいてはNECキャピタルソリューションならではの魅力だと思います。野路さん:投資業務と融資業務の双方を経験できること、つまり若いうちから多くの経験をさせていただける環境がNECキャピタルソリューションの魅力だと思います。私は投資と融資双方の不動産ファイナンス業務に携わっていますが、他の金融機関であれば部署が分かれていることが一般的です。そのため、一般的な会社よりも早いスピードで経験を積むことができるのが魅力であり、私自身も大きな成長実感を得ることができています。とは言え、お金の出資の仕方など、投資業務と融資業務は異なる点も多々ありますので、その分壁にぶつかる機会もあるのですが、それ以上の貴重な経験をさせていただいていると感じます。上述した内容にも紐づきますが、一定の規模感と挑戦環境を両立した環境で、若いうちから多くの経験を積んでスキルアップしていきたいと考えている就活生には最適な会社だと思います。取材後記NECを親会社に持つメーカー系リースとして高いプレゼンスを誇り、業界内外問わず社会に対して大きな影響力を持っているNECキャピタルソリューション株式会社。今回はそんなNECキャピタルソリューションに新卒で入社した2名の社員、PFI事業に携わっている入社4年目の鐘尾さん、そして不動産ファイナンス業務に携わっている入社4年目の野路さんにインタビューを実施しました。鐘尾さんが福祉学科、野路さんが数学科を卒業と、一見するとリースとは全く関係のない分野を学んできたように見受けられますが、どんな学生でもNECキャピタルソリューションには活躍できるフィールドがあることを理解していただけたのではないでしょうか?そんなNECキャピタルソリューションは現在、24卒向けのエントリー募集を開始しています。本記事を通じて同社に興味を持った就活生、そしてリース会社で新たなことに挑戦していきたいという想いを持っている就活生は、下記の応募フォームから是非エントリーしてみてください。選考への応募はこちらから【関連記事】┗新卒でNECキャピタルソリューションに入社し、1年目から中央省庁案件に携わる若手社員へのインタビュー記事です。リース会社の魅力と面白さ、携わっている仕事の影響力や規模感の大きさを実感してみてください。 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