GAFAの敵がついに出現!その正体とは?~就活生に必要なGAFAの基本知識~

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最終更新日:2023年11月01日

GAFAの敵がついに出現!その正体とは?~就活生に必要なGAFAの基本知識~

「GAFA」、ネット広告やITサービス系の企業を志望している就活生なら必ず一度は耳にしたことがあるでしょう。

これは、Google、Amazon、Facebook、Appleの4社を総称した言葉です。

この4社の登場によりビジネスの世界だけでなく、私たちの生活も大きく変化しました。

実際に、Googleで検索したり、Amazonで商品を購入したり、Facebookで友達の近況を見たり、そうしたことをAppleのiPhoneで見る、というのが私たちの生活の当たり前になっています。

さらに、IoTという言葉が登場したように、今後はどんなモノにもインターネットが接続される時代になっています。「私はメーカー志望だからGAFAは関係ない」なんて言っていられなくなります。

志望業界を問わず、全就活生の最低限の基本知識としてGAFAについて分かりやすく説明していますので、ぜひご一読ください。

GAFAとは?

GAFAとはGoogle、Amazon、Facebook、Appleの4社を総称した言葉です。

ビッグデータを応用した巨大IT企業であるこの4社の登場により、ビジネスの世界のみならず私たちの生活も大きく激変しました。

その経済規模は、4社合計の時価総額約3兆ドル(約330兆円)というとてつもない数字からもわかるかと思います。

日本の国家予算の約101兆円(2019年度)に対して、GAFAの時価総額はその3倍を超える規模となっています。また、イギリスの国家予算を超えて世界第5位となり、大国並みの影響力を発揮するようになりました。

ここからは、大国並みの経済規模にまで成長したGAFAの「創設から現代に至るまでの沿革、事業領域、特徴やビジネスモデル、GAFAの敵、今後の展望」を簡単に説明していきます。

Google

Google:ビジネスモデル・企業分析

主な事業領域:「検索」

「検索」というインターネットを使用する際に必要な工程にプラットフォームを整備し、どんなときでも誰でもが通る「インターネットの入り口を作った」という点がGoogleの成功の最大の要因だと考えられます。

Googleの検索機能にはChrome・翻訳・Google Mapなどがありますが、その中でもGoogle最大の強みが検索におけるページランク技術です。

【ページランク技術】とは

ページランク技術 (PageRank) は、検索ワードに対するウェブページの重要度を決定するためのアルゴリズム(算法・計算式)であり、評価の高いページを上位表示するために用いられている中心的な技術。

検索だけでなく動画や音楽の分野ではYoutube・Youtube Musicなど、通話・テキスト分野ではGmail・メッセージ、仕事の効率化を図る分野ではドキュメント・スプレッドシート・Google Drive、日常生活で役に立つフォト・連絡先・カレンダーなど、ユーザー体験を向上させています。

また、ソフトウェア・サービスだけでなく、ハードウェアにも注力しており、Google Pixel・Andoroid端末などのMade by GoogleデバイスではAppleと対抗するほど売り上げを伸ばしています。

ビジネスモデル

【検索連動型広告】
ユーザーの検索に応じて最適な広告を表示するシステム広告収益が主な収入源で、Googleの収益の約86%を広告収益が占めています(2018年第一四半期)。

このひとりひとりのユーザーにとって最適な広告を表示するために、Googleが収集したビッグデータを活用し、ユーザーにとって最も有益な広告を表示することで、広告主の企業としても効率の良く広告を出せるようになっています。

アメリカでは、インターネット広告の売上をGoogleとFacebookの2社が独占しています。2019年のアメリカでのデジタル広告費6.3兆円に対して、GoogleやFacebookを含むトップ10がアメリカデジタル広告費の77%を占めています。

また、2017年にはGoogleとFacebookの2社が世界のデジタル広告費の約61%を占めています。

沿革

  • 創設者:ラリー・ペイジ、サーゲイ・ブリン

    1995年:スタンフォード大学でラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンが出会い共同経営者として検索エンジンを開発

    1998 年:Google設立・法人化

    2001年:Googleグループを設立

    2004 年 8 月 19 日:株式公開(NASDAQ)

「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」というミッションのもと、世界中の数十億のユーザーに数百というプロダクトを届けています。

2019年度会計第三四半期(9月30日締め)では、売上高は前年同期比20%増の404億9000万ドル(4兆4500億円)となっており、Googleがその事業を順調に拡大していることがわかります。

Amazon

Amazon:ビジネスモデル・企業分析

主な領域:「購買」

Amazonは、ECサイトであるAmazon.comを運営しています。誰しもが毎日行う「購買」というフェーズにプラットフォームを構築しました。

【EC】とは

ECとはElectronic Commerceの略称で、日本語では「電子商取引」と呼ばれます。ネットワーク上で、商品やサービスを売買するビジネスのことを指します。

Amazonの主な事業は以下の3つがあります。

  • ①EC事業
  • ②アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)
  • ③広告事業

消費者目線ではECサイトでの利益がAmazonの営業利益の大部分を占めているように思えますが、実際にはEC事業の割合はそこまで大きくはないです。

2018年のAmazonの売上高は2328億ドル(25兆6000億円)であるのに対し、EC事業による利益は52.8%に過ぎまぜん。

残りの収益はアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)広告事業によるものです。

AWSとは、Amazonが自社ECサイト用に構築していたサーバーシステムを他の企業に貸し出すサービスのために初期費用が抑えられています。そのために、顧客に低価格でサーバーを貸し出すことが可能になっており、2018年第二四半期には前年同期比49%の成長率と26%の高い営業利益率を誇る事業に成長しました。

近年ではアマゾンの広告事業が急速に成長しています。その広告事業というのは、ユーザーがAmazonで商品を検索した際に関連する商品の広告を表示する検索広告が中心になっています。

広告主である企業は、Googleへの広告からAmazonへの広告にシフトする傾向がみられます。それは、Googleでの「検索」というフェーズに広告をだすよりも、Amazonでの「購買」というフェーズに広告を出すほうが、ユーザーの購買行動を喚起できるからだと考察できます。

ビジネスモデル

「利益を出さない」と言われるAmazonには「バーチャス・サイクル」というビジネスモデルがあります。

成長モデルと再成長モデルを融合させた「バーチャス・サイクル」により、成長モデルでの利益を次のビジネスへの投資に回すことで再成長を促しているため、利益を利益として享受しないということです。

 

(画像引用元:https://www.zentail.com/blog/bezos-virtuous-cycle-leverage-invest-infrastructure)

①成長モデル

バーチャス・サイクルの第一段階は「成長モデル」です。

この成長モデルでは、顧客視点に立脚し、「Amazonならどんな商品でも売っている」というUX(ユーザー体験)を与え、次回もAmazonで購入させることで利益を生み出しています。

普通の店舗型小売店では2割ほどの人気商品が全体の売上の8割を占めていますが、Amazon.comではニッチでニーズの少ない商品が人気商品よりも売上が大きくなっています。これをロングテール戦略と呼びます。

陳列棚に限りがある店舗型小売店とは違い、Amazon.comのようなECサイトではどんな商品でも無限に掲載することができます。

Amazon.comではここを強みとしており、人気商品は低下価格に抑えてユーザーを呼び込み、ニーズが少ないニッチな商品を幅広く揃え通常価格で販売することでUXを高めています。

②再成長モデル

バーチャス・サイクルの第二段階は再成長モデルです。第一段階の成長モデルで得た利益を次のビジネスへの投資に充てています。

再成長モデルで今までに投資されてきたビジネスには、AWS、Amazon Prime、Amazon Dash、Amazon go、ドローン配達などがあります。このように成長モデルで得た利益を次のビジネスへの先行投資に回す再成長モデルを合わせたバーチャス・サイクルがAmazonの利益を出さないビジネスモデルです。

事業投資

①Dashビジネス

(画像引用元:https://jp.techcrunch.com/2019/08/02/2019-08-01-amazon-is-killing-off-the-dash-button-later-this-month/)

Amazon DashとはDash ButtonやDash Replenishment Serviceのことで、日用消耗品や食料品などの特定の商品のロゴが描かれた注文ボタンを押すと自動的に配送されるというサービスです。

しかし、このDashボタンのサービスは2019年8月には終了しました。サービスが不調だったわけではなく、Dashビジネスの主力をDash Replenishment Service(以降DRS)に切り替えたからです。

DRSというのは、家庭での日用消耗品の在庫がなくなったことを検知し、自動的にAmazonから新しい商品が届くというサービスで、アメリカでは2016年1月にスタートしています。もはや、「ボタンを押す」という作業すら省き利便性を向上させることでUXをさらに高めています。

②Amazon go

(画像引用元:https://japan.cnet.com/article/35125863/)

ECサイトのAmazon.comはECサイトvsリアル店舗という構図で数多くのリアル店舗と競合してきましたが、このAmazon goはリアル店舗vsリアル店舗という構図で、真っ向勝負の姿勢を見せています。

Amazon goは無人コンビニと言われ、店内にある無数の監視カメラとAIによってどの人がどの商品を何個持ってゲートを通ったのかを判定し自動的に決済が完了しているというサービスのことです。

DRSでは「ボタンを押す」という作業すら省き徹底的にユーザー体験を向上してきたAmazonですが、今回のAmazon goはリアル店舗で「会計をする」という作業を省くという点で革新的なサービスとなっています。

③ドローン配達

Amazonのドローン配達はその名の通り、配達にドローンを用いることです。

このドローン配達のメリットとしては、輸送が難しい山間部への配達が可能になったり、空輸のために最短ルート・最短時間での配達が可能になります。

配達にかかる人件費の削減と今まで以上に早く商品を届けることを実現するために、現在ではその実証実験が行われており、近いうちにサービスを開始するとしています。

沿革

  • 創設者:ジェフ・ベゾス

    1994年(平成6年)7月:Amazon.com, Incの前身となる法人「Cadabra.com」を登記。

    1995年7月:Amazon.comが正式オープン

    2000年1月:Amazon.co.jpにて本のストアがオープン

ジェフ・ベゾフがAmazon創設前に所属していた企業で行ったインターネットビジネスの調査によって、インターネットが年2,300%という驚異的なペースで普及していることが分かりました。そこで、ネット販売に適した商材を検討したところ、結果的に残ったのがでした。

本の流通業界で大きくシェアを確保している企業がいなかったため、Amazonは書籍の販売からスタートを切ったというわけです。

Facebook

Facebook:ビジネスモデル・企業分析

主な事業領域:「SNS」

Facebookは世界中での利用者が23億8000万人(2018年12月31日時点)を誇る世界最大のSNSです。

どんな人でも誰とでも繋がることができるという、オープンなデジタル上の公共スペースというのがFacebookの最大の特徴です。

Facebook社が運営するSNSには、自社のFacebookや買収したInstagram・Whatsappなどがあります。

ビジネスモデル

Facebookはその収益の大部分をデジタル広告によって得ており、2015年にはFacebook全体の95%を広告収益が占めました。

Facebookの広告はユーザープロフィールでの趣味嗜好などの個人情報を使って、表示する広告を各ユーザーごとにカスタマイズすることが可能で、ユーザーが快適にサービスを利用できるように低品質な広告は表示しないアルゴリズムに変更しています。

そのために、ユーザーにとって興味のある広告が表示されるため広告が不快にならず、広告主にとっても効率の良い広告を出せるようになっています。

今ではGoogleと肩を並べる世界最大のデジタル広告主にまで成長したFacebookですが、競合となるSNSが次々と生み出されている状況で、若年層のユーザー減少という課題を解決するために、以下のようなビジネスモデルの転換を模索しているようです。

ビジネスモデルの転換

「急激なユーザー離れを受けて転換へ」
公共的なSNSからプライベートな対話へのシフト・プライバシーの保護

「中国型モデルに接近するフェイスブック」
中国モデルを参考にした決済、電子商取引のサービス導入による利便性の向上

【引用】
フェイスブックが大胆にビジネスモデルを転換へ(NRI Solutions)

沿革

  • 創設者:マーク・ザッカーバーグ

    2004年2月:ハーバード大学生向けの「The Facebook」を立ち上げる。

    2005年・2006年:ベンチャーキャピタリストから巨額資金の獲得に成功

    2012年:株式公開

    2017年7月:株価が5.7%急騰し175ドルに到達。時価総額は0.5兆ドルに達し、ユーザー数が20億人(世界人口の27%)に到達。

    2018年12月31日:ユーザー数が23億8000万人を記録

ハーバード大学の学生間での交流を促進するために始まったというのは有名な話ですが、今では一つの大学という規模をゆうに超え、世界最大のSNSに成長しました。

その理由の一つに、Facebookのミッション​​​​​「誰もが安心して情報を共有できる、オープンでつながりのある世界を実現したい」があります。

誰であっても誰とでも繋がることができるオープンな「デジタル上の公共スペース」というプラットフォームを作り上げることで、世界最大の利用者を誇るSNSにまで発展することができました。

Apple

 

主な事業領域:「ハードとソフト」

Appleの事業領域はiPhoneなどのハードウェアから、iOSやApple Storeなどのソフトウェア・サービスなど幅広く展開しています。

  • ハードウェア:iPod、iPhone、iPad、Apple Watch、iMac
  • ソフトウェア・サービス:iOS、Apple Store、Apple Music、iTunes

AppleはこれまでiPhoneの売上に依存してきましたが、現在ではiPhoneの販売台数が頭打ちになってきている状況で、今後はソフトウェアに注力していく方針のようです。

沿革

  • 創設者:スティーブ・ジョブズ、スティーブ・ウォズニアック

    1976年:スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックがガレージで創業。

    1977年:法人化。Apple IIの発売が成功。

    1983年:スティーブ・ジョブズが社長に。

    1984年:Macintoshを発売するも、失敗。スティーブ・ジョブズがAppleから去る。

    1997年:CEOとしてジョブズがAppleに復帰。

    2001年:iPod発売

    2007年:iPhone発売

    2010年:営業利益1兆円を突破

    2011年10月5日:スティーブ・ジョブズが死去

    2014年:iPhone6シリーズが大ヒット、通期の売上高も18億円に。
iPodやiPhoneなど、革新的な技術を持ち、かつ洗練されたシンプルなデザインの製品を数多く生み出しているApple。
そのミッションは、「革新的なハードウェア・ソフトウェア・サービスを通じて顧客に最高のユーザー体験を届けること」としており、それゆえに新製品の発売の度に長蛇の列ができてしまうほど熱狂的なファンを獲得することに成功しました。

なぜGAFAがここまで成長できたのか?

大国の国家予算規模までに成長したGAFAですが、その成長要因をGAFAの共通項から分析します。

①ビッグデータの活用

それぞれの得意分野でユーザー体験を提供することでユーザーが増え、ビッグデータを収集・分析することで、さらなるユーザー体験を向上させることができます。そして、さらにユーザーが増えるという好循環を生むことができます。

そのため、GAFAの最大の強みはビッグデータをいち早く収集・独占してきたことでしょう。

Google

膨大なビッグデータにページランク技術を活用することで検索結果に順位付けをするアルゴリズムを構築。高精度でユーザーにとって価値が高い順番に検索結果を表示することを可能にしています。

ユーザーがGoogleを利用すればするほどデータが収集され、さらにアルゴリズムの精度が高くなっていきます。

 

Amazon

大量の購買情報からAIを用いて、ユーザーひとりひとりの嗜好を分析し、ユーザーごとの購買予測に基づいて購買の可能性の高い別商品を提示するリコメンデーション機能を活用しています。

また、購買傾向に類似性のある別のユーザーが買った商品などの提案をすることで、ユーザーひとり当たりの購買品数、購買頻度を高めています。

 

Facebook

ユーザーにとって興味のない広告・関連性の低い広告を表示しないようにアルゴリズムを適宜更新しています。また、広告がユーザーに不快にならないようにサイズを小さくする取り組みもあります。

 

ユーザーが快適にサービスを利用できる環境を整備し、ユーザーと関連性の高い広告を表示しています。

 

Apple

Appleのビッグデータの活用は、個人情報を活用しないという点で他の3社とは違います。iCloudにサインインすることでユーザーの行動と個人情報が紐づきますが、サインインを必要としないサービスでユーザーの行動データを収集しています。

その例にAppleMapsがあります。サインインをする必要がないので個人情報に紐づくことなく、ユーザーの行動を収集し、MapsにAR(拡張現実)を対応させる動きを見せています。

 

②AIなど最新技術に莫大な先行投資・将来的に競合となりうる企業はMAで経営統合・買収

GAFAの特徴の2つ目は最新技術への莫大な先行投資です。最新技術を他社よりもいち早く確保することが急務となっています。

事業規模がどんなに小さくても最新技術を有し将来的に競合となりうる企業は買収するというのが定石となっています。買収し自社に取り組むことで、競合となりうる脅威を潰し自社のプロダクトや事業領域を広げています。

GAFA各社のこれまでの主な買収は以下の通りです。

Google

2004年10月:keyholeを買収、現Google maps、Google earth。


2005年3月:Urchinを買収、現Google Analytics。


2005年7月:携帯電話ソフトウェア会社であるAndroidを買収。


2006年10月:動画配信サービスYouTubeを16億5000万ドル(約2000億円)で買収。

 

2007年11月、携帯電話用ソフトウェアのプラットフォームであるAndroidを発表


2017年9月:台湾を拠点とするスマートフォンメーカーであるHTC社の一部を11億ドルで買収。

Amazon

1998年:イギリスのオンライン書籍販売の「bookpages」を買収。

 

1998年:ドイツのオンライン書籍販売の「 Telebuch.de」を買収。

1999年:Webサイトのアクセス状況を順位付けするサイトであるAlexa Internetを買収。Amazono.comでのページランキングに技術が活用されています。

2012年:倉庫内のロボット配送の「Kiva Systems」を7億7,500万ドル(639億1580万円)で買収。


2017年6月:高級スーパーである「Whole FoodsMarket」を137億ドル(1兆5,000億円)で買収。


Amazonは1994年に創業してから2017年までに79社を買収しており、その目的としては扱う商材を拡充する目的と、物流施設のインフラ整備、販売ノウハウの確保という目的があるかと思います。

 

カメラとリアルタイム画像処理システムを搭載したKiva Systemsのロボットを、Amazonの物流施設での運搬に導入したところ、2015年には1倉庫あたり2,200万ドルの経費削減に繋がったそうです。

 

また、Amazonは無人コンビニである「Amazon Go」などのリアル店舗への進出を行なっていますが、「Whole FoodsMarket」の買収によってリアル店舗への進出と生鮮食料品分野の販売ノウハウを取得しようとしました。

Facebook

2012年4月:写真共有サービスのInstagramを10億ドルで買収。

2014年2月:スマホ向けのメッセージング・サービスのWhatsAppを190億ドルで買収。


Instagramはサービス開始2年で既に3000万人以上のユーザーを抱えていました。Facebookは、若い消費者の関心がInstagramに向いていることに気付き買収を決断しました。

将来的に競合となりうる企業を排除するための買収ともいわれていますが、この買収がFacebookの成長の最大の要因と考えられています。

Apple2009年7月:オンライン地図、API技術を有するplacebaseを買収

→2012年9月AppleMapsを搭載したios6.0をアップデート


2010年4月:音声によるパーソナルアシスタント、Siriを買収

→2011年10月、Siriを搭載したios5.0をアップデート


2012年7月:指紋認証によるセキュリティ開発のauten techを買収

→2013年7月、指紋センサー搭載のios7.0をアップデート

2019年5月:Intelのスマホモデム事業を10億ドルで買収すると発表、iPhoneに搭載する5Gモデムの開発に向けたIntelの従業員と知的財産の獲得が目的と考えられています。

 

2010年以降、AppleがAIスタートアップの買収が最多で20社。
【参考】アップル、買収20社で最多 AIスタートアップ争奪戦(日本経済新聞)

③長期的経営思考とスピード

長期的経営思考とは「会社の企業価値を最大化するために、長期的な目線で事業や財務に関する戦略を総合的に組み立てる考え方」のことです。

GAFAに共通していることは、短期的にどれだけのマイナスがでようと、長期的な目線に立って将来の成長のために勇気をもって先行投資をしてきたことです。

長期的経営思考

短期的な損失を厭わない。
・どこよりも早い先行投資によって市場での競争優位性を高め、後発企業の参入障壁を大きくする
・投資の目線が長期的で未来志向。

また、経営判断のスピードが異常に早いということもGAFAの4社に共通していることです。

GAFAは他社よりも早く先行投資することで市場での競争優位性を確保しています。そのためには、新規事業に投資してもいいのかどうか悩んでいる時間がありません。悩んでいるうちに他社に出し抜かれビジネスチャンスがどんどん減少していきます。

GAFAの経営判断は経営計画が20%の段階での事業を5つスタートさせ、ヒットした事業が1つでもあれば他の4つを切り捨てて、そのヒットした1つの事業を伸ばしていくというように言われています。

経営計画が100%の1つの事業を確実に進める日系企業とはその判断スピードが全く違い、日系企業がカメならGAFAはF1カーに例えられます。

④各社独自の経営戦略

GAFAの成長には、各社独自のルールや戦略といった経営戦略が影響しているかと思われます。

Google

「20%ルール」
この20%ルールというのは、「従業員は、勤務時間の20%の時間を通常の職務ではなく、自分の行いたいプロジェクトに費やすことができる」というものです。採算性を度外視した制度ではありますが、のちに莫大な利益を生む「Gmail」など多くの事業を創出しています。

現在ではこのルールはないに等しいとされていますが、事業創出の目的はしっかりと果たせた制度であったことは疑いないでしょう。

 

Amazon

赤字のまま成長
Amazonの成長要因はバーチャス・サイクルにあるということは説明しましたが、投資額が利益よりも大きいために何度も赤字を繰り返しています。


しかし、そうした投資のおかげで誕生したクラウドコンピューティングサービスであるAWSはGoogleやMicrosoftですら参入をためらうようなレベルで市場シェアを高めました。

近年では有料会員制動画コンテンツであるAmazon Primeに多額の資金をつぎ込んでおり、2018年の年初時点でアメリカでの会員数は1億人に迫る勢いです。

従来の赤字を出してでも先行投資をやめない姿勢を崩さずに、次の事業を成功させてきたことがAmazonの最大の特徴と言えるでしょう。

クラウド事業の好調もあり現在では黒字に転じていますが、その利益もAmazon Primeへの投資に回されていて、今度ますます拡大していくことが予測されます。

 

Facebook

Facebookはサービスの拡充だけを成長戦略にするのではなく、ネットワーク効果を狙う方針です。これはつまり、ユーザー体験の向上だけでなく、ユーザー数を拡大していくということを意味します。

2012年の写真共有アプリ「Instagram」と、2014年のインスタントメッセンジャーアプリ「Whatsapp」の買収により、ユーザーの規模を拡大させています。もともとのFacebookに加え、InstagramやWhatsappのユーザーを取り込むことに成功したということです。

 

また、マルチホーミングを嫌うユーザーに対し、Instagramでのショッピング機能を拡充していくことで一つのメディア・サービスで行動を一貫できるようにしています。

【ネットワーク効果】とは
ユーザーが増えれば増えるほど、その製品やサービスの価値が増加し、さらにユーザーが増えていくということです。ネットワーク外部性とも呼ばれます。

 

Apple

連結売上高に占めるiPhoneの割合が非常に高く、その売上に依存しています。そのiPhoneのブランディングがAppleの成功の大きな要因となっています。

①差別化戦略
Appleは、iPodやiPhoneなど今までになかったような製品を生み出すことで、新しいユーザー体験を作ってきました。

Apple製品は革新的な技術で、かつ洗練されたシンプルなデザインが特徴的です。新製品の発表もさながらファッションショーのようなエンターテインメントとなっています。製品のネーミングも、頭文字にiを付けることでユーザーにApple製品だを認識しやすくしています。


②集中戦略
iMac、iPod、iPhoneというハードウェアで、iOS、iTunes、AppleStoreというソフトウェア・サービスを提供することでAppleの一貫したサービスを提供しています。マルチホーミングを嫌うユーザーに対し、ハードウェアからソフトウェアまでAppleだけで完結できるような集中戦略をとっています。

 

GAFAの敵がついに出現!その正体とは?

超大国並の事業規模にまで拡大したGAFAに向かうところ敵なし、というように思ってしまいがちですが、実は様々な問題を孕んでいます。その問題点とは何なのでしょうか。

成長過程の中で将来的に競合となりうる企業を買収し自社に取り組むことで、脅威を排除していくというのがGAFAの定石だと解説しましたが、今後GAFAの脅威となりうる企業もまだまだたくさんあります。

そのGAFAの敵とはいったい何なのか。その正体を探ってみると、企業だけがGAFAの敵ではないことが分かりました。

GAFAの抱える問題点と、GAFAに迫る敵について解説します。

GAFAが抱える問題点とは?

問題点①:個人情報の流出 

GAFAという巨大な企業ですらユーザーの個人情報の流出が多発しています。

 

どんな企業であってもユーザーやクライアントの情報が流出することが危険なことは理解できるでしょう。ましてや、GAFAのように自分の住所やクレジットカード情報を紐づけているサービスであれば猶更一大事です。

 

個人情報の流出というのはその企業の信用に関わる重要な出来事であるものの、それが多発してしまうというのは改善すべき問題点です。

 

・2018年10月、Facebookで約3000万人の個人情報の流出。
・2018年12月、Google+で約5250万人の個人情報が流出。
・2019年5月、アップルをiTunes利用者が提訴、購入データと個人情報の流出で(Bloomberg)
・2019年9月、アマゾン、アプリで誤作動 他人の氏名・注文履歴表示(日経新聞)
・2019年12月、Facebookで約2億6700万人の個人情報が流出。
問題点②:フェイクニュース

Facebookで、嘘の情報を真実かのように垂れ流されるフェイクニュースが問題になっています。

 

こういったSNS上のデマというのは往々にして見かけるもので、ユーザー個人が情報の真偽を見定める必要があると言われます。

 

しかし、このフェイクニュースが問題になっているのは、Facebookが言論の自由を守るためにフェイクニュースを認識していても削除していないことにあります。

 

ただし、「ディープフェイク」には流石に対応しなければならなかったようです。「ディープフェイク」というのは、特定の人の画像からAIが、あたかもその人が話しているかのような動画のことです。

 

そのディープフェイクの動画内では、FacebookCEOのマーク・ザッカーバーグが秘密組織への感謝を述べるという動画になっています。こうしたディープフェイク動画に対しては流石に削除するポリシーを明言しています。

 

問題点③:ロシアからの干渉

上記で取り上げた問題点②フェイクニュースに関連する問題です。

 

2016年アメリカ大統領選挙の際に、Facebook上でロシア系企業やロシア政府関連のアカウントからアメリカ内での世論を分断するためにフェイクニュースを流されたことが問題になりました。

 

問題点④:テロ集団の調査協力を拒否

2015年12月にアメリカで起きた銃乱射事件に際して、アメリカ政府がAppleに対してテロ犯のiPhoneのロック解除を要請したにも関わらず、Appleがそれを拒否したという問題です。

 

アメリカNPO法人のPew Reserch Centerのアンケートでは、51%の民衆がロック解除をすべきという意見でした。しかし、Appleは自社のユーザーのプライバシー保護を理由に断固として拒否し、調査に協力しませんでした。

 

問題点⑤:脱税・デジタル課税

GAFAはその事業規模に対して適切な法人税を納めていないという意見が散見されています。

 

一般的な企業の場合、本社や支店、工場などの物理的な拠点を置く場所に法人税を課しているが、プラットフォーム企業はネット上にそのビジネスを置くため法人税から逃れられるわけです。

 

アメリカ大手スーパーマーケットであるWalmartが2008年以降に支払ってきた法人税が約640億ドルなのに対し、Amazonは約14億ドルにとどまっています。

 

問題点⑥:市場独占・ビッグデータの独占

GAFAによって市場が独占されているため、日本における独占禁止法違反・アメリカにおける反トラスト法違反の疑いがあります。

 

GAFAが市場を独占していることは明白ですが、彼らのワシントン上院議会でのロビー活動によって反トラスト法を掻い潜り逃げ続けている状況です。

 

問題点⑦:イノベーションの芽を摘む

GAFAの現状の競合他社はGAFAからすれば小さい企業です。何もしなくても自然と倒れるのを待つか、成長してきた場合には買収して自社に取り込むというのがGAFAの定石です。

 

そのため、今までのようなイノベーションが見込めなくなっています。

 

GAFAの敵はアメリカ政府?日本政府・EUがGAFAを包囲?

GAFAの最大の敵はアメリカ政府だと言えるでしょう。

超大国並の経済的影響力を持っているものの、様々な問題を抱えアメリカに法人税を払わずテロ犯への調査協力をも拒否するGAFAはアメリカ政府からしたら目の上のたん瘤のような厄介な企業です。

アメリカ政府はGAFAに対する規制を今後強化していく方針で、日本政府やEUでも同様の風潮が見られます。

①アメリカ政府

これまでアメリカ連邦議会では、ビジネスを縛る規制を減らし、自由な事業展開の後押しを重視してきました。

しかし、2019年から下院で企業規制に積極的な民主党が多数派を握るようになり、大統領選挙でのフェイクニュースなどGAFAに関する問題や疑惑が次々と浮上する中、「IT規制論(テック規制論)」が強まっています。

また、GAFAが今まで逃れ続けてきた反トラスト法に関して公聴会が開かれ、調査が進められています。

②日本政府

日本政府は、「デジタル・プラットフォーマー取引透明化法」という新しい法案を国会に提出予定です。

この法案は、GAFAと中小企業間での不透明な契約を透明化するという内容になっており、ビッグデータを独占するGAFAに対して規制を強めていく方針です。

③欧州連合

欧州連合(EU)が、個人情報保護の取り組みとして「一般データ保護規則」(GDPR)を2019年5月に施行しました。

EU圏内で取得したクレジットカードなどの個人情報をEU圏外に移転することを禁止しており、GAFAのビッグデータ活用に対する規制策を講じています。

米中の技術覇権争いの激化でビジネスや安全保障でのデータの重要性が増している中で、GAFAから「データ主権」を欧州に取り戻す狙いがあり、EUはGAFAへの対決姿勢を一段と強める方針のようです。

シリコンバレーの時代は終わった?GAFAのライバルは「BATH」?ユニコーン企業?

ITベンチャー企業のスタートアップの場として人気が高いシリコンバレー。GAFAもシリコンバレー発のIT企業ですが、「IT企業ならシリコンバレー」という時代はもう終わったという見解もあります。

それは、そもそものビジネスの舞台がアメリカだけでなく、GDPの成長が著しい中国に変わりつつあるということが背景にあります。

中国企業の隆盛

「BATH」と呼ばれる成長が著しい中国企業があります。それはバイドゥ・アリババ・テンセント・ファーウェイの4つ企業の総称です。

 

それぞれは以下のような事業領域で中国最大手の位置につけています。

 

【BATH】
バイドゥ:検索エンジン
アリババ:ECサイト
テンセント:ネットサービス
ファーウェイ:通信機器メーカー

外資系企業の中国市場への参入を制限している中国政府の政策によって、GAFAがなかなか手を出せませんでした。そんな中、BATHが各々の事業領域で最大手につけているということは、世界最大の人口を誇る中国で14億人のユーザーをBATHが独占しているということです。

 

中国で勢力を拡大しているBATHがGAFAの脅威になるのでは?と言われることが多くなってきました。

 

ユニコーン企業

GAFAの敵となりうるのはBATHだけでなく、ユニコーン企業の存在も度外視することはできません。

 

【ユニコーン企業】とは
急速に拡大成長したIT企業のことを指します。ユニコーン企業には次の4つの条件があります。
①評価額10億ドル以上②起業10年以内③非上場④テクノロジー企業

このユニコーン企業の代表例がUber TechnologyAirbnbで、Uber Technologyはタクシー配車サービス、Airbnbは民泊サービスを展開しているユニコーン企業です。

 

もともとFacebookもユニコーン企業の1つで、ユーザーが増えれば増えるほどビッグデータが収集できるようになり広告収益も拡大していきました。そのように、Uber TechnologyやAirbnbもユーザーの拡大によってはGAFAの敵になる可能性は十分にあります。

 

しかし、「移動」「宿泊」というフェーズがGAFAの「検索」「購買」「SNS」といったフェーズよりも限定的なため、GAFAに打ち勝つのは至難かと思われます。

GAFAの今後の展望は?次のビジネスは自動運転で確定か?

GAFAの成長が、ビッグデータを収集・分析することで広告収益を高め、その利益で次のビジネスへの投資に利用するというものでした。

しかし、近年では中国のBATHやUber Technologyなどの新興企業との競合や、アメリカ政府をはじめとする各国政府の包囲網など、立ちはだかる障害がたくさんあります。

GAFAが次なるビジネスを見つけるのが先か、その前に成長が頭打ちになりBATHやUber Technologyに追いつかれてしまうのが先か、GAFAの今後の動きがIT業界の趨勢を占うようになっています。

GAFAの次のビジネスとして最も可能性が高いと言えるのは自動運転でしょう。この分野にはGoogle・Amazon・Appleがすでに参入しています。

GoogleはスタートアップのWaymoを買収し、自動運転タクシーの商用サービスを2018年12月にスタートさせ、2019年にはドライバーなしの実証実験も行っています。

Amazonはドローンで配達できない大きなサイズの商品用に自動運転技術を搭載した配達ロボット「Amazon Scout(アマゾン・スカウト)」の実証実験を予定しています。

この自動運転ビジネスとして確立すれば、日本の自動車産業に影響が及ぶことは間違いありません。

また、タクシー配車サービスを展開するUber Technologyにも自動運転が導入される未来を予測するのも難しくありません。そうなるとGAFAとUber Technologyが同じ事業領域で競合することとなります。もしかすると、GAFAがUber Technologyを買収する?なんていうニュースが飛び込んでくるかもしれません。

当然、GAFAが事業を拡大していけばいくほど、彼らの市場独占を嫌う各国政府の規制もさらに強くなっていくことでしょう。GAFAがその規制の網をかいくぐり今後どんな展開を見せるのか目が離せません。

最後に

今回はGAFAの事業領域やビジネスモデル、その成長要因と迫りくる敵、今後の展望について解説しました。

「検索」「購買」「SNS」というフェーズにプラットフォームを整備してきましたが、次の次の次まで先行投資をしてきたGAFAですから、私たちが想像もしない分野にまでビジネス展開のビジョンを描いているかもしれません。

IoTの時代に、GAFAについて知っておくことはどの業界に身を置いても重要なことですので、GAFAに関する基本知識を頭に入れておきましょう。

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キャリアにおける「鶏口牛後」〜あえて難易度が低い企業を選ぶという選択〜 キャリアにおける「鶏口牛後」〜あえて難易度が低い企業を選ぶという選択〜 鶏口牛後とは、大きな集団の中で尻にいて使われるよりも、小さな集団であっても長となるほうがよいということ。出典:故事ことわざ辞典鶏口牛後こんにちは、18卒慶應生です。就職活動では、"売り手市場"の追い風もあってか5業界9社から内々定をいただきました。(国内最大手SIer・大手インフラ・非財閥系化学メーカーなど)そして、経団連に属する企業の採用情報解禁を意味する、いわゆる世間的な就職活動が明日からスタートします。引き続き売り手市場とも言われる皆さんも、相対的に企業から引く手あまたの環境に置かれているのかもしれません。しかし、いつの時代も最終的に入社できるのは当然1社ということで、「複数の内定先の中からどの企業に就職するか」ということは(嬉しい悩みなのかもしれませんが)個人的に最も就活中に悩んだ点でした。unistyleでも過去には以下の記事で就職先の選定基準を紹介しています。しかし、自分が「こういうスキルを身に着けたい」「将来こういう自分になりたい」といった考えを深めないままひたすら内定を取っていたこともあってか、あまり参考にすることが出来なかったというのが正直なところです。参考:そんな私が就職先を決定するための一つの基準として考慮に入れたのが、冒頭で示した「鶏口牛後」という考え方です。もともとは中国前漢時代の古典作品『史記』から生まれた言葉である「鶏口牛後」。高校の教科書にも作品が掲載されていることから、ことわざの知識が無くても認知している人は多いと思います。私の就職先の選び方は、まさしくこの「鶏口牛後」の選択。すなわち、「そこまで入社難易度が高くない方の企業に就職し、その環境で上位の立場を狙う」選択と言えると思っています。しかし例えば、・三菱商事と双日両方の内定者が双日に就職する・東京海上日動と損保ジャパン日本興亜両方の内定者が損保ジャパン日本興亜に就職するといったような「牛」より「鶏」の選択、すなわち「業界順位や就職難易度が低い企業にあえて就職するという選択」をする学生は正直多くないと思っています。以下の記事にもあるように、18卒の内定辞退率は64.6%。すなわち今の時代、内定を獲得すれば約3人に2人が内定辞退を経験するということから、「複数内定先から最終的にどの企業に就職するか」という問題はもはや他人事ではないと言えるでしょう。参考:以上より、今回はファーストキャリアにおいて「鶏口牛後」の選択をする意義、及びその可能性について考えていていきたいと思います。【本記事の構成】・「鶏口牛後」の意味の確認・大学受験までは「牛後」が勝ち組・受験偏差値と“就職偏差値”の違い・就職における「勝ち組」とは?・私が「鶏口」を選択したわけ・「鶏口牛後」も一つの考え方。自分として納得したキャリアを選ぶべき「鶏口牛後」の定義冒頭の辞書的意味に従えば、【一般的な定義】鶏...(規模が)小さな組織牛...(規模が)大きな組織口...その組織におけるトップの地位後...その組織における下位の地位という意味になるようですが、本記事では特に断りがない場合、以下のように「鶏」「口」「牛」「後」という言葉を定義します。【本記事上での定義】鶏...相対的に、優秀な人が少なく、入るのが容易とされる組織牛...相対的に、優秀な人が多く、入るのが難しいとされる組織口...その組織における上位の地位(トップに限らず)後...その組織における下位の地位すなわち、「鶏口」は「それほど優秀でない組織の上位層」、「牛後」は「優秀な組織の下位層」を指すことなります。大学受験までは「牛後」こそが勝ち組だった突然ですが、大学受検で複数校に合格した経験がある方にお尋ねします。Q:複数合格校の中で何を基準に入学先を決めましたか?もちろん、「より興味があることを学べる方を選んだ」といった大学という研究機関の入学理由としてふさわしそうな理由や、「家から近い」「楽しそうなサークルがある」といった"意識低め"な理由もあるかとは思います。しかし、正直なところ「偏差値が高かったから」という理由で選んだ方がほとんどではないでしょうか?"偏差値"という数値指標で入学難易度が表される大学受検。その環境では、点数が高い人が勝ち・偏差値が高い大学へ行った人が勝ち、といったような風潮があり、多くの受験生はより偏差値が高い学校を目指します。「学歴コンプ」といった言葉も一部この風潮から生み出されていると考えられます。この「いい大学(=偏差値が高い大学)に行きたい」という想いも、「とりあえず難関大学へ行っておいた方が将来就活で有利そうだから」という考えに基づくケースが多いと思っています。学歴が高い方が就職活動でいうスクリーニング基準を突破しやすくなり、選択肢が広がりやすいという意味ではこの考えも今の日本社会では妥当と言えばそうかもしれません。また、ワンチャンスをものにし自分の学力レベルよりずっと偏差値の高い大学に入ったとしても、入学後に「ついていけない」という事態が発生する可能性はかなり低いと思います。皆さんも、「講義の内容をほとんど理解していないのになぜか単位は取れてしまう」という経験は一度はしたことがあると思います。(特に文系の場合、講義の理解よりも試験への情報力・試験前の詰め込みが単位取得を左右するという話はよくあるでしょう)。すなわち、就職活動以前の一つの人生の分岐点とも言える大学受験は、典型的な「牛後」こそが勝ち組の世界だと言えるでしょう。中学・高校では「鶏口」を選択する人もいる一方、大学受験よりさらに前の中学受験・高校受験については、あえて「鶏口」を選ぶという方も一定数いると思っています。特に中学受験は両親の影響度が高く、一度入学すると6年間同じ環境に通うため、「牛後」の環境があまりに続き卑屈になることを危惧して身の丈に合った学校を選択することもそれなりに多いと思われます。しかし、これらの場合でも受ける学校の大枠を決めるのは基本的にはあくまで"偏差値"であり、自身の学力を前提にしその中から"校風"・"部活動"を考慮するといった流れで受験校を決定するケースが大半だと考えています。大学内ヒエラルキーと高校・中学内ヒエラルキー「口」「後」はそれぞれ組織内における地位を指しますが、中学〜大学では何によってその地位が決定されるのでしょうか。「イケメン/美人」「話が面白い」「スポーツ万能」といった若者の間ではいつの世代でもヒエラルキーを高める要素があるのはもちろんですが、ここでは"学力"にフォーカスして考えます。高校・中学では、「勉強ができる」というのは学内ヒエラルキーを決定づける要素としてある程度機能している印象があります。もちろん、所属部活によるヒエラルキーなどもありますが、勉強さえできていれば先生からの評価も高く、他の生徒から多少なりとも良く見られる傾向にあると思います。一方、大学では最低限の勉強をして最低限の単位だけを取り卒業することの方がいいというような風潮もある気がしています。学業成績よりも、大学生活をいかに"充実"させているか。入社後とは異なり、学力・能力関係なく自分で自由度高くコミュニティーを選択できる点が、大学生活の特徴と言えるでしょう。そもそも、高校までとは異なり大学では基本知らない人の方が多いまま卒業していくわけですから、ヒエラルキーなんてものの重要性は大きく下がるものだと思っています。入試偏差値と"就職偏差値"の違い就職偏差値とは、就職活動における内定獲得の難易度を数値化した基準です。2ちゃんねる(現5ちゃんねる)が発祥とされていますが、現在では多くのサイト上でテンプレートとして用いられている気がします。この就職偏差値と、一般に用いられる入試偏差値には大きく分けて2つの違いがあると考えています。偏差値同士の相違点1:「相性」ー「東大は楽勝だが慶應は受からず」の可能性「難易度」と言ってもあくまでその感じ方は人によって異なり、「偏差値が高い方が簡単に感じた」というケースが起こりうるのは両者に共通しています。しかし、「東大は余裕で受かるのに慶應は全然受からなかった」という学生は稀である一方で、「総合商社の志望動機はすらすら出てきて選考もうまくいったけど(それより偏差値の低い)広告代理店は苦戦した」というようなケースは就職活動ではいくらでもあるものだと思っています。「点数を取った人が勝ち」である大学受験とは異なり、面接において定性的な判断が求められる就職活動では、「相性」の影響度合いが大きく高まるのは自然な成り行きだと思います。unistyle創業者の樋口も、新卒就活における業界の相性について、自身の体験に基いて以下のように述べています。僕も就職活動では商社や金融系はそこそこ相性がよくて、リクルートとか広告代理店は全然駄目だった。どんなに志望していて業界研究しても結局合う、合わないというどうしようもない要素で就職活動の結果は決まってしまうから複数の業界をリスクヘッジで受けることはかなり大事だと思うんだよね。—KotaroHiguchi(@happytarou0228)2017年3月10日偏差値同士の相違点2:"難易度"が表す意味若干失礼な気もしますが、次の質問を考えてみてください。(1)〜もし自由に選べるとしたら、どちらに入学しますか?〜A:慶應義塾大学経済学部経済学科(A方式)B:中央大学経済学部経済学科(一般)(2)〜もし自由に選べるとしたら、どちらに入社しますか?〜A:フジテレビB:東レ二つ目の違いは、その数値が表す意味についてです。もちろん、どちらも入るための難易度を表すという点では表面的には共通していると思います。先述した通り、大学では学内の学力順位ではなく"充実度"が重視される「牛後」の世界なのであれば、単純に「難易度が高い大学に行った方が勝ち」という構図は(研究機関である大学に対する心持ちとして適切なのかは別として)ある程度妥当性があると言えます。一方で、就職活動では偏差値が高い企業への就職=勝ち組とは一概には言えないと思っています。例えば、上記(1)では正直な話ほとんどの学生がA:慶應義塾大学経済学部経済学科を選択するでしょう(別に中央大学がダメとかそういう話をしているわけではありません)。一方、(2)では学生の志向性によって大きく回答が分かれるかと思います。しかし、以下の参考記事によれば、(1)(2)共に"偏差値"はAが約70・Bが約60でそれぞれちょうど同じ10の差があります。("正確"には、慶應67.5・中央57.5、フジテレビ69・東レ59)参考:河合塾2018年度入試難易予想ランキング表参考:2018卒用文系就職偏差値ランキング・テレビ業界を斜陽産業と考え、海外売上率が高くグローバルに事業を展開する東レに魅力を感じる就活生・根源からの価値提供者として東レの相対的な知名度の低さをマイナスに捉え、社会的認知度が高いフジテレビに魅力を感じる就活生「これからの時代は慶應ではなく中央だ」なんて言う学生がまずいない一方で、就職偏差値の世界では、業界知識や企業に求める要素の違いなどにより、このように考え方は大きく分かれます。以上より、"就職偏差値が高い=勝ち組"の式が成り立つとはとうてい言えないことは感じていただけたかと思います。ちなみに、最近では学力ならぬ"就活力"を大学受験のように可視化するために、以下のようなイベントも開催されているようです。参考:全国就活センター試験「勝ち組」とは何だろう?ー「自己実現」よりも「働きやすさ」かもという冷めた見方「幸せ」とか「成功」といったような抽象度の高いワードについては、「人は何のために生きるのか」のような究極的な問いに明確な回答が出ないのと同じように、人それぞれでこれといった正解は無いものだと思っています。しかし、企業に入社するというキャリアの選択をする人にとっては、その時間的ウェイトを考えると、仕事の充実度は人生の充実度と大きく関連すると考えられるでしょう。仕事が充実していると自分で感じることは、「勝ち組」の一要素と言えるかもしれません。10年社会人やって感じたのは、仕事の充実度は人生の充実度に直結してる感じで、学歴は必ずしも人生の充実度との関連性は低い。学歴はすぐに過去のものになるけど仕事は40年間続くから当たり前っちゃ当たり前なんだけど。—KotaroHiguchi(@happytarou0228)2017年2月6日では、仕事における充実とは何ではかられるのでしょうか?もちろん"自己実現"・"やりたい仕事が出来ている"といったことは、充実度を決定する要素になる得るでしょう。しかし、非常に冷めた見方かもしれませんが、どれだけ仕事が充実していても、正直ほとんどの人が月曜朝は腰が重く金曜夜が待ち遠しい一週間を繰り返すことになるのではないでしょうか。仕事の充実度が、休日の喜びに勝る人が果たしてどれだけいるのでしょうか?ともすると、職場という平日の環境においては、いかにストレス無く働けるか、すなわち「働きやすさ」というのもある意味では大切になるのかもしれません。プラスを増やすのではなく、マイナスを減らす考えでは夢が無いという意見もあるのは重々承知ですが、今の日本社会で夢を持って働き続けることが出来ている人がどれだけいるのかは疑問に感じるところです。例えばメガバンクのサービス課では、「女性から気に入られること」が働きやすさを決めるうえで重要だという考え方があるようです。彼女らと良い関係を構築できると良いことだらけです。銀行員としてお客様から預かった申込書を処理するのも彼女たちなわけですが、うまく関係を構築できていれば頼んだらすぐにやってくれます。彼女らがどれだけ事務の仕事を手伝ってくれるかによって、働きやすさや自らの余裕が変わってくるので、関係は良好であることに越したことはないです。そしてかわいがってもらえて場合には、自分の功績を彼女たちの口から役席に伝えてくれるので、いつの間にか自分の評価が上がっていたりします。参考:このメガバンクの例に限らず、「優秀であること」すなわち「仕事ができる」ことというのは働きやすさを高めるうえで重要であると考えます。「こいつは優秀だ」と認められれば、多少のミスをしても大目に見てもらいやすいなど「働きやすさ」も高まりやすいという話はよく耳にします(もちろん優秀な人に仕事が降って来やすくなるというマイナスの面も生じうるかとは思いますが...)。「優秀かどうか」はあくまで他社員と比較した相対的な評価であることから、「牛」よりも「鶏」の方が優秀判定がなされやすい。すなわち、「鶏」の世界の方が働きやすく昇進も見込みやすい環境だという見方もできるのではないでしょうか。また、入社して数年間(人によっては何十年間もそうかもしれません)は、「誰かに評価される」というのも、モチベーション高く仕事をしていく上でとても大事な要素です。評価されないから仕事がつまらないのか、本当にそもそもの仕事内容がつまらないのかは、一度考えてみる必要もあるでしょう。得てして人は評価されると仕事も楽しくなってくるものです。参考:「鶏口牛後」に継ぐ「井の中の蛙」さて、このように社内での立場について「鶏口牛後」を用いて考えていると、「鶏」の世界で上位を狙ってもそれは「井の中の蛙」。すなわちレベルの低い世界で得意になっているだけあり、もっと広く社会を見るべきだという意見も出てくると思っています。井の中の蛙大海を知らずとは、知識、見聞が狭いことのたとえ。また、それにとらわれて広い世界があることに気づかず、得意になっている人のこと。出典:故事ことわざ辞典井の中の蛙大海を知らず就職活動においても、サークルやゼミといった内輪な環境でちやほやされ「口」であることに得意になっていた学生が、いざ選考で他の多くの学生と比較されると全く評価されなかったという話はよく耳にします。内輪でわいわい盛り上がるのは楽しかったりもするのですが、狭いコミュニティーだけで生きている視野の狭い人間だと、一般に批判の対象になりがちな印象があります。とは言え、正直なところ社会に出てからも、"企業"という組織に属している以上は、「井の中の蛙」という状況にそれほど変わりはないのではでしょうか。もちろん、ビジネスの場で多くの企業と関わるなど学生時代に比べれば当然世界は広がるでしょうが、日常の業務をこなすのも・成果評価を受けるのも、それは「社内」というコミュニティーで起こる話であり、そこで昇進が決まる以上は社会人も「井の中の蛙」からは完全には脱却できていないのかもしれません。だとすれば、一企業というあくまで狭いフィールドで生きることが多い以上、「鶏」の環境で「井の中の蛙」でいるのもそこまで批判しにくい姿勢なのかもしれません。私が「鶏口」を選択したわけこれまでの内容で、就職活動の場で大学受験のように"偏差値"や"難易度"といった指標で優劣をつけるのはあまり正しくない判断だというのは感じていただけたかと思います。それを踏まえ、実際に私が就職先を一つに絞るうえで「鶏口牛後」の選択をしたその理由についてお伝えしたいと思います。鶏口の選択理由1:「内定先カードゲーム」への疑問就職活動中には、「どの企業の選考を受けているか」・「どのフローまで進んでいるか」といった話が就活生同士でよく話題になります。当然そこには「どの企業の内定を持っているか」という話も含んでいます。お互いの内定先をちらつかせ、まるで持ち駒をカードのように比べそれを競う、「内定先カードゲーム」のような現象がしばしば散見されます。この"ゲーム"の最大の問題は、「内定先⊃就職先=将来の働き先」、すなわち"カード"の中から実際に自分が働く場を選ばなければならないということを多くのプレーヤーが見落としている点だと思います。カードの強さを決定する基準の一つが内定獲得の難易度になりますが、先述した通り、就職難易度の高い企業への内定=「勝ち組」とは一概に言えません。また、そもそもこのカードは内定〜大学卒業までのわずか数ヶ月の期間でしか効力を発揮しないことも認識しておくべきだと思っています。卒業後、ほとんどの方はその企業で最低でも数ヶ月、もしくは何十年と働く可能性もあるというのに、そのたった卒業までの数ヶ月のために他者評価の高いカードにこだわるというのは合理的とは言えないでしょう。受験では取り敢えず東大、就活では外銀、外コン、総合商社、入社してからは海外MBA取得して出世もしくはキャリアアップの転職を目指し続けるっていう他人のモノサシでいいと言われる人生歩み続けるのはかなり大変そう。どっかのタイミングで自分のモノサシと他人のモノサシの折り合いつけたいね。—KotaroHiguchi(@happytarou0228)2017年2月12日鶏口の選択理由2:社会的地位への無頓着さ私が在学する慶應義塾大学では、自分たちの学生証を提示しただけで合コンでお持ち帰りができるなど、その"慶應ブランド"にまつわる噂は絶えません。慶應受かったら合コン行って学生証見せるだけで彼女できるってまじですか—あっちゃん(@Headphone_EDM)2017年1月18日就職後にも、"三田会"という日本最大級の学閥があり、各業界・企業で幅を利かせているという話もしばしば耳にします。一方で、この"慶應ブランド"が「慶應義塾」という組織に属していること自体を誇りに感じているようで、それをちらつかせるのは、入ってからは大学生活を充実できていない証ではないかと、自分としてはあまり好ましく感じなかったというのが正直なところでした。これまでの自分の学生生活を振り返っても、小中高とそれなりの競技力で続けていたスポーツを大学では体育会ではなく同好会を選択し継続したことを始め、「どこに行くか」ではなく「そこで何をするか・どう活躍できるか」を重視した選択を多くしてきました。体育会の方が周囲からの評価は高かったりもするのですが、どんな環境であれ「選手として活躍したい」という考えが根底にあったのだと思います。鶏口の選択理由3:上位企業に就職すれば「安定」とも限らない近年、より大きな組織、すなわち本来の意味での「牛」に行くことが必ずしも「安定」を意味するわけではないことは皆さん感じているかと思います。就職活動での本来の意味での「牛」は「大企業」ということになりますが、本記事執筆時点では神戸製鋼・日産自動車・商工中金といった名立たる大企業が不祥事を起こすなど、「大企業に行っておけば将来も安泰」という考えが一概に成り立つとは言えない世の中になっています。就活生にも人気な典型的大企業であるメガバンクでも以下のような動きがあることから、真の安定が「組織」ではなく「個人」の能力に起因していく流れは今後も加速していくと考えられるでしょう。(もちろん組織として大企業の方が相対的には安定しているでしょうし、「大企業」と一括りにして述べること自体どうかとは思いますが)。鶏口の選択理由4:成功体験と失敗体験Youlearnfromthemistakesyoumakeandfromthemistakesotherpeoplemake.Thetruthis,youdon'tlearnfromsuccess;youlearnfromfailure."自分が犯した失敗から学んで、他の人の失敗からも学ぶ。事実を言うと、成功からは何も学べないという事さ。失敗から学ぶ物なんだ。"参考:ジョージクルーニーの名言集|成功失敗学び(検索|といったワードで検索すると、上記のように「成功なんかよりも失敗からの方が学ぶことが多い」、もしくは「成功からは何も学べない」といった意見がズラズラと並ぶかと思います。この考えは一理あるとも思うのですが、個人的にはこれまでの人生で成功から学んだことも十分多かったように感じます。特に上記のような名言がしばしば用いられるスポーツの世界においては、成功体験の方が珍しく、基本はうまくいかない失敗体験の方が単純に数として多いと思います。なかなか味わえない成功だからこそ、そこから得られる喜びや学びは一度としては大きいものではないでしょうか。成功体験は自身の中でモデルケースを生み出し、次の成功に繋げるきっかけになるとも考えています。他者から仕事で評価されることは成功体験の一種であり、それが得やすい「鶏」の環境は仕事の楽しさにも結びつきやすいのではないかと考えています。「鶏口」を選択するデメリット上記のような理由から私自身は「鶏口」のキャリアを選択したわけですが、一方でこの選択には当然デメリットもあると思っています。鶏口のデメリット1:優秀な人に出会える可能性の低さ?優秀な人が少ない「鶏」の企業では、優秀な人と仕事を共にする機会が「牛」の企業と比べて当然少なくなります。働く人については「」の記事のように同業比較における理由付けの一つとして機能しうると思っています。仕事において優秀な同期や上司に恵まれることは、人によってはモチベーションになり得るでしょう。先ほども「月曜が楽しみという人がどれだけいるのか」という話をしましたが、一緒に働く人に恵まれればこのような考え方も生まれるのかもしれません。とは言え、優秀な人が多い=人に恵まれているとは必ずしも言えませんので、自分がどういった人と働くことがモチベーションに繋がるのかはしっかり考える必要があると思います。「」の記事にあるように「優秀な人がいること」それ自体を志望動機の核とするのは適策ではないため、就職先を判断するうえでのあくまで一つの目安ぐらいに思ってもらえればと思います。鶏口のデメリット2:転職を考えると若干不利?在籍企業の業界順位やネームバリューは、社会的地位以外にも、転職のときに職歴として見られることになります。もちろん転職先の採用担当者の考え方にもよりますが、有名企業のキャリア経験があった方が相手方の印象が高まることは十分あると思っています。「大手→ベンチャーは容易」だが「ベンチャー→大手は絶対無理」というわけでもないのですが、「とりあえず」優秀な人が集まる企業に行っておいた方が後々潰しがきく場面は少なからず存在するでしょう。とは言え転職するにしても、前の企業が「どこか」ではなく「そこでどのような成果を上げたのか」も当然問われることになりますので、在籍企業のネームバリューに満足することなく日々の業務を意欲的にこなすことは大切になるでしょう。参考:鶏口のデメリット3:スキル・能力が身に付きにくい?就活生が想像する以上に会社で得られるスキルは非常に大切です。そして新卒で就職した1社目で身につくビジネススキルや仕事のやり方は、2社目以降にも大きく効いてきます。参考:こちらの記事では、「働く」を通して得られるものの一つとして能力・スキルがあり、新卒で入る会社では特にそれが重要だという話が述べられています。一定期間継続して規模の大きな事業を展開してきた大企業はノウハウの宝庫であり、「牛」の方が教育研修の充実や携わることができる案件の金額が大きいということは起きやすいでしょう。「鶏口」と「牛後」。最終的にいずれのキャリアを選択するにせよ「牛」の内定は取りに行くべきSNSやWeb上の掲示板で時おりテンプレートとして用いられる、東大生:「学歴なんて関係ない」Fラン生:「学歴なんて関係ない」の説得力が異なるように、「鶏口牛後」を語るうえでは「牛」の内定は必須だと考えています。当たり前ですが、両者から選ぶためには「鶏」「牛」の内定が共に必要であり、それ無しにあれこれ悩むのはクレバーではないと思います。また、「牛」の内定があることで、自分が将来何がしたいのか・どうありたいのかを真剣に考えるきっかけになるとも思っています。周囲の人はだいたい「牛」を勧めてくるはずです。そういった状況で「牛」を切り捨て「鶏」を選択するには、自分なりに納得感のある理由付けをする必要があります。内定も無しにあれこれ不向きを考えるぐらいなら、まずは両方の選択肢があるという状況を作り出すことで、よりリアルに自身の将来に向き合うことに繋がると思います。そのため、本記事から「じゃあ自分も別に『鶏』でいいや」と短絡的に考えるのではなく、「牛」の内定も手に入れたうえで、自身のキャリアと深く向き合うきっかけとしていただければと思います。最後にー自分にとっての"unistyle"を確立し、納得のできるキャリア選択へ繋げよう!皆さんが今現在閲覧している就職活動支援サイト、unistyle。その意味は以下の記事で述べられています。自分は仕事や人生に何を求めているのか、どんな風に生きていきたいのか、そのためには何をすればいいのかということについて就職活動という機会に突き詰めて考えることが重要になってきたと私たちは感じています。私たちは「自分らしい生き方を支える自分独自の考え方」を"Unistyle"と定義し、就職活動を通して"Unistyle"の確立を目指してほしいと考えて、このサイトを立ち上げました。参考:"ただ一つの"を表す接頭語"uni"に、"様式・やり方"をいった意味を持つ"style"。その造語として生み出された"unistyle"。就職活動に関する情報を数多く提供しているサイトではありますが、大切なのは「ふーん、そうなんだ」と読んで終わらせるのではなく、「それについて自分がどのように解釈し、どのような意見を持つか」。そして、「『自分だったら』どうすべきか」を深く思考することにあると思っています。就職活動を始めとしたキャリア選択に絶対的な正解は無く、「鶏口牛後」というのもあくまでその選択肢の一つに過ぎません。「自分だったら」どのような選択をするべきなのか。本記事を機に「鶏口牛後」以外の観点からも考え、ご自身の糧にしていただき、全力で就職活動に取り組んでいただければと思います。明日から本格的に始まる皆さんの就職活動が納得のいくものになるよう、陰ながら応援しています!photobyHollyOcchipinti 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自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする方法【大手企業選考通過者ES例文10選】 自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする方法【大手企業選考通過者ES例文10選】 自己PR完全攻略記事一覧1.自己PRの基本知識(意味・強みの種類・自己紹介やガクチカとの違い)2.自己PRが見つからない人の対処法3.自己PRの書き方・書く際のポイントを解説4.自己PRの書き方を文字数別に解説5.自己PRの書き出しを解説6.自己PRの締めを解説7.自己PRのES例文集(強み別)8.自己PRのES例文集(業界別)9.面接での自己PRの伝え方10.面接での自己PRにまつわる頻出質問集自己PRで「相手の立場に立って考える力」という強みをアピールしている就活生も少なくないと思います。相手の立場に立って考えながら働いてくれる人材は企業にとって必要であるため評価されやすいですが、抽象的な言葉であるため正しく伝わらないとマイナスなイメージを持たれてしまう可能性もあります。ではどのように伝えれば良いのでしょうか。そこで本記事では自己PRで「相手の立場に立って考える力」をアピールする際のコツや言い換えの言葉を例文をもとに紹介していきます。本記事の構成企業が自己PRで求める相手の立場に立って考える力とは相手の立場に立って考えられる人の特徴相手の立場に立って考えられる人の特徴(1)意見を押し付けない相手の立場に立って考えられる人の特徴(2)聞き上手相手の立場に立って考えられる人の特徴(3)相手の気持ちに配慮ができる自己PRで相手の立場に立って考える力を伝える際の手順自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際のポイント自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際のポイント(1)「相手の立場に立って考える力」具体的な言葉に言い換える自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際のポイント(2)「相手の立場に立って考える力」をアピールできるエピソードを伝える自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際のポイント(3)「相手の立場に立って考える力」を企業でどう活かすかを伝える自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際の注意点自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際の注意点(1)当たり前の経験でアピールしない自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際の注意点(2)主体性が無いと思われてしまう自己PRにおける相手の立場に立って考える力の言い換え一覧相手の立場に立って考える力をアピールした自己PRのNG例文相手の立場に立って考える力をアピールした自己PRのNG例文(1)具体的な体験談がない相手の立場に立って考える力をアピールした自己PRのNG例文(2)当たり前のことをしているだけ相手の立場に立って考える力をアピールした自己PRのNG例文(3)主体性がない大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(1)三菱UFJニコス大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(2)ENEOS大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(3)伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(4)JPモルガン大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(5)シティグループ大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(6)三菱UFJモルガン・スタンレー証券大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(7)キッコーマン大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(8)富士通(FUJITSU)大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(9)東京地下鉄(東京メトロ)大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(10)日本ハム最後に企業が自己PRで求める相手の立場に立って考える力とはそもそも、なぜ企業は相手の立場に立って考えられる人材を求めているのでしょうか?相手の立場に立って考えるとは、相手の気持ちを汲み取って物事を考えられるということです。企業で働く以上は、仕事が与えられ、周りの人と協力しながらそれを全うしなければなりません。特にチームで働くことが多くなってきます。チームで働くうえで、自分勝手に行動するのではなく相手の立場に立って考えることがとても必要になってきます。また、接客や営業を行う場合においても同じです。自分の思い通りに接客や営業を行ってもうまくはいきません。相手の立場に立ち、相手が何を求めているかを考えなければ活躍できません。これらの理由から企業は相手の立場に立って考えることができる就活生を求めているのです。自己PRで相手の立場に立って考えられる人の特徴相手の立場に立って考えられる人の特徴は以下の三つになります。自分は度の特徴に当てはまるのかを考え、自己PR作成に活かしてください。相手の立場に立って考えられる人の特徴(1)意見を押し付けない相手の立場に立って考えられる人の特徴(2)聞き上手相手の立場に立って考えられる人の特徴(3)相手の気持ちに配慮ができる相手の立場に立って考えられる人の特徴(1)意見を押し付けない一つ目は意見を押し付けないことです。人によって生まれた環境や育ってきた環境によって価値観は変わり、意見は人それぞれです。相手の立場に立って考えられる人は自分の意見を押し付けたりはしません。なぜなら、無意識に意見を押し付けることが相手にとって不愉快であると理解しているからです。特にグループで物事を行う時に、自分の意見を押し付けがちですが、それでは議論が変な方向に行ってしまったり、まとまらずに終わってしまったりします。こうならないためにも、特にグループワークでは相手の求めていることを理解したうえで自分の意見を言うことが必要になってきます。グループワークやサークル、部活動などでこういった経験があれば相手の立場に立って考える力をアピールできるでしょう。相手の立場に立って考えられる人の特徴(2)聞き上手二つ目に聞き上手であることです。話を途中で遮り、自分の意見を言う人がいますが、話を途中で遮られた人は決して気持ちのいいものではありません。相手の立場に立って考えられる人は相手の話を最後まで聞いたうえで会話を続けます。なぜなら相手の立場に立って考えられる人は自然と話を途中で遮ることは相手が嫌がることであると理解し、会話をすることができるからです。しっかりと相手の話を聞き、相手が何を考えているかを理解しようとしている姿勢は人に安心感や好感を持たれます。人間関係を取り持つうえで聞き上手であることはとても重要なことです。相手の立場に立って考えられる人の特徴(3)相手の気持ちに配慮ができる三つ目は相手の気持ちに配慮ができることです。相手の立場に立って考えられるひとは相手の気持ちを汲み取ることができ、自分がされて嫌なことを相手にして傷つけたりはしません。相手の気持ちを配慮した行動をとることで険悪な空気にすることなく会話を進めることができ、他者からも好感を持たれたり、信頼を得られたりします。この能力は仕事をする上でも大切なことです。こうした経験で具体的に話せることがあれば、相手の立場に立って考える力をアピールできるはずです。自己PRで相手の立場に立って考える力を伝える際の手順自己PRを書く際は以下のフレームワークに沿って書くことで、企業に評価される自己PRを書くことができます。ここで大切なことはまず初めに結論を簡潔に伝えるということです。その次に結論の根拠となるエピソードとして「どんな努力や工夫をし、結果を出すことができたか」を伝えます。最後は自分の長所が会社にどう貢献できるかをアピールしましょう。より詳細な自己PRの書き方は以下の記事・動画でわかりやすく解説しているので参考にしてみてください。参考:動画を通じて自己PRの書き方を確認したいという方は、下記の動画を参考にしてもらえればと思います。自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際のポイント自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際は以下のポイントを意識してください。自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際のポイント(1)「相手の立場に立って考える力」を具体的な言葉に言い換える自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際のポイント(2)「相手の立場に立って考える力」をアピールできるエピソードを伝える自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際のポイント(3)「相手の立場に立って考える力」を企業でどう活かすかを伝える以下でそれぞれについて解説します。自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際のポイント(1)「相手の立場に立って考える力」を具体的な言葉に言い換える相手の立場に立って考える力という言葉はやや抽象的な言葉であり、自分が伝えたい意味と相手の受け取りに齟齬が生まれてしまう可能性があります。相手の立場に立って考える力という言葉だけでは「相手の気持ちが分かる」という印象もあれば、「自分の意思がない」という印象を持つ人もいると思います。そういった認識のズレをなくすためにも、相手の立場に立って考える力をもっと具体的な言葉に言い換えて伝える必要があります。例えば、「私は相手の立場に立って考え、議論をスムーズに進めることができます。」などとアピールする方が、企業側にもあなたの相手の立場に立って考える力をより具体的に伝えることができます。企業は自己PRを通して「自社の求める強み・能力を持っているか」「キャラクターが自社にマッチしているか」を知りたいと思っているため、より深くあなたの人柄を知ってもらうためにも具体的にアピールするようにしましょう。自己PRとは何なのかについて知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。自己PRでアピールすべき強みや企業が聞く意図など、自己PRの基礎を学ぶことができます。参考:自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際のポイント(2)「相手の立場に立って考える力」をアピールできるエピソードを伝える先程も述べましたが、相手の立場に立って考える力という言葉は抽象的であるためその言葉だけではいまいちあなたがどんな人なのか伝わりません。そのため、自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際はしっかりと具体的なエピソードを伝えるようにしましょう。具体的なエピソードを書く際は以下の4点を意識して考えると、説得力の自己PRを作成することができます。自己PRで「相手の立場に立って考える力」をアピールできるエピソードを伝えるコツ(1)強みを発揮した場面自己PRで「相手の立場に立って考える力」をアピールできるエピソードを伝えるコツ(2)課題自己PRで「相手の立場に立って考える力」をアピールできるエピソードを伝えるコツ(3)課題を克服するためにとった行動自己PRで「相手の立場に立って考える力」をアピールできるエピソードを伝えるコツ(4)結果動画を通じて自己PRの書き方を確認したいという方は下記の動画も参考にしてもらえればと思います。自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際のポイント(3)「相手の立場に立って考える力」を企業でどう活かすかを伝える自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際はその強みを仕事でどう活かせるかを伝えることが非常に大切です。どの企業も入社後に自社に貢献してくれる人材を採用したいと考えているため、その強みが会社でも活かせるものかどうかをチェックしています。そのため、「相手の立場に立って考える力という強みを活かして貴社でも〇〇に貢献できると思います。」と自分の強みを入社後どのような場面でどう活かせるかについても伝えるようにしましょう。しかしあなたが持っている強みが志望企業で求められていないものであったら、せっかくの自己PRが台無しになってしまいます。そうならないためにも、事前に「志望企業が求めている人材はどのような人材なのか、自分の強みの中で志望企業に貢献できる強みは何なのか」を企業研究を通してしっかりと把握しておくようにしましょう。企業研究について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。参考:自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際の注意点ここからは、自己PRで「相手の立場に立って考える力」をアピールする際に多くの就活生が陥ってしまう落とし穴を紹介します。自分自身のESや面接での言動を振り返る際にご活用ください。自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際の注意点(1)当たり前の経験をアピールしてしまう自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際の注意点(2)「相手の立場に立って考える力」が短所と思われてしまう自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際の注意点(1)当たり前の経験をアピールしてしまう相手の立場に立って考える力をアピールした自己PRでは、「友達とスムーズに会話ができた」といったような、ただ与えられた仕事をこなしたただけのエピソードをよく耳にします。しかし、労働の対価として給料を受け取っている以上、与えられた仕事に真剣に取り組むことは当たり前のこののように思えます。このように、与えられた仕事をこなした経験で真面目をアピールした自己PRは、ただ「当たり前のことをしただけ」だと思われ、面接官の評価につながらない可能性が高いです。また、自分から主体的に行動することのできない受け身な人物と思われてしまうかもしれません。「真面目」の高さ自己PRでアピールする上では、与えられた仕事以上に、自分がどのように考え、具体的にどのような行動を起こしたのかについて説明する必要があります。また、取り組みの動機は「やることになっているから」「仕方がないから」といった受動的なものではなく、「どうしてもやりたい」といった主体的なものでなければなりません。自己PRで真面目をアピールする際の注意点(2)主体性が無いと思われてしまう相手の立場に立って考える力は大変魅力的な強みの一つですが、アピール次第で弱みにもなってしまうケースがあります。具体的に、主体性が無いと思われてしまう可能性があります。「私は相手の立場に立って、その意思に沿って物事を進めることができます」といった例文は選考官から相手の立場に立って考える力があるというよりも主体性が無いと思われてしまうケースになります。この場合は相手の意思に沿ってだけではなく、それに加え自分の意思をもって行動した具体的なエピソードを含めることで選考官から相手の立場に立って考える力だけでなく主体性もあると思われるようにしましょう。自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする言い換え一覧物事は表裏一体であり相手の立場に立って考える力という強みを聞いて、「主体性が無い」というイメージを持ってしまう人もいるかもしれません。そのため相手の立場に立って考える力という強みを他の言葉に置き換えてアピールするのも一つの手であると言えます。相手の立場に立って考える力を以下のような表現に変えてアピールしてみるのも良いかもしれません。真面目の言い換え例●自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする言い換え例(1)傾聴力がある●自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする言い換え例(2)聞き上手●自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする言い換え例(3)自分の意見を押し付けない●自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする言い換え例(4)相手が傷つかないように振舞える●自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする言い換え例(5)思慮深い上記のように相手の立場に立って考える力をアピールできる言葉は色々あります。どの言葉が自分の相手の立場に立って考える力に合うのかを考え、自分の相手の立場に立って考える力を一番良くアピールできる言葉を選んでみてください。相手の立場に立って考える力をアピールした自己PRのNG例文相手の立場に立って考える力をアピールした自己PRのNG例文として以下のようなものが見受けられます。これらを把握し、自己PRをより良いものにしていきましょう。相手の立場に立って考える力をアピールした自己PRのNG例文(1)具体的な体験談がない相手の立場に立って考える力をアピールした自己PRのNG例文(2)当たり前のことをしているだけ相手の立場に立って考える力をアピールした自己PRのNG例文(3)主体性がない相手の立場に立って考える力をアピールした自己PRのNG例文(1)具体的な体験談がない私の強みは相手の立場に立って考える力です。「相手の立場に立って考える」というモットーのもと様々なことに挑戦してきました。この強みにより、これまで遭遇してきた課題を解決し続けることができました。この強みを活かして、貴社に入社後は任された仕事に対して一生懸命取り組み、貢献していきたいと思います。この自己PRではどのように相手の立場に立って考える力があるのかが全く伝わってきません。理由としては具体的なエピソードがないからです。上述していますが、"相手の立場に立って考える力"とは抽象的な言葉であるため「なぜ相手の立場に立って考える力があるのか」という具体的なエピソードを自己PRで述べる必要があります。そのためこの自己PRの場合であれば、「課題に遭遇しても解決することができました。」という部分で、具体的に「どのような課題に遭遇したのか、またそれはどうやって解決したのか」について書けると良いでしょう。相手の立場に立って考える力をアピールした自己PRのNG例文(2)当たり前のことをしているだけ私の強みは相手の立場に立って考える力があることです。私は居酒屋でアルバイトをしていたのですが、遅刻をしてしまうことが多かったです。しかし私は、店長やアルバイトの仲間の立場に立って考え、遅刻をしていてはみんなに迷惑をかけてしまうと感じ、時間をきちんと守れるように頑張りました。店長からも「最近遅刻しなくなったね」と言われ、周囲のバイト仲間からも認められるようになりました。この経験を活かし、貴社でも相手の立場に立って考える力を活かして行動したいです。このNG例文は真面目に行動したエピソードが当たり前のことをしているだけになっています。最初のマイナスな状態を普通の状態に戻しただけになっています。相手の立場に立って考える力をより印象深く伝えるには当たり前なことはできたうえで、プラスアルファのことをしたエピソードを入れるようにしましょう。相手の立場に立って考える力をアピールした自己PRのNG例文(3)主体性がない私の強みは相手の立場に立って考える力です。貴社のインターンシップに参加した際に、5人1チームでワークを行うことになりました。私は相手の立場に立って考え、チームのみんなの意見に沿って物事をスムーズに進めていきました。この経験からチームでスムーズに物事をこなすことに自信が付きました。貴社においても相手の立場に立って考える力を活かし、行動していきたいです。このNG例文では主体性がないエピソードになっています。チームで仕事を行ううえで相手の意見を尊重することはもちろん大切です。しかし、そこに自分の意見が無くては自分の存在価値が薄れてしまいます。この例文では相手の意思に沿って行動をしているだけで、相手の立場に立って考える力があるというよりも主体性が無い人物と思われてしまいます。相手の意思に沿って行動するだけでなく、主体的にその意思をふまえた意見を行うことで相手の立場に立って考える力をアピールするようにしましょう。大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文以下で大手企業選考通過者の自己PRの回答を紹介します。それぞれ相手の立場に立って考える力をアピールしている回答となっているので、自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールしようと思っている方は参考にしてみてください。大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(1)三菱UFJニコス大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(2)ENEOS大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(3)伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(4)JPモルガン大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(5)シティグループ大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(6)三菱UFJモルガン・スタンレー証券大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(7)キッコーマン大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(8)富士通大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(9)東京地下鉄(東京メトロ)大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(10)日本ハム大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(1)三菱UFJニコスES当社で活かせるあなたのセールスポイントとその理由。(全角入力400文字まで)私の強みは「常に相手の立場に立ち、行動し続けられること」です。それはアルバイト先で、新人研修を改革した場面でも現れています。アルバイト先の飲食店では、新人が定着せず1ヵ月以内に辞めていく状況が続いていました。そこで、私は自分が新人であった時の気持ちを回顧し、従来の、全員に対しマニュアル通りに行う研修をやめ、1人1人の個性や習得度を分析した上で課題を設定するよう心掛けました。具体的には、教育の進捗度合を皆で共有出来るノートを作成し、指導を効率的に行いました。さらに、新人に対し仕事の方法だけでなく、なぜその仕事を行うのか、理由の部分まで伝えることで新人がより主体的に取り組める環境作りに尽力しました。結果、定着率も着実に上がっていき、この経験から、相手を尊重する考え方と傾聴力が身に付きました。この能力はお客様の声やニーズに応え、お客様目線の決済サービスを考える際に活かせると考えています。選考通過者本選考ES:三菱UFJニコス19卒(総合職)三菱UFJニコスの企業研究ページ(関連記事・本選考/インターンES・本選考/インターンレポート)はこちら上記の企業研究ページを参考に自己PRで相手の立場に立って考える力を具体的にアピールしましょう大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(2)ENEOSご自身の自己分析について、自由に記入してください。※強みや弱み、集団の中での立ち回り方、得意なことや苦手なこと、どんな時に喜びを感じるかなど、どのような角度から記載いただいても構いません。(200文字以上300文字以下)私の強みは留学を通して得た「相手の立場になって考えること」である。そして、この強みを活かし「潜在的な課題の発見と解決」を達成できた時に喜びを感じる。私は課題の根源は潜在的であると考えており、根源を解決することで相手に大きな幸福度を与え、自身も高い貢献度を得ている。具体的な例として、私のアルバイト先(丸亀製麺)のある常連お客様は、いつもうどんを半分ほど残していたが、その方の歯があまり健康的でないことに気づいた私は、いつもより柔らかいうどんを提供したところ、完食していただき、感謝の言葉まで頂けた。このように、私は常に相手に寄り添い、幸福を与えることで自身の幸福も得ている。選考通過者本選考ES:ENEOS23卒(総合職)ENEOSの企業研究ページ(関連記事・本選考/インターンES・本選考/インターンレポート)はこちら上記の企業研究ページを参考に自己PRで相手の立場に立って考える力を具体的にアピールしましょう大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(3)伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)あなたの強みについてエピソードを交えて教えてください。その中で、難しかったこと・工夫したことを教えてください。(500文字以内)私の強みは、「相手の気持ちを考えて行動する力」がある点だ。この強みは、学園祭に飲食店を出店する際の代表として80人以上のメンバーのモチベーションを向上させ、売上の増加に成功した経験で発揮された。活動を始めた当初は、メンバー間に意識の差があった。私は、その原因は各人が力を活かせない環境であることだと考えた。そこで、全員にやりたい仕事のアンケートを取り、得意分野やモチベーションの所在を考慮したうえで役割分担を行った。しかし、適材適所を意識したにもかかわらず、モチベーションが上がりきらないメンバーがいた。そこで私は、仕事内容だけでなく人間関係にも配慮した仕事の割り振りを行った。すると、仲の良い友人と共に仕事をすることが楽しいと感じ、作業に積極的に取り組むメンバーが増えた。このように、私の強みである「相手の気持ちを考えて行動する力」を活かして行動したことで、各人に当事者意識が生まれ、チーム全体で団結することができた。その結果、前年の20%増の30万円の売上に成功した。この経験から、相手の気持ちを考えて行動することや、人々が働きやすい環境を整えることの大切さを学んだ。選考通過者本選考ES:伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)23卒(システムエンジニア)伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の企業研究ページ(関連記事・本選考/インターンES・本選考/インターンレポート)はこちら上記の企業研究ページを参考に自己PRで相手の立場に立って考える力を具体的にアピールしましょう大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(4)JPモルガン投資銀行部門でご自身の強みがどのように発揮できるかを説明してください。(日本語400文字以内)必須私の強みは、相手の立場になって考えることができるところです。実例としてアルバイト先では店舗の顧客満足度を歴代1位としました。私はカフェでアルバイトをしています。しかし当時の店舗は顧客満足度が低迷していました。そこで私は原因としてピークタイムに課題があると仮説を立てました。ピークタイムは細かな点に気が回らず、画一的で受け身な接客をしていました。それが顧客満足度の低迷した要因と考えたのです。そこで私は「お客様の目線や服装、汗を注視する」よう態度を変えました。言外のご要望もお客様の態度から察せられると考えたためです。お客様の細かな点に気を配った結果、店舗ごとに集計される顧客満足度で過去最高記録を出せました。貴社においても、カバレッジなどの職種ではクライアントご要望を言外でも感じ取り、読み取る能力が必要と考えます。貴社においてもこの強みを活かし貢献できればと思います。選考通過者本選考ES:JPモルガン20卒(IB)JPモルガンの企業研究ページ(関連記事・本選考/インターンES・本選考/インターンレポート)はこちら上記の企業研究ページを参考に自己PRで相手の立場に立って考える力を具体的にアピールしましょう大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(5)シティグループシティグループに伝えたいことを自由に表現してください私は相手の立場になって考えることができます。実際にアルバイト先では、月間顧客満足度を過去1年間でトップとなりました。私はカフェでアルバイトをしています。しかし当時、カフェの顧客満足度が低迷していました。そこで私は原因としてピークタイムに課題があると仮説を立てました。ピークタイムは細かな点に気が回らず、画一的で受け身な接客をしていました。それが接客に対する満足度も低くなっている要因と考えたのです。そこで私は「お客様の目線や服装、汗を注視する」よう態度を変えました。言葉で伝わりにくいご要望も態度から察せられると考えたためです。お客様の細かな点に気を配った結果、その店舗で月間顧客満足度が過去最高となりました。貴社においても、カバレッジなどの職種では様々なご要望を言外でも感じ取り、読み取る能力が必要と考えます。貴社においてもこの強みを活かし貢献できればと思います。選考通過者本選考ES:シティグループ20卒(IB)シティグループの企業研究ページ(関連記事・本選考/インターンES・本選考/インターンレポート)はこちら上記の企業研究ページを参考に自己PRで相手の立場に立って考える力を具体的にアピールしましょう大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(6)三菱UFJモルガン・スタンレー証券自己PR私の強みは相手の立場になって考え、行動することです。私はそこでは数学に苦手意識を持つ生徒が多いのですが、私自身学生の頃は数学が得意であったため、最初は生徒の気持ちがわかりませんでした。しかし、生徒の立場から数学を理解するよう努め、生徒の分からない部分は何度もゆっくり説明し、苦手な部分は独自のプリントを作成するなどしてサポートしました。その結果生徒から「数学が1番苦手な科目から1番得意な科目となった」と言ってもらうことができました。この強みを活かし、お客様の立場に立ち、お客様それぞれに合わせた最適なプランを提供したいと考えています。選考通過者本選考ES:三菱UFJモルガン・スタンレー証券21卒(総合職)三菱UFJモルガン・スタンレー証券の企業研究ページ(関連記事・本選考/インターンES・本選考/インターンレポート)はこちら上記の企業研究ページを参考に自己PRで相手の立場に立って考える力を具体的にアピールしましょう大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(7)キッコーマンこれまでにやり遂げたこと、達成感を得られた経験・事実をふまえて自己PRしてください。(600文字以内)私は、いかなる立場でも必要な役割を考えて行動でき、かつ、主張しつつも相手の立場に立って他人の意見に耳を傾けることができる。この強みは、大学野球部での活動で発揮された。二年生の時、チームの勝利に貢献するために、控えでありながら自分ができる事として外野守備範囲拡大に取り組んだ。私はベンチでの観察と記録により守備範囲の狭さがチームの課題である事に気づいた。ミーティングにより硬直的守備位置が原因と判明したので、「控え選手が協力し合い相手の打撃データを分析し、試合中に最適な守備位置を指示すること」を提案した。その後、議論を重ねる中で意見の対立もあった。しかし、相手の真意を十分に分かっていないと思った私は、何度も話し合い、最後まで相手の話を聞き、その考えに至った根拠や背景を理解するよう努めた。これにより潤滑剤の役割を果たし、互いに納得のいく答えを出せた。そして、ミーティングや試合中の選手間の声の掛け合いによりチームに一体感が生まれ、結果、外野手の刺殺数アップと失点の減少に繋がりリーグ優勝を果たすことができた。この活動で、私の強みが課題発見から徹底的な議論に繋がり、結果に結びついたと感じた。また、より良いアイデアは、多くの関係者との対話を重ねることで生み出されることを学んだ。将来働く上でも、自分の役割を見極めつつ周りを巻き込んで議論を重ね、チームとして成果を上げたい。選考通過者本選考ES:キッコーマン22卒(営業職)キッコーマンの企業研究ページ(関連記事・本選考/インターンES・本選考/インターンレポート)はこちら上記の企業研究ページを参考に自己PRで相手の立場に立って考える力を具体的にアピールしましょう大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(8)富士通現在のあなたの強み・弱みを教えてください。また、自身がありたい姿に対して、その弱みをどのように克服していきたいか記入してください(400字~600字以内)私の強みは「相手の立場に立てること」である。これはアルバイトでの新人教育の際に顕著に発揮された。私の店舗では新人教育を役職にかかわらず全員で行う。50代の男性が新人として加入した際、学生アルバイトは教育方法に戸惑いを感じていた。そこで私は彼の立場に立った発言や雰囲気作りに注意しつつ教育を行った。具体的には、彼の前職での経験をヒアリングし、この店舗の勤務でどう生かすことができるか再現性をもたせた教育を行うことでモチベーション維持を図った。結果、彼は正社員として定着するに至った。以上より、私は年次や立場に関係なく相手に寄り添って行動することができる人材である。また弱みは「心配性」であることだ。私はいらぬ心配をし杞憂に終わることが多々あり、非効率である。効率的にやるべきことをやり自信をもった状態でありたいため、「目標を設定し、逆算して行動すること」を日ごろ意識している。特に貴社業務ではクライアントが法人であるため正確性と相手に合わせたスピード感が鍵になると考える。そこで目標から逆算し、やるべきことを細分化して計画的に業務に取り組むことで、効率よく納得感の高い提案に繋げていきたい。選考通過者本選考ES:富士通23卒(セールス)富士通の企業研究ページ(関連記事・本選考/インターンES・本選考/インターンレポート)はこちら上記の企業研究ページを参考に自己PRで相手の立場に立って考える力を具体的にアピールしましょう大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(9)東京地下鉄(東京メトロ)あなたの誰にも負けない強みは何ですか?具体的なエピソードとともに教えてください。(400文字)私の強みは、「相手の立場になって考え、行動ができる」ことです。大学2年の春より、再生可能エネルギー事業に関する長期インターンをしています。そこでは、後輩が作業を覚えられていない状況にありました。それは、出勤日が限られ、複雑な業務を理解する時間が不足しているためだと考えました。また、社員の方々は少人数であり多忙なため、何度も質問をしたりすることが難しく、新人であれば尚更であると考えました。改善策としては、インターン生向けの業務マニュアルを作成しました。初心者でもわかりやすいように、図表を用いた手順の説明、専門用語集を加える工夫をした結果、短時間で理解し効率的に作業を進めてもらうことができました。貴社で働く上では、お客様に安心を提供するために、複数の部署や社員との連携が必要であります。そこで私の強みを活かし、関係各所の快適な業務実現に貢献ができると考えております。選考通過者本選考ES:東京地下鉄(東京メトロ)20卒(総合職)東京地下鉄(東京メトロ)の企業研究ページ(関連記事・本選考/インターンES・本選考/インターンレポート)はこちら上記の企業研究ページを参考に自己PRで相手の立場に立って考える力を具体的にアピールしましょう大手企業選考通過者の自己PRで相手の立場に立って考える力を強みとした回答例文(10)日本ハム採用担当者に伝えたい!これだけは誰にも負けないあなたの「NO1」を教えてくだい。(450~500文字以内)私は、「相手の気持ちを考えて行動する」ことに関して「NO1」であると考える。この力は塾講師のアルバイトの経験を通して得た。塾講師を始めた当初の私は授業内でいかに多くの内容を扱うかが重要であると考えていた。しかし、それでは授業がつまらなく感じ、集中力が続かない生徒が多くおり、生徒のことを考えて授業を行う必要があると感じた。そこで、自身が生徒だった頃を思い返すと、途中で雑談を挟む授業の方がリラックスでき、問題を解くときに集中力が持続していたことに気が付いた。そこで私も、授業の途中で雑談を挟むことを意識して授業を行った。その際、生徒の好きなことに関する会話をすることで、授業が楽しいという感覚を持ってもらえるように工夫した。その結果、生徒が集中して問題に取り組み授業効率が上がるだけでなく、会話を重ねたことで生徒との信頼を築くこともできた。このように、相手の立場になって考え行動することで信頼を得ることができる点が私の強みだ。貴社の商品開発職においても、私のこの強みを活かしお客様に寄り添い、真のニーズ・課題を解決する商品の開発を行うことで、人々の豊かな暮らしに貢献したい。選考通過者本選考ES:日本ハム23卒(研究・開発職)日本ハムの企業研究ページ(関連記事・本選考/インターンES・本選考/インターンレポート)はこちら上記の企業研究ページを参考に自己PRで相手の立場に立って考える力を具体的にアピールしましょうまとめ本記事では自己PRにおける相手の立場に立って考える力について解説してきました。改めてになりますが、自己PRは「自身が入社後に活躍できる人材であること」を示す必要があります。自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールし、志望企業の選考突破、ひいては内定獲得を目指してもらえればと思います。自己PR完全攻略記事一覧1.自己PRの基本知識(意味・強みの種類・自己紹介やガクチカとの違い)2.自己PRが見つからない人の対処法3.自己PRの書き方・書く際のポイントを解説4.自己PRの書き方を文字数別に解説5.自己PRの書き出しを解説6.自己PRの締めを解説7.自己PRのES例文集(強み別)8.自己PRのES例文集(業界別)9.面接での自己PRの伝え方10.面接での自己PRにまつわる頻出質問集 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ロレアル日本法人採用責任者に聞く「外資系メーカーの営業として新卒で入社するってどうなんですか?」 ロレアル日本法人採用責任者に聞く「外資系メーカーの営業として新卒で入社するってどうなんですか?」 本記事は日本ロレアルのPR記事になります。こちらの記事は、日本ロレアル新卒採用責任者の岩﨑麻由氏に、日本ロレアルで営業担当者として働くことについて伺う内容です。ロレアルという企業について、また、外資系企業や消費財メーカーで働くということについて学びのある内容になっていると嬉しく思います。【日本ロレアル企業概要】世界を日本へ。日本を世界へ。世界150ヵ国で34のブランドを展開する世界No.1のロレアルグループ。100年以上に渡り人々が日常的に使用する化粧品を通し、老若男女問わず「美」を届けることをミッションとしてきました。多様に存在する「美」のニーズに応えるべく、化粧品が流通するすべての販売経路(ドラッグストア、百貨店、サロン、皮膚科・調剤薬局、eコマース等)に事業を展開していることも強みの一つです。移り変わりの早い化粧品市場で、常に新しい価値が提供できるようイノベーションを追い求めています。▶︎2020年卒向けの日本ロレアル採用エントリーはこちらから※セールス職締め切り:2018年12月25日(火)15:00※サプライチェーン職・R&I(研究開発)職・マニュファクチュアリング職締め切り:2019年2月募集予定———本日はよろしくお願いいたします。岩﨑:よろしくお願いいたします。この記事をunistyleさんに掲載するにあたって社内の営業担当者複数名にインタビューをし、私自身改めて営業という仕事の奥深さを感じました。それをこの記事を読んでいる就職活動生の皆さんにもお伝えできればと思います。日系同業他社のベテラン社員と渡り合う———ロレアルは学生から見て「外資系」という括りになると思いますが、現場社員の働き方でわかりやすく日系と異なる部分ではどういったことが挙げられますか?岩﨑:「任される」ことのスピード感だと考えています。実際、2年目で某国内トップクラスのドラッグストアチェーンを担当することになったロレアル社員がいるのですが、そのお取引先に出入りしている日系メーカー担当者は軒並み20年目くらいのベテランだったと聞いています。———大手のクライアントを担当するとなると、普通は経験豊富なベテランを当てて切られるリスクを減らすでしょうね。岩﨑:私は日系企業で働いたことはありませんが、そうだと思います。ロレアルも当然「切られてもいい」と考えているわけではなく、この社員ならいけると踏んで任せますし、社内でサポートも行います。若手に任せる、チャレンジさせる文化があるのは確かですね。同じ消費財メーカーなので働き方が大きく変わるとは思いませんが、任されるタイミングは全体的に早めかなと。また、少し話は変わりますが、新たな取り組みへの賭け方が大胆な会社だと働いていて感じます。たとえば近年めまぐるしい成長をみせているeコマースビジネスに、ロレアルはいち早く参入しました。オンラインで製品を買う消費者のニーズに合わせ、我々も多くのブランドのeコマースの立ち上げに注力し、今ではグループの売上高の7%を占めるまでになりました。大企業でありながらベンチャースピリットをもって新たな取り組みに挑戦する点が働いていて面白いと感じています。自由と責任はセット、途中式に縛られず最終成果に責任を持つことにやりがいがある———他にも外資系というとフレックスなどの「自由な働き方」がフィーチャーされることが多いように感じますが、ロレアルではその辺りはどうでしょうか?岩﨑:自分の責任をしっかり全うしていれば、働き方は自由に任される特徴があります。制度としてもフレックス勤務や、年次有給休暇に加え夏期休暇などがあります。また、最近ニュースで話題にもなっているプレミアムフライデーが始まる前から、ロレアルでは「ハッピーフライデー」という夏期期間中、月に一度15時に退社することを推奨する制度等を積極的に取り入れています。営業職の社員からは直行直帰で働けるところも自由度があって良い、という声を耳にします。ただ一方で、当然自由と責任はセットになっています。営業であれば目標予算という責任がセットで、成果を上げるための施策も自由度高く営業担当者個々人に任されています。———ロレアル含め大手企業というと、成果を上げるための仕組みや方程式がある程度確立されていて、その中で仕事をするイメージがありますが。岩﨑:ロレアルでは特にマニュアルはなく、担当者が成果を出すために最も良い方法を自ら見出すことを社員に期待しています。例えば、取引先のニーズを汲み取り、その担当企業専用のプロモーションや、販促物を提供できるよう社内の関係部署と連携、実行に移す等が良い例かもしれません。自らの提案力でお取引様の売上を最大化できるよう我々の営業は尽力し、社内の同意を得られれば実現することができます。それが結果的にその人の成果にもつながるわけです。ただ、ここで勘違いをしていただきたくないのが、成功方程式が有るか、無いかで会社の良し悪しが決まるわけではないということです。人によっては、方程式がある方が成果を出せる、モチベーションが上がるという人もいれば、自らその方程式をつくっていくことにやりがいを感じる人もいるわけです。自分がどっちなのかを見極めることをおすすめします。———確かに、「自由度高く働きたい」と話す就活生は結構いますが、実際仕組みという制限がある中の方がやりやすいという人も多い気がしますね。岩﨑:そうかもしれません。ロレアルで活躍いただける方は自由を楽しめる方で、そこをしっかり考えた上で入社していただきたいと考えています。ただ、新卒で入社した方をそのまま放り出すということはもちろんなく、ロレアルでは一人ひとりテイラーメイド型の入社後研修である「ペピニエ研修」という制度を用意しています。我々は新卒者を全員「幹部候補生」として採用しています。将来会社の経営に携わることを期待して採用していますので、それぞれに合わせた内容で研修をデザインしています。また、職種別採用を行っていますので、最終的に配属される職種に対して必要とされる経験、知識、ネットワーキングが得られるよう工夫をしているのも特徴です。———なるほど、いきなり放り出してやってこいではなく、企業としても成果を出せるような状態になっておいてもらわないと困りますからね。他部門との交流も活発、唯一顧客との接点を持つ重要部門———外資系メーカーというと、営業部門の社内プレゼンスが相対的に低いといった話もたまに聞かれますが、その辺りを伺ってもよいでしょうか?岩﨑:そういう話もあるようですが、社として営業部門のプレゼンスが低いということはありません。マーケティング戦略を立てる際にも現場の顧客からの声は非常に重要であり、それを吸い上げるのは営業部門です。社内で唯一営業だけが顧客と直接相対するため、そこで得られる知見は上流の戦略立案に必ず必要になります。私自身人事の前にマーケティング部門に在籍していましたが、常に現場の意見を聞くようにしていました。新製品や施策に対する取引先の期待値や反応はどうなのか、もっとこの企業にはこういった取り組みの方がいいのではないか等、現場でしか得られない情報は非常に貴重な情報源でした。———ありがとうございます。現場の知見を用いない戦略は上滑りしてしまうでしょうし、そのお話には納得感があります。商材の消費者であることと提供者であることは全く別、ビジネスセンスやコミュニケーションの巧拙によって営業適性は決まる———ここからはもう少し「営業」自体にフォーカスを当てた話ができればと思います。ロレアルのような化粧品メーカーの営業は、男性から敬遠されやすいように思いますがその辺りはいかがでしょうか?岩﨑:その通りで、「化粧品」という商材の消費者ではない男性の中には、ロレアルを縁遠いと感じてしまっている方もいるように感じます。商材の消費者かどうかは営業の適性に関係はないと考えていて、商材を見て反射的に受けないと決めてしまうのはもったいないように思います。———ユーザー自身よりも深くユーザーのことを理解できる人が提供者たり得る、といったことでしょうか。岩﨑:はい。変な話かもしれませんが、例えば女性用下着の営業において素晴らしい成果を上げている男性もいると思うんです。自分がユーザーではないからこそ、消費者自身が気づけていない客観的視点をもって商材を扱うことができると考えます。営業の適性はあくまでお取引様のニーズをいかに汲み取り、信頼されるコミュニケーションを取ることができるかであり、そこに性別などのバックグラウンドは関係ないと考えています。———おっしゃる通りだと思います。消費者というと「御社の製品が好きだから受けました」という方も例年一定数いると思いますが、その辺りはいかがでしょうか?岩﨑:いらっしゃいますね。好きであること自体はありがたいのですが、先ほど話した通り、消費者であることとよき提供者の適性があることは別の話だと考えているので、「好き」それ自体はプラスにもマイナスにもなりません。なので、「好き」であることに加えて、+αの何かが必要です。これはロレアルに限らずどこのメーカーにも言えることだと思います。営業のよさは自分がやったことの「明確さ」———ロレアルの営業担当の皆さんは、営業のどんなところが好きだと話していましたか?岩﨑:色々話は上がりましたが、よく聞かれたのは、「この仕事は自分がやった」というのが明確にわかるのがよい、という話でした。営業のように、相対する顧客から信頼を得て、それが自分の数字として明確にわかることにやりがいを感じられる方はご活躍いただけると思います。あと、これはある営業社員に言われた言葉なのですが、非常に興味深かったので共有させてください。「“愛されること”と“信頼されること”という、似て非なるものが両立できる“社内外に敵がいない状態”が営業において最強」という言葉です。———なるほど。愛されるのは人柄、信頼されるのは成果によるものでしょうか。岩﨑:そういうことになると思います。この話をしていた社員はかなりのハイパフォーマーで、彼くらいの状態になると仕事が楽しくて仕方ないようでした!最後に———ここまでありがとうございました。多くの就活生にこの記事を読んでもらって、説明会でのイマイチな逆質問を事前に防げるといいなと思っています笑岩﨑:笑、でも、色々興味を持っていただけるのはありがたいと思っていますよ!———最後に本選考の告知もいっておきましょう!岩﨑:そうですね!2月28日(水)15:00に本エントリーを締め切り予定です。本記事を読み少しでもロレアルの営業職に興味をもっていただけたのであれば幸いです!———この記事にあった通り、男性でも適性ある方はウェルカムとのことなので、ぜひチャレンジしてみてください。岩﨑:我々の選考はフィードバックを通し、皆様にとっても学びのある場になるよう心掛けています。ご自身をより深く知るきっかけになれば幸いです。皆様のご応募お待ちしております!【日本ロレアル2019卒本採用選考概要】・本エントリー締切:2018年2月28日(水)15:00まで・注意事項:エントリーシート提出後、ウェブテストを受験いただき本エントリー完了となりますのでご注意ください。・募集職種:セールス職、サプライチェーン職、R&I(研究開発)職、マニュファクチュアリング職▶︎マイページ登録はこちらから 26,935 views
「就活は団体戦」という言葉をとあるシチュエーションで解説してみた 「就活は団体戦」という言葉をとあるシチュエーションで解説してみた "就活は団体戦"就活生の皆さんはこの言葉を聞いたことがあるでしょうか。事実、「就活は団体戦」という考えは間違ってはいないと考えられます。と言っても「団体戦って具体的にどういうこと?」、「別に個人戦でもうまくいく人はいるでしょ」と思う方もいると思います。unistyleとしては、「就活は団体戦」という言葉を"就活は、周りの方と協力して進めることで自分だけでは知りえない情報・新たな発見を得ることができ、効率的な行動に繋がる"と定義づけることができると考えています。そこで本記事では「就活は団体戦」という言葉をより分かりやすく解説するために、とあるシチュエーションに基づいて紹介していきます。また、併せて「就活は団体戦という言葉の注意点」も紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。就活は団体戦をとあるシチュエーションに例えてみると※下記に記載している物語はフィクションであり、unistyleが独自に作成したものになります。文中に出てくる登場人物・企業名なども全て仮名ですので、参考程度にご覧ください。ちなみに、この物語の主人公である「ユニ男」のプロフィールは以下の通りです。都内の有名私立大学に通っている文系学生総合商社への内定を目指しているまた、物語の登場人物である「よっぴ・あんちゃん・なっちゃん」のプロフィールは以下の通りです。よっぴエントリーシート(以下、ESと明記)が得意インターンからの特別選考ルートで大手広告代理店B社に内定あんちゃんGDが得意早期選考でメガベンチャーC社に内定なっちゃん面接が得意学校推薦で大手メーカーD社に内定各登場人物のプロフィールを紹介したところで、いよいよ物語に入っていきましょう。この物語は、「ユニ男が就活を意識し始めた大学3年生の夏」から始まります。大学3年生の夏周りの友達が少しずつ就活のことを意識し始めた大学3年生の夏、ユニ男も周りの友達と一緒にインターンに参加し始めました。この時期はまだ志望業界・企業などは特になく、且つ選考対策もほとんどしていなかったため、"先着・抽選制の1dayインターン"だけに申し込みをしました。その結果、見事全てのインターンに合格・参加することができました。そしてどのインターンでも比較的楽しく活動することができ、「就活ってこんなものか。世間一般では有名な大学に通っているし、このままいけば順調に内定を貰えそうだな。(ユニ男の心の声)」とこの頃は思っていました。大学3年生の冬充実した夏休みが終わり、その後秋学期が始まり、いよいよ冬がやって来ました。そしてこの辺りの時期から、多くの企業で「冬季インターンの申し込み」が開始します。「夏季インターンがうまくいった」と感じていたユニ男は、夏季インターン参加後は全く就活対策を行っていませんでした。また、この頃から「高い給与が欲しい・海外で働きたい」という軸を持ち始めたユニ男は、志望業界を"総合商社・専門商社"に絞ることに決めました。そしてユニ男は、志望している企業の冬季インターンに片っ端から申し込みました。⇩ただその結果はというと…"申し込んだ企業、全落ち…。"それもそのはず、申し込んだ冬季インターンでは全ての企業で何かしらの選考フローがあり、これまで全く選考対策をしてこなったユニ男にとっては"歯が立たなかった"のです。そうこうしているうちに冬が終わり、3/1の「就活解禁日」が訪れました。冬季インターンに全落ちし、すっかり自信をなくしてしまったユニ男は、その後もほとんど選考対策をせずに過ごしてきました。しかし3月の某日、ふとしたきっかけで友達の「よっぴ・あんちゃん・なっちゃん」と4人で集まる機会がありました。そしてこの日が、ユニ男の就活における"ターニングポイント"となったのです。3月某日のとあるカフェにてユニ男「3人ともすごいよな~。3月のこの時期に志望企業から内定を貰って就活が終了してるんだもんな~。オレなんか冬季インターンの選考に全滅しちゃって、全然経験が積めてないんだよ。今からの本選考が不安でしょうがないよ…。」よっぴ「ユニ男それやばくない?インターンに全落ちしたやつが何も対策しなければ、本選考で内定を取るのはかなり難しいよ!」あんちゃん「確かにそれはかなりやばいね。ちなみにユニ男はどの選考フェーズで落ちることが多かったの?」ユニ男「そうだな~、企業によってバラバラだな。一次選考で落ちるとこもあれば、最終選考で落ちるところもあったわ。だからこそ自分の何が悪いのか良くわからないんだよ…。」なっちゃん「なるほどね。じゃあせっかく今日はES・GD・面接のスペシャリストが集まっているし、ユニ男の就活対策をすることにしましょ!」ユニ男「マジで!?それはマジ助かる!どうしても総合商社に行きたいんだ!オレに協力してくれ!」ES編よっぴ「じゃあまずはESのスペシャリストであるオレがユニ男のESを見てやるよ。普段使っているガクチカとかってあるか?」ユニ男「普段使っているのはこれかな~。指定文字数400文字のガクチカだな。」私は、フィリピンにある人材紹介会社で在越日系法人向け営業に取り組んでいた。しかし当初は初めて体験することが重なり非常に苦労した。具体的には、フルタイムで社員の方と同条件での仕事、発展途上国での過酷な生活、外国人とのコミュニケーションなどである。しかし、私はそこで諦めなかった。発展途上国特有の人との距離の近さを活用し、自ら勉強する機会を創り続けることを意識した。現地で働いている方、時には取引先の方にもお願いし、営業のコツをご指導頂いた。そういった姿勢が周囲に伝わり、社外の方からお客様を紹介して頂くなど、徐々に私の仕事へ周囲の方を巻き込むことができるようになった。その結果、グループの中でインターン生の最高営業成績を樹立することができた。辛いことも多々あったが、この経験を乗り越えたことで大きく成長することができた。(359/400文字)ユニ男「よっぴ、このESはどうだ?」よっぴ「正直に言ってもいいか…?ユニ男、このESじゃ中々通過しないと思うわ…。」ユニ男「…!!??(がーーーん…。)」よっぴ「どの箇所に問題があるかを説明してやるから、まずはを読んでみろ。」ユニ男「この記事にガクチカのフレームワークが書かれているが、オレのガクチカには書かれていない内容がたくさん書かれているな…。」よっぴ「そうだ、その箇所だ!ユニ男のESでいうと、"行動に至るまでの背景が書かれていない・結果(実績)の具体性が薄い"という問題があるっていうわけだ。」ユニ男「なるほどな。だからオレのESは内容が抽象的だって良く言われるのか。」よっぴ「そういうことだ!だから先ほどのフレームワークに沿ってESを添削すると以下のような文章になる!」私は、約半年間に渡りフィリピンにある人材紹介会社で、在越日系法人向け営業に取り組んでいた。しかし来越当初は初めて体験することが重なり非常に苦労した。フルタイムで社員の方と同条件での仕事。発展途上国での過酷な生活。外国人とのコミュニケーション。それも現地に知人が一切いない状況からのスタートだった。しかし、まずは自分の姿勢を改めフィリピンに無いものを考えることを辞めた。発展途上国特有の、人との距離の近さを活用し、自ら勉強する機会を創り続けることを意識した。現地で働いている方、時には取引先の方にもお願いし、営業のコツをご指導頂いた。そういった姿勢が周囲に伝わり、社外の方からお客様を紹介して頂くなど、徐々に私の仕事へ周囲の方を巻き込むことができるようになった。その結果、約100万円を売り上げグループ11カ国26拠点のインターン生の最高営業成績を樹立することができた。(384/400文字)あんちゃん・なっちゃん「すごい…エピソードは同じでも内容のわかりやすさが段違いだね…。」ユニ男「よっぴ、マジでありがとう!これを元にさらにESをブラッシュアップしていくよ!」よっぴ「おう!ちなみに"志望動機・自己PRのフレームワーク"に関する記事も以下に抜粋しておくから、ぜひ参考にしてくれ!」GD編あんちゃん「じゃあ続いてはGDのスペシャリストである私がGDの選考突破の秘訣を教えてあげるね。ところでユニ男、GDにはテーマはいくつかに分類することができることは知っている?」ユニ男「え…いや…知らないわ…。」あんちゃん「まぁそうだと思ったわ。GDのテーマは主に以下の5つに分類されているよ。」①課題解決型:与えられた課題に対する解決策を考える②売上アップ型:企業の売り上げを増加させる方法を考える③新規事業立案型:企業が取り組むべき新規事業を提案する④抽象テーマ型:抽象的なテーマに対する解決策を考える⑤意思決定型:与えられた選択肢の中から当事者が取るべき選択を決定するユニ男「なるほど~。各テーマの型によって手順も変わるっていうことか。」あんちゃん「そういうこと。各テーマの進め方に関する記事は以下に記載しておくから、家に帰ってからゆっくり確認してね。」【参考記事】なっちゃん「ちなみにユニ男、あなたってGDでいつもどの役割を担っているかとかってある?」ユニ男「そうだな、基本的にはファシリテーター(司会者)を担当することが多いかな。」なっちゃん「なるほどね。ちなみにそれは何か理由がある?」ユニ男「えっ?だって統率力を発揮してグループを引っ張った方が良いんじゃないのか?あと、ファシリテーターをすれば受かるとも聞いたことがあるし…。」あんちゃん「はぁ~、やっぱり勘違いしていたわね。ユニ男、GDの評価基準は何もリーダーシップだけではないわよ。GDの評価基準は主に以下の4つに分類されると言われているわ。」議論に臨む基本姿勢議論のテーマや流れへの理解力自身の意見の主張力議論を統率するリーダーシップあんちゃん「確かに、リーダーシップは一つの評価基準ではあるわ。しかし、それだけでは高い評価を得ることはできない。あらゆる評価基準を総合して評価されるというわけなのね。評価基準の詳細は以下に記載しておくから、帰りの電車の中とかで確認しておいてね。」【参考記事】ユニ男「なるほど、そういうことだったのか。ちなみに一点質問なんだけど、ファシリテーターをすれば受かるというのは本当なのか?」あんちゃん「そうね、別にファシリテーターをしたから受かる確率が高くなるということはまずないわね。大切なことは"どんな役割を担うにしろ、グループでの議論を良い方向(結論)に導こうとする姿勢。そして議論を進めることに貢献する"ということよ。」ユニ男「なるほどな…。別にファシリテーターに固執する必要はなかったのか…。」あんちゃん「そういうこと。ただ、自分がファシリテーターが得意なのであれば担当すれば良いと思う。重要なことは、自身の役割に固執しすぎず、より良い結論を導き出そうと努力することってわけよ。」ユニ男「あんちゃん、ありがとう!これからGDに臨む際は教えてくれたポイントを意識して取り組むよ!」面接編なっちゃん「じゃあ最後に面接のスペシャリストである私が面接の極意を教えてあげるね。じゃあ早速質問だけど、ユニ男は面接に臨む前に何か準備していることはある?」ユニ男「そうだな…。面接は提出したESを元に質問されるって聞くし、ESの内容を見直すくらいかな。」なっちゃん「なるほどね、確かにESを元に質問されるってのは正しいわ。ただ、ESの内容を見直しただけでは選考突破することは難しいと思うよ。ユニ男「えっ?そうなのか?」なっちゃん「ESを元に質問されるってことは、別にESの内容を改めて質問されるという意味ではないわ。正しくは"ESの内容を元に、さらに深堀りされる"ということなよ。」ユニ男「なるほど、だからオレは突っ込んだ質問に答えることができず、あいまいな回答しかできずに落ちてしまったというわけか…。ちなみに具体的にはどのような質問がされるんだ?」なっちゃん「いい質問ね。以下に記載したのが志望動機に関する具体例になるわ。」志望動機を教えて下さい。将来の夢、成し遂げたいこと、キャリアビジョンについて教えて下さい。5年後・10年後のビジョンについて教えて下さい。企業選びの軸について教えて下さい。他にはどのような業界を受けていますか。他業界ではなくこの業界を志望する理由について教えて下さい。具体的に取り組みたい仕事について教えて下さい。業界内でも当社の理由について教えて下さい。当社の改善点について意見を下さい。あなたにとって就職するとはどういうことですか?希望の配属先・部署にいけない場合はどうしますか?当社に落ちた場合、どうしますか?他社の選考状況について教えて下さい。内定を出した場合、すぐに就職活動を辞めますか?ユニ男「かなり細かく深堀りされるんだな。確かにこれまでの面接で聞かれたことのある質問がいくつもあるわ…。」なっちゃん「そう、つまりこのくらい深堀りされてもすぐに答えることができるくらいの準備は必要というわけよ。ちなみに具体例の詳細は以下に記事を記載しておくから、授業とアルバイトの空き時間にでも確認しておいてね。」【参考記事】なっちゃん「ちなみにユニ男にもう一点質問だけど、面接では一次・二次・最終とそれぞれ見られているポイントが異なることは知っている?」ユニ男「えっ?そうなのか?面接官が変わるのは知っているけど、見られているポイントまで変わるのは知らなかった。具体的にどう変わるんだ?」なっちゃん「やはりそうだったわね。下記に記載したものはあくまでも一例にはなるけど、基本的には以下のように言われているわ。」各面接フェーズで見られているポイント【一次面接】◆担当社員→若手社員◆見られているポイント→一般的なビジネスマナー・対人スキル・事業や会社についての基本的な理解◆詳細→一次面接では、最低限のマナーや会社への理解、対人スキルを見極められています。自己紹介、学生時代頑張ったことや自分の強みなど、面接で必ず聞かれる項目についてはよどみなく話すことができる準備をしておきましょう。【二次面接】◆担当社員→中堅社員(現場責任者)◆見られているポイント→自己理解の深さ・業務内容とのマッチング◆詳細→一次面接以上に思考の深さを見極められているため、抽象度の高い質問も増えてきます。具体的なエピソードから、「なぜその行動をとったのか」「どんな価値観に基づいていたのか」というように自分自身の核に迫った深掘りをしておくとよいでしょう。【最終面接】◆担当社員→役員・社長◆見られているポイント→入社意欲・将来のビジョン◆詳細→最終面接まで進むと、能力や適性などは一定の評価を得ていることがわかります。そのため、最終面接では「会社の方向性と応募者の描く未来が合致しているかどうか」「内定を出した時に入社するのか」といった志望度が見極められています。ユニ男「なるほど、だから質問内容とかもフェーズによって変わるというわけか。」なっちゃん「そういうこと。ちなみに以下に面接に関するまとめ記事を記載しておくから、面接に臨む前に必ず確認しておいてね!」【参考記事】ユニ男「3人ともありがとう!本当に助かった!今日の学びを活かして志望企業からの内定を貰えるようにこれから頑張るわ!」よっちゃん・あんちゃん・なっちゃん「ファイト!」6月某日ユニ男「お~い!みんなのおかげで総合商社A社からの内定をもらえたよ!」よっちゃん・あんちゃん・なっちゃん「マジ!?おめでとう!」ユニ男「よっぴから添削してもらったESは、本選考では見事全通過だったよ。やはり他人から添削してもらうのは大事なんだな。」よっぴ「そういうことだ。ユニ男のESを評価する面接官は第三者であるし、誰かに添削してもらうことで第三者からの見られ方を確認することは重要ってわけだ。」ユニ男「確かにな。あんちゃんとなっちゃんにアドバイスを貰ったGDと面接に関しても、事前に入念な対策ができたおかげで本番は緊張せずに臨むことができたよ!」あんちゃんとなっちゃん「ユアウェルカム!」ユニ男「あの時3人に相談に乗ってもらって本当に良かったよ。やっぱり就活は団体戦だね!」「就活は団体戦」とは今回はとあるシチュエーションを例に出して紹介しましたが、「就活は団体戦」という言葉の意味を少しでも理解することができたでしょうか。改めてまとめさせていただくと、「就活は団体戦」という言葉は、"就活は、周りの方と協力して進めることで自分だけでは知りえない情報・新たな発見を得ることができ、効率的な行動に繋がる"と定義づけることができると考えています。そのため、勘違いしていただきたくないのは、「就活は団体戦」という言葉は別に"とにかく周りの友達や知り合いの社会人を頼りながら就活を進めなさい"という意味ではないということです。そのため、「就活は団体戦」という意味を文字通りに受け取り、「とにかく周りの人の言う通りにだけ行動しよう」という考えは良くありません。また、注意点として以下の2点が挙げられます。友達・先輩・知り合いの社会人からの意見・アドバイスを鵜呑みにしすぎない。得た情報を自分なりに取捨選択し、本当に必要な部分だけを活かす。もちろん、「友達・先輩・知り合いの社会人からの意見・アドバイス」は参考になるものも非常に多くあります。ただ、先輩がこの方法でうまくいったからといって自分に当てはまるわけではありませんし、そもそも境遇・スキルが異なるのであれば別の方法が必要になります。意見・アドバイスを貰うことは重要ではありますが、その情報を自分なりに"取捨選択"し、本当に必要な部分だけを活かすことを意識していただければと思います。また、得た情報に関しても"全ての情報を100%正しいと思わない"ということも重要です。どの情報が正しく、どの情報が正しくないのかを見極めるのは難しいのですが、そういった情報はあくまでも参考程度にとどめ、判断資料の一つとして活用するのが望ましいかと思います。最後に"ES・GD・面接の対策に役立つunistyleの記事"を掲載しておきますので、こちらも併せてご覧ください。ESの対策に役立つunistyleの記事はこちらGDの対策に役立つunistyleの記事はこちら面接の対策に役立つunistyleの記事はこちら 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