【大手企業ES例文9選】ガクチカで塾講師をアピールする書き方を解説

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最終更新日:2024年01月18日

【大手企業ES例文9選】ガクチカで塾講師をアピールする書き方を解説

本記事では塾講師のアルバイトを魅力的なガクチカにするために、アピールできる強みやガクチカにするコツを紹介し、強み別、文字数別の例文を紹介します。

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塾講師のガクチカでアピールできる強み

まず最初に塾講師のガクチカでアピールできる主な強みを紹介していきます。

塾講師のアルバイト経験は、ガクチカだけでなく、自己PRでもアピールすることができます。自分のこれまでの経験とエピソードから共通する強みは必ずあるので、アピールできるようにしましょう。

また強みをアピールする際には必ず選考を受ける企業の採用HPなどで「求める人物像」を確認しておきましょう。その人物像に沿った強みをアピールすることで高い評価を得ることができます。

以下が塾講師の経験から得ることができる強みになります。自分に合う強みがあったら参考にしてみてください。

塾講師のガクチカでアピールできる強み(1)傾聴力

塾講師のガクチカでアピールできる強み1つ目は傾聴力です。

傾聴力とは、人と会話をする際に相手の話をなんとなく聞き流したり自分ばかりが話すのではなく、相手が話していることを集中して聴く能力を指しています。

塾講師のアルバイト経験でも、生徒の勉強に対する悩みを聞くことや、結果が出ない場合ヒアリングを通して弱点を導き出したりすると思います。

傾聴力はビジネスにおいて、取引先との信頼関係を強化したり、上司と部下との間でよりスムーズなコミュニケーションが可能になります。

傾聴力は自己PRでもアピールすることができるので以下の記事を参考にしてみてください。

塾講師のガクチカでアピールできる強み(2)信頼関係構築力

塾講師のガクチカでアピールできる強み2つ目は信頼関係構築力です。

信頼関係構築力とは「お互いがお互いを信じ、頼りにし合う関係性を築く力」と説明することができ、社会人はこの信頼関係構築力があらゆる場面で重要となります。

塾講師のアルバイト経験でも、生徒と講師という立場でコミュニケーションを軸とし、信頼関係を構築していくと思います。

社内であれば「上司や部下との信頼関係を築き、より成果を出しやすい環境を自ら創り出す」、社外であれば「取引先の顧客に信頼してもらい、より多くのサービスを利用してもらうことで利益を上げる」といったように、信頼関係の構築はあらゆる仕事の根幹とも言えるものです。

塾講師のガクチカでアピールできる強み(3)問題解決能力

塾講師のガクチカでアピールできる強み3つ目は問題解決能力です。

問題解決能力は問題を発見する力解決策を考えて実行する力に分けることができます。

塾講師として、生徒の成績を上げるために様々な施策を講じると思います。その中で工夫したことや意識したことをESや面接などでアピールすることで問題解決能力があることをアピールすることができます。

また、塾講師のガクチカを作りたい人や、ガクチカで困っている人は就職エージェントneoがおすすめです。

アドバイザーから、過去のエピソードやガクチカを書く方法についてアドバイスがもらえます。

少しでも興味があるという方は、下記の画像をクリックしてサービスを利用してみてください。
ガクチカの書き方がわからない人は就職エージェントneo

塾講師アルバイトのガクチカ例文

強み別や文字数別に大手企業から9つ厳選したESを掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。

塾講師アルバイトのガクチカ例文【課題解決能力】:野村総合研究所

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【目標達成力】:三井住友海上火災保険

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【傾聴力】:日本生命

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【信頼関係構築力】:三菱地所

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【負けず嫌い】:NTT東日本

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【500字】:三菱UFJ信託銀行

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【400字】:三菱商事

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【350字】:デロイト トーマツ コンサルティング

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【200字】:キリンホールディングス

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基本的なガクチカの書き方

ガクチカの書き方

続いては「ガクチカの書き方」を解説していきます。

ガクチカは基本的に上記のフレームワークに沿って書くと論理的な文章になると言われています。

今回は、下記のガクチカを具体例として解説していきます。

下記は野村総合研究所(NRI)内定者のESです。フレームワークに沿ってかなりレベルの高い内容にまとめ上げられています。

※下記でそれぞれ解説しているフレームワークの6つの要素に関しては、「全ての要素を必ず盛り込まなければならない」というわけではありません。ESの設問形式や指定文字数を考慮しながら、構成を調整していただければと思います。

(1)結論
学生時代、スポーツ科学とトレーニングに関するWebサイトを立ち上げに力を注いできた。
 ⇩
(2)動機
地方出身の私は信頼性の高いスポーツ科学情報が少ない事に疑問を感じていた。
 ⇩
(3)目標・困難
そこで「スポーツをする人に正しい知識を知ってもらい、成功体験に繋げてもらいたい」という想いで信頼性の高い情報配信サイトを作る活動を始めた。活動の中での一番の挫折経験は、団体が解散してしまった事だ。設立当初数名で活動していたが、プログラマが抜ける致命傷を受けてしまった。そこから次第に団体のガバナンスが取れなくなり、結果解散するに至った。
 ⇩
(4)取組み・工夫とその結果
しかし、ここで諦めたら諦め癖がつくと思い、サイト作成に再挑戦する決意をした。プログラミング独学によるサイト構築、周囲と協力しコンテンツ作成する事の二点が難点であったが、持ち前の勤勉さとビジョンに共感してもらう説得力で成し遂げてきた。サイトを公開と同時にSNSを通じて宣伝した結果、月に千人近くの方に利用して頂く所まで辿り着く事が出来た。
 ⇩
(5)人柄
社交的な人柄が、団体立ち上げの際に活かされた。また基本的に真面目なため、最後までやりきろうとする姿勢が周りにも伝わり、最終的なWebサイトの立ち上げに繋げることができた。
 ⇩
(6)学び
団体解散という挫折経験から窮地の時こそ冷静に対処する判断力と粘り強さ、そして何より周りを巻き込むには「絶対に成し遂げる」という情熱が大切である事を学ぶ事が出来た。

フレームワークの各項目の具体的なポイントは、以下に記載した記事からご覧ください。

【参考】
ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-
→フレームワーク含め、「ガクチカの書き方」について網羅的に解説している記事になります。「ガクチカをうまく書けない」と悩んでいる就活生にとっては必読の記事になります。

ガクチカで塾講師をアピールする際のコツ3選

冒頭でもお伝えした通り、ガクチカで塾講師のアルバイトをアピールしている就活生は多いです。そのため、ありきたりな内容になってしまったり、強みが被ってしまう可能性があります。

そこでガクチカを考える中で自分自身のオリジナルなガクチカになるようにするためのコツを解説していきます。

ガクチカで塾講師をアピールする際のコツは以下の3つになります。

  • アルバイト仲間にどんなところを頑張っていたのか聞いてみる
  • 苦労していた時期にどんな感情を持って行動していたのか思い出す
  • 企業での活かし方を述べる

アルバイト仲間にどんなところを頑張っていたのか聞いてみる

ガクチカで塾講師をアピールする際のコツ1つ目は同じアルバイト仲間にどんなところを頑張っていたのか聞いてみることです。

ガクチカを考える際にありがちなのが、主観的な捉え方ばかりしてしまい自分自身では気づかない潜在的な部分の強みを伝えられないことです。

そこで同じバイト仲間や先輩などから客観的な視点での自分の強みを聞き出し、エピソードに交えることでオリジナル要素のあるガクチカにすることができます。

苦労していた時期にどんな感情を持って行動していたのかを思い出す

ガクチカで塾講師をアピールする際のコツ2つ目は苦労していた時期にどんな感情を持って行動していたのかを思い出すことです。

上記のガクチカの基本的な書き方の中に「どんな目標を掲げたのか?目標達成するうえでの困難は何か?」という項目がありましたが、そこにプラスαとしてこの部分を加えると差別化できるガクチカになります。

苦労や困難に直面した時にどのような感情に陥りどう乗り越えようとするかでその人の素の人間性や思考プロセスを知ることができます。諦めて逃げてしまうのか、解決のために必死に努力するのかなど、立ち直り方は人それぞれです。

そのため選考官は面接でも”苦労したこと”を聞くことが多いです。質問意図としてはその人の人間性を知り、入社後の働き方をイメージしているということが言えます。

企業での活かし方を述べる

ここがガクチカでの最重要ポイントです。

その企業の仕事内容をしっかりと理解した上で、塾講師の経験が入社後にどのように活かされるのかを提示しましょう。

企業側が重視するのはあくまでも「あなたが企業の利益に貢献できる(=企業で活躍できる)人材かどうか」です。したがって、これまで経験してきたことが、入社後にその企業に貢献するための武器になるものでなければ意味がないと言えます。

ガクチカの最後に「その企業での仕事内容」と「これまでに培ってきた経験から得られた強み」が結びついていることを示し、あなたがその企業にとって「採用すべき人材」であることを証明しましょう

まとめ

まとめ
ガクチカはESでも面接でもよく聞かれる質問です。普通に塾講師をしてきたからといって「何も書けることがない」と落ち込まず、これまでの自分の経験を信じて、何か学んだことがないか探してみてください。

どんなにすごいエピソードでも、学んだことがなければ人事の印象に残るガクチカを書くことはできません。重要なのはどんなエピソードかではなく、何を学んだかです。

大学生に人気のアルバイトランキング等でも常に上位にランクインする塾講師・家庭教師。

工夫のし甲斐もあるゆえ、熱量を持って取り組む方も多く、それゆえこうした経験をESでの自己PRやガクチカ、志望動機で打ち出したい、と考える方も多いかと思います。

実際に書く際は、本記事を参考にしながら、他の就活生と差別化できるように意識して書いてみてください。

ガクチカ完全攻略記事一覧
1.そもそもガクチカって何?
2.ガクチカがない人の対処法
3.ガクチカの書き方を徹底解説
4.ガクチカの例文を紹介
(1)ガクチカでゼミ活動をアピールするには
(2)ガクチカでサークル活動をアピールするには
(3)ガクチカで留学経験をアピールするには
(4)ガクチカで長期インターンシップをアピールするには
(5)ガクチカでボランティアをアピールするには
(6)ガクチカで研究(研究室)をアピールするには【理系学生向け】
(7)ガクチカで体育会系部活動をアピールするには
(8)ガクチカで資格・TOEICをアピールするには
(9)ガクチカで趣味をアピールするには
(10)ガクチカでアルバイトをアピールするには
ガクチカでカフェアルバイトをアピールするには
ガクチカで塾講師アルバイトをアピールするには
ガクチカで飲食店アルバイト(居酒屋・焼き肉・レストラン)をアピールするには
ガクチカでカラオケアルバイトをアピールするには
5.面接でのガクチカ対策と頻出質問10選

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いただきたくご連絡を差し上げました。(理由を聞かれた場合)並行して選考が進んでいた会社から内定を頂きました。最後まで悩みましたが、自分のやりたいことや適性を含め考えた結果、その会社とご縁を感じたため、このような決断になりました。本来ならば、直接お詫びに伺うべきところですが、取り急ぎお電話でご連絡差し上げました。申し訳ありません。ありがとうございます。貴重なお時間をいただきながらこのような形となり、大変ご迷惑をおかけしました。失礼いたします。直接出向いて伝える場合直接出向いて伝える場合、人事の方も忙しい中時間を割いてくださっているので、簡潔に結論から述べるようにしましょう。話す内容は電話で伝える場合と同じで構いません。最後に冒頭で日経新聞、YAHOO!ニュース、そしてunistyleで三者三様の意見があるとお伝えしました。「どれも言ってること違うじゃないか!どれが正しいんだ!」と思った方もいるかもしれません。これは誰の視点から考えるかによって異なってきます。例えば大学のキャリアセンターからの視点で考えてみましょう。大学としては今就職活動をしている人だけではなく、来年、再来年就職活動をする学生のことを考えなければなりません。自分の大学の学生の就職活動サポートのために企業との関係を保ち、これから就職活動を行う学生に影響が出ないようにしなければなりません。そのため最も誠意の伝わる方法として、「直接会って、まず感謝」という方法を選択しました。人事からの視点で考えると、直接会う時間を作るのは厳しいけれど、メールでは本人確認できないといこともあります。そのため確実性を取り、電話の方がありがたいという意見になります。そして就活生目線からの視点で考えると、最も精神的負担も少なく、時間的拘束も少ないメールで内定辞退を行うのがベストだという結論になります。unistyleは、皆さんに納得のいく就職活動を行って欲しいと思っています。それを叶えるためにも、時間の使い方やメンタルケアはとても重要です。志望度の低い企業よりも、志望度の高い企業に時間を費やし就活に臨んでください。関連記事・・・・ 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リクルート内定者が内定者研修に行って受けた衝撃 リクルート内定者が内定者研修に行って受けた衝撃 リクルート人材部門内定者です。「未来の起業家集団?!リクルート内定者が内定者懇親会に行って感じたこと」などのエントリー等でも、外からは見えにくいリクルートの実態について迫っていきました。今回は、内定者研修に行ってきたのでそこから見えたものをお伝えします。当日の流れ9月中旬の昼頃に本社ビルに集合しました。研修内容はプレゼン大会で、お題は「自分たちの会社のいいところを後輩に伝えよう」という形式でした。グループ制度を取っており、1チーム5人程度の班が計8つ程度という規模感です。会の流れとしては、自己紹介(60分)→学生に訴えるポイントとはを考えてまとめる(75分)→チーム毎のプレゼン大会(60分)という構成です。プレゼン形式は自由だったので色々ありました。ストレートなプレゼンもあれば、劇を行うような班もありました。最終的には参加者一人一人が投票をして、優勝チームを決め、そのチームが内定式にて役員の前でプレゼンを行うようです。衝撃を受けた方向性の違い1時間の自己紹介では自分自身の生い立ちから、そもそもなんでこの会社を選んだのかという話を中心に話していきました。その中で感じたことは、リクルートらしく成長欲求は確かにみんな強いものの、方向性は違う、ということです。具体的に言うと、1.リクルートに行きたかった人→将来何かしたいけど漠然としか決まっておらず自分の力を高めたい人。2.人材業界に行きたかった人→「人」というものが好きな人。の2パターンがいるようです。印象としては半々ずつ程度でしょうか。リクルートというと前者のような人が多い印象ではあったし、自分自身も前者であったため少し衝撃でした。販促部門は前者の人が圧倒的多数を占めているとも聞いており、例えば住まいカンパニーでは不動産に興味があって入った、という人はそこまで多くないようです。このようなモチベーションの違いが湧く理由ビジネスモデルの違いによって方向性の違いが生まれるのではないかと感じています。基本的なリクルートのビジネスモデルはリボンモデルというモデルで、企業⇆リクルート⇆消費者上記のように企業と消費者の間に立って、双方をつなげていくような方式を取っています。ただしカンパニーによって消費者との関わり、企業との関わりのバランスは違うようです。自分が内定を頂いた部門は消費者側とも関わることは多く、面談等をすることも多いのですが、特に販促部門だと意識調査等はするものの、ほとんど消費者とは関わらないようです。消費者と関わる機会が多いからこそ、先に述べた人材業界志望の人が多く入社しているのだと思います。最後にパッと見ると同じようなことをしていて同じような雰囲気の会社はたくさんあります。けれども、そこのビジネスモデルの違い等を考えてみると、結構見えてくるものはあるかなとも感じました。ぜひ企業研究で、ただ説明会の話を漫然と聞いて事実ベースのみで終わるのではなく、一歩踏み込んでそこで求められる力等を自分なりに定義するといいのかもしれません。photobyDavidGoehring 23,131 views
「ES添削してください!」と依頼されたときに。聞く側・見る側双方に役に立つ、エントリーシート添削論 「ES添削してください!」と依頼されたときに。聞く側・見る側双方に役に立つ、エントリーシート添削論 こんにちは、18卒就活生です。多くの大学では学年末の試験が終わり、19卒の方はいよいよ本選考解禁へ切り替えようかという時期だと思います。一方で18卒の皆さん、この時期ということもあってか最近19卒の後輩から以下のようなお願いをされることはないでしょうか。後輩:「〇〇さん、ES添削していただけないでしょうか?」そう、就職活動を経験した先輩として、後輩たちがその知見を求めエントリーシートの添削を依頼してくるのです。就職活動中の後輩からの依頼と言えばこれに限らず、「OB訪問っていつ頃からしていましたか?」「自己分析ってどうやればいいですか?」といった質問に答えるのも依頼の一つと言えると思います。しかし、中でもESの添削は、・遭遇可能性として高い依頼の一つである・対応にある程度時間がかかる・何となく適当にやりすごすことが憚られる(エントリーシートを書いたことがない人はまずいないため、「自己分析?そんなのやらなくても大丈夫だよ」といったようにない経験として突き放すことは難しい)以上のような理由から、依頼として来たときに何となく面倒・どう対応すべきか迷ってしまうことも多いものだと考えています。筆者は就職活動中に9社の内定を獲得しています。内定先の業界も電力・人材・建築・IT・メーカー(化学・機械など)を始め比較的幅広いと思っています。当然依頼する後輩側は添削の質を気にして「就活が得意(そう)な人に添削してもらいたい」と考えるため、内定数が多い筆者は変な期待感をもたれつつ対応に追われているといった形です。それもあってか、今では本選考で書いたエントリーシートよりも、後輩から送られてきたエントリーシートの方が多いぐらい添削をこなしてきました。本記事は「エントリーシートの添削」をテーマに書かれていますが、いわゆる「添削のやり方」といったテクニック的な話だけでなく、添削してもらう側にもタメになる情報が盛り込まれています。そもそも、なぜ後輩はエントリシートの添削を依頼してくるのか結論、エントリーシートには正解がないためです。と言ってしまうと、若干語弊があるかもしれません。(企業に評価されればそれが結果的に「正解」だという捉え方もあると思っています)正確に言えば、エントリーシートの絶対的な正解は誰にもわからないためです。例えば、大学受験で"添削"の対象と言えば、国語の論述や各教科の記述式問題が典型かと思います。こういった問題は、「模範解答通りに書かなければ不正解」とも言えず、「これしかない」という絶対的な正解がないことが添削の機会が増える一因になります。エントリーシートの場合もこれに近しいことが言え、あくまで人事というヒトが判断する以上、「これを出せば絶対に通る」という正解はありません。その可能性を高めるために、添削という一つの方法が存在します。絶対的な正解がわからないのは添削する側も同じなわけですが、自身の就職活動結果が良ければエントリシートの添削の質も高い(だろう)と考えるため、そういった先輩に依頼が殺到することになります。(「添削レベルが高い先輩ほど添削料も高い」といった経済学で言う"価格差別"はまず起こらない世界だからです)エントリーシートを添削する効果はどこにあるのか?そのままですが、エントリーシートを添削する効果はエントリーシートの精度が高まることです。この"精度向上"には大きく分けて以下の2つの意味が込められていると考えています。添削効果1:エントリーシート自体の通過率の向上当然ですが、エントリーシートの完成度が高ければエントリシートの通過可能性は高まります。評価されるかもわからないエントリーシートについて自分一人であれこれ考えこむよりは、自分より"正解"を知っているであろう人に見せてしまって、第三者目線からのフィードバックを貰う方がよっぽど賢明な判断でしょう。添削効果2:通過後の面接に向けた思考整理の手助けエントリーシートは、言ってしまえば面接時に話すネタの「頭出し」です。エントリーシートの時点で論理的な内容が書けているということは、面接の際に話す内容の論理構造も整理できているということです。参考:上記のエントリーシート記事にあるように、企業は基本的にエントリーシートで書いた内容をベースに面接を進めていきます。そのため、エントリーシートは「通過すればそれで終わり」ではなく、その後の面接内容(何なら入社後にまで)にも影響を及ぼすという意識は常に持つべきだと思っています。特に高学歴層を始めとしたいわゆるハイスペックの学生については、スクリーニングとしてエントリーシートはほとんど内容を見られずに通過ということも企業によってはあり得ます。(京都大学でQuadrilingualの友人からは、某損害保険企業のエントリーシートを締切4分前に「いい保険を売りたいです!」という志望動機で提出したところ通過したという話も聞いたことがあります。)その一方で、多くの添削のやり取りはエントリーシート通過のためだけのエントリーシート添削になっており、面接を優位に進めるという視点に欠けている印象があります。添削効果を高めるためには目的意識を共有すべきこのように、大きく分けても効果が複数ある以上、「何のためのエントリーシート添削なのか」については添削する側/してもらう側の双方で事前に共有しておくべきです。例えば、「何となく自己PRを見てください」より「〇〇社のインターン選考を突破するための自己PR添削をお願いします」と伝えた方が、添削する側は方針が立てやすく、してもらう側も有益な情報が得やすいでしょう。選考に関わる添削を依頼する際は、・企業名はどこか・インターンのエントリーシートなのか、本選考のそれなのか・エントリーシート通過後のフローはどうなっているかについては最低限明記したうえでお願いするようにしましょう。また、設問文は「自己PR」のように省略するのではなく、「あなたの強みは何ですか?また、それを当社のインターンでどう活かすことができると考えますか?(全角300文字以内)」のように、企業から出された設問文を字数も含めてそのまま引用するようにしましょう。これに基づき添削する側は・「〇社なら〜という素養が求められるからこれでは評価されないだろう」・「文字数が少ないから頭出しを意識した回答に仕上げる方が重要だろう」・「エントリーシートのみの選考ならばより内容自体が重視されるだろう」といった仮説を設定し、相手方の目的に沿った対応ができるとより質の高い添削に繋がるでしょう。具体的なエントリーシートの添削の仕方目的意識を共有し依頼が出されたら、次に実際に添削を行うことになります。ここではエントリーシートの最頻出質問の一つ、学生時代頑張ったことを例にとって説明していきます。【添削する側のチェックポイント】フレームワークに沿い文言を項目分け▼誤字・脱字・表現の間違いを確認する▼理由付けしながら問題箇所を指摘する▼改善した文章をあくまで例として示す手順1:学生時代頑張ったことのフレームワークの項目ごとに分類する学生時代頑張ったことはunistyleの人気記事「」に沿って項目ごとに解説をしていくとまとまりのある内容に仕上げられます。まずは受け取ったエントリーシートをフレームワークの各項目に沿って分類しましょう。あなたが学生時代に一番頑張ったことはなんですか。400文字以上600文字以下①結論サークルにおける、1年生の退会率改善です。②動機私自身も中学以来の親友が退会してしまい、悲しい思いをしました。その時の悲しみをほかの人に味わって欲しくないという想いから、改善に取り組みはじめました。③目標と困難所属する150人規模のバレーボールサークルでは、毎年70人近くの新入生が入会するものの、50%が1年以内に退会してしまうという問題がありました。④取組みと結果改善するにあたり、まず、退会した複数の同期に理由を尋ねました。すると、「交流機会が少なく馴染めなかった」という共通の意見が浮かび上がりました。そこで、企画を行うことにより、交流機会を増やすことにしました。企画は6人程度でドライブや旅行などに出掛けるという内容で、年50回行いました。企画にあたり、以下の3点を工夫しました。第一に、ニーズを上回る内容にすることです。期待以上の内容にすることで満足度を高めることを狙いました。第二に、後輩を平等に誘うことです。後輩が不平不満を感じないようにしました。そして第三に、周りに企画主催のアドバイスを行うことです。どのように計画を立てるかなどのやり方を教えることで、周りの協力を仰ぎました。これらの工夫の結果、退会率は25%に半減しました。⑤人柄(記述なし)⑥学びこの経験から、人の信頼を得るためには、約束を必ず守ること、レスポンスを早くすること、相手のニーズを上回る提案をすることの3点が重要であると学びました。上記エントリーシートの原文は「こちら」このように項目分けすることで、一目見るだけでも、・解決への取組みの描写の説明に終始してしまっている(④が長い)・字数が多い割には、③目標設定や⑤人柄など触れるべき内容が不足していると何となくの添削方針が掴めると思います。手順2:誤字・表現に問題がないか確認する次に、内容面ではなく、誤字や日本語の表現として不適切な箇所がないかを確認しましょう。自分で書いた文章のミスには、案外自分では読み返しても気づかないものです。表現の誇張や誤解が生じるような文面を発見次第指摘しましょう。手順3:エントリーシートの内容自体に問題がある点について指摘する次に、読んでいて「このまま提出したら評価を落とすだろう」と考えた箇所について項目ごとに指摘を加えます。例えば、先ほどのエントリーシートの場合は以下のような指摘が考えられるでしょう。②動機私自身も中学以来の親友が退会してしまい、悲しい思いをしました。その時の悲しみをほかの人に味わって欲しくないという想いから、改善に取り組みはじめました。【解説】以下の記事に習って、過去の経験から価値観に基づく動機を述べようとしている方針は問題ないでしょう。一方で、「悲しい」という表現では、価値観の醸成というよりは単なる感想を述べているのに過ぎず、考えが浅いという印象を抱かれてしまうかもしれません。参考:③目標と困難所属する150人規模のバレーボールサークルでは、毎年70人近くの新入生が入会するものの、50%が1年以内に退会してしまうという問題がありました。【解説】交流機会を増やす企画を実現する際の障壁については述べる必要があるでしょう。「馴染めない」という不満を持つ人たち同士で年間50回も遠出に行く企画が困難なしに実現したとは到底思えません。⑥学びこの経験から、人の信頼を得るためには、約束を必ず守ること、レスポンスを早くすること、相手のニーズを上回る提案をすることの3点が重要であると学びました。【解説】「約束を守る」は、経験から学ばずとも社会人としては守って当たり前の行為であり、「社会に出てから活かせる学び」とは言えません(逆に「それまで約束は守らなくていいと考えていたのか?」と見られ評価を落としてしまう可能性もあるでしょう)。レスポンスの早さもいわゆる報・連・相の一貫として、早いに越したことがないのは学ばずともわかるはずです。そもそも、この経験のどこでレスポンスの早さを意識したのかが示されておらず、取組みと学びとの間に整合性が感じられない点も問題でしょう。手順4:面接に向けて考えておくべき内容について事前に深掘りする次に、上記「添削効果2」に沿って面接に向けて考えておくべき点・想定される深掘りについて指摘を加えていきます。④取組みと結果改善するにあたり、まず、退会した複数の同期に理由を尋ねました。すると、「交流機会が少なく馴染めなかった」という共通の意見が浮かび上がりました。(中略)。第一に、ニーズを上回る内容にすることです。期待以上の内容にすることで満足度を高めることを狙いました。(後略)【解説】この場合の相手の「ニーズ」とは何でしょうか。「馴染みたい」というニーズに対して「ニーズ以上により馴染めるようにしました」では採用側に共感されず、面接では説明が必要な点だと考えます。(友人は「誰と」馴染めていなかったのか・「馴染んでいる」とはどういう状態か・なぜ「馴染みたい」と考えたのかその裏にある潜在ニーズは何かetc...)また、採用側が知りたい工夫とは、「相手のニーズを上回る」という狙いではなく「相手の期待感を上回るために具体的にどう働きかけたか」というあなた自身の考えと行動です。(なぜ普段のバレーボールの活動ではなくわざわざ遠出という形を選んだのか・少人数でドライブや旅行をしただけでサークルに馴染めるのかetc...)また、こういった思考は添削以上にやはり実際に口頭でアウトプットすることで深まる点もあると考えます。そのため、時間のかかる添削のやり取りを重ねるぐらいならば、出来れば一度対面やSkype等で話して考えを深めておきたいところでしょう。(想定される深掘りを列挙したとしても、それについて機械的に答えを暗記しておけばおくかぐらいの浅い考えの就活生は案外多いものです)深い思考をしようというと、机に向かって考える時間を増やそうとする人が多いのですが、逆です。人、出来れば厳しくアドバイスしてくれる社会人にあって自分の考えを伝えてダメだしを食らった方が100倍手っ取り早いでしょう。参考:改善した文章を示せるとより親切な添削になるエントリーシートを書いた経験が少なく、評価される内容がわかっていない場合、「ここを直せ」と言われても「じゃあどう直せばいいんだよ」と改善の方向性がわからない人もそれなりにいると思っています。そのため、修正プランを添削する側が提示することで、改善の方向性を感じ取ることができるでしょう。(もちろん、提示された側はそのまま貰った文章を出せばOKと思考停止に陥るようでは意味がありません)以下、筆者が実際に添削したことがあるエントリーシートを基に説明します。※①〜⑥の番号は先ほどの「フレームワーク」の、①結論→②動機→③目標と困難→④取組みと結果→⑤人柄→⑥学びにそれぞれ対応します。※今回は指定文字数が200文字程度と比較的少なく、人柄について別設問で述べる機会があったため⑤人柄については割愛して考えます。【添削前の内容】[①私は〇〇という団体の代表を務め、その中でも新入生勧誘活動]に力を入れました。[④事前に勧誘活動の具体的な方策や自分の意思を示すことで仲間との意思疎通や仲間からの信頼を得る]ことができました。そして、[③大学でも〇〇を続ける人は少なく厳しい状況]の中、「軽く運動をしたい」という層を重視して様々な場所でのジョギングを開催しました。その結果、[④例年の約〇〇倍の〇〇人の新入生を集められ]ました。このエントリーシートは、一言で表せば「経験描写しかしていない」点に問題があると思われます。特に、②動機(代表という立場からなぜ新歓に力を入れたの?)⑥学び(新歓活動から学んだことは?)について一切書かれていないため、伝えるべき項目について網羅されていない点が大きな問題でしょう。また、③〇〇(競技名)を続ける人が少ないという困難に対して、④仲間との信頼関係構築という取組みは、その活動に携わっていない採用側が初めてみた場合理解に苦しむ可能性が想定されます。しかし、まだエントリーシートを書いた経験が少ないこの方に、「動機と学びも書いて」と言うだけでは「じゃあどう書けばいいんですか」状態で難しく感じてしまうと思われます。①結論所属する〇〇での新歓活動です。②動機高校部活動で部長として実現した団体の一体感を再び体感したく注力しました。③目標と困難当初は非競技者の定着率が低く、競技志向の部員との意欲差で整然としない状況でした。④取組みと結果そこで私は〇〇での練習のみが中心活動である点を問題と考え、大学周辺の名所を案内しジョギングで廻る先例のない企画を提案しました。結果、非競技者の学期末定着率が〇〇%増加し、⑥学び状況に応じた柔軟な考え方の重要性を学びました。このようにフレームワークに沿った改善策を示すことで、実際に修正する際の方針を伝えやすいでしょう。この改善例ともとの文面を比較して示すことで、添削者の解説自体も捗ると思います。添削してもらう側の心構え上記添削の方法については添削する側のノウハウの話ですが、添削してもらう側も「書いた内容を伝えて返信を待っていればOK」と考えているようではいけません。添削の質は何も添削者の力量だけで決定されるのではなく、添削依頼を出す側の姿勢というのもけっこう重要だったりします。添削する側にメリットはないことを認識すべしOB訪問を受けたからといって、お給料が増えるわけでもなければ、誰かに褒め称えられるわけでもなく、ただただ時間だけが奪われます。参考:こちらの記事ではOB訪問では基本的にOB側にメリットがない旨を説明しましたが、エントリーシート添削でも近しいこと言えます。「1企業あたり添削料1000円ね」といった契約を結ばない限り、添削する側には全くメリットがありません。就職活動を終えている以上、添削の経験が自身の就職活動で活かされるということもまずありません。「就活経験した先輩でしょ」「4年生なんて授業なくて暇でしょ」のような態度で依頼してくる後輩もそれなりにいるのですが、エントリーシートの添削は、断りにくい割には正直けっこう面倒くさいものだと思っています。添削して貰って当然だろうという姿勢で依頼されると、添削する側も正直まあまあやる気が削がれます。OB訪問のようにお礼メールを送るわけではありませんが、その後もアドバイスを求めたいと考えるのであれば、最低限の感謝の気持ちを伝えることが一つのマナーなのではないかと思っています。「何を聞きたいのか」を明確にすべしこちらは目的意識の項目でほとんど触れた内容です。ただ単にエントリーシート作成能力を高めるための添削と、〇〇社の選考を突破するための添削では、添削する側の添削方針は大きく異なります。・なぜ、何のために添削を依頼したのか・特にどういった点を重点的に見て欲しいのか最低限この2つについては文面と同じく添削者に伝えるようにしましょう。逆に、「ESの書き方を教えてください。」のような抽象度が高くインプットの即面が強い質問はナンセンスです。エントリーシートの書き方自体は、unistyleの記事を見れば理解できるものであり、「その知識を使って書いたものが評価されるか」というもう一段高いアウトプットのために添削があるという位置付けは認識しておくべきでしょう。まずは字数を気にせずに詳細に記述すべしほとんどの企業ではエントリーシートに字数制限・行数制限がかかっています。しかし、添削文を送る際はまずは字数を無視して詳細な記述を心掛けてもいいと思っています。文章を書く際には削るより足す方が簡単だったりもするのですが、・文字数稼ぎとして余計な表現を生み出しがち・特に伝えたい箇所がどこなのか見落としがちといった理由からまずは多く書いて後から削る方がいいと考えます。また、送る文字数を増やせばそれだけ添削側に指摘する切り口のヒントを与えることになり、精度の高い添削が返ってくる可能性も高まると推測できます。おまけ:ノーベネフィットの添削を避けたい添削者へOB訪問・エントリーシート共に共通しているのが、依頼される側の方が立場上先輩であるのがほとんどだという点です。先輩である以上、OB訪問で学生に奢らせるOBがいないように、"添削料"を後輩から搾取することに抵抗がある人は多いと思っています。私自身、「後輩からの頼みは断れないないけど多少の対価は欲しい」ぐらいには考えていました。その際私が取った策は、「unistyleに後輩の友人を会員登録させる」という方法です。(何だかステマみたいな記述で恐縮ですが)unistyleでは、自分の紹介経由で後輩を紹介すると1名あたり@¥500のAmazonギフト券を受け取ることができます。もちろん紹介者が既に会員であることが前提です。マイページから固有の招待URLが取得できますので、そちらを後輩に送りつけて彼の友人を会員登録させることで、自分は収益をゲット・後輩は金銭を要求されることもないというWin-Winの関係を築くことができます。▼招待URLの取得はコチラ▼https://unistyleinc.com/mypage/invitation最後にー聞く側・見る側双方に有益な添削にするために結論、添削する/してもらう側がお互いに以下のチェックポイントを網羅できていれば"意味のある"添削を実現することができます。【添削のチェックポイント】フレームワークに沿い文言を項目分け▼誤字・脱字・表現の間違いを確認する▼理由付けしながら問題箇所を指摘する▼改善した文章をあくまで例として示す【添削を依頼する側のチェックポイント】・添削者への感謝を忘れない・添削の目的意識を伝えて共有する・文面・設問文は企業に送った通りに示す・迷ったら、字数は気にせず詳細に記述するエントリーシートの添削は選考突破に貢献し得りますが、その機会も活かすも殺すも両者の意識次第だと思います。書くにも見るにも、エントリーシートの作成にはそれなりに手間と時間がかかります。その取組みが内定という形で実を結ぶよう、効果が高いエントリーシート添削を実践していってください。 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unistyle編集長が22卒のガクチカを添削! フィードバックをリアルタイムで掲載 unistyle編集長が22卒のガクチカを添削! フィードバックをリアルタイムで掲載 みなさんこんにちは。unistyle編集長の郡山隼人(@unistylehyt)です。いつもunistyleのご活用並びにTwitterを見て頂きありがとうございます。突然ですが、先日Twitterにて以下のようなガクチカ添削企画を実施いたしました。【ガクチカを添削します!】人事経験を活かして僕が皆さんのガクチカを添削し、フィードバックを記事で共有します。添削を受けて自分のESの質を高められるのはもちろん、他者のESからも多く学べると思います。詳細は以下の画像をご覧ください。pic.twitter.com/mNvI7n7Ws3—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)September4,2020おかげさまで、こちらの想定よりも早く締め切りを迎えることができました。ご協力いただいた方々、ありがとうございました。本記事では企画通り、頂いたガクチカを添削していき、フィードバックを順次公開していきます。個人へのフィードバックだけでなく、そこから得られる教訓も掲載していますので多くの方にとって学びの多いコンテンツになるはずです。たくさんのフィードバックに触れて”人事の視点”を養い、ご自身のESを見直す上でぜひ参考にしてください。添削内容を公開するにあたり、改めて私の経歴を軽くお伝えします。2014年に株式会社ネオキャリアに新卒で入社し、採用部新卒採用グループで新卒採用業務を行っていました。新卒採用業務全般を経験後、採用マーケティングの責任者となりました。実績としては、インターンランキング6位のインターンを企画したり、年間3万人以上のエントリーを集め、4年間で合計1000人の採用をしてきました。2018年からは新卒採用担当時代に就活そのものに課題意識を持ち、解決すべくunistyleに社内異動。異動後は新卒紹介事業を立ち上げ、現在はunistyleの編集長を務めています。このように一貫して就活市場に身を置いており、unistyle編集長かつ採用担当目線でのES添削・アドバイスができると思っています。とは言え、前提として各企業・各採用担当によって様々な評価基準があります。本記事での添削内容はあくまで郡山という一人の元人事経験者からのアドバイスであり、就活には絶対的な評価基準などは存在しないものとしてご認識ください。また、今回は少し踏み込んだフィードバックも掲載しているため、細かい部分へのアドバイスも含まれます。そもそものガクチカの書き方から学ばれたい方はまずこちらの記事や動画をご覧ください。その上で本記事をお読みいただくと理解がより深まるかと思います。関連記事:それでは、以下より添削内容を公開していきます。本記事のコンテンツ添削①:取り組みは「心がけ」レベルではなく再現性ある行動をアピールしよう添削②:取り組みに関する曖昧さを排除しよう添削③:取り組みと成果の因果関係に納得感を持たせよう添削④:読み手は自分の経験に関する前提知識がゼロであることを意識しよう添削⑤:成果が曖昧になってしまう場合は”ビフォーアフター”を強調しよう添削⑥:「取り組みの動機」は意気込みよりも行動理由や課題意識を書こう添削⑦:「誰もが一発で理解できる文章」にこだわろう添削⑧:組織に変革をもたらした系のエピソードは面接での深堀りに備えよう添削⑨:「分析」や「リサーチ」などのフレーズは「how」まで落とし込もう添削⑩:ESはビジネス文書であることを意識しよう添削⑪:学びを書く際は”そのエピソードならでは”の要素を強調しよう添削⑫:取り組み内容にマッチした結論部分にしよう添削⑬:組織に働きかけたエピソードは変化の過程を示して説得力を高めよう添削⑭:抽象的な言葉は”自分の言葉で”説明できるようにしておこうガクチカ完全攻略記事一覧添削①:取り組みは心がけレベルではなく再現性ある行動をアピールしよう①飲食店でのアルバイトである。②この経験を通じて、仕事の段取りの大切さと相手の立場になって物事を考える力を磨いてきた。③主な仕事は注文を取る事や料理の配膳などである。④ホールの仕事は、自分が担当する席や個室が決まっていた。⑤団体のお客様を担当する事が多く、始めの頃は効率ばかりを求めて形式的な対応になりがちであった。⑥そんな中で、先輩がお客様と仲良くなり、名刺を交換している姿を見て、お客様に寄り添い満足してもらうサービスを提供したいと思う様になった。⑦それ以降、客層、年齢層、国籍、などそれぞれ異なるお客様に応じたサービスができるよう、お客様の様子をよく観察する癖づけをした。⑧すると、個々の食べるペースや雰囲気などに合わせた柔軟な対応が自然に出来る様になった。⑨そのおかげで余裕が出来、お料理の説明に加えて、たわいもない話を挟んだりし、短い時間でお客様との関係を築き、名刺を貰うことが出来る様になった。(400字以内)フィードバック①:「~のホールスタッフとして顧客との信頼関係を築いたことです。」などのように成果まで示した方が、その後の取り組みが何を目的になされたものなのか読み手はイメージしやすいです。また、「飲食店」よりも「日本料理屋」、「居酒屋」、などと表記する方がどんな接客だったのかが分かりやすいでしょう。①~⑥:背景や状況説明に200字以上充てるのはもったいないです。確かに動機や背景も重要ですが、ここはできるだけ最低限にまとめて具体的な取り組み内容に字数をさきましょう。ここでは②の情報は不要かと思いますし、③の情報も飲食店のホールとして一般的な仕事内容のため説明は要らないと思います。⑤⑥も、「当初は効率を求めて形式的な接客になりがちだったが、ホスピタリティ溢れる接客で顧客と名刺を交換する先輩を見て依頼、」などのように削れると思います。⑦~⑧:一文にまとめられると思います。そして、「個々の食べるペースや雰囲気などに合わせた柔軟な対応」がどのような対応なのか分かりません。「例えば、」「具体的には、」といった形で詳細に書きましょう。また、それだけでは単なる接客中の心がけレベルの話なので、先述の先輩の観察、直接ヒアリング、商品知識のインプット、それを踏まえての自分なりの工夫、等々の取り組みもできれば欲しいです。接客や塾講師のガクチカは「~を意識した」「~するよう努めた」という心がけレベルで留まっている人は多いので要注意です。接客や塾講師の業務を通してたどり着いた「こうすればうまくいく!」という自分なりの方法論を示せば再現性はグッと高まります。(あくまでunistyleが推奨する伝え方であり、これが正解というわけではありません。)⑨:「接客に余裕が出来、雑談も挟めるようになって関係を築けた」というのはビジネス現場での応用を考えると物足りない成果だと思います。顧客に合わせた対応の分析や雑談を含む一連の流れを方法論として抽象化し、「○○→○○→○○という接客のパターンを確立し、結果○ヶ月で○枚の名刺を貰えるほどに信頼関係を構築できるようになった。」などのような伝え方が必要でしょう。(例えばこんな伝え方があるという話なので、くれぐれもこの書き方にとらわれないでください。)最後に「自身の接客スタイルを変えた話」では正直弱いです。「接客を通して自分なりの信頼関係構築ノウハウを編み出した話」として伝え方を工夫してみてください。このように、「具体的な体験から、考え方や方法論を抽象化して他に応用すること」は思考力をアピールする上で大変有効です。【参考】以下は「具体と抽象」を駆使した思考法で総合商社から内定を獲得した学生の記事です。添削②:取り組みに関する曖昧さを排除しよう①結婚式のアルバイトで売上と顧客の満足度を高めたことだ。②当時、料理と演出の売上の減少が特に問題だった。③上司への聞き取りからサービスに特別感がなく、より良質なプランの魅力が伝わっていないことが原因だと判断した。④まず、先輩と協議した上でお客様の潜在的なニーズに対応するために、招待客の反応や演出による会場の雰囲気の変化についても加えて説明した。⑤また、話し方や距離のつめ方を個々に変えることで、質問しやすくしてお客様が抱えている不安や要望を引き出した。⑥次に顧客の観察を行い喜ばれたプランや料理説明、実際に行われた演出の特徴を系統化した一覧表を作成し、事前にスタッフと共有することで意識を高めた。⑦不慣れなスタッフには主体的な声掛けをして全体のサービスの向上にも努めた。⑧結果、前年より2ヶ月早い売上目標の達成とお客様に寄り添った提案ができた。⑨自ら問題解決に向けて主体的に行動しつつ、周囲と協働することを学んだ。(400字以内)フィードバック①:今回、売上という定量的な成果を示せているので、証明のしようのない満足度向上は省いていいかもしれません。(アンケート等をとっているなら別ですが。)③:一瞬、「上司に説明→決行」というよくあるパターンかと思ってしまいました。「魅力が顧客に伝わっていないことが」とした方がいいでしょう。読み手はあなたの業務内容について知りません。④:少し細かいですが「顧客への説明事項に入れた」とした方が「とりあえずやってみた感」が減り、仕組み作りが行えているのが伝わります。⑤:意識する程度では中々できないことだと思うので、具体的にどんな顧客に対してどう対応を変えたのか気になります。できれば、「○○な方には○○、○○な方には○○するなど、顧客によって話し方や距離のつめ方を変えることによって不安や要望を引き出しやすくした。」などのようにさらっとでも具体例を書きたいです。今回はこれがメインの取り組み内容ではないので無理して字数をさく必要はないかもしれませんが、面接ではこの「不安や要望を引き出す」ための方法論についてかなり深堀りされると思います。【参考】方法論の重要性や伝え方に関しては以下の記事が参考になります。⑥:取り組み自体は良いと思います。しかし「一覧表を作成しスタッフと共有すること」の目的としては「意識を高める」ためというよりも少し後に出てくる「サービス全体の向上」のためという方がしっくりきます。⑦:「主体的な声掛け」ではとても抽象的です。制限字数の都合で具体的に書けない場合は、削除して他の取り組み内容を具体的に書いた方がいいかもしれません。自分の取り組み内容の書き方が抽象的かどうか判断する場合は、「読み手があなたの取り組みを脳内で映像化できるか」「読み手が成果に対して納得できるか」という基準で考えてみるといいと思います。先日ツイートした以下のツイートのように、「主体的に勉強しました→結果合格しました」では「どんな風に勉強したの?」「本当にそれで合格する?」と思ってしまいますよね。ガクチカにおける”成果への納得感”を就活生にも分かりやすくするために、ガクチカの内容を受験勉強に置き換えて作ってみました。どちらも大体同じ字数だけど、「なるほど、そりゃ受かるよね」って納得できるのはどちらだろうか?pic.twitter.com/KebM6HLehS—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)August27,2020⑧:一文目同様、成果は売り上げ目標の件のみでいいと思います。最後に取り組み内容自体は良いので、後は限られた字数でいかにそれを具体的に伝えられるかどうかだと思います。添削③:取り組みと成果の因果関係に納得感を持たせよう①カフェのアルバイトで新製品のインスタントコーヒーを457個販売しました。②売上促進を担当し、ひと月450個の目標を掲げ、店舗の課題としてスタッフのモチベーションの低さ・親しみにくさの二点を分析しました。③感染症により在宅時間が増える中で、お客様に美味しいコーヒーを家でも手軽に楽しんで頂きたいとの思いから次の2点を実施しました。④1「20人のアルバイトのモチベーションをUP」メッセンジャー共有と毎日販売数分シールを貼り、成果を可視化することでモチベーション向上を図りました。⑤2「素早いテイスティングでお客様と繋がる」多くのお客様で混み合う店舗で、一人一人とのコミュニケーションが不足していたため、素早く試飲を行い実際に口にして頂き、親近感を感じて頂きました。⑥その結果目標を達成することができたと共に、お客様と私たちスタッフが繋がる瞬間を感じられました。⑦そしてチーム全体として大きな達成感を得ました。(400字以内)フィードバック①:OKです。②:面接ではなぜこの目標を置いたのかを問われる可能性が高いです。また、さらっと「昨月比〇%である450個を~」と書ければこの目標がこの店舗にとってどれぐらいチャレンジングなものなのか分かりやすいです。③:不要だと思います。「そこで、以下の二点に取り組みました。」とする方が先述で挙げた課題に対する取り組みとしてスムーズです。④:一瞬、「」内が取り組み内容のタイトルだと分かりませんでした。【】を使うなど工夫してみてください。⑤:【テイスティングを導入】などとした方が掴みとしてあなたが何をしたのかが分かりやすいです。繰り返されておられる「素早く」の意図はさらなる混雑を避けるためであるかと思いますが、コーヒーを飲む側の顧客にはその意思はないと思います。その中で、「いかにしてこの素早さを生み出したのか」という部分にあなたの工夫が表れると思います。また、試飲したくなるための工夫や、試飲から購買へつなげるための工夫、あるいはリピーター獲得に繋げるための工夫などはなかったでしょうか。それを個人ではなく店舗内で仕組み化できているとさらに良いです。アルバイト先の売り上げupや販売数upネタは、顧客との関係構築だけでなくそこから「購買や集客までの工夫」を書かないと「それだけで売り上げに影響する?」と思われてしまいます。⑦:不要かと思います。学びや得たものを書く場合は、表面的なものではなくビジネスや社会で活かせる、かつこの経験を通してこそ言えるもの、でなければ響きにくいです。【参考】「学んだこと」を伝える際にもunistyleが再三お伝えしている「方法論を示すべし」というアプローチが役に立ちます。詳しくは以下の記事をお読みください。最後に取り組み内容が本当に売り上げ目標達成の原因だったのか少し納得感に欠けました。序盤と終盤で削った文字数分を使って取り組み内容をもう少し詳細に記述してみましょう。【参考】以下の記事でも「施策と結果の間の因果関係が弱い」パターンが紹介されています。参考にしてみてください。└例①:エピソードが自己完結している└例②:手段が目的化している└例③:施策と結果の間の因果関係が弱い└例④:問題解決のための施策として相応しくない添削④:読み手は自分の経験に関する前提知識がゼロであることを意識しよう①国際協力とスポーツを掛け合わせた新規イベントを立ち上げ千食の給食を発展途上国に届けた。②私の団体では活動内容のマンネリ化、毎年行われる認知度調査の結果が横ばいであることが課題であった。③私は他団体との差別化を図るような新規イベントの必要性を説き企画を提案。④引退するまでの半年間で実施するにあたって、下記の二点に注力した。⑤1.似たイベントに何度も参加し、それを参考に実施に必要な仕事をリストアップ。⑥団員に好きな、又は得意な仕事を尋ね、それに基づき仕事を割り振ることで、仕事の効率化を図った。⑦2.仲間と話し合い、計画を開催から逆算して構築。⑧団員が既存の活動と並行して仕事に集中できるよう、一週間単位で進行の確認、計画の調整を行った。⑨その後も他のイベントに参加、開始前に時間を少し頂き企画の話をさせてもらうことで参加者の増加を図った。⑩結果、半年でイベントを実施、目標食数千食を達成し、学内認知度調査も3%上昇した。(400字以内)フィードバック①:OKです。インパクトも中々です。③~⑥:取り組み内容はとてもよく伝わりました。ただ企画の中身が分からないため、何を実現させたくて取り組んだのかイメージし辛いです。おそらく今回アピールしたいことは企画の内容ではなく企画実現のために頑張ったことなのでしょうが、最低限の状況説明として企画の内容に触れましょう。この場合チームが上手く回ったことへの納得感はありますが、「給食が千食届けられたこと」への納得感は得られません。ユニークな経験は、それ自体が武器になりつつも普通のアルバイトやサークル経験より取り組み内容が読み手にイメージされ辛いということを意識しましょう。【参考】以下は、自信満々に自分の経験を語ったものの面接官から「何のことだかよくわからない」という評価を食らった学生の記事です。この学生はその後「例え」を使って自分なりに伝え方を工夫し、手ごたえを掴んだようです。⑦~⑨:OKです。一つ一つの取り組みに意図や目的があるのが伝わります。行動力も感じます。ここで「~した。そして、~した。結果、~」というふうに事実を羅列するだけの人は多いので要注意です。「~した。そして、~した。」などのように、取組み内容を羅列するだけのガクチカはとても多い。・”○○の必要性を感じたため”、~した。・”持ち前の○○さを活かして”、~した。・”分析の結果、○○ということが分かった。”それを踏まえ、~した。一言入れるだけでグッとあなたらしさが出る。—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)July17,2020最後に実績・取り組み内容共にレベルは高いので、後はさらっとでも企画内容について説明できれば言うことないと思います。面接では、企画内容と共に「開催から逆算した計画」の中身も詳しく説明できるようにしておきましょう。添削⑤:成果が曖昧になってしまう場合は”ビフォーアフター”を強調しよう①大学の野球部で練習改革によりリーグ昇格に注力しました。②大学2年次、部員の練習参加率が6割にとどまっており、練習内容に制限がされ3部リーグに甘んじていました。③不参加の部員に理由を伺うと、打撃練習において打てる回数が少ないということが理由であると分かりました。④そこで以下2点のことを実行しました。⑤1点目は練習道具の不備改善です。⑥入部当初から練習球が少なく、ボール回収に多くの時間を取られていました。⑦この理由から打撃練習の時間が減少していると考え、練習球を倍増しました。⑧2点目は練習方法の改善です。⑨まず練習方法の効率性に問題があると考え、部員から練習案を集めました。⑩その案の中から現在の練習設備を考慮し、最善の練習方法を同学年内の話し合いで決定し、主将にその案を提示し、許可を頂き実行しました。⑪結果、選手全員が毎回の練習に参加するようになり、昇格はできなかったもののリーグ2位になれました。(400字以内)フィードバック①:OKです。②:「練習参加率」が低いから「練習内容が制限」されたということでしょうか。→「〜6割にとどまっているために練習内容が制限され、3部リーグに〜」などとした方が分かりやすいでしょう。③:「伺う」←部員に対して謙譲語は不自然です。⑥:小手先かもしれませんが、以前から練習球が少なかったことは伏せて、「打撃練習において打てる回数が少ないということが理由であると判明→練習球を倍増してボール回収の効率化を図る→打てる回数を増やした」という伝え方の方が良いと思います。今のままでは「練習効率化のために練習球を増やした」のではなく「練習球が少なかったから増やした」という単純すぎるロジックとして解釈されてしまいます。⑩:話し合いの中であなたがどう立ち回ったのかを書きたいところです。練習案を募集するだけなら誰でもできますが、それをまとめ→1つの案に取り決め→実行、まで持っていくのにあなたならではの工夫があるはずです。【参考】以下の記事にて「話し合い」や「意見交換」における工夫の伝え方について解説しています。⑩:一文に「、」が多く少し読みにくいです。今回主将への掲示等はあなたの売り込みとは関係ないので省略してもいいのではないでしょうか。(一筋縄ではいかない主将をあなたの工夫により説得したのであれば別です。)⑪:「毎回の練習に参加するようになり、」よりも「6割だった練習参加率が100%まで向上し、」の方がポジティブな印象です。また、例年の成績なども示しながら、「リーグ2位」があなたのチームにとってどれほどの躍進かも示したいところです。目標が達成できなかった場合や、目標が定量的に示せない場合は「ビフォーアフター」を強調して成果を伝えるのがおすすめです。「(とにかく)頑張りました」「(とにかく)良くなりました」ではなく、「こんな状態だったのに、こんなことまでできるようになりました。」というビフォーアフターを用いて数字には表れない成長を読み手にイメージさせましょう。最後に取り組み内容と成果の伝え方によって大きく印象が変わるエピソードだと思います。また、面接では「練習方法の効率性の問題」と「最善の練習方法」の詳細について深堀りされる可能性が高いです。添削⑥:「取り組みの動機」は意気込みよりも行動理由や課題意識を書こう①60名の登山サークル会長として新入生の退会者を80%減少させた経験です。②幣団体は創設より登山の「安全面」を大切にし、新入生と登山経験者のセットで登山を行う制度がありました。③しかし新入生の増加により経験者の割合が減少したため「登山機会の減少」を招きました。④その結果、当制度は「多くの登山を望む新入生の退会要因」となっていました。⑤私はこの課題の解決によりサークルの発展に寄与したいと考え「安全面と登山機会を両立する制度の構築」に取り組みました。⑥その一例がOBを巻き込む事で経験者の増加を狙った「先輩増員企画」です。⑦具体的にOBへの「縦と横の」アプローチや新入生の心理的ハードルのケアを行いました。⑧これによりサークル員とOBのマッチングの仕組みを作り、「多くの登山機会と安全面を両立させる事」ができました。⑨この結果、創設より46年間続く「無事故」を継続しつつ新入生退会者を20%に抑える事に成功しました。(400字以内)フィードバック①:細かいですが、「新入生の退会者を減少」よりも「新入生の定着率向上」という伝え方のほうが聞こえがいいと思います。③:後半にも「この結果、」を使用するので重複表現を避けるために「ゆえに」等順接の接続詞を使用しましょう。⑤:「私はこの課題の解決によりサークルの発展に寄与したいと考え」は「そこで、解決手段として」「私はこの課題を解決すべく、」で十分かと思います。この「サークルの発展に寄与したい」はサークルの課題を解決しようとしている立場として当然の意気込みなので、特に書く必要はありません。削って取り組み内容を少しでも具体的に記する方が得策です。「取り組みの動機やきっかけ」の部分は「当然の意気込み」を書いてもあまり意味はありません。書いてはダメというわけではありませんが、せっかくなら行動の「理由」や「課題意識」を書いた方が得策です。(例)〇「この課題を解決すべく、~に取り組んだ。」〇「他店舗との差別化を目指し、~に組んだ。」〇「~が原因と考えたので、~に取り組んだ。」〇「この都心と地方の格差を解消したいと考え、~に取り組んだ。」△「この課題を解決してもっとお客様に喜んでいただきたいと思い、~に取り組んだ。」△「もっとスタッフと一員としてお客様の力になりたいと考え、~に取り組んだ。」【参考】面接でも「なぜそれに取り組んだか?」という質問がよくなされます。ESに詳細に書く必要はありませんが、面接に向けて自身の行動源泉についてしっかり語れるようにしておきましょう。⑦:「具体的に」→「具体的には、」⑦:具体例にしては抽象的過ぎると思います。前文で、OBとの繋がりを言及しているので、そのOBたちに対して何を行ったのか端的に説明しましょう。その際、「熱意を込めて説得した」などの精神論ではなく何か工夫が欲しいです。(OBにもメリットを掲示する、など。説得なのであれば、その中でどんな工夫があったのかなど。)また、「心理的ハードルのケア」のために何を行ったのでしょうか?前項同様、やや抽象的です。ここもよくある「積極的な声掛け」などではなく何か工夫を示したいところです。最後に他者を巻き込んだ上で組織の仕組み作りが行えているので、その経緯をしっかり説明しましょう。いかにOBを巻き込んだのか、いかに新入生の心理的ハードルをケアしたか、ここにあなたの思考力や工夫が表れます。添削⑦:「誰もが一発で理解できる文章」にこだわろう①大道芸の舞台を創った事だ。②大道芸は難しい技を披露する芸能であるが、所属する大道芸サークルの共通認識として、近年の大道芸の観客との対話を偏重する在り方に疑問があった。③私は「高難度技を重視した大道芸」且つ「収益確保可能な舞台」を大勢の方に見てもらいたいと思い、売上観点から集客目標を「来場者数350人・一般客割合40%以上」としてサークルの仲間と舞台を創った。④集客目標の達成には、まず大道芸に興味を持つ人を増やすべきだと考え、子供だけでなく保護者層を狙って、小学校で大道芸体験会による告知活動を行った。⑤更に高難度技の多数導入には、技への集中が観客とのコミュニケーションを減らし、結果観客が飽きる懸念があったので、演劇要素を導入し観客満足度の向上に努めた。⑥導入には知人のサーカス団体や演劇経験者に協力を依頼し、講習会を行った。⑦結果、売上・集客目標を達成しつつ、アンケートで90%以上の方に満足したと回答して頂けた。(400字以内)フィードバック①:冒頭の結論と文末の結果が噛み合っていません。「大道芸の舞台を作り、~を達成したことだ。」と成果まで示した方が、その後の取り組みが何を目的になされたものなのか読み手はイメージしやすいです。②:「大道芸は難しい技を披露する芸能であるが、」は一般常識なので不要でしょう。また、「偏重する」はネガティヴなイメージが強いので「重視し過ぎる」くらいが丁度良いと思います。③:面接(特にコンサル)では「来場者数350人・一般客割合40%以上」という数字を置いたロジックが問われる可能性が高いです。また、少し細かいですが「「高難度技を重視した大道芸」且つ「収益確保可能な舞台」の両立を目指し、」とした方が、「自分達のこだわりを妥協せずに収益化を目指した」という文脈をより伝えられる気がします。④:「、」が多いので「興味を持つ人を増やすべきだと考えた。そこで、」などのように分けることをおすすめします。⑤:「~導入には、技への集中が観客とのコミュニケーションを減らし、結果観客が飽きる懸念があったので、」の部分は少し日本語が分かりにくいです。「~を導入した場合、演者が技に集中することで観客との接触機会を減らしひいては彼らが飽きてしまう懸念があったので、」などの表現がいいでしょう。④,⑤共に取り組み内容自体は良いと思います。⑦:結果をもう少し具体的に書きましょう。置いた目標の達成率等はどうだったんでしょうか?最後に周りを巻き込んだ良い取り組みが行えていると思いうので、要所で文章の分かりにくさを感じるのがもったいないと感じました。採用担当は何百枚というESをさばいており、正直疲労困憊の中で読んでいます。「少しでも読みやすく」という努力は就活生の想像以上に重要です。また、ES通過後に待っている面接でのコミュニケーションは書き言葉ではなく話し言葉となります。理解度はESよりもぐんと下がるので、あらかじめ「一発で理解できる」文章にこだわっておいて損はありません。添削⑧:組織に変革をもたらした系のエピソードは面接での深堀りに備えよう①大学時代に力を入れたことは「毎回初戦敗退の弱小フットサル部を四国屈指の強豪チームに変貌させたこと」である。②最高学年時の新チーム発足当初、怪我で長期離脱したことをきっかけにチームのサポートに徹した。③そこで、怪我をした自分の立場からチーム全体を客観視すると、選手は試合で必要以上に緊張し、本来のプレーが出来ていないことに気づいた。④私は「経験こそ自信の源である」と考え、部員の経験値を高める為に四国大学リーグに参入することをチームに提案し、公式戦数を従来の2倍に増やした。⑤すると、どんな相手でも臆することなくプレーする選手が増えた。⑥加えて、前もって対戦相手の映像を録画し、自ら分析した結果を試合前のミーティングで選手に伝えた。⑦これらが功を奏し、最後の大会で「四国大会準優勝」になった。⑧この経験から固定観念にとらわれず、違う視点からアプローチすることで課題解決につながることを学んだ。(400字以内)フィードバック①:OKです。②:「怪我による長期離脱を機に」で字数削減できるでしょう。④~⑤:文と文の因果関係が曖昧です。「公式戦数を従来の2倍に増やした。すると、どんな相手でも臆することなくプレーする選手が増えた。」試合増加→臆せずプレーする選手増加、では論理が飛躍しています。あくまでも一例ですが、「試合を増やしたことで選手達が試合慣れし、臆することがなくなった」だと伝わりやすいかと思います。また、面接では「経験こそ自信の源である」と考えた根拠について過去の経験等に関連付けて語れるようにしておきましょう。⑥:「加えて、前もって対戦相手の映像を録画し、自ら分析した結果を試合前のミーティングで選手に伝えた。」字数制限が許せば、この結果選手のプレーや戦い方にどんな変化が起きたかも書きたいです。⑧:「固定観念」に当たる内容が曖昧です。おそらく「プレイヤー視点(固定観念)では見えてえなかった視点がサポートに徹することで見えてきた」という意味かと思うので、「潜在的な課題を発見する上での客観的・俯瞰的目線の重要性を~」等々の表現が分かりやすいと思います。最後に面接では、「リーグ参入や公式戦2倍という提案に反対する者はいなかったか」「いたらならば、どうやって乗り越えたか」「反対はしなくとも、全員にそれだけのモチベーションがあったのか」などが聞かれそうです。組織に大きな変革をもたらした系のエピソードでは、その際にメンバーをまとめあげる自分なりの方法論を語れるようにしておきましょう。ESはともかく、面接ではかなり深堀りされる可能性が高いです。第三者から見れば、それまで停滞していた集団が一個人の提案だけで大きく良い方向へ動き出すとは考えられないからです。【参考】以下の記事では周囲と協力して成し遂げた経験をアピールする際のポイントを解説しています。添削⑨:「分析」や「リサーチ」などのフレーズは「how」まで落とし込もう①お土産屋の接客アルバイトにおいて「所属するお土産街で売上5位以内」を目標に売上向上に尽力しました。②当初売上は20店舗中10位と、店頭販売は初めての試みで会社名、商品名共に知名度が低く商品の陳列だけでは顧客集客力が不充分でした。③そこで、お客様に初見の商品について認知が必要だと考え、2点の施策を行いました。④1.同僚スタッフと共に他店舗における人気商品のリサーチを行い自社商品の強みを徹底的に分析し商品の良さを伝えられるように言語化したこと。⑤2.商品に対する興味・関心を最大限に引き出すために、人気商品だけに固執せず、性別・年齢層に応じて嗜好が異なることから試食を通して最適な商品の提供を行いました。⑥結果、お客様自身が求めているお土産を示され、それに素早く対応し魅力を伝えることで2か月後20店舗中3位の売上を達成しました。⑦この経験より常にお客様の課題を探り、ニーズに応えることが身に付きました。(400字以内)フィードバック①:OKです。③:「お客様に初見の商品について認知が必要だと考え」は、「お客様に初見の商品について認知して頂く必要性があると考え」などとした方が分かりやすいでしょう。④:あなたの取組みを実行するにあたり同僚スタッフの方との協力や意識共有が必要だったと思います。同僚スタッフの方とどんなやりとりがあったかかも軽く述べられれば、あなたの人柄や強みも伝えられます。また、リサーチの仕方についても工夫があれば示しておきたいところです。「緻密な分析」や「徹底的なリサーチ」などのワードはガクチカで頻繁に使われがちですが、そのやり方は人それぞれかと思います。直接出向いたのか、SNSを使ったのか、アナリティクスを使ったのか、、、etc自分では語るまでもないと思っていても読み手にはどんな分析だったのか分からないため、ESはともかく面接では必ず語れるようにしておきましょう。⑤:試食実施の目的が「商品に対する興味・関心を最大限に引き出すため」なのか、それとも「最適な商品の提供」のためなのか、少し曖昧です。最後の学びの部分でニーズへの対応を述べている点を考慮すると、「性別・年齢層に応じて嗜好が異なるため、試食を導入して最適な商品の提供を心がけました」などのように簡潔に書き換えても良いかもしれません。⑥:読み手によっては「購入客は課題を抱えているのだろうか」などのように、「課題」という単語に若干の違和感を覚える可能性があります。それよりも主体的にニーズの探究に取り組んだという点に注目し、「ただ単に商品の魅力を伝えるだけでなく顧客ニーズを探り続け、応えることの重要性を~」などの表現の方がエピソードとの親和性が高いと思います。最後に構成は問題ないと思いますので、細かい書き方の部分中心にアドバイスさせていただきました。面接ではリサーチや分析の手法、同僚スタッフといかに協力したかについて聞かれそうです。【参考】今回の「ニーズを探る」とは少しズレるかもしれませんが、ガクチカや自己PRにおいて頻出するワードが「相手の立場に立つ」です。・「相手の立場に立てばそんなに上手くいく?」・「相手の立ち場に立とうと思って立てたら苦労しなくない?」などなど、突っ込まれる余地の多いワードですので、本記事で一度深堀っておいてください。添削⑩:ESはビジネス文書であることを意識しよう①私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、アルバイト先の飲食店で早朝の欠員の問題解決です。②私が勤める飲食店は、開店後2時間以内に来店されるお客様が40%を占めているため、早朝の開店準備の重要性がかなり高い状況です。③その中で、以前は早朝の欠員によりお客様へのサービスに不足が生じてしまう問題がありました。④早朝に欠員となる理由として、1.開店準備の業務内容が共有されておらず、早朝担当間でしか協力できないこと、2.寝坊する従業員が多いことが理由として挙げられました。⑤1.の対策として、マニュアルを作成することを店長に提案し、自らマニュアルを作成しました。⑥マニュアルを作成し共有することで欠員が出た日に従業員全員に対し協力を仰ぐことが可能になりました。⑦2.の対策として、前日に当店でアルバイトをする場合、20時までの出勤とするルールを作りました。⑧マニュアルの共有と出勤に関するルールの策定によって、無理なスケジュールの中早朝出勤しようとする従業員が減り、結果的に寝坊による欠員を防ぐことに繋がりました。⑨私はこの経験から、課題を発見した際に具体的な解決策を提案し、自ら率先して動くことの大切さを学びました。(500字以内)フィードバック①:やや冗長なので「アルバイト先の飲食店での早朝の欠員解消に尽力したことです。」で問題ないと思います。②:前文であなたが飲食店で働いていることが分かっているので「アルバイト先では」等に変更し少しでも字数を節約しましょう。また、「開店後2時間以内の来客が~」・「早朝の開店準備が最重要事項です。」などなど字数削減のための余地はまだあります。③~⑦:「その中で」→重要にも関わらずそれが達成できないことを示すので「その中で」よりも逆接表現を用いる方が良いかと思います。「しかし」などに変えてみましょう。また、時系列に沿って説明しているので「以前は」の記述は不要でしょう。「早朝の欠員によりお客様へのサービスに不足が生じてしまう問題がありました」→冗長かつ重複表現を避けるために「早朝の欠員によるサービス不行き届きが問題になりました。欠員理由として~」などに変えましょう。⑥仕組み作りが行えているのは良いので、「マニュアル」がどういったものか端的に付け加えるといいでしょう。⑧:取り組み内容にあまり妥当性が感じられません。正直、遅刻を繰り返している人物の退勤時間を数時間早めたところでその人の時間意識に変化があるとは思えません。「夜遅くまで遊んでいた」「ただの怠惰」等の理由ではないのであれば、「早朝遅刻者の特徴として、前日夜遅くまで勤務するなど無理なシフトスケジュールを組んでいた。」→「前日は20:00までを制度化」という遅刻理由の説明が必要でしょう。ただ、それでも正直「寝坊による遅刻を減らした」というのは「マイナス状態からゼロ状態にした」に過ぎない成果とも思えます(遅刻の当事者ではないにせよ)。取り組み内容をマニュアル作成に絞って深堀るか、もしあれば他の取り組み内容を選んだ方がいいかもしれません。【参考】以下の記事にもある通り、企業が求めているのは、「既存のあるものを更にいいものに変える、もしくはまったく新しいモノを生み出していくことのできる可能性を持った人材」です。⑨:やや表面的かと思います。今回は取り組み内容にあまり字数を割けていないので、そこに字数を充てるために学びは省略してもいいでしょう。最後に全体的に一つ一つの表現が冗長です。熟語を用いるとスッキリまとまるので意識してみましょう。そこで削った分をマニュアル作成の詳細に充てれば具体性が増すと思います。特にマニュアルの中身についての工夫、共有する上での工夫などがあればぜひとも書きたいところです。採用担当者はビジネスパーソンであり、普段から「簡潔さ・パッと見の分かりやすさ」に特化したビジネス文書を読んで仕事をしています。ESもこのビジネス文書を意識し、無駄や重複はできる限り省きましょう。添削⑪:学びを書く際は”そのエピソードならでは”の要素を強調しよう①アパレル販売のアルバイトで売上改善の為に主に二つの事に注力しました。②私が勤めていた店舗では大型の競合他社が近接し、店舗自体の認知度が低かったことからも目標売上の未達が続いていました。③さらにその現状を受け入れている店員も多く店舗全体の活気もなくなっており、楽しく働ける状況ではないと感じた私は、周囲の協力を得ながら主に二つの事に取り組みました。④一つ目は店舗目標の再検討です。⑤普段の勤務時に店員間で売上獲得を目的とした接客と競合他社との差別化が課題と考えたことから、店員自らが自店の特徴の分析と理解を行い、目標を持った上で接客を行うために取り組み、結果として再来店しやすい店舗を目指すこととしました。⑥二つ目は接客スタイルの変革です。⑦店舗目標の定着の為に新たに押し売りを行わないなど距離感を意識した接客に変え、再来店の機会を促すことで再来店しやすい新たなイメージの浸透を目指しました。⑧結果、目標設定後に前年度売上比130%を達成させることができ、この経験から共通意識を持って方向性を合わせる重要性を学び、個人として課題解決のために周りを巻き込み協働させる力を得たと考えています。(550字以内)フィードバック①:「二つの事」という文言が後述でも繰り返し登場しているので、ここでは「売上改善に注力しました」で問題ないと思います。また、余裕があれば定量的な情報を冒頭で簡単に述べてもいいかもしれません。(例)「アパレル販売のアルバイトにて売上改善に注力し、前年度売上比130%を達成しました。」②:店舗の環境と現状についてよく伝わってきました。少し細かいですが「楽しく働ける状況ではない」について、読み手によっては「利己的である」という印象を受ける方もいるかもしれません。「そのような状況に問題意識を持った」あるいは「やるせなさを覚えた」などの表現に書き換えた方が良いかもしれません。④~⑦:1つ目と2つ目の双方に再来店しやすい店舗づくりの内容が述べられており、内容が混在しているという印象を持たれる可能性があります。1つ目を「店員の意識改革」、2つ目を(再来店していただくための)「接客スタイルの変革」というように、分けてもいいでしょう。また、ESに必ずしも書く必要はありませんが、面接に向けてなぜ再来店の機会増加に着目したのか、自身の中で整理できていると尚良いと思われます。「店舗目標の再検討」について、再検討よりもむしろ店員全員で目標を共有した点に意義があるような印象を受けましたので、「再検討」の文言は言い換えても良いのではないでしょうか。また、自然に「店員自らが自店の特徴の分析と理解を行う」とはなかなか思えませんので、一人一人がそのような意識を持つまでにどんな工夫をあなたが施したか端的にでも述べるべきでしょう。加えて、接客スタイルの変革をよりわかりやすく伝えるためにも変革前のスタイルについて簡単に述べてもいいかもしれません。⑧:一文が長くなってしまっているため、「結果、〇〇できました。この経験より、」のように二文に分けましょう。また「個人として課題解決のために周りを巻き込み協働させる」では、オリジナリティに欠けます。このエピソードでは共通意識を持って方向性を合わせていくという学びにより重点を置いた方がいいでしょう。(例)「周りを巻き込んだ課題解決に取り組む際には、やみくもに施策を施すのではなく共通意識を持つことによって方向性を合わせることが重要と学んだ。」(※あくまでも一例です。)「学び」を書く際は、あなたしか知らない“その経験の成功の秘訣”を、ビジネスでの応用が効く要素に抽象化することで「あなたならでは」かつ「企業で活かせる」方法論になります。【参考】以下の記事にて有名企業内定者の方法論を掲載しているので、参考にしてください。添削⑫:取り組み内容にマッチした結論部分にしよう①私が学生時代に力を入れたことは、開校当初3人だった学習塾の生徒数を50人超にする目標を達成したことです。②私は塾講師としてだけでなく開校当初からの運営メンバーとして裁量権を与えて頂き、社長や塾長と共に「通いたい・通い続けたい塾」を目指し工夫を重ねてきました。③実行策の一つとして、生徒の成績とモチベーションが低く宿題の提出率が低いという課題に対して、塾長と授業内容を抜本的に見直し「宿題テスト」のシステムを導入しました。④この取り組みは、生徒が学習習慣を身につけ勉強への耐性をつけることを目的に、授業序盤に前回の宿題に沿った独自のミニテストを毎回作成・実施するというものです。⑤導入後は宿題提出率が100%になるだけでなく生徒の成績向上にも繋がり、その後の塾のスタンダードとなりました。⑥また、この施策に加えた私の担当クラス独自の取り組みとして「満点ポイントカード」を導入しました。⑦これは宿題テストで満点をとれた生徒にはその都度ポイントに連動したシールを与え、一定以上のシールを集めることで文房具と交換できるシステムです。⑧子どもの収集欲を刺激するだけでなく、カードや景品を塾外での話題に繋げ潜在的な新規生徒へのアピールを目的にしました。⑨この方法により生徒や親のクチコミが広がり、担当する小学生クラスの生徒数が1年で7人増加しました。⑩以上の取り組みの結果、開校当初の目標だった生徒数50人の達成に貢献できました。(600字以内)フィードバック①:「既存生徒の成績向上→2つの目の施策で口コミが広がる→生徒数50人以上達成」というロジックかと思いますが、冒頭の結論部分から「集客に力を入れたのかな」と読み手は推測してしまいます。よって、直後に既存生徒の成績向上活動についての記述が始まることに少し違和感を感じてしまいます。結論部分「生徒数を50人超にする目標を達成」にフォーカスするのであれば「また、この施策に加えた〜」以降を中心に構成していくか、「新たな塾生獲得にはまず既存生徒の士気を上げて教室内の空気を変える必要があると考えた。(orため、)」などのような前置きが必要かと思います。あるいは、冒頭の結論部分を「学習塾の活性化に注力した」→締めの結論部分を「宿題の提出率100%にし、かつ担当クラスを7人増加させた。」としてもいいでしょう。結論部分で示す成果は、取り組み内容に沿ったものにしましょう。間接的に繋がっていても、冒頭から読んでいる読み手には違和感が感じられます。よくあるのが、二つの取り組み内容に対して結論部分が片方にしかマッチしていないパターンです。③:少し一文が長く感じます。「一つは、生徒の成績と宿題の提出率低下を解決するために塾長と考案した「宿題テスト」の導入です。」で十分通じるかと思います。④~⑤:OKです。ただ、読み手によっては「宿題提出率が低かった小学生達にテストを課したところで全員がモチベーションを上げる?」と思うかもしれません。ただテストを導入するだけでなく、導入の仕方に工夫があった、もしくはテストの中身に工夫があったのであれば書いておきたいところです。面接では、導入時の生徒達の反応や意識の変化について詳しく語れるようにしておきましょう。⑥~⑧:OKです。⑨:塾生3人→50人以上という成果にはインパクトがありますが、あなたの担当クラスの7人増加がどれぐらい凄いことなのかあまりピンときません。「〇人だった私の担当クラスの人数が~」というふうに、さらっとでもアピールするといいでしょう。最後に字数制限が600字以内ということで比較的余裕を持って取り組み内容が書けたと思います。これが300字以内や400字以内となった場合、塾講師経験としてはやや特殊な背景(開校当初からの運営メンバー)を説明しつつの構成になるので難易度は上がります。自分の中で伝えたいことの優先順位はつけておきましょう。【参考】以下は文字数ごとに大手企業内定者のガクチカを集めた記事です。解説も掲載しいますので、参考にしてください。添削⑬:組織に働きかけたエピソードは変化の過程を示して説得力を高めよう①300名所属する〇〇〇〇部の代表として長年成し遂げられていなかった学内戦の優勝と関東大会ベスト4に導いた経験である。②私が代表に就任するまでは試合に出られない部員がチームに貢献できる場が少なく、それにより部員間のモチベーションが異なる状態だった。③目標達成のために組織力の向上が不可欠だと考え2つの取り組みを行った。④第1に、自チームと同様の課題を抱えている他大学のチーム10団体を巻き込み、普段試合に出場できていない選手の試合機会確保を目的とした大会を企画し、活躍の場を設けた。⑤第2に、部員と1対1のコミュニケーションの機会を増やし、良い意見は必ず実行、改善点は次の練習までに必ず修正する、出た意見を全員に共有する。⑥これを日々積み重ねることで部員との信頼関係の構築に努めた。⑦これら2つの施策によりチームに一体感が生まれ、各部員に主体性や責任感が芽生え、その結果、チーム目標を達成することができた。(400字以内)フィードバック①:OKです。③:「組織力」という言葉では抽象的なので、もっと具体的に「目標達成のためには○○することとが不可欠だと考え~」とした方が、あなたの着眼点をアピールできます。また、ここで浅すぎる分析を書く人も多いです。(例)「サークルの赤字の原因は、支出が収入を上回っているからだと考え、~」ガクチカにおいて、課題への分析内容や議論の結果が浅すぎるものが多い。例:「早期退塾の原因は、塾への満足度が低いからだと分かった。」ここであなたならではの思考や着眼点をアピールしたいところ。内定者のESから一部抜粋したので参考にしてみてほしい。pic.twitter.com/EsqamU5Sao—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)August25,2020④:どう巻き込んだのかあなたなりの工夫を端的にでも書くとさらにいいでしょう。SNSで声をかけたのでしょうか、集まる機会を設けたのでしょうか。⑤:本来ならここをもう少し具体的に書きたいところですが、今回他の取り組みや字数を考えると仕方ない気がします。よって、面接では「良い意見の実行」と「改善点の修正」の具体的なエピソード、「どんな意見を共有すればチームにどんな変化があったか」を詳細に語れるようにしておきましょう。組織に対して働きかけたエピソードを語る際、「こんなことをした→結果~」というロジックだと「そんな簡単に集団って変わる?」と思われてしまいます。「こんなことをした→メンバーの変化→結果~」と説明することで、説得力が高まります。⑦:「一体感」というワードよりも「これらの施策により課題であったチーム内の温度差が解消され、各部員に主体性が生まれた。結果~」などの表現の方が冒頭とより噛み合うと思います。最後にいくつか指摘しましたが、現状でもよく書けていると思います。面接でいかに二つ目の取り組みについて分かりやすく語るか、という練習に励んでおきましょう。【参考】以下に面接にけるガクチカの深堀り対策記事を貼っておきますので、参考にしてください。添削⑭:抽象的な言葉は”自分の言葉で”説明できるようにしておこう①「○○○○」に参加したことです。②このイベントでは、大学での教育をより良くするための方法を話し合うもので、大学2年生の時に参加しました。③私はここで、人の話をよく聞き、場の雰囲気を円滑にするという強みを発揮しました。④イベントには、教員、職員、他学部他学年の生徒達200人以上が集まりました。⑤チームで話し合う場では、意見が次々に出たために話が上手く纏まりませんでしたが、私は自分が発言をする前に他人の意見をよく聞いてから発言をしました。⑥その結果、チームの意見が纏まりやすくなり、教員や職員の方々に伝わりやすくなりました。⑦このように、良いチームづくりに貢献しました。(300字以内)フィードバック①:「○○に参加して△△したこと」というふうに、成果まで示した方が望ましいです。②:「より良く」では、このイベントがどういったものなのかピンとこないので、もう少し具体的な目的を書いた方がいいでしょう。③~⑤:抽象的で、議論の飛躍が見られます。・まずは抽象的な表現を変えてみましょう。「大学での教育をより良く」「良いチームづくり」これらについて、あなたの考える「良い」を具体的に定義すると良いかと思います。抽象的な言葉は使わない方が無難ですが、もし使う際は面接に向けて「その言葉が自分にとって何を意味するか」を考えておきましょう(例)「私は、『協調性』とは『異論を受け入れつつも自らの主体性を損なわないこと』だと考えています。私が所属するサークルでは~~のようなことがあり、このような考えにいたりました。」就活において抽象的な言葉を使う際は、「自分にとっての○○とは」をしっかり説明できるようにしておきたい。・リーダーシップ・グローバル・協調性・コミュニケーション力・成長・やりがい・チームワークetc...—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)July10,2020・次に論理の飛躍を解消しましょう。「他人の意見をよく聞いてから発言」しただけで勝手に200人以上の「意見が纏まりやすく」なることはないはずです。大人数の意見をまとめるための自分なりの方法論を示した方がいいでしょう。また、取り組み内容が「人の話をよくきく」では正直弱いので、「議論形式を変えて意見の交換をスムーズにした。具体的には、~」といったレベルで伝える必要があります。本記事の「添削①」でお伝えした「心がけレベルではなく再現性ある行動を」というアドバイスが今回も当てはまるので、そちらも参考にしてください。⑥~⑦:取り組み内容の具体化と同様、成果部分も「団体の議論効率化に成功し、教員や職員の方々から○○のような声をいただいた」といった具体化が必要です。最後に・「心がけ」ではなく「仕組み化」or「方法論」を示すこと。・抽象的な言葉は読み手が脳内で映像化できるくらい具体化。この二つを意識して、見直してみてください。【参考】本記事では二回目の登場となりますが、意見交換においての工夫を伝える際は以下の記事が参考になります。ガクチカ完全攻略記事一覧「学生時代頑張ったこと」は就活において最重要設問と言えるほど頻出です。よってガクチカを武器にできればあらゆる企業の選考で有利に戦うことができます。unistyleのコンテンツを駆使し、さらなるブラッシュアップに励みましょう。以下にガクチカに関する記事を一覧にしてまとめましたので、参考にしてください。ガクチカ完全攻略記事一覧1.そもそもガクチカって何?2.ガクチカがない人の対処法3.ガクチカの書き方を徹底解説4.ガクチカの例文を紹介(1)ガクチカでゼミ活動をアピールするには(2)ガクチカでサークル活動をアピールするには(3)ガクチカで留学経験をアピールするには(4)ガクチカで長期インターンシップをアピールするには(5)ガクチカでボランティアをアピールするには(6)ガクチカで研究(研究室)をアピールするには【理系学生向け】(7)ガクチカで体育会系部活動をアピールするには(8)ガクチカで資格・TOEICをアピールするには(9)ガクチカで趣味をアピールするには(10)ガクチカでアルバイトをアピールするには5.面接でのガクチカ対策と頻出質問10選 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