なぜ、私たちは、バンダイで働き続けるのか。|unistyleインタビュー

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最終更新日:2023年09月29日

なぜ、私たちは、バンダイで働き続けるのか。|unistyleインタビュー
本記事はバンダイのPR記事になります。

バンダイ。

その名を知らない人はいないのではないでしょうか。

今や日本国内のみならず、ヨーロッパ・アジア・アメリカなど海外展開も積極的に行い、世界中の人々に商品を届けているバンダイですが、その”ウラ側”についてはあまり知られていないように感じます。

そこで、今回はバンダイの若手マネージャー4名に「バンダイの実態」について聞いてきました。

先に結論を述べると、世間一般で思われているような”大手企業”とは思わない方が良いと感じました。

どういうことか。以下を読み進めて頂くとお分かりいただけるでしょう。

|01|バンダイの社員が思う、ぞれぞれの言葉の定義

それではよろしくお願いします。
まず最初に、"裁量" という言葉について考えていきたいと思います。

「裁量ってなんだろう。改めて考えると難しいね。」



 

「広く言われていることとしては、役職とか立場によって判断できること・許可できること、みたいなことですよね。うちの場合、ひとつの商品やサービスを作る上で細かい仕事がたくさんあって、例えばデザインとか名前とか、もっと細かい話だと箱のサイズを決めるとか。こういう事は役職や年次に限らず、1年目の若手でも自分で決めることができるんですよね。」
 

「そうだね。そういう意味では、うちは”裁量権”は誰にでもある、と言っていいような気がする。」
 

 

「そもそも、松井とか裁量について考えてないよね。自分で決めて勝手に色々やるじゃん(笑)それがバンダイとしてのある意味答えなんだと思う。」


 

裁量とかいちいち気にしなくてもやりたいことはできちゃう会社だもんね。日頃当たり前にやりたいことができているからだと思うけど、”裁量”について考えたことなんてなかったなぁ。」

 

「例えば、就活のときに『当社は若手に裁量を~』なんていう会社はたくさんあったけど、僕の中では裁量権があるかどうかっていうのはそもそも意識していなかったし、もし意識していたとしたら、きっとバンダイには入ってなかった気がする。うちって外からみたら”裁量”とは無縁そうだもんね(笑)。」

では次に、"責任"について。

「自分で手を挙げたことをやりきること、かなぁ。うちの場合は、手を挙げないと始まらないところがあるので、自然と責任が伴うというか。」


 

「もちろん企画の良し悪し次第だから『やりたいことをやらせてくれる』というわけではないけど、『やりたい』ということに対しては基本的に認めてくれる会社だとは思うね。彩さんも言ってたけど、それがないとそもそも始まらないし。」

 

「責任かー。僕自身は責任感が無いと思ってる(笑)ある意味責任感がない人がこの会社に向いてそう。」


 

「いわゆる『責任』っていう言葉にはプレッシャーの要素がすごい含まれてる気がするけど、うちの場合は『面白いことをやらないと』という感じだから、世間でいう責任が当てはまらないような感じがするよね。」
 


「松井はやりたいことはほんと勝手にやるよね(笑)責任感でやっているわけでなく、裁量も自分で決めてやっているし。許可とらずにいろんなことやっちゃうけど、それこそがバンダイ流の責任って言うのかな。」

 

課せられた事をしなければならない、という責任はないよね。」

 

 

「商品を企画したり開発したりすること自体にはそこまで”責任”を感じないけど、世に出たら話は別だよね。成果(売上)を出さないといけないし、お客様がどう反応してくれるかっていうのは企画者としての”責任”ではあるから。」

 

「間違いないね。だけど、最終的な責任は良くも悪くも事業責任者である上司が取るから、いずれにしても自分達はいい意味で好きにやってるよね。まあ、この言葉は就活生には”無責任な発言”に捉えられてしまうかもだけど(笑)」

 

会社としては社員に思いっきりやってほしいっていうのが根底にあるが故の”責任がない”わけだから、そこは勘違いしてほしくはないね!あくまでネガティブな意味での”責任”や”押し付け”がないという意味だよね。」

 

次に、"成長"について。

「バンダイは部署異動も比較的多いので、勝手に成長しているというか。成長を”できなかったことや知らなかったことができるようになること”と定義するなら、うちなんて強制的に成長できるような環境だよね。ベンチャー企業というと言い過ぎかもだけど、そういう気質はあるよね。」

 

「うちは主体性がないと仕事にならない社風があるから、誰にでも成長はできる環境はあると言っていいと思う。だからこそ、成長曲線の方が大事になってくる気がする。成長することは別に特別なことでもなんでもない。」

 

「入社3年目くらいで伸びてないと厳しいよね。そういう社員には本人が成長できそうな仕事を任せたりはしてるけど、主体性を大切にする企業風土だからそういうのは善とはされてない雰囲気はあるね。」

 

「自分なりに考え抜けるかどうかはすごいポイントになってると思うんだよね。客観的に見てて、ここの差が成長曲線をどう描けるかに起因しているような。」


 

”我がまま”な人ほど伸びてるよね(笑)我が強いから、やりたいことをやりたいと言うし、会社はそれを任せるから必然的にできることが増えていく。矛盾に聞こえるかもだけど、特に調和が取れる我がままはすごく伸びてる。チームプレーが大事になる働き方だから調和も大事だしね。」

 

「うちはやりたいことがある人が多い一方で、それが何もない人もいるよね。だから、周りがやりたがらない仕事を率先してやる人も成長していると思う。やりたくないことこそやる、っていうのもすごく大事。」


 

「僕はやりたくないことはやらないタイプ(笑)新卒の時に庶務的な仕事をやらなくて同期に怒られましたもん(笑)とはいえ、仕事は大好きなんですよね。たまに土日とか仕事したくてウズウズするし(笑)」

 

「確かに仕事は好きですね。土日はしたくないけど(笑)バンダイでの仕事って、世間でいう”スキル”みたいなものは身に付かないと思っていて、この10年で僕が一番成長できたと感じるのは”仕事の進め方”。社内外の多様な人と関わり合いながらどう仕事を進めていくか。これを”スキル”と呼ぶならば、ある意味どの会社でも通用するレベルのビジネススキルは身に付いたとは思いますね。」



「成長を自分なりに言語化するとなんだろう。」

 

 

「そうだなー・・・成長できたらシンプルに気持ちいいよね。そういう意味では、成長=自己満足だと思ってる。いろいろなスキルが身に付くとそれだけ幅広い視点で物事を見れるようになるし、それってステキなことだと思うんだよね。」


 

「得意なことをやるのもいいけど、苦手なことをやったほうが成長したなと振り返ってみて思ったりするよね。結局は”できなかったことができるようになる”ということが成長なのかもしれないけど、知らなかったことや大変なことって後から振り返ると一番成長を感じるし。そのときは本当に大変なんだけどね。」
 

|02|”マニュアル”についてどう考えますか?

そもそもマニュアル、ないよね(笑)

 

 

「ないですね(笑)もちろん管理系の部署の人や法律が絡む部門ではありますけど、それはマニュアルというか”ルール”って感じですね。」


 

「守らないといけないことは絶対守るけど、それ以外は変えていきたいっていつも考えてるなぁ。」


 

「”結果”には拘るけど、そのプロセスにおける拘りはないですね。」

 

 

「僕はマニュアルあっても読まないかも(笑)松井は昔ルール無視して怒られてたよね?(笑)」

 

 

「はい(笑)許可を取らないといけない人を飛ばしたことがあって怒られました(笑)ルールは守らなきゃですね。」
 

 

「私の場合は版権元との交渉が多いから守らなければいけない歴史などのレギュレーションは大切にするけど、それ以外は『より良くするために』を重要視してどうすべきかを常に考えてる。そういう意味では部署や役割が若干違っても、考え方は皆同じかもね。」

 

逆にマニュアルがあるとダメなんですよ。若手などは特に既存のものを流用しがちだし、そうなると思考が止まっちゃうからね。お客様は毎回”違うモノ”を期待しているところがあるから、マニュアルが邪魔になることもあると思うんだよね。」

 

「ほんとそうですね。無意識レベルで、状況に合わせて臨機応変に対応してるというか。同じことをやるというのはどこかで”悪”に思ってる節があるというか。」


 

「例えば戦隊モノとかだと、外から見るとあまり変わらないように感じると思いますけど、うちは必ず毎年新しいことにチャレンジをしてるんですよね。それがマイナーチェンジであったとしても、”同じ”ではない。だからこそ、一般の人たちも毎年見てくれてるんだと思いますし。」

 

「プリキュアを"バンダイの定番商品”なんて言う人もいるけど、そう言われると意見したくなるよね(笑)」
 

 

「常に最新作を出しているし、そこには膨大な時間の思考が詰まってる。」

 

「プロモーションとかも毎年そのときの流行などに合わせて変えていますしね。もちろんターゲットも異なることもあるし、ターゲットを意図的に変えることだってありますもんね。」


 

「商品企画も開発もプロモーションも何一つマニュアルに沿ってやってるわけじゃないし、マニュアルがないからこそ今のバンダイがあると言っても過言じゃないかもしれないね。」

 

|03|なぜ、バンダイで働き続けられるのですか?

崇高な理想がないからかな。明確な理想はないんだけど、バンダイで働いてるといつもそのときの僕の理想を実現できるというか。」

 


「私の場合は、そもそも新卒のときに明確にやりたいことってなかったんだよね。だから、逆に自分にとってはなんでもできるバンダイはよかった(笑)」


 

「これ言うと学生はガッカリするかもだけど、バンダイってほんと『何もしてくれない』よね(笑)」
 

 

「ほんとそうだよ(笑)」

 

 

「確かに(笑)自分で何かやらないとって思って、自分で仕事を作ってた。部署が変わると仕事もほんとに変わるし、その度にまたいろんな仕事を自分で作ったりして。企画も営業もプロモーションもやってきたので、それがもう”転職してる”みたいな感じ。だから働き続けられるのかな。」

 

「辞めたいって思ったことはある?私は結構ある(笑)あるんだけど、うちの仕事は一人でやるってものでもないし、プロジェクトベースで動くことが多いからみんなに迷惑かけられないなって感じで頑張って、それで1年が過ぎていく(笑)なんだかんだ好きなんだろな。」

 

「ここにいるメンバーはそもそもタフだからあんまり参考にならないかもだけど(笑)私は辞めたいと思ったことはほとんどなくて、悠乃ちゃんと同じような理由かな。人がいいよね。」


 

「僕はバンダイという名前に拘って入ってきたつもりは全くないんだけど、ここでやれる仕事は規模も大きいし、社内外問わず多様な人と仕事ができるのはほんと楽しくて、じゃあそういう仕事が他社にあるのか?と言われるとないんですよね。」

 

「バンダイを辞めたいっていうか、仕事辞めたいって感じだよね(笑)これはサラリーマンなら誰しも思ってることだと思うけど。仕事するならバンダイ、だからバンダイ、って感じなのかな。」

 

|04|どんな人がバンダイに合っていると思いますか?

「さっきはみんな辞めたいとか言ってたけど(笑)、うちは『定時で帰れる』みたいな仕事ではないから、なんだかんだ外からみるとハードワークしてるように映ってる。自分達はそうは思っていないけど。そういう価値観の人なら合うかもしれないね。”働く”を必要以上に意識しないけど気付いたら”働いてる”みたいな。」

 

「そうだね。なんだかんだ夜は遅かったりするもんね、最近はかなりマシだけど。22時くらいには全員帰ってるね。このくらいまで働いてることを『ハードだ』とか『ブラックだ』みたいな人にはちょっと厳しいかもね。こっちは働かされてる気は一切ないからね。」

 

「働く時間もそうだけど、一番は『思考の体力』なんだと思うよ。うちって企画考えたり資料作る時間ってすごいあるじゃん。寝るとき以外はずっと何かを考えちゃってるし。そういうタフさはないと厳しいかもね。逆に言えば、思考の体力が凄まじくある人は向いてるとも言える。」

 

「そうですね。身体的体力よりも思考体力の方が大事な気がしますね。考えることを辞めたら仕事にならないですからね。まあ結果的に思考体力のある人はずっと考えられるから夜も遅くなってるし結果エースになってるっていう節はあるのかもしれませんね。」

 

「個人的には、22歳そこらで夢とかビジョンが明確にある人の方が現実的には少ないと思っていて、そういう人の方がバンダイは向いてるかもしれないって思う。うちは主体的かつ柔軟に動かなきゃいけないから、『あれがしたい!これがしたい!』ってやりたいことが既に明確な人にはかえってしんどい思いさせちゃうかも。」
 

バンダイを”大手”だと思って入ってくると大変なことになるだろうね(笑)いわゆるベンチャー企業を目指してる人とかバリバリ主体的に働きたいっていう人には合ってるだろうね。むしろそういう人に会いたいよね。」

 

好き勝手やっちゃうくらいの人がいいかもですね(笑)受身な人には合わない環境ということだけは断言できますね。」

 

さいごに

今回バンダイのマネージャー4名にを取材してみて感じたことは、ハードでタイトな職場環境でも”やらされている感”なく、世界中の人々のために力を注いでいるということでした。

笑顔のウラに隠された汗が、皆さんにも伝わると幸いです。

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外コンの本選考で課されたケース面接過去問まとめ|レポート付 外コンの本選考で課されたケース面接過去問まとめ|レポート付 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る)デロイトトーマツコンサルティングのケース面接解説①貨客混載の普及に関するケース問題(①用意されているファクトを自分なりにまとめてメリットデメリットを整理②整理した内容から自分の賛否を意見する③貨客混載によって影響を被る業界とその業界の維持発展の施策提案)【心がけていたこと】事前に問題形式がどうなっているかを内定者や同期に聞くことで対策した。ケースの難易度は高いが、時間はあるので落ち着いて時間配分をして取り組んだ。素直が見られていると途中で気づき、解答が全滅しても動じず素直に意見を受け入れた上で、自分なりのファクトを以って述べることを意識した。【内定】本選考レポート(経営コンサルタント職):2020卒上記の就活生は、「素直に意見を受け入れること」を意識したようです。意見を受け入れる素直さ、その上でファクトベースで意見を述べることは、ケース面接においても重要となるのではないでしょうか。デロイトトーマツコンサルティングのケース面接解説②特定のテーマ(副業に関するお題)に関する新聞記事を読み、以下の3点をまとめる(①記事の内容のメリットとデメリットをまとめよ②記事の内容に自分は賛成か反対かを理由とともに答えよ③賛成の場合はデメリットをどう補うか、反対の場合はメリットをどう補うのかを答える)【感想】ステークホルダー別にメリットデメリットを漏れがないように書き出した。面接では、まずはじめに自身が紙にまとめた内容の簡単や説明を求められ、その後面接官が気になった点を質問された。・なぜそれがメリット、デメリットになるのか・どうデメリットを補えるのか・ここが足りていないのではないか・書き残したことはないか相手の指摘に対してしっかりと受け止め、そこから加えてこうすればもっと良くなったという意見を出せれば納得してもらえた。【内定】本選考レポート(経営コンサルタント職):2020卒上記の就活生は、「相手の指摘をしっかりと受け止めること」を意識したようです。またその指摘を受け止めるだけでなく、その上で「こうすればもっと良くなる」という意見を出すことも重要となるのではないでしょうか。デロイトトーマツコンサルティングのケース面接解説③サマータイム導入に関する記事を読んだ上でのケース問題(①どのような観点で考えるべきか、文章を元に考える②サマータイムのメリットデメリットを羅列する(自分の考えをいれてもよい)③サマータイム導入に賛成か反対か、理由とともに述べる)【感想:筆記】ケースというか、文章をしっかり整理して、そこから自分の意見を述べることができているかを問うているように思えた。私はとりあえず文章に書かれていることから色々な観点を考えた。気を付けたことは、要素の階層を揃えること。ここがバラバラだとこの後のメリットデメリット出しで上手くいかなくなる。メリットデメリットは表の形式で書いた。後に面接官に説明する資料であることは確実だったので、なるべく見やすい表を心掛けた。その後、賛成か反対を示すためにメリットデメリットのどちらが大きいか、図示した。最終的に私はデメリットの方が大きいと判断し、反対を選んだ。【感想:面接】最初の5分でケースの説明を求められる。その後に面接官から深堀。デメリットが大きいとしたのに定量的な判断が見られないけど仮に数値を置くとしたらどう置く?と聞かれた。そこについてはあまり考えていなくて、適当なことを言ってしまった。すると、面接官の方が助け舟を出してくれた。文中の数値を使って、大体何年後にデメリットとしている費用を回収できるかを考えてみるとよいと言われた。なんとか答えにたどり着く。もう片方の面接官からは、君の図示の仕方だとメリットの方が大きく見えてしまうと言われた。たしかに、と思った。環境問題について指摘されたらどうするのって言われたので、それには自分なりの意見を出して答えきれたと思う。【内定】本選考レポート(経営コンサルタント職):2020卒上記の就活生は、「要素の階層を揃えること」を意識したようです。面接官からの指摘をしっかりと受け止め、その指摘に対して自分なりの意見を持って答えることは、ケース面接においても重要となるのではないでしょうか。PwCコンサルティング合同会社・PwCアドバイザリー合同会社PwCコンサルティング合同会社・PwCアドバイザリー合同会社のケース面接過去問は以下になります【ビジネスコンサルタント職】あなたの所属する大学の経営課題を3つ挙げてください【ビジネスコンサルタント職】このペンの使い道をできる限り挙げよ【ビジネスコンサルタント職】国外に投資をするならどの国がもっとも良いか【ITソリューションコンサルタント職】丸の内にあるスタバ複数店舗分の売上を上げよ【ITソリューションコンサルタント職】国内旅行者数増加を題材にしたケース問題【ビジネスコンサルタント職】コンサルタントに必要な素養5つとその順番、その理由【テクノロジーコンサルタント職】待機児童を減らすには【ビジネスコンサルタント職】ワークマンの売り上げを伸ばすには【ビジネスコンサルタント職】とあるメーカーの売り上げを一定期間で目標値まで伸ばすための施策を提案するというケース問題PwCコンサルティング合同会社・PwCアドバイザリー合同会社のケース面接解説①あなたの所属する大学の経営課題を3つ挙げてください【感想】私は、内部要因/外部要因の分け方でケースっぽく解いていった。経営課題を3つをなんとかひねり出す、時間が無い中だったが頑張った。①人口減少②授業の質の低下③研究の質の低下。①に関してはそれは君の学校特有の課題ではないよねって感じで言われて、確かにと思った。少し反論したが、おとなしく従うことも必要と感じた。②に関して深掘られて、自分でもうまく整理しきれず説明が長くなった。本選考レポート(ビジネスコンサルタント職):2020卒上記の就活生は、「内部要因と外部要因を分けて解くこと」を意識したようです。また、上記のような「3つ挙げてください」といった問題に関しては、「それぞれの回答に対して具体的且つ論理的な説明」をすることが重要であると読み取ることができます。PwCコンサルティング合同会社・PwCアドバイザリー合同会社のケース面接解説②国外に投資をするならどの国がもっとも良いか【感想】初めに紙とペンを渡され、15分の中で問題を解く。その後発表・質疑応答に移る。問題を解く間は、スマホを使ってデータを取ってきても良い。定量的なデータをしっかり示したこと、各地域や国に対して幾つかの評価基準を設け、総合的に評価したことが評価されたようだった。【心がけていたこと】結論ファースト。物事の要点を抽出して話すこと。笑顔で話すこと。熱意を示すこと。何事も経験に裏付けること。【内定】本選考レポート(ビジネスコンサルタント職):2020卒上記の就活生は、「明確な評価基準を設けること」を意識したようです。また、心がけていたことにも記載があるように、「結論ファースト・要点を抽出する」といった観点はケース面接における重要ポイントではないでしょうか。PwCコンサルティング合同会社・PwCアドバイザリー合同会社のケース面接解説③国内旅行者数増加を題材にしたケース問題【感想】国内旅行者数増加を題材に20分の短いケース問題を行った(発表時間込み)。制限時間内に、考えをまとめて、発表を行うのは困難であったが、ケースの題材は王道のものが多いと聞いていた為、市販本による対策で十分対応ができた。打ち手に関しては、定性的な評価まで行った。紙とペンを用いて、しっかりと図面化・図式化し、伝わりやすいように意識した(内容そのものよりも、基礎的な論理的思考力があるかどうかを図るものであったと感じる)。【内定】本選考レポート(ITソリューションコンサルタント職):2020卒上記の就活生は、「しっかりと図面化・図式化すること」を意識したようです。また、「内容そのものよりも、基礎的な論理的思考力があるかどうかを図るものであったと感じる」と記載があるように、ケース面接ではやはり「論理的思考力」は必須であると読み取ることができます。EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングのケース面接過去問は以下になります【コンサルタント職】とある会社の売り上げ向上策に関するケース問題【コンサルタント職】東京オリンピック開催で色々な建物ができるが終了後は負の遺産になる、それをどうするべきか。KPMGコンサルティングKPMGコンサルティングのケース面接過去問は以下になります【コンサルタント職】文化祭で売り上げトップの店を出すための行動プランに関するケース問題最後に本記事では、8つの外資系コンサルティングファームの20卒本選考で課されたケース面接問題、そしてその解説を紹介しました。【参考記事】→以下の4つの記事では、「コンサルティングファームの選考において過去に課された問題とその具体的な回答方法」が記載されています。具体的な回答方法を知りたい方は、是非確認してみてください。もちろん、21卒本選考で同様の問題が課されるとは限りませんが、「問題の傾向・考え方」など参考になる部分も多数あったのではないでしょうか。ケース面接は一朝一夕で対策できるものではなく、本選考までに入念な準備が必要となります。本記事を参考にして効率的にケース面接対策を進めていただき、今後の本選考に役立てていただければ幸いです。最後に、「外資系コンサルティング業界の選考対策・各外資系コンサルティングファームの企業研究」に役立つunistyleの記事を掲載しておきますので、こちらも併せてご覧ください。各外資系コンサルティングファームの企業研究ページマッキンゼー・アンド・カンパニーの企業研究ページはこちらベイン・アンド・カンパニーの企業研究ページはこちらA.T.カーニーの企業研究ページはこちらアクセンチュアの企業研究ページはこちらデロイトトーマツコンサルティングの企業研究ページはこちらPwCコンサルティング合同会社・PwCアドバイザリー合同会社の企業研究ページはこちらEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングの企業研究ページはこちらKPMGコンサルティングの企業研究ページはこちら外資コンサル業界完全攻略記事一覧1.【業界研究】外資コンサルの仕組み・大手企業ランキング・選考対策まで一挙大公開!2.【業界研究|コンサルティング】コンサルティングとは?から選考対策までを徹底解説3.【業界研究】外資コンサル大手企業一覧まとめ4.【業界研究】外資コンサルの年収ランキングを大公開!ケース面接・フェルミ推定完全攻略記事一覧・【ケース面接完全攻略】解き方や評価基準、対策に役立つフレームワーク・例題・本を徹底解説・ケース面接とは?フェルミ推定との違いや出題業界について解説・ケース面接の評価基準と対策まとめ【現役コンサルタントが解説】・ケース面接の解き方と対策方法を徹底解説【外コン過去問付き】・ケース面接対策に役立つフレームワーク、おすすめ本、数値を徹底解説・ケース面接対策に読むべき本6冊・└└└・・ 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「就活と自殺」論に待ったをかけよう。ー早期化・長期化・新卒一括採用は繋がっているー 「就活と自殺」論に待ったをかけよう。ー早期化・長期化・新卒一括採用は繋がっているー ・リクルートキャリアの内定辞退率問題・名立たる大企業の新卒一括採用の廃止・就活生の負担増加ー長期化・自殺問題ここ最近、就職活動にまつわるニュースが後を絶ちません。世界の産業構造や労働市場に対する考え方など、様々な国内外の情勢が変化している昨今。そういった変化を追うかのように、就職活動界隈にもこれまでのやり方・考え方が通用しない部分がいくつも生じてきています。unistyleでも「新卒の待遇変化(一律初任給の撤廃)」「終身雇用の撤廃(大企業におけるリストラ)」といったテーマで以前にも以下のような記事を掲載しています。【参考】本記事ではそんな就職活動の変化に関するニュースをいくつかピックアップし解説しますが、就活生の皆さんには単なる事実確認の読み物に終始していただきたくはありません。各トピックの関係性を体系的に理解し、"就職"・"雇用"といったものについての全体像を認識していただければと思います。本記事の構成「#就活をもっと自由に」ーあなたは本当に"自由"を求めますか?"自由"な就活。その先にあるものは何か「オープンな就活」の功罪ー企業は"ズルい"のか?就活と自殺ー企業は"人殺し"なのか?就職・自殺・新卒一括採用・長期化・センター試験...ーあらゆるニュースは繋がっているー最後に「#就活をもっと自由に」ーあなたは本当に"自由"を求めますか?昨年の10月頃の就活界で最大の話題と言えば、「#就活をもっと自由に」でお馴染みのP&Gが打ち出したプロモーション・キャンペーンでしょう。#令和の就活ヘアをもっと自由に出典:パンテーン公式サイト#HairweGo渋谷駅での大々的な広告やSNS上での拡散もあり、本件をご存知の方は多いと思われます。黒髪に染め黒色のリクルートスーツに身を包んだ画一的な容姿に整え選考に臨むことが暗黙の了解として漂う新卒就活。そんな容姿の制限は「偽っている自分」を演じているようなものだとして、より自由度の高い髪型・服装が広まるべきだというある種のムーブメントが就活生やその上の社会人にまで沸き上がりました。(筆者としては、「内定式に、自由らしい髪で来てください」「自由な髪形で内定式に出席したら、内定取り消しになりますか?」というメッセージはあくまで内々定を獲得した後の内定式という式典にフォーカスした記述であるため、「内定を獲得する」ためのプロセスである選考活動と並行で語るべきではないとも思っていますが)"自由"な就活。その先にあるものは何か「他人の制約を受けない」「縛られない」のような語義から基本的には好意的に用いられる"自由"という言葉。入学当初茶髪等に染めた髪を就職活動のために染め戻すのも・社会人になってからは機能しにくいデザイン性に乏しいリクルートスーツを就職活動のために購入するのも、共にコストがかかる行為であり、好きな髪形で・好きなスーツで(もしくはそもそも私服で)選考に臨めたらいいなと考える就活生は多いでしょう。一方で、このような制約は一部就活生にとってプラスになることもあると思っています。"髪型"・"服装"が選考基準に追加される黒髪・黒スーツで多くの就活生が選考に臨む現在では、それに倣うことで「髪色がダメ」「服装のチョイスがダメ」といった判断で評価を落とすリスクが軽減されます。(もちろん、髪がボサボサ・スーツがヨレヨレではダメなわけですが)仮にこれが完全に自由化し、各就活生が好きな髪形・好きな服装で選考に臨むことになった場合、当然その部分は選考の結果に何らかの影響を及ぼすことになります。直接的に「センスのある服を着ているか」といった評価軸を取る企業は稀だとしても、服装・髪型といった部分で人の印象はそれなりに変わるものです。ましてや人事も一人の人間ですから、その人にとって好みの髪型・服装かによって合否が分かれる可能性すら考えられます。髪型・服装の制約が解けることで、確かに自由度は高まるかもしれませんが、平等という観点からすれば黒髪・黒スーツで均一化されていた方がよいという考え方もあっていいと思います。それにより、「就活生必見!人事にウケるヘアスタイル8選!〇〇業界には〇〇ヘア!?」のようなネット記事や憶測が乱立することを、果たしてどれだけの人が望んでいるのでしょうか。参考:「自由」は制限された方が心地よいこともある先述の通り、自由は基本的に好意的な意味で用いられる言葉ではありますが、時にしてそれが制限された方が良く感じるケースもあるでしょう。例えば、皆さんの中にも小学校の時に「自由研究」という長期休暇の宿題があった方がいるかもしれません。「自由」というからには基本的には常識の範囲内で何をやってもいいわけですが、その裏には「休暇中に終わるレベルで」「先生に提出物として認められるレベルで」という満たすべき条件が存在しています。何でもやっていいと言われると、逆に何をしたらいいかわからず、結局着手が遅れて先に進まないという経験をしたことがある方もいると思います。だとすれば、「読書感想文」という指定がある中で、「でも読む本はこの10冊の中から好きなものでいいよ」ぐらいの自由度の方がやりやすいケースはあるでしょう。「オープンな就活」の功罪ー企業は"ズルい"のか?リクナビ・マイナビの誕生以降、現在の就職活動ではボタン一つで企業へエントリーし、書類選考で足切り→GDや面接で合格者を決定といった流れで選考プロセスが進むようになりました。エントリーや企業情報収集のためのツールだけでなく、それこそunistyleのようなES・選考体験・就活テクニックを提供するWebメディア・新卒専門のエージェント・OB訪問のマッチングアプリ等も誕生していき、あらゆる情報をインターネット上で収集できる時代になりました。その前はいわゆるコネや体育会の繋がりといった、その対象者でないとどうすることも出来ない要素で内定獲得が決定してしまう側面が大きく、情報格差の低減に就活メディアが寄与したことは事実でしょう。しかし、これだけ多くの情報が開示される一方で、まだまだ問題視されている部分も存在しています。「#就活をもっと自由に」の根幹にある「オープンな就活」先ほどから「#就活をもっと自由に」についてP&Gのプロモーションと紐づけて説明していましたが、髪型・服装にとどまらず、実際は日本の新卒就活のやり方そのものという広い範囲で語れるケースが多い印象です。中でも、学生と人事の間の情報格差や立場の差については様々な議論が飛び交っています。具体的には、〇学生は一生懸命選考対策をしているのに、人事がお祈りメール1本で不採用通知とするのはおかしい〇企業はESや面接で学生のことをあれこれ聞くのにも関わらず、企業の選考基準がブラックボックス化しているのは不公平〇面接とは企業と学生騙し合いに過ぎず、学生が本音を言えるような環境が今の就活には備わっていないみたいな話が該当します。参考:確かに、行き過ぎた広報活動等企業側がミスマッチを生み出すような行為は存在しており、学生側に対し真摯な対応をしていないケースはあると思っています。学生と企業が常に本音を言い合い、学生側はやりがいをもっていきいきと働け・企業は自社に適した戦力となる人材を採用できるというあるべき姿はしばしば語られるのですが、それを実現の方向に近づけるには他の課題も巻き込む必要があると考えています。早期化・長期化は避けられない真のオープンな就職活動を実現するには、学生と企業がお互いのことをより深く認識する必要があります。学生は企業の情報を集めるために・企業は学生と早い段階から接点を持って囲い込めるように、数年前から活発化したのがインターンシップという取組みです。元々学部生の場合3年~4年にかけての春がスタートかつピークだった新卒就活は、今や3年生の6月(もしくはそれより前)に始めるのが特に上位校の学生にとっては当たり前に変わり、昔と比べて早期化・長期化したことが指摘されています。特に「3年で3割が辞める時代」と言われる昨今、学生と企業の間の情報の非対称性・ミスマッチを低減するという意味で、インターンシップを始めとした就職活動の早期化には一定の効果が見込まれます。出典:こちらの記事でも指摘した通り、早いうちから学生と企業が接点を持つこと自体は悪いことではなく、現在の産業構造や労働市場の傾向からすればある種自然なことだと考えています。もちろん、今後テクノロジーが発達し、インターン・面接といった採用活動がガラリと変わる、もしくは選考という概念すら無くなる可能性はあるでしょう。しかし、現状お互いのことをよりオープンにするには、「より接触を増やす」ことが重要な手段の一つであることは確かです。にも関わらず、「日本の嘘つき合戦の就活はダメ。でも早期化・長期化は学業に影響するからダメ。学生の本分は勉強だぞ。経団連は一体何をやってるんだ。」のような就職活動の文句だけ述べるコンテンツやSNS上での発言が最近しばしば見られることは問題に感じています。学生の負担は確かに一昔前よりも増えたかもしれませんが、その多くは「社会人生活の第一歩の決定」という明らかに自分の人生を充実させるために注力すべき行動です。内定獲得だけを目的に参加するインターンだろうと・自分の価値観との摺り合わせを行うためのOB訪問だろうと、それは自分の将来のためにやっておいて損は無いことであり、就職活動が学業を妨害しているという考え方は行き過ぎていると考えます。そもそも、仮に就職活動にかける時間が短くなったとして、本当にその分を多くの学生が学業に充てるのかは疑問であり、就職活動対学業という構図は本質的ではないと考えています。「騙し合い」の就活は不毛なのか?オープンでない就職活動では、お互いが自分のことを大っぴらにせず「内定獲得」「質の高い人材の採用」に向けて行動することで騙し合いが行われていると言われています。面接を中心とした数少ない接触でお互いの目先の目的を達成するには、ある程度自分の本音を隠す気持ちも理解できます。一方、だからと言って現状の就職活動のことを不毛と言うのは浅はかではないかとも思っています。まず、現在の就職活動の一般的なフローは、多くの企業が近しいやり方をとっている以上現状それがベストプラクティスなはずです。限られた予算・期間でゼネラリストを養成するための人材を獲得するためには、ある程度書類で絞ってその後複数回会うというやり方自体はそこまでおかしいものではないでしょう。(現状の採用コストを大きく変えることなく企業にとって本当に必要な人材を選定できるシステムを開発したならば、その人は一儲けできるはずです)日本は「はたらくことを楽しめているか」という指標で世界最低水準になります。世界最高はアメリカの30%超えで、世界平均で10数%程度になります。しかも日本はここ3年程度で7%から6%に下がっているんですね。6500万人いる日本の労働人口の1%なので相当な数になります。出典:上記で述べたように、日本ではたらくことを楽しめている人は6%程度と言われています。同記事では「外国の人は卒業後にインターンをして自分のスキルを高めて専門性を身に着けてから社会に出るからミスマッチが起きず、働かされているという感覚がない」という記載もありますが、世界で一番はたらくことを楽しめているらしいアメリカですらその割合は30%程度。すなわち、ポテンシャルではなく専門性による採用をしても皆が皆仕事を楽しめるようになるわけではなく、多くの人にとって基本的に仕事とは楽しくなかったり面倒であったりするものだと言えるでしょう。仕事とは確かにやりがいやら自己実現やらのために存在する面もありますが、根幹には世の中を回すため・食い扶持を求めるためのものである性質が強いと考えます。(それが良い悪いではなく、現実的にそうだという話です)採用のやり方がどうこうという仕組み以上に、人類が全員自分の好きな仕事をしていてはそもそも社会は成立しません。労働者側が「働く」という行為に対してネガティブな印象を抱くことが多い以上、その思いをそっくりそのまま面接の場でぶつけたところで意義深いものであるとは言えないでしょう。よって、現状としてオープンでない就職活動を不毛するのは的外れであり、そもそも労働市場の仕組みや労働者の意識といった根幹を変えないことには、「#就活をもっと自由に」みたいなものの真の実現は難しいと言えるでしょう。就活と自殺ー企業は"人殺し"なのか?今年、就職活動中の学生が自ら命を絶つことをトピックにした記事が複数話題を集めました。ネット上でも様々な意見が飛び交っていますが、unistyleの立場としては、「就職活動をきっかけに精神的に追い込まれ自ら命を絶つ選択」についてはあってはならないと考えることがまず前提にあることをご理解ください。また、実際に学生の人格を否定するような発言をする人事というのは存在しており、そのような明らかな誤った言動・行動についてもあってはならないものとして捉えています。就職活動の「辛さ」や「不安」とは何か?就職活動を終えた先輩に「就活ってどんな感じですか?」とオープンクエスチョンをしたとします。その返答は、先輩個人の立場や属するコミュニティーにもよるでしょうが、多くの場合「大変だった」というニュアンスを含むものが多いはずです。少なくとも、「自分のやりたい仕事を探求できる貴重な機会だから楽しかったよ」のような返答をする方は珍しい方だと思います。では、その「大変さ」とはどこから来るものなのか。もちろんESの提出や説明会や面接会場に足を運ぶといった物理的な忙しさは一つにあります。一方、いくら早期化・長期化が進んだとは言え、選考関連で多忙を極める期間というのは一般にそれほど長い期間ではなく、例えば受験勉強と比べればかける時間自体は短いという方が多いはずです。(以下の記事で述べたように、圧倒的に時間を割くことで成果を出せるような方もいるにはいるのですが...)参考:就職活動の「大変さ」とは、物理的な忙しさというよりも、何となく卒業前年の6月までに内定先=将来の働き先を決定できているのかという漠然とした不安感によるものが多いのではないかと考えています。また、自身の"就活力"のようなものは模擬試験で定量的に測れるものではないため、自分の現状や今やっていることの方向性が合っているのかという不安や相性の悪さによる選考落ちといった不確実性も一因にあるでしょう。雇用の流動化が相対的にまだ低い日本では、いわゆる新卒カードの力というものが強く、「新卒(卒業までに)で何とかしていい企業から内定を貰わなければ」という意識が働きやすいと言えます。とは言え、新卒一括採用は「スキルや経験に乏しい学生のポテンシャルを評価して採用する」ものである以上、若者層の失業率低下に寄与している面があるのも事実です。現在の就職活動のシステムで結果を出せないような学生が、スキル・実績を評価する採用方式になったら結果を出せるようになるというのはあまり無い話だと思っています。就職活動でやるべきことは、仕事と比べればまだ正解が明確なものであり、「ポテンシャル評価で職に就く活動」で成果が出来ない人が仕事での実績や市場評価といったものを積み上げられるケースは多くないでしょう。以上より、「未だに新卒一括採用なんかやってるから自殺者が出るんだ」みたいな批判は短絡的なものであり、何か一つシステムを変えたとしても全ての問題を解決できるものではないことを認識していただければと思います。エスカレートしていく「人事が悪い」論先述の通り、「#就活ハラスメント」と呼ぶに相応しい人事から学生への不適切行為・言動というのは実際に存在します。就活生にとって企業の顔とも呼べる人事は、就活生から見れば「内定の出す出さないを判断する人」です。就職活動は単純に落ちることの方が多いものであり、好印象を与える機会はなかなか作りづらいものと言えます。そんな中、人事の悪い発言ばかりがフォーカスされ、とにかく学生は哀れな存在・人事は人殺しかのような、学生は正義・人事は悪者論のポジショントークが散見されます。就職活動では精神的に辛く感じることも多く、うまくいかないことを企業を始めとした他者のせいにしてしまいたくなる就活生の心理を利用し、正義の味方として悪を懲らしめるかのような発言には注意が必要です。バズや共感を集めることに注力する薄っぺらい正義に対して盲目的にならないよう、就活生の皆さんは意識していただければと思います。就活・自殺・新卒一括採用・長期化・センター試験...ーあらゆるニュースは繋がっているーここまでは直近の新卒就活界で話題のトピックについて個別に取り上げていきました。最後に皆さんには、各個別のニュースはそれぞれ独立して存在しているだけではなく、何らかの形で繋がりがあるということをお伝えしたいと思います。「自由」をテーマに試行錯誤する就職活動とセンター試験皆さんの多くも受験経験があるであろう大学入試センター試験は、2020年を最後に終わりを迎えます。思考力・判断力・表現力やらを重視する「大学入学共通テスト」については、公平性・採点量・意思決定の遅さなど様々な問題が指摘されており、筑波大学付属高校の生徒の発言が取り上げられた以下の記事も話題を集めました。設問条件をガチガチに固めておいて、与えられた文章、資料から必要な情報、キーワードを抜き出せるように誘導して、採点するわけです。これのどこが思考力を問う問題なのでしょうか。参考:AERA.dot筑駒生、大学入学共通テスト中止を訴える「ぼくたちに入試を受けさせてください」何十万人規模の学生が受験する共通試験である以上、採点基準の明確化というのは守られるべきものです。それと思考力・判断力・表現力の判定の両者を担保しようとした結果、記述式だけどほぼ抜き出し問題に等しいという中途半端な形でまとまってしまい、筑波大学付属高校の生徒に限らず各所から批判の声が挙がっています。これまでの「解答は各設問につき一つのマークシート形式の試験」は確かに画一的で傾向把握や過去問の暗記で点数が上がる面は確かにありましたが、それでもセンター試験は自由度が低いからこそ中立的・公平な試験であったと「失って初めて浮き上がる良さ」に気づいた指摘もなされています。先ほど「自由は制限された方がいいこともある」と述べたのはまさにこれに関連しており、「スーツは堅苦しいけど公平性を高める一因になっている」「マーク式は画一的だけど相対的に効率性・公正性共に担保された試験になっている」のような考え方の共通項は各所で存在しています。昔と比べれば第二新卒や中途採用の枠が広がり、unistyleを始めとした就活メディアが広く情報提供するプラットフォームが備わり、就職活動は自由度が高まってきています。だからと言ってそれで皆が皆幸せになるわけではなく、今度は溢れる情報から自分にとって有益なものを取捨選択し、それに基づき実行に移す力が強く求められるようになっていきました。「嘘つき合戦」と「早期化・長期化」を同時に一括して解決するのが現状では難しいように、何でも批判・これさえあれば何でも解決できるといったようなポジショントークは注目されやすい一方それこそ取捨選択がより重要なものです。unistyleユーザーの皆さんは情報に踊らされることのないよう、適切な思考判断をしていっていただければと思います。最後にJamesWebbYoungの有名な言葉に「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。」というものがあります。ここで言う「要素」というのは「個別事象」だけでなく、個人的には「考え方」というものも含むと思っています。「共通項を探る」という考え方は、就職活動に限らずビジネスでも何ならセンター試験でも必要であり、ひとまず実践してみるのはそう難しいものではありません。unistyleでも以下のような記事で近しいテーマを取り上げていますので、是非こちらも参考に思考を深めるきっかけとしてみてください。【参考】 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【20卒体験談】地方就活生が最も苦しむお金のやり繰り。地方内定者が”節約術”を伝授します。 【20卒体験談】地方就活生が最も苦しむお金のやり繰り。地方内定者が”節約術”を伝授します。 こんにちは。九州の20卒内定者のめんたい子(ツイッターアカウント→@hagehage2021)です。私は九州にある大学に在籍しているため、就活の時は約1000kmも離れた東京まで出向いてました。最終的には無事に目標としていた日系大手から内定をいただくことができたのですが、地方就活生として多くの悩みを抱えてきたので、その問題点と解決策をお伝えしたいと思います。本記事では、地方就活生が抱える不安や悩みを解決するべく、実際に私の経験をもとに地方就活の工夫をご紹介していきます。地方就活生の悩みを解決!日系大手の内定を勝ち取るまで・地方就活生の課題・就活の本番は本選考!就活資金は本選考まで温存∟インターンに参加するときの節約術∟本選考に向けた面接練習をするときの節約術∟OB訪問をするときの節約術・最後に地方就活生の課題冒頭でも述べたように、私はいわゆる「地方就活生」でした。東京から1000kmも離れた場所から就活をしていたため、度重なる交通費や都市部の就活生との情報格差に頭を悩まされました。実際に就活時にかかった費用はなんと約50万円です。私と同じような地方学生がどのくらいいるかに関し、によると、日本の全学生の約42%である110万人の学生だそうです。また近年では、就活の開始時期が早期化し業界によっては長期戦になることもあり得るので、地方就活生は早い段階から費用と情報格差に対する準備が必要だと言えます。課題(1)度重なる交通費(2)都市部の就活生との情報格差就活の本番は本選考!就活資金は本選考まで温存私は就活を通して、地方就活生が日系大手内定を掴むためには大きな壁があるなと感じました。地方就活生が目標を達成するためには、ある一定量の情報を収集する機会や面接練習の機会等が必要である一方で、地方就活生は、前述したようにこの機会を得るために「莫大なコスト」が発生してしまいます。そのため、できるだけ費用を抑えてOB訪問やインターンをこなし、面接練習など選考対策をしていく工夫が必要です。以下に私の経験をもとに3つの節約術を紹介します。インターンに参加するときの節約術インターンに参加するときの工夫を4つご紹介します。1つ目は、費用を抑えて業界研究を深めるために、志望業界の交通費支給有りインターンに積極的に参加することです。志望業界の企業であれば、業界全体の動向や最新ニュースなど扱うこともあるので、業界研究に繋がると思います。2つ目は、志望業界に適性のある交通費支給系メディアを探し活用することです。日系大手志望だとしてもITや広告、メーカーや商社、コンサルなど就活生によって志望業界が異なります。そのため「それぞれの業界に強みを持つ交通費支給系メディア」の存在を知り、それぞれに合ったサイトでインターン募集を探すのがおすすめです。サポーターズ:ウェブや広告系スタートアップからメガベンチャーまでジョーカツ:中小企業全般3つ目は、交通費支給有りが多い日系大手の複数DAYインターンに参加することです。日系大手のインターンは1DAYを除いて交通費が支給されることが多いので、時間的余裕があれば複数DAYにチャレンジしてみましょう。また交通費が出る会社に子会社がある場合、同様に交通費が支給される可能性があるので調べておきましょう。4つ目は、上京時のスケジュールを充実させることです。1DAYインターンは上京時にまとめて入れるように、スケジュール管理を徹底しましょう。私の場合は上京している期間は、ほぼ連日で就活イベントを入れていました。インターンに参加する際の節約術(1)志望業界の交通費支給有りインターンに積極的に参加する。(2)志望業界に適性のある交通費支給系メディアを探し活用する。(3)交通費支給有りが多い日系大手の複数DAYインターンに参加する。(4)上京時の選考スケジュールを充実させる。本選考に向けた面接練習をするときの節約術本選考に向けて面接練習をするときの節約術を3つご紹介します。1つ目は、オンライン面接を活用することです。まず第一志望企業の本選考に向けて練習として他企業の選考を受ける就活生が多いと思います。このときに、ITベンチャーやWEB、広告系の会社が近年オンライン面接を導入し始めたということを頭に入れておくと良いと思います。オンライン面接の有無を企業に問い合わせ、できるだけオンライン面接を受けるようにすれば自然と節約に繋がるはずです。続いて2つ目は、インターンに参加するときの節約術にもあったように、上京した際にスケジュールを充実させるということです。私の場合は、上京した時に大体一日3件ほど企業を受けて回っていました。この状況を実現するためには、入念な準備が必要だと思います。3つ目は、地域のハローワークや就活マッチングアプリにいる内定者・社会人、共に就活している友人に頼ることです。そういう方々とオンラインや地元で模擬面接練習ができれば、出費を減らすことができます。本選考の面接練習をする際の節約術(1)企業のオンライン面接を活用する。(2)上京時の選考スケジュールを充実させる。(3)地域のハローワークや就活マッチングアプリにいる内定者・社会人、共に就活している友人と練習する。OB訪問をするときの節約術OB訪問は、その企業の社風や動向を直接伺えるため、企業研究として非常に有効な手段だと思います。ここでは、地方就活生がOB訪問をするにあたっての節約術を4つご紹介します。まず1つ目は、マッチャーやビズリーチ、ビジッツOBなどの就活マッチングアプリでOBを探し、オンライン上で情報収集してみるということです。このようなオンラインサービスでOB訪問の訪問相手を探してみることで地元付近にいるOBを見つけることができるかもしれません。続いて2つ目は、フェイスブックで企業名を検索し、直接社員を探してみるということです。OB訪問候補の社員を見つけたら、失礼のないように丁寧に問い合わせてみましょう。そして3つ目は、企業ホームページのお問い合わせから直接連絡を取るということです。オンラインで社員紹介をしてもらえないか交渉してみましょう。最後に4つ目は、合同説明会に参加し地域で働くリクルーターを紹介してもらえるように交渉してみるということです。積極的に話を進めてみることで、人脈が広がるかもしれません。OB訪問をする際の節約術(1)就活マッチングアプリを活用して、OB訪問に関する情報を収集する。(2)フェイスブック経由でOBを探す。(3)企業ホームページからOB訪問に関して問い合わせてみる。(4)合同説明会に参加し、地方で働くリクルーターを紹介してもらえるように交渉する。地方からでも、日系大手の内定は出る就活は情報戦です。地方は都心と比べて情報が少ないと言われていますが、本記事で紹介したような様々な工夫を活用すれば、その格差を埋めることができるでしょう。そのため、地方民が情報格差を憂う必要はあまりないと思っています。情報格差、交通費の問題、周りの就活意識の低さなど数々の問題が伴う地方就活ですが、乗り越えて第一志望の大手企業の内定をつかみにいきましょう。【関連記事】 20,709 views
「銀行の志望動機」3パターン|解説付き内定者ES 「銀行の志望動機」3パターン|解説付き内定者ES 銀行といえば、人気企業ランキングでも上位に名前を連ねる人気業界の一つです。今回はunistyleに掲載している銀行志望者のESから、志望動機に見られた三つのパターンについてお伝えしたいと思います。企業の採用HPや業界研究本だけですとどうしても固い内容ばかりで、噛み砕いた理解が難しく感じてしまいますが、学生の志望動機であれば比較的簡単に理解できると思います。参考:参考:本記事のコンテンツ1.相手のニーズに対して自分のアイディアで解決を図る仕事がしたい└【参考】銀行内定者ES回答例2.自分自身が商品となり、顧客との信頼関係を構築していきたい└【参考】銀行内定者ES回答例3.社会を支える仕事がしたい└【参考】銀行内定者ES回答例4.最後に5.銀行業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介1.相手のニーズに対して自分のアイディアで解決を図る仕事がしたい銀行の仕事は単純に、金融商品を売るだけではなく、その企業の経営状況等を踏まえて、コンサルティングを含めて金融商品を提案しています。時には相手が気づいていないニーズを引き出した上で、サービスの提案をする高度な営業が求められる仕事だといえます。そのため、学生時代に自分自身のアイディアで問題解決やニーズに応える活動をしてきた学生は、その経験をもとに志望動機を語る傾向にあります。下記、三井住友銀行内定者のESはサークル活動におけるニーズ解決について、インフラ業界内定者もサークル活動において自分のアイディアを提供した話から、銀行への志望動機に繋げています。【参考】銀行内定者ES回答例三井住友銀行を志望する理由についてお答え下さい。(200文字以内)サークル活動の経験から相手のニーズを把握し、それを自らの提案で解決することに最もやりがいを感じました。銀行は形のないものを扱う為、自分の提案で付加価値をつけることができ、経済の血液であるお金を扱う機関として、多くの人、ひいては世界にも貢献できる事に魅力を感じました。その中でも先見性と行動力があり、インターンやセミナーでお会いした行員の方々とともに働きたいと思える方が多かった為、貴行を志望致します。参考:三井住友銀行エントリーシート銀行業務においてあなたが希望している部門は何ですか。希望する理由とともにお答え下さい。(200文字以内)私が志望する部署は、企業金融部門です。理由は以下の三点です。■顧客のニーズを把握して、それを顧客とともに解決していく最前線の営業として活躍したい為■大企業の海外進出が増えている中で、より海外と交わる機会がある為■一人あたりのもつ企業数が少ない為、より顧客と深い関係を持ち、固有のニーズを把握しソリューションを提供できると考えた為。以上の理由より企業金融部門を志望致します。参考:三井住友銀行エントリーシートこの回答では、企業広告の提案・製作を行った経験を基に、顧客のニーズを把握し、それに対する解決策を提案することのやりがいや、それに付随する責任感について学んだことが書かれています。どの仕事にも言えることではありますが、銀行は「責任」や「信頼」という言葉を非常に大切にしている業界です。そのため、それを学ぶことができた経験を挙げたのは、自身と銀行とのマッチングのよさを上手くアピールしていると思います。あなたが横浜銀行で実現したいことは何ですか?また、そこにあなた自身のこれまでの経験や強みをどのように活かせますか?(400字以内)自分のサービスで中小企業を包括的に支えたいです。私は、前述の所属研究会での活動で、中小企業30社にヒアリング調査をし、中小企業の抱える悩みは百社百様であることを学びました。この経験から、中小企業各社の悩みをあらゆる切り口から解決したいと考えています。中でも貴行は地方銀行という強みを活かし、地域密着で地元の中小企業と深い信頼関係を築いており、他行が拾いきれていない中小企業のニーズに対応ができていると感じています。貴行に入社したら、前述の研究会でのヒアリング活動で得た、アポイントを取るときのコツや「相手以上に相手のことを知り、相手に思わぬ気付きを与える力」を営業活動などでいかんなく活かすことができると確信しています。お客様のニーズを汲み取りながら最適なサービス提案ができるプロフェッショナルに成長したいです。参考:横浜銀行エントリーシート2.自分自身が商品となり、顧客との信頼関係を構築していきたい金融商品は非常に差別化が難しい商品といえます。返済条件などを複雑化することで差異を生み出すことは可能ですが、本質的な利率の分を上乗せして返すというモデルが変わらないため、大きな差を生み出しにくいものとなっております。そのためどの銀行から商品を買うかは銀行の営業マンと顧客である企業の信頼関係が大きく左右します。そのため銀行員の営業では、最初の訪問では企業の相談だけで、商品の売り込みは信頼関係を構築してからといったスタイルで行うことがよく行われています。こういったビジネスのため、学生時代の経験としても人と信頼関係を構築しながら物事を進めてきた人は、その経験をもとに志望動機に繋げています。下記素材メーカー内定者はアルバイト経験における信頼関係の構築から銀行の志望動機を語っています。食品メーカー内定者は体育会活動における信頼関係の構築から志望動機を語っています。【参考】銀行内定者ES回答例三井住友銀行を志望する理由についてお答えください。(200字以内)チームの中で信頼関係を構築し、喜びを共有したいからである。学生時代に日頃の行動で信頼関係を構築し、さらなる組織の利益に向かい周囲を巻き込んでいったことや、その結果を皆で共有する喜びを感じたからである。形のない商品を扱う銀行業だからこそ信頼がより必要だと考える。お客様のベストパートナーを目指す貴行で、組織の為にこそ力を発揮する強みを生かし、お客様との信頼を得て、喜びを共有したいと考え貴行を志望する。参考:三井住友銀行エントリーシート銀行業務においてあなたが希望している部門は何ですか。希望する理由とともにお答えください。(200字以内)法人営業部門である。担当法人とタッグを組み、経営課題の解決に向かって突き進む姿に惹かれた。学生時代の経験から、私の強みは組織の為にこそがむしゃらにやり切れると気づいた。その強みを活かし、お客様の為にがむしゃらに仕事に取り組み、社内の関係者を巻き込み、お客様の課題解決に貢献することで出た成果の喜びを共に分かち合いたい。よりお客様と近い法人営業でこそ、よりダイレクトな喜びを味わえると考え志望している。参考:三井住友銀行エントリーシートこちらの回答では、アメフト部の中で特定の項目に対してリーダーシップを発揮し、成果をあげたエピソードが書かれています。ポイントとしては、役職がないながらも、リーダーシップを発揮した点が非常に評価できる点だと思います。たとえ役職が無くとも、集団の課題を発見し、それに向けて具体的な改善策を提示し、リーダーシップを持って実施していく力があるというのは、銀行に限らずどの企業でも魅力を感じる点だと思います。また、成果としての数字にこだわった経験である点も、銀行業とマッチングしていると感じ、親和性の高い人材であることがアピールできていると思います。あなたが横浜銀行で実現したいことは何ですか?また、そこにあなた自身のこれまでの経験や強みをどのように活かせますか?(400字以内)私は貴行で、誰よりも信頼される営業担当になりたいです。学生時代のアルバイトでは、常に結果が求められる環境で働いてきました。しかし、そのアルバイトにおいて最も嬉しかった瞬間は、契約が取れたときではなく、お客様から「中条さんだから契約しようと決めたんだよ」という言葉を頂いたときでした。大変なことも沢山ありましたが、その言葉を聞くと、頑張ってお客様のために提案して良かったなと思えました。私は、貴行においても、お客様からそういった言葉を沢山頂けるような人材になりたいです。銀行は目に見えない商品を扱うため、それを扱う「人」がいかに信頼できるかが大切になってくると私は考えています。だからこそ、これまで営業として沢山の信頼を得てきた私の経験が最大限に活かされると実感しました。これは、設立以来、常に横浜という地で地域の方々から長く信頼を得続けてこられた貴行だからこそ実現できるものだと確信しております。参考:横浜銀行エントリーシート3.社会を支える仕事がしたい銀行の特に融資業務は、企業活動を行う上で不可欠な「お金」を回していく社会的意義の大きい仕事と言えます。そのため、主体的な実体験から社会に対して問題意識を持った学生がそれを「社会全体を支える仕事がしたい」という大きな形として昇華させて志望動機に繋げています。下記で紹介している三井住友銀行内定者の志望動機では、理系の研究活動の経験から銀行の志望動機に繋げています。保険会社・証券会社の内定者は部活動及び非常勤講師の経験から銀行の志望動機に繋げています。【参考】銀行内定者ES回答例三井住友銀行を志望する理由についてお答えください。(200字以内)部活動や非常勤教員の経験から、人と信頼関係を構築し、生活や活動を根底から支えていきたいと考え金融業界を志望している。その中でも、融資を通じて多くのお客様と経営のパートナーとして共に目標に向かっていける、顧客基盤の厚い都市銀行に興味を持った。その中でも貴行は、人生や事業の命運を握る「カネ」を扱う上で最重要である「スピード感」を重視し、仕事への熱い想いや目標を持つ行員の方に魅力を感じ志望している。参考:三井住友銀行エントリーシート銀行業務においてあなたが希望している部門は何ですか。希望する理由とともにお答えください。(200字以内)法人営業部門。非常勤教員や部活動の経験を通じて、パートナーと共に課題解決に取り組み成果を上げていくことにやりがいを覚えた。またその活動の中で、一人ひとりと向き合い意見を引き出し、自身の行動で信頼関係を構築していく力を身に付けた。その力を活かし、経営課題というお客様の難しい問題に対して、共に解決していきたい。またそれにより喜びを分かち合い、達成感を得たいと思い法人営業部門を希望している。参考:三井住友銀行エントリーシートこちらの回答では、バスケットボール部での意見調整役としての経験から、集団を支え、引っ張っていく経験が述べられています。銀行の法人営業は、当然ながら一人で行うわけではなく、相手と一つのチームになって行うものであり、その点において、課題を発見し、考え方や立場の異なる人たちをまとめ、モチベーションを向上させた経験は非常に強いアピールになっていると思います。あなたが横浜銀行で実現したいことは何ですか?また、そこにあなた自身のこれまでの経験や強みをどのように活かせますか?(400字以内)私は地元企業を支え、愛着ある神奈川県の発展に貢献したいと考えています。前述の横浜開港祭の活動で、神奈川県内に拠点を構える経営者の方と共に活動をする機会が多くあり、経営者の野望や悩みは多種多様であることを実感しました。この経験から、神奈川県を支えてくださる地元企業の悩みに寄り添い、解決したいと考えるようになりました。貴行のインターンシップに参加し、貴行はメガバンクに比べ1つの地域に支店が多くお客様に避ける時間が多いため、地元のお客様に信頼され選ばれ続けている銀行だと感じました。学生時代のアルバイトや課外活動で培ってきた「立場の違う相手と信頼関係を構築できる力」をお客様との関係性を築く際に活かし、地元企業の潜在的なニーズや、経営者の方の悩みを真摯に受け止め、解決できる行員を目指したいと考えています。地元企業のお客様を大切にすることで、貴行に、そして神奈川県の発展に貢献したいです。参考:横浜銀行エントリーシート最後に最終的に企業側が志望動機で知りたいことは、「あなたと企業の接点」です。あなたがどのような経験をしてきたのか、その上で将来はどのような仕事をしたいのかという部分を一番知りたいと考えています。先輩たちがどのように企業との接点を語ったのかを見ていくことは、わかりにくく難しい仕事を身近なものとして捉える上で非常に役立つものだと思っています。今回は銀行についてご紹介しましたが、同様に他業界もこのような視点から考えていただければと思います。もしこのような形で解説して欲しい業界などご要望があれば、info@unistyleinc.comまでご連絡いただければ幸いです。銀行業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介unistyleでは業界別の就活用LINEオープンチャットを運営しており、数多くの就活生が匿名で就活に関する情報交換をしています。実際に銀行業界志望者向けのグループでも、各社の選考に関するトークが活発に交わされています。下記の画像をクリックすることで参加用ページに飛び、ニックネームとプロフィール画像を登録するだけで参加することができますので、興味のある方はぜひご参加ください。参考:→以上3本は、2019年本選考と2020年度インターンシップにおけるメガバンクのESに隠された意図と回答ガイドを紹介しています。参考: 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