『バカとつき合うな』堀江貴文×西野亮廣|就活生が知るべき「つき合うべきでない人」の特徴とは?

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最終更新日:2023年10月30日

『バカとつき合うな』堀江貴文×西野亮廣|就活生が知るべき「つき合うべきでない人」の特徴とは?

「あなたは今、自由ですか?」

突然失礼いたしました。unistyle編集部のせいちゃんです。この問いかけをされて、私は今は「自由です!」と言えます。ただ、そう言いきれない時の方が長かった気がします。皆さんはいかがでしょうか。

あなたは自由であるべきだ。
なのにもし、あなたがいま自由でないとしたら、その理由は簡単です。
バカと付き合っているからです。
【引用】バカとつき合うな

「バカと付き合わない」「バカにならない」

この二つの概念を押さえることは、社会人生活を前にした就活生にとっての分岐点になり得ると言えます。

著者の堀江貴文さんと西野亮廣さんが定義する「バカ」は様々で、それらがなぜ私たちを苦しめる存在になるのか、説明されています。

今回は『バカとつき合うな』を引用しながら「バカ発見力と回避力」についてお届けします。社会人になる前にこの感覚を養っておきましょう。

本選考とインターンの締め切り情報

人生の「自分の」時間に無頓着なバカ

まずは、今の私たちの「常識」たるものから脱していきましょう。私たちが当たり前に信じてきたものは実は時代錯誤が甚だしかったり、本質的でないものが多いようです。就活生にとって、これからの社会人としての時間の使い方を自らの手でデザインすることが求められます。これまでの常識は一度捨て、頭を柔らかくして考えてみてください。

①バカばっかりの環境に居座り続けるバカ

環境に従うしかないと思っている人の多くは、いまの環境以外にいる自分を想像できていない。

想像力が足りないんじゃないかと思います。想像力って、生まれ持った能力ではない。

想像できないというのは、単に情報を持っていないことにすぎない。
情報がないから、想像力もないんです。
【引用】バカとつき合うな

ある実験で、大衆の習性を表わすような実験があります。金魚を入れた水槽の真ん中にアクリル板を入れておき、途中で抜いても金魚たちはその中央から向こうに行こうとしない、というものです。

しかし、そこに他の水槽から新たに金魚を入れると彼らは自由に泳ぐため、それに続いて初めから水槽にいた金魚も自由に泳ぎ始めるそうです。

ここでいう新しく入れた金魚が「情報」であり、情報を持つ人です。「今の環境しかない」と思う人ばかり周りにいるから、想像できないのです。

②人生の配分ができないバカ

多くの人は、人生の時間を、なににどれくらい投じるかについて、主体的に選択していません。

(中略)

「自分は行きたい学校を自由に選び、働きたい会社を自由に選んで就職した。その後、自分の意志で転職を決めた。この通り、自分の人生を主体的に生きている」

そういうことではないんです。

というか、このように考えるのは、社会の詐術に典型的にはまっている人です。

【引用】バカとつき合うな
大学を出て企業に終身雇用されるというライフモデルを愚直に受け入れるなら、

小学校~大学で学校教育に16年間、それから企業に43年間。

人生の時間を仮に80年とするなら、そのうち60年近い期間、つまり人生の4分の3を、
学校と労働に明け渡す。

それ、長すぎませんか?自分で考えて納得した配分ですか?


【引用】バカとつき合うな

みなさんは就活をするにあたり、自分が何年間労働するのか考えたことがあるでしょうか。「何十年も先のことは決まってないし、、」と思う方もいるかもしれません。しかし、漠然と「親になったら子供と毎年海外旅行に行きたい」「仕事が落ち着いたら冬の間は南国で過ごしたい」等、人生においての希望は何かしらあるのではないでしょうか。それらを「叶わない空想」と考えず「実現可能な目標」として捉えることで、キャリアの選択にも影響を与えます。

例えば、「30代後半で年収1000万くらいあればいいかな」と考えていたとします。ただ、その年収での実質の生活の水準はそこまで高くありません。漠然と考えていた年収1000万を具体的にいつ達成したいのか考え、数年単位での大枠の計画に落とし込んでいくと現実的に考えることができます。

自分の人生設計を社会に委ねてしまうことはリスクを伴います。就活生である今のうちにキャリアプランと併せて考えておくべきでしょう。

③未来に縛られるバカ

なぜいい大学に入るか、大企業に就職するため。

なぜ大企業に入るか、老後に十分な退職金と年金をもらうため。老後、もっと言えば、最後に死ぬときから逆算して現在を生きるなんて、ぼくは絶対やりたくない。

(中略)

そんなのは、死に縛られた生き方です。

前に、「寿司職人になるために何年も修行するのはバカ」とツイッターで書きました。

旧態依然とした業界の、未来をエサにして、若者に時間を浪費させる体質が気に食わなかった。

3年見習いをやったら飯炊きを教えてやるって、ようは、親方が「お前の現在を犠牲にしてみせろ」と言っているわけです。飯炊きくらい初日に教えてやれよ。
【引用】バカとつき合うな

私たちは、想像以上に「自分の時間」を社会に委ねてしまっているようです。今に熱中する生き方も、自分にはないと思っている「好きなこと」も、幼い子供のときは誰しも持っていたもの。

これらは、取り戻すことができます。

その小さな一歩はやはり、「バカと付き合わない」「バカにならない」ことなのでしょうか。社会人になってから出会うであろうバカのお手本を予習しておきましょう。

なりたくない、近付きたくない!バカ4選

①我慢を美徳にしたがるバカ

日本では小学校から多くのルールのもとで同じ時間に登校し、授業を聞いて宿題をやっていました。

それらの意味を考えることなく、とにかく意味がないと思っても我慢してやることを強制されているうちに、「我慢すること自体がいいこと」だと刷り込まれてしまいます。

そのため、以下のようなことが起こってしまいます。

・我慢はいいことだと考える
・自分も我慢しているのだから、と他人にも我慢を強要してくる
・我慢してやっていることとやりたくてやっていることの境目が分からなくなる

 

我慢癖を、自分で解除していくことを意識してみてください。

そうすると、いま日常的にやっていることの中で、やりたくてやっていることと、我慢してやっていることの境界が見えてきます。

その飲み会やら定例会やら、本当に行きたくて行ってますか?

それらを腑分けして見えてきた「やりたくてやっていること」を大事にしてください。

それが、これからの時代を生きていくあなたのヒントに、助け舟になると思います。

【引用】バカとつき合うな

気づかないうちに我慢癖がついてしまっている方も多いのではないでしょうか。

以下の我慢癖チェックで当てはまる項目がある人は我慢癖の危険性が高いです。

本当にやりたくてやっているか、自分自身に問いかけてみてください。

【我慢癖チェック】
・1日のスケジュールで嫌々時間を割いていることがある
・大好きだった趣味に最近時間を取れていない
・慢性的にストレスが溜まっている
 

②自分の常識を平気で振りかざすバカ

固定概念によってそこに当てはまらないモノを排除しようとしてしまう人は多いのではないでしょうか。

例えば、「新卒はコピー取りをする」という常識が上司にあれば、コピー取りを断ると「どういうことだ!これくらいの仕事ができずに成長などない!」と憤慨するかもしれません。

ただ、「新卒はコピー取りをする」という常識はその上司が作ったものではないので、「自分もやってきたのだから、部下がやるのは当然だ。」と考えてしまうのです。

その上司にはロジックがないため、感情的になるしかない。

ロジックがないことで自分の行動も不安になり、不安だから群れてしまう。

そうすると誰が作ったのか分からない「常識」にずっと縛られてしまいます。

常識を、それがどうして成り立っているかを考えずに受け入れていくことは、怖いことです。それはつまり、知らない誰かに代わりに考えてもらうことだから。

その結果、その常識を否定されたときに、知らない誰かを勝手に代行して、怒る。

理解していないから、代弁はできないから、怒る。

自分の頭でつねに考えていないと、このように、感情さえも、知らない誰かの代わりをやっていくことになってしまうんです。

自分の感情を自分だけのものにしておくためにも、ロジックで考えていくことは大事なんです。

【引用】バカとつき合うな

就活でも、論理的思考力は非常に重要であり、対策本やセミナーでスキルアップを図る就活生も多くいます。特にグループディスカッションによる選考では、同じグループにいるメンバーによって振り回されてしまうこともあるでしょう。

グループディスカッションの際にクラッシャーと呼ばれる存在は、自分の常識内でしか物を考えていないため、感情に任せて否定的なことばかり口にしたりします。そんな時にあなたの武器になるのが、ロジックです。Unistyleではフレームワークも紹介していますので、これを参考にロジックを味方につけていきましょう。

③無自覚に人の時間を奪うバカ

「人の時間を奪うことに鈍感な人間が多すぎる。」これは、学校教育で全員均一で扱われ、同じ16年間を過ごすことが当たり前の日本の体制の弊害だと堀江さんは主張しています。

例えば、「電話は、他人の時間に割り込むものであり、集中力を途切れさせる。」これにサラリーマンで納得できない人は多いようです。

それは堀江さんや西野さんとサラリーマンの時間の捉え方の違いからくるものでした。

ようは、サラリーマンにとって、勤務時間とは、企業に奪われた時間。

サラリーマン同士が仕事の電話をかけるのは、奪われた時間同士の掛け合わせにすぎない。

(中略)

サラリーマンでも、休日の日曜日に、つまり「自分の時間」に、会社から電話がかかってきたら、さすがに嫌でしょう?

ぼくや西野くんは、365日24時間、自分の時間を生きています。ぼくに対して電話をかけることは全部、サラリーマンの休日の電話と同じなんです。

【引用】バカとつき合うな

⑤孤独を怖がるバカ

ある種の人は、孤独を恐れているのでしょう。たしかに、こういう話は世に溢れています。

「定年退職した人が、いざ自分の自由な時間を持ったときに、付き合ってくれる仲間が誰もいなかった。」それで結局、行くところがなくてずっと家にいる、みたいな。ぼくに言わせれば理由は簡単。

その人のサラリーマン時代は、会社に譲り渡した「他人の時間」の時代。

気が合うと思っていた取引先も同僚も部下も、会社という他人ありきの関係。その人間関係は「他人の時間」が終われば同時に終わるもの
だった。

それは本質的に、自分の人間関係ではなかったんです。

【引用】バカとつき合うな

「自分の時間」として生きられないと、本当の仲間や友人もできない。これから就職する私たちは、どうすればいいのでしょうか。

それは、まず「いま、本当にやりたいこと」を仕事にすることでしょう。

ただ、就活は「なしよりのあり」を選ぶものという諦めの声ばかり聞こえてくるのが現状ではないでしょうか。それは、私たちが4年制大学に通い、社会の流れによって就活する者同士で集まっているからかもしれません。

例えば、堀江さん主宰のコミュニケーションサロン「HIU(堀江貴文イノベーション大学校)」や西野さん主宰のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」のメンバーには全く異なる価値観を持つ人たちが集まっているかもしれません。

実際に彼らがどのような考えをしているのか、西野さんの『新世界』を取り扱ったコラムでも解説していますので、そちらも併せてご覧ください。

まとめ

「バカ」のなかでも、「自分の時間」を生きずにいることで生む弊害が多くあることが分かりました。

「自分の時間」の使い方を主体的に選択しないことによる弊害

・「自分の時間=会社や学校に取られて残った時間」になる。
・未来のために我慢する「今」だらけになる
・老後も付き合える仲間ができない

他人や社会任せであることで「時間」を奪われるだけでなく、「常識」にとらわれて自分が行動を起こす自信までなくしてしまうのは、もったいないことです。

「バカと付き合わない」、「バカにならない」。本の中にはより多くの事例が載っており、自戒にもストレス発散にもなります。一緒にバカにならない術を探求していきましょう。

 

著者:せいちゃん

大学3年次よりIT系メガベンチャー企業にて半年間で1000時間のインターンを経験。19卒での就職活動の経験と「なりたい自分」になるための執筆経験を元に、unistyle編集部にてコラム執筆を担当。

恋愛コンテンツクリエイターとしてnote、Twitterを中心に毎日発信中。
【「愛してると言えるようになるまで」|Twitter@あんず飴

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マスコミ業界の時事問題対策!筆記試験の特徴や過去問、対策本を紹介 マスコミ業界の時事問題対策!筆記試験の特徴や過去問、対策本を紹介 【時事問題/一般常識完全版】1.2.3.4.5.6.7.8.マスコミ業界で全般的に言われることは、他業種の企業に比べて採用人数が少なく、倍率がとてつもなく高いということです。最難関の首都圏大手であってもテレビ局は20~30人、新聞社は60~100人、出版社は10~20人程度の採用人数でしょう。特に、超高倍率のマスコミ選考で鬼門となるのは筆記試験と1次面接です。本記事では、マスコミ業界や出版社志望の就活生に向けて、時事問題試験や筆記試験対策に特化した内容を紹介します。試験の特徴やおすすめの対策本、出題企業をまとめたので、マスコミ業界の対策をしたい方はぜひ参考にしてください。本記事の構成マスコミ業界における時事問題の特徴!筆記試験の過去問も掲載└小論文が課せられる場合が多い└選択式だけではなく、記述式の問題も出題される傾向がある└業界や企業独自の問題が出題される可能性がある└過去問の情報を入手しやすいマスコミ業界の時事問題対策・筆記試験参考書4選└マスコミ時事問題対策本(1)「マスコミ就職読本入門編」└マスコミ時事問題対策本(2)「朝日キーワード就職2023最新時事用語&一般常識」└マスコミ時事問題対策本(3)「新聞ダイジェスト」└マスコミ時事問題対策本(4)「創」時事問題試験が出題されたマスコミ業界の企業一覧最後にマスコミ業界における時事問題の特徴!筆記試験の過去問も掲載はじめに、マスコミ業界における時事問題試験の特徴を解説します。以下の4点が挙げられます。小論文が課せられる場合が多い選択式だけではなく、記述式の問題も出題される傾向がある業界や企業独自の問題が出題される可能性がある過去問の情報を入手しやすい小論文が課せられる場合が多い1つめは、「小論文が課せられる場合」が多いことです。採用ホームページやunistyleで掲載している本選考レポートから、選考フローにおける小論文の情報を得ることができます。朝日出版社や日本経済新聞社では、「ワクチン接種」のような時事問題が題材になった一方で、NHKのように「漢字」をテーマにしたお題が課せられる場合もあります。過去問やunistyleの本選考レポートを参考にして、テーマの傾向を掴みましょう。参考:朝日新聞社|採用に関するQ&A日本経済新聞社|過去の試験問題NHK|本選考レポート選択式だけでなく、記述式問題も出題される傾向がある2つめは、「選択式だけでなく、記述式題も出題される傾向がある」ことです。時事通信社の過去問では、一般常識や時事問題に関する語句や漢字の読み書きの問題が記述式で出題されています。特に漢字の読み書きは対策本でも特化されやすく、出題傾向が高いので、対策を徹底しましょう。参考:時事通信社|よくある質問時事通信社|2020年度定期採用試験業界や企業独自の問題が出題される可能性がある3つめは、「業界や企業独自の問題が出題される可能性がある」ことです。例えば、フジテレビジョンの筆記試験ではエンタメや謎解き、フジテレビジョンに関する問題が出題されたことが、本選考レポートから明らかになっています。市販の対策本ではカバーしきれない問題も出題される可能性があるので、業界研究や企業研究も兼ねて知識を蓄えてみてください。テレビ局内定者のなかには、番組や出演者をすべて暗記して選考に挑んだ方もいるようです。参考:フジテレビジョン|本選考レポートフジテレビジョン|2020年新入社員アンケート企画過去問の情報を入手しやすい4つめは、「過去問の情報を入手しやすい」ことです。上記に挙げたように、マスコミ業界の筆記試験の情報は企業の採用HPに掲載されている場合が多いです。過去問や先輩社員の経験談、Q&Aページから試験情報を得られます。unistyleで掲載している本選考レポートでも試験情報を確認できるので、下記をクリックして企業名を検索してみてください。ES・本選考レポート一覧マスコミ業界の時事問題対策・筆記試験参考書4選それでは、マスコミ業界の時事問題対策・筆記試験参考書4選を紹介します。マスコミ就職読本入門編朝日キーワード就職2023最新時事用語&一般常識新聞ダイジェスト創マスコミ時事問題対策本(1)「マスコミ就職読本入門編」マスコミ就職読本2023第1巻入門編同じマスコミ業界と言っても、テレビ、新聞、出版によって試験の詳細は異なります。さらに、同じ業界であっても企業によって試験の内容は異なります。企業ごとの細かい試験内容などを確認できる一冊が「マスコミ就職読本入門編」です。マスコミ志望者のバイブルであり、マスコミ全般に関する初歩的な基礎知識も掲載されています。どんな種類の問題がどの時期に課されるのかを本書から知ることが、筆記試験対策の第一歩でしょう。入門編以外にも「放送編」、「新聞・出版編」、「広告・エンタテイメント編」があり、自分の志望業種に合わせて読んでおく必要があります。マスコミ時事問題対策本(2)「朝日キーワード就職2023最新時事用語&一般常識」朝日キーワード就職2023最新時事用語&一般常識筆記試験は大きく分けて(1)一般教養・時事問題(2)漢字(3)英語(4)作文・クリエイティブテストの4つの領域に分かれます。その中でも「朝日キーワード」は一般教養・時事問題に該当します。漢字や英語も巻末に掲載されており、非常に重宝します。そして何よりこの「朝日キーワード」が優れている点は、「持ち運びのしやすさ」です。他参考書に比べて小さく、電車の中やアルバイトの休憩時間などでパッと出して、勉強できます。内容もシンプルに時事問題が解説されており、とてもわかりやすいです。最初に購入する筆記対策本としてはベストだと思います。マスコミ時事問題対策本(3)「新聞ダイジェスト」月刊新聞ダイジェスト2021年12月号マスコミ志望者には超有名な「新聞ダイジェスト」。毎月発売され、その月の新聞の内容がまとめられています。巻末には問題集がついており、復習もしやすく、漢字の学習もできます。就職活動に向けて早い時期から毎月購入し、勉強することが理想的ですが、なかなか難しい人もいるでしょう。その場合は、就活前の時期に発売される1年間のまとめバージョン「新聞ダイジェスト時事用語&問題」を購入し、勉強しましょう。就職活動前の大学1~3年であっても、マスコミ志望者であれば「新聞ダイジェスト」を定期購読しておくことは大切です。「朝日キーワード」と「新聞ダイジェスト」の2冊で、時事問題は相当な力が付くことでしょう。マスコミ時事問題対策本(4)「創」創(つくる)2022年1月号(2021-12-07)時事問題&一般教養、作文対策、そして業界研究などにさらに深みをもたせるために「創」はオススメです。マスメディア批評の雑誌であり、本自体が薄いので抵抗なく読むことができます。「新聞ダイジェスト」同様に月刊のため定期購読することが大切ですが、準備時間が少なく、特定のマスコミだけを志望するのであれば、「○○の徹底研究」が掲載されている号のみ購入するのもいいかもしれません(テレビ局のみ志望→テレビ局の徹底研究)。また、時事問題試験対策はマスコミ業界に限らず、他業界の選考対策にも役立ちます。一般常識/時事問題試験の対策本についてさらに知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。【参考記事】時事問題試験が出題されたマスコミ業界の企業一覧最後に、時事問題試験が出題されたマスコミ業界の企業一覧を紹介します。unistyleに掲載されている本選考レポートを基に、出題企業一覧を作成しました。時事問題試験が出題されたマスコミ業界の企業一覧フジテレビジョンNHK毎日放送(MBS)ニッポン放送読売広告社上記の情報は20卒以降の選考時のものです。23卒以降の選考では変更している可能性もありますので、参考程度にご確認ください。上記の企業から一部抜粋して、内定者のレポートを紹介します。【読売広告社内定者】筆記試験の形式、難易度、試験時間東京本社で受験形式は、企業オリジナルだと思われる。内容は、言語、非言語、時事問題の計55問を65分間で行う。【引用】内定者本選考レポート:21卒読売広告社(総合職)【ニッポン放送内定者】筆記試験の形式、難易度、試験時間2時間程度の筆記試験時事問題、非言語、言語、英語の科目内容でした。やはり、大変難しかったので日頃からの勉強を必要とすると思います。おススメテキストは朝日新聞キーワードというものです。【引用】内定者本選考レポート:20卒ニッポン放送(営業職)最後に本記事では、マスコミ業界の時事問題試験の特徴、おすすめの対策本、出題企業を紹介しました。本記事ではあまり触れませんでしたが、マスコミ志望者の選考においては英語能力が試される場合もあります。英語に対して苦手意識がある人は余裕を持ってしっかりと勉強しましょう。また、作文・クリエイティブテストについては直前の対策で対応できるものではありません。早い段階からテレビや新聞、上記の参考書でネタを集め、実際に書いてみてください。そして、テレビも新聞も出版もその業種や企業が出している媒体に必ず触れることを心掛けましょう。テレビ局の対策で言えば「テレビを見ること」であり、新聞社であれば「新聞を読むこと」、出版社であれば「雑誌を読む」ことです。本記事や下記の関連記事で紹介している内容を参考にし、選考対策を進めましょう。関連記事【時事問題/一般常識完全版】1.2.3.4.5.6.7.8. 126,188 views
TOEICスコアがエントリーシートに間に合わない人が受けるべきテスト「CASEC」 TOEICスコアがエントリーシートに間に合わない人が受けるべきテスト「CASEC」 今や日本だけではビジネスが成り立たたない時代。企業側ももちろん国際感覚に優れ、語学が堪能な人材が欲しいはずでしょう。「現時点の語学力は関係ない」との人事の方の話もよく聞きますが、関係ないのであれば履歴書やESに書かせることはないはずですよね。実際、総合商社の内定者のTOEIC平均は800台後半とも言われ、世間一般の大学生からするとかなりのハイスコアであり、その能力は重視されていると言わざるを得ません。多くの人は「語学はツールであって、重要なことは人間性や仕事のスキル」と言います。確かにそうです。語学が堪能であるからといって仕事ができるとは限りませんし、結局母国語でしっかりと思考し発信できるスキルや人間性がなければ語学力など全く生きてこないでしょう。採用・入社後にも問われる語学力しかし、語学は今や社会人として避けて通ることができない必須の能力になりつつあります。例えば日本を代表する大企業TOYOTAは海外収益が全体収益の70%以上をしめています。さらにこの割合は上昇していくことでしょう。今後、より多くの社員が海外へ赴任し、社内外の交渉や商談に英語が用いられることは容易に推測できます。個人レベルにおいても、TOEIC公式サイトによると、約7割の企業が採用時にTOEICスコアを参考にすると回答しており、15.8%の企業で昇進や昇格の要件にTOEICスコアを利用しているそうです。具体的には、総合商社の丸紅は5年目までにTOEIC750の獲得を全社員に求めています。さらに、ネットサービス大手の楽天に至っては、入社時までに内定者全員にTOEIC800の獲得を義務付けています。内定ゲットだけでなく、内定後の自分のキャリアのためにも、堪能と言わないまでも意思疎通を図ることができるレベル(TOEIC800程度)の語学力は社会人として必須の条件になってくるかもしれません。最近は採用の段階でもそういった面が重視されていると私は思います。TOEICスコアが採用試験に間に合わないケースここまで読んで、冷や汗をかいている就活生の皆さん。もうTOEICスコアはエントリーシートに間に合いません。6月の試験であっても、スコアが返ってくるのは7月終わり。エントリーシートには書けません。「じゃあ空欄で出せばいいじゃん」と思ったそこのあなた。甘い。某有名就活本にも載っていましたし、筆者も就職活動を通して感じましたが、昨今の採用では「スポーツだけ頑張りました」「アルバイトだけ頑張りました」「サークルだけ頑張りました」という人材は避けられる傾向が強いように思います。グローバル化が進み、企業もどんどんビジネスの領域を広げている中で、「一点特化型」より「バランス型」の人材に需要があるためなのではないかと考えています。TOEICスコアでウソつくのはバレる可能性が高い!「じゃあウソのスコアを書けばいいじゃん」と思ったそこのあなた。絶対にやめてください。TOEICスコアを虚偽記載をする学生が一部存在するらしいのですが、そういった学生への対処のため内定後ESに書いたTOEICスコアの公式証明書を提出するケースが最近増えています(16卒の就活ではキー局や総合商社など複数の企業で内定後、証明書の提出を求めることを宣言しています)。筆者自身は15卒ですが、内定後TOEICスコアの公式証明書の提出を求められました。仮に提出がなかったとしても、即TOEICテストを内定者全員に受けさせる企業は多く、ESの記載スコアと実際のスコアの開きが大きい場合、公式証明書の提出や人事からの呼び出しを受ける場合があります。「ウソ」は就活においてもビジネスマンとしても、そして人間としても信頼を失う行為です。もし虚偽記載が発覚したならば、内定取消しもありえると思います。軽い気持ちでついたウソで人生が台無しにならないように気をつけてください。15卒の筆者の感覚ですと、大手有名企業に行きたいのであれば、学内学外活動の功績+TOEIC最低750以上は必要であると思います。前置きはこのくらいにしましょう。では今TOEICスコアを持っていない人はどうするべきでしょうか。資格の欄は普通自動車免許とだけ書いて就職活動を乗り切れるのでしょうか。TOEFLもあるが難易度が高すぎる?!打開策として一番最初に頭に浮かぶのがTOEFLです。TOEFLは試験日程が多く、10日後には結果を知ることができます。しかし、TOEFLの問題点はその難易度にあります。皆さんもご存知のようにTOEFLはアメリカ等の大学に留学する際に用いられる試験であり、Reading、ListeningのみならずWriting、Speaking能力まで求められます。失礼ですが、今までTOEICさえ受けてこなかった人では、間違いなくTOEFLでアピールできるようなハイスコアはとれないでしょうし、逆に履歴書に書けないレベルの酷いスコアをとるのがオチでしょう。また、TOEFLは受験料が230ドルと高額であり、何回も受験できるものでもありません。いつでも受けられてすぐに結果もでるCASEC!ではどうすればいいでしょうか?そこで出てくるのがCASEC(キャセック)です。皆さんご存知ですか?これは英検が基礎開発した、インターネット上でいつでもどこでも受けることができる英語テストです。大手のHISやソフトバンクグループ、鹿島建設なども社内で導入している、知る人ぞ知るテストなんです。試験はReadingとListeningのみで、難易度もそこまで高くありません(大学受験レベル)。結果はテスト終了後、即プリントアウトでき、スコアシートにはCASECスコアのみならず、TOEICの換算スコアも表示されます。しかも、価格は1回3600円とリーズナブルであり、かつ試験自体も40〜50分で終わるという超便利ツールです。この価格であれば、スコアが低くても、何回も受け直すことができますよね。「そんなテスト認知度低いから評価されないでしょ?」とツッコミを入れる人もいるかもしれませんが、私の経験上、認知度が低い分、逆に「これはすごい資格ではないか」と面接官に思わせることもできますし、例えばCASEC700(TOEIC750相当)と書けばTOEIC信者の面接官にもアピールすることができます。とりあえず空欄よりはかなりマシだと思います。ぜひ本格的な就職活動前に最後の「悪あがき」がしたい人には受験をおすすめします。最後に「別に資格なんかなくても大丈夫」と多くの人は言います。確かにそうです。ただ、あって損であるものではありません。そして、全く関係ないものを履歴書やESにわざわざ書かせないとは思いませんか?体育会系やチャラチャラしている学生が大学での活動をしつこくアピールする際に、履歴書の片隅に語学資格があればその「ギャップ」に面接官はグっとくると私は思います。新卒の就職活動は人生で一回きり。悔いが残らないように最後まで全力で「悪あがき」してほしいと思います。photobyJirkaMatousek 51,760 views
営業タイプor企画タイプ!?リクルートの採用方針に見る企業が求める人材の変遷 営業タイプor企画タイプ!?リクルートの採用方針に見る企業が求める人材の変遷 「未来の起業家集団?!リクルート内定者が内定者懇親会に行って感じたこと」でも内定者に書いてもらいましたが、リクルートは分社化してからより明確に採用したい人材に変化があるように感じられます。古きよきリクルートの社員というと、どちらかというと猪突猛進の営業マンタイプの人が多く、リクルートの社員であればどんな商材も売れるといったタイプの人が多かったように思います。一方で、最近では受験サプリ、Airレジなど様々な新規サービスをリリースし、またアメリカのindeed買収をはじめとする巨額買収を繰り返すなど、営業だけでなく新規事業やM&Aに積極的な印象を受けます。ビジネスモデル環境の変化からか、内定者や転職者の質も変化してきているという話を中で働く人や内定者から聞いていますので、今回はそれについて説明したいと思います。競争力のあるサービスが生まれた段階では、営業マンタイプが欲しい企業の成長サイクルとして、サービスが生まれてある程度認知されてからは浸透させるために営業マンタイプの人材が欲しくなります。例えば、リクナビがネットで生まれてからは市場のシェアを取るために優秀な営業マンがそれこそ全国に散らばりリクナビという商品を売りまくりました。ゼクシィも同様に1993年に創刊してからじわじわと部数をのばし、一気にのばす段階で営業マンタイプの人間を大量に採用したと言います。近年では、受験サプリの営業に力を入れているらしく、各カンパニーの優秀な営業マンが受験サプリの営業として全国の各高校に売って歩いているようです。このように競争力のあるサービスが生まれてその認知を促進する段階では、いわゆる古きよきリクルートの人のような営業マンタイプの人材を多く採用する傾向にあります。2000年代のリクルートはリクナビ、ゼクシィなどの商品の成長がまだまだ見込めたためにそういった営業マンタイプの人材を多めに採用していたようです。サービスの競争力が低下したり成長が鈍化した段階では、企画タイプの人材が欲しいリクナビで言えば既に市場の大部分を牛耳っており、ゼクシィについても国内についてはかなりのシェアを占めるようになり、必然的に成長が鈍化しています。そのため営業の方法としても同業他社からシェアを奪われないようにする守りの戦いがメインになり、優秀な営業マンが活躍できる土壌も減ってきます。そのためサービスがある程度成長した段階では、優秀な営業マンタイプの人材よりも新たな新規サービスを生み出すことのできる企画系の人材を多数採用したくなります。近年はリクルートも企画タイプの人材を採用している傾向が強く、特に販促系のリクルート各カンパニーは、自分でサービスを生み出し大きく育てたいといったタイプの人が多いように感じられます。上記の通り、既存のサービスの成長が鈍化しており、Airレジや受験サプリなど次の成長分野になるサービスを生み出したり、買収して提携するなどして生み出せる企画系の人材を欲していると考えられます。ベンチャー企業も同様に、営業タイプが欲しい会社と企画タイプが欲しい会社が存在する「ベンチャー企業に行けば、新しい事業にスピード感を持って取り組める」と短絡的に考えて受けてしまう人も多いのですが、ベンチャーも上記と同様に営業タイプが欲しいのか企画タイプが欲しい会社なのか明確に存在しています。多くの場合、「ベンチャー」というフェーズから抜け出し上場しているような企業の方が企画タイプを欲しているように思います。上記の通り、既存サービスの成長力が鈍化している時に新規サービスが生まれる傾向にあるため、既にイケてるサービスをリリースして市場のシェアを奪う段階では営業マンタイプが欲しいのです。だからこそDeNAのように既存のソーシャルゲーム市場がシュリンクして別事業に転換せざるを得ないような企業や、アメーバ事業の成長が鈍化し、スマホ分野に移行したサイバーエージェントのように、少し成長力にかげりが見えるものの、キャッシュは豊富にある企業の方が企画で新しいサービスを生み出すことにフォーカスします。ベンチャーならではのスピード感で事業を生み出したいと考えてベンチャーを志望すると、上記のように営業マンタイプが欲しいだけの会社で企画を志望することになりミスマッチになることも考えられます。企画タイプをそこまで欲してない銀行・証券、不動産営業企画による商品の差別化が難しい業界においては常に営業マンタイプが求められることになります。特に銀行や証券などは差別化の難しい金融商品を扱っており、そうした企業においてはとにかく商品を売ることのできる営業マンタイプを多数必要としており、企画タイプの人材は多数の営業マンの中に少数いればOKと考えているように感じられます。同様のことが不動産営業についても言えるでしょう。不動産営業については多くの業者がレインズという不動産の管理サイトを利用しており、商品や企画力による差別化が難しくなっています。不動産ディベロッパーのように商品そのものを生み出すことができる企業であれば別ですが、その販売を行う会社となると常に営業タイプの人材を欲するようになります。最後に営業タイプ、企画タイプに優劣があるわけではなく、それぞれ向いている人と向いていない人がいると考えてください。営業タイプの人が企画タイプの仕事に入社してしまうとその力を発揮できないでしょうし、逆もまたしかりです。また自分としては企画タイプの仕事を望んだとしても、テストや面接を通して、企画タイプには向いていないと判断されるケースももちろんあります。冒頭で紹介したリクルート内定者は、「モチベーションの源泉が違う」と言われて志望度の高かった販促系のカンパニーに落ちてしまっていますが、そういった志向性も企業としてはよく見ているということでしょう。自分自身の志向性がどちら向きなのか最後までわからない部分もあると思いますので営業タイプの人材が欲しい企業も企画タイプの人材が欲しい企業も両方とも受けながら結果で判断してみるというのも一つだと思います。企画タイプの企業に入りたいから、営業タイプの企業に入りたいからと嘘の志向性を話すことは見破られることがそもそも多いですし、見破られずに入社したとしても向いてない仕事を続けるのはなかなか辛いものです。ぜひ正直に自分自身の経験や考えを話して評価してもらってほしいと思います。photobyMartinThomas 21,989 views

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